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Oracle Supplier Managementインプリメンテーションおよび管理ガイド
リリース12.2
B72201-01
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仕入先準拠およびプロファイル監査の実装

この章の内容は次のとおりです。

仕入先準拠およびプロファイル監査の概要

Supplier Lifecycle Managementでは、購買組織は準拠およびプロファイルの監査を実行して、仕入先から定期的に追加情報を収集できます。認証、品質管理、費用対効果の測定、顧客サポート・サービス、または組織のビジネス・プロセスに関連したその他の情報を収集できます。

要求した情報が仕入先から提供された後、購買組織は内部評価チームを設立し、認証が有効であり会社の準拠ポリシーに準拠していることを確認できます。評価チームには、業務、財務、法務などの様々な部門のメンバーを含めることができます。購買組織は評価チームのメンバーに、仕入先の応答についてコメントするよう要請したり、仕入先がISO 9001の認定を受けていることを確認済かどうかをたずねたりできます。または、各応答にスコアを付けて仕入先の応答を評価するよう評価チームに依頼することもできます。

次の表に、仕入先準拠およびプロファイル監査のプロセス・フローを示します

ステップ番号 仕入先管理ユーザーによる処理 仕入先ユーザーによる処理 注釈
1
  • 事前定義済の"仕入先プロファイル監査"ネゴシエーション形式を使用して情報依頼を作成する

  • 準拠および品質規格の証明を収集するために、要件、契約条項および提出物を追加する

  • オプションでスコアを仕入先要件に関連付ける

  • オプションでスコアを内部要件に関連付ける

  • 各要件を仕入先のプロファイルのUDAに関連付ける

  • 既存の仕入先を情報依頼に追加する

  • 評価チームを作成し、様々な部門からなる内部チームに仕入先の応答の検証および評価を委任する

  • 情報依頼を公開する

  情報依頼に関する通知が仕入先に届く
2  
  • ログインして情報依頼への応答を作成する

  • 必須の提出物を作成する

  • 応答を発行する

仕入先から応答があったことを知らせる通知が評価チームに送信される
3   各メンバーが評価を入力する 各要件に設定された自動スコアリングが適用される
4 仕入先管理管理者が情報依頼を表示してクローズする   仕入先管理管理者は次のことを実行できる
  • 仕入先のすべての応答および内部評価者の応答の表示

  • 自動スコアの表示

  • すべての要件のスコアリング

5 情報依頼をクローズして完了する   完了後、応答は情報依頼マッピングに基づいてプロファイル属性と同期される
6 基本検索または拡張検索を使用して、収集した情報を仕入先プロファイルで検索する   拡張検索で仕入先情報を簡単に検索できる

仕入先準拠およびプロファイル監査の実装

仕入先管理管理者は、準拠およびプロファイル監査の情報依頼テンプレートを設定できます。または、仕入先管理ユーザーが情報依頼文書で繰り返し使用したり定期的に使用したりできるように、再使用可能要件リストまたは再使用可能属性リストを設定できます。情報依頼テンプレート、再使用可能要件リスト、再使用可能属性リストの設定に必要なステップは、「仕入先登録および認定管理の実装」の章で説明しているステップと同じです。また、情報依頼には仕入先が発行する必要のある必須の契約や提出物を含めることができます。

Oracle Procurement Contract Deliverablesの有効化

登録や定期的な準拠監査の際、または情報依頼を使用する任意の時点で、仕入先契約を作成し、必須の提出物を仕入先に要求できます。署名して発行した契約および提出物は、仕入先プロファイル・ページのサイド・ナビゲーションから表示でき、各仕入先が簡単にアクセスできます。

情報依頼の契約条項および提出物機能は、Supplier Lifecycle Managementライセンスの一部です。ただし、情報依頼タイプ以外の文書に契約を使用するためには、適切なOracle Contracts製品ライセンスを購入する必要があります。

情報依頼の契約条項および提出物を設定するには、Oracle Sourcingインプリメンテーションおよび管理ガイドのOracle Procurement Contractsの有効化に関する項を参照してください。

その他に次のような違いがあります。

注意が必要なもう1つの重要な点として、事前定義済ネゴシエーション形式の違いがあります。仕入先準拠およびプロファイル監査のネゴシエーション形式をカスタマイズする場合は、各管理オプションの作用を理解したうえで行ってください。

監査証跡

アプリケーション・ユーザーがデータに対して行った変更を追跡するには、関連する表に監査証跡を設定します。Oracle E-Business Suite Setup Guideの設定ステップにある監査証跡の設定に関する項を参照してください。