Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55916-02 |
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この章では、Oracle Mediator(メディエータ)サービス・コンポーネントとエンジンの監視方法について説明します。
この章の内容は、次のとおりです。
この項では、メディエータ・コンポーネントの監視方法について説明します。この項の内容は、次のとおりです。
「メディエータ・コンポーネント・ホーム」ページの「ダッシュボード」タブを使用すると、インスタンス・サマリー、最新のインスタンス・リスト、および分当たりのインスタンスのデータを表示できます。
メディエータ・コンポーネントのインスタンス統計を表示する手順は、次のとおりです。
「メディエータ・コンポーネント・ホーム」ページを開きます。
「ダッシュボード」をクリックします。
「最新のインスタンス」および「インスタンス率/分(リアルタイム・データ)」セクションを表示します。
注意: 「インスタンス率/分(リアルタイム・データ)」セクションを表示するには、セクション・タイトルの左側に表示されているプラス(+)アイコンをクリックして、パネルを開く必要があります。 |
この項では、「ダッシュボード」タブのインスタンス情報の各セクションについて説明します。
最新のインスタンス
「最新のインスタンス」セクションには、最新のメディエータ・コンポーネント・インスタンスに関する次の情報が表示されます。
インスタンスID: 特定のメディエータ・コンポーネント・インスタンスの一意のインスタンスID。
状態: 特定のメディエータ・コンポーネント・インスタンスの状態。状態には、「失効
」、「ユーザーによって終了されました
」、「失敗
」、「一時停止
」、「正常に完了しました
」、「リカバリが必要です
」および「実行中
」の値があります。
失効: このメディエータ・インスタンスが作成されたコンポジットがアンデプロイされます。
ユーザーによって終了されました: このインスタンスは、Enterprise Managerを使用して手動で、またはフォルト・ポリシーによって自動的に中断されました。
失敗: インスタンスは失敗したためリカバリできません。
正常に完了しました: このインスタンスはすべてに問題がなく、正常に実行されました。
リカバリが必要です: インスタンスは失敗しましたが、Oracle Enterprise Managerを使用して手動でリカバリできます。
フォルトのリカバリの詳細は、第15.2項「メディエータのフォルトの管理」を参照してください。
実行中: メディエータ・コンポーネントの1つ以上のルーティング・ルールが実行中です。
開始日: 特定のメディエータ・コンポーネント・インスタンスが起動された日付。
最終更新日時: 特定のメディエータ・コンポーネント・インスタンスが最後に変更された日付。
ソース: メディエータ・コンポーネントを起動した操作またはイベント。
ログ: メディエータ・コンポーネント・インスタンスに関連したログ・メッセージが記載されたログ・ファイルの場所。
このセクションには、最新のインスタンスに関する情報のみが表示されます。コンポーネントのすべてのインスタンスを表示するには、「ダッシュボード」タブの「インスタンス」または「すべて表示」をクリックし、「インスタンス」タブに移動します。実行状態のインスタンスのみを表示するには、「実行中のインスタンスのみ表示」を選択します。
「メディエータ・コンポーネント・ホーム」ページの「インスタンス」タブを使用すると、指定した基準に基づいてメディエータ・コンポーネント・インスタンスを検索したり、表示することができます。
最新のフォルト
「最新のフォルト」セクションには、メディエータ・コンポーネントの実行時に発生した最新のフォルトに関する次の情報が表示されます。
エラー・メッセージ: 失敗したインスタンスに関連付けられている詳細なエラー・メッセージ。
リカバリ: フォルトがリカバリ可能かどうかを識別します。フォルトにリカバリ可能のマークがある場合は、そのフォルトを選択し、「リカバリ・アクション」リストからリカバリ・アクションを選択できます。そのフォルトの「リカバリ」をクリックし、詳細なリカバリ・オプションにコンポーネント・インスタンス・レベルでアクセスすることもできます。
フォルト時間: 特定のフォルトが特定のメディエータ・コンポーネント・インスタンスで発生した時間。
コンポーネント・インスタンスID: 特定のメディエータ・コンポーネント・インスタンスの一意のインスタンスID。
ケース: フォルトが発生したルーティング・ソース・ケース。
ログ: フォルトに関連したログ・メッセージが記述されるログの場所。このリンクをクリックすると、フォルトとそのフォルトの考えられる原因に関する詳細が表示されます。
このセクションには、最新のフォルトに関する情報のみが表示されます。コンポーネントのすべてのフォルトを表示するには、「ダッシュボード」タブの「フォルト」または「すべて表示」をクリックし、「フォルト」タブに移動します。システム・エラーによって発生したフォルトのみを表示する場合は、「システム・フォルトのみ表示」をクリックします。システム・フォルトは、データベースやネットワークにアクセスできないなど、システム障害による問題に関連しています。
「メディエータ・コンポーネント・ホーム」ページの「フォルト」タブを使用すると、指定した基準に基づいてフォルトを検索し、複数のフォルトをリカバリまたは中断できます。
「フォルト」タブに表示される情報の詳細は、第15.2項「メディエータのフォルトの管理」を参照してください。
ルーティングの統計
「ルーティングの統計」セクションを使用すると、ソース操作またはサブスクライブ・イベントのルーティング・データを表示できます。詳細は、第14.1.2項「ルーティング統計の監視」を参照してください。
「インスタンス率/分(リアルタイム・データ)」セクション
「インスタンス率/分(リアルタイム・データ)」セクションには、メディエータ・インスタンス率/分の実行率に関する情報が表示されます。また、このセクションには、直前5分間の「成功」、「失敗」および「受信」の各インスタンスに関するリアルタイム・データを示すグラフが表示されます。
表ビューをクリックすると、直前5分間のインスタンス率を表形式で表示できます。
参照
「参照」セクションには、メディエータ・コンポーネントで使用される参照および最新のフォルトに関する情報が表示されます。
名前: メディエータ・コンポーネントに関連付けられている参照の名前。
フォルト: この参照のフォルト件数。
メッセージ件数: この参照が起動された合計回数。
平均レスポンス時間: 参照の平均処理時間(ミリ秒単位)。
「メディエータ・コンポーネント・ホーム」ページの「ダッシュボード」タブにある「ルーティングの統計」セクションを使用すると、ソース操作またはサブスクライブ・イベントのルーティング・データを表示できます。
メディエータ・コンポーネントのルーティング統計を表示する手順は、次のとおりです。
「メディエータ・コンポーネント・ホーム」ページを開きます。
「ダッシュボード」をクリックします。
「ルーティングの統計」セクションで、「ルート・ソースの選択」リストからルーティング・ソースを選択します。
「ルート・ターゲット」表を開きます。
すべてのターゲットのルーティング統計を「ルート・ターゲット」表に表示します。
「ルーティングの統計」セクションの下にある「ルート・ターゲット」セクションを使用すると、メディエータ・コンポーネントのターゲット・ルートの統計を表示できます。このセクションには、メディエータ・コンポーネント・インスタンスに関する次の情報が表示されます。
名前: メディエータ・コンポーネントのルート・ターゲットの名前。
エラー: ルーティング時に発生したエラーの数。
平均処理時間: 特定のメディエータ・コンポーネントのインスタンスに対する平均処理時間。このフィールドには、「成功」と「失敗」の2つのサブフィールドがあります。「成功」サブフィールドには、正常に実行された特定のメディエータ・コンポーネントのインスタンスに対する平均処理時間が表示されます。「失敗」サブフィールドには、正常に実行されなかった特定のメディエータ・コンポーネントのインスタンスに対する平均処理時間が表示されます。
平均呼出し時間: 特定のメディエータ・コンポーネントのインスタンスに対する平均呼出し時間。
メディエータ・サービス・エンジンの効率レベルは、リクエストのブレークダウン統計を監視することによって評価できます。
現在デプロイされているメディエータ・コンポーネントのリクエストのブレークダウン統計を表示する手順は、次のとおりです。
「SOAインフラストラクチャ・ホーム」ページを開きます。
「SOAインフラストラクチャ」メニューから、「サービス・エンジン」→「メディエータ」の順に選択します。
「メディエータ・サービス・エンジン・ホーム」ページが表示されます。
「統計」タブをクリックします。
リクエストのブレークダウン統計を表示します。
「リクエストのブレークダウン」セクションには、件数と、次の各アクションの処理に要した平均時間に関する情報が表示されます。
一方向呼出し: メディエータ・サービス・エンジンからの一方向呼出し。
変換: メディエータ・サービス・エンジンでのメッセージの変換。
エンキュー: パラレル・ルーティング・ルール対象のメッセージのデハイドレーション。
注意: メッセージのデハイドレーションでは、パラレル・ルーティング・ルール対象の受信メッセージがデータベースに格納されるため、ワーカー・スレッドはそれらのメッセージを後で処理できます。 |
呼出し: メディエータ・サービス・エンジンからのリクエスト/レスポンス呼出し。
公開: メディエータ・サービス・エンジンからのイベントの公開。
条件評価: メディエータによるフィルタ条件の評価。
検証: メディエータ・サービス・エンジンによるメッセージの検証。