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Oracle Financial Consolidation Hubユーザーズ・ガイド
リリース11i
B25734-01
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連結の実行

概要

財務連結ハブでは、ボタンをクリックして法定連結および管理連結を実行できます。連結モニターを使用すると、現在の連結の監視および結果履歴の確認、連結の発行の他、分析レポートのために結果を準備できます。

連結ステータスの監視

連結マネージャとして、連結モニターは特定の期間および残高タイプに関する階層内の連結点のビューを提供します。モニターでは、連結元別の残高試算表ロードのデータ・ステータスや、連結プロセスのステータスをすばやく確認できます。

データ・ステータス

データ・ステータスは、連結階層に対して連結元のデータ・ロードまたは構造変更が行われるたびに自動的に更新されます。データ・ステータスは「未開始」、「処理中」または「完了」です。「未開始」ステータスが該当するのは、いずれの連結元も残高試算表をロードしていない場合です。「処理中」が適用されるのは、連結元のいずれかがデータのロードを開始している場合です。「完了」が該当するのは、すべての残高試算表のアップロードが完了している場合です。モニターでは、データ・ステータスをドリルダウンして、データを発行済のエンティティやデータ発行処理中のエンティティを確認できます。

プロセス・ステータス

プロセス・ステータスは、連結が実行されるたびに自動的に更新されます。プロセス・ステータスは「未開始」、「処理中」、「完了」、「警告」または「影響」です。「未開始」ステータスが該当するのは連結が実行されたことがない場合で、「処理中」が該当するのは連結が実行中の場合です。「完了」は、連結が仮勘定違反や設定エラーなしで正常終了したことを意味します。「警告」は、会社間消去の実行時にレートの欠落や仮勘定のしきい値違反など未指定の設定要素があることを意味します。

「影響」ステータスの場合、連結マネージャは最新の結果セットに影響する発生済の変更をすばやく確認できます。次の変更がシステムにより監視され、該当する担当に通知が送信されます。

注意: 連結ルールまたは会社間ルールを変更しても、連結結果には影響しません。

該当する「プロセス・ステータス」アイコンをクリックすると、階層の各レベルの連結詳細にドリルダウンできます。「プロセス詳細」ページには、財務連結ハブに用意されている7つのシード済カテゴリが表示されます。各カテゴリのステータスには「該当なし」、「未開始」、「処理中」、「完了」または「警告」が関連付けられています。カテゴリにより連結入力が生成されない場合、ステータスは「適用なし」(N/A)となります。処理中にエラーが発生した場合や、仮勘定しきい値違反があった場合は、「警告」ステータスが適用されます。さらに個別のカテゴリ・ステータスにドリルダウンして連結入力を確認し、連結中に発生したエラーを診断できます。

「影響」アイコンをクリックすると「保留変更」ページが表示され、最新の実行以後に発生した変更がすべて表示されます。

結果の表示

連結処理が完了した後、該当する「結果の表示」アイコンをクリックして連結階層の各レベルの結果を確認できます。これにより、そのレベルの子ごとの結果、消去結果および連結合計をすべて明細項目別に示すExcelまたはPDFレポートが開きます。財務連結ハブの分析レポートには、より柔軟性のあるレポート機能が用意されていますが、「結果の表示」は結果をすばやくスポット・チェックする手段として用意されています。

レポート結果の表示の詳細は、「レポートの作成と共有」を参照してください。

結果のロック

連結処理が警告なしに完了すると、結果をロックできます。これにより、連結を再実行できなくなります。ロックした結果の再連結が必要になった場合は、まずロックを解除する必要があります。結果のロック解除は、ユーザーの選択グループに限定して保護できる機能です。

プロセス履歴

通常、連結は反復的な処理です。月末クローズ中に毎日または1日に数回実行できます。連結モニターでは、以前のすべての連結結果にアクセスできます。また、分析レポートでは、連結結果の変化を実行ごとに比較できます。分析レポートの詳細は、「分析レポートの設定」を参照してください。

連結の発行

連結を発行するには、連結モニターを使用する方法とコンカレント要求を発行する方法があります。

連結を発行する前に、2つの連結実行モードである「完全」または「増分」を選択できます。ある期間中に初めて実行するときには、オプションは適用できません。期間中の2回目以降の実行時には、このオプションにより、階層全体が再連結されるか、階層のうち前回の実行後に変更があった部分のみが再連結されるかが決まります。

注意: 2回の実行間に会社間ルールまたは連結ルールを変更した場合は、新規ルールが確実に階層全体に適用されるように連結を「完全」モードで実行する必要があります。

コンカレント・プログラム「財務連結ハブ: 連結の発行」を使用すると、特定の階層、残高タイプおよび期間の組合せについて、連結の実行スケジュールを設定できます。このコンカレント・プログラムのパラメータは、オンライン・インタフェースと同じです。

分析レポート用のデータの準備

最上位レベルまで連結を実行した後、結果を分析レポートに使用できます。分析レポートの詳細は、「レポートの作成と共有」を参照してください。