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Oracle Financial Consolidation Hubユーザーズ・ガイド
リリース11i
B25734-01
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セキュリティ

概要

セキュリティは、ユーザーが組織内で各自の職責に基づいてデータにアクセスし、ロードまたは連結できるようにする機能です。たとえば、本社の連結マネージャは企業階層全体にアクセスする必要がありますが、連結元の連結マネージャは担当リージョンに関連するデータへのアクセスのみが許可されます。また、本社の連結アナリストが許可されるのは連結調整の入力のみで、連結処理の起動は許可されません。

財務連結ハブでは、次のセキュリティ方法の一方または両方を使用してデータを保護できます。

この章では、Enterprise Planning and Budgeting(EPB)レポートのセキュリティについては説明しません。財務連結ハブのセキュリティは、EPBに転送されません。EPBレポートのセキュリティについては、『Oracle Enterprise Planning and Budgeting User's Guide』のセキュリティの管理に関する項を参照してください。

ロール・ベースのセキュリティ

ロールは、1人以上のユーザーを表します。ロール・ベースのセキュリティ・モデルを使用するには、次の手順を実行する必要があります。

  1. ユーザーを作成します。これにより、ロールが自動的に作成されます。

  2. オプションで、ロール内のユーザーをグループ化します。

  3. ロールをエンティティまたは階層(あるいはその両方)に割り当てます。

ロールの割当て

「ロール」ページで、エンティティと連結階層をロールに割り当てることができます。また、次のページでロールを割り当てることもできます。

営業エンティティの保護

営業エンティティを保護すると、営業エンティティに関するデータまたは調整をロードする権限を、そのエンティティの特定のユーザー・セットに付与できます。

連結階層の保護

連結階層を保護すると、連結を表示、変更および実行する権限を、その階層の特定のユーザー・セットに付与できます。

連結エンティティの保護

連結エンティティを保護すると、連結結果の表示、消去エンティティの調整および連結の実行に必要な権限を特定のユーザー・セットに付与できます。

注意: 階層と連結エンティティのセキュリティを併用し、さらに詳細なレベルでセキュリティを適用できます。

次の連結階層を考えてみます。この連結階層について、ユーザーJoe Smithがロール・セキュリティに基づくアクセス権を付与されているとします。

サンプル連結階層

画像の説明は本文中にあります。

使用例1

Joe Smithが連結エンティティVision: 南アメリカ・グループへのアクセス権のみを付与されている場合は、Vision: 南アメリカ・グループのブランチ全体にアクセスできます。

使用例2

Joe Smithが営業エンティティVision: カナダへのアクセス権のみを付与されている場合は、Vision: カナダについてのみデータをロードし、営業調整を入力できます。

使用例3

Joe Smithが連結エンティティVision: 南アメリカ・グループと連結エンティティVision: 北アメリカ・グループへのアクセス権を付与されている場合は、Vision: 南アメリカ・グループと、Vision: 北アメリカ・グループのブランチにアクセスできます。

使用例4

Joe Smithが連結エンティティVision: コーポレーション・グループへのアクセス権を付与されている場合は、連結階層全体にアクセスできますが、営業エンティティに関するデータの発行や手動調整の入力はできません。

関連項目

概要

機能ベースのセキュリティ

機能ベースのセキュリティは、ログイン時に選択する職責に関連します。職責には特定の機能、ユーザー・インタフェース要素およびメニューが含まれており、それによりアクセスできるページが決まります。ログイン先の職責に特定の機能、ユーザー・インタフェース要素またはメニューが含まれていない場合、その項目は表示されません。

次の表に、シード済の職責と関連機能を示します。

シード済の職責と関連機能
シード済の職責 機能
法的エンティティ・コントローラ
  • 営業エンティティに関するデータと調整の発行

連結マネージャ
  • すべての設定要素の作成と更新

  • 営業エンティティに関するデータの発行

  • 連結の発行

  • 連結レポートの表示

注意: 連結結果の分析に関連する職責については、「分析レポートの設定」を参照してください。

ユーザー定義の職責を作成できます。たとえば、「設定」タブの機能のみを含む設定用の職責を作成できます。職責の作成については、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の職責の定義に関する項を参照してください。