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Oracle Supplier Managementインプリメンテーションおよび管理ガイド
リリース12.2
B72201-01
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仕入先登録および認定管理の実装

この章の内容は次のとおりです。

仕入先登録および認定管理の概要

仕入先登録および認定管理により、新規取引先関係の管理において管理上の負担が軽減されます。Supplier Lifecycle Managementでは、新規仕入先が購買組織に登録して、取引関係の確立に関心があることを示します。購買組織は、仕入先の資格およびリスク評価に基づいて新規仕入先登録を受理または拒否します。このプロセスでは、仕入先が自社の詳細をオンラインで入力し、購買組織からの問合せにも応答する必要があります。仕入先が承認されると、評価前に収集されたすべての情報が、後で参照するために仕入先のプロファイルに保存されます。このようにして供給ベースを管理することで、フォームの量と2つの組織間の絶え間ないやり取りを大幅に削減できます。

セルフサービス仕入先登録

セルフサービス仕入先登録機能を使用すると、購買組織が自社のWebページからの非要請仕入先登録要求を受理できます。仕入先はWebページから登録ページにリダイレクトされ、そこで主要な会社詳細を入力して登録を行うことができます。購買組織内の複数のビジネス・グループが別々の登録要求を受理および処理できます。購買管理者が仕入先の登録要求を承認すると、購買会社の購買および買掛管理システムに仕入先が追加されます。購買組織によって作成された仕入先ユーザー・アカウントを使用すると直接アクセスが許可されるため、仕入先は、オンラインでプロファイルを保守できるほか、他の共有システムへアクセスできます。

セルフサービス仕入先登録フロー: 仕入先が開始
ステップ番号 購買担当による処理 仕入先ユーザーによる処理 注釈
1 なし 仕入先ユーザーが購買会社のWebサイト上の登録リンクをクリックする。 登録リンクは暗号化済IDを含んでおり、新規仕入先を特定の営業単位に関連付ける。
2 なし 仕入先が登録ページに入力し、登録ページを発行する。 "見込み仕入先登録"要求が作成される。そのためには、要求を承認または否認する仕入先管理ユーザー(AMEが有効な場合は、指定された承認者のみが要求を承認できる)が必要。

新規仕入先要求

新規仕入先要求は、購買担当によって開始されるという点がセルフサービス仕入先登録と異なります。購買担当は、次のいずれかの方法で新規仕入先要求を作成できます。

仕入先管理ユーザーは"新規仕入先要求"を作成できます。ただし、アプリケーションで仕入先マスターに新規仕入先が作成されるためには、仕入先管理管理者による承認が必要です。

新規仕入先要求フロー: 購買担当が開始
ステップ番号 購買担当による処理 仕入先ユーザーによる処理 注釈
1
  1. 仕入先管理ユーザーまたは仕入先管理管理者が仕入先ホーム・ページの「新規仕入先の登録」ボタンをクリックし、新規仕入先を発行する。

  2. または、ソーシング・イベントでの依頼作成時に、購買担当が現在システムに存在しない新規仕入先に参加依頼する。購買担当はSourcingから新規仕入先を登録することにより、その仕入先に参加依頼する。また、購買担当はこの新規仕入先を依頼に追加する。

なし 登録フォームへのリンクを含む参加依頼Eメールが仕入先に送信される。

注意: 依頼のネゴシエーション形式が「仕入先登録および事前認定」である場合(「仕入先登録および認定管理の実装」の「ネゴシエーション形式の定義」を参照)、登録フォームの「事前認定および評価情報依頼」セクションの下に情報依頼が表示される。それ以外の場合、仕入先は承認されるまで依頼にアクセスできない。

仕入先認定管理(オプション)

Supplier Lifecycle Managementでは、"セルフサービス仕入先登録"または"新規仕入先要求"を承認する前に見込み仕入先から任意の量の情報を収集できます。承認前に仕入先を認定するには、仕入先管理ユーザーの「仕入先認定および評価」の職責から"情報依頼"(RFI)テンプレートを作成する必要があります。この情報依頼テンプレートには、仕入先認定のビジネス要件に基づいて要件を追加できます。また、仕入先が入力する応答のタイプも制御できます。各要件への応答を事前定義することも、自由形式テキストの応答を許可することもできます。事前定義の応答の場合は、各応答に自動スコアを添付できます。これにより、仕入先がいずれかの事前定義済値を選択すると、その応答にスコアが自動的に割り当てられます。

承認前に仕入先を認定するには、仕入先登録プロセス中に登録構成ページから情報依頼テンプレートをリンクし、発行する必要があります。情報依頼を発行するには、「登録要求」ページの「テンプレートの適用」をクリックします。発行後に、仕入先の応答のためのリンクを含む通知が仕入先に送信されます。仕入先の応答が完了すると、仕入先管理管理者は各応答に手動でスコアを付けるか、自動スコアリングを使用してスコアの集計ビューを表示できます。この評価での仕入先のスコアに基づいて、仕入先管理管理者は仕入先を承認するかどうかを決定できます。仕入先管理管理者が様々な部門のメンバーで構成される社内チームに評価を委任する必要がある場合は、Supplier Lifecycle Managementで評価チームを作成できます。仕入先管理管理者は、評価を行うチーム・メンバーまたはチーム・メンバーのサブセットごとに異なる要件セクションを割り当てることができます。

認定管理では、仕入先がシステムに作成される前に、関係の開始時点で見込み仕入先のスクリーニングを行うことができます。これにより、企業コンプライアンスおよび品質規格に準拠した認定仕入先のみを仕入先マスターに作成し、不適格、偽造または不当エントリの作成を防ぐことができます。

認定管理フロー
ステップ番号 購買担当による処理 仕入先ユーザーによる処理 注釈
1 仕入先管理管理者が「新規仕入先要求」レビュー・ページまたは「見込み仕入先登録」レビュー・ページの「テンプレートの適用」をクリックして、仕入先に質問表(情報依頼)を送信する。   テンプレートの適用ボタンをクリックすると、情報依頼の発行ページに移動する。情報依頼の発行により、登録フォームへのリンクを含むEメール通知が仕入先に送信される。情報依頼は登録フォームの「事前認定および評価情報依頼」の下に表示される。
2   仕入先が通知内のリンクから質問表にアクセスし、応答を発行する。 情報依頼を発行した仕入先管理管理者にワークフロー通知が送信される。
3 評価チームが設定されている場合は、メンバーが評価を行う。仕入先管理管理者がすべての応答を確認し、情報依頼を完了する。    
4 仕入先管理管理者がシステムをチェックして、見込み仕入先に一致する重複エントリがあるかどうかを確認する。    
5 見込み仕入先の評価スコアに基づいて、購買担当が仕入先を承認または否認する。   承認または否認の通知がEメールで仕入先に送信される。
6 承認された場合は見込み仕入先が作成され、その会社を登録したユーザーのユーザー・アカウントが設定される。   ユーザーに外部ユーザーのデフォルト職責が割り当てられる。

重複した仕入先の防止

「見込み仕入先登録」レビュー・ページおよび「新規仕入先要求」レビュー・ページには、「警告: 一致する組織の候補」リージョンが表示されます。このリージョンでは、レビュー中の仕入先と一致する仕入先マスター内の重複が検出されます。これにより、購買担当が仕入先マスターに重複レコードを作成するのを防止できます。

本文の説明内容に関するイメージ

D&B拡充

D&Bは、世界中の7千万を超える企業の、拡大し続けるグローバル・データベースを保持しています。Oracle Supplier ManagementはD&Bと統合できるため、仕入先管理管理者は承認前に仕入先のビジネス検証、ビジネス情報、信用リスクおよび財務分析についてのD&Bレポートを購入できます。これにより、廃業しようとしている仕入先、あらゆるタイプのブラック・リストに記載された仕入先、または不正行為、贈収賄行為、資金洗浄行為に関与している仕入先を承認するリスクを軽減できます。「新規仕入先要求」レビュー・ページまたは「見込み仕入先登録」レビュー・ページには「拡充」ボタンがあります。ユーザーはこのボタンからD&B拡充ページに移動して、利用可能なデータを購入できます。

仕入先登録および認定管理の実装

「新規仕入先要求」または「見込み仕入先登録」が入力されると、登録プロセスによっていくつかの処理が自動的に実行されることに留意してください。次の処理が実行されます。

仕入先登録および認定を実装する方法は、次のとおりです。

  1. デフォルト・アプリケーション職責を設定します。

  2. 類別登録ページ・リンクを作成します。

  3. 認定管理用の情報依頼テンプレートを設定します。

  4. 仕入先登録構成を設定します。

  5. 仕入先承認を設定します。

  6. 重複防止を設定します。

  7. 仕入先データ拡充を設定します。

ステップ1: デフォルト・アプリケーション職責の設定

仕入先ユーザーに付与するデフォルトの職務セットを作成する方法については、Oracle iSupplier Portal Implementation Guideのデフォルト・アプリケーション職責の設定に関する項を参照してください。

ステップ2: 類別登録ページ・リンクの作成

会社のWebサイトに掲載できる暗号化済URLを作成する方法については、Oracle iSupplier Portal Implementation Guideのデフォルト・アプリケーション職責の設定に関する項を参照してください。URLがどのように営業単位に関連付けられるかに注目してください。この方法は、見込み仕入先登録を適切な営業単位に関連付けるために使用されます。

ステップ3: 認定管理用の情報依頼テンプレートの設定

Supplier Lifecycle Managementでは、"見込み仕入先登録"または"新規仕入先要求"を承認する前に見込み仕入先から任意の量の情報を収集できます。この情報収集は、Oracle Sourcingシステムのネゴシエーション・フレームワークを使用して行います。しかし、この機能を利用するためにOracle Sourcingを購入する必要はありません。ネゴシエーション・フレームワークはSupplier Lifecycle Managementで利用できます。ただし、サポートされるのは情報依頼(RFI)のみです。その他のタイプのドキュメント(RFQ、RFPなど)を使用するには、Oracle Sourcingのライセンスが必要です。

Supplier Lifecycle Managementを実装して情報依頼機能を利用するには、Oracle Sourcingのいくつかの設定が必要です。すでにOracle Sourcingを実装済の場合は、このOracle Sourcing関連の設定をスキップできます。認定管理機能を実装する方法は、次のとおりです。

  1. 「POS: SM: 見込み仕入先プロキシ・ログイン・ユーザー」プロファイル・オプションの値を設定します。

  2. バイヤー・セキュリティを定義します。

  3. 属性グループおよび要件セクションを設定します。

  4. ネゴシエーション設定を設定します。

  5. ネゴシエーション条件を定義します。

  6. 再使用可能属性リストを定義します。

  7. 再使用可能要件リストを定義します。

  8. 再使用可能参加依頼先リストを定義します。

  9. ネゴシエーション形式を定義します。

  10. ネゴシエーション・テンプレートを定義します。

  11. その他のSourcing設定を入力します。

  12. 情報依頼応答をユーザー定義属性にマップします。

  13. 仕入先応答を評価するための評価チームを作成します。

情報依頼テンプレートを作成した後、そのテンプレートを登録構成ページから「事前認定および評価情報依頼」セクションに追加することで登録プロセスにリンクする必要があります。

Sourcingの設定は、仕入先管理管理者の「仕入先認定および評価」の職責から実行できます。これらの設定を行うには「管理」タブを使用します。

1. 「POS: SM: 見込み仕入先プロキシ・ログイン・ユーザー」プロファイル・オプションの設定

情報依頼を使用して見込み仕入先から応答を収集するには、有効なログイン・ユーザーに「POS: SM: 見込み仕入先プロキシ・ログイン・ユーザー」プロファイル・オプションを設定する必要があります。たとえば、定義: ユーザーウィンドウから"Guest"という名前のユーザーを作成し、「POS: SM: 見込み仕入先プロキシ・ログイン・ユーザー」プロファイル・オプションを"Guest"に設定できます。"Guest"に1人の個人が関連付けられ、その個人が購買組織の従業員である必要があります。

2. バイヤー・セキュリティの定義

バイヤー・セキュリティ機能により、購買担当はソーシング・ドキュメントを保護できます。また、組織はバイヤー処理の柔軟性を高めることができます。購買担当はデフォルト・セキュリティレベルを受け入れるか、または特定の条件下でそれを上書きできます。設定可能なセキュリティ・レベルは次の3つです。

「特定」および「階層」セキュリティでは、購買担当がコラボレーション・チームに個人を割り当てることで各ソーシング・ドキュメントへの明示的なアクセスを付与できます。さらに、任意の購買担当を表示専用またはスコアリング・アクセスに限定したり、必要に応じてドキュメント承認者として割り当てたりもできます。

バイヤー・セキュリティを定義する方法については、Oracle Sourcingインプリメンテーションおよび管理ガイドのバイヤー・セキュリティの定義に関する項を参照してください。

3. 属性グループおよび要件セクションの設定

要件は、仕入先がネゴシエーションに応答するときに仕入先からのヘッダー・レベルの情報を要請します。要件はセクションにグループ化できます。その後、セクションを使用して、仕入先に応答を求める質問を一貫した方法で論理的に構成できます。ソーシング管理者がセクションを作成し、購買担当が後でネゴシエーション作成時にそのセクションに要件を割り当てることができます。または、ネゴシエーション作成時に購買担当が管理者によって事前定義されたセクションを選択するかわりに、新しいセクションを作成することもできます。

属性グループおよび要件セクションの設定方法については、Oracle Sourcingインプリメンテーションおよび管理ガイドの属性グループおよび要件セクションの設定方法に関する項を参照してください。

4. ネゴシエーション設定の設定

「ネゴシエーション設定」ページを使用して、情報依頼に関連するOracle Supplier Managementの様々な側面を設定および管理できます。これには次のものが含まれます。

「ネゴシエーション設定」ページには、仕入先管理管理者職責の「仕入先認定および評価」からアクセスできます。「管理」タブで「ネゴシエーション設定」をクリックします。

様々な構成の説明は、Oracle Sourcingインプリメンテーションおよび管理ガイドを参照してください。

5. ネゴシエーション条件の定義

ネゴシエーション条件は、仕入先ユーザーが最初にネゴシエーションに応答する前に仕入先ユーザーに提示されます。仕入先ユーザーは応答を発行する前に条件を受け入れる必要があります。同じネゴシエーションの後続の応答を発行する際には、ユーザーは条件を受け入れる必要はありません。

ネゴシエーション条件の定義方法については、Oracle Sourcingインプリメンテーションおよび管理ガイドのネゴシエーション条件の定義に関する項を参照してください。

6. 再使用可能属性リストの定義

属性により、仕入先がネゴシエーション明細に応答する際に入力する必要がある(単なる応答価格以外の)追加詳細が指定されます。明細属性は、ネゴシエーションの明細に適用される特性です。たとえば、ネゴシエーションに車両の明細が含まれている場合に、マイレージと呼ばれる明細属性も存在することがあります。この属性に目標値を設定して、この明細への応答を走行距離12,000マイル未満にするよう指定できます。ネゴシエーションに同じ属性を繰り返し使用する場合は、属性定義を含む属性リストを作成できます。それ以降は、属性を繰り返し定義しなくても、ネゴシエーションに属性リストを適用するだけで済みます。

再使用可能属性リストを定義する方法については、Oracle Sourcingインプリメンテーションおよび管理ガイドの再使用可能属性リストの定義に関する項を参照してください。

Supplier Lifecycle Managementでは、「マッピング」ボタンを使用して、明細品目属性をOracle Product Information Management製品で定義された品目仕入先属性にマップできます。明細をプロファイル属性にマップした後は、すべての明細応答が仕入先プロファイルに自動的に保存されます。「情報依頼品目明細の品目仕入先プロファイル属性へのマッピング」を参照してください。

7. 再使用可能要件リストの定義

要件は、ネゴシエーションに応答した仕入先に関する概要情報を要請するために定義します。この情報は仕入先自身または社内評価者から提供されます。通常、要件は質問の形式で定義します。要件を定義した後、その要件を再使用可能属性リストに似た再使用可能リストと組み合せることができます。最初にリストを作成し、次にそのリストに対して要件を定義します。

再使用可能要件リストを定義する方法については、Oracle Sourcingインプリメンテーションおよび管理ガイドの再使用可能要件リストの定義に関する項を参照してください。

Supplier Lifecycle Managementには、もう1つの「マッピング」ボタンがあります。このボタンは、属性明細を仕入先プロファイル属性にマップするために使用します。明細をプロファイル属性にマップすると、すべての明細応答が仕入先のプロファイルに自動的に保存されます。「情報依頼要件およびカテゴリ明細属性の仕入先プロファイルへのマッピング」を参照してください。

8. 再使用可能参加依頼先リストの定義

仕入先の同じコア・グループに多くの(またはすべての)ネゴシエーションへの参加をよく依頼する場合は、それらの仕入先を、ネゴシエーションに使用する再使用可能参加依頼先リストに追加できます。参加依頼先リストを使用するとすべての適切な個人に対象のネゴシエーションへの参加を確実に依頼できるため、ビジネス実務の標準化とネゴシエーション・プロセスの合理化に役立ちます。購買担当は新規ネゴシエーションの作成時に参加依頼先リストを追加できます。また、参加依頼先リストをネゴシエーション・テンプレートに添付することもできます。

再使用可能参加依頼先リストを定義する方法については、Oracle Sourcingインプリメンテーションおよび管理ガイドの再使用可能参加依頼先リストの定義に関する項を参照してください。

9. ネゴシエーション形式の定義

Oracle Sourcingでは、複雑な電子ソーシング業務が可能です。この製品の様々な機能により、強力な機能がユーザーに提供されます。しかし、それらの機能がすべて仕入先管理に必要なわけではありません。仕入先管理管理者は、ネゴシエーション形式を定義することによってユーザーに提供する機能を制御できます。ネゴシエーション形式を使用して、購買組織はOracle Sourcingのユーザー・インタフェースを様々なソーシング・イベントのニーズに応じて調整できます。

Supplier Managementには次のネゴシエーション形式が事前定義されています(Oracle Sourcingには事前定義されていません)。

これ以外のすべてのネゴシエーション形式はOracle Sourcingで事前定義されており、Oracle Supplier Managementでも使用できます。これらのネゴシエーション形式はそれぞれ、特定のSupplier Lifecycle Managementプロセスを可能にするために設計されています。Oracle Supplier Managementユーザーズ・ガイドの仕入先登録および認定の管理に関する項、仕入先実績の管理に関する項、および仕入先プロファイルの管理に関する項を参照してください。仕入先登録の情報依頼テンプレートでは、「仕入先登録および事前認定」という事前定義済ネゴシエーション形式を使用します。

次の表に、Supplier Lifecycle Managementの様々なネゴシエーション・ヘッダー管理オプションとネゴシエーション形式の説明を示します。

Supplier Lifecycle Managementの事前定義済ネゴシエーション形式
ネゴシエーション・ヘッダー管理オプション 説明 ** 仕入先登録および事前認定 ** 仕入先質的パフォーマンス評価 ** 仕入先プロファイル監査
要件 この依頼に要件を追加できるようにする。 Yes Yes Yes
コラボレーション・チーム 購買担当のグループが連携してこの依頼を管理できるようにする。 Yes Yes Yes
チーム・スコアリング チーム・スコアリングを有効にする。 Yes Yes Yes
* 情報依頼での仕入先登録および事前認定 登録および登録構成で情報依頼を使用できるようにする。 Yes No No
* 仕入先評価 仕入先応答に社内評価者を追加できるようにする。 Yes Yes Yes
*ヘッダー添付を仕入先プロファイル添付と統合 ヘッダー添付を仕入先プロファイル添付と統合する場合は、この管理オプションを選択する。      
*仕入先プロファイル属性リージョンの有効化 仕入先プロファイル属性リージョンを有効化するには、この管理オプションを選択する。      
1. * 条件セクションの非表示 ヘッダーの条件セクションを非表示にする。 No Yes No
2. * 要約およびフォーム・セクションの非表示 要約およびフォーム・セクションを非表示にする。 No Yes No
3. * 添付の非表示 情報依頼の添付リージョンを非表示にする。 No Yes No
4. * 情報依頼での内部 情報依頼を内部情報依頼にする場合は、これを有効にする。これらの情報依頼は仕入先に表示されなくなる。 No Yes No
* 要件を仕入先プロファイル属性と統合 ネゴシエーションの要件への応答を仕入先プロファイル属性に保存する場合は、この管理オプションを選択する。 Yes Yes Yes

*Oracle Sourcingには存在しない、Supplier Lifecycle Managementの新しいネゴシエーション・ヘッダー管理オプション。

**Oracle Sourcingには存在しない、Supplier Lifecycle Managementに事前定義された新しいネゴシエーション形式。

次の表に、Supplier Lifecycle Managementの様々なネゴシエーション明細管理オプションとネゴシエーション形式の説明を示します。

ネゴシエーション明細管理オプション 説明 ** 仕入先登録および事前認定 ** 仕入先質的パフォーマンス評価 ** 仕入先プロファイル監査
情報依頼の明細 情報依頼の明細を有効にする。 No No Yes
明細属性 情報依頼の明細属性を有効にする。 No No Yes
* カテゴリ明細属性を仕入先プロファイル属性と統合 ネゴシエーションのカテゴリ明細属性への応答を仕入先プロファイル属性に保存する場合は、この管理オプションを選択する。 No No Yes
* 品目明細属性を品目仕入先プロファイル属性と統合 ネゴシエーションの品目明細属性への応答を仕入先プロファイル属性に保存する場合は、この管理オプションを選択する。
Supplier Lifecycle ManagementとPIMアプリケーションが同じ環境にインストールされている場合にのみ適用可能。
No No Yes
* カテゴリ明細承認をASLと統合 このネゴシエーションから仕入先によって直接入力された1つ以上の製品カテゴリを承認し、承認したカテゴリをASLに保存する場合は、これを選択する。 No No Yes
*品目仕入先プロファイル属性リージョンの有効化 品目仕入先プロファイル属性リージョンを有効化するには、この管理オプションを選択する。      
*仕入先プロファイル属性リージョンの有効化 仕入先プロファイル属性リージョンを有効化するには、この管理オプションを選択する。      

*Oracle Sourcingでは利用できない、Supplier Lifecycle Managementの新しいネゴシエーション明細行管理。

**Oracle Sourcingでは利用できない、Supplier Lifecycle Managementに事前定義された新しいネゴシエーション形式。

10. 情報依頼テンプレートの定義

ネゴシエーションで同じ要素(要件、品目明細属性または参加依頼先リスト)を多く使用する場合は、各ネゴシエーション・タイプ(情報依頼、見積依頼、オークション)のテンプレートを作成できます。Supplier Lifecycle Managementでは情報依頼タイプのドキュメントのみを使用します。したがって、Supplier Lifecycle Managementプロセスを合理化してビジネス実務を標準化するためには、情報依頼テンプレートを設定する必要があります。

登録プロセスでの仕入先の認定には、情報依頼テンプレートの作成が必須です。情報依頼テンプレートを作成した後、そのテンプレートを登録構成ページから「事前認定および評価情報依頼」セクションに追加することで登録プロセスにリンクする必要があります。

情報依頼を定義する方法については、Oracle Sourcingインプリメンテーションおよび管理ガイドのネゴシエーション・テンプレートの定義に関する項を参照してください。

情報依頼テンプレートの作成時に、仕入先プロファイル管理の一部として作成した要件を追加でUDAにマップできます。「仕入先プロファイルの設定」の「ステップ1: ユーザー定義属性の設定」を参照してください。情報依頼応答をUDAにマップする方法については、「情報依頼応答のユーザー定義属性へのマッピング」を参照してください。

評価チームを設定して仕入先からの応答の評価タスクを様々な部門のメンバーに委任する方法については、「仕入先の応答を評価するための評価チームの作成」を参照してください。

11. その他のSourcing設定の入力

Supplier Lifecycle Managementにはいくつかのソーシング関連設定がオプションで用意されており、ビジネス・プロセスのニーズに基づいて実行できます。次の設定については、Oracle Sourcingインプリメンテーションおよび管理ガイドを参照してください。

12. 情報依頼応答のユーザー定義属性へのマッピング

仕入先または内部ユーザーによる情報依頼応答を仕入先のプロファイルに保存できますが、そのためには、適切なネゴシエーション形式管理を有効にした後で情報依頼とプロファイル属性間のマッピングを作成する必要があります。マッピングの作成後は、次の条件が満たされたときに応答が仕入先のプロファイルに同期されます。

情報依頼のいくつかの要素は自動的にマップおよび保存されますが、それ以外の要素は手動でマップする必要があります。手動で行う必要があるマッピングは次のとおりです。

次の情報依頼の要素のマッピングを手動で行う必要はありません。

情報依頼要件およびカテゴリ明細属性の仕入先プロファイルへのマッピング

このマッピングは、情報依頼ドキュメント、情報依頼テンプレートまたは再使用可能要件リストで作成します。情報依頼テンプレートまたは再使用可能要件リストでマッピングを作成すると、再使用が簡単になります。

情報依頼テンプレートまたは情報依頼ドキュメントからマッピングを作成する方法は、次のとおりです。

  1. 情報依頼テンプレートの場合は情報依頼テンプレート名、情報依頼ドキュメントの場合はタイトルを入力します。

    情報依頼テンプレートの作成

    本文の説明内容に関するイメージ

  2. ネゴシエーション形式を選択します。次のいずれかの事前定義済Supplier Lifecycle Managementネゴシエーション形式を選択する必要があります。

    サイド・ナビゲーション・バーに「マッピング」リンクが表示されます。このマッピングは、他の事前定義済ネゴシエーション形式では表示されません。これは、「ネゴシエーション形式の定義」で説明したネゴシエーション形式管理が原因です。ユーザーが定義するカスタムのネゴシエーション形式では、情報依頼からのマッピングを作成するための適切なネゴシエーション管理を有効にする必要があります。前述の「ネゴシエーション形式の定義」を参照してください。

  3. 情報依頼に要件を追加します。個々の要件を追加するか、または「処理」ドロップダウン・リストから「要件の追加」リストを選択できます。

  4. サイド・ナビゲーション・バーから「マッピング」を選択します。

    本文の説明内容に関するイメージ

マッピングは、依頼(情報依頼、見積依頼など)の属性を、様々な依頼応答セクションから様々なレベルで仕入先の標準属性およびユーザー定義属性に転送するために作成します。マッピング先の仕入先属性には、仕入先パーティ・レベル、パーティ・サイト・レベルまたは仕入先サイト・レベルの様々な仕入先属性グループを指定できます。マップできる依頼要素は次のとおりです。

マッピングでは、マップされるエンティティのデータ型が同一である必要があります。そのため、要件応答値のデータ型が、関連付けるユーザー定義プロファイル属性のデータ型と一致していることを確認してください。要件スコアをマップするには、関連付けるプロファイル属性がNUMBERデータ型である必要があります。

データ型がこのように一致していない場合、マッピングの保存時に検証エラーが発生します。この検証では、要件応答と関連付けるユーザー定義属性のデータ型が一致しているかどうかだけがチェックされます。

ユーザー定義プロファイル属性を値セットに関連付ける場合は、値セットが独立した型または変更不可能な型である必要があります。マッピングが機能するためには、マップされる情報依頼要件応答値がプロファイル属性の値セットに含まれる少なくとも1つの値の意味と一致している必要もあります。そのために、プロファイル属性の値セットと同じ意味を持つ値セットを使用して情報依頼要件を設定します。プロファイル属性の値セットは、要件の値セットよりも多くの値を含むことができます。

例: 複数行UDAの情報依頼要件へのマッピング

ある組織が、新規仕入先を登録する前に企業コンプライアンスを検証する必要があるとします。この組織ではそのために検証担当役員を雇用しています。検証担当役員は仕入先の認証をチェックし、各仕入先に「Verified Ok」のスタンプを付けます。検証情報を保存するために、この組織では仕入先プロファイルに次の複数行UDAを作成しました。

属性グループ 属性(データ型) データ・レベル 関連レベル
Supplier Compliance Verification
  • Last Verified Date(標準DATE)

  • Verified By(CHAR)

  • Verified Ok(チェック・ボックス)

  • Comments(CHAR)

  • Verification Due Date(標準DATE)

仕入先パーティ 共通

このUDAが「仕入先パーティ」レベルで定義されている点に注目してください。これは、パーティ・サイトまたは仕入先サイトではなく仕入先の組織全体に適用されることを意味します。また、このUDAは「共通」として関連付けられています。これは、特定の分類、所在地または仕入先サイトではなく、仕入先マスターのすべての仕入先に適用されることを意味します。

仕入先管理管理者は、新規仕入先の登録時に「仕入先事前登録および認定」情報依頼テンプレートを作成します。管理者はこのテンプレートに次の社内要件を追加し、検証担当役員で構成される評価チームを作成します。担当役員はこの情報依頼の通知を受取り、要件に応答します。

要件セクション 要件タイプ 要件(応答タイプ)
Verify Supplier Compliance 内部
  • Have you verified that this supplier complies with our Supplier compliance standards?(仕入先が仕入先準拠標準に準拠していることを検証済かどうか)(Yes/No)

  • Please provide any comments.(必要に応じてコメントを入力)(CHAR)

  • What is the next verification due date?(次の検証期日)(標準DATE)

要件を複数行UDAにマップするには、ヘッダー・レベル・マッピングを定義します。ヘッダー・レベル・マッピングは、UDAの各行に対する一意の識別子を示します。また、各要件を属性にマップします。

ヘッダー
依頼 「仕入先プロファイル」の「データ・レベル」 「仕入先プロファイル」の「関連レベル」 「仕入先プロファイル」の「属性グループ」 「仕入先プロファイル」の「属性」
Evaluator Name 仕入先パーティ 共通 Supplier Compliance Verification Verified By
Evaluation Date 仕入先パーティ 共通 Supplier Compliance Verification Last Verified Date

この例では「セクション・スコア」表は無視してください。

要件
「依頼」のセクション 「依頼」の「要件」 「依頼」の「応答」 「仕入先プロファイル」の「データ・レベル」 「仕入先プロファイル」の「関連レベル」 「仕入先プロファイル」の「属性グループ」 「仕入先プロファイル」の「属性」
Verify Supplier Compliance Have you verified that this supplier complies with our Supplier compliance standards?(仕入先が仕入先準拠標準に準拠していることを検証済かどうか)(Yes/No) 仕入先パーティ 共通 Supplier Compliance Verification Verified Ok
Verify Supplier Compliance Please provide any comments.(必要に応じてコメントを入力)(CHAR) 仕入先パーティ 共通 Supplier Compliance Verification Comments
Verify Supplier Compliance What is the next verification due date?(次の検証期日)(標準DATE) 仕入先パーティ 共通 Supplier Compliance Verification Verification Due Date

仕入先が承認されて情報依頼が完了すると、「Supplier Compliance Verification」UDAに検証担当役員の応答を示す1つの行が表示されます。このような種類のコンプライアンス監査を繰り返し行うには、仕入先準拠監査を設定します。仕入先準拠監査の作成の詳細は、Oracle Supplier Managementユーザーズ・ガイドの仕入先準拠およびプロファイル監査に関する項を参照してください。

複数行UDA「Supplier Compliance Verification」が表示された仕入先プロファイル

本文の説明内容に関するイメージ

例: 単一行UDAの情報依頼商品カテゴリ明細属性へのマッピング

情報依頼にカテゴリ明細を追加すると、仕入先からカテゴリ属性を収集できます。ネゴシエーション形式の「カテゴリ明細属性を仕入先プロファイル属性と統合」管理が有効になっている場合に、この情報を仕入先プロファイルUDAにマッピングできます。たとえば、ある組織が仕入先からモニターを調達するとします。この組織にはモニター・サイズを格納するための単一行UDAがあります。UDAは次のとおりです。

属性グループ 属性(データ型) データ・レベル 関連レベル 関連付け先
Supplier Monitor Product Lines
  • 13" Monitors Products(CHAR)

  • 15" Monitors Products(CHAR)

  • 17" Monitors Products(CHAR)

仕入先パーティ 製品およびサービス COMPUTER.MONITOR

「Monitor Size Range」属性グループが「製品およびサービス」レベルで関連付けられている点に注目してください。これは、この属性グループがモニター製品カテゴリに関連するためです。この属性グループは、Oracle Inventoryで定義されたモニター・カテゴリである、「COMPUTER.MONITOR」タイプの「製品およびサービス」に関連付けられています。Oracle Inventoryユーザーズ・ガイドのカテゴリの定義に関する項を参照してください。

購買担当は、情報依頼の作成時に情報依頼テンプレートにカテゴリ明細を追加します。

「COMPUTER.MONITOR」カテゴリ明細が表示された情報依頼

本文の説明内容に関するイメージ

購買担当は、カテゴリ明細の「更新」ページからカテゴリ属性の要件を追加します。これらの属性の設定には、再使用可能属性リストを使用できます。

カテゴリ属性の要件が表示された「明細の作成」ページ

本文の説明内容に関するイメージ

この情報依頼はカテゴリ明細のみを含むため、「マッピング」ページに要件マッピングは表示されず、カテゴリ明細マッピングのみが表示されています。

カテゴリ・マッピングが表示された「マッピング」ページ

本文の説明内容に関するイメージ

次のマッピングを定義します。

「依頼」の「明細」 「依頼」の「カテゴリ明細」 「依頼」の「カテゴリ」 「依頼」の「属性」 「仕入先プロファイル」の「データ・レベル」 「仕入先プロファイル」の「関連レベル」 「仕入先プロファイル」の「属性グループ」 「仕入先プロファイル」の「属性」
1 Computer Monitor Product Category COMPUTER.MONITOR Do you supply 13 inch Monitor Products?(13インチ・モニター製品を供給可能か) 仕入先パーティ 製品およびサービス Supplier Monitor Product Lines 13” Monitor Products
1 Computer Monitor Product Category COMPUTER.MONITOR Do you supply 15 inch Monitor Products?(15インチ・モニター製品を供給可能か) 仕入先パーティ 製品およびサービス Supplier Monitor Product Lines 15” Monitor Products
1 Computer Monitor Product Category COMPUTER.MONITOR Do you supply 17 inch Monitor Products?(17インチ・モニター製品を供給可能か) 仕入先パーティ 製品およびサービス Supplier Monitor Product Lines 17” Monitor Products

情報依頼の入力(および、仕入先登録および事前認定情報依頼の場合は仕入先の承認)が完了すると、仕入先応答が「Supplier Monitor Product Lines」UDAに保存されます。

「Supplier Monitor Product Lines」UDAが表示された「仕入先プロファイル」ページ

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例: 情報依頼カテゴリ明細のASLへのマッピング

先ほどの組織を例にとって考えてみましょう。購買担当がモニターの属性を収集した後でショート・リストに含まれる仕入先のモニター・カテゴリを承認するとします。情報依頼で「カテゴリ明細承認をASLと統合」ネゴシエーション形式管理が有効になっている場合、購買担当は「処理」ドロップダウンから「明細別承認」を選択することで情報依頼から直接承認を実行できます。

カテゴリ明細承認が表示された情報依頼

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カテゴリ明細承認が表示された情報依頼

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情報依頼の入力(および、仕入先登録および事前認定情報依頼の場合は仕入先の承認)が完了すると、承認済仕入先リストの「COMPUTER.MONITOR」商品カテゴリに仕入先が表示されます。

「COMPUTER.MONITOR」商品カテゴリに承認済仕入先が表示されたASL

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これまでの例では説明していませんが、情報依頼から次のものへのマッピングも作成できます。

合計スコアおよびセクション値のマッピングの例については、「仕入先実績管理の実装」の「例: 複数行UDAの情報依頼要件セクション値および合計スコアへのマッピング」を参照してください。

前述したように、再使用可能要件リストからもマッピングを作成できます。再使用可能要件リストからマッピングを作成するには、「再使用可能要件リスト」ページで「要件」チェック・ボックスを選択して「マッピング」をクリックします。

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再使用可能要件リストから表示される「マッピング」ページは、情報依頼テンプレートまたは情報依頼ドキュメントから表示されるページと似ていますが、いくつか違いがあります。情報依頼ヘッダー・セクションがない点、およびセクション・スコア表が合計スコアのマッピングに対応していない点に注目してください。これらの違いは次の理由によります。

マップされる属性のデータ型が、応答値またはスコアのデータ型と一致していることを確認してください。一致していない場合はエラーがスローされ、エラーが解決されるまではマッピングを保存できません。

情報依頼品目明細の品目仕入先プロファイル属性へのマッピング

仕入先登録の前の認定プロセスで、品目に関する特定の属性情報を仕入先から収集する必要が生じる場合があります。そのために、「仕入先登録および事前認定」テンプレートでは、情報依頼品目明細の品目仕入先プロファイル属性へのマッピングがサポートされています。ユーザー定義品目属性を構成するためには、有効なOracle Product Information Management製品ライセンスが必要です。Oracle Product Information Managementインプリメンテーション・ガイドを参照してください。また、PIMアプリケーションがSupplier Lifecycle Managementと同じ環境にインストールされている必要があります。

調達する品目のユーザー定義属性を設定する方法については、Oracle Product Information Managementユーザーズ・ガイドのユーザー定義属性に関する項を参照してください。

前述したように、情報依頼ドキュメント、情報依頼テンプレートまたは再使用可能属性リストから品目明細属性をPIM品目仕入先属性にマップできます。情報依頼ドキュメントまたは情報依頼テンプレートからマップする方法は、次のとおりです。

  1. 「品目明細属性を品目仕入先プロファイル属性と統合」ネゴシエーション形式管理が有効になっている必要があります。

  2. 情報依頼に明細品目を追加します。

    明細品目「Monitor 17”」が表示された情報依頼」

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  3. 更新をクリックし、この品目の属性を追加します。

    品目属性が表示された情報依頼の「明細品目」ページ

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  4. サイド・ナビゲーション・パネルの「マッピング」をクリックして、「品目仕入先プロファイル・マッピング」タブに移動します。

    情報依頼の「品目仕入先プロファイル・マッピング」

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ここから、「品目仕入先」、「品目仕入先サイト」、「品目仕入先サイト組織」レベルでPIM属性へのマッピングを作成できます。

例: Product Information Management単一行品目仕入先属性の品目明細属性へのマッピング

次のようなPIM品目仕入先UDAがあるとします。

属性グループ 属性(データ型) ビジネス・エンティティ 使用箇所
Item Supplier Information
  • Supplier Item(CHAR)

  • Daily production capacity(NUMBER)

  • Order to ship lead time(CHAR)

  • Price Markup Percentage(NUMBER)

  • RoHS Compliant(チェック・ボックス)

  • WEEE Compliant(チェック・ボックス)

品目仕入先 Monitors

購買担当は、仕入先から情報を収集するために再使用可能属性リストを作成します。

再使用可能属性リスト: 品目生産属性

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これは単一行UDAであるため、ヘッダー・レベルのマッピングはなく、「属性リスト」ページから直接マッピングを作成できます。「マッピング」をクリックし、次のマッピングを作成します。

「依頼」の「要件」 「依頼」の「応答」 「仕入先プロファイル」の「データ・レベル」 「仕入先プロファイル」の「属性グループ」 「仕入先プロファイル」の「属性」
What is daily production capacity of item(品目の日次生産能力) 品目仕入先 Item Supplier Information Daily Production Capacity
What is lead time (in days) from order to shipment(発注から出荷までのリード・タイム(日数)) 品目仕入先 Item Supplier Information Order to Ship Lead Time
What is average % markup in price(価格の平均値上率) 品目仕入先 Item Supplier Information Price Markup Percentage
Supplier Item Number 品目仕入先 Item Supplier Information Supplier Item
What is lead time (in days) from order to delivery(発注から納入までのリード・タイム(日数)) 品目仕入先サイト組織 Item Supplier Information Order to Deliver Lead Time
Is the Product RoHS Compliant?(製品はRoHS準拠か) 品目仕入先 Item Supplier Information RoHS Compliant
Is the Product WEEE Compliant?(製品はWEEE準拠か) 品目仕入先 Item Supplier Information WEEE Compliant

情報依頼の入力(および、仕入先登録および事前認定情報依頼の場合は仕入先の承認)が完了すると、仕入先応答がPIMの「Item Supplier Information」UDAに保存されます。

「Item Supplier Information」ページが表示されたProduct Information Management製品ページ

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13. 仕入先応答を評価する評価チームの作成

評価チームは、Oracle Sourcingで作成されるスコアリング・チームとよく似ています。スコアリング・チームのメンバーは社内要件にスコアのみを割り当てることができますが、評価チームのメンバーは要件に定義された値タイプに基づいて要件への評価(応答)を入力できます。また、要件に関連付けられたスコアリング方法に基づいて、社内評価者の入力した応答にスコアが割り当てられます。要件の値タイプおよびスコアリング方法については、Oracle Sourcingインプリメンテーションおよび管理ガイドの要件の定義に関する項を参照してください。

評価チームを作成する方法は、次のとおりです。

  1. 「情報依頼テンプレートの作成」または「情報依頼の作成」ページで、コラボレーション・チームにメンバーを追加します。

  2. そのメンバーにフル・アクセス、評価アクセス、または評価およびスコアリング・アクセス権を付与します。

    コラボレーション・チームへの評価アクセス権の付与方法が表示された情報依頼ページ

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  3. ページの「要件」領域で、「評価設定の選択」をクリックします。

    「評価設定の選択」ボタンが表示された情報依頼ページ

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  4. 評価チームの定義ページでチームを作成し、チームに名前を割り当てます。必要に応じてチーム・メンバーへの指示を入力することもできます。

    要件セクションのチーム割当てが表示された評価チームの定義ページ

    本文の説明内容に関するイメージ

  5. 鉛筆のアイコンをクリックして、チームにメンバーを追加します。フル・アクセス、評価アクセス、または評価およびスコアリング・アクセス権を付与されたコラボレーション・チーム・メンバーのみを追加できます。

  6. 同じメンバーを複数のチームに含めることができます。

  7. 「セクション割当」で、要件セクションにチームを割り当てます。

  8. 「適用」をクリックします。

チーム・メンバーは情報依頼にアクセスして、自分に割り当てられたセクションの要件への応答を評価します。評価チームでは、様々な部門チームに情報依頼の様々な部分を割り当て、それぞれの専門領域に従った評価を行うことができます。

ステップ4: 仕入先登録構成の設定

Supplier Lifecycle Managementでは、様々なプロファイル・セクション、属性ページおよび調査への仕入先のアクセスをグローバル・レベルまたは営業単位レベルで制御するために、登録構成ページが用意されています。また、仕入先管理管理者は、ステップ3で作成した「仕入先登録および事前認定」情報依頼テンプレートに営業単位レベルで事前認定および評価情報依頼を設定する必要があります。仕入先登録構成を設定する方法は、次のとおりです。

  1. 仕入先管理管理者として仕入先ホームをクリックし、「管理」タブをクリックします。

  2. 仕入先登録構成リンクをクリックします。

  3. 仕入先および内部ユーザーに、標準のプロファイル・セクション、属性ページおよび調査への表示および更新アクセス権を「グローバル」レベル(すべての営業単位全体)で付与します。

    「グローバル」レベルの仕入先登録構成

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  4. 特定の営業単位を構成するには、「範囲」を「営業単位」に変更して適用値を入力します。「進む」をクリックします。

  5. 仕入先および内部ユーザーに、標準のプロファイル・セクション、属性ページおよび調査への表示および更新アクセス権を「営業単位」レベルで付与します。

  6. 登録フォームで共有する属性ページを選択します。

  7. 「事前認定および評価情報依頼」表で、仕入先のスクリーニング用に作成した登録および認定テンプレートをリンクします。

    「営業単位」レベルの仕入先登録構成

    本文の説明内容に関するイメージ

  8. 「適用」をクリックします。

営業単位レベルの設定は、グローバル・レベルの設定よりも優先されます。また、「事前認定および評価情報依頼」テンプレートは営業単位レベルでのみ構成できます。

ステップ5: 仕入先承認の設定

"見込み仕入先登録"または"新規仕入先要求"は、仕入先マスターに仕入先レコードを作成する前に承認される必要があります。承認チェーンを実装して適切な人に承認が転送されるようにするには、Oracle Approvals Management Engineの既存の実装を使用します。または、Supplier Lifecycle Managementで次の手順に従って承認ルールを作成します。

  1. 「POS: 仕入先承認にAMEを使用」プロファイル・オプションを「YES」に設定して、AMEルールを適用します。

  2. Approvals Managementビジネス・アナリスト職責に移動します。「POS: 仕入先承認管理」取引タイプのルールを設定します。Oracle HRMS Approvals Management Implementation Guideを参照してください。

AMEが有効になると、適用可能なAME承認ルールに基づいて、指定した承認者に"見込み仕入先登録"または"新規仕入先要求"が送信されます。

ステップ6: 重複防止の設定

前提条件: 「警告: 一致する組織の候補」リージョンは、Supplier Hub製品のライセンスがあり、「POS: SM: 仕入先データ・ハブ構成」プロファイル・オプションを「スタンドアロン」または「統合EBS」に設定している場合にのみ表示されます。

重複防止を設定する方法は、次のとおりです。

ステップ7: 仕入先データ拡充の設定

前提条件: 「拡充」ボタンは、Supplier Hub製品のライセンスがあり、「POS: SM: 仕入先データ・ハブ構成」プロファイル・オプションを「スタンドアロン」または「統合EBS」に設定している場合にのみ表示されます。さらに、直接統合を確立するにはD&Bとの契約を結んでいる必要があります。Oracle Trading Community Architecture User GuideのD&Bの概要に関する項を参照してください。

D&Bを使用したデータ拡充を有効にする方法は、次のとおりです。