ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerメッセージドリブンBeanのプログラミング
11g リリース1(10.3.3)
B61425-01
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
 

10 MDBのデプロイメント要素

この節では、MDBの動作に影響する主なデプロイメント要素をリストします。

weblogic-ejb-jar.xmlファイルのmessage-destination-descriptor要素

表10-1は、weblogic-ejb-jar.xmlmessage-driven-descriptor要素のデプロイメント要素をまとめたものです。

表10-1 weblogic-ejb-jar.xmlのMDBのデプロイメント要素

要素 説明 デフォルト値

connection-factory-jndi-name

キューおよびトピックを作成するためにメッセージドリブンBeanがルックアップするJMS ConnectionFactoryのJNDI名。「connection-factory-jndi-nameの設定方法」を参照してください。

weblogic.jms.MessageDriven.BeanConnection.Factory

connection-factory-resource-link

ejb-jar.xmlに定義されているJMSモジュール内のリソースをWebLogic Serverの実際のJMSモジュール参照にマップします。

なし

destination-jndi-name

WebLogic Server JNDIツリーにデプロイされている実際のJMSキューまたはトピックにMDBを関連付けるために使用するJNDI名。「destination-jndi-nameの設定方法」を参照してください。

なし

destination-resource-link

ejb-jar.xmlに定義されているJMSモジュール内のリソースをWebLogic Serverの実際のJMSモジュール参照にマップします。

なし

dispatch-policy

このオプションの要素を使用すると、Beanに特定のWorkManagerを指定できます。

なし

distributed-destination-connection

同じクラスタ内のWebLogic JMS分散キューにアクセスするMDBが、リソースをすべての分散宛先メンバーから消費するか、現在のWeblogic Serverのローカル・メンバーのみから消費するかを指定します。

LocalOnly (現在のWebLogic Serverのローカル・メンバーからのみ消費します)

durable-subscription-deletion

MDBがアンデプロイまたは削除されるときに恒久トピック・サブスクリプションが自動的に削除されるようにするかどうかを指定します。

False

generate-unique-jms-client-id

EJBコンテナがMDBのすべてのインスタンスごとに一意のクライアントIDを生成するかどうかを指定します。このフラグを有効にすると、WebLogic Serverクラスタ内の複数のサーバー・インスタンスへの恒久MDBのデプロイが容易になります。

False

init-suspend-seconds

EJBコンテナがJMSリソースの停止を検出したときにMDBのJMS接続を中断する初期秒数。「JMSリソース停止中のメッセージ配信の中断の構成」を参照してください。

5

initial-beans-in-free-pool

起動時のWebLogic Serverに存在するMDBの非アクティブなインスタンスの数。

0

initial-context-factory

接続ファクトリの作成にEJBコンテナが使用する初期contextFactory。「initial-context-factoryの設定方法」を参照してください。

weblogic.jndi.

WLInitialContext

Factory

jms-client-id

恒久サブスクライバ・トピックと関連付けられたメッセージドリブンBeanのクライアントID。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMSのプログラミング』の「クライアントIDの定義」を参照してください。

EJBのejb-name

jms-polling-interval-seconds

アクセスできなくなっているJMS宛先にEJBコンテナが再接続しようとする試みの秒間隔。「クラスタリングされたMDBの移行とリカバリ」を参照してください。

10秒

max-beans-in-free-pool

非アクティブなMDBの空きプールの最大サイズ。

1000

max-messages-in-transaction

MDBのトランザクションに入れることができるメッセージの最大数を指定します。

なし

max-suspend-seconds

EJBコンテナがJMSリソースの停止を検出したときにMDBのJMS接続を中断する最大秒数。「JMSリソース停止中のメッセージ配信の中断の構成」を参照してください。

60

pool

メッセージドリブンEJBのWebLogic Serverフリー・プールの動作を構成します。

なし

provider-url

InitialContextで使用されるURLプロバイダ。通常はホスト・ポート。「provider-urlの設定方法」を参照してください。

t3://localhost:7001

resource-adapter-jndi-name

このMDBがメッセージを受け取るリソース・アダプタを指定します。

なし

security-role-assignment

ejb-jar.xmlファイルのアプリケーション・ロールをWebLogic Serverのセキュリティ・プリンシパルの名前にマップします。

なし

timer-descriptor

EJBタイマー・オブジェクト。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansのプログラミング』の「EJBタイマー・サービスのプログラミング」を参照してください。

なし

trans-timeout-seconds

EJBのコンテナで初期化されたトランザクションの最長継続時間(秒単位)。この時間を過ぎると、トランザクションはロールバックされます。「MDBのトランザクション管理方式の構成」を参照してください。

30

use81-style-polling

WLSバージョン8.1方式のポーリングの下位互換性を有効にします。

False


weblogic-application.xmlファイルのejb要素

表9-2は、weblogic-application.xmlejb要素のMDBの主なデプロイメント要素のリストです。

表10-2 weblogic-application.xmlのMDBの要素

要素 説明 デフォルト値

start-mdbs-with-application

MDBがいつメッセージの処理を開始するのかを制御します。デフォルト設定のtrueでは、WebLogic Serverが完全に起動していなくても、MDBはそのデプロイメントと同時にメッセージの処理を開始します。このため、MDBアプリケーションは起動の途中で初期化されていないサービスやアプリケーションにアクセスし、失敗することがあります。

falseに設定すると、WebLogic Serverがそのリスニング・ポートを開くまでメッセージの処理が延期されます。

false


ejb-jar.xmlファイルのmessage-driven要素

表9-3は、ejb-jar.xmlmessage-driven要素で構成するMDBの主なJ2EEデプロイメント要素のリストです。

表10-3 MDBの主要なJ2EEデプロイメント要素

要素 説明 有効な値

acknowledge-mode

Bean管理のトランザクションの境界設定を使用するメッセージドリブンBeanのonMessageメソッドのJMSメッセージ確認応答セマンティクスを指定します。

  • AUTO_ACKNOWLEDGE

  • DUPS_OK_ACKNOWLEDGE

activation-config

操作環境でのメッセージドリブンBeanの構成プロパティとして想定される情報を定義します。確認応答、メッセージ・セレクタ、想定される宛先タイプなどの情報を含めることができます。

構成情報は、名前/値構成プロパティで表現します。

特定のメッセージドリブンBeanでどのプロパティが識別されるかは、そのメッセージ・タイプによって決まります。

destination-type

JMS宛先のタイプ(宛先で実装されるJavaインタフェース)を指定します。

  • javax.jms.Queue

  • javax.jms.Topic

message-destination

宛先のタイプを指定します。

宛先での実装が想定されるJavaインタフェースで指定します。

messaging-type

このメッセージドリブンBeanのメッセージ・リスナー・インタフェースを指定します。

有効なメッセージ・リスナー・インタフェース。

subscription-durability

JMSトピック・サブスクリプションが恒久かそうでないかを指定します。

  • Durable

  • NonDurable

transaction-type

エンタープライズBeanのトランザクションの管理タイプを指定します。

注意: transaction-typeがContainerに設定されている場合、trans-attributeはRequiredに設定する必要があります。

  • Bean

  • Container

trans-attribute

メソッドの呼出しをエンタープライズBeanのビジネス・メソッドに委託するときにコンテナがトランザクションの境界をどのように管理するのかを指定します。

コンテナ管理によるトランザクションでは、Requiredに設定します。詳細は、5.6.5項「MDBのトランザクション管理方式の構成」を参照してください。

  • Required

  • NotSupported


activationConfigのプロパティ

表10-4は、WebLogic ServerでサポートされるactivationConfigの名前と値のペアをまとめたものです。

表10-4 activationConfigのプロパティ

ActivationConfigPropertyのプロパティ名 説明 デフォルト値

connectionFactoryJndiName

キューおよびトピックを作成するためにメッセージドリブンBeanがルックアップするJMS ConnectionFactoryのJNDI名。「connection-factory-jndi-nameの設定方法」を参照してください。

weblogic.jms.MessageDriven.BeanConnection.Factory

connectionFactoryResourceLink

ejb-jar.xmlに定義されているJMSモジュール内のリソースをWebLogic Serverの実際のJMSモジュール参照にマップします。

なし

destinationJndiName

WebLogic Server JNDIツリーにデプロイされている実際のJMSキューまたはトピックにMDBを関連付けるために使用するJNDI名。「destination-jndi-nameの設定方法」を参照してください。

なし

destinationResourceLink

ejb-jar.xmlに定義されているJMSモジュール内のリソースをWebLogic Serverの実際のJMSモジュール参照にマップします。

なし

distributedDestinationConnection

同じクラスタ内のWebLogic JMS分散キューにアクセスするMDBが、リソースをすべての分散宛先メンバーから消費するか、現在のWeblogic Serverのローカル・メンバーのみから消費するかを指定します。

LocalOnly (現在のWebLogic Serverのローカル・メンバーからのみ消費します)

durableSubscriptionDeletion

MDBがアンデプロイまたは削除されるときに恒久トピック・サブスクリプションが自動的に削除されるようにするかどうかを指定します。

False

initSuspendSeconds

EJBコンテナがJMSリソースの停止を検出したときにMDBのJMS接続を中断する初期秒数。「JMSリソース停止中のメッセージ配信の中断の構成」を参照してください。

5

initialContextFactory

接続ファクトリの作成にEJBコンテナが使用する初期contextFactory。「initial-context-factoryの設定方法」を参照してください。

weblogic.jndi.

WLInitialContext

Factory

jmsClientId

恒久サブスクライバ・トピックと関連付けられたメッセージドリブンBeanのクライアントID。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMSのプログラミング』の「クライアントIDの定義」を参照してください。

EJBのejb-name

jmsPollingIntervalSeconds

アクセスできなくなっているJMS宛先にEJBコンテナが再接続しようとする試みの秒間隔。「クラスタリングされたMDBの移行とリカバリ」を参照してください。

10秒

maxMessagesInTransaction

MDBのトランザクションに入れることができるメッセージの最大数を指定します。

なし

maxSuspendSeconds

EJBコンテナがJMSリソースの停止を検出したときにMDBのJMS接続を中断する最大秒数。「JMSリソース停止中のメッセージ配信の中断の構成」を参照してください。

60

providerURL

InitialContextで使用されるURLプロバイダ。通常はホスト・ポート。「provider-urlの設定方法」を参照してください。

t3://localhost:7001

resourceAdapterJndiName

このMDBがメッセージを受け取るリソース・アダプタを指定します。

なし

use81StylePolling

WLSバージョン8.1方式のポーリングの下位互換性を有効にします。

False