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Oracle Financial Consolidation Hubユーザーズ・ガイド
リリース11i
B25734-01
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調整

概要

調整は、手動で入力する一時入力または定型入力です。調整の例を次に示します。

例1

本社の連結チームで作業しているとします。四半期末に、すべての連結元から残高試算表を入手し、連結処理を開始しました。連結元の残高試算表に少し変更が必要であることが判明しましたが、連結元のコントローラと連絡がとれません。そこで、連結結果に反映できるように調整を使用して一時的な変更を行います。

例2

2つの連結元間の会社間投資損益を消去する必要があります。消去には、サード・パーティに未売却の在庫を反映させる必要があります。連結元のGLシステムでは、この情報は取得されません。したがって、連結処理中には必要な消去を生成するための会社間ルールを実行できません。そこで、調整を入力して、これらの会社間残高の見積を連結先の結果から消去します。

調整作成用に選択済のユーザー・インタフェース要素

調整はスプレッドシートに入力できます。調整作成用に選択済のユーザー・インタフェース要素は、次のとおりです。

階層構造

調整は階層固有であり、階層間では伝播しません。

カテゴリ

すべてのユーザー定義カテゴリと、シード済の「少数株主持ち分」カテゴリを使用して調整を入力できます。

エンティティ

「エンティティ」フィールドは、選択した「連結階層」値と選択した「カテゴリ」値に依存します。選択したカテゴリの「出力エンティティ」が「ソース」または「親」の場合、使用できるのは営業エンティティのみです。「出力エンティティ」が「消去」の場合、使用できるのは消去エンティティのみです。

開始期間および終了期間

定型調整の場合は、調整を適用する期間の範囲を指定できます。

適用

調整を連結の次回実行にのみ含めるか、期間に対する実行ごとに含めるかを指定できます。一時調整の場合は「次の実行のみ」を選択します。たとえば、エンティティの運用システムに調整を入力して財務連結ハブにロードし、調整の影響を即時に確認する必要がある場合は、財務連結ハブに一時調整として入力できます。これにより、次回に実行する連結にのみ取り込まれます。

調整の更新

調整スプレッドシートで調整入力を更新できます。また、スプレッドシートをローカル・デスクトップに保存した場合は、デスクトップからスプレッドシートを起動することもできます。更新後は、当初入力の処理が完了すると、監査のために名前が変更されます。

連結の実行後に期間中の調整を更新すると、連結結果に影響します。調整による影響を取り込むには、連結処理を実行する必要があります。これにより、調整が連結残高に取り込まれます。

調整の無効化

調整を無効化できます。無効化した調整は、以降の連結処理には含まれません。

注意: 無効化した調整を再び有効化することはできません。