Oracle Internal Controls Managerインプリメンテーション・ガイド リリース11i B25733-01 | ![]() 目次 | ![]() 戻る | ![]() 次へ |
Oracle Internal Controls Managerには、次の7つの事前定義済リスク・ライブラリ・レポートが用意されており、リスク・ライブラリに存在するプロセスとオブジェクトの正確さと整合性を定期的に検証できます。
「統制なしのリスク」レポート
「監査手順なしの統制」レポート
「リスクなしの統制」レポート
「リスク統制マトリクス」レポート
「ビジネス・プロセス要約」レポート
「プロセス組織要約」レポート
「監査手順要約」レポート
すべてのレポートはOracle Discovererを使用して作成され、Discovererワークブックとして表示できます。初期のシード済ワークブックにはデフォルト・パラメータが含まれており、Discovererではレポート問合せの実行中に必須パラメータを求めるプロンプトが表示されます。
ワークブックの結果とパラメータは、カスタム要件に応じて変更できます。
このレポートには、軽減統制のないリスクの詳細が表示されます。たとえば、収益に不確定要素が残っているときに、収益が繰延収益から通常収益にリリースされるというリスクがあるとします。この場合は、製品がインストールおよび構成テストに不合格になると、顧客が請求処理済の製品を返品する権利を持つなどの不確定要素が考えられます。
Discovererワークブック名: AMW統制レポート
フォルダ名: 統制なしのリスク
シード済問合せ: シード済問合せでは、統制が関連付けられていない全リスクが取得されます。
レポート・パラメータと検索結果
このレポートのデフォルト・パラメータは次のとおりです。
関連プロセス名
リスク名
リスク摘要
このレポートのデフォルト列は次のとおりです。
リスク・タイプ
リスク名
リスク摘要
可能性
影響
問合せ結果では、前述した列のデータが表形式で表示されます。
テスト用の監査ステップが割り当てられていない統制を確認することが重要です。前述の例では、影響を及ぼす不確定要素が残っている場合に、収益が繰延収益から通常収益に再分類される潜在的なリスク状況を示しました。
このリスクは統制により軽減できます。前述の例では、繰延収益勘定の貸方に計上された仕訳を、再分類を承認する前に検討のため、法務部門に送る必要があるという統制を作成します。ただし、この種の検討要求すべてが専門的なモニタリング能力を持たない管理スタッフに委任された場合、この統制は無効となります。したがって、すべての統制を適切な監査手順で定期的にテストすることが重要です。
Discovererワークブック名: AMW統制レポート
フォルダ名: 監査手順なしの統制
シード済問合せ: この問合せでは、監査手順が関連付けられていない統制がすべて取得されます。
レポート・パラメータと検索結果
このレポートのデフォルト・パラメータは次のとおりです。
リスク名
リスク摘要
統制名
統制摘要
このレポートのデフォルト列は次のとおりです。
リスク・タイプ
リスク名
リスク摘要
影響
可能性
統制タイプ
統制名
統制摘要
問合せ結果では、前述した列のデータが表形式で表示されます。
このレポートには、リスクのない統制が表示されます。たとえば、印刷された購買依頼書にはマネージャの署名が必須であるという統制があるとします。この統制は、Webベース購買依頼のワークフロー承認で置き換えられている場合があります。そのため、この統制はどのリスクやプロセスにも関連付けられていないことになります。
Discovererワークブック名: AMW統制レポート
フォルダ名: リスクなしの統制
シード済問合せ: この問合せでは、関連リスクのない統制がすべて取得されます。
レポート・パラメータと検索結果
このレポートのデフォルト・パラメータは次のとおりです。
統制名
統制摘要
このレポートのデフォルト列は次のとおりです。
統制タイプ
統制名
統制摘要
問合せ結果では、前述した列のデータが表形式で表示されます。
このレポートは、次の詳細すべてから1つのレポートをマトリクス形式で表示できるため、非常に有用です。
ビジネス・プロセス
ビジネス・プロセスに伴うリスク
リスク軽減に使用される統制
統制の有効性をテストする手順
たとえば、組織における標準的な営業プロセスを考えてみます。営業プロセスに伴うリスクの1つは、実際には架空の顧客に対する出荷について売上が記録される、つまりプロセスの売上取引が無効であるという事態です。このリスクには複数の統制を関連付けることができます。次に例を示します。
売上の記録が承認済出荷文書および承認済顧客受注で裏付けられていること。
月次取引明細書を顧客に送付し、苦情については個別のフォローアップを行うこと。
前述の統制の有効性をテストする手順には、次の作業が含まれます。
裏付けとなる船荷証券と顧客受注を使用した売上請求書レコードの検査
顧客通信ファイルの検査
内部監査役または外部監査人は、このレポートを使用して前述の全詳細を1ページで確認できます。
Discovererワークブック名: AMW統制レポート
フォルダ名: リスク統制マトリクス
シード済問合せ: このシード済問合せでは、プロセス、プロセスに伴うリスク、リスク軽減統制および統制関連の監査手順が取得されます。
レポート・パラメータと検索結果
このレポートのデフォルト・パラメータは次のとおりです。
プロセス名
リスク名
リスク摘要
統制名
統制摘要
このレポートのデフォルト列は次のとおりです。
プロセス名
リスク・タイプ
リスク名
リスク摘要
統制名
統制摘要
統制タイプ
手順名
手順摘要
生成済の物的証拠
問合せ結果では、前述した列のデータが表形式で表示されます。
このレポートには、親プロセスの詳細ビューが表示されます。階層の親プロセスの下に表示するレベル数を選択できます。たとえば、「受注-入金」プロセスと子の2レベルのプロセスをレポートできます。
Discovererワークブック名: AMW統制レポート
フォルダ名: ビジネス・プロセス要約
シード済問合せ: このシード済問合せでは、次に示す属性を持つプロセスの要約が取得されます。
レポート・パラメータと検索結果
このレポートのデフォルト・パラメータは次のとおりです。
親プロセス名
このレポートのデフォルト列は次のとおりです。
親プロセス
子プロセス
子プロセス項目タイプ
問合せ結果では、前述した列のデータが表形式で表示されます。
このレポートには、1つのプロセスが関連付けられている組織の情報が表示されます。
Discovererワークブック名: AMW統制レポート
フォルダ名: 組織の要約
シード済問合せ: このシード済問合せでは、1つのプロセスに関連付けられている組織の詳細が取得されます。
レポート・パラメータと検索結果
このレポートのデフォルト・パラメータは次のとおりです。
プロセス名
このレポートのデフォルト列は次のとおりです。
プロセス名
組織名
プロセス・オーナー
認証ステータス
承認ステータス
最終監査ステータス
最終監査日
次回監査日
問合せ結果では、前述した列のデータが表形式で表示されます。
このレポートには、特定のプロセス、リスクまたは統制に関連付けられている監査手順の詳細が表示されます。
Discovererワークブック名: AMW統制レポート
フォルダ名: 監査手順レポート
シード済問合せ: このシード済問合せでは、1つのプロセスに関連付けられている監査手順の要約が取得されます。
レポート・パラメータと検索結果
このレポートのデフォルト・パラメータは次のとおりです。
プロセス名
リスク名
リスク摘要
このレポートのデフォルト列は次のとおりです。
プロセス名
リスク名
リスク摘要
統制名
統制摘要
監査手順名
監査手順摘要
最終実行日
問合せ結果では、前述した列のデータが表形式で表示されます。