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Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
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34 Oracle B2Bの監視

この章では、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してOracle B2Bを監視する方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

34.1 B2Bインフラストラクチャの監視

図34-1に示されているようにB2Bインフラストラクチャを監視するには、「B2Bサーバー・プロパティ」ページでEMメトリックを有効(デフォルト)にする必要があります。

図34-1 B2Bインフラストラクチャ(SOAバインディング)

図34-1の説明は次にあります。
「図34-1 B2Bインフラストラクチャ(SOAバインディング)」の説明

設定を変更するには、「関連リンク」の下にある「B2Bサーバー・プロパティ」リンクを使用します。EMメトリックを有効にする方法は、第33.1項「B2Bサーバー・プロパティの構成」を参照してください。

表34-1は、「B2Bインフラストラクチャ(SOAバインディング)」ページに表示される情報を示しています。

表34-1 B2Bインフラストラクチャ(SOAバインディング)

領域/フィールド 説明

最近のアクティブなドキュメント・タイプの上位5つ

このセクションには、アクティブなドキュメント・タイプが、サーバーの現在のセッションで交換されたメッセージの最大件数(インバウンドとアウトバウンドの合計)とともに表示されます。

このセクションには、ランタイム・センサーによってトリガーされたOracle DMSメトリックのドキュメント・タイプがリストされます。これは永続的なデータではありません。したがって、Oracle B2Bが再起動すると、Oracle B2Bアクティビティに基づいて新しいデータが表示されます。

処理済メッセージ数

ホストと取引パートナ間で交換されたドキュメント・メッセージの件数が表示されます。「アウトバウンド」はホストから取引パートナに送信されたメッセージを示し、「インバウンド」は取引パートナからホストに送信されたメッセージを示します。

平均メッセージ処理時間(秒)

アウトバウンド・メッセージとインバウンド・メッセージの両方のドキュメント平均処理時間が秒単位で表示されます。

平均メッセージ・サイズ(KB)

アウトバウンド・メッセージとインバウンド・メッセージの両方のドキュメント平均サイズがKB単位で表示されます。

エラー

ドキュメントのエラー件数が表示されます。

最近のアクティブな取引パートナの上位5つ

このセクションには、アクティブな取引パートナが、サーバーの現在のセッションで交換されたメッセージの最大件数(FromとToの合計)とともに表示されます。

ここには、ランタイム・センサーによってトリガーされたOracle DMSメトリックの取引パートナがリストされます。これは永続的なデータではありません。したがって、Oracle B2Bが再起動すると、Oracle B2Bアクティビティに基づいて新しいデータが表示されます。

処理済メッセージ数

ホストと取引パートナ間で送受信されたメッセージの件数が表示されます。「From」は、このパートナからその取引パートナに送信されたメッセージを示します。「To」は、このパートナが取引パートナから受信したメッセージを示します。

平均メッセージ処理時間(秒)

交換されたメッセージのドキュメント平均処理時間が秒単位で表示されます。

平均メッセージ・サイズ(KB)

交換されたメッセージのドキュメント平均サイズがKB単位で表示されます。

エラー

ドキュメントのエラー件数が表示されます。

インバウンド・エンドポイント

このセクションには、接続が試行された時点(接続後ではなく)のリスニング・エンドポイントのステータスが表示されます。たとえば、汎用ファイル転送を使用するEDIトランザクションで、Oracle B2Bがディレクトリから読み込む場合は、そのディレクトリがインバウンド・エンドポイントです。

プロトコル

交換に使用されるトランスポート・プロトコルのタイプ(ファイル、AQ、FTPなど)を示します。

エンドポイント

メッセージの受信元を示します。エンドポイントには、URL、フォルダ、パスなどがあります。

ステータス

前回接続が試行されたエンドポイント(プロトコル)のステータス(「稼働中」または「停止中」)を示します。

アウトバウンド・エンドポイント

このセクションには、配信が試行された時点(配信後ではなく)の配信エンドポイントのステータスが表示されます。たとえば、汎用ファイル転送を使用するEDIトランザクションで、Oracle B2Bがディレクトリに書き込む場合は、そのディレクトリがアウトバウンド・エンドポイントです。

プロトコル

交換に使用されるトランスポート・プロトコルのタイプ(ファイル、AQ、FTPなど)を示します。

エンドポイント

メッセージの送信先を示します。エンドポイントには、URL、フォルダ、パスなどがあります。

ステータス

前回配信が試行されたエンドポイント(プロトコル)のステータス(「稼働中」または「停止中」)を示します。


Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してB2Bインフラストラクチャを監視する手順は、次のとおりです。

  1. 「SOA」ノードを開きます。

  2. SOAインフラストラクチャ(「soa-infra(soa_server1)」など)を選択します。

    soa infraノード
    図版b2b_mon_binding1.gifの説明

  3. 「SOAインフラストラクチャ」メニューから、「バインド」「B2B」の順に選択します。

    表示される情報の詳細は、表34-1を参照してください。

Oracle Enterprise Managerに表示される情報は、DMSメトリック(インバウンド・エンドポイント、アウトバウンド・エンドポイントなど)に基づいています。したがって、Oracle B2Bランタイム・データに対する変更が、Oracle Enterprise Managerコンソールに即時にまたは必ず反映されるとはかぎりません。

たとえば、Oracle B2Bインタフェースでランタイム・データをパージしたり、B2B構成を変更した場合、その変更内容はDMSメトリックに反映されません。現在のランタイム・データを表示するには、Oracle B2Bインタフェースを使用します。Enterprise Managerコンソール・データは、B2B(SOA)サーバー起動時以降のB2Bメッセージ・トラフィックを示しています。

34.2 「B2Bインフラストラクチャ」ページからOracle B2Bへのアクセス

Oracle B2Bにログインするには、図34-2に示すように、「関連リンク」の下にある「B2Bコンソール」リンクを使用します。

図34-2 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlからOracle B2Bへのアクセス

図34-2の説明は次にあります。
「図34-2 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlからOracle B2Bへのアクセス」の説明

Oracle B2Bインタフェースの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド』を参照してください。

34.3 B2Bバインディング・コンポーネントのメッセージ・フローの表示

B2Bバインディング・コンポーネントのメッセージ・フローをSOAコンポジット・アプリケーション・インスタンスで表示する手順は、次のとおりです。

  1. B2Bバインディング・コンポーネントを使用して、SOAコンポジット・アプリケーションを選択します。

    最新のインスタンスのリストが「ダッシュボード」タブに表示されます。

    b2b_mon2.gifの説明は次にあります。
    図版b2b_mon2.gifの説明

  2. このコンポジット・アプリケーションのすべてのインスタンスを参照するには、「インスタンス」タブをクリックします。

    b2b_composite2.gifの説明は次にあります。
    図版b2b_composite2.gifの説明


    注意:

    特定のメッセージの詳細は、Oracle B2Bの「レポート」タブでインスタンスIDを検索することで参照できます。

  3. フォルトおよびフローのトレースを参照するには、「インスタンスID」リストで特定のインスタンスをクリックします。

    b2b_trace1.gifの説明は次にあります。
    図版b2b_trace1.gifの説明

    「トレース」に、次の詳細が表示されます。

    • 「フォルト」セクションには、SOAコンポジット・アプリケーションを構成するサービス、サービス・コンポーネントおよび参照で発生しているフォルト、および収集されたセンサー情報が表示されます。

    • 「トレース」セクションには、SOAコンポジット・アプリケーションを構成するサービス、サービス・コンポーネントおよび参照間での一連のメッセージ・フローが表示されます。

34.4 サービスと参照の表示

図34-3に示すコンポジット・アプリケーションの「ダッシュボード」タブには、コンポジットで使用されている「サービスと参照」がリストされます。

図34-3 「サービスと参照」

図34-3の説明は次にあります。
「図34-3 「サービスと参照」」の説明

B2Bをサービス(インバウンド)として使用する場合は、取引パートナからメッセージを受信し、それをSOAコンポジット・アプリケーションに配信します。B2Bを参照(アウトバウンド)として使用する場合は、SOAコンポジット・アプリケーションからパートナにメッセージを送信します。

図に示すB2B参照「B2B_Send_ebMS_PO」の詳細は、図34-4に示す「参照ホーム」ページに表示されます。

図34-4 B2B参照: B2B_Send_ebMS_PO

図34-4の説明は次にあります。
「図34-4 B2B参照: B2B_Send_ebMS_PO」の説明

「インスタンスとフォルト」領域には、サーバーが起動された後の送信メッセージ件数とフォルト件数が表示されます。「最近のアクティブな取引パートナの上位5つ」領域の詳細は、表34-1を参照してください。

「最新のフォルト」領域にはフォルトがリストされ、エラー・メッセージ、フォルトの発生時間、関連付けられているコンポジット・インスタンスIDなどの詳細が表示されます。フォルトの対象は、サービス・バインディング・コンポーネントによって処理された受信メッセージ、または参照バインディング・コンポーネントによって処理された送信メッセージです。

B2Bコンソールにはすべてのエラーが表示されますが、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにはフォルトのサブセットのみが表示されることに注意してください。このサブセットには、B2Bでの取引パートナ識別後に発生したエラーを含む、すべてのインバウンド・メッセージが含まれています。

詳細は、第4章「SOAインフラストラクチャの監視」第37章「サービス・バインディング・コンポーネントおよび参照バインディング・コンポーネントの監視」を参照してください。

34.5 B2Bコンポジットの「フローのトレース」ページからのOracle B2Bレポートへのアクセス

Oracle B2Bコンポジットの「フローのトレース」ページには、Oracle B2Bのフォルトとトレースが表示されます。

b2b_flow_trace.gifの説明は次にあります。
図版b2b_flow_trace.gifの説明