Oracle Shipping Executionユーザーズ・ガイド リリース12.1 B62703-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
Oracle Shipping Executionでは、XML(Extensible Markup Language)を使用することで、Oracle E-Business Suite以外の外部ソース、およびOracle Shipping Execution以外の内部ソースに情報を伝達できます。
Shipping ExecutionでXMLを使用する前に、Oracle XML Gatewayをインストールおよび設定する必要があります。関連項目: 『Oracle XML Gatewayユーザーズ・ガイド』
Oracle Shipping Executionは、DSNO(出発出荷通知アウトバウンド)、運送業者積荷目録(出荷要求および出荷通知)など、様々な出荷処理でXMLトランザクションを使用します。
DSNOは、施設を出発する出荷の出発通知です。DSNOは、出荷確認時に送信されるアウトバウンドXMLメッセージです。DSNOは、特定の搬送の詳細を含む(ASNに似た)出荷のOracle Shipping Execution通知です。
DSNOは、処理「アウトバウンド・メッセージの送信」として、「出荷取引」フォームまたは「クイック出荷」ウィンドウから実行されます。
DSNO XMLファイルには、出荷先所在地、発注、要求出荷日などの情報が含まれます。書式設定されたXMLファイルは、以前に指定した受信者に電子的に送信されます。
XMLトランザクションを使用して搬送詳細を運送業者積荷目録システムに送信します。運送業者積荷目録システムで搬送が処理されると、XML出荷応答取引を使用して出荷詳細がOracle Shipping Executionに転送されます。
運送業者積荷目録に使用されるXMLトランザクションは、出荷表示要求と出荷表示通知です。どちらも、変更されたバージョンのOpen Applications Group(OAG)文書タイプ定義(DTD)show_shipment_005で、次のようなデータが含まれます。
顧客
搬送番号
出荷先所在地
重量
運送業者
搬送関連のデータなどのアウトバウンド・メッセージを運送業者積荷目録システムに送信できます。これにより、積荷目録システムで総重量の計算、運送費合計の計算および必須出荷ラベルや出荷書類の作成が可能になります。XMLトランザクション、出荷要求により、搬送表からデータが抽出されます。運送業者積荷目録システムでその機能が実行されると、Oracle Shipping Executionは積荷目録システムからXML出荷応答取引の形式で出荷情報を受信します。転送されるデータには、指定運送業者、車両情報、運送費など、出荷の完了に必要な情報とその他の情報が含まれます。
注意: 搬送レベルで処理「メッセージ履歴の表示」を使用すると、交換されたXMLメッセージの履歴を表示できます。この処理を使用できるのは、自分の役割に適切な権限が割り当てられている場合のみです。
運送業者積荷目録のXMLトランザクションを使用可能にするには、次の操作を実行する必要があります。
Oracle Shipping Executionで運送業者証明組織を使用可能にします(「組織パラメータ」ウィンドウの「ATP,ピック,調達先」タブ・リージョンで「運送業者証明組織」を選択します)。
Oracle Shipping Executionで運送業者に対する「積荷目録の使用可能」を選択します(「運送業者」ウィンドウで、特定の運送業者を問い合せて「積荷目録の使用可能」を選択します)。
ユーザーにアウトバウンドXMLメッセージの送信権限を付与します。
適格な搬送明細に対する積荷目録の相手先に、出荷要求を自動的に送信するコンカレント要求を設定できます。
自動運送業者積荷目録を設定する手順は、次のとおりです。
「出荷インタフェース」ウィンドウにナビゲートします。
「名称」フィールドに自動運送業者積荷目録を入力します。
パラメータを定義します。
コンカレント要求がバックグラウンドで起動され、基準(出荷元組織、運送業者、顧客、予定日:自/至など)と一致する搬送が自動的に表示されます。このコンカレント要求を定期的に実行するように計画し、処理を自動化できます。
「出荷取引」フォームで1件の搬送のXMLトランザクションを手動で開始する手順は、次のとおりです。
「出荷取引」フォームにナビゲートします。
搬送を検索します。
処理「アウトバウンド・メッセージの送信」を選択します。
ポップアップ・ウィンドウが表示されます。対応するXMLトランザクションを送信する次の取引から選択できます。
出荷要求の送信: 出荷がピック・リリース済および梱包済である必要があります。Oracle Shipping Executionにより、出荷情報が抽出され、XMLトランザクション(出荷要求)を使用して運送業者積荷目録システムに送信されます。
出荷要求が送信されると、搬送は運送業者積荷目録システムからのフィードバック待機中に更新されないようにロックされます。搬送詳細を更新するには、「出荷取消の送信」を使用して搬送をロック解除します。応答が必要な場合は、別の出荷要求を送信する必要があります。
注意: 組織と運送業者が積荷目録を使用可能にしている場合、搬送の手動出荷確認は使用不可になります。
出荷通知の送信: 現在は使用されていません。
出荷取消の送信: 出荷要求を取り消すためにメッセージが運送業者積荷目録システムに送信されます。
「アウトバウンド・メッセージの送信」ウィンドウ
Oracle Shipping Executionを使用すると、従来のOracle以外の受注管理システムなど、Oracle Order Managementを通じて生成されていない搬送を処理および出荷確認できます。さらに、外注出荷、仕入先への返品出荷など、その他の出荷に対して搬送を作成することもできます。
従来のシステムからの出荷は、XMLを使用してOracle Shipping Executionに送信されます。XMLトランザクション「出荷要求」および「出荷通知」は、従来のシステムとOracle Shipping Execution間のデータの送信に使用されます。
XMLトランザクション「出荷要求」は、EDI取引940インバウンドに相当します。この取引を使用して、Oracle Shipping Executionにその他の出荷情報が送信されます。送信後、この情報が処理され、搬送が作成されます。その後、XMLトランザクション「出荷通知」を使用して、従来のシステムに出荷確認情報が返されます。このXMLトランザクションは、EDI取引945アウトバウンドに相当します。この取引を使用して、出荷元に搬送および出荷確認情報が(確認として)返されます。
Oracle XML Gatewayは、XMLメッセージの生成に使用されます。組織は搬送組織である必要があります。関連項目: 『Oracle XML Gatewayユーザーズ・ガイド』
Shipping Executionで作成されたその他の搬送は、Oracle Order Managementで作成された搬送と同じように扱われます。ただし、次の詳細を理解しておく必要があります。
搬送に搬送明細を割り当てることはできません。
搬送から搬送明細を割当解除できません。
クローズ済搬送は再オープンできません。
部分出荷は搬送をクローズします。
ピック・リリースは実行できません。
搬送属性および搬送明細属性は変更できません。
その他の搬送は、同じトリップ内のOracle Order Managementで生成された搬送と組み合せることができます。
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