Oracle Enterprise Planning and Budgetingユーザーズ・ガイド リリース11i B25756-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
解決とは、ビジネス・プロセスの各明細ディメンション・メンバーについて、データの処理方法を指定する一連の指示です。解決は、解決タスクの実行時に実行されます。ユーザーがワークシート・データを再計算する場合や、発行されたワークシートを承認する際にも実行されます。
Enterprise Planning and Budgetingでは、各明細ディメンション・メンバーについてユーザーが提供する情報から解決手順が自動的に導出されます。手順やその実行順序のグラフィカルな図解が解決マップとして提供されます。
「ディメンション」ページで、ビジネス・プロセスに含める明細ディメンション・メンバーを選択します。解決の定義では、各明細ディメンション・メンバーのデータ・ソースを識別し、出力を指定します。また、ロードまたは入力される各明細について、入力データが格納されている場所を指定します。割当が必要な各明細については、使用する割当方法を指定します。
解決実行時にどの程度の上位レベルまでを格納するかを判断するパラメータも設定できます。
ビジネス・プロセスの解決を定義する手順
ビジネス・プロセスの「解決」ページ(「管理」->「ビジネス・プロセス」サブタブ)にナビゲートします。
解決の更新ページが開き、「ディメンション」タブで選択した各明細ディメンションが表示されます。
使用する明細ディメンションを識別し、「更新」アイコンをクリックします。
「解決の更新: ソース」ページが開き、ソースのデフォルト設定が表示されます。
「解決の更新: ソース」ページで、この明細ディメンション・メンバーのデータをEnterprise Planning and Budgetingに取り込む方法を指定するオプションを選択します。次のいずれかを選択できます。
ロード: 明細のデータをデータ・セットからロードします。
ワークシート入力: 明細のデータをワークシート経由で入力します。
初期化済ワークシート入力: 明細のデータをワークシート経由で入力します。明細には、別のビューから初期データがあらかじめ入力されます。
階層合計: 明細のデータを子メンバーから集計します。
計算: 明細のデータを計算します。「計算の定義」をクリックして、計算テンプレートを選択します。
「次」をクリックして続行します。
データをロードする明細ソースを選択した場合は、ロードする前の特別な処理を指定できます。詳細は、「ロードされる明細ディメンション・メンバーに対するディメンション処理の指定」を参照してください。
ロード、ワークシート入力、または初期化を伴うワークシート入力のソースを選択した場合は、明細の各ディメンションに対して入出力の選択を指定します。初期化を伴うワークシート入力のソースの場合は、データの初期化元のビューを選択します。
計算または階層を合計するソースを選択した場合は、出力の選択のみを指定する必要があります。
詳細は、「明細ディメンション・メンバーの入出力選択の指定」および「別のビューからの明細ディメンション・メンバーの初期化」を参照してください。
「次」をクリックして続行します。
明細のソースが「初期化済ワークシート入力」の場合は、データの初期化元のビューを選択します。
詳細は、「別のビューからの明細ディメンション・メンバーの初期化」を参照してください。
「次」をクリックして続行します。
データがロードまたは入力される明細に対する入力選択に、出力選択の親メンバーが含まれている場合は、割当方法を指定します。割当には親から子のメンバーへのデータの分配方法を指定します。
詳細は、「明細ディメンション・メンバーの割当方法の指定」を参照してください。
「終了」をクリックして設定内容を保存します。
ビジネス・プロセスの各明細ディメンション・メンバーについて、ステップ2〜11を繰り返します。
あるいは、伝播機能を使用して、ある明細ディメンション・メンバーから他の明細ディメンション・メンバーに、指定した設定内容をコピーできます。詳細は、「解決設定の伝播」を参照してください。
一般的なビジネス・プロセスでは、各明細ディメンション・メンバーのデータは、様々なソースからEnterprise Planning and Budgetingに供給されます。たとえば、四半期予測では、製造高と製造率のデータをロードし、値引と売上高のデータを手動で入力します。さらに、総売上高、純売上高、製造原価、配送費、営業費および取引差益のデータについては、ロードまたは入力された明細から算出します。ビジネス・プロセスによっては、明細データが前期間からあらかじめコピーされる場合があります。たとえば、予算ビジネス・プロセスの明細には、前年度の実績に特定の割合を上乗せした値があらかじめ入力されます。
ユーザーは、各明細ディメンション・メンバーのソースを識別できる必要があります。また、計算テンプレートを使用して、計算されたソースにフォーミュラを定義するため、Enterprise and Budgetingの計算テンプレートを理解していることも必要です。
「ロード」ソースは、明細ディメンション・メンバーのデータがデータ・セットからロードされることを示します。
データ・セットを「一般」サブタブで選択し、明細ディメンション・メンバーをデータのロード・タスクに組み込む必要があります。詳細は、「ビジネス・プロセスに対する一般情報の指定」および「データのロード・タスクの定義」を参照してください。
「ワークシート入力」ソースは、明細ディメンション・メンバーのデータがワークシートを介して入力されることを示します。入力が要求されるセルは、初期状態では空白です。
このソースを使用する明細ディメンション・メンバーは、ビジネス・プロセスのテンプレートの生成タスクに組み込む必要があります。詳細は、「テンプレートの生成タスクの定義」を参照してください。
「初期化済ワークシート入力」ソースは、明細ディメンション・メンバーのデータがワークシートを介して入力されることを示します。入力が要求されるセルには、指定のビューからデータが入力されます。たとえば、前年度予算から特定のパーセントまたは値を増加した数値で予算ワークシートの明細を初期化できます。
このソースを使用する明細ディメンション・メンバーは、ビジネス・プロセスのテンプレートの生成タスクに組み込む必要があります。詳細は、「テンプレートの生成タスクの定義」を参照してください。
「階層合計」ソースは、明細ディメンション・メンバーの子(下位)の合計からデータを導出します。親/子の関連は、ビジネス・エリア定義で明細に指定されているデフォルト階層に基づきます。このソースは、特定の子の値の追加または削除に関係なく、常に下位すべての合計になる総資産額のような明細ディメンション・メンバーに適しています。
「計算」ソースは、指定した計算テンプレートに基づいて明細ディメンション・メンバーの値を計算します。このソースは、フォーミュラを実行して明細の値を判断する場合に適しています。たとえば、値が他の1つ以上の明細ディメンション・メンバーと常に数学的に関連のある純利益のような明細ディメンション・メンバーに対して割り当てます。
新規ビジネス・プロセスのデフォルトでは、ロードされる明細のデータは、「ディメンション」ページで選択した追加ディメンションのみでなく、明細のすべてのディメンションにわたって変化します。また、デフォルトでは明細の全ディメンションが解決に使用されます。これらのデフォルトは、「ディメンション処理」タブを使用して変更します。
ロードされるすべての明細ディメンション・メンバーに対して、ディメンション処理を指定する必要はありません。ロードされる明細ディメンション・メンバーの解決処理を微調整する場合にのみディメンション処理を指定します。
次に、ディメンション処理機能を使用する可能性のあるいくつかの状況を示します。
データ・セット・ディメンションの詳細データをロードしない場合。
「ディメンション」ページで追加ディメンションを選択し、このディメンションのデータを特定の明細のみにロードする場合。
ロードされる明細のデータが、事前に集計された履歴の値で構成され、そのデータの集計に使用された階層がすでに存在せず、解決を使用したデータの集計も望まない場合。
ロードする前に、そのディメンションのいずれかに従って、明細のデータを合計する場合。
いずれかのディメンションに伴う明細の変化に気を配る必要がない場合。
ロードされる明細ディメンション・メンバーのディメンション処理を指定する手順
「解決」サブタブで、使用する明細ディメンション・メンバーを識別し、「更新」アイコンをクリックします。
「解決の更新: ソース」ページが開きます。
「適用」をクリックします。
「解決の更新: ディメンション処理」ページが開き、明細の各ディメンションが表示されます。
注意: ステップ1と2のかわりに、「解決」サブタブの「表示」ボックスで「ディメンション処理」を選択し、「進む」をクリックすることもできます。明細ディメンション・メンバーのリストから、使用する明細を選択して「更新」をクリックします。
特別な処理を指定するディメンションの処理方法を指定します。次のオプションを選択できます。
ロード前に合計: ディメンションによって変化しない明細に対してロードするデータを指定します。「更新」をクリックして、単一のメンバーまたは合計する複数のメンバーを選択します。
解決から除外: 明細の1つ以上のディメンションをビジネス・プロセスの解決から除外します。このボックスを選択すると、データがディメンション全体に集計されないようになります。
入力へのロードのみ: ディメンションの反復値に対応する方法を指定します。このボックスを選択すると、入力選択のみにデータがロードされます。
詳細は、「例: ディメンション処理」および「明細ディメンション・メンバーの入出力選択の指定」を参照してください。
次の例では、販売収益は時間、組織および製品でディメンション化されています。サービス収益も時間、組織および製品でディメンション化されています。すべてのサービス収益は、製品ごとに記録されます。ただし、1〜2箇所のコスト・センターでは製品別に売上を記帳し、他のコスト・センターでは製品を指定せずに記帳しています。ディメンション処理にパラメータを指定しないと、Enterprise Planning and Budgetingには、次のようにデータが表示されます。
販売収益 | サービス収益 | |
製品合計 | 100022 | 88050 |
製品1 | 10 | 36000 |
製品2 | 12 | 52000 |
未指定 | 100000 | 50 |
この状況を回避するために、Enterprise Planning and Budgetingにロードする前に、全販売収益を単一の数値に合計することを選択します。この場合は、次のようにデータが表示されます。
販売収益 | サービス収益 | |
製品合計 | 100022 | 88050 |
製品1 | 100022 | 36000 |
製品2 | 100022 | 52000 |
未指定 | 100022 | 50 |
さらに、「入力へのロードのみ」を選択すると、次のようにデータが表示されます。
販売収益 | サービス収益 | |
製品合計 | 100022 | 88050 |
製品1 | 36000 | |
製品2 | 52000 | |
未指定 | 50 |
ロードされる明細ディメンション・メンバーでは、入力選択には、データのロード・タスクがEnterprise Performance Foundationから明細のデータをロードするときに、Enterprise Planning and Budgetingがデータを検索する場所を指定します。データが入力されるワークシート明細または以前のビューから初期化されるワークシート明細では、入力選択には、各ディメンションに対してデータ入力が要求される方法を指定します。
出力選択には、解決処理の後に各ディメンションに従って使用可能にするメンバーを指定します。
新規ビジネス・プロセスには、デフォルトの入出力選択があります。次に、選択を変更するいくつかの状況を示します。
ディメンションの詳細データをユーザーが入力しないようにする場合。
入力明細がディメンションによって変化しない場合。
ディメンションのデータをユーザーに表示しないようにする場合。
入出力選択の指定では、次の考慮事項が適用されます。
ロードまたは入力される明細ディメンションの入力選択が、出力選択のいずれかのメンバーの上位に該当する場合は、Enterprise Planning and Budgetingにより、指定の割当方法を使用して結果が出力選択に割り当てられます。
明細の入力選択を削除した場合、出力選択は無視されます。
出力選択には、入力選択のいずれかの上位を含めることはできません。
計算明細の場合、出力選択は、計算コンポーネントに対する出力選択の直下に指定できません。
明細ディメンション・メンバーの入出力選択を指定する手順
「解決」サブタブで、使用する明細を識別し、「更新」アイコンをクリックします。
入出力選択ページが表示されるまで「次」をクリックします。
ロード、ワークシート入力、または初期化を伴うワークシート入力の明細については、現行の入力選択を変更できます。ディメンション階層の「入力の更新」列にある「更新」アイコンをクリックします。
提案: 選択を削除したり、新しい選択を作成することもできます。階層の「削除」アイコンをクリックし、次に「更新」アイコンをクリックします。
「選択の調整」ページが開き、このページで関連に基づいて入力メンバーを選択できます。
ロード、ワークシート入力、または初期化を伴うワークシート入力のソースを選択した明細では、入力選択と出力選択を同じ指定にできます。「入力を出力として使用」をクリックします。
この場合は、明細の出力選択を定義する必要はありません。
ワークシート入力、初期化を伴うワークシート入力のソースを選択した明細では、ワークシートから除外する明細を指定できます。「入力選択の削除」をクリックします。
入力選択を削除して新規選択を作成しないと、出力選択は無視されます。
明細の出力選択を変更できます。階層の「出力の更新」アイコンをクリックします。
「選択の調整」ページが開き、このページで関連に基づいてメンバーを選択できます。
メンバーのソースに「初期化済ワークシート入力」を選択した場合は、データの初期化(コピー)元のビューと初期化対象のメンバーを指定するプロンプトが表示されます。初期化する値は、値またはパーセントを指定することで増減できます。時間ディメンションには、遅延期間を指定できます。
別のビューからの明細の初期化には、次の考慮事項が適用されます。
現地通貨ビューを選択しないでください。
メンバー選択は、入出力選択ページでディメンションに対して指定した入力選択の範囲内であることが必要です。
ターゲット・ビューとはディメンションが異なるソース・ビューを選択する場合は、一致しないディメンションの過不足値を保持するために代替メンバーを指定する必要があります。
明細項目ディメンションでは、同じ明細または異なる明細からデータを初期化できます。複数の明細を単一の明細にコピーすることもできます。この場合、各メンバーは集計されます。
明細以外のディメンションでは、ターゲット・ビューの単一のメンバーからソース・ビューの単一のメンバーを初期化できます。複数のメンバーから単一のメンバーを初期化したり、単一のメンバーから複数のメンバーを初期化することもできます。複数から単一への初期化ではメンバーが集計され、単一から複数への初期化ではメンバーが反復されます。ただし、複数から複数へのメンバーの初期化は、ソース・メンバーとターゲット・メンバーが同一の場合にのみ実行できます。
初期化するメンバーを選択する手順
「解決」サブタブで、使用する明細ディメンション・メンバーを識別し、「更新」アイコンをクリックします。
「解決の更新: ソース」ページが開き、明細のソースに「初期化済ワークシート入力」が表示されます。
「Business_Process_Nameへのデータのコピー: ビューの選択」ページが表示されるまで、「次」をクリックします。
ターゲット・ビューの情報が表示されます。
「表示」ボックスで、「検索」をクリックします。
ビューの検索および選択ページが開きます。
ビューの検索および選択ページで、次の手順を実行します。
検索する完全なテキスト、テキストの一部または%を入力し、「進む」をクリックします。
入力と一致したビューが表示されます。各ビューのディメンションと、初期化するビューに対してディメンションが一致するかどうかを示すノートが表示されます。
データを初期化するビューの「選択」列をクリックして、「適用」をクリックします。
「Business_Process_Nameへのデータのコピー: ビューの選択」ページに戻り、ターゲットとソースの両方のビューが表示されます。
「次」をクリックします。
「Business_Process_Nameへのデータのコピー: ディメンション・メンバーの選択」ページが開きます。ソース・ビューのディメンションが「コピー元」領域に表示され、ターゲット・ビューのディメンションが「コピー先」領域に表示されます。
複数のメンバーを使用して明細を初期化する場合は、明細の「コピー元」の「選択の更新」アイコンをクリックします。
「選択の調整」ページが開き、このページでソース・ビューから明細メンバーを選択できます。
明細以外の各ディメンションについては、初期化するターゲット・メンバーと使用するソース・メンバーを選択します。次の手順を実行します。
「コピー先」の「選択の更新」アイコンをクリックします。
「選択の調整」ページが開き、このページで初期化するメンバーを選択できます。選択は、入出力選択ページのディメンションの入力選択と等しいか、サブセットであることが必要です。
同じメンバー列で、ソースにある同じメンバー選択からこのディメンションのデータを初期化するか、異なるメンバー選択で初期化するかを指定します。
同じメンバーを使用する場合は、「Yes」を選択します。
メンバー選択が異なることを示す場合は、「No」を選択します。
時間ディメンションの場合は、前の期間を指定できます。「前期間から」を選択して数を入力し、時間レベルを選択します。
「No」を選択した場合は、「コピー元」の「選択の更新」アイコンがアクティブになります。
「コピー元」の「選択の更新」アイコンがアクティブな各ディメンションに対して、「選択の更新」アイコンをクリックします。
「選択の調整」ページが開き、このページでソース・ビューからメンバーを選択できます。
「代替メンバー」ボックスで、ディメンションおよびメンバーの過不足値を保持するディメンション・メンバーを選択します。
割当方法には、明細ディメンション・メンバーのデータを親から子へ割り当てる方法を指定します。割当方法は、明細の出力選択に入力選択の子であるメンバーが含まれている場合に使用されます。
使用可能な割当方法は、「コピー」、「最初」、「最後」、「均等」および「比例」です。デフォルトは「最初」です。「比例」を選択した場合は、「基準クオリファイア」を指定する必要があります。クオリファイアには、任意の明細およびビューのオプション仕様を指定できます。
注意: 現地通貨ビューは基本ビューとして使用できません。
メイン、サブおよび基本の割当方法を指定できます。ただし、選択する最後の方法(基本)には、「比例」以外を指定する必要があります。Enterprise Planning and Budgetingでは、メインの割当方法が使用されます。ただし、ターゲットに対応する値がソースにない場合は、サブの方法が使用されます。値が見つからないと、第3(基本)の割当方法が採用されます。たとえば、営業のデータを割り当てる場合は、メインの方法として「2か月前からの営業に基づく比例」、サブの方法として「2か月前からの予算に基づく比例」、基本方法として「均等」を指定できます。最後(基本)の方法は、データが存在しない場合(新製品など)が対象になります。
注意: 割当では、NA値はゼロとして処理されます。
明細ディメンション・メンバーの割当方法を指定する手順
「解決」サブタブで、使用する明細を識別し、「更新」アイコンをクリックします。
「解決の更新: ソース」ページが開きます。
「解決の更新: 割当基準」ページが表示されるまで「次」をクリックします。
明細の割当ルールを変更するには、「割当ルール」ボックスで、メインの割当方法を選択します。次のいずれかを選択できます。
コピー: ソースからターゲットに値が直接コピーされます。たとえば、3つのノードへの60のコピー割当では、各ノードに60が割り当てられます。
均等: ソースの値がターゲットに均等に割り当てられます。たとえば、3つのノードへの60の均等割当では、各ノードに20が割り当てられます。
最初: ソースの値がターゲットの最初のノードに割り当てられます。
最後: ソースの値がターゲットの最後のノードに割り当てられます。
比例: 特定のクオリファイアを使用して、ターゲットの各セルに割り当てる値が決まります。たとえば、売上を基準として広告宣伝費を割り当てできます。
ステップ3で「比例」を選択した場合は、「基準クオリファイア」を指定します。これは、Enterprise Planning and Budgetingが割当の基準にする明細です。また、オプションで「基準ビュー」を指定できます。
ステップ3で「比例」を選択した場合は、基準の評価方法を指定します。
各選択の評価基準: 下位すべてにわたって入力選択から出力選択に割り当てられます。
出力選択のみの評価基準: 入力選択から出力選択に直接割り当てられます。
ステップ3で「比例」を選択した場合は、サブの割当方法を選択します。異なるクオリファイアを使用する比例割当、または別の方法を指定できます。
ステップ6でサブの割当方法に「比例」を選択した場合は、基本割当方法を選択します。この場合、「比例」は選択できません。基本方法には常に結果をもたらす方法を指定する必要があります。
「解決」ページには、事前計算パーセントのデフォルト値が表示されます。このデフォルト値を調整することで、バージョン管理ビューを生成するビジネス・プロセスのシステム・パフォーマンスを調整できます。
注意: 事前計算パーセントは、ビューを追加するビジネス・プロセスには適用されません。これらのプロセスの集計は、すべて解決の中で実施されます。
データの集計では、解決で「事前計算パーセント」パラメータが使用され、事前計算および格納するデータ量が概算されます。Enterprise Planning and Budgetingによって、事前計算されないデータが動的に集計されます。たとえば、「事前計算パーセント」に0(ゼロ)を入力すると、すべてのデータは動的に集計されます。100を入力すると、動的な集計は実施されずに、すべての集計結果が格納されることになります。
エンド・ユーザーの問合せ応答時間が予想外に遅い場合は、事前計算パーセントの値を高くする対応が考えられます。解決でより多くのデータが事前に計算されて格納され、結果として必要になる動的な集計が少なくなるため、問合せ応答時間が向上します。一方、解決にはより多くの計算時間を要することになります。
反対に、解決に長い時間を要している場合は、事前計算パーセントの値を低くする対応が考えられます。事前に計算されて格納されるデータ量が少なくなり、結果として解決の実行が加速されます。ただし、より多くの動的集計が必要になるため、問合せ応答時間は長くなる可能性があります。
事前計算パーセントを調整する手順
ビジネス・プロセスの「解決」ページ(「管理」->「ビジネス・プロセス」サブタブ)にナビゲートします。
更新: 解決ページが開きます。
下へスクロールして、「事前計算パーセント」ボックスを表示します。
新しい数値を入力します。
「適用」をクリックします。
解決設定は、ある明細ディメンション・メンバーから他の明細ディメンション・メンバーに、すべてまたは選択した一部をコピーできます。
解決設定を伝播する手順
ビジネス・プロセスの「解決」ページ(「管理」->「ビジネス・プロセス」サブタブ)にナビゲートします。
「ディメンション」サブタブで選択した各明細ディメンション・メンバーが表示されます。
設定を伝播する明細ディメンション・メンバーが表示されるようにページを調整します。「次」および「前」をクリックしてリスト内を移動します。
設定をコピーする明細ディメンション・メンバーに関連付けられている「伝播」アイコンをクリックします。
「解決設定の伝播:自Line_Name」ページが開きます。
「設定」領域で、伝播する各設定に対応するチェック・ボックス(「ソース」、「ディメンション処理」、「入力選択」、「出力選択」、「割当」)を選択します。
「ターゲット」領域で、設定(ステップ4で選択)を受け取る1つ以上のターゲット明細ディメンション・メンバーを選択します。必要なメンバーが「選択済」ボックスにすべて表示されるまで、「使用可能」ボックスと「選択済」ボックス間で選択を移動します。
「適用」をクリックします。
解決を更新する手順
「ビジネス・プロセス」ページ(「管理」->「ビジネス・プロセス」タブ)にナビゲートします。
解決を更新するビジネス・プロセスを識別します。「次」および「前」をクリックしてリスト内を移動します。
そのビジネス・プロセスの「草案」アイコンをクリックします。
「草案: Business_Process_Name」ページが開き、要約された現在のプロパティが表示されます。
「草案の更新」をクリックします。
「草案の更新: Business_Process_Name」ページが開きます。「一般」サブタブがアクティブな状態です。
「解決」サブタブをクリックします。
「ディメンション」ページで選択した各明細ディメンション・メンバーが表示されます。「ソース」がアクティブな状態です。
「表示」ボックスで、変更する設定(「ソース」、「ディメンション処理」、「入力選択」、「出力選択」または「割当」)を選択します。
変更する明細ディメンション・メンバーの「更新」アイコンをクリックします。
その明細ディメンション・メンバーと設定に関する解決の更新ページが開きます。
必要に応じて設定を変更します。詳細は、次の各項を参照してください。
「適用」をクリックします。
その他の設定を変更する場合は、ステップ6〜9を繰り返します。
明細の現在の設定を削除する場合は、「削除」アイコンをクリックします。
削除を確認するプロンプトが表示されます。次の場合は警告が表示されます。
ディメンションの最後の出力選択を削除する場合。
ロード、入力または初期化を伴って入力されたディメンションの最後の入力選択を削除する場合。
バージョン管理ビューが導入されているビジネス・プロセスのパフォーマンスを調整する場合は、「事前計算パーセント」の値を増減できます。詳細は、「格納するデータのパーセントの指定」を参照してください。
解決マップとは、データの解決時に実行される処理手順をグラフィカルに表現したものです。Enterprise Planning and Budgetingでは、データ・モデルの各明細ディメンション・メンバーに対する入力レベル、出力レベルおよび割当の仕様に基づいて、解決マップが自動的に生成されます。
注意: 解決マップはいつでも表示できます。ただし、未検証の草案ビジネス・プロセスのマップは、不完全であったり、無効な設定に基づいて表示される可能性があります。
マップの第1列目には明細ディメンション・メンバーが表示されます。後続の列は、プロセスのステップを表します。
「プロセスのステップ」列のセルには、次のいずれかの処理タイプが表示されます。
C: 計算
A: 割当
R: 積上げ(集計)
各ステップの文字の横にある数字は、そのタイプの順次処理を反映しています(たとえば、A1、A2、C1、C2、R1、R2など)。
解決設定とは、明細ディメンション・メンバーの入力、出力および割当の仕様を意味します。
ビジネス・プロセス管理者は、有効なビジネス・プロセスおよび所有している草案ビジネス・プロセスの解決設定を表示できます。コントローラは、すべてのビジネス・プロセスの解決設定を表示できます。アナリストは、有効なビジネス・プロセスの解決設定を表示できます。
ビジネス・プロセス管理者またはコントローラとして解決設定を表示する手順
「Enterprise Planning and Budgetingビジネス・プロセス管理者」職責または「Enterprise Planning and Budgetingコントローラ」職責を選択します。
「ビジネス・プロセス」ページ(「管理」->「ビジネス・プロセス」タブ)にナビゲートします。
解決設定を表示するビジネス・プロセスを識別します。「次」および「前」をクリックしてリスト内を移動します。
有効なビジネス・プロセスの解決設定を表示する場合は、ビジネス・プロセス名をクリックします。
草案バージョンのビジネス・プロセスの解決設定を表示する場合は、ビジネス・プロセスの「草案」アイコンをクリックします。
「ビジネス・プロセス: Business_Process_Name」ページが開きます。「一般」サブタブがアクティブな状態です。
「解決」サブタブをクリックします。
データ・モデルの各明細ディメンション・メンバーが表示されます。「ソース」がアクティブな状態です。
「表示」ボックスで、表示する設定(「割当」、「ディメンション処理」、「入力選択」、「出力選択」または「ソース」)を選択します。次に「進む」をクリックします。
データ・モデルの明細ディメンション・メンバーについて、指定した情報が表示されます。
解決設定を表示する明細ディメンション・メンバーが表示されるようにページを調整します。「次」および「前」をクリックしてリスト内を移動します。
アナリストとして解決設定を表示する手順
「Enterprise Planning and Budgetingアナリスト」職責を選択します。
「ビジネス・プロセス」ページ(「管理」->「ビジネス・プロセス」タブ)にナビゲートします。
解決設定を表示するビジネス・プロセスを識別します。「次」および「前」をクリックしてリスト内を移動します。
ビジネス・プロセス名をクリックします。
要約ページが表示されます。
有効なビジネス・プロセスの解決設定を表示する場合は、「ビジネス・プロセスの表示」をクリックします。
「ビジネス・プロセス: Business_Process_Name」ページが開きます。「一般」サブタブがアクティブな状態です。
「解決」サブタブをクリックします。
データ・モデルの各明細ディメンション・メンバーが表示されます。「ソース」がアクティブな状態です。
「表示」ボックスで、表示する設定(「割当」、「ディメンション処理」、「入力選択」、「出力選択」または「ソース」)を選択します。次に「進む」をクリックします。
すべての明細ディメンション・メンバーについて、指定した情報が表示されます。
解決設定を表示する明細が表示されるようにページを調整します。「次」および「前」をクリックしてリスト内を移動します。