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Oracle Supplier Managementインプリメンテーションおよび管理ガイド
リリース12.2
B72201-01
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仕入先プロファイル管理の実装

この章の内容は次のとおりです。

仕入先プロファイルおよび管理グループの概要

仕入先プロファイル情報をオンラインで管理することにより、取引先にかかる管理の負担を軽減できます。Supplier Lifecycle Managementを使用すると、仕入先はプロファイルにオンラインでアクセスしてプロファイルを更新できます。購買担当はこの情報を使用して、購買および買掛管理システムの供給ベース情報を直接変更します。供給ベース情報をオンラインで管理すると、2つの組織の間で必要なフォームおよび直接的な連絡の量が大幅に減ります。

仕入先管理グループ

仕入先管理グループを使用すると、1つ以上の営業単位を1つの管理グループにまとめて、仕入先アカウントを管理できます。各仕入先管理グループでは、複数の購買管理者を置いて、仕入先管理の作業負荷を複数の購買管理者に分散させることができます。これにより、各管理者の責任範囲を、購買組織の営業単位情報のサブセットの保守とすることができます。

企業では、営業活動を分割して管理を効率化することがよくあります。このような分掌は、地理や事業内容に基づいて行われるか、管理上または法律上の理由で確立されます。たとえば、製造企業では、複数の製造部門のうち1つだけがヨーロッパの販売代理店と取り引きすることがあります。また、金融サービス企業では、提供するコンサルティング・サービスの種類ごとに部門を分けることがあります。このような業務上の組織は営業単位と呼ばれます。事業は複数の営業単位に分かれていても、供給ベースの管理は営業単位のグループに編成されている場合があります。営業単位は、通常、その営業単位の購買担当者が対応する仕入先サイトおよび仕入先担当によって区別されます。

仕入先は会社情報を追加または更新することがあります(たとえば、新しいオフィスを開いたために新しい所在地を追加する場合)。購買管理者はすべての仕入先の情報を見ることができますが、更新できるのは自分の仕入先管理グループに属している営業単位だけです。

仕入先管理グループを作成するときは、グループを構成する営業単位を選択します。そのため、異なる仕入先管理グループの構成を慎重に計画する必要があります。複数の管理者チームが同じ営業単位の仕入先の詳細を管理できるので、このような営業単位は複数の仕入先管理グループに含まれる可能性があります。ただし、このような重複した仕入先管理グループの使用はお薦めできません。

次の例では、複数の営業単位に分かれている一般的な購買組織を示します。異なる営業単位が、ヨーロッパ全域を対象とする仕入先であるIndustrial Hydraulics, Ltdの特定の部門と取り引きします。したがって、Industrial Hydraulicsに関する特定の詳細が適切な営業単位に対して更新されるように、2つの仕入先管理グループが定義されています。1つは本社サイトを含み、もう1つはロンドン、フランクフルト、パリのサイトを含みます。

本文の説明内容に関するイメージ

仕入先プロファイル

新しい仕入先の登録が承認されると、Supplier Lifecycle Managementアプリケーションでその仕入先の会社プロファイルが保存されます。仕入先プロファイルには、税金ID、ダン・アンド・ブラッドストリート番号、仕入先所在地、担当名、仕入先によって提供される製品とサービスの説明、所有者ステータス(少数民族オーナーなど)などの分類の詳細、銀行口座の詳細、条件といった会社情報が含まれます。仕入先は情報を管理し、必要に応じて更新します。エラーと遅延を減らすため、仕入先は会社情報が正確かつ最新であることを確認する必要があります。Oracle Supplier Managementユーザーズ・ガイドの仕入先ディレクトリ・サービスに関する項を参照してください。

拡張仕入先プロファイル

仕入先パーティ、パーティ・サイト、仕入先サイトなどのビジネス・エンティティに対してユーザー定義属性(UDA)を作成できます。これらの属性は、ユーザー定義属性グループに集約されます。属性グループを特定のビジネス・エンティティ・タイプと関連付ける必要があります。たとえば、仕入先パーティというビジネス・エンティティに対して作成された仕入先モニター製品属性という名前の属性グループは、モニターを提供する仕入先に対してのみ適用する必要があります。

仕入先パーティUDAは、次のものに基づいて仕入先パーティの特定のタイプに関連付けることができます。

パーティ・サイトの詳細を取得するための属性グループは、次の項目に基づいてパーティ・サイトの特定のタイプと関連付けることができます。

仕入先サイトの詳細を取得するために作成される属性グループは、次の項目に基づいて仕入先サイトの特定のタイプと関連付けることができます。

各ユーザー定義属性では、オプションとして、ユーザーがデータを入力するときに適用するデータ型および検証ルールとともに、値セットを指定できます。作成した値セットは、異なる属性に再使用できます。属性グループを定義する前に、値セットを作成することをお薦めします。属性グループは複数行でも単一行でもかまいません。複数行の属性グループを使用すると、属性値の複数のセットを同じ属性グループと関連付けることができます。たとえば、仕入先の場合、サービス名、サービス・タイプ、サービス頻度を属性とする、サービスという名前の複数行属性グループを作成できます。複数行のサービスを仕入先と関連付けることができます。属性ページを作成して、各属性グループの詳細を取得できます。属性ページを使用すると、仕入先ユーザーおよび購買担当ユーザーは、アクセス権限に基づいて、選択したオブジェクト・インスタンスの属性グループのデータを表示または編集できます。

仕入先管理管理者は仕入先のプロファイルへのアクセスを管理できます。仕入先がオンラインでプロファイルにログインして管理できるようにするため、仕入先にプロファイルへの部分的なアクセスを提供できます。仕入先の実績評価、スコアカード、仕入先に関する他の機密情報など、プロファイルの他の部分は一部または全部の内部ユーザーだけに制限できます。詳細は、「仕入先プロファイルの設定」の「ステップ6: プロファイル・アクセスの設定」を参照してください。

仕入先プロファイル作成フロー

新しい仕入先は、通常、登録の後で独自のプロファイルを作成します。ただし、仕入先プロファイル管理システムの実装を行っていて、購買および買掛管理システムに仕入先がすでに存在する場合は、仕入先にすべての情報を再入力させるのではなく、既存の詳細情報を使用してプロファイルを作成できます。次の表では、新しい仕入先のユーザーが共同作業してプロファイルを作成する場合の詳細なフローを示します。これはSupplier Lifecycle Managementの機能なので、このフローを使用するにはSupplier Lifecycle Management製品のライセンスが必要です。

仕入先プロファイルの作成フロー: 新しい仕入先
通し番号 購買担当による処理 仕入先ユーザーによる処理 注釈
1.  購買担当が仕入先登録のリンクをWebサイトに掲示する。   仕入先登録および認定管理の概要」の「セルフサービス仕入先登録」を参照。
2.    仕入先がセルフサービス登録Webサイトにアクセスし、登録フォームを作成して送信する。 登録要求の通知が購買管理者に送信される。
3.  購買担当が要求を受け取り、追加情報に関する質問表を仕入先に送る。   質問表は、仕入先の拡張プロファイル属性にマップされる登録情報依頼である。
4.   仕入先がリンクにアクセスして応答を作成する。  
5. 購買管理者は登録要求を確認し、要求を承認または拒否する。   承認した場合は、仕入先の仕入先レコードとユーザー・アカウントが作成される。
要求のステータスに関する通知が仕入先に送られる。
6. 購買管理者は新しいユーザーに仕入先プロファイル・マネージャの職責を割り当てる。   または、デフォルトの仕入先ユーザー職責がユーザーに割り当てられる。
7.   仕入先ユーザーは仕入先プロファイルの作成を開始できる。 仕入先は、会社の要約情報を指定し、住所録と担当ディレクトリを定義し、銀行口座の詳細を追加し、適切な業種または認証(少数民族オーナー・ステータスなど)を宣言する。また、仕入先は提供できる製品とサービスを指定する。さらに、仕入先は、ユーザー定義属性で指定されている他の情報(製品、サービス、認証など)を提供する。
通し番号 購買担当による処理 仕入先ユーザーによる処理 注釈
1.   購買管理者が既存の仕入先の情報にアクセスする。   仕入先に仕入先プロファイル・マネージャの職責を付与する(ステップ4)前に、購買管理者は仕入先プロファイルを作成する必要がある。
2.   仕入先管理管理者が承認された仕入先ユーザーに対して、仕入先プロファイル・マネージャの職責または仕入先プロファイルおよびユーザー・マネージャの職責を付与する。    
3.     仕入先ユーザーが会社のプロファイル情報を更新する。  
4. 仕入先管理管理者が更新された情報を確認する。   仕入先によって提供された新しい所在地情報を使用して、購買および買掛管理システムの仕入先サイト・レコードを更新する。
カスタム統合を使用したSupplier Hubのインストールの場合は、ビジネス・イベントを使用してスポーク・システムと情報を同期する。「仕入先データ公開および同期の実装」の「ビジネス・イベントの設定」を参照。
新しい担当情報を使用して仕入先担当レコードが更新される。
5.   仕入先管理管理者は他の仕入先情報を取得するようにUDAを設定する。   Oracle Supplier Managementユーザーズ・ガイドの仕入先プロファイル管理を参照。
6.     仕入先がその他のUDA情報を提供する。  

仕入先管理グループの実装

購買組織の営業単位に関して仕入先管理グループを定義します。各購買管理者は、1つ以上の仕入先管理グループおよびそれらのグループに関連付けられた営業単位を管理します。購買管理者は、仕入先プロファイル情報を使用して、管理しているすべての営業単位を一括更新できます。さらに、仕入先管理グループは、特定の購買管理者がどの営業単位を保守できるかを制御します。

仕入先管理グループを実装するには、Oracle iSupplier Portal Implementation Guideの仕入先管理グループの実装に関する項を参照してください。ステップ3の購買承認者のカスタマイズされた職責の作成で、「職責」ウィンドウの「メニュー」の値として「仕入先管理メイン・メニュー」を入力します。

仕入先プロファイルの設定

仕入先プロファイルを設定するには、次の手順を実行します。

  1. ユーザー定義属性を設定します。

  2. 仕入先タイプを設定します。

  3. ビジネス多様性分類を設定します。

  4. 製品およびサービス・カテゴリを設定します。

  5. 仕入先プロファイル・マネージャの職責を適切な仕入先ユーザーに割り当てます。

  6. プロファイル・アクセスを設定します。

  7. 拡張検索を設定します。

  8. D&B拡充を設定します。

  9. 条件および管理を設定します。

  10. 取引表示を設定します。

  11. タスクおよびノートを設定します。

  12. パーティ関連を設定します。

ステップ1: ユーザー定義属性の設定

前提条件: UDAを設定するには、Supplier ManagementでのUDAの機能を理解する必要があります。Oracle Supplier Managementユーザーズ・ガイドの仕入先ディレクトリ・サービスに関する項を参照してください。

ユーザー定義属性(UDA)を使用すると、購買担当は追加の仕入先情報を管理できます。購買担当は、属性を複数行または単一行の属性グループに集約できます。通常、管理者はUDAを作成し、それを様々なタイプの仕入先と関連付けます。その後、管理者はUDAに対してアクセス管理を設定し、機密属性が承認されていないユーザーによって表示されないようにします。ユーザー定義属性を設定するには、次のタスクを実行します。

仕入先管理管理者の職責でSupplier Managementにログインします。「仕入先ホーム」メニューをクリックします。「管理」タブに従って、「プロファイル拡張」ページを表示します。このページには「仕入先データ・ライブラリアン・スーパーユーザー職責」からアクセスすることもできます。

ユーザー定義属性の値セットの定義

ユーザー定義属性は仕入先に関するすべての詳細情報を収集します。検証ロジックを含むユーザー定義属性を作成して、組織のニーズに対応することもできます。そのためには、値セットを作成し、値セットとユーザー定義属性を関連付けます。属性には、有効な値の静的または動的なリスト、または値の範囲を設定できます。

  1. 「値セット」リンクをクリックして、値セットの保守ページを開きます。このページには既存の値セットが表示されます。

  2. 「作成」をクリックして、値セットの作成ページを開きます。

    本文の説明内容に関するイメージ

  3. 名前と説明を指定します。

    注意: 指定した値セット名は編集できません。

  4. 「データ型」を選択します。データ型は値セットで使用できる値を決定します。属性のデータ型は、その属性の値セットに対して指定したデータ型と一致する必要があります。たとえば、値セット「評価」にはすべての数値が含まれるので、「数値」データ型を使用します。一方、値セット「仕入先タイプ」にはテキスト値のみが含まれるので、「文字」データ型を使用します。

    注意: 値セットを作成した後では、データ型を編集できません。

  5. 属性テキスト・フィールドへのユーザーの入力を制限する場合は、「最大サイズ」の値を選択します。たとえば、属性「日付」の文字数を10文字に制限する場合や、「仕入先」の文字数を50に制限する場合などです。この検証を行わない場合は、デフォルト値の0のままにします。

  6. バージョン管理の有効化は、Supplier Lifecycle ManagementおよびSupplier Hubからはサポートされません。バージョン管理を有効にした場合、値セットは使用できません。

  7. 「検証タイプ」を選択します。

    アプリケーションは表検証タイプを使用する値セットを値リストとして表示します。

  8. 「適用」をクリックします。

完了すると値セット詳細ページが表示されます。作成した後は、「更新」をクリックして特定の設定を編集できます。既存のすべての値セットを「値セット」ページで検索できます。名前、説明、データ型、検証タイプを条件に使用して値セットを検索したり、値セット内の値を検索したりできます。オプションで、値に説明を追加できます。

子値セットの作成、表数値セットの定義、独立値の作成の詳細は、Oracle Product Information Managementインプリメンテーション・ガイドのユーザー定義属性の値セットの定義に関する項を参照してください。

属性グループおよび属性の作成

属性グループおよび属性を作成する方法は、次のとおりです。

  1. 「属性グループ」リンクをクリックして、「属性グループ」ページを開きます。

    本文の説明内容に関するイメージ

  2. 「作成」をクリックして、仕入先プロファイル管理の属性グループの作成ページを開きます。

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  3. 次の値を入力します。

  4. 属性を適用して追加をクリックして、「属性の作成」ページを開きます。

    本文の説明内容に関するイメージ

    このページを使用して、ユーザー定義属性を属性グループに追加します。属性を適用して追加をクリックすると、「属性の作成」ページで「取消」をクリックしたとしても、属性グループは保存されてデータベースにコミットされることに注意してください。かわりに「適用」をクリックすると、属性グループの保存だけが行われて、処理は停止します。属性を適用して追加をクリックすると、次のステップに進みます。

  5. 「属性の作成」ページで次の情報を指定します。

    注意: 必須属性が1つでもある属性グループでは、必須属性にデフォルト値が割り当てられていない場合は、すべての属性に対して属性値は適用されません。

  6. 保存して別の属性を作成する場合は「適用して別のものを追加」をクリックし、保存して処理を終了する場合は「適用」をクリックします。

属性グループの関連付け

属性グループと属性を作成した後は、それらを仕入先プロファイルと関連付ける必要があります。属性グループの関連付けは、それを定義したレベルにおいてのみ行うことができます。たとえば、Production Capacityという属性を作成するとき、その属性を仕入先サイトと関連付けるには、「仕入先サイト」チェック・ボックスを選択する必要があります。さらに、そのような属性グループは仕入先サイトに対してのみ表示されます。たとえば、USの仕入先サイトと関連付ける場合、Production Capacity属性グループはUSの仕入先サイトに対してのみ表示されます。Oracle Supplier Managementインプリメンテーションおよび管理ガイドの拡張仕入先プロファイルに関する項を参照してください。

  1. 「関連」リンクをクリックして、「関連」ページを開きます。

    本文の説明内容に関するイメージ

  2. 「属性グループ」タブの属性グループを表示フィールドで、ビジネス・エンティティ・レベルとして「仕入先パーティ」を選択します。

  3. 分類タイプとして「仕入先タイプ」、「業種」、「一般分類」、「製品およびサービス・カテゴリ」、「国」、「所在地目的」のいずれかをクリックし、その分類タイプで属性グループを分類します。

    注意: 属性グループを関連付ける前に、仕入先タイプ、業種、一般分類、製品およびサービス・カテゴリを設定します。これらの設定については後の章で説明します。

  4. 各分類タイプ・ページでは、その分類タイプの値を選択して、属性グループをその分類タイプ値の仕入先と関連付ける必要があります。たとえば、「仕入先タイプ」分類タイプの場合、最初に値「Manufacturing」を選択し、属性グループ「Manufacturing Supplier Information」をManufacturingタイプの仕入先と関連付けます。

    「属性グループを表示」の値は、この場合はデフォルトで「仕入先パーティ」ですが、「国」関連ページでは値が「パーティ・サイト」および「仕入先サイト」の場合があります。この選択により、分類と関連付けることのできる属性グループが決まります。選択したデータ・レベルで定義されている属性グループのみを、関連付けに使用できます。

  5. 属性グループの追加をクリックして、仕入先への属性グループの追加ページを開きます。このページには、仕入先サイト・レベルで作成され、関連付けに使用できる属性グループが表示されます。

    本文の説明内容に関するイメージ

  6. 適切な属性グループを検索します。属性グループを選択し、「適用」をクリックして、属性グループと選択した分類タイプおよび値を関連付けます。この場合、分類タイプは仕入先タイプ」で、値は「Manufacturing」です。

  7. 同じようにして、他のプロファイル拡張タイプの属性グループを関連付けることができます。

「一般分類」は、関連付けをカスタム分類に拡張するために提供されています。一般分類の詳細は、Oracle Supplier Managementユーザーズ・ガイドの仕入先分類管理に関する項を参照してください。

属性ページの作成

属性グループと仕入先を関連付けた後は、仕入先のプロファイルで表示するために、属性ページに属性グループを配置する必要があります。プロファイルでの属性ページの場所は、含まれる属性グループおよび定義されているビジネス・エンティティによって決まります。たとえば、Business References属性グループを含む属性ページは、Business References属性グループが仕入先パーティに対して定義されているので、仕入先のメイン・プロファイル・ページに表示されます。これに対し、仕入先サイトに対して定義されているLogistics Information属性グループを含む属性ページは、「住所録」の「仕入先サイト」の隣に表示されます。

「Logistics Information」が表示されている仕入先サイト関連の属性ページ

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属性ページを作成して属性グループを関連付けるには、次の手順に従います。

  1. 「共通」プロファイル拡張タイプの「関連」ページで「属性ページ」タブをクリックします。

    本文の説明内容に関するイメージ

  2. 属性グループと分類タイプおよび値を関連付けたページで、「属性ページ」タブをクリックします。「属性グループ」タブに表示される属性グループのみを属性ページに追加できます。

    属性ページのすべての属性グループが、同じビジネス・エンティティに対して定義されている必要があります。つまり、仕入先サイトに対して定義されている属性グループと仕入先パーティに対して定義されている属性グループを、同じページに表示することはできません。これらの属性グループは、仕入先プロファイルの異なる場所に表示される必要があります。仕入先パーティ属性グループを含むページは「組織」ページに表示されますが、パーティ・サイト属性グループを含むページは「所在地詳細」ページに表示されます。同様に、仕入先サイト属性グループを含むページは、仕入先サイトの「追加属性」に表示されます。

  3. 属性グループを表示を選択して、選択したビジネス・エンティティに対して定義されているすべての属性グループを選択します。

  4. 「ページの作成」をクリックします。

    本文の説明内容に関するイメージ

  5. 表示名、アプリケーション内で属性ページの識別に使用される内部名、特定の属性グループ・ページ間でのそのページの表示順序など、基本的な情報を指定します。

    注意: ビジネス・エンティティは、属性グループを表示フィールドで選択した値です。

  6. 「別の行の追加」をクリックして、属性グループを属性ページに関連付けます。

  7. 「適用」をクリックします。

  8. 同様に、属性グループを表示フィールドでビジネス・エンティティ・レベルとして「パーティ・サイト」または「仕入先サイト」を選択して、「ページの作成」をクリックします。同じようにして、他の分類タイプの属性ページを関連付けることができます。

ユーザー定義の関数の作成

独自のカスタム・ロジックを定義するには、ユーザー定義の関数と処理を既存の属性グループに追加できます。最初にユーザー定義属性を設定することにより、属性を使用してユーザー定義の関数を実行できます。

ユーザー定義の関数として使用できるのは、Java、URLまたはPL/SQL関数です。関数では、文字列、整数、ブールなどの様々なデータ型の入力/出力パラメータを使用できます。また、これらのパラメータを属性およびオブジェクトの主キー値にマップすることもできます。処理は、ページにボタンまたはリンクとして表示される関数のトリガー・ポイントです。ボタンおよびボタン自体に表示されるラベルの条件付き表示を指定できます。また、ユーザーの入力に基づいてユーザーにプロンプトを表示できます。

ユーザー定義の関数の作成については、Oracle Product Hub User's Guideのユーザー定義関数の作成に関する項を参照してください。

属性グループへの処理の追加

「関連」ページの属性グループの隣にある「処理」アイコンをクリックして、関数と属性グループを関連付けることができます。

本文の説明内容に関するイメージ

処理の追加の詳細は、Oracle Product Hub User's Guideの属性グループへの処理の追加に関する項を参照してください。

ステップ2: 仕入先タイプの設定

仕入先タイプはFND参照であり、ビジネス・ニーズに従ってカスタマイズできます。参照の詳細は次のとおりです。

この値を、「仕入先」ウィンドウの「分類」リージョンの「タイプ」フィールドに入力します。この値は25文字以下です。25文字を超えると「仕入先」ウィンドウに表示されません。

ステップ3: ビジネス多様性分類の設定

新規または既存の仕入先が分類に使用する業種のリストを定義できます。Oracle iSupplier Portal Implementation Guideの職種値リストの定義に関する項を参照してください。すべてのステップに変更を加えることなく従ってください。

ステップ4: 製品およびサービス・カテゴリの設定

購買品目カテゴリ・フレックスフィールドの値を使用して、製品とサービスのリストまたは階層を設定できます。Oracle iSupplier Portal Implementation Guideの製品とサービスのカテゴリの設定に関する項を参照してください。すべてのステップに変更を加えることなく従ってください。

ステップ5: 仕入先ユーザーへの職責の割当

仕入先プロファイルを実装した後は、仕入先プロファイル・マネージャの職責を適切な仕入先ユーザーに割り当てる必要があります。これにより、仕入先ユーザーは仕入先プロファイルにアクセスして更新できます。

担当のアカウントを作成するには、仕入先プロファイルから担当の詳細ページを開き、「この担当のユーザー・アカウントの作成」を有効にします。ユーザー名と仕入先プロファイル・マネージャの職責を選択します。外部として指定されているすべての職責がここに表示されます。「仕入先ユーザー管理の実装」の「ステップ1: 外部職責のフラグ設定」を参照してください。

本文の説明内容に関するイメージ

仕入先プロファイル・マネージャが更新を行うと常に、仕入先管理管理者に通知が送られます。管理者は変更されたプロファイルにアクセスし、更新を承認するか元に戻すことができます。更新を承認すると、追加/変更は購買および買掛管理システムに送られます。

ステップ6: プロファイル・アクセスの設定

仕入先管理管理者は、仕入先プロファイルの部分への仕入先ユーザーまたは内部ユーザーによる表示および更新アクセスを制限できます。

プロファイル・ページの機能セキュリティの設定

ユーザー定義属性を除く仕入先プロファイルのすべての要素は、機能セキュリティを利用して制御できます。たとえば、Supplier Lifecycle Managementにおいて仕入先ユーザーに対してあらかじめ定義されている仕入先プロファイル・マネージャの職責には、「条件および管理」リージョンは表示されません。「条件および管理」は内部ユーザーに対してのみ表示されます。仕入先に対してセクションが表示されるようにするには、管理者は仕入先プロファイル・マネージャの職責のメイン・メニューにメニューまたは関連する機能を追加できます。

ユーザー定義属性に対するプロファイル・アクセス管理の設定

UDAへのアクセスを管理するには、仕入先管理管理者はカスタム権限を作成し、これらの権限を使用して、ユーザーにUDA属性グループへの表示または編集アクセスを割り当てることができます。たとえば、「View Supplier Compliance」という名前の権限を作成し、「Supplier Compliance Information」属性グループの「仕入先パーティ」レベルの「表示」フィールドに、この権限を割り当てます。

このようにすると、View Supplier Compliance権限を持っているユーザーのみがこのUDAを表示できます。他のすべてのユーザーには、関連する仕入先プロファイルのこのUDAは表示されません。

属性グループ・アクセス管理ページ

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ロールを使用してユーザーに権限を割り当てることができます。ロール(権限セットとも呼ばれます)は一連の権限です。仕入先プロファイルのプロファイル・アクセス管理ページでユーザーにロールを割り当てることができます。たとえば、View Supplier Compliance権限を持つStandard Buyerという名前のロールを作成します。

「ロール」ページ

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特定の仕入先のプロファイルのUDAの表示を制御するには、仕入先のプロファイルを開き、サイド・ナビゲーション・バーの「プロファイル・アクセス管理」リンクをクリックします。ロールStandard Buyerを追加して、Pat Stockに割り当てます。このようにすると、Pat Stockのみが、仕入先のプロファイルのSupplier Compliance Information UDAを表示できるようになります。仕入先管理管理者は、人、会社、グループ、またはすべての使用にロールを割り当てることができます。

仕入先のプロファイルの「プロファイル・アクセス管理」ページでのロールの追加

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特定の仕入先のプロファイルではなくすべての仕入先のプロファイルのUDAの表示を管理するには、「付与」を使用します。付与によって、特定のユーザー、ユーザー・グループまたはすべてのユーザーにロール(権限セット)を割り当てることができます。選択したデータ・セットに付与を適用する必要もあります。この例では、Standard Buyer Grantsという名前の付与を作成します。ユーザーPat Stockを選択します。Object Partiesに付与を適用します。ロール(またはセット)Standard Buyerを付与と関連付けます。Standard Buyer Grantは、Pat Stockに対して、すべての仕入先のプロファイルのSupplier Compliance Information属性グループへの表示アクセスを提供します。Oracle E-Business Suite Security Guideの権限、権限セットおよび付与に関する項を参照してください。

注意: 付与の設定で「全ユーザー」オプションを使用するとすべての仕入先ユーザーが含まれるので注意してください。「全ユーザー」の選択は、「付与」ページだけでなく特定の仕入先パーティの「プロファイル・アクセス管理」にも表示されます。

「付与の作成」ページでの特定のユーザーへの割当

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「付与の作成」ページでの選択したデータとの関連付け

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「付与の作成」ページでのロール(権限セット)の割当

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権限、権限セット、および付与は、Oracle Applications System Administrationフレームワークの機能です。仕入先管理管理者は、「管理」タブの「セキュリティ」サブタブからこの機能にアクセスすることもできます。

これらの各機能の詳細は、Oracle E-Business Suite Security Guideを参照してください。

次の権限とロールを作成し、カスタム権限およびロールのテンプレートとして使用します。

  1. ロール名: 仕入先プロファイル管理者、ロール・コード: POS_SUPPLIER_PROFILE_ADMIN。次のデフォルト権限を含めます。

  2. ロール名: 標準の購買担当、ロール・コード: POS_STANDARD_BUYER。次のデフォルト権限を含めます。

  3. ロール名: 仕入先ユーザー、ロール・コード: POS_SUPPLIER_USER。権限は含めません。ユーザーがビジネス要件に従って事前定義済の権限または自分で定義した権限を追加できます。

必須プロファイル・オプションの設定

UDAのプロファイル・アクセス管理は、デフォルトではオフになっているプロファイル・オプションで管理します。「POS: SM: 仕入先のデータ・セキュリティの有効化」プロファイル・オプションを「Yes」に設定する必要があります。そうしないと、前述のどの設定も機能しません。加えて、仕入先の表示権限を持つロールの「POS: SM: 内部ユーザーのデフォルト役割」プロファイル・オプションを仕入先プロファイルUDAに設定する必要があります。仕入先の表示権限を持つロールでこのプロファイル・オプションを設定しない場合、内部ユーザーは簡単な仕入先検索を実行できません。仕入先検索結果に仕入先が返されません。

UDAのアクセス管理は見込み仕入先の登録フォームにも適用されることに注意してください。仕入先管理管理者は、登録構成から、見込仕入先および内部ユーザーに表示および更新アクセスを付与できます。「仕入先登録および認定管理の実装」の「ステップ4: 仕入先登録構成の設定」を参照してください。前述のようにUDAの表示または編集権限が制限されている場合、そのUDAは見込み仕入先には表示されません。

ノートのアクセス権限の設定

ノートは仕入先には表示されません。一方、内部ユーザーは、付与されているアクセス権限に基づいて、ノートを作成、削除および更新できます。ノートの権限、権限セットおよび付与のリストについては、Oracle Common Application Calendar Implementation Guideを参照してください。さらに、Oracle Supplier Managementには、事前定義済のPOSノート・ユーザー権限セットと、次に示す事前定義済の付与が提供されています。

前述の「ユーザー定義属性に対するプロファイル・アクセス管理の設定」を参照してください。

ステップ7: 拡張検索基準および表示書式の設定

拡張検索を使用すると、複数の検索基準を含む複雑な検索問合せを作成できます。また、頻繁に実行する検索の場合は、検索基準を保存して再使用することもできます。さらに、拡張検索の結果を表示するときの表示書式を設定することもできます。表示書式は、検索結果で表示するフィールドのセットです。作成して保存した表示書式は、仕入先拡張検索にアクセスできるすべてのユーザーが使用できます。管理者が作成した検索基準と表示書式は、すべての内部ユーザーが見ることができます。

拡張検索の基準と表示書式を設定するには、仕入先管理管理者の職責と、「管理」タブの「プロファイル拡張」サブタブを使用します。

次のタスクを実行します。

検索基準および表示書式を作成するとき、基準の追加に使用できる属性グループは、「拡張検索」ページで設定されている検索コンテキストに依存します。たとえば、EPA Guidelinesという属性グループがあるものとします。EPA GuidelinesはCountry USAに関連付けられており、USの仕入先にのみ適用されます。最初に、「検索コンテキスト」を「国」に設定し、値をUSに設定します。このようにすることによってのみ、EPA Guidelinesは検索基準の作成ページおよび表示書式の作成ページに表示されます。

ステップ8: 仕入先データ拡充の設定

タイプが組織の仕入先のD&Bデータを購入することにより、ユーザー入力情報を拡充します。Oracle Trading Community Architecture User GuideのD&Bの概要に関する項を参照してください。

前提条件: 「拡充」ボタンは、Supplier Hub製品のライセンスがあり、「POS: SM: 仕入先データ・ハブ構成」プロファイル・オプションを「スタンドアロン」または「統合EBS」に設定している場合にのみ表示されます。さらに、直接統合を確立するにはD&Bとの契約を結んでいる必要があります。Oracle Trading Community Architecture User GuideのD&Bの概要に関する項を参照してください。

D&Bからのデータ拡充を有効にするする方法は、次のとおりです。

ステップ9: 条件および管理の設定

このセクションでは、管理者は、Oracle PurchasingおよびOracle Payablesでの会計、税金およびレポート、購買、受入、支払詳細、支払関連、請求書を管理できます。これらは、Oracle Supplier Managementがこれらのアプリケーションと同じインストール・インスタンスを共有している場合にのみ適用できます。

Oracle Purchasing関連の設定については、Oracle Payablesインプリメンテーション・ガイドの仕入先 - 購買会計オプションに関する項を参照してください。他のすべての設定については、Oracle Supplier Managementユーザーズ・ガイドを参照してください。

ステップ10: 取引ビューの設定

Oracle Supplier Managementの取引のビューを拡張し、E-Business Suiteアプリケーションの一部ではないアプリケーションの取引データを組み込んで、組織でのすべての仕入先ビジネス取引の完全なビューを提供できます。これは仕入先データ・ライブラリアンの職責からのみ使用できます。

取引ビューワの機能:

仕入先のプロファイルから「取引」ページを開くと、取引ビューワ・エンジンがサポート・ビューおよび表からメタデータ問合せを読み取り、各取引タイプに対する動的ビュー・オブジェクトを作成します。ビュー・オブジェクトは、取引タイプのデータを取得して、「取引」ページに表示します。

取引ビューワのメタデータ・モデルは、仕入先取引タイプの情報を格納する複数の表で構成されます。実行時に、取引ビューワ・エンジンは、メタデータ・モデルに格納されている問合せを実行することにより、各仕入先の取引を取得して表示します。次の問合せを使用して、取引ビューワ・メタデータ・モデルを拡張できます。

取引ビューワを拡張する方法およびメタデータを更新する方法の詳細は(サンプル・コード、表、ビューの説明など)、My Oracle Support、Document 312811.1のOracle Customer Data Hubインプリメンテーションの概念と戦略のホワイト・ペーパーを参照してください。

ステップ11: タスクおよびノートの設定

タスクとノートは、Supplier Lifecycle ManagementおよびSupplier Hubから有効にするOracle Common Application Calendarの機能です。オプションのステップとして、タスクとノートを設定できます。

タスクの設定については、「プロファイル・オプションの有効化」のタスク関連プロファイル・オプションと、Oracle Common Application Calendar Implementation Guideのタスク・マネージャ共通ステップに関する項を参照してください。ノートの設定については、「プロファイル・アクセスの設定」の「ノートのアクセス権限の設定」を参照してください。さらに、Oracle Common Application Calendar Implementation Guideのノートの実装に関する項を参照してください。

ステップ12: パーティ関連の設定

オプションのステップとして、パーティ関連を設定して、個人、会社エンティティ、非公式グループ、組織を含むパーティ間の関連を管理できます。Oracle Trading Community Architecture管理ガイドの関連タイプ作成に関する項を参照してください。

パーティ関連を設定するには、仕入先データ・ライブラリアン・スーパーユーザーの職責と、「管理」タブの「パーティ関連」サブタブを使用します。

業種再認証通知プログラムの実行

購買担当は、Business Classification Re-Certification Notificationコンカレント・プログラムをスケジュールして毎日実行し、指定されている仕入先ユーザーに催促通知を送信する必要があります。

業種再認証通知プログラムを実行する方法は、次のとおりです。

  1. 仕入先管理管理者職責、「管理」タブに移動します。「コンカレント要求」サブタブをクリックします。

  2. 「単一要求」オプションを選択します。

  3. 「OK」をクリックします。「要求の発行」ページが表示されます。

  4. 「名前」LOVから「業種再認証通知」項目を探して選択します。

  5. 「スケジュール」をクリックします。「スケジュール」ページが表示されます。

  6. 「ジョブの実行」リージョンで「定期」を選択します。

  7. 再実行フィールドに1を入力します。

  8. リストから「日数」項目を選択します。

  9. 「OK」をクリックします。

  10. 「発行」をクリックします。