| Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス リリース11i 2005年6月 部品番号: B15955-01 | 目次 | 前へ | 次へ |
ここでは、「Patch Impact Analysis」で効率的に作業する方法について説明します。トピックは次のとおりです。
Oracle Applications Managerの「Patch Wizard」では、推奨パッチのリストを表示できます。「Patch Impact Analysis」画面には、これらの推奨パッチを適用するように選択した場合にシステムに及ぼす影響が個別に表示されます。パッチ影響データを検討すると、そのパッチを使用する必要があるかどうかを適切に理解できます。
「Patch Wizard」の詳細は、『Maintaining Oracle Applications Documentation Set』を参照してください。
「Patch Impact Analysis」画面には、「Patch Wizard」機能からアクセスします。パッチ影響分析データを生成して表示する手順は、次のとおりです。
「Patch Impact Analysis」メイン画面には、パッチに関する次の基本情報が表示されます。
パッチ影響データは、次の2つのコンテキストで表示できます。
この2つのビュー間で容易にトグルできます。そのためには、「Patch Impact Analysis」メイン画面の「Prerequisite Patches」行で該当するリンクをクリックします。
「Aggregate Impact」ビューを表示すると、画面に「影響総計分析」という黄色の表が表示されます。この表には、レポートされる情報に含まれている前提条件パッチが表示されます。表の「Analysis」列に警告文がある場合は、先に進む前に、そのパッチのメタデータをOracleMetaLinkからアップロードして「Patch Wizard」を再実行する必要があります。
「Patch Impact Analysis」メイン画面には、「Direct Impact Summary」および「Indirect Impact Summary」という2つのグループの影響情報が表示されます。各グループには、メトリックと各メトリックに関してレポートされた数値カウントが表示されます。数値リンクからドリルダウンすると、そのメトリックの要約ページを開くことができます。
「Direct Impact Summary」には、次の項目が表示されます。
「Indirect Impact Summary」には、次の項目が表示されます。
ここでは、パッチの影響の計算に使用されるアルゴリズムについて説明します。
File-based impact analysis: このデータは、パッチ内に含まれるファイルとターゲット・システム内のファイルとのRCS ID比較に基づきます。
JSP static include: パッチの適用後に再コンパイルする必要のあるJSPがすべて表示されます。「Patch Impact Analysis」ではターゲット・システムのOA_HTMLディレクトリがスキャンされ、静的インクルードJSPのツリーが作成されます。パッチにJSPをインクルードするJSPは、再コンパイルが必要になるため影響を受けるものとみなされます。
Menu Navigation Trees Affected: ターゲット・システム内で、パッチ対象Formsおよびパッチ対象または間接的な影響を受けるJSPに至るメニュー・ナビゲータ・パスがすべて表示されます。また、これらのメニュー・ナビゲータ・パスが属している職責と、各職責を持つ有効ユーザー数も表示されます。
Diagnostic Tests to Re-run: パッチで提供されるJavaクラスをテストする、ソース・システム内の既存のJava診断テストが表示されます。
制限モードでは、特別なURLを介したOAMへのログインと限定的な機能セットへのアクセスが許可されるのは、有効なデータベース・ユーザーのみです。データベース・ロールAD_MONITOR_ROLEには、制限モード機能に必要なすべてのデータベース・オブジェクトへのアクセス権が付与されます。ただし、有効なデータベース・ユーザーであってもAD_MONITOR_ROLEを付与されていない場合は、このユーザーがアクセス権を持つデータベース・オブジェクトに基づいてOAM機能へのアクセスがさらに制限されます。リリース11.5.10では、進行中のADユーティリティをモニターする機能にのみアクセスできます。
制限モード機能を使用可能にする方法の詳細は、OracleMetaLinkの「Note 258330.1」の「About Oracle Applications Manager Mini-pack 11i.OAM.H」を参照してください。
alter user ad_monitor account unlock;
次に、SQL*Plusにユーザーad_monitorとしてログインします。デフォルトのパスワードはlizardです。このパスワードを再設定します。
Apacheおよび他のすべてのOracle Applicationsサービスを停止します。次のように、標準ADスクリプトを使用します。
adstpall.sh <user>/<password>
そのためには、adadminを実行してオプション5「=> Change Maintenance Mode」(保守モードの変更)を選択し、「=> 1. Enable Maintenance Mode」(保守モードの有効化)を選択します。
adaprstctl.sh start
このスクリプトは$COMMON_TOP/admin/scripts/<context name>にあります。
adpatch (hotpatch=n)を実行します。
制限モードのOAMから「Site Map」>「Maintenance」>「Patching and Utilities」>「Manage Downtime Schedules」の順にナビゲートして「Select」ボタンをクリックします。
adadminを実行してオプション5「=> Change Maintenance Mode」(保守モードの変更)を選択し、「=> 2. Disable Maintenance Mode」(保守モードの無効化)を選択します。
adaprstctl.sh stop
adstrtall.sh <user/password>
AutoConfigおよびADスクリプトの詳細は、『Maintaining Oracle Applications Documentation Set』を参照してください。
ナビゲーション: 「Site Map」>「Maintenance」>「Manage Downtime Schedules」(「Patching and Utilities」の下)
次の各ページを使用して、保守のためのダウンタイムを管理します。
このリージョンには、将来予定されているダウンタイム期間が表示されます。
このリージョンには、前に予定されていたダウンタイム期間が表示されます。これには、予定開始時刻より前に取り消されたダウンタイム期間が含まれます。
このページを使用して、ダウンタイムの予定とメッセージを設定します。
システムの停止中に「Scheduled Downtime Details」画面を表示すると、この情報が表示されます。
次の情報を入力します。
ダウンタイムが実際に始まる前に、ユーザーに対して警告情報が表示されます。次の情報を入力します。
ナビゲーション: 「Site Map」>「Maintenance」>「Manage Downtime Schedules」(「Patching and Utilities」の下)>[選択したダウンタイムの]「Details」
このページには、ダウンタイムの予定作成時に入力した詳細が表示されます。進行中にノートを追加できます。
ナビゲーション: 「Site Map」>「Maintenance」>「Purging」
「Purge」プログラムを使用すると、Oracle Applicationsシステムに格納されている一時的データの量を削減できます。不要なデータを定期的にパージすると、次の効果があります。
Oracle Applicationsでは、複数のコンカレント・プログラムがパージ・プログラムとして定義されています。「Modify Monitored List」ページで、この種のプログラムを「Critical Activities」リストに追加できます。これらの機能には、「Site Map」の「Maintenance」タブからパージのために特にアクセスできます。