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Oracle Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61381-01
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14 リスニング・チャネルの構成

リスニング・チャネルは、Oracle B2Bにメッセージを送信するために使用します。 リスニング・チャネルは、メッセージのエンドポイントでリスニングします。 リスニング・チャネルが内部としてマークされている場合は、すべての内部ビジネス・アプリケーションでこのチャネルを使用できます。 リスニング・チャネルが外部チャネルとしてマークされている場合は、すべての取引パートナがこのチャネルを使用してOracle B2Bにメッセージを送信できます。

項目は次のとおりです。

14.1 リスニング・チャネルとプロトコルの追加

リスニング・チャネルはグローバルに使用されます。 アグリーメントでリスニング・デリバリ・チャネルを選択する必要はありません。 リスニング・チャネルは、取引パートナがインバウンド・メッセージをOracle B2Bに送信したり、バックエンド・ビジネス・アプリケーションがアウトバウンド・メッセージをOracle B2Bに送信する際に使用されます。

図14-1に示すように、リスニング・チャネルを追加するときに、そのチャネルで使用されるプロトコルも指定します。

図14-1 リスニング・チャネルのプロトコルの追加

図14-1の説明は次にあります。
「図14-1 リスニング・チャネルのプロトコルの追加」の説明

グローバルなリスニング・チャネルを使用して、Oracle B2Bがプルする単一ディレクトリにすべてのメッセージを含めることができます。 このアプローチは、File、FTPおよびSFTP(SSH FTP)交換で有効です。

表14-1に、Oracle B2Bでサポートされるリスニング・チャネルのプロトコルを示します。

表14-1 リスニング・チャネルのプロトコル

プロトコル 説明

AS1-1.0

Applicability Statement 1(AS1)は、S/MIMEを提供し、SMTPを使用して電子メールでデータを伝送します。セキュリティ、認証、メッセージの整合性およびプライバシは、暗号化とデジタル署名の使用によって保証されます。 否認防止を使用して、特定のメッセージ受信者がメッセージの受信を否認することを防止できます。AS1は、ほとんどすべての種類のデータを処理します。

Generic File-1.0、Generic AQ-1.0、Generic FTP-1.0、Generic SFTP-1.0、Generic JMS-1.0、Generic Email-1.0

Genericオプションを使用して、保護されたメッセージまたは保護されていないメッセージを送信できます。一般交換プロトコルでは、MIMEとS/MIME(S/MIME 3.0に基づく署名と暗号化を含む)がサポートされます。 一般交換プロトコルでは、受信者確認はサポートされません(確認モードを「なし」に設定する必要があります)。


14.2 トランスポート・プロトコルの使用

図14-2「チャネルの詳細」領域に示すように、メッセージの送信に使用されるトランスポート・プロトコルは、選択したリスニング・チャネルによって決まります。

図14-2 チャネルの詳細: トランスポート・プロトコル

図14-2の説明は次にあります。
「図14-2 チャネルの詳細: トランスポート・プロトコル」の説明

表14-2に、Oracle B2Bで使用可能なトランスポート・プロトコルを示します。

表14-2 Oracle B2Bで使用可能なトランスポート・プロトコル

プロトコル 説明

Email

AS1およびEmailリスニング・チャネルに対してはEmailを使用します。

File

ファイル・トランスポートは、共有ファイル・ディレクトリからのファイルの取得を可能にします。

AQ

Oracle AQにより、安全で双方向の非同期通信が提供されます。 OCI、JDBC、PL/SQLなどのOracleの接続性オプションをいくつでも使用でき、アプリケーションが配置されている場所は透過的です。 XMLと非XMLの両方のメッセージ・ペイロードがサポートされます。

FTP

FTPは、FTP経由でのアプリケーション間のファイルの受渡しを可能にします。 FTPはデフォルト・ポート21で実行されます。別のポートに変更するには、「制御ポート」フィールドに値を指定します。 SSLを有効にするには、「チャネル・マスク」フィールドを使用します。 デフォルトはNone(非SSL)です。

SFTP

SFTPは、SSH FTPを使用してファイルの受渡しを可能にします。 SFTPはデフォルト・ポート22で実行されますが、別のポートに変更できます。 SFTPでは、パスワード認証と公開鍵認証の2つのモードの認証がサポートされます。 パスワード認証を使用するには、パスワードを指定します。パスワードは認証に使用されます。 公開鍵認証を使用するには、秘密鍵ファイルの場所を指定します。 秘密鍵ファイルをパスフレーズで保護する場合は、パスフレーズも指定します。

JMS

JMSにより、アプリケーションは、任意のJava Message Service(JMS)プロバイダによって管理されるキューおよびトピックとの間でメッセージを送受信できるようになります。プロバイダには、Oracle WebLogic JMS、およびOracle以外のプロバイダ(MQSeries JMS(IBM)など)が含まれます。 ユーザー名とパスワードを指定しない場合は、接続先が分散されていると、クラスタ化された環境の場合も含めて、ローカルJNDIが使用されます。

Oracle B2Bでは、javax.jms.ObjectMessageはサポートされていません。


14.3 リスニング・チャネルの詳細の追加

リスニング・チャネルの詳細には、トランスポート・プロトコル・パラメータ、チャネル属性、交換プロトコル・パラメータおよびセキュリティ仕様が含まれます。

14.3.1 トランスポート・プロトコル・パラメータ

トランスポート・プロトコルは、プロトコル・エンドポイントの所定の使用方法に固有のプロパティを定義します。 トランスポートの役割は、選択されているトランスポート・プロトコル、モード(同期または非同期)、サーバーおよびプロトコル・エンドポイント・アドレス(URIなどの取引パートナのアドレス)を使用して、メッセージを配信することです。 表14-3に、トランスポート・プロトコル・パラメータとそのパラメータが適用されるプロトコルを示します。

表14-3 トランスポート・プロトコル・パラメータ

プロトコル/パラメータ 説明 パラメータを使用するプロトコル

アーカイブ・ディレクトリ

B2Bチャネルは処理されたファイルをこのディレクトリに移動します。 デフォルトでは、この移動は破壊読取りで、処理されたファイルがエンドポイントから削除されます。 この場合、ファイルは指定のパスに移動されます。

Generic File-1.0(オプション)

Generic FTP-1.0(オプション)

Generic SFTP-1.0(オプション)

キャッシュ接続

有効にすると、(リストの表示と処理が異なるセッションで実行されるデフォルトとは反対に)ファイル・リストの表示とファイルの処理が同じセッションで実行されます。

Generic FTP-1.0(オプション)

チャネル・マスク

FTPのSSLを有効にするには、次のいずれかを入力します。

  • Control: 制御チャネルを暗号化します。

  • Data: データ・チャネルを暗号化します。

  • Both: データ・チャネルと制御チャネルの両方を暗号化します。

デフォルトはNone(非SSL)です。

Generic FTP-1.0(オプション)

暗号スイート

SSLに定義されている暗号のセット。

Generic FTP-1.0(オプション)

コネクション・ファクトリ

コネクション・ファクトリのJNDIロケーションまたはJavaクラス名(たとえば、jms/b2b/B2BQueueConnectionFactoryなど)。

Generic JMS-1.0(オプション)

コンシューマ

メッセージを受信するクライアント。

Generic AQ-1.0(オプション)

コンテンツ・タイプ

電子メール経由で送信されるペイロードのコンテンツ・タイプ。 デフォルトのコンテンツ・タイプはtext/plainです。その他にapplication/xmlapplication/ediがあります。 この値は、デリバリ・チャネル(電子メール送信用)に対してのみ使用され、リスニング・チャネルには使用されません。 リスニング・チャネル側では、異なるコンテンツ・タイプを処理するようにインテリジェンスがトランスポート・アダプタに構築されるため、構成は不要です。

AS1-1.0(オプション)

Generic Email-1.0(オプション)

制御ポート

デフォルトのFTPポート値(21)を変更する場合に値を指定します。

Generic FTP-1.0(オプション)

データ・ポート

アクティブなFTP接続の場合は、このオプションを使用してFTPサーバーの静的/固定データ・ポートを構成します。

Generic FTP-1.0(オプション)

データソース

AQキューにアクセスするための、JDBCデータ・ソースのJNDI名。

Generic AQ-1.0(オプション)

接続先名

JMS接続先名。

Generic JMS-1.0(オプション)

接続先プロバイダ

リモート・サーバーで使用可能なJMSキューまたはJMSトピックに、B2Bを接続できるようにします。 ターゲット・サーバーへの接続に必要なJNDIプロパティには、値が期待されます。 各キー/値のペアには、セパレータとして;(セミコロン)を使用します。

Generic JMS-1.0(オプション)

電子メールID

メッセージが配信される電子メール・アドレス(AQまたはJMSでファイル・チャネルやキューのパスを指定するのと同様です)。

AS1-1.0(必須)

Generic Email-1.0(必須)

電子メール・サーバー

「IMAP」または「POP3」を選択します。

AS1-1.0(必須)

Generic Email-1.0(必須)

CCCの有効化

SSLセッションでの認証と、プレーン・ソケットでの残りのファイル転送コマンドをB2Bで実行できるようにします。

Generic FTP-1.0(オプション)

マーカーの有効化

有効にすると、ソースと同じ名前で0バイトのファイルが作成され、読取りまたは書込みが完了したことを意味します。 ファイル名はソースと同じですが、markerという拡張子が付きます。

Generic File-1.0(オプション)

Generic FTP-1.0(オプション)

Generic SFTP-1.0(オプション)

エンコーディング

インバウンド・ファイルの内容を変換するためにB2Bで使用するエンコーディング。

Generic FTP-1.0(オプション)

ファイル名フォーマット脚注1

次のファイル名フォーマットを使用できます。

%FROM_PARTY%
%TO_PARTY%
%DOCTYPE_NAME%
%DOCTYPE_REVISION%
%MSG_ID%
%TIMESTAMP%

ebMSドキュメントの場合にのみ、このファイル名フォーマットを使用できます。

%ACTIONNAME%

これらのファイル名フォーマットは任意の組合せで使用できます。次に例を示します。

%TO_PARTY%_%DOCTYPE_NAME%_%DOCTYPE_REVISION%.dat

この場合は、Acme_4010_850.datなどが生成されます。 任意のファイル拡張子を使用できます。

脚注を参照してください。

Generic File-1.0(オプション)

Generic FTP-1.0(オプション)

Generic SFTP-1.0(オプション)

フォルダ

絶対ディレクトリ・パスを使用してください。

AS1-1.0(オプション)

Generic Email-1.0(オプション)

フォルダ名

絶対ディレクトリ・パスを使用してください。

Generic File-1.0(必須)

Generic FTP-1.0(必須)

ホスト名

メッセージを交換する取引パートナのトランスポート・サーバーまたは電子メール・サーバー。

AS1-1.0(必須)

Generic AQ-1.0(オプション)

Generic FTP-1.0(必須)

Generic SFTP-1.0(必須)

Generic Email-1.0(必須)

バイナリ

メッセージはバイナリ・コンテンツとして処理され、トランスレーションや検証は実行されません。 アグリーメントは、ファイル・ネーミング規則に基づいて識別されます。

このパラメータは、Generic File-1.0、Generic FTP-1.0およびGeneric SFTP-1.0では使用不可ですが、これらのプロトコルのB2Bインタフェースに表示されます。

ペイロードのみマップ

ペイロードのみがjavax.jms.MapMessageタイプのJMSメッセージに含まれて送信されることを示します。

Generic JMS-1.0(オプション)

トピック

JMSが(キューではなく)トピックと通信していることを示す場合に選択します。

Generic JMS-1.0(オプション)

VANメールボックス

有効にすると、B2BではエンドポイントをVANメールボックスとして処理し、適切に操作します。

Generic FTP-1.0(オプション)

メッセージ・タイプ

JMSメッセージ・タイプ(BYTESTEXTまたはMAP)を選択します。

Generic JMS-1.0(オプション)

最小経過時間

エンドポイントに到着したファイルは、入力した時間間隔(ミリ秒単位)の経過後に処理されます。

Generic File-1.0(オプション)

Generic FTP-1.0(オプション)

Generic SFTP-1.0(オプション)

パスフレーズ、パスフレーズの確認

秘密鍵ファイルの場所を入力し、秘密鍵ファイルをパスフレーズで保護する場合は、パスフレーズを入力します。

Generic SFTP-1.0(オプション)

パスワード、パスワードの確認

パスワード認証を使用するには、キー・ストア・パスワードを指定します。キー・ストア・パスワードは認証に使用されます。

AS1-1.0(オプション)

Generic AQ-1.0(オプション)

Generic FTP-1.0(オプション)

Generic SFTP-1.0(オプション)

Generic JMS-1.0(オプション)

Generic Email-1.0(オプション)

パス

メッセージを送受信する絶対ディレクトリ・パス。

Generic SFTP-1.0(必須)

ポーリング間隔

Oracle B2Bがサーバーに対してインバウンド・メッセージをポーリングする時間間隔(秒単位)。

AS1-1.0(オプション)

Generic File-1.0(オプション)

Generic AQ-1.0(オプション)

Generic FTP-1.0(オプション)

Generic SFTP-1.0(オプション)

Generic JMS-1.0(オプション)

Generic Email-1.0(オプション)

ポート番号

AQはデフォルト・ポート1521で実行されます。

SFTPはデフォルト・ポート22で実行されますが、別のポートに変更できます。

FTPはデフォルト・ポート21で実行されます。これは表示されません。 このポート番号の変更方法は、「制御ポート」の説明を参照してください。

Generic AQ-1.0(オプション)

Generic SFTP-1.0(必須)

ファイル名の保持

ファイル名を保持します。

Generic File-1.0(オプション)

Generic FTP-1.0(オプション)

Generic SFTP-1.0(オプション)

秘密鍵

公開鍵認証を使用するには、秘密鍵ファイルの場所を指定します。 秘密鍵ファイルをパスフレーズで保護する場合は、パスフレーズも指定します。

Generic SFTP-1.0(オプション)

キュー名

AQキュー名。

Generic AQ-1.0(オプション)

受信者

メッセージをAQキューに配信する際に使用される値。 たとえば、受信者をtestuserに設定した場合は、testuserという名前のコンシューマのみメッセージを消費できます(つまり、受信者は送信側、コンシューマはリスニング側に位置します)。

Generic AQ-1.0(オプション)

添付ファイルとして送信

有効にすると、メッセージ(ペイロード)は、ペイロードがメッセージ本文となる通常の配信ではなく、電子メールの添付ファイルとして送信されます。

このパラメータは、AS1-1.0およびGeneric Email-1.0では使用不可ですが、これらのプロトコルのB2Bインタフェースに表示されます。

SID

Oracleデータベースを識別するためのシステムID。

Generic AQ-1.0(オプション)

件名

電子メール・メッセージの件名ヘッダー。

このパラメータは、AS1-1.0およびGeneric Email-1.0では使用不可ですが、これらのプロトコルのB2Bインタフェースに表示されます。

サブスクライバID

JMSサブスクライバID。JMSがトピックと通信する場合に必要です。

Generic JMS-1.0

転送タイプ

「バイナリ」または「ASCII」のファイル転送モードを選択します。

Generic FTP-1.0(オプション)

JMS IDの使用

JMSメッセージIDをB2BメッセージIDとして使用します。これにより、JMSレベルでの相関が円滑化されます。

Generic JMS-1.0(オプション)

プロキシの使用

プロキシ・サーバーを使用している場合は、このオプションを選択します。

Generic FTP-1.0(オプション)

Generic SFTP-1.0(オプション)

ユーザー名

ターゲット・サーバーに接続するためのユーザー名(ログイン名)。 B2Bでは構成済のJNDIデータ・ソースを使用してキューに接続するため、AQおよびJMSではこの値はオプションです。

AS1-1.0(必須)

Generic AQ-1.0(オプション)

Generic FTP-1.0(必須)

Generic SFTP-1.0(必須)

Generic JMS-1.0(オプション)

Generic Email-1.0(必須)


脚注1 File/FTPチャネルでは、ファイル名フォーマットが設定されていると、ディレクトリ名フォーマットは無視されます。

14.3.2 チャネル属性

チャネルは、ホスト取引パートナのホスト・アプリケーションとそのインストールの間の通信インタフェースです。 表14-4に、チャネル属性とその属性が適用されるプロトコルを示します。

表14-4 チャネル属性

プロトコル/パラメータ 説明 パラメータを使用するプロトコル

確認モード

取引パートナがメッセージを受信するモードとして、「同期」「非同期」または「なし」を選択します。 すべての一般交換について「なし」を選択します。

このパラメータは、AS1-1.0では使用不可ですが、このプロトコルのB2Bインタフェースに表示されます。

説明

追加の説明を記述してください。

AS1-1.0(オプション)

Generic File-1.0(オプション)

Generic AQ-1.0(オプション)

Generic FTP-1.0(オプション)

Generic SFTP-1.0(オプション)

Generic JMS-1.0(オプション)

Generic Email-1.0(オプション)

チャネルの有効化/チャネルの無効化

チャネルは、ホスト取引パートナのホスト・アプリケーションとそのインストールの間の通信インタフェースです。

AS1-1.0(必須)

Generic File-1.0(必須)

Generic AQ-1.0(必須)

Generic FTP-1.0(必須)

Generic SFTP-1.0(必須)

Generic JMS-1.0(必須)

Generic Email-1.0(必須)

内部

このオプションは、チャネルがホスト取引パートナの企業内のみで機能する場合に選択します。

この機能はAS1では無効です。

Generic File-1.0(オプション)

Generic AQ-1.0(オプション)

Generic FTP-1.0(オプション)

Generic SFTP-1.0(オプション)

Generic JMS-1.0(オプション)

Generic Email-1.0(オプション)

レスポンス・モード

「同期」「非同期」または「なし」を選択します。

このパラメータは、AS1-1.0では使用不可ですが、このプロトコルのB2Bインタフェースに表示されます。

再試行数

Oracle B2Bがメッセージの送信を再試行する回数。

このパラメータは、AS1-1.0、Generic File-1.0、Generic AQ-1.0、Generic FTP-1.0、Generic SFTP-1.0、Generic JMS-1.0およびGeneric Email-1.0では使用不可ですが、これらのプロトコルのB2Bインタフェースに表示されます。

再試行間隔

Oracle B2Bがメッセージの再送信を試行する間隔(秒単位)。 間隔を2分に設定した場合、HH:MM:SSタイムスタンプは次のように加算されます。送信タイムスタンプが3:42:58の場合は、2分が加算されて3:44:00に再試行が実行されます。実際の秒数は、設定した再試行間隔より短くなります。 その後の再試行は2分間隔になります。

確認を含むプロトコルの場合、B2Bは確認を待機します(以前は「確認所要時間」パラメータと呼ばれていました)。 確認を受信しなかった場合は、再試行間隔設定に従って再試行が実行されます。

このパラメータは、AS1-1.0、Generic File-1.0、Generic AQ-1.0、Generic FTP-1.0、Generic SFTP-1.0、Generic JMS-1.0およびGeneric Email-1.0では使用不可ですが、これらのプロトコルのB2Bインタフェースに表示されます。

トランスポート・コールアウト

インバウンド・メッセージの場合、B2Bはトランスポートからのメッセージを受信した直後にトランスポート・コールアウトを起動します。 アウトバウンド・メッセージの場合は、トランスポートにメッセージを送信する直前にトランスポート・コールアウトを起動します。

AS1-1.0(オプション)

Generic File-1.0(オプション)

Generic AQ-1.0(オプション)

Generic FTP-1.0(オプション)

Generic SFTP-1.0(オプション)

Generic JMS-1.0(オプション)

Generic Email-1.0(オプション)


14.3.3 交換プロトコル・パラメータ

交換プロトコルでは、ヘッダー、確認、およびヘッダーとペイロードをまとめるパッケージング(メッセージ交換メカニズム)が定義されます。 また、交換プロトコルでは、署名および圧縮も定義されます。 表14-5に、交換プロトコル・パラメータとそのパラメータが適用されるプロトコルを示します。

表14-5 交換プロトコル・パラメータ

プロトコル/パラメータ 説明 パラメータを使用するプロトコル

署名および圧縮済

選択すると、メッセージは最初に署名され、次に圧縮されます。 選択しない場合、メッセージは最初に圧縮され、次に署名されます。

AS1-1.0(オプション)


14.3.4 セキュリティ・パラメータ

セキュリティ・パラメータはすべてのプロトコルで使用不可ですが、表14-6に示すように、B2BインタフェースにはAS1-1.0プロトコルのセキュリティ・パラメータが表示されます。

表14-6 セキュリティ・パラメータ(リスニング・チャネルのプロトコルでは使用不可)

プロトコル/パラメータ 説明 パラメータを使用するプロトコル

確認署名済

レスポンダがメッセージの受信を確認するようにするには、このオプションを選択します。提供する必要のあるデータはありません。

このパラメータは、AS1-1.0では使用不可ですが、このプロトコルのB2Bインタフェースに表示されます。

デジタル署名

「メッセージ署名済」を選択した場合は、次のいずれかのオプションを選択します。

SMIME 3.0(MD5 - RSAを使用)

SMIME 3.0(SHA1 - RSAを使用)

このパラメータは、AS1-1.0では使用不可ですが、このプロトコルのB2Bインタフェースに表示されます。

暗号化

「メッセージ暗号化済」を選択した場合は、次のいずれかのオプションを選択します。

SMIME 3.0(DESを使用)

SMIME 3.0(3DESを使用)

SMIME 3.0(RC2 - 40を使用)

SMIME 3.0(RC2 - 64を使用)

SMIME 3.0(RC2 - 128を使用)

このパラメータは、AS1-1.0では使用不可ですが、このプロトコルのB2Bインタフェースに表示されます。

メッセージ暗号化済

メッセージの暗号化を可能にするには、このオプションを選択します。 このオプションでは、「暗号化」フィールドで暗号化スキーマを選択する必要があります。

このパラメータは、AS1-1.0では使用不可ですが、このプロトコルのB2Bインタフェースに表示されます。

メッセージ署名済

「デジタル署名」フィールドにいずれかのデジタル署名を指定するには、このオプションを選択します。

このパラメータは、AS1-1.0では使用不可ですが、このプロトコルのB2Bインタフェースに表示されます。


14.4 リスニング・チャネルの構成

リスニング・チャネルを構成するには、リスニング・チャネルのプロトコルを追加し、選択したチャネルのプロトコルに応じて、トランスポート・プロトコル・パラメータ、チャネル属性、交換プロトコル・パラメータおよびセキュリティ・パラメータを追加します。

リスニング・チャネルのプロトコルを追加する手順は、次のとおりです。

  1. 「管理」リンクをクリックします。

  2. 「リスニング・チャネル」タブをクリックします。

  3. 「追加」をクリックします。

  4. リスニング・チャネルの名前を入力します。

  5. プロトコルを選択します。

    図14-3にプロトコルのリストを示します。

    図14-3 リスニング・チャネルのプロトコルの追加

    リスニング・チャネル
    「図14-3 リスニング・チャネルのプロトコルの追加」の説明

    プロトコルの詳細は、表14-1を参照してください。

    「チャネルの詳細」の下に表示されるトランスポート・プロトコルは、手順5で選択したプロトコルに基づいています。

  6. 「保存」をクリックします。

トランスポート・プロトコル・パラメータを追加する手順は、次のとおりです。

  1. 「トランスポート・プロトコル・パラメータ」タブをクリックします。

  2. チャネルとトランスポート・プロトコルに応じて、トランスポート・プロトコル・パラメータを指定します。

    表14-3に、トランスポート・プロトコル・パラメータ(アルファベット順にリスト)とそのパラメータが適用されるプロトコルを示します。

  3. 「保存」をクリックします。

チャネル属性を追加する手順は、次のとおりです。

  1. 「チャネル属性」タブをクリックします。

  2. 選択したチャネルとトランスポート・プロトコルに応じて、チャネル属性を指定します。

    表14-4に、チャネル属性(アルファベット順にリスト)とその属性が適用されるプロトコルを示します。

  3. 「保存」をクリックします。

交換プロトコル・パラメータを追加する手順は、次のとおりです。

  1. 「交換プロトコル・パラメータ」タブをクリックします。

  2. 選択したチャネルとトランスポート・プロトコルに応じて、交換プロトコル・パラメータを指定します。

    表14-5に、交換プロトコル・パラメータ(アルファベット順にリスト)とその属性が適用されるプロトコルを示します。

  3. 「保存」をクリックします。