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Oracle® Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1) for Linux x86
B55924-02
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47 Oracle Enterprise Content Management Suiteのインストールおよび構成

この章では、Oracle Enterprise Content Management Suite(Oracle ECM)のインストールと構成に関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

Oracle ECMのインストールおよび構成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Content Management Suiteのインストレーション・ガイドまたはOracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Content Management Suiteのクイック・インストレーション・ガイドを参照してください。

47.1 最初のアップグレード後にファイル・フォーマット・ウィザードにエラーが表示される場合がある

特定の状況で、アップブレード後にOracle Content Serverのファイル・フォーマット・ウィザードを初めて更新する際に、エラーが表示されることがあります。このエラーは無害で、それ以降の更新では発生しません。

Oracle Content Serverでファイル・フォーマット・ウィザードを使用できるのは、Oracle Universal Content Managementと連動するようにOracle Inbound Refineryを構成した場合のみです。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Content Management Suiteのインストレーション・ガイドのOracle UCMでのOracle IBRのインストールおよび構成に関する項を参照してください。

47.2 Oracle I/PMと同じマシンおよびドメインにあるOracle UCM構成の自動処理

Oracle Universal Content Management(Oracle UCM)をOracle Imaging and Process Management(Oracle I/PM)と同じマシンおよびOracle WebLogic Serverドメインで構成する場合、Oracle UCMのインストール後の構成は自動的に行われます。この場合は、次のURLにあるOracle Content Serverに最初にログインする際に、「Content Serverの構成」ページは表示されません。

http://managedServerHost:managedServerPort/cs

Oracle UCMおよびOracle I/PMのデフォルト構成に従った場合、両方のアプリケーションが同じマシンにインストールされます。この環境では、Oracle I/PMによってOracle UCMに構成ファイルが提供され、Oracle I/PMで使用するためにOracle UCMが設定されます。

Oracle UCMインスタンスが、Oracle I/PMの処理にとどまらず、完全なOracle UCM管理対象サーバーとして使用される場合、Oracle UCM管理者は、Oracle Content Serverの管理インタフェースを介して自動構成を確認する必要があります。本番用に完全に構成するには、Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Content Management Suiteのインストレーション・ガイドの第5章「Oracle Universal Content Managementの構成」に記述されている追加の構成手順をOracle UCM管理対象サーバーで行う必要があります。

Oracle I/PM管理者は、デフォルトのOracle UCM構成がOracle I/PM管理対象サーバーでの使用に適していることを検証する必要があります。Oracle UCMのインストール後の構成手順の多くは(Oracle Inbound Refineryなど)、Oracle I/PMでの使用に関しては必要ありません。

47.3 HelloBpelを使用したAXFインストールの検証

Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Content Management Suiteのインストレーション・ガイドのHelloBpelを使用したAXFインストールの検証に関する項の手順5では、入力する次の値が間違っています。

手順5で入力する正しい値は次のとおりです。

前出のOracle I/PMユーザーは、Californiaという名前のグループに含まれている必要があります。このグループが存在しない場合は、グループを作成してユーザーをグループに追加してください。

47.4 分散Oracle I/PM管理対象サーバーのAXFに対するJavaオブジェクト・キャッシュの構成

クラスタまたは他の分散構成で稼働するOracle I/PM管理対象サーバーのOracle Application Extension Framework(AXF)の場合、Java Object Cache(JOC)を構成してすべての管理対象サーバーに配布する必要があります。

MiddlewareホームでMW_HOME/oracle_common/bin/configure-joc.py Pythonスクリプトを使用して、すべての管理対象サーバー上で分散モードでJOCを構成できます。このスクリプトは、管理サーバーの稼働中に、Oracle WebLogic Scripting Tool(WLST)でオンライン・モードで実行してください。


注意:

Java Object Cacheを構成した後、構成を有効にするために、影響を受けるすべての管理対象サーバーを再起動してください。

configure-joc.pyスクリプトを使用して分散モードでJOCを有効化するには、次の手順を行います。

  1. WLSTコマンドを使用して管理サーバーに接続します。次に例を示します。

    MW_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.sh
    $ connect()
    

    プロンプトに従って、Oracle WebLogic管理ユーザー名およびパスワードを入力します。

  2. WLSTを使用して管理サーバーに接続した後、execfileコマンドを使用してスクリプトを起動します。次に例を示します。

    wls:/mydomain/serverConfig>execfile('MW_HOME/oracle_common/bin/configure-joc.py')
    
  3. 指定されたクラスタのすべての管理対象サーバーのJOCを構成します。

    クラスタ名を指定するかどうかを尋ねるスクリプト・プロンプトが表示されたらyを入力し、プロンプトに従ってクラスタ名および検出ポートを指定します。これにより、指定されたクラスタのすべての管理対象サーバーが検出され、各管理対象サーバーのJOCが構成されます。検出ポートは、クラスタ内のJOC構成全体で共通です。次に例を示します。

    Do you want to specify a cluster name (y/n) <y> y
    Enter Cluster Name : IPM_Cluster
    Enter Discover Port : 9988
    

    高可用性(HA)環境でconfigure-joc.pyを使用する場合のサンプル手順を次に示します。

    execfile('MW_HOME/oracle_common/bin/configure-joc.py')
    .
    Enter Hostnames (eg host1,host2) : IPMHOST1, IPMHOST2
    .
    Do you want to specify a cluster name (y/n) <y> y
    .
    Enter Cluster Name : IPM_Cluster
    .
    Enter Discover Port : 9991
    .
    Enter Distribute Mode (true|false) <true> : true
    .
    Do you want to exclude any server(s) from JOC configuration (y/n) <n> n
    

詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のOracle WSMに対するJavaオブジェクト・キャッシュの構成、およびCacheWatcherの実行によるJavaオブジェクト・キャッシュの検証に関する項を参照してください。

47.5 SUN JDKのMaxPermSize値の変更

Sun JDKを使用する各管理対象サーバーについて、Java仮想マシン(VM)に割り当てられるヒープ・サイズを1 GBではなく512 MBに設定する必要があります。これは、使用可能なすべての空間を使用するように構成されたプログラムが初期化に失敗しないようにするためです。永続的な生成用にアドレス空間を予約する必要があるため、管理対象サーバーのMaxPermSize設定により、残りのヒープが使用できる空間は減少します。

Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Content Management Suiteのインストレーション・ガイドおよびOracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Content Management Suiteのクイック・インストレーション・ガイドでは、SUN JDKの次のJava VMメモリー・パラメータの設定が推奨されています。

-Xms256m -Xmx1024m -XX:CompileThreshold=8000 -XX:PermSize=128m -XX:MaxPermSize=1024m

これに反して、MaxPermSize値を512mに設定する必要があります。Oracle WebLogic Serverドメインの管理サーバーまたは管理対象サーバーを起動する前に、USER_MEM_ARGS環境変数を次のように設定できます。

set USER_MEM_ARGS="-Xms256m -Xmx1024m -XX:CompileThreshold=8000 -XX:PermSize=128m -XX:MaxPermSize=512m"

このコマンドを、管理対象サーバーの起動スクリプトまたはコマンド(.cmd)ファイルに配置できます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Content Management Suiteのインストレーション・ガイドの管理対象サーバーのJava VMヒープ・サイズの増加に関する項を参照してください。