Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド リリース11i B25740-01 | ![]() 目次 | ![]() 戻る | ![]() 次へ |
DBI for Supply Chainを使用すると、サプライ・チェーン担当者は実績を効率的に測定し、担当しているサプライ・チェーンを継続的に改善できます。さらに、経費節減の機会の特定、納期搬送実績の向上、サイクル時間の短縮、および戦略的な意思決定によって、利益を最大化できます。
DBI for Supply Chainには、Intelligenceの次のダッシュボードが用意されています。
顧客履行管理
出荷管理
在庫管理
製造管理
製品原価管理
計画管理
製品収益記帳およびバックログ
倉庫管理
輸送管理
サプライ・チェーン・マネージャ役割は、次のダッシュボードも使用できます。
費用管理
HR管理
「顧客履行管理」ダッシュボードは、増減の推移(週次、月次、四半期および年次の各期間)も含めて、組織の履行実績を監視するために使用します。この「顧客履行管理」ダッシュボードでは、次のタスクを実行できます。
記帳済および履行済の受注の金額を組織別、製品カテゴリ別、品目別および顧客別に表示できます。
記帳から履行までのサイクル時間、および記帳から計画出荷日と要求出荷日までのリード・タイムを組織別、製品カテゴリ別、品目別および顧客別に表示できます。
バックログ受注と遅延受注の金額を組織別、製品カテゴリ別、品目別および顧客別に表示できます。遅延額を年齢バケット別に表示できます(たとえば、1日遅延、1週間遅延の金額)。
履行済返品額、返品率、および返品事由の値を組織別、製品カテゴリ別、品目別および顧客別に表示できます。
「顧客履行管理」ダッシュボードでは、Oracle Order Managementからの情報が使用されます。
注意: 実績履行日は、データベースの列としてのみ存在し、ユーザーには表示されません。実績履行日は、該当する明細の履行要件が満たされた日付のみを表します。この値は、実績出荷日、確定日、受注日の優先順に抽出されます。この日付を利用するためにOracle Daily Business IntelligenceまたはOracle Order Managementで追加の設定手順を実行する必要はありません。
「出荷管理」ダッシュボードは、出荷工程の実績と増減の推移(週次、月次、四半期および年次の各期間)も含めて、倉庫における工程を監視するために使用します。この「出荷管理」ダッシュボードでは、次のタスクを実行できます。
組織別、在庫カテゴリ別、品目別および顧客別に、出荷済明細の数および遅延出荷の比率を表示できます。
組織別、在庫カテゴリ別、品目別および顧客別に、記帳 - 出荷サイクル時間を表示できます。
出荷済明細数を、記帳 - 出荷サイクル時間年齢調べバケット別に表示できます(たとえば、記帳後1日、記帳後1週間で出荷された明細)。
遅延出荷を、組織別、在庫カテゴリ別、品目別および顧客別に表示できます。遅延している明細数を、年齢調べバケット別に表示できます(たとえば、1日遅延、1週間遅延の明細)。
選択した期間において、早期、遅延および期限内に出荷された明細の数および比率のトレンドを表示できます。
出荷済明細数、遅延出荷の比率、記帳 - 出荷サイクル時間および計画遅延明細数についてキー・パフォーマンス測定を監視できます。
「出荷管理」ダッシュボードでは、Oracle Order Managementからの情報が使用されます。
「在庫管理」ダッシュボードは、在庫金額や在庫回転率、および循環棚卸に関する情報を表示するために使用します。この「在庫管理」ダッシュボードでは、次のタスクを実行できます。
在庫金額を表示できます。これには、手持在庫(ストアー内など)、製造現場の在庫、および組織間を移動中の在庫も含まれます。
注意: 在庫金額は残高です。したがって、期間バケットが変更されても表示される金額に変更はありません。
在庫回転率を、その推移も含めて組織別に表示できます。
合計在庫回転数、合計在庫金額など、キー・パフォーマンス測定を監視し、在庫組織間で比較します。
循環棚卸精度を、ヒット / ミスと総調整率も含めて表示できます。
「在庫管理」ダッシュボードでは、次のOracle Applicationsからの情報が使用されます。
Oracle Process Manufacturing(Oracle Process Manufacturing Cost Management、Oracle Process Manufacturing Inventory Management、Oracle Process Manufacturing Process Executionを含む)
「製造管理」ダッシュボードは、製造実績を表示するために使用します。この「製造管理」ダッシュボードでは、次のタスクを実行できます。
現行生産額と計画生産額を比較できます。
すべてのクローズ済製造オーダーの標準原価と実績原価、および原価差異を表示できます(標準原価には、原材料、生産資源、外注加工費および間接費が含まれます)。
未認識の原価差異がある、つまり賦課される原価がその製造オーダーの標準原価を超えているすべてのオープン製造オーダー(ステータスが「リリース済」、「保留中」、「完了」、「完了-チャージなし」、「クローズ保留」、「クローズ失敗」および「取消」の製造オーダー)を表示できます。
完了製造オーダー(ステータスが「完了-チャージなし」、「取消」または「クローズ済」の製造オーダー)に賦課される実績原材料原価合計を標準資材原価と比較できます。
利用した生産資源と使用可能な生産資源の値を比較し、生産資源負荷率を表示できます。
すべての完了製造オーダー(ステータスが「完了-チャージなし」、「取消」または「クローズ済」の製造オーダー)について、実績と標準の生産資源原価、および生産資源差異を表示できます。すべての完了製造オーダーについて、生産資源の実績時間と標準時間、および生産資源効率を表示できます。
すべての製造オーダー(オープンまたはクローズ済)について、廃棄額を表示して総生産額と比較し、総生産に対する廃棄率を表示します。
「製造管理」ダッシュボードでは、次のOracle Applicationsからの情報が使用されます。
Oracle Process Manufacturing(Oracle Process Manufacturing Cost Management、Oracle Process Manufacturing Inventory Management、Oracle Process Manufacturing Process ExecutionおよびOracle Process Manufacturing Product Developmentを含む)
「製品原価管理」ダッシュボードは、受注の履行済額、製品原価差異、製造原価差異など、製品総利益に影響を与える要因の情報を表示するために使用します。この「製品原価管理」ダッシュボードでは、次のタスクを実行できます。
製品総利益を組織別、製品カテゴリ別、品目別および顧客別に表示し、製品総利益の推移も表示できます。
原材料使用量差異(金額と比率)を組織別、製品カテゴリ別および品目別に表示できます。
すべてのクローズ済製造オーダーの標準製造原価と実績製造原価、およびその差異を表示できます。生産資源差異(金額と比率)を生産資源グループ別、組織別、部門別および生産資源別に表示できます。
「製品原価管理」ダッシュボードでは、次のOracle Applicationsからの情報が使用されます。
Oracle Process Manufacturing(Oracle Process Manufacturing Product Development、Oracle Process Manufacturing Process ExecutionおよびOracle Process Manufacturing Cost Managementを含む)
「計画管理」ダッシュボードは、計画を相互に比較したり、計画の変更の推移を確認するために使用します。この「計画管理」ダッシュボードでは、次のタスクを実行できます。
計画収益、マージンおよびマージン比率を表示でき、これらの数値について選択した計画と比較計画との差異も表示できます。
選択した計画と比較計画の計画生産原価、計画在庫保管費および計画購買原価を表示でき、これらの数値について計画間の差異も表示できます。
計画収益、計画マージンおよび計画原価のトレンドを月別、四半期別および年別に表示できます。
計画在庫回転率、計画期限内出荷および計画生産資源稼働率を表示でき、これらのメジャーについて、選択した計画と比較計画の間の差異も表示できます。
計画生産資源稼働率を生産資源別または生産資源グループ別に表示でき、このメジャーについて、選択した計画と比較計画の間の差異も表示できます。
計画在庫回転率、計画期限内出荷および計画生産資源稼働率のトレンドを月別、四半期別および年別に表示できます。
計画収益、計画マージン、計画マージン率、計画在庫回転率、計画期限内出荷および計画生産資源稼働率のキー・パフォーマンス測定を監視できます。
計画制約から発生した例外のためにリスクの可能性がある収益を表示できます。また、需要計画に基づいて、潜在的な収益とサプライ・チェーン計画によって達成可能な収益を比較できます。
品目、仕入先および製造資源も含めて、計画収益に対するリスクの主要な原因を識別できます。
「計画管理」ダッシュボードでは、Oracle Advanced Supply Chain Planningからの情報が使用されます。
「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードは、確定オーダーから請求までの潜在的な収益の流れ、および収益認識プロセスのすべての流れを確認するために使用します。この「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードでは、次のタスクを実行できます。
正味製品記帳を表示できます。
選択した期間内の記帳済収益、またはその推移を表示できます。
選択した期間内に記帳された新規ビジネスから得られる収益を表示できます。
選択した期間内の製品収益バックログ、またはその推移を表示できます。
「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードでは、次のOracle Applicationsからの情報が使用されます。
「倉庫管理」ダッシュボードの内容は、倉庫の業務効率と生産能力稼働率を把握するために使用します。この「倉庫管理」ダッシュボードでは、次のタスクを実行できます。
ピック数など、アウトバウンド出荷に関連するデータを表示できます。
ピック・リリース対出荷サイクル時間およびピック例外を監視できます。
受入原材料の棚入サイクル時間を追跡できます。
工程計画実績にアクセスできます。
使用している倉庫保管量、および保管されている原材料の重量と容積を検索できます。
「倉庫管理」ダッシュボードでは、次のOracle Applicationsからの情報が使用されます。
「輸送管理」ダッシュボードは、運送業者を監視および管理し、任意の日付時点での輸送実績を把握して、そのトレンド推移を追跡するために使用します。この「輸送管理」ダッシュボードでは、次のタスクを実行できます。
段階別運送費を調べることができます。
到着実績を追跡できます。
運送業者請求を監視できます。
運送費の回収を確認できます。
輸送管理に関するレポートでは、次のOracle Applicationsからデータが抽出されます。
DBI for Supply Chainに用意されている各レポートの詳細、およびメジャーの計算方法については、『Oracle Daily Business Intelligenceユーザーズ・ガイド』を参照してください。
DBI for Supply Chainには、次のダッシュボードに関するレポートが用意されています。
顧客履行管理
出荷管理
在庫管理
製造管理
製品原価管理
計画管理
製品収益記帳およびバックログ
倉庫管理
輸送管理
「顧客履行管理」ダッシュボードには、組織内の履行実績を分析するために、次のレポートが用意されています。
履行実績: 記帳および履行された顧客受注明細の値、およびこの2つの値の比率が表示されます。このレポートを監視することで、記帳された受注と履行された受注の金額を確認できます。記帳 - 履行比率によって、需要と供給のバランスが示されます。
上位モデルの履行実績: 構成の子品目(表示されません)の金額が集計されて、履行実績が上位モデル別に表示されます。このレポートは、構成品目を扱うビジネスで有用です。
記帳済受注明細詳細: 「履行実績」レポートの記帳と特定の受注を照合できます。
この「記帳済受注明細詳細」レポートにアクセスするには、「顧客履行管理」ダッシュボードで「履行実績」レポート・リンクを選択します。顧客別にデータを表示して「記帳済額」リンクを選択します。
要求出荷リード・タイムのトレンド: 受注明細の記帳から計画出荷日までのリード・タイム、および受注明細の記帳から要求出荷日までのリード・タイムが表示され、顧客要求への応答の推移が表示されます。
バックログおよび計画遅延額: 未履行の顧客受注明細(オープン受注)の金額、および遅延しているオープン受注明細の遅延額が計画出荷日に従って表示されます。
バックログおよび計画遅延額トレンド: バックログおよび計画遅延額の推移が、年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
計画遅延日数別履行額: 計画出荷日から遅延しているすべての受注明細の数とそれに関連した金額が、柔軟に定義された年齢調べバケット別にグループ化されて表示されます(1日遅延、1週間遅延の明細と金額など)。このレポートでは、すべてのオープン受注の金額が与える影響やその年齢に焦点が当てられるため、マネージャはそれらのオープン受注の履行に集中できます。
計画遅延額要約: 遅延額の詳細が計画出荷日に従って表示されます。また、遅延明細の数と金額、遅延数量、現期間と比較期間との間の変動、および平均遅延日数を表示できます。
計画遅延額詳細: 受注番号、明細番号および遅延受注の金額が計画出荷日に従ってリストされます。受注番号を選択して「受注情報」ページにアクセスし、受注詳細を表示します。
納期遅延日数別履行額: 「計画遅延日数別履行額」レポートと同じ情報が表示されますが、計画出荷日ではなく納期から遅延している受注に関する情報が表示されます。
納期超過額要約: 「計画遅延額要約」レポートと同じ情報が表示されますが、計画出荷日ではなく納期から遅延している受注に関する情報が表示されます。
納期超過額詳細: 「計画遅延額詳細」レポートと同じ情報が表示されますが、計画出荷日ではなく納期から遅延している受注に関する情報が表示されます。
返品詳細: 履行済の返品受注明細の受注番号と明細番号がリストされます。受注番号を選択して「受注情報」ページにアクセスし、受注詳細を表示します。
注意: 「受注情報」ページはOracle Order Managementのページです。
「出荷管理」ダッシュボードには、出荷工程を監視するために、次のレポートが用意されています。
出荷済明細実績: 出荷済受注明細の総数、その数量、計画出荷日および納期から遅れて出荷された受注明細の比率が表示されます。このレポートからOracle Order Managementの「受注情報」ページにアクセスして、特定の受注の情報を表示できます。このレポートを監視することで、計画に対する出荷プロセスの実績を評価できます。
計画遅延出荷済明細要約: 計画出荷日より遅れて出荷された明細が表示されます。また、遅延受注明細、遅延出荷の数量、遅延受注明細の比率、遅延平均日数、および記帳 - 出荷の平均日数を表示して監視できます。
計画遅延出荷済明細詳細: 計画出荷日より遅れて出荷された受注の番号と明細がリストされます。受注番号を選択して「受注情報」ページにアクセスし、受注詳細を表示します。
納期超過出荷済明細要約: 納期より遅れて出荷された明細が表示されます。また、遅延受注明細、遅延出荷の数量、遅延受注明細の比率、遅延平均日数、および記帳 - 出荷の平均日数を表示して監視できます。
納期超過出荷済明細詳細: 納期より遅れて出荷された受注の番号と明細がリストされます。受注番号を選択して「受注情報」ページにアクセスし、受注詳細を表示します。
出荷済明細実績トレンド: 出荷済明細の数、計画出荷日より遅れて出荷された明細の比率、および納期より遅れて出荷された明細の比率の推移が、年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
計画期限内出荷済明細トレンド: 出荷済明細数と出荷計画明細数の比較の推移が表示されます。また、計画日に対して早期、遅延および期限内に出荷された明細の比率の推移も表示されます。推移は、年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
記帳 - 出荷日数: 受注の記帳から品目の出荷までに要した時間に関する情報が表示されます。このレポートを使用すると、受注管理、製造、ピッキングおよび出荷の各プロセスの統合および速度を評価できます。このメジャーを追跡することで、在庫切れ品目、プロセス間の情報伝達の遅滞、その他の製造に関する問題などを検出できます。
記帳 - 出荷年齢調べ: 出荷済受注明細数が、年齢調べバケットに表示された記帳 - 出荷日数別に表示されます(たとえば、記帳後1日、記帳後1週間で出荷された明細)。また、各バケット内に出荷された明細合計数の比率も表示できます。
計画遅延日数別明細数: 遅延受注明細、および受注明細合計数に対する遅延受注明細の比率が表示されます。このレポートには、現期間と前期間の差異、およびそれに対応する比率も表示されます。
計画遅延明細数要約: 遅延出荷の詳細が計画出荷日に従って表示されます。また、遅延明細数、遅延出荷の数量、現期間と前期間との間の変動、および平均遅延日数を表示して監視できます。
計画遅延明細数詳細: 遅延受注の受注番号と明細番号が計画出荷日に従ってリストされます。受注番号を選択して「受注情報」ページにアクセスし、受注詳細を表示します。
バックオーダー詳細: バックオーダーの受注番号、明細番号、品目数、顧客、遅延日数、要求日および計画出荷日がリストされます。受注番号を選択して「受注情報」ページにアクセスし、受注詳細を表示します。
注意: 「受注情報」ページはOracle Order Managementのページです。
「在庫管理」ダッシュボードには、在庫ステータスを分析するために、在庫と循環棚卸に関するレポートが用意されています。
在庫額要約: 手持在庫、仕掛中(WIP)在庫および移動中在庫で構成される期末在庫合計が表示されます。このレポートには、組織別、在庫カテゴリ別および品目別に在庫レベルが表示されます。
在庫額トレンド: 手持在庫、仕掛中(WIP)在庫および移動中在庫を含む期末在庫合計の推移が、年別、四半期別、月別または週別に表示されます。
タイプ別在庫額: 期末在庫合計に対する手持在庫、仕掛中(WIP)在庫および移動中在庫の金額の比率が円グラフで表示されます。
手持在庫詳細: 組織別、保管場所別、在庫カテゴリ別または品目別に使用可能在庫の金額が表示されます。数量は品目レベルで表示されます。
移動中在庫詳細: 組織間を移動中の在庫の金額が表示されます。金額は、所有組織別、在庫カテゴリ別または品目別に表示できます。数量は品目レベルで表示されます。
在庫回転率: 特定期間内に在庫が回転した(つまり、消費された)回数が、会計年度全体の年間回転率として表示されます。この計算は、在庫投資(平均手持在庫金額)に関連する売上原価(COGS)に基づいて行われます。このレポートは、消費レートと適切な在庫レベルのバランスに関する運用指数を示します。
循環棚卸精度: 完了して承認された循環棚卸入力に関連する取引が表示されます。データは、組織別、保管場所別、在庫カテゴリ別、品目別、循環棚卸別および循環棚卸区分別にリストされます。
循環棚卸精度トレンド: アクセス権がある全組織のヒット/ミス精度、総調整率および一致率の推移を単一のレポートで示します。
ヒット/ミス要約: ヒット/ミス精度詳細の要約が表示されます。これには、特定の在庫カテゴリの各品目に対する循環棚卸入力の総数、ヒットの総数とヒット率、完全一致の総数と完全一致率、およびミスの総数とミス率も含まれます。
このレポートには、ヒット率、完全一致率およびミス率を前期間の数値と比較するグラフも表示されます。
循環棚卸調整要約: 循環棚卸処理中にカテゴリ内の品目のシステム数量と金額に対して実施された調整の詳細が表示されます。また、このレポートには、循環棚卸調整要約が、組織別、保管場所別、在庫カテゴリ別、品目別、循環棚卸別および循環棚卸区分別に表示されます。表には、入力の総数、調整入力の数、循環棚卸時点のシステム在庫金額、総調整率および純調整率が表示されます。
このレポートには、総調整率と純調整率をそれぞれ前期間の値と比較した2つのグラフも表示されます。
循環棚卸調整詳細: 循環棚卸処理中に品目に対して実際に実施された調整の詳細が表示され、超過および不足に対する調整の数も表示されます。
注意: Oracle Daily Business Intelligenceに表示される在庫金額は、在庫補助元帳で記帳された配分に基づいています。クローズ期間については、在庫金額が「期間クローズ価額要約」レポート(Oracle Inventory)と照合されます。Oracle General Ledgerで仕訳を使用して調整が行われた場合、在庫金額は、Oracle General Ledgerの在庫金額と一致しない場合があります。
「製造管理」ダッシュボードには、次のレポートが用意されています。
計画対生産: 生産値と基本編成計画値が比較され、その比率が表示されます。基本編成計画値は、確定および計画オーダー数量の値に品目原価を乗算した値です。生産値は、組立品が完了して保管場所に移動した時点の原価です。Oracle Advanced Supply Chain Planningから計画を選択し、その計画の基本編成を作成して生産値と比較します。
実際の生産製造オーダー詳細: すべての製造オーダー・ステータスについて、完了数量と実績値に関する情報が表示されます。このレポートはOracle Applicationsから直接データを抽出するため、製造オーダーに関するリアルタイムのステータスが表示されます。
製造原価製造オーダー詳細: すべてのクローズ済製造オーダーについて、開始数量、完了数量、標準原価、実績原価、その差異金額、および標準原価に対する差異金額の比率が表示されます。
製造原価差異トレンド: 期間内のすべてのクローズ済製造オーダーについて、原価差異の金額と比率のトレンドが、年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
現行未認識差異: 本日時点で、賦課される原価が標準原価を超えているすべてのオープン製造オーダー(ステータスが「リリース済」、「保留中」、「完了」、「完了-チャージなし」、「クローズ保留」、「クローズ失敗」および「取消」の製造オーダー)、およびそれらの製造オーダーの差異が表示されます。
オープン製造オーダー詳細: 実績原価が標準原価を超えているすべてのオープン製造オーダーに関する製造オーダー・レベルの情報が表示されます。このレポートはOracle Applicationsから直接データを抽出するため、製造オーダーに関するリアルタイムのステータスが表示されます。
原材料使用量差異: すべての完了製造オーダー(ステータスが「完了-チャージなし」、「取消」または「クローズ済」の製造オーダー)について、完了製造オーダーに賦課される実績原材料原価が標準資材原価と比較され、その差異の金額と比率が表示されます。
原材料使用量製造オーダー詳細: すべての完了製造オーダーについて、製造オーダー完了日および完了数量が表示されます。さらに、このレポートには、原材料消費の標準原価、実績原価、その差異金額、および標準原価に対する差異金額の比率が表示されます。
生産資源差異製造オーダー詳細: すべての完了製造オーダーについて、標準生産資源原価、実績生産資源原価、その差異金額、および標準生産資源原価に対する差異金額の比率が表示されます。
生産資源負荷率: 利用した生産資源と使用可能な生産資源の合計値が比較され、生産資源負荷率が計算されます(対象は時間ベースの生産資源のみ)。
生産資源稼働率トレンド: 全生産資源について、使用可能時間に対する利用時間の比率の推移が、年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
生産資源差異: すべての完了製造オーダー(ステータスが「完了-チャージなし」、「取消」または「クローズ済」の製造オーダー)の実績生産資源原価と標準生産資源原価、およびその差異が表示されます。
生産資源効率: 生産資源の実績時間と標準時間が表示され、すべての完了製造オーダー(ステータスが「完了-チャージなし」、「取消」または「クローズ済」の製造オーダー)の生産資源効率が計算されます。
生産資源効率製造オーダー詳細: すべての完了製造オーダーについて、製造オーダー完了日、完了数量、実績時間、標準時間および生産資源効率が表示されます。
廃棄: すべての製造オーダー(オープンまたはクローズ済)について、廃棄額が表示され、総生産額と比較されて、総生産額に対する廃棄率が表示されます。廃棄は、Oracle Process Manufacturingに適用されません。
廃棄製造オーダー詳細: すべての製造オーダーの完了数量と廃棄数量に関する情報が表示されます。さらに、このレポートには、生成された廃棄の金額、総生産額、および総生産額に対する廃棄率が表示されます。このレポートはOracle Applicationsから直接データを抽出するため、製造オーダーに関するリアルタイムのステータスが表示されます。
「製品原価管理」ダッシュボードには、次のレポートが用意されています。
製品総利益: 出荷済品目の履行済額と売上原価(COGS)の差異を計算します。このレポートには、組織別、製品カテゴリ別、品目別および顧客別に、利益額が、履行済額からCOGSを減算した金額、および履行済額合計に対する比率として表示されます。このレポートは、製品の収益性や売上総利益率に責任を持つマネージャ向けです。
原材料使用量差異: 完了製造オーダー(ステータスが「完了-チャージなし」、「取消」または「クローズ済」の製造オーダー)について、実績原材料原価が標準資材原価と比較され、その差異の金額と比率が表示されます。
原材料使用量製造オーダー詳細: すべての完了製造オーダーについて、製造オーダー完了日および完了数量が表示されます。さらに、このレポートには、原材料消費の標準原価、実績原価、その差異金額、および標準原価に対する差異金額の比率が表示されます。
生産資源差異: すべての完了製造オーダー(ステータスが「完了-チャージなし」、「取消」または「クローズ済」の製造オーダー)の実績生産資源原価と標準生産資源原価、およびその差異が表示されます(対象は時間ベースの生産資源のみ)。
生産資源差異製造オーダー詳細: すべての完了製造オーダーについて、標準生産資源原価、実績生産資源原価、その差異金額、および標準生産資源原価に対する差異金額の比率が表示されます。
製造原価製造オーダー詳細: すべてのクローズ済製造オーダーについて、開始数量、完了数量、標準原価、実績原価、その差異金額、および標準原価に対する差異金額の比率が表示されます。
製造原価差異トレンド: 期間内のすべてのクローズ済製造オーダーについて、原価差異の金額と比率のトレンドが、年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
現行未認識差異: 本日時点で、賦課される原価が標準原価を超えているすべてのオープン製造オーダー(ステータスが「リリース済」、「保留中」、「完了」、「完了-チャージなし」、「クローズ保留」、「クローズ失敗」および「取消」の製造オーダー)、およびそれらの製造オーダーの差異が表示されます。
オープン製造オーダー詳細: 実績原価が標準原価を超えているすべてのオープン製造オーダーに関する製造オーダー・レベルの情報が表示されます。このレポートはOracle Applicationsから直接データを抽出するため、製造オーダーに関するリアルタイムのステータスが表示されます。
「計画管理」ダッシュボードには、次のレポートが用意されています。
計画収益およびマージン: 割引を含む計画出荷合計に標準品目価格を乗算して計画収益が求められます。計画マージンは、計画収益から計画原価を減算して求められます。計画マージン率は、計画マージンを計画収益で除算して求められます。このレポートには、これらのメジャーについて選択した計画と比較計画との差異も表示されます。
計画収益およびマージン・トレンド: 計画収益、計画マージンおよび計画マージン率の推移が、月別、四半期別および年別に表示されます。
計画詳細: 計画範囲や組織など、「計画管理」ダッシュボードで選択したOracle Advanced Supply Chain Planning計画の詳細が表示されます。
計画済組織: 選択した計画の計画対象になる在庫組織がリストされます。このレポートには「計画詳細」レポートからアクセスできます。
計画原価ブレークダウン要約: 選択した計画の計画生産原価、計画在庫保管費および計画購買原価が計算されます。また、それぞれの原価について、選択した計画と比較計画との差異も表示されます。
計画原価ブレークダウン要約トレンド: 選択した計画の計画生産原価、計画在庫保管費および計画購買原価の推移が、月別、四半期別および年別に表示されます。
計画購買原価: 計画購買原価が計算されて仕入先別に表示されます。また、このメジャーについて、選択した計画と比較計画との差異も表示されます。
計画実績: 計画在庫回転率、計画期限内出荷および計画生産資源稼働率が表示されます。また、これらのメジャーについて、選択した計画と比較計画の間の差異も表示されます。
計画在庫回転率: 計画在庫回転率が在庫カテゴリ別、品目別および組織別に計算されます。また、このメジャーについて、選択した計画と比較計画との差異も表示されます。
計画期限内出荷: 期限内出荷が在庫カテゴリ別、品目別および組織別に計算されます。また、このメジャーについて、選択した計画と比較計画との差異も表示されます。
計画生産資源稼働率: 生産資源別、生産資源グループ別または組織別に計画生産資源稼働率が表示されます。また、このメジャーについて、選択した計画と比較計画との差異も表示されます。
潜在的収益不足トレンド: 計画制約から発生した例外のためにリスクの可能性がある収益が表示されます。需要計画に基づいて、潜在的な収益とサプライ・チェーン計画によって達成可能な収益を比較できます。
「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードには、次のレポートが用意されています。
製品記帳および収益トレンド: 製品販売(サービス以外)について、選択した期間の正味製品収益記帳のトレンドと、記帳された結果の認識済収益の推移が直接比較されます。このレポートでは、内訳を年別、四半期別、月別および週別に表示できます。各メトリックは前期間または前年度と比較されます。
収益概要: 収益の値に関する情報が営業グループ別、製品カテゴリ別および顧客別に表示されます。このレポートに表示されるのは、製品販売(サービス以外)の値のみです。このレポートでは、年別、四半期別、月別および週別の各期間がサポートされています。各メトリックは前期間または前年度と比較されます。
記帳、収益および収益バックログ・トレンド: 製品販売(サービス以外)について、正味製品記帳、認識済収益および収益バックログのトレンド推移が表示されます。このレポートでは、内訳を年別、四半期別、月別および週別に表示できます。各メトリックは前期間または前年度と比較されます。
記帳概要: 正味記帳の値に関する情報が営業グループ別に表示されます。また、製品収益バックログおよび認識済収益の値も営業グループ別に表示されます。このレポートに表示されるのは、製品販売(サービス以外)の値のみです。このレポートでは、内訳を営業グループ別、製品カテゴリ別および顧客別に表示でき、年別、四半期別、月別および週別に表示できます。各メトリックは前期間または前年度と比較されます。
累計記帳および収益: 正味記帳および収益の累積値詳細の推移が表示されます。このレポートでは、現期間と選択した比較期間との間で詳細が比較されます。各メトリックは前期間または前年度と比較されます。このレポートは常に時間別に表示されますが、営業グループ別、顧客別または製品カテゴリ別に限定することもできます。
正味製品記帳: 製品販売(サービス以外)からの正味記帳の中で、受注明細記帳、返品明細記帳、およびこれらを組み合せた値に関する情報が表示されます。このレポートでは、内訳を営業グループ別、製品カテゴリ別および顧客別に表示でき、年別、四半期別、月別および週別に表示できます。各メトリックは前期間または前年度と比較されます。
バックログ明細詳細: 製品販売(サービス以外)からの受注明細記帳の収益バックログ営業実績、および製品販売(サービス以外)からの返品明細記帳のマイナスの営業グループ実績に関する詳細情報が表示されます。受注明細および返品明細の詳細が表示され、実際の発注取引にアクセスできます。このレポートでは、内訳を年別、四半期別、月別および週別に表示できます。このレポートには、「正味製品記帳」レポートからのみアクセスできます。
記帳済受注明細詳細: 製品販売(サービス以外)からの受注明細記帳について、営業グループ実績に関する詳細情報が表示されます。受注明細の詳細が表示され、実際の発注取引にドリルできます。このレポートでは、内訳を年別、四半期別、月別および週別に表示できます。このレポートには、「正味製品記帳」レポートからのみアクセスできます。
記帳済返品明細詳細: 製品販売(サービス以外)からの返品明細記帳について、マイナスの営業グループ実績に関する詳細情報が表示されます。返品明細の詳細が表示され、実際の発注取引にアクセスできます。このレポートでは、内訳を年別、四半期別、月別および週別に表示できます。このレポートには、「正味製品記帳」レポートからのみアクセスできます。
「倉庫管理」ダッシュボードには、次のレポートが用意されています。
ピック・リリース対出荷サイクル時間トレンド: ピック・リリースから出荷確認までのトレンド(時間)が表示されます。このレポートでは、ピック・リリースから出荷確認が完了するまでの平均時間が測定されます。
受入対棚入サイクル時間トレンド: 受入から棚入への推移(時間)が表示されます。これは、原材料の受入から最終格納場所への棚入までの平均時間です。
利用倉庫保管: 保管場所または組織の保管スペース稼働率が表示されます。このレポートには、容積と重量の稼働率メジャーが含まれます。
利用倉庫保管トレンド: 利用容積と保管重量メジャーの推移が表示され、保管場所または組織の保管スペース稼働率の推移が示されます。
現行生産能力稼働率: 他の利用倉庫保管レポートとは異なり、このレポートには、最終リフレッシュ日時点の数量ではなく、品目の実績手持数量が表示されます。Oracle Daily Business Intelligenceのほとんどのレポートには、Oracle Daily Business Intelligenceの最終リフレッシュ時点、つまり、増分ロードによってOracle Warehouse Managementから最新データが収集された時点のデータが表示されます。これに対して、このレポートではOracle Warehouse Managementの取引表から直接データが取得されるため、表示されるデータはレポート実行時点での現行データです。さらに、このレポートには、保管場所または組織の許容量、および倉庫の稼働率レベルが表示されます。
工程計画実績: Oracle Warehouse Managementで設定された工程計画の実行について、サイクル時間、タスク数および例外数に関する情報が表示されます。工程計画は、インバウンド活動に関して倉庫施設内の原材料の計画移動について詳述した一連の工程です。このレポートでは、保管場所は搬送先保管場所を指します。
「輸送管理」ダッシュボードには、次のレポートが用意されています。
単位重量当りの段階別運送費: 最初のトリップ/ストップに実績出発日があるトリップ内のすべての搬送について、商品の輸送に関する単位重量当りの運送費が表示されます。
単位重量当りの段階別運送費トレンド: 最初のトリップ/ストップに実績出発日があるトリップに関連する搬送について、段階別運送費と総重量が表示されます。
単位容積当りの段階別運送費: 最初のトリップ/ストップに実績出発日があるトリップに関連する搬送について、段階別運送費および関連する容積が表示されます。
単位容積当りの段階別運送費トレンド: 最初のトリップ/ストップに実績出発日があるトリップに関連する搬送について、段階別運送費および関連する容積が表示されます。
単位距離当りの段階別運送費: 最初のトリップ/ストップに実績出発日があるトリップに関連する搬送について、段階別運送費および関連する距離が表示されます。
単位距離当りの段階別運送費トレンド: 最初のトリップ/ストップに実績出発日があるトリップに関連する搬送について、段階別運送費および関連する距離が表示されます。
期限内到着率: トリップ/ストップに実績到着日と計画到着日があるトリップに関連する搬送について、納期実績が表示されます。
期限内到着率トレンド: トリップ/ストップに実績到着日および計画到着日があるトリップに関連する搬送について、納期実績が表示されます。
トリップ/ストップ到着実績トレンド: トリップ/ストップに実績到着日および計画到着日があるトリップに関連する搬送について、納期実績が表示されます。
運送業者請求および支払差異: 運送業者の運送費請求の精度が表示されます。請求が全額支払われた場合のみ運送費請求金額と承認済金額が比較され、その差異が運送業者請求の精度として強調表示されます。このレポートには、支払合計、全額支払済額、承認済請求および関連する差異が含まれます。
運送業者請求および支払差異トレンド: 運送業者の運送費請求の精度の推移が表示されます。このレポートには、運送業者支払、請求済対支払済の差異および請求済対承認済の差異の推移が表示されます。
運送費回収率: 受注と受注明細に適用した運送費が運送費用を回収しているかどうかが表示されます。このレポートを使用すると、運送費用を回収する適切な金額が顧客に請求されているかどうかを評価できます。
運送費回収率トレンド: 運送費用の回収の推移、つまり、受注と受注明細に適用した運送費が運送費用を回収しているかどうかの推移が表示されます。
DBI for Supply Chainには、ダッシュボードとレポートにアクセスするための職責が用意されています。
「費用管理」ダッシュボードと「HR管理」ダッシュボードへのアクセスは、管理セキュリティに基づいています。マネージャ階層の設定に基づいて、領域に関連するデータのみを表示できます。管理者階層内のマネージャ以外は、「費用管理」ダッシュボードまたは「HR管理」ダッシュボードのデータにアクセスできません。
あるダッシュボードから別のダッシュボードにナビゲートする際は、ダッシュボードに関連付けられている特定のセキュリティを使用してアクセスが判断されます。
実装担当には、要求セット(コンカレント・プロセス)の作成と発行、グローバル・パラメータの設定などの設定タスクを実行するために、Daily Business Intelligence管理者職責を割り当てる必要があります。また、営業グループ階層を設定するには、「CRMリソース・マネージャ」職責を割り当てる必要があります。
サプライ・チェーン・マネージャ役割ベースの職責では、次のダッシュボードにアクセスできます。
顧客履行管理
出荷管理
在庫管理
製造管理
製品原価管理
計画管理
倉庫管理
輸送管理
費用管理
HR管理
Daily Supply Chain Intelligence機能ベースの職責では、次のダッシュボードにアクセスできます。
顧客履行管理
出荷管理
在庫管理
製造管理
製品原価管理
計画管理
倉庫管理
輸送管理
Daily Fulfillment Intelligence機能ベースの職責では、次のダッシュボードにアクセスできます。
顧客履行管理
出荷管理
Daily Inventory Intelligence機能ベースの職責では、「在庫管理」ダッシュボードにアクセスできます。
Daily Manufacturing Intelligence機能ベースの職責では、「製造管理」ダッシュボードにアクセスできます。
Daily Product Cost Intelligence機能ベースの職責では、「製品原価管理」ダッシュボードにアクセスできます。
Daily Planning Intelligence機能ベースの職責では、「計画管理」ダッシュボードにアクセスできます。
営業マネージャ機能ベースの職責では、次のダッシュボードにアクセスできます。
販売予測管理
営業管理
商談管理
製品収益記帳およびバックログ
費用管理
HR管理
Daily Sales Intelligence機能ベースの職責では、次のダッシュボードにアクセスできます。
販売予測管理
営業管理
商談管理
製品収益記帳およびバックログ
注意: 「営業マネージャ」および「Daily Sales Intelligence」職責では、「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードのみがDBI for Supply Chainのダッシュボードです。
Daily Warehouse Intelligence機能ベースの職責では、次のダッシュボードにアクセスできます。
在庫管理
倉庫管理
Daily Transportation Intelligence機能ベースの職責では、「輸送管理」ダッシュボードにアクセスできます。
DBI for Supply Chainでは次のディメンションが使用されます。一部のディメンションはOracle Daily Business Intelligence全体に共通しています。
DBI for Supply Chainにおけるディメンション(通貨など)の使用方法の詳細は、「実装に関する考慮事項」を参照してください。
運送業者ディメンションは輸送管理に関する多くのレポートで使用されます。このディメンションには、Oracle Order Managementのトリップに関連付けられている定義済運送業者が含まれています。運送業者が指定されていない受注は、「未割当」カテゴリに含まれます。
DBI for Supply Chainのすべてのダッシュボードでは、第1通貨と第2通貨でデータを表示できます。
通貨ディメンションの詳細は、「概要」の章にある「共通ディメンション」を参照してください。
顧客ディメンションでは、「顧客履行管理」、「製品原価管理」、「製品収益記帳およびバックログ」のダッシュボードに、Oracle Order Managementの受注ヘッダーから取得した販売先顧客が使用されます。「出荷管理」ダッシュボードの場合は、受注明細から取得した出荷先顧客が使用されます。
顧客ディメンションのレベルは1つです。
顧客(ディメンション)
顧客(レベル)
顧客分類ディメンションは、製品収益記帳とバックログに関する多くのレポートで使用されます。
このディメンションの詳細は、「概要」の章にある「共通ディメンション」を参照してください。
このディメンションは、組織の在庫にある品目の定期棚卸を参照する一連の循環棚卸パラメータで、品目のリスト、棚卸計画および許容範囲が含まれます。このパラメータ・セットは、一意の名称で識別されます。この循環棚卸ディメンションは、定期棚卸の仕様を参照します。
Oracle Process Manufacturingでは、棚卸仕様がABCランクで定義され、一部の仕様は倉庫品目レベルで定義されるため、定期棚卸の仕様レベルは存在しません。したがって、Oracle Process Manufacturingには、循環棚卸ディメンションに対応するエンティティがありません。プロセス組織における保管場所と同様に、ドロップダウン・リストには「未割当」のみが表示されます。収集されたすべての循環棚卸ファクトは、「未割当」循環棚卸に関連付ける必要があります。
循環棚卸区分ディメンションは、特定の循環棚卸に含まれる品目のグループで構成されます。循環棚卸、ABC分類またはABC区分を定義するプロセスを使用して、ABCグループの区分が循環棚卸仕様にコピーされます。ABC分類は、循環棚卸仕様に関連付けられると循環棚卸区分と呼ばれます。循環棚卸区分の品目は、ABC分類の品目とは関係なく、後で変更できます。
Oracle Process Manufacturingでは、循環棚卸区分は、Oracle Process ManufacturingのABCランク表ic_rank_mstから取得されます。Oracle Process ManufacturingのABC区分とOracle Inventoryの循環棚卸区分はいずれも組織固有であるため、循環棚卸区分ディメンションをロードする際に名称の競合は発生しません。
搬送先保管場所ディメンションは、品目が棚入れされた最終格納場所です。提示された保管場所や最終的な棚入の前に別の保管場所に格納されていたかどうかは関係ありません。
DBI for Supply Chainでは、Oracle Daily Business Intelligenceで共通に使用される品目ディメンションを使用します。この品目ディメンションでは、在庫カテゴリ階層と製品カテゴリ階層(製品カタログ)の両方を使用します。DBI for Supply Chainにおけるこのディメンションの使用方法の詳細は、「在庫カテゴリ・セットまたは製品カテゴリ・セットと品目との関連付け」を参照してください。
また、「品目ディメンション・レポート」の章も参照してください。
製造オーダー・ステータス・ディメンションは、製造管理と製品原価管理に関する多くのレポートで使用されます。このディメンションを使用すると、製造オーダーに関する情報を、製造オーダーのライフサイクルの様々な段階と製造オーダーに対して実行できる活動別に参照できます。Discrete Manufacturingでは値はOracle Work in Processから取得され、Oracle Process ManufacturingではProcess Executionから取得されます。
製造オーダー・ステータス・ディメンションの値は次のとおりです。
リリース済
保留中
完了
完了-チャージなし
クローズ保留
クローズ失敗
クローズ
取消
モード・ディメンションは、輸送管理に関する多くのレポートで使用されます。このディメンションを使用すると、特定のモードの輸送(空輸、小包、トラック、鉄道など)を使用する出荷に関するデータを参照できます。
モード・ディメンションの値は次のとおりです。
小包
LTL
TL
航路
鉄道
空路
工程計画ディメンションは、工程計画に関するレポートに含まれます。このディメンションを使用すると、特定の工程計画とその実行方法に関する情報を参照できます。
このディメンションの値はOracle Warehouse Managementで定義されます。
受注品目返品事由ディメンションは、顧客履行管理に関する多くのレポートで使用されます。この受注品目返品事由ディメンションは、Oracle Order Managementの返品取引から返品事由コード(ID)と返品事由名(値)をプルします。Oracle Order Managementでは返品事由は必須項目です。
受注品目返品事由ディメンションのレベルは1つです。
返品事由(ディメンション)
返品事由(レベル)
組織ディメンションはアクセス権がある在庫組織を参照します。この在庫組織は、Oracle Inventoryの組織セキュリティ設定で決まります。未保護バージョンの組織ディメンションについては後述します。
DBI for Supply Chainでは、共通の組織ディメンションで「在庫組織」レベルを使用します。
組織(ディメンション)
在庫組織(ディメンション・レベル)
保管場所(ディメンション・レベル)
注意: DBI for Supply Chainの場合、「組織」レベルでは在庫組織を使用します。営業組織は使用しません。
未保護バージョンの組織ディメンションの目的は、通常は特定の組織へのアクセス権がない場合でもDBIに関する情報を参照できるようにすることです。このバージョンでは、アクセス権の有無に関係なく(未保護)、すべての在庫組織の情報が表示されます。
期間ディメンションの詳細は、「Daily Business Intelligenceの設定」の章にある「グローバル・パラメータの設定」を参照してください。
このディメンションは計画管理に関するレポートで使用されます。このディメンションには、すべての計画に関する将来の計画期間が含まれます。このディメンションは期間ディメンションに依存します。選択した期間に応じて、パラメータには計画で定義した使用可能な期間がすべて表示されます。「期間」パラメータから「月」を選択し、計画の計画範囲が2001年1月1日〜2003年12月31日の場合、「期間名」パラメータにはJan-01、Feb-01、Mar-01のように表示されます。「期間」パラメータから「四半期」を選択した場合、「期間名」パラメータにはQ1-01、Q2-01のように表示されます。
計画スナップショット・ディメンションは、「計画管理」ダッシュボードのすべてのレポートで使用されます。この計画スナップショット・ディメンションには使用可能な計画スナップショットがリストされ、「計画」および「比較計画」パラメータに計画名と実行日(たとえば、PROD001-01-JAN-03)が表示されて、計画スナップショットを選択できます。このディメンションでは、「計画」および「比較計画」パラメータに「全て」オプションはありません。ただし、「比較計画」パラメータには「なし」オプションがあります。
このディメンションでは、計画名と実行日がOracle Advanced Supply Chain Planningから取得されます。具体的には、計画コード(ID)、計画名および最終計画実行日が取得されます。ベース要約では、Oracle Advanced Supply Chain Planningから情報が収集されます。
計画スナップショット・ディメンションのレベルは1つです。
計画スナップショット(ディメンション)
計画スナップショット(レベル)
このディメンションを使用すると、Oracle Advanced Supply Chain Planningで定義された計画を比較できます。この比較計画ディメンションには「計画」パラメータと同じ計画が含まれています。単一の計画のデータのみを表示する場合は「なし」を選択してください。
このディメンションには、Oracle Advanced Supply Chain Planningで定義されたすべての計画の名称が含まれています。
事由ディメンションは、倉庫管理の例外に関するレポートで使用されます。このディメンションを使用すると、タスク例外に関する情報を特定の事由コードとともに参照できます。事由コードはユーザー定義で、サイト・レベルで作成されます。事由コードは特定の在庫組織に限定されません。
「製造管理」ダッシュボードと「計画管理」ダッシュボードの生産資源に関する各レポートには、Oracle Engineeringで定義された生産資源が生産資源カテゴリ別(組織全体で定義されます)または部門別(1つの組織内で定義されます)に表示されます。
次の図に、DBI for Supply Chainで使用する生産資源ディメンション・レベル間(グループ、部門および生産資源)の関係を示します。
各生産資源は、1つの組織内の1つ以上の所有部門に属しています。生産資源は別の組織で使用できませんが、別の部門では使用できます。生産資源に関する各レポートでは、製造オーダーから利用時間を取得し、所有部門別および生産資源グループ別に稼働率が表示されます。
レポートでは、次のように表示されます。
「部門」パラメータには、「組織」パラメータで選択した在庫組織に従って部門がリストされます。
「生産資源」パラメータには、「部門」パラメータの選択に従って生産資源がリストされます。
生産資源ディメンションには3つのレベルがあります。
生産資源グループ(ディメンション・レベル)
部門(ディメンション・レベル)
生産資源
営業グループ・ディメンションは、「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードの保護された主要ディメンションです。選択される営業グループに応じて、このダッシュボードのすべてのリージョンが管理されます。この営業グループ・ディメンションには、職責に応じてセキュリティ・アクセス権がある営業グループがリストされます。これによって、アクセス権を付与された営業グループのデータのみを参照できます。それ以外の営業グループはレポートに表示されません。
これらの営業グループは、特定の営業グループと特定の営業担当を組み合せたエンティティで、Oracle Order Managementの受注明細詳細で記帳済受注明細に対する営業実績が計上された営業グループです。Oracle Order Managementでは、受注明細ごとに営業実績を複数の営業担当または営業グループの組合せに配分できます。「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードには、受注明細の営業実績の配分が表示されます。
営業グループ・ディメンションには、無効化された営業グループや過去の営業担当(たとえば、退職した営業担当)も含まれます。
注意: 営業グループ階層が設定されていない場合、レポートでは、すべての営業担当が「未割当」営業グループに含まれます。一部のレポート機能は、「未割当」営業グループの営業担当に対して使用できません。
営業グループ階層で割当て可能な役割は、営業マネージャ、営業管理者および営業担当の3つです。これらの役割のユーザーは、レポートにグループのメンバーとして表示されます。ただし、「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードおよびドリル可能な関連レポートでグループに関するデータを参照できるのは、営業マネージャまたは営業管理者の役割のユーザーのみです。
サービス・レベル・ディメンションは、輸送管理に関する多くのレポートで使用されます。このディメンションを使用すると、特定タイプの運送業者サービス(翌日航空便、翌々日航空便など)を使用して出荷された出荷取引に関するデータを参照できます。値は、Oracle Order Managementのサイト・レベルで定義されます。値はユーザー定義であるため、サイトでの出荷手順を正確に反映できます。
出荷方向ディメンションは、段階別運送費に関する多くのレポートで使用されます。このディメンションを使用すると、出荷方向に基づいて、特定タイプの出荷取引(アウトバウンド出荷、直接出荷など)に関する運送費の関連情報を参照できます。値はOracle Order Managementから取得されます。
ソース・ディメンションはソース保管場所を参照します。これは、提示された保管場所ではなく、原材料がピックされた実際の格納場所です。
「計画管理」ダッシュボードでは、仕入先ディメンションを使用して仕入先が表示されます。このディメンションは、Oracle Daily Business Intelligence for Procurementが所有します。このディメンションの詳細は、「Daily Business Intelligence for Procurement」の章にある「ディメンション」の項を参照してください。
「計画管理」ダッシュボードでは、仕入先ディメンション・レベルのみを使用し、仕入先サイト・ディメンション・レベルは使用しません。仕入先ディメンション・レベルでは、Oracle Applicationsで定義されたすべての仕入先を収集しますが、「計画管理」ダッシュボードのレポートには、Oracle Advanced Supply Chain Planningから収集された計画オーダーに存在する仕入先のみが表示されます。
計画オーダーに仕入先が指定されていない場合、そのオーダーのデータは「未割当」としてレポートに表示されます。
DBI for Supply Chainには、次のパフォーマンス測定が用意されています。
「顧客履行管理」には、次のパフォーマンス測定が用意されています。
注意: 確定日が定義されている場合、記帳メトリックでは確定日が使用されます。これに対して履行済額メトリックは実際の履行日に基づいています。確定日の詳細は、「確定日のデフォルト・ルールの設定」を参照してください。実際の履行日の詳細は、「顧客履行管理」ダッシュボードの概要を参照してください。
「出荷管理」には、次のパフォーマンス測定が用意されています。
KPI | 計算方法 |
出荷済明細 | 出荷された受注明細の総数(遅延出荷を含む)。 |
計画遅延明細 | (計画出荷日より遅れて出荷された明細の総数 / 出荷済明細の総数)* 100 |
納期超過明細 | (納期より遅れて出荷された明細の総数 / 出荷済明細の総数)* 100 |
記帳 - 出荷日数 | 全受注明細の(出荷日 - 確定日)の平均。確定日が使用できない場合は、記帳日が使用されます。詳細は、「確定日のデフォルト・ルールの設定」を参照してください。 |
計画遅延明細数 | 記帳済だが未出荷で、選択した日付より前に計画出荷日がある受注明細の数。 |
「在庫管理」には、次のパフォーマンス測定が用意されています。
「製造管理」には、次のパフォーマンス測定が用意されています。
「製品原価管理」には、次のパフォーマンス測定が用意されています。
「計画管理」には、次のパフォーマンス測定が用意されています。
「製品収益記帳およびバックログ」には、次のパフォーマンス測定が用意されています。
DBI for Supply Chainのすべてのダッシュボード(「製品収益記帳およびバックログ」と「輸送管理」ダッシュボードを除く)は、Oracle Inventoryの「組織アクセス」ウィンドウによって保護されます。「サプライ・チェーン・マネージャ」、「Daily Supply Chain Intelligence」などの職責(「Daily Sales」職責を除く)でアクセスできる在庫組織のリストは、この「組織アクセス」ウィンドウを使用して設定する必要があります。職責が割り当てられたユーザーがレポートを表示する際は、その職責に関連付けられた組織のデータを参照できます(詳細は、『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』を参照)。「輸送管理」ダッシュボードは保護されていません。
Oracle Daily Business Intelligenceでは、Oracle Process Manufacturingの組織セキュリティを使用しません。Oracle Daily Business Intelligenceでは、Oracle Process Manufacturingの在庫組織へのアクセスはOracle Inventoryの組織セキュリティによって管理され、Oracle Inventoryの「組織アクセス」フォームを使用して設定します。詳細は、『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』を参照してください。
DBI for Supply Chainを実装する前に、次の事項を考慮してください。
「製造管理」ダッシュボードにある計画対生産のレポートでは、生産値が計画値と比較されます。計画値を表示するには、比較対象の基本編成計画を設定する必要があります(このマニュアルの「基本編成計画の設定」を参照)。基本編成計画はOracle Advanced Supply Chain Planningからプルされます。「製造管理」ダッシュボードでは、Oracle Advanced Supply Chain Planningのインスタンスごとに1つのERPインスタンスがあると想定します。Oracle Advanced Supply Chain Planningは、ERPシステム以外のインスタンス内に存在することも、同じインスタンス内に存在することもできます。
「計画管理」ダッシュボードの実装に関する最も重要な考慮事項は、データ量に対するパフォーマンスです。作成する計画スナップショットの数、およびスナップショットの収集頻度を考慮する必要があります。詳細は、「計画収集スケジュールの設定」を参照してください。
「計画管理」ダッシュボードには、Oracle Advanced Supply Chain Planningから取得されたデータが表示されます。Oracle Advanced Supply Chain Planningは、ERPシステム以外のインスタンス内に存在することも、同じインスタンス内に存在することもできます。Oracle Advanced Supply Chain Planningの複数の計画インスタンスが同一のソースERPインスタンスから計画を収集するように設定されている場合、Oracle Daily Business Intelligenceでは、計画オーダーをERPインスタンスにリリースできる計画インスタンスが1つのみ識別されるようにする必要があります。これは、Oracle Advanced Supply Chain Planningの「アプリケーション・インスタンス」フォームにある「リリースの許可」チェック・ボックスを使用して設定します。さらに、Oracle Daily Business Intelligenceでは、1つのERPインスタンスのみから収集するように計画インスタンスを設定する必要があります。
Oracle Advanced Supply Chain Planningから計画を収集する際は、「製造」、「生産」または「配布」タイプの計画を収集できます(「計画収集スケジュールの設定」を参照)。
Oracle Daily Business Intelligenceのほとんどのレポートと異なり、「計画管理」ダッシュボードは将来的な内容であるため、計画は常に日次レベルであるとはかぎりません(Oracle Advanced Supply Chain Planningでは、日次、週次または月次レベルで計画できます)。「計画管理」ダッシュボードでは、月次が最低レベルとして使用されます。このダッシュボードでは、Oracle Daily Business Intelligenceのエンタープライズ・カレンダに基づいて、日次および週次の計画期間が月次レベルまで積み上げられます。
Oracle Advanced Supply Chain Planningと同様に、「計画管理」ダッシュボードでは、品目や取引の原価計算は必要ありません。「計画管理」ダッシュボードでは、関連する原価から値をいくつか取得するため、品目や取引は原価計算されていると想定されます。品目や取引が原価計算されていない場合、その金額はレポートに含まれません。
「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードでは、収益取引がOracle Order ManagementからOracle Receivables、次にOracle General Ledgerへと移るに従って、収益取引に対する洞察を深めることができます。これら3つのアプリケーション・モジュール間ですべてのデータが正しく同期化されて正確なレポートが作成されるためには、Daily Business Intelligenceの収集処理を実行する前に、一連のバックグラウンド・プロセスを実行する必要があります。Daily Business Intelligenceの各収集処理を実行する直前に、次のすべてのプロセスを、プロセス間での遅滞がない1つのジョブ・フローとして実行する必要があります。
履行
売掛/未収金インタフェース
請求書
収益認識
General Ledgerへの転記
各プロセスは、Daily Business Intelligence用の収集処理を実行する直前に順番に実行するかぎり、業務時間中にいつでも実行できます。
次の表に、DBI for Supply Chainを実装する前に満たす必要がある前提条件を示します。
前提条件 | アプリケーション |
---|---|
ハードウェア要件とソフトウェア要件の確認 | 適用なし |
在庫カテゴリ・セットまたは製品カテゴリ・セットと品目との関連付け | Oracle Inventory |
プラントと生産資源倉庫のマッピングの確認 | Oracle Process Manufacturing |
計画出荷日の変更 | Oracle Order Management |
確定日のデフォルト・ルールの設定 | Oracle Order Management |
Advanced Supply Chain Planningでのペギングの使用可能化 | Oracle Advanced Supply Chain Planning |
Discrete Manufacturingに対する前提条件の設定 | Oracle Engineering |
Oracle Process Manufacturingに対する前提条件の設定 | Oracle Process Manufacturing |
顧客履行管理および出荷管理に対する前提条件の設定 | Oracle Order Management |
製造管理に対する前提条件の設定 | |
製品収益記帳およびバックログに対する前提条件の設定 | Oracle Order ManagementおよびDBI for Financials |
Oracle Daily Business Intelligenceフレームワークの設定
| グローバル・パラメータを設定する場合はOracle Daily Business Intelligence、通貨換算レートを設定する場合はOracle General Ledger |
財務勘定科目のマップ | Oracle General Ledger |
エンタープライズ・カレンダの同期化 | Oracle Daily Business Intelligence、Oracle General Ledger |
Oracle Process Manufacturingの品目と組織の同期化 | Oracle Process Manufacturing Inventory |
品目ディメンションの設定 | Oracle Daily Business Intelligence |
ハードウェアおよびソフトウェアのすべての前提条件については、OracleMetaLinkから入手できる『About Oracle Daily Business Intelligence』の最新バージョンに詳細が記載されています。次の表に示すアプリケーションの正しいバージョンなどの前提条件については、このドキュメントで確認してください。
ダッシュボード | 必須 | オプション |
---|---|---|
顧客履行管理 | Oracle Order Management | |
出荷管理 | Oracle Order Management | |
在庫管理 | Oracle InventoryとOracle Cost Management、またはOracle Process Manufacturing | Oracle Work in Process |
製造管理 | Oracle Inventory、Oracle Bills of Material、Oracle Engineering、Oracle Cost ManagementおよびOracle Work in Process。またはOracle Process Manufacturing | Oracle Advanced Supply Chain Planning |
製品原価管理 | Oracle Cost ManagementまたはOracle Process Manufacturing | Oracle Order Management、Oracle Inventory、Oracle Bills of Material、Oracle Engineering、Oracle Work in Process |
計画管理 | Oracle Advanced Supply Chain Planning | |
製品収益記帳およびバックログ | Oracle General Ledger、Oracle Receivables、Oracle Order Management | |
倉庫管理 | Oracle Warehouse Management、Oracle Inventory、Oracle Order Management、Oracle Purchasing | |
輸送管理 | Oracle Order Management、Oracle Transportation Execution、Oracle Payables |
注意: Oracle Process Manufacturing(OPM)を使用している場合は、次のOPMモジュールが含まれていると想定されます。Oracle Process Manufacturing Cost Management、Oracle Process Manufacturing Inventory Management、Oracle Process Manufacturing Process ExecutionおよびOracle Process Manufacturing Product Development(「在庫管理」、「製造管理」および「製品原価管理」で使用)。
在庫カテゴリ・セットと製品カテゴリ・セットは、同じ品目ディメンションを2つの階層で表しています。DBI for Supply Chainのすべての品目はOracle Inventoryの在庫品目です。これらの品目は、在庫カテゴリ・セット、製品カテゴリ・セットまたはその両方に属します。つまり、DBI for Supply Chainでは、データが品目別に表示され、品目レベルのデータが在庫カテゴリまたは製品カテゴリに積み上げられます。これらのカテゴリ階層は相互に独立しています。
販売される製品は製品カテゴリによって分類されます。販売されるすべての品目が製品カテゴリ・セットに関連付けられていること、またはレポートの「未割当」カテゴリに表示されていることを確認する必要があります。
次の表に、品目に関して各ダッシュボードとレポートで使用するカテゴリ階層を示します。
注意: 製品収益記帳およびバックログに関するレポート、および製品総利益に関するレポートには、Oracle Inventoryの「マスター品目」ウィンドウで定義した品目が表示されます。DBI for Supply Chainのそれ以外のすべてのレポートには、「組織品目」ウィンドウで定義した品目が表示されます。
ダッシュボードまたはレポート | 使用する階層 |
---|---|
「顧客履行管理」ダッシュボード | 製品カテゴリ |
「出荷管理」ダッシュボード | 在庫カテゴリ |
「在庫管理」ダッシュボード | 在庫カテゴリ |
「製造管理」ダッシュボード | 在庫カテゴリ |
「製品原価管理」ダッシュボード | マージンに関するレポートの場合は製品カテゴリ、製造に関するレポートの場合は在庫カテゴリ |
「計画管理」ダッシュボード(計画収益とマージンに関するレポート) | 製品カテゴリ |
「計画管理」ダッシュボード(「計画収益およびマージン」を除くすべてのレポート) | 在庫カテゴリ |
「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボード | 製品カテゴリ |
「倉庫管理」ダッシュボード | 在庫カテゴリ |
「輸送管理」ダッシュボード(「運送費回収率」レポートと「運送費回収率トレンド」レポート) | 製品カテゴリ |
「製造管理」ダッシュボードの計画値を取得するために、レポートでは、ユーザーがOracle Advanced Supply Chain Planningで選択した計画を使用します。その計画で製品ファミリが使用されている場合でも、製造管理に関するレポートには品目別および在庫カテゴリ別にデータが表示されます(「計画管理」ダッシュボードの品目も在庫カテゴリ別に表示されます。ただし、「計画収益およびマージン」レポートを除きます)。
品目ディメンションの詳細は、「品目ディメンション・レポート」の章を参照してください。
注意: 受注明細に基づいたすべてのダッシュボードとレポート(「顧客履行管理」、「出荷管理」、「製品原価管理」、「製品収益」、「記帳およびバックログ」の各ダッシュボードと関連レポートなど)では、製品の販売に関連する活動がレポートされ、サービスの販売に関連する活動はレポートされません。たとえば、テレビの受注が作成され、関連する明細にサービス・プランが含まれている場合は、そのテレビの明細品目のみがレポート計算の対象となります。Oracle Order Managementでは、すべての受注明細に品目タイプ・コードが割り当てられます(品目タイプ・コードはデータベースに格納され、受注処理では表示されません)。Oracle Order Managementでは、品目が品目マスターにどのように設定されているかに応じて、明細の品目タイプ・コードが決定されます。明細の「契約品目タイプ」属性が「サービス」または「保証」タイプの場合、Oracle Order Managementでは、品目タイプ・コードのSERVICEが、受注明細に割り当てられます。DBI for Supply Chainでは、品目タイプ・コードがSERVICEの受注明細をすべてレポート計算から除外します。
DBI for Supply Chainのすべてのダッシュボードには、データが在庫組織別に表示されます。在庫組織は、Oracle Applicationsの標準組織階層に含まれています。
Oracle Daily Business Intelligenceでは、Oracle Process Manufacturingの在庫倉庫と生産資源倉庫が組織として表示されます。「製造管理」ダッシュボードと「計画管理」ダッシュボードでは、Oracle Process Manufacturingのプラントも組織として表示されます。
Oracle Process Manufacturingの「組織設定」ウィンドウで「生産資源倉庫」属性を設定すると、Oracle Process ManufacturingのプラントはOracle Process Manufacturingの生産資源倉庫にマップされます。複数のプラントを1つの生産資源倉庫にリンクしないことをお薦めします。詳細は、『Using Oracle Advanced Planning and Scheduling with Oracle Process Manufacturing guide』および『Oracle Process Manufacturing System Administrationユーザーズ・ガイド』を参照してください。
出荷は、時間ディメンションに設定され現在オープンしている期間を超えた将来日付に計画できます。この場合、「受注管理ベース要約のロード」要求を実行するとエラーが発生します。
以前のバージョンのOracle Order Managementでは、受注を記帳するために計画出荷日が必要でした。この将来日付は、実際の出荷日が判明したときに変更することを前提にして、ユーザーが受注を記帳するために選択したダミーの日付でした。
初期ロードを正常に実行するには、最初にOracle Order Managementの受注を確認します。さらに、次のいずれかの方法で日付を修正します。
範囲外の日付を削除して、遅延計画を使用します。
範囲内の日付になるように日付を更新します。
範囲外の日付が対象になるようにカレンダの期間をオープンし、時間ディメンションを再ロードします。
DBI for Supply Chainでは、Oracle Order Managementと連動して、オフライン営業プロセスがサポートされています。つまり、受注はOracle Order Managementシステムに入力される前に確定します。確定日の目的は、販売者と購入者の間で拘束力のある基本契約を作成するために、すべての条件に合意した実際の日付を取得することにあります。この日付は、通常、受注がシステムに入力される前の日付であり、常に、受注がOracle Order Managementに実際に記帳される前の日付になります。この日付は、データベースの列としてのみ存在します。ユーザーには表示されません。デフォルトでは、確定日は移入されません。
「顧客履行管理」、「出荷管理」、「製品原価管理」および「製品収益記帳およびバックログ」の各ダッシュボードの多くのメトリックでは、確定日と実績履行日(設定されている場合)を使用してデータが抽出されます。記帳日とともに確定日を取得するには、Oracle Order Management内にデフォルト・ルールを設定する必要があります。このデフォルト・ルールでは、受注ヘッダー日付、つまり確定日が受注日にデフォルト設定されるように指定する必要があります。確定日が移入されている場合、Oracle Daily Business Intelligenceの記帳日に基づくすべてのメトリックとレポートでは、記帳日のかわりに確定日が使用されます。確定日が移入されていない場合、Oracle Daily Business Intelligenceでは記帳日が使用されます。確定日の値がNULLの場合は、実装時に設定したデフォルト・ルールに基づいて、確定日が受注日にデフォルト設定されます。受注/返品明細がOracle Daily Business Intelligenceで記帳済とみなされるには、記帳日が必要です。ただし、Oracle Daily Business Intelligenceが受注/返品を記帳済とみなす日付は確定日です。つまり、受注/返品明細に確定日のみがある場合、その明細はあらゆる記帳計算から除外されるため、記帳日も必要になります。Oracle Daily Business Intelligenceでは、確定日がNULLの場合は記帳日が使用されます。
「計画管理」ダッシュボードの潜在的収益不足のレポートでは、Oracle Advanced Supply Chain Planningのフル・ペギング機能を利用します。制約なし計画に対して収益不足のレポートを使用するには、すべての制約なし計画、および計画で使用するすべての品目に対してペギングを使用可能にします。
ペギングに関する追加情報は、『Oracle Advanced Planning and Schedulingインプリメンテーションおよびユーザーズ・ガイド』を参照してください。
「製造管理」ダッシュボードの生産資源に関連したレポートには、生産資源グループ(組織全体で定義されます)別または部門(1つの組織内で定義されます)別に生産資源が表示されます。生産資源グループと部門はOracle Engineeringで定義されます。Oracle Applicationsでは生産資源部門が必須で、生産資源グループはオプションです。生産資源グループが設定されていない場合、生産資源に関連したレポートには「未割当」生産資源グループにすべての生産資源がリストされます。「未割当」生産資源グループを選択すると、レポートには各生産資源が表示され、生産資源を部門別に表示することもできます。
手持額、移動中価額および仕掛(WIP)額は、Oracle Process Manufacturingの補助元帳から取得されます。Oracle Daily Business Intelligenceでは、最終元帳に転記されたすべての取引を取得します。通常、「補助元帳更新」は日時単位では実行しないため、最終元帳に転記されていない取引がある場合があります。Oracle Daily Business Intelligenceでは、「補助元帳更新のテスト」を使用して、最終元帳に転記されていない取引を取得します。このため、タイムリにデータを表示するためには、「補助元帳更新のテスト」を毎日実行する必要があります。
Oracle Daily Business Intelligenceのメジャーが補助元帳転記によって完了していることを確認します。確認するには、Oracle Process Manufacturingを使用しているすべての会社に対して、現期間の開始日から現在日までの期間におけるすべてのソース取引タイプを対象に、「補助元帳更新」または「補助元帳更新のテスト」処理を発行します。
補助元帳転記は、品目原価の可用性に依存しています。「補助元帳更新のテスト」処理の実行頻度が増加すると、品目原価の保守の頻度も増やす必要があります。品目原価が使用不可の場合は、補助元帳のログ・ファイルにエラーが記録されます。Oracle Daily Business Intelligenceでは、欠落している原価をユーザーに通知しません。原価が欠落している品目をレポートの対象にしないためには、「補助元帳更新」処理を実行する際に、オプション「品目原価がない場合にトランザクションを転記」を選択しないでください。
Oracle Process Manufacturingを使用すると、異なる日付範囲で複数の会社の補助元帳データをパージできます。1社のみ特定の日付のデータをパージすると、全組織でデータが使用できない期間中は、組織全体の合計金額が不正確になります。この問題を解決するために、Oracle Process Manufacturingを使用しているすべての会社のデータは、同じ日付までパージしてください。
Oracle Process Manufacturingの補助元帳は、次のレポートのソースになります。つまり、次の各レポートは、実行された「補助元帳更新」処理に依存しており、この処理によって取得された最新情報を使用します。
「在庫管理」ダッシュボードの「在庫金額」(手持、移動中およびWIP)
「在庫管理」ダッシュボードの「在庫回転率」(手持在庫金額とCOGSに依存しているため)
「製品原価管理」ダッシュボードの「製品総利益」(COGSに依存しているため)
「製造管理」ダッシュボードの「原材料使用量差異」
「製造管理」ダッシュボードの「製造原価差異」
「製造管理」ダッシュボードの「現行未認識差異」
「製造管理」ダッシュボードの「実績生産額」
「製造管理」ダッシュボードの生産資源に関連したレポートには、生産資源グループ(組織全体で定義されます)別または部門(1つの組織内で定義されます)別に生産資源が表示されます。Oracle Process Manufacturingでは、生産資源グループは生産資源カテゴリ、部門は生産資源区分と呼ばれます。
Oracle Process Manufacturingの生産資源カテゴリは、Oracle Daily Business Intelligenceでは生産資源グループとして表示されます。生産資源カテゴリは、「プラント生産資源」ウィンドウで設定される属性です。生産資源カテゴリの割当てに関する詳細は、『Oracle Process Manufacturing Capacity Planningユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Oracle Process Manufacturingの生産資源区分は、Oracle Daily Business Intelligenceでは部門として表示されます。生産資源区分は生産資源のオプション属性です。生産資源区分を指定しない場合、DBI for Supply Chainのレポートでは、生産資源が「未割当」部門に含まれます。
Oracle Daily Business Intelligenceでは、生産資源グループを使用して類似の機能の生産資源をグループ化し、まとめて管理する生産資源は生産資源区分を使用してグループ化する必要があります。
記帳された受注の受注明細にSHIP_FROM_ORG_ID(出荷組織)が欠落している場合は、Oracle Order Managementで設定されている検証組織が使用されます。
「顧客履行管理」ダッシュボードと「出荷管理」ダッシュボードにある、受注から納期を取得して使用するすべてのレポートでは、Oracle Order Managementと同様に、企業が納期と要求日を連動して使用していることが前提になります。要求日は、要求された出荷日を示す「出荷」、要求された到着日を示す「到着」、またはブランクのいずれかのタイプになります。Oracle Order Managementでは、納期と要求日を連動して使用することが前提です。たとえば、出荷日として要求された日付が要求日の場合、納期はこれに連動して出荷日になります。
Oracle Daily Business Intelligenceでは、Oracle Order Managementでの削除処理がサポートされています。「OM: DBI導入」プロファイル・オプションは、受注明細の変更や削除を記録し、適切に維持します。変更内容は、増分ロードの次回実行時にレポートに反映されます。たとえば、受注に2つの明細があり、それぞれ20品目が含まれるとします。明細が2つともバックログになっている場合、バックログ数量は合計40になります。その後、明細が1つ削除されると、バックログは20品目と表示されるようになります。
確定日の詳細は、「確定日のデフォルト・ルールの設定」を参照してください。実際の履行日の詳細は、「顧客履行管理」ダッシュボードの概要を参照してください。
生産資源ディメンションを使用する製造管理と製品原価管理の各レポートは、時間ベースの生産資源に制限されます。時間ベースの生産資源は、時間を表す単位を識別するプロファイル設定を使用して識別されます。時間の単位を識別するプロファイル値は、「BOM: 時間の単位」(Discrete Manufacturingアプリケーションの場合)および「GMP: 時間単位」(Oracle Process Manufacturingの場合)です。
「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードでは、正味記帳済メトリックに確定日が使用されます。
詳細は、「確定日のデフォルト・ルールの設定」を参照してください。
「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードは、収益と繰延収益の両方について、Oracle Daily Business Intelligence(DBI)for Financialsプログラムが実行する収益収集に基づいています。
このダッシュボードを正常に実装するには、「Daily Business Intelligence for Financials」の章で説明している設定手順に従って、財務カテゴリ・ディメンションを設定し、勘定科目の値を適切な財務カテゴリ・タイプに関連付けます。
タスクおよびその実行方法のリストは、「Daily Business Intelligenceの設定」の章にある「Daily Business Intelligenceフレームワークの設定」を参照してください。特に、次の作業は必ず実行してください。
グローバル・パラメータの設定
通貨: 「計画管理」ダッシュボードを除き、レポートには、選択した営業単位または組織に関連付けられた機能通貨、またはOracle Daily Business Intelligenceの実装時に設定した第1通貨か第2通貨のいずれかでデータが表示されます。機能通貨でデータを表示する場合は、Oracle Daily Business Intelligenceで金額が取引通貨から機能通貨に換算されます。第1通貨でデータを表示する場合は、Oracle Daily Business Intelligenceで金額が機能通貨から第1通貨に換算されます。この場合、取引通貨から第1通貨に換算されるわけではありません。Oracle Daily Business Intelligenceでは、3段階の処理で金額が第1通貨に換算されます。つまり、取引通貨から機能通貨へ、機能通貨から第1通貨へと換算されます。機能通貨から第2通貨に変換する場合は、第2レート・タイプが使用されます。第2通貨の詳細は、「Daily Business Intelligenceの設定」の章にある「グローバル・パラメータの設定」を参照してください。
「計画管理」ダッシュボードの「通貨」パラメータでは、Oracle Advanced Supply Chain Planningで使用される計画通貨のみ提供されます。これは、Oracle Advanced Supply Chain Planningの「アプリケーション・インスタンス」設定ウィンドウで選択した通貨です。
通貨、および通貨がデータに与える影響の詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceユーザーズ・ガイド』を参照してください。実装に関する考慮事項については、「Oracle Daily Business Intelligence(DBI)for Service Contracts」の章にある「通貨換算レート」の説明を参照してください。
グローバル開始日: DBI for Supply Chainのほとんどのレポートでは、Oracle Daily Business Intelligenceの基本設定時に確立されたグローバル開始日が使用されます。各レポートには、グローバル開始日より前に発生したイベントのデータは表示されません。
「顧客履行管理」、「出荷管理」および「製造管理」の各ダッシュボードでは、グローバル開始日より前に開始されたイベントも考慮されます。たとえば、グローバル開始日より前に記帳された受注のバックログと遅延の金額/明細をレポートに表示できます。
グローバル開始日の詳細は、「Daily Business Intelligenceの設定」の章にある「グローバル・パラメータの設定」を参照してください。
使用するすべてのダッシュボードを有効にします。詳細は、「Daily Business Intelligenceの設定」の章にある「ダッシュボードの使用可能化」を参照してください。
カスタム・バケットを設定します(オプション)。「出荷管理」ダッシュボードと関連のレポートで使用できる既存のバケット・セットからカスタム・バケットを作成できます。詳細は、「Daily Business Intelligenceの設定」の章にある「バケットのカスタマイズ」を参照してください。
次の表に、バケット・セット名を示します。
バケット・セット名 | タイプ | レポート名 |
出荷管理 - 記帳 - 出荷年齢調べ | 年齢調べ | 「出荷管理」ダッシュボード、「記帳 - 出荷年齢調べ」レポート |
出荷管理 - 計画遅延日数別明細数 | 年齢調べ | 「出荷管理」ダッシュボード、「計画遅延日数別明細数」レポート |
Oracle General Ledgerでは、どの勘定科目が収益になるかを定義する必要があります。「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードでは収益に関するレポートを作成するために、この定義が必要になります。
勘定科目の定義の詳細は、『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』を参照してください。
注意: この定義は、「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードのみに対する前提条件です。
DBIで日付を正しく表示するために、DBIで使用するエンタープライズ・カレンダとOracle General Ledgerで使用するエンタープライズ・カレンダが一致していることを確認します。
DBIカレンダを確認するには、Daily Business Intelligence管理者でログインし、「設定」->「グローバル」->「パラメータ」の順に選択します。「エンタープライズ・カレンダ」のエントリを確認します。
General Ledgerカレンダを確認するには、「一般会計責任者」職責を使用してOracle Applicationsにログインします。「設定」->「会計」の順に選択して、DBIで使用されているカレンダと同じカレンダを問い合せます。次に「カレンダ」を選択します。
表示名と実際の日付範囲は同じである必要があります。たとえば、期間が2004年8月1日〜2004年8月31日の場合の表示名は、「Aug-05」や他の月ではなく「Aug-04」となります。
Oracle Process Manufacturingの品目定義は、Oracle Inventoryの品目マスターと同期している必要があります。Oracle Process Manufacturingの倉庫のデータをOracle Daily Business Intelligenceで参照するには、すべてのプロセス対応在庫組織がこの同期化に含まれている必要があります。
これは、「Oracle Process Manufacturing Inventory」職責でアクセスできる「品目組織」設定フォームを使用して実行します。最初に、「在庫」->「OPM在庫管理」->「レポート」->「実行」の順に選択します。次に、「単一要求」->「全プロセス在庫組織の同期化」の順に選択します。これによって、すべてのプロセス在庫組織を同期化するコンカレント・プロセスが実行されます。
詳細は、『Oracle Process Manufacturing Inventory Managementユーザーズ・ガイド』の品目と特定組織の同期化に関する説明を参照してください。
この依存関係は、DBI for Supply Chainのすべてのレポートで共有されます。
DBI for Supply Chainのすべてのダッシュボードに対してこの手順を実行します。詳細は、「品目ディメンション・レポート」の章を参照してください。
品目ディメンションの品目カテゴリ階層と製品カテゴリ階層をレポートで使用する方法については、「実装に関する考慮事項」を参照してください。
必要な前提条件をすべて満たし、必要なOracle Daily Business Intelligenceの設定を実行した後は、DBI for Supply Chainの実装を開始できます。次の表に、実行する必要がある実装タスクのリストを示します。
手順 | 職責 |
---|---|
Oracle Process Manufacturingの生産資源倉庫の設定(Oracle Process Manufacturing実装担当のみ) | OPMシステム管理 |
Oracle Advanced Supply Chain Planningでの計画の実行 | アドバンスト・サプライ・チェーン計画担当 |
在庫組織セキュリティの設定 | Oracle Inventory |
営業グループ階層の設定(「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードに対してのみ) | CRM管理者 |
「HR管理」ダッシュボードおよび「費用管理」ダッシュボードへのアクセスの検討 | (複数の職責) |
「OM: DBI導入」プロファイル・オプションの設定 | システム管理者 |
「輸送管理」に対する「ISC: 出荷/輸送実行DBIインストレーション」プロファイル・オプションの設定 | システム管理者 |
「輸送管理」の「FTE: 運送業者定時到着ウィンドウ」プロファイル・オプションの設定 | システム管理者 |
時間を表す単位の識別(「製造管理」ダッシュボードに対してのみ) | システム管理者 |
このマニュアルの「基本編成計画の設定」(「製造管理」ダッシュボードに対してのみ) | Daily Business Intelligence管理者 |
計画収集スケジュールの設定 | Daily Business Intelligence管理者 |
レポート単位の設定(オプション) | Daily Business Intelligence管理者 |
これらの手順を完了した後は、他のインテリジェンス製品の実装に進むことができます。他のインテリジェンス製品を実装しない場合は、「Daily Business Intelligenceの設定」の章の設定後の手順に直接進んでください。この章では、Oracle Daily Business Intelligenceのユーザーとセキュリティの設定方法の他、すべてのOracle Daily Business Intelligenceのダッシュボードに対する初期ロードと増分リフレッシュの実行方法について説明しています。
この手順は、Oracle Process Manufacturingの実装に対して実行します。
「製造管理」ダッシュボードと「計画管理」ダッシュボードでは、Oracle Process Manufacturingのプラントは組織として表示されます。
このため、Oracle Process Manufacturingの各プラントは、Oracle Process Manufacturingの「組織設定」フォームを使用してOracle Process Manufacturingの生産資源倉庫にマップされます。このフォームには、Oracle Process Manufacturingの「システム管理者」職責を使用してアクセスできます。1つのプラントを1つの生産資源倉庫にリンクすることをお薦めします。
詳細は、『Using Oracle Advanced Planning and Scheduling with Oracle Process Manufacturing guide』の生産資源倉庫に関する説明、および『Oracle Process Manufacturing System Administrationユーザーズ・ガイド』を参照してください。
「製造管理」ダッシュボードまたは「計画管理」ダッシュボードを実装する場合は、これらのダッシュボードのレポートに含める計画が実行されていることを確認します。
DBI for Supply Chainのすべてのダッシュボードに対してこの手順を実行します。
注意: 「輸送管理」ダッシュボードと関連のレポートでは、未保護バージョンの組織ディメンションが使用されます。
「組織アクセス」ウィンドウを使用して、DBI for Supply Chainのダッシュボードで使用する在庫組織へのアクセスを保護する方法については、『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』の「組織アクセスの定義」を参照してください。
「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードのビューの1つは営業グループ別に表示され、他には製品カテゴリ別があります。このダッシュボードとすべてのレポートの保護された主要ディメンションは営業グループです。各レポートを表示するときは、営業グループ別、製品カテゴリ別または顧客別にデータを表示できます。
営業グループは営業担当の集まりです。営業担当と営業グループの情報は受注明細の営業実績詳細から取得され、これらの情報をあわせて営業実績が構成されます。営業グループ階層がない場合、ダッシュボードとレポートでは、すべての営業担当が「未割当」営業グループに配置されます。次の図は、営業グループ階層の例を示しています。
営業グループ階層には、少なくとも、他の営業グループまたは営業担当を含む最上位レベルの営業グループ(2レベルの階層)を設定する必要があります。
営業グループのマネージャまたは管理者であるユーザーは(後述の手順を参照)、その営業グループに関連付けられたすべてのデータ、およびその営業グループに属する営業グループと営業担当に関連付けられたすべてのデータを表示できます。前述の図では、「USA営業」グループのマネージャや管理者は、Apt, Peter M.、「業種別アカウント」の営業担当および「キー・アカウント」の営業担当が作成したデータをすべて表示できます。
営業グループ階層の作成は、次の手順で構成されます。
営業グループを作成します。
営業担当(生産資源)を営業グループに関連付けます。
次の手順は、Oracle Resource Managerを使用して実行します。詳細は、『Oracle Common Application Components User's Guide』を参照してください。
営業担当IDを取得するために、適切な設定が実行されていることを確認します。営業担当の設定方法については、「Daily Business Intelligence for Service Contracts」の章を参照してください。
営業グループを作成する手順は、次のとおりです。
「CRMリソース・マネージャ」職責で、「リソースの保守」->「グループ」の順に選択して、「グループの定義」ページを開きます。
グループの名称を入力します。
「使用場所」タブ・リージョンで、「営業およびテレセールス」を選択します。
注意: 使用場所が「営業およびテレセールス」以外のグループは、レポートには表示されません。レポートでは、「営業およびテレセールス」以外のグループに属する営業担当は「未割当」として表示されます。
必要に応じて、グループの親グループまたは子グループを選択します。
作成する営業グループごとにこの手順を繰り返します。
詳細は、『Oracle Common Application Components User's Guide』を参照してください。『Oracle Sales Onlineインプリメンテーション・ガイド』も参照してください。
Oracle Applicationsで、営業担当が定義され(たとえば、従業員、パーティ、パートナまたは仕入先担当として)、ユーザー名に関連付けられていることを確認します。
「営業マネージャ」または「Daily Sales Intelligence」職責で、「個人情報」->「入力および保守」の順に選択します。
このページで、対象従業員のレコードが存在していることを確認します。
「システム管理者」職責で、「セキュリティ」->「ユーザー」->「モニター」の順に選択します。「ユーザーのモニター」ページが表示されます。
「ユーザーのモニター」ページで、(「個人情報入力」ページの)この従業員がユーザーに関連付けられていることを確認します。
この従業員に関連付けるユーザーを問い合せるか、または作成し、ユーザーに対してこの従業員(個人)を入力します。
従業員を営業グループに割り当てる手順は、次のとおりです。
「CRMリソース・マネージャ」職責で、「リソースの保守」->「リソースのインポート」の順に選択して、従業員をインポートします。
1名以上の従業員を検索および選択し、「リソースの作成」を選択します。
表示された「デフォルト値」ウィンドウで、「営業担当」オプションを選択し、「OK」を選択します。
生産資源を営業担当にする必要があります。詳細は、『Oracle Common Application Components User's Guide』を参照してください。また、『Oracle Sales Onlineインプリメンテーション・ガイド』も参照してください。
生産資源を保存し、「詳細」を選択します。
「役割」タブ・リージョンで、「役割タイプ」に「営業」を選択し、「役割」に「営業マネージャ」、「営業管理者」または「営業担当」を選択します。
注意: これらの役割を持つ従業員はすべて、グループのメンバーとしてレポートに表示されます。ただし、レポートにグループのデータを表示できるのは、「営業マネージャ」または「営業管理者」の役割を持つユーザーのみです。
「グループ」タブ・リージョンで、生産資源に割り当てるグループを選択します。
「グループ・メンバー役割」セクションで、マネージャまたは管理者の権限を持つ役割を選択します。
「グループ・メンバー役割」セクションには、そのグループでの営業担当の役割が表示されます。レポートにグループのデータを表示できるのは、マネージャまたは管理者のみです。
変更内容を保存します。
これで、生産資源(営業担当)営業グループに割り当てられました。
注意: 階層の変更を有効にするためにOracle Resource Managerで実行する必要があるコンカレント・プロセス(要求)のリストは、このマニュアルの「営業グループ階層の更新」を参照してください。
階層に対する変更内容は、初期または増分要求を実行するまでレポートには適用されません。
両方のダッシュボードでは、初期および増分要求によって、次の要求が自動的に実行されます。
営業グループ階層の更新
現行グループおよび役割の保守
営業グループ階層の設定または変更の手順は、「営業グループ階層の設定」を参照してください。営業グループ階層の変更後、階層の変更を有効にするためにOracle Resource Managerで実行する必要があるコンカレント・プロセス(要求)のリストは、「Daily Business Intelligenceの設定」の章にある「営業グループ階層の更新」を参照してください。
階層に対する変更内容は、DBI for Supply Chainのダッシュボードに対して、初期または増分要求を実行するまでレポートには適用されません。DBI for Supply Chainのダッシュボードへの初期および増分要求によって、「営業グループ階層の更新」と「現行グループおよび役割の保守」の要求が自動的に実行されます。
営業担当の情報にアクセス中に、その営業担当を営業グループ階層から削除するとレポートでエラーが発生します。次に例を示します。
「アフリカ営業」グループの営業担当Mr. Bakayoko Ibrihamaは、契約番号2081を更改しました。
DBI for Supply Chainのいずれかのダッシュボードにレポートを表示すると、契約番号2081は「アフリカ営業」グループの更改値に含まれています。
レポート内でMr. Bakayoko Ibrihama用の値へのリンクを選択すると、Mr. Bakayoko Ibrihama用のデータを表示できます。
その後、「アフリカ営業」グループからMr. Bakayoko Ibrihamaを削除します。
レポート内でMr. Bakayoko Ibrihama用の値へのリンクを選択すると、今度はエラーが発生します。
契約番号2081の値は、「アフリカ営業」グループの更改値または関連値にまだ含まれています。だたし、Mr. Bakayoko Ibrihama用のデータを表示しようとすると、一般レポート・エラーが発生します。
注意: 営業担当を営業グループから削除せずに、終了日を使用して、その担当の営業グループへの参加を失効させます(詳細は、『Oracle Common Application Components User's Guide』を参照)。
ここで説明する手順は、「サプライ・チェーン・マネージャ」職責を対象にしています。この職責では、DBI for Supply Chainのすべてのダッシュボードに、次のダッシュボードへのリンクが表示されます。
HR管理
費用管理
DBI for Supply Chainでは、これらのダッシュボードを実装する必要はありません。ただし、「サプライ・チェーン・マネージャ」職責には「HR管理」および「費用管理」ダッシュボードへのリンクが含まれているため、これらのダッシュボードでデータを表示できるのは、管理者階層内のマネージャであるユーザーのみです。
「HR管理」ダッシュボードと「費用管理」ダッシュボードを有効化する手順は、Oracle Daily Business Intelligence for Human Resourcesに関する章および「Daily Business Intelligence for Financials」の章を参照してください。
ユーザーがこれらのダッシュボードへのリンクにアクセスできないようにするには、そのユーザーに「Daily Supply Chain Intelligence」職責を割り当ててください。この職責の場合は、「HR管理」ダッシュボードと「費用管理」ダッシュボードへのリンクが表示されません。
「職責」を参照してください。
「OM: DBI導入」プロファイル・オプションを「Y」に設定すると、Oracle Order Managementでは、変更および削除された明細がログ表に記録されます。「顧客履行管理」、「出荷管理」、「製品原価管理」、「輸送管理」および「製品収益記帳およびバックログ」の各ダッシュボードに対するOracle Daily Business Intelligenceの要求セットでは、このログ表から変更レコードを取得します。このプロファイル・オプションを「N」に設定すると、データの増分収集が適切に実行されません(このプロファイル・オプションは、Oracle Order Managementのみを使用するユーザーが変更または削除された明細を継続的に記録しない場合のために、「N」が設定できるようになっています。このプロファイル・オプションは、Oracle Daily Business Intelligenceでのみ使用されます。ログ表からの収集がすべて完了すると、Oracle Daily Business Intelligenceの要求セットによってログ表がパージされます)。
システム管理者は、このプロファイル・オプションをサイト・レベルで更新できます。増分収集はサイト・レベルで実行する必要があります。ユーザーは、このプロファイル・オプションを更新できません。このプロファイルのデフォルト値は「N」です。
「OM: DBI導入」プロファイル・オプションを設定する手順は、次のとおりです。
「システム管理者」職責で、「プロファイル」->「システム」の順に選択します。「システム・プロファイル値」ウィンドウが表示されます。
「OM: DBI導入」プロファイル・オプションを検索し、サイト・レベルで「Y」に設定します。
プロファイル・オプションの設定方法の詳細は、「システム・プロファイル値」ウィンドウのオンライン・ヘルプを参照するか、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』を参照してください。
「輸送管理」ダッシュボードと関連のレポートを実装するときは、「ISC: 出荷/輸送実行DBIインストレーション」プロファイル・オプションを「Yes」に設定する必要があります。この設定は、出荷実行と輸送実行内の特定の取引について、ステータスや数量などの値に対する変更を追跡するために使用されます。このプロファイル・オプションが「Yes」に設定されている場合のみ、出荷実行と輸送実行で変更が記録されます。ログ表からの収集がすべて完了すると、Oracle Daily Business Intelligenceの要求セットによってログ表がパージされます。このプロファイル・オプションを有効にしないと、初期ロードおよび増分ロード中にエラーが発生します。
このプロファイル・オプションを設定するには、「システム管理者」職責を使用してOracle Applicationsにログインします。「ISC: 出荷/輸送実行DBIインストレーション」プロファイル・オプションを検索します。次に、このプロファイル・オプションを「Yes」に設定します。
「輸送管理」ダッシュボードと関連のレポートを実装するときは、「FTE: 運送業者定時到着ウィンドウ」プロファイル・オプションを設定して、出荷が期限内と判断される計画到着日前後の日数を定義する必要があります。
このプロファイル・オプションを設定するには、「システム管理者」職責を使用してOracle Applicationsにログインします。「FTE: 運送業者定時到着ウィンドウ」プロファイル・オプションを検索します。次に、このプロファイル・オプションを0(ゼロ)以上の値に設定します。
生産資源ディメンションを使用する製造管理と製品原価管理のレポートは、時間ベースの生産資源に制限されます。時間ベースの生産資源は、時間を表す単位を識別するプロファイル設定を使用して識別されます。時間の単位を識別するプロファイル値は、「BOM: 時間の単位」(Oracle Discrete Manufacturingアプリケーションの場合)および「GMP: 時間単位」(Oracle Process Manufacturingの場合)です。このプロファイル値は「システム・プロファイル値」フォームを使用して設定できます。このフォームには「システム管理者」職責を使用してアクセスできます。
Oracle Daily Business Intelligenceの製造管理に関するレポートでは、生産値が計画値と比較されます。したがって、比較対象の基本編成計画を設定する必要があります。生産計画は、受注や供給のステータス変更を反映するために毎日のように頻繁に変更されます。計画の基本編成を取得することによって、初期計画の不変のスナップショットと実績生産額を比較できます。
基本編成を設定するには、Oracle Advanced Supply Chain Planningから1つ以上の計画を選択します。基本編成を設定して、その時点の計画の結果を固定します。次に生産値は、不変の基本編成計画と比較されます。必要に応じて、基本編成はいつでも変更できます。
基本編成の基本構造は次のとおりです。
基本編成
計画1
組織A
組織B
計画2
組織C
組織は、Oracle Advanced Supply Chain Planningの計画にあらかじめ用意されています。基本編成設定を使用して、任意の計画を基本編成に追加します。
基本編成に関して、次の事項に注意してください。
作成した複数の基本編成の間で(作成した数に関係なく)、同じ組織が重複して含まれないように注意してください。含まれている場合は、その組織の計画値が重複してカウントされます。
基本編成設定ページでは、同じ計画を複数の基本編成に含めることはできません。
レポートには、Oracle Daily Business Intelligenceで基本編成が収集された日(計画が作成された日ではありません)の品目原価に基づいて計画値が計画ごとに表示されます。たとえば、計画が3か月前に作成された場合は、3か月前ではなく、基本編成が収集された日の品目原価が使用されます。
注意: 可能な場合は、上級計画担当と協力して適切な計画を選択してください。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用してOracle Applicationsにログインします。
「設定」->「Supply Chain Intelligence」->「基本編成収集設定」の順に選択します。
「製造管理」ダッシュボードに基本編成データを移入するOracle Daily Business Intelligenceの要求セットが実行されると、基本編成データが「製造管理」ダッシュボードに表示されます。
「基本編成の作成」を選択して、次の情報を入力します。
基本編成名: 基本編成の名称。
摘要: オプションの説明。
「計画の追加」を選択して、計画を基本編成に追加します。
「計画名」: Oracle Advanced Supply Chain Planningから計画を検索して選択します。使用可能な計画のリストには、Inventory Optimizationの計画、および以前に保存された基本編成に含まれる計画を除いて、現在Oracle Advanced Supply Chain Planningで使用可能なすべての計画が表示されます。Inventory Optimizationの計画は、計画対生産の比較に関係ないため、製造管理のレポートには含まれません。
所有組織: 計画の所有組織が表示されます。
計画がすでに別の基本編成に含まれていないかぎり、基本編成には任意の計画を追加できます。計画の論理グループごとに1つの基本編成を作成します。Oracle Advanced Supply Chain Planningで計画が相互に関連付けられている場合は、その関連する計画を基本編成に含めてもレポートでは計画数が重複カウントされません。次に例を示します。
計画1は、バイクのホイールの計画数を示します。
計画2は、組立完了のバイクの計画数を示します。
計画3は、別の製品の計画数を示します。
この例では、計画1は計画2に依存しています。したがって、計画1と計画2が同じ基本編成に含まれても、バイクのホイールの計画数は重複してカウントされません。必要に応じて、計画3を同じ基本編成に含めることができます。レポートでは、基本編成内の計画3の計画数が表示され、実績数(ある場合)と比較されます。
「基本編成の作成」ページに戻り、次の情報を入力します。
基本編成期間: 計画データが収集される期間。「自」の日付は、Oracle Daily Business Intelligenceで設定されるグローバル開始日以降である必要があります(このフィールドには、グローバル開始日より前の日付は入力できません)。「自」の日付の入力は必須です。「至」の日付はオプションです。「至」の日付がブランクの場合は、「自」の日付以降のすべてのデータが収集されます。
注意: 可能な場合は、ユーザーが生産と計画の値を比較できる基本編成期間を選択します。たとえば、Oracle Daily Business Intelligenceのグローバル開始日が1999年1月1日の場合、レポートには1999年以降の実績生産額が表示されます。ここで、基本編成計画の基本編成期間が2003年1月1日以降とします。この場合、1999年以降の過去の実績生産額が表示されますが、1999年〜2002年の生産済標準値と計画標準値は0(ゼロ)になります。これは、その期間の基本編成計画がないためです(生産済標準値は、計画された品目のデータのみを示します。実績生産額は、計画されていない品目も含めて、すべての品目のデータを示します)。
次の収集日: 計画データを収集する日付(本日以降)。通常、この日付は基本編成期間の「自」の日付より数日前になります。
基本編成期間と収集日を理解するために、次の例を使用して説明します。
2003 | 2003 | 2004 | 2004 | 2004 |
---|---|---|---|---|
7月1日 (以前の基本編成期間の「自」の日付) | 12月31日 (以前の基本編成期間の「至」の日付) | |||
12月25日 (次の収集日) | 12月26日〜31日 | 1月1日 - 計画開始 (現行の基本編成期間の「自」の日付) | 6月30日 (現行の基本編成期間の「至」の日付) | 12月31日 - 計画終了 |
この例では、2003年7月1日〜12月31日までの基本編成計画がすでに作成されています。Oracle Advanced Supply Chain Planningで新規に2004年の計画を作成して2003年12月25日に承認され、12月25日に2004年計画を基本編成として収集しています。また、基本編成期間は次のように指定できます。
基本編成期間の「自」を1月1日に指定すると、2003年12月31日までの以前の基本編成の計画数が保存されます。つまり、2003年7月1日〜2003年12月31日の任意の時点のデータをレポートに表示すると、以前の基本編成の計画数が表示されます。2004年1月1日〜2004年6月30日の任意の時点のデータをレポートに表示すると、新規の基本編成の計画数が表示されます。
基本編成期間の「至」を6月30日に指定すると、6月30日までの計画数は最新の値になります。その後、計画を再実行すると(たとえば6月中に)、2004年7月1日〜2004年12月31日の基本編成期間の新しい数値が使用されます。
「更新」アイコンをクリックして、次の変更を行います。
基本編成の説明の変更
基本編成計画内の組織の表示
計画の追加
計画の削除
過去の収集の表示。「過去の収集の表示」ページには、選択した基本編成が収集された日付が表示されます。これは、Oracle Daily Business Intelligenceの要求セットによって、「製造管理」ダッシュボードに基本編成の結果が移入された日付です。「次の収集日」を参照してください。
Oracle Advanced Supply Chain Planningに新規または別の計画がある場合は、基本編成を更新します。たとえば、次の計画について基本編成を作成できます。
計画1(バイクのホイール用)
計画2(組立完了のバイク用)
計画3(バイクのシート用)
その後、会社がバイクにバスケットを追加することを決定した場合は、バスケット用に計画4を作成します。次に、基本編成を更新して計画4を追加します。基本編成に対する更新は、今後の収集にのみ反映されます。
計画がOracle Advanced Supply Chain Planningで再実行され、新規の計画を基本編成する場合は、「次の収集日」に新規の日付を入力して、基本編成を再収集します。
基本編成は削除できません。ただし、計画を別の基本編成で使用する場合は、一部または全部の計画を基本編成から削除できます。既存、または以前に作成した基本編成も基本編成設定ページに表示されます。それらは、古い基本編成が使用された期間のデータを表示する際に使用されます。同じ期間に対して新規の基本編成を作成すると、古い基本編成は上書きされます。
編集する基本編成を検索する際は、名称の最初の部分を入力するか、またはワイルドカード(%)を使用します。たとえば、prodと入力すると、prodで始まる基本編成名が検索されます。基本編成名として%prod%と入力すると、名称にprodを含む基本編成が検索されます。基本編成名と計画名の両方を入力すると、両方の条件を満たす基本編成が検索されます。検索では大/小文字が区別されません。
次の例では、Oracle Advanced Supply Chain Planning(ASCP)で計画を実行することによって、基本編成収集がどのように影響を受けるかを説明します。
次の例では、基本編成計画が3つの期間に対して作成されています。基本編成は計画1の開始時に収集されました。一方、Oracle Advanced Supply Chain Planningでは、この計画が再度実行されました。この例は、基本編成計画数が保存される状況を示しています。
計画 | 期間1 | 期間2 | 期間3 |
---|---|---|---|
期間1開始時の計画 | 100 | 100 | 100 |
期間1開始時に作成された基本編成 | 100 | 100 | 100 |
ASCPで再実行された後の計画(基本編成は更新なし) | 100 | 150 | 150 |
次の例では、再実行した計画(期間は同じ)の基本編成によって、以前の基本編成が上書きされます。基本編成には再実行後の計画が反映されます。
計画 | 期間1 | 期間2 | 期間3 |
---|---|---|---|
期間1開始時の計画 | 100 | 100 | 100 |
期間1開始時に作成された基本編成 | 100 | 100 | 100 |
ASCPで再実行された後の計画 | 110 | 150 | 150 |
計画1の新規収集日を使用して、計画の再実行後に更新された同じ基本編成 | 110 | 150 | 150 |
計画がOracle Advanced Supply Chain Planningで新規に実行された後、新しい計画数を反映させるために、期間2で発生する基本編成収集の日付を変更します。ただし、以前の基本編成の数値は期間1に保存します。
計画 | 期間1 | 期間2 | 期間3 |
---|---|---|---|
期間1開始時の計画 | 100 | 100 | 100 |
期間1開始時に作成された基本編成 | 100 | 100 | 100 |
期間2の開始時に再実行後のASCPの計画 | 150 | 150 | |
計画の再実行後に計画2の新規収集日で更新された同じ基本編成 | 100 | 150 | 150 |
この例では、同じ期間に対して新規の基本編成を作成すると、以前の基本編成の数値が新規の計画数に上書きされることを示しています。異なる期間に対して新規の基本編成を作成すると、以前の期間の基本編成の数値は保存され、新規の期間に対して新規の数値が作成されます。
次の例では、Plan A、Plan B、Plan CおよびPlan Dを含む基本編成がすでに作成されています。Oracle Advanced Supply Chain Planningでこれらの計画を再実行する際に元の計画を保存する場合は、最初に計画をコピーします。次に、コピーした計画に対して変更を加えてから再実行します。
基本編成の現在の計画 | ASCPでコピーした計画 |
---|---|
Plan A | Plan A-Copy |
Plan B | Plan B-Copy |
Plan C | Plan C-Copy |
Plan D | Plan D-Copy |
この例では、次の2つの選択肢があります。
Plan A、Plan B、Plan CおよびPlan Dを削除し、Plan A-Copy、Plan B-Copy、Plan C-CopyおよびPlan D-Copyを追加して基本編成を更新します。古い計画を再度使用しないことが明白な場合に、この方法で基本編成を更新します。
Plan A-Copy、Plan B-Copy、Plan C-CopyおよびPlan D-Copyを使用して、新規の基本編成を作成します。古い基本編成を今後も参照する可能性がある場合は、新規の基本編成を作成します。
既存の基本編成の「次の収集日」がブランクの場合は、Oracle Daily Business Intelligenceの要求セットによってレポート用のデータが収集されたときに基本編成が正常に収集されたことを意味します。レポートには、基本編成の数値が表示されます。基本編成を再度収集する場合は、「次の収集日」に新しい日付を入力します。「次の収集日」の日付が本日の日付より前の場合は、要求セットがその基本編成用のデータを正常に収集していません。これは、要求セットがまだ実行されていないか、あるいは収集プロセスでエラーが発生したことが原因です。要求セットが次回に正常に実行されると、データが収集されます(この基本編成を更新した場合は、要求セットでは更新後の基本編成が収集されます)。
Oracle Daily Business Intelligenceの「計画管理」ダッシュボードを使用する場合は、後述するDBI計画スナップショット・スケジュール設定を使用します。このDBI計画スナップショット・スケジュール設定を使用すると、「計画管理」ダッシュボードに表示するOracle Advanced Supply Chain Planningの計画を指定できます。
たとえば、Oracle Advanced Supply Chain Planning(ASCP)に次の計画があるとします。
Plan X(毎週実行)
ASCPで2003年8月10日に実行
ASCPで2003年8月17日に実行
Plan Y(毎月実行)
ASCPで2003年9月1日に実行
これらの計画を「計画管理」ダッシュボードに表示するには、スナップショットを作成する必要があります。スナップショットは、任意の頻度で作成するようにスケジュールできます。頻度は、各計画のデータ量や収集する計画の数に応じて決定します。
この例では、Plan Xのスナップショットを毎週、Plan Yのスナップショットを1回作成します。「計画管理」ダッシュボードの「計画」および「比較計画」パラメータで選択できるのは、次のスナップショットです。
Plan X-10-AUG-2003
Plan X-17-AUG-2003
Plan Y-1-SEPT-2003
Plan Xのスナップショットを毎週作成しなかった場合は、次のスナップショットのみになります。
Plan X-10-AUG-2003
Plan Y-1-SEPT-2003
サプライ・チェーン・マネージャは、計画スナップショットを使用して、「計画管理」ダッシュボードで計画を比較できます。
Oracle Daily Business Intelligenceの計画スナップショット・スケジュール設定を実行する前に、Oracle Advanced Supply Chain Planningで計画を実行する必要があります。
パフォーマンス上の問題を回避するため、計画スナップショットの作成数や頻度は慎重に決定してください。計画管理のレポートのデータ量は、計画に関連するデータの量に基づいています。パフォーマンスに対する影響は、スナップショットの数、各スナップショットのデータ量、Oracle Daily Business Intelligence実装で使用しているハードウェア、およびOracle Advanced Planningシステム実装に関連するパフォーマンス要因によって決まります。
したがって、計画収集を設定する前に、Oracle Advanced Supply Chain Planningで計画を実行してデータを分析することをお薦めします。レポートに表示する計画の中からデータ量が標準的な計画を選択します。そのデータを分析して、計画スナップショットで収集されるデータの量(データベース行の数)を把握します。スナップショットが大きすぎると、Oracle Daily Business Intelligenceの要求セットやレポートの実行速度が遅くなる場合があります。一般的には、行数が数千万にもおよぶとパフォーマンス上の問題が発生する場合がありますが、実装で使用しているハードウェアによっても異なります。
また、計画スナップショット収集によって、古いまたは不要なスナップショットをパージできるため、パフォーマンスをチェックできます。
注意: 可能な場合は、上級計画担当と協力して適切な計画を選択してください。各スナップショットは、計画実行が完了した後に作成されるようにスケジュールすることをお薦めします。たとえば、ある計画が毎週日曜日に実行される場合は、3日間のオフセットを経てその計画を毎週収集するようにスケジュールできます。スナップショット作成の頻度は、データ量とデータベース・パフォーマンスによって決まるため、上級計画担当、運用マネージャおよびシステム管理者による分析が必要です。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用してOracle Applicationsにログインします。
「設定」->「Supply Chain Intelligence」->「計画スナップショット・スケジュール」の順に選択します。
「計画管理」ダッシュボードに計画スナップショットを移入するOracle Daily Business Intelligenceの要求セットが実行されると、スナップショット・データが「計画管理」ダッシュボードに表示されます。
「スナップショット・スケジュールの更新」を選択して、スナップショットを作成およびスケジュールします。
計画名: Oracle Advanced Supply Chain Planningで定義された計画の名称。「検索」アイコンを選択して、任意の計画を選択します。使用可能な計画のリストには、Inventory Optimizationの計画を除いて、現在Oracle Advanced Supply Chain Planningで使用可能なすべての計画が表示されます。Inventory Optimizationの計画は、計画管理のレポートには表示されません。
スナップショット頻度: 「1度」、「週次」、「月次」、「四半期」または「年次」のいずれかの頻度。スナップショットは、「スナップショット・オフセット (+/- 日)」フィールドで指定した日に、指定した頻度で作成されます。「1度」を選択すると、本日から「スナップショット・オフセット (+/- 日)」フィールドで指定した日数後に1度作成されます。
スナップショット・オフセット (+/- 日): スナップショットを作成する期間の日数。オフセットが1の場合、スナップショットは期間の最初の日に作成されます。オフセットが-1の場合、スナップショットは期間の最後の日に作成されます。たとえば、頻度が「月次」とします。その月の期間は月の初日から始まり、4月であるとします。オフセットが4の場合、スナップショットは4月4日に作成されます。オフセットが-4の場合、スナップショットは4月27日に作成されます。
次のオフセットを入力できます。
「1度」の場合は、プラスの数を入力します。スナップショットは、本日からその日数後に作成されます。
「週次」の場合は、1〜7のプラスの数を入力します。
「月次」の場合は、1〜20または-1〜-20の数を入力します。
「四半期」の場合は、1〜60または-1〜-60の数を入力します。
「年次」の場合は、1〜200または-1〜-200の数を入力します。
組織の表示: アイコンを選択すると、計画に関連付けられたすべての在庫組織が表示されます。このリストには、Oracle Advanced Supply Chain Planningで計画が最後に実行された時点で計画内に存在していたすべての組織が表示されます。
削除: アイコンを選択すると、行が削除されます。別のスナップショットを定義しないかぎり、その計画のスナップショットは作成されなくなります。
「スナップショットの管理」を選択して、不要なスナップショットをパージします。
不要なスナップショットをパージすることによって、計画管理のレポートのパフォーマンスが最適化されます。データはOracle Daily Business Intelligenceからパージされます。
スナップショット名: 実行日を使用して追加された計画の名称。
実行日: Oracle Advanced Supply Chain Planningで最後に計画が実行された日付。
「スナップショット名」と「実行日」は、表示する計画(たとえば、Plan X-10-AUG-2003)を選択すると「計画管理」ダッシュボードに表示されます。
スナップショット日: スナップショットを作成する日付。「計画管理」ダッシュボードに計画スナップショットを移入する要求セットを実行されると、スナップショットが作成されます(要求セットが毎日実行される場合、スナップショットも毎日作成されるようにスケジュールされている場合は同じ日に作成されます)。
要求セットが実行されるたびに、スナップショット・スケジュールがチェックされて、スナップショットを作成する必要があるかどうかが確認されます。計画スナップショットの作成がスケジュールされ、計画の実行日がスナップショットの最後の作成日と異なる場合は、スナップショットが作成されます。
所有組織 Oracle Advanced Supply Chain Planningで計画を所有している組織。
保留中の削除: スナップショットは、「計画管理」ダッシュボードに計画スナップショットを移入する要求セットが次回に実行されるまで、実際にはパージされません。このステータスを使用すると、パージしたスナップショットが保留中の処理かどうかを把握できます。
パージする計画スナップショットを検索する場合は、名称の最初の部分を入力するか、またはワイルドカード(%)を使用します。たとえば、prodと入力すると、prodで始まる計画名が検索されます。計画名として%prod%と入力すると、名称にprodを含む計画が検索されます。検索では大/小文字が区別されません。
DBI for Supply Chainで同じ計画について1日に保持できる計画スナップショットは1つのみです。たとえば、ある計画の実行日が2003年1月10日とします。計画のスナップショットは当日に作成されます。その後、同じ日にOracle Advanced Supply Chain Planningで計画を再実行したとします。「計画管理」ダッシュボードに計画スナップショットを移入する要求セットが実行されると、その日にすでに作成されていたスナップショットは新しい計画で上書きされます。
「レポート単位」ページを使用して、容積、重量および距離のレポート単位(UOM)を設定します。レポート単位は、レポートにメジャーのデータを表示する際の単位です。Oracle Daily Business Intelligenceでは、容積、重量および距離のレポート単位を指定できます。各種メジャーのデータはすべてレポート単位に換算され、集計されてレポートに表示されます。
注意: 「倉庫管理」ダッシュボードを実装する際は、容積と重量のレポート単位を選択する必要があります。「輸送管理」ダッシュボードを実装する際は、容積、重量および距離のレポート単位を選択する必要があります。
レポート単位はサイト・レベルで設定するため、すべてのOracle Daily Business Intelligenceに影響を与えます。設定を完了した後は、初期ロードを実行して設定を適用する必要があります。レポート単位は、実装中に1度のみ設定します。
このページを使用すると、品目固有でない区分間換算式を設定することもできます。詳細は、「品目固有でない区分間換算式」を参照してください。
レポート単位および換算式を設定する手順は、次のとおりです。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「設定」->「Supply Chain Intelligence」->「レポート単位」の順に選択します。
レポート単位を設定するメジャー・タイプにナビゲートします。
「検索」アイコンを選択して、レポート単位を検索および選択します。
完了後に「適用」を選択します。
初期ロードを実行して、設定をサイトに適用します。品目固有でない区分間換算式を設定する場合は、それらの区分間換算式を設定した後に初期ロードを実行する必要があります。
「レポート単位」ページを使用すると、品目固有でない区分間換算式を設定できます。単位区分は、類似した特徴を持つ単位のグループを表します。単位区分はOracle Inventoryで設定されます。Oracle Inventoryでは、次の3種類の換算レートも指定できます。
標準: 品目に関係なく、同じ区分の単位間で換算する場合。
区分内: 同じ区分の単位間で換算するが、特定の品目に換算式が適用される場合。
区分間品目固有: ある区分の基準単位から別の区分の基準単位への換算レート(特定の品目に換算式が適用される場合)。
容積、重量または距離のいずれかの区分が複数の場合は、品目に関係なく、ある区分の基準単位をレポート単位の区分の基準単位に換算する換算式を指定する必要があります。指定するには、このページで換算式を設定する必要があります。
注意: 容積、重量または距離に複数の区分を設定することは一般的ではありません。容積、重量または距離の単位区分が1つのみの場合、区分間換算式の設定は不要です。
区分: 単位区分。類似した特徴を持つ単位のグループです。
数量: 参照フィールド。通常、値は1です。単位区分の1単位をレポート単位に換算する式を設定します。
基準単位: 単位区分の基準単位。各クラスには一意の基準単位が1つあります。基準単位を使用して、区分内での単位間の換算を実行します。このため、基準単位はその区分を代表する単位であることが必要で、通常は比較的小さい単位のいずれかになります。たとえば、「容積」という区分の基準単位には「Cu Ft」(立方フィート)を使用できます。
換算: 単位区分の単位をレポート単位区分に換算する式。
レポート区分の基準単位: レポート単位区分の基準単位。
「レポート単位」ページで、換算式を設定するメジャーに関連するセクションにナビゲートします。
メジャーのレポート単位が、前の項で説明した手順に従って設定されていることを確認します。
「区分」列で、品目固有でない区分間換算レートをレポート単位区分の基準単位に設定する単位区分を検索して選択します。
「換算」フィールドに換算式を入力します。
「適用」をクリックします。
初期要求セットを実行して、設定をサイトに適用します。
DBI for Supply Chainに対する前提条件と実装手順を完了した後は、他のインテリジェンス製品の実装に進むことができます。他のインテリジェンス製品を実装しない場合は、「Daily Business Intelligenceの設定」の章で説明している設定後の手順に直接進んでください。特に、次の設定後の手順は必ず実行してください。
実装するDBI for Supply Chainの全ダッシュボードに必要なすべての情報をロードするために初期要求セットを作成し、次に、この情報をリフレッシュおよび更新するために増分要求セットを作成します。詳細は、「Daily Business Intelligenceの設定」の章にある「初期および増分要求セットの作成」を参照してください。
初期要求セットを実行します。詳細は、「Daily Business Intelligenceの設定」の章にある「初期要求セットの実行」を参照してください。
ここでは、DBI for Supply Chainの保守と管理について説明します。
「製造管理」ダッシュボードまたは「計画管理」ダッシュボードを実装する場合は、これらのダッシュボードのレポートに含める計画が実行されていることを確認します。
要求セット・ジェネレータを使用して作成した増分要求セットを使用して、DBI for Supply Chainの各ダッシュボードのデータをリフレッシュします。増分要求セットは毎日実行してください。詳細は、「Daily Business Intelligenceの設定」の章の「要求セット・ジェネレータ」を参照してください。
DBI for Supply Chainのダッシュボードで、データを消去し、新規データで開始する必要がある場合は、初期要求を再発行します。
この要求によって、新規および最後に要求が実行されたとき以降に更新されたデータが収集され、レポートに更新されたデータが表示されます。
要求によるデータの収集時に通貨換算エラーが発生した場合は、収集全体が失敗となります。詳細は、「概要」の章にある「通貨ディメンション」の説明を参照してください。通貨に関する追加情報については、「前提条件」も参照してください。
Trading Community Architectureでは、パーティ・マージ機能を使用して顧客をマージできます。この機能を使用すると、誤って複数作成した顧客やパーティを統合できます。また、この機能は、企業統合の際に情報を統合する場合にも役立ちます。
パーティ・マージを実行した後は、DBI for Supply Chainの顧客とそのデータを更新するために、増分要求を実行する必要があります。パーティ・マージの詳細は、『Oracle Trading Community Architecture Data Quality Management User Guide』および『Oracle Trading Community Architecture Party Merge User Guide』を参照してください。
注意: パーティ・マージによって多数の受注明細が更新される場合は、増分要求ではなく、初期要求を再実行してください。これによって、データのロードに要する時間に関してパフォーマンスが向上します。
次の各レポートでは、要求セットを毎日実行してデータをリフレッシュすることが特に重要です。
「顧客履行管理」ダッシュボードの「バックログおよび計画遅延額」レポート、および関連するトレンド・レポート
「顧客履行管理」ダッシュボードの「計画遅延日数別履行額」レポート、および関連する要約レポートと詳細レポート
「顧客履行管理」ダッシュボードの納期超過額に関する日数別レポート、要約レポート、トレンド・レポートおよび詳細レポート
「出荷管理」ダッシュボードの計画遅延明細数に関する日数別レポート、要約レポート、トレンド・レポートおよび詳細レポート
「出荷管理」ダッシュボードのバックオーダーに関する要約レポート、トレンド・レポートおよび詳細レポート
遅延およびバックオーダーの値は、期間内のスナップショットとして取得されます。たとえば、本日の日付2004年10月30日をレポートで2003年1月1日に変更した場合は、2003年1月1日時点で作成された最終スナップショットに基づいて遅延データが表示されます。ただし、2003年1月1日時点のこのスナップショットは、2002年12月30日に作成されていた可能性があります。スナップショットは、Oracle Daily Business Intelligenceの要求セットを実行して取得されます。したがって、影響を受けるレポートには、要求が最後に実行された日付時点でステータスが遅延またはバックオーダーの受注明細が表示されます。同様に、スナップショットは日付範囲内で累積されません。過去の期間を表示すると、その期間内で要求が最後に実行された時点のデータが表示されます。要求は毎日実行することをお薦めします。これによって、比較が正確になり、データを表示する日付時点の値(遅延額など)が正確に取得されます。
レポートを日次単位で更新するには、増分要求セットを毎日実行する必要があります。
Discrete Manufacturingアプリケーションには、原価マネージャで正常に処理されていない取引が含まれる場合があります。Oracle Daily Business Intelligenceでそのような取引が検出されると、取引がそれ以上収集されなくなります。
たとえば、組織内の品目または製造オーダーについて、次の取引と原価を考えてみます。
取引 | 原価マネージャで正常に処理されたか | 関連する原価 | DBIでの収集 |
---|---|---|---|
組織Aの取引1 | Yes | 20 USドル | Yes |
組織Aの取引2 | Yes | 10 USドル | Yes |
組織Aの取引3 | No | なし | No |
組織Aの取引4 | Yes | 20 USドル | No |
この例の場合、要求の実行時に、取引が発生した組織で原価未計算取引が最初に検出された後は、取引が収集されません。要求ログに原価未計算取引が表示されるため、原価未計算取引を識別して原価計算ができます。取引が原価計算された後は、要求を再実行して残りの取引を収集できます。Oracle Cost Managementで原価マネージャによって正常に原価計算された取引は、要求の実行時に収集されます。
さらに、在庫管理に関するレポートの場合、要求の実行時に非原価資材取引(資材出庫、循環棚卸調整など)が検出された後は、取引が収集されません。
「製造管理」ダッシュボードの各レポートの場合、要求の実行時に非原価資材取引が検出された後は、取引が収集されません。「製造管理」ダッシュボードの生産資源関連の内容は、非原価資材取引の影響を受けません。
「製品原価管理」ダッシュボードの製品総利益に関するレポートの場合、要求の実行時に、受注に関連する非原価資材取引(出荷取引、返品取引など)が最初に検出された後は、取引が収集されません。
「計画管理」ダッシュボードのパフォーマンスを維持するためには、「計画スナップショット・スケジュール」ページを使用して不要な計画スナップショットをパージします。「計画スナップショット・スケジュール」ページへのアクセス方法については、「計画収集スケジュールの設定」を参照してください。
Oracle Advanced Supply Chain Planningで計画が新規に作成または変更され、再実行された場合は、必要に応じて、その計画の「次の収集日」に新しい日付を入力します。これによって、製造管理に関するレポートに新規の計画数が表示されます。
DBI for Supply Chainでは、次の問題が発生することが判明しています。
初期ロードまたは増分ロードを実行した後、ダッシュボードやレポートに一部または全部のデータが表示されない
考えられる理由:
原価未計算取引の場合: 取引にエラーがあります。原価計算を行う取引をOracle Applicationsの「原価計算」メニューから再発行します。数分待ってからその取引を問い合せて、増分ロードを実行します。
取引が原価計算されていない場合: この取引は、原価マネージャの処理で選択されなかった可能性があります。数分待ってからその取引を問い合せて、増分ロードを実行します。
(Oracle Process Manufacturingの)プロセス対応組織からのデータがダッシュボードやレポートに表示されない
補助元帳転記が正常に実行されたかどうかを確認してください。実行されていない場合は、増分ロードを実行し、補助元帳転記を実行して取引を収集します。
すべての製造オーダーをクローズしたが、対応するデータが「製造原価差異」レポートに表示されない
製造オーダー・クローズの取引処理が前回のリフレッシュ時点で完了していない可能性があるため、増分ロードを再度実行してください。この操作で問題が解決しない場合は、製造オーダーが作成されたOracle Application(Oracle Manufacturing(Discrete ManufacturingまたはRepetitive Manufacturing)、Oracle Process Manufacturing、Oracle Flow Manufacturingなど)で製造オーダー・ステータスを確認します。製造オーダー・ステータスは、「クローズ保留」または「クローズ失敗」以外であることが必要です。
品目を出荷した後、製品総利益に関するレポートにCOGSデータが表示されない
次の点を確認してください。
収集処理の実行時に取引が原価計算されている。
品目が経費品目ではない。
品目が費用勘定保管場所から出荷されていない。
製品総利益に関するレポート(「製品原価管理」ダッシュボード)に履行済額が表示されない
「製品総利益」レポートの履行済額は、明細ステータスが「クローズ済」または「履行済」の受注についてのみレポートされます。DBIでこの値をレポートするには、受注の出荷確認時に履行遅延フラグが選択されていないことを確認します。このフラグが選択されている場合は、Oracle Order Managementでの受注の履行前に「トリップ/ストップのインタフェース」が実行されます。この受注はワークフロー・バックグラウンド・プロセスの実行後に履行されます。
倉庫管理に関するレポートから在庫管理に関するレポートを選択および表示した際、古いデータが表示されるか、データがまったく表示されない
在庫管理に関するレポートの最終リフレッシュ日を確認してください。必要な場合は、「在庫管理」ダッシュボードに対して増分ロードを実行します。
特定の組織に関するデータを表示できない
組織で次の点を確認してください。
原価未計算取引である。
増分ロードの実行時に取引が原価計算されていない。
リンクの表示があるダッシュボードに属していないレポートを開くと、古いデータが表示される
そのダッシュボードの最終リフレッシュ日を確認してください。必要な場合は、レポートが属しているダッシュボードに対して増分ロードを実行します。
関連リージョンで一部または全部のシード済リンクが欠落している
そのリージョンのパーソナライズ設定を確認してください。
レポートの一部の列が欠落している
そのレポートのパーソナライズ設定を確認してください。
ダッシュボードに自分の組織が表示されない
在庫組織へのアクセスを確認してください。確認するには、Oracle Inventoryにログインし、「在庫」->「設定」->「組織」->「組織アクセス」の順に選択します。また、必要な組織が特定の職責に制限されていないかを確認してください。制限されている場合は、組織へのアクセス制限を解除して、すべてのユーザーが組織にアクセスできるようにします。
ダッシュボードに自分の営業単位が表示されない
ユーザーに関連付けたセキュリティ・プロファイルとそのセキュリティ・プロファイルに割り当てた組織階層を確認してください。
週の開始日を調べる方法
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「設定」->「グローバル」->「パラメータ」の順に選択し、週の開始日を確認してください。
DBIダッシュボードに表示されるカレンダ月と実際のカレンダ月が一致しない
詳細は、「エンタープライズ・カレンダの同期化」を参照してください。
初期ロードまたは増分ロードが失敗する
考えられる理由:
表領域に問題があります。OracleMetaLink のNote 312236.1『Oracle Daily Business Intelligence for Supply Chain: Troubleshooting and Tablespace Requirements』を参照してください。
通貨換算レートが定義されていません。換算レートを定義する必要があります。詳細は、『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』を参照してください。
組織が複数の基本編成に含まれています。製造管理に関連するロードの場合は、1つの組織が複数の基本編成に存在しないことを確認してください。
増分ロードのログにひし形マークが付いたエラーがあります。このエラーは、同じ勘定科目番号が2つの勘定科目に割り当てられている場合にレポートされます。たとえば、勘定科目4110が「収益」と「費用」の両方に割り当てられている場合です。
これを修正するには、財務ディメンション階層マネージャを開き、いずれかの勘定科目の勘定科目番号を削除または変更して、増分ロードを再度実行します。
会計帳簿に収益勘定がありません。増分ロードのログで、収益勘定が割り当てられていない会計帳簿を検索します。次に、財務ディメンション階層マネージャを使用して、会計帳簿ごとに収益勘定を作成します。