Oracle Supplier Managementインプリメンテーションおよび管理ガイド リリース12.2 B72201-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章の内容は次のとおりです。
仕入先データ公開機能セットには、Supplier Hubを他のスポーク・システムと統合する機能があります。この機能セットは、必要なビジネス・イベントを呼び出すためのインフラストラクチャを備えています。また、サード・パーティ・システムのデータ統合に使用できるAPIが用意されています。Supplier Hubでは、Oracle Trading Community Architectureをその基盤として使用するため、TCAが提供する様々なAPIを使用して、仕入先関連の操作を実行できます。TCA製品のAPIについては、Oracle Trading Community Architecture Technical Implementation Guideを参照してください。
公開サービスは、税金、バンキング、分類、仕入先サイト、担当者情報などの仕入先プロファイル情報をSupplier Hubから抽出する、一連の事前定義済APIです。Supplier Hubの中で仕入先プロファイル、仕入先サイトまたは担当者が作成または変更されると、常にビジネス・イベントが呼び出されます。Supplier Hub内のビジネス・イベントは、Oracle Workflowイベント・マネージャに事前登録されています。Oracle Workflowイベント・マネージャに登録されたシステムは、イベントのサブスクライブを行うことができるほか、イベント・サブスクリプション・ロジックを使用して、トリガー・イベントが発生したときに実行されるプロセスを指定できます。
ビジネス・イベントは、変更された仕入先プロファイル、仕入先サイトまたは担当者の主要識別子に加え、実行された作成、更新、削除などの操作を渡します。サブスクライバは、問合せサービスを呼び出し、ビジネス・イベントによって渡されたエンティティ識別を使用して、Supplier Hubからオブジェクト定義を抽出できます。サブスクライバは、エンティティに関して必要な情報を、問合せサービスに渡される入力パラメータに基づいて指定できます。その後、問合せサービスがオブジェクト定義をサブスクライバに返します。
Supplier Hubは、仕入先情報の公開を有効化する仕入先プロファイル公開イベントを備えています。さらに、このハブには、公開イベント履歴を追跡する能力があります。
仕入先データ・ライブラリアンは、「スマート検索」ページの「検索結果」領域の「レポートの生成」ボタンを使用して、仕入先プロファイルのビジネス・インテリジェンス・レポートを生成できます。
Supplier Managementでは、仕入先プロファイル情報を「拡張検索結果」ページからスプレッドシートにエクスポートできます。エクスポートする仕入先を検索します。その後、「すべてエクスポート」をクリックして、結果セット全体をスプレッドシートにエクスポートします。最も関連性の高い情報をエクスポートするには、表示書式を設定します。
仕入先データ公開および同期機能を実装するには、次の手順を実行します。
Supplier Hub APIを使用します。参照: このマニュアル(Oracle Supplier Managementインプリメンテーションおよび管理ガイド)の「Supplier Hub APIの使用方法」
ビジネス・イベントを設定します。
仕入先プロファイル・エクスポートを設定します。
Supplier Hubには、次のAPIが用意されています。
仕入先の作成: このプロシージャは、入力された仕入先および子エンティティ情報を使用して、Payables、TCA(Trading Community Architecture)、バンキングおよび税金表に仕入先レコードを作成します。
仕入先サイトの作成: このプロシージャは、入力された仕入先サイト情報を使用して、PayablesおよびTCAに仕入先レコードを作成します。
仕入先サイト担当者の作成: このプロシージャは、入力された仕入先サイト担当者情報を使用して、PayablesおよびTCAに仕入先サイト担当者レコードを作成します。
ユーザー定義属性データの取得: 1つの仕入先インスタンスの要求されたユーザー定義属性を取得します。
ユーザー定義属性データの処理: 仕入先用のユーザー定義属性データを作成、更新または削除します。
仕入先の更新: このプロシージャは、Payables内の仕入先レコードを更新します。
仕入先の検証: このプロシージャは、PayablesおよびTCA内の仕入先レコードを検証します。
仕入先サイトの更新: このプロシージャは、Payables内の仕入先サイト・レコードを更新します。
仕入先サイトの検証: このプロシージャは、PayablesおよびTCA内の仕入先サイト・レコードを検証します。
重複している可能性がある仕入先パーティを識別するAPI。Oracle Trading Community Architecture Technical Implementation Guideを参照してください。
公開済仕入先の取得: 仕入先プロファイル情報の公開履歴に関連するAPI。
公開応答の作成: スポーク・システムは、このAPIを使用して仕入先公開イベントに応答します。
これらのAPIおよびWebサービスは、Oracle Integration Repositoryから見つけることができます。これらのAPIを見つけるには、統合SOAゲートウェイの職責を選択します。表示されるメニューから「Integration Repository」を見つけ、「調達」→「iSupplier Portal」→「仕入先」の順に選択します。仕入先オブジェクトをクリックして右側のパネルをリフレッシュします。その場所に、仕入先API(内部名POS_VENDOR_PUB_PKG)が表示されます。前述のすべてのAPIを見つけるには、仕入先APIをクリックします。
さらに、Oracle Trading Community Architecture API、Webサービスおよびイベントを使用して、すべてのパーティ・レベルの情報を変更できます。TCA製品のAPIについては、Oracle Trading Community Architecture Technical Implementation Guideを参照してください。
ユーザーは、データが作成または更新されたときに、ビジネス・イベントを使用して、仕入先関連情報をSupplier Hubから自動的に公開できます。自動化された公開の場合、ビジネス・イベント・フレームワークが公開サービスと連動して、利用中のビジネス・プロセス・サービスおよびオプションでサブスクライブ用アプリケーションに対してSupplier Hubリポジトリのデータを公開するための統合インフラストラクチャを提供します。
これらのイベントを見つけるには、Oracle E-Business Suiteにログインし、「統合SOAゲートウェイ」を選択します。表示されるメニューから「Integration Repository」を見つけ、「調達」→「Internet Supplier Portal」→「仕入先」の順に選択します。仕入先オブジェクトをクリックして右側のパネルをリフレッシュします。その場所にPayables仕入先イベントが表示されます。
Payables仕入先イベント: このイベントは、仕入先/仕入先サイト/仕入先担当者が作成または更新されたときに、アプリケーションでトリガーされます。
内部名: oracle.apps.ap.supplier.event
ソース・ファイル: patch/115/xml/US/apsupevnte.wfx
ソース・バージョン: 120.0.12010000.3
ソース製品: AP
TCAイベント: Oracle Trading Community Architecture Technical Implementation Guideを参照してください。
Supplier Hub - 仕入先公開イベント: このイベントは、仕入先データが公開されたときにアプリケーションでトリガーされます。
内部名: oracle.apps.pos.supplier.publish
ソース・ファイル: patch/115/xml/US/ POSPUBSE.wfx
ソース・バージョン: 120.0.12010000.2
ソース製品: POS
仕入先タスク・ビジネス・イベント: Oracle Common Application Calendar Implementation Guideのタスク・ビジネス・イベントのサブスクライブに関する項を参照してください。
仕入先UDA値更新前イベント: このイベントは、UDA値の作成または更新の直前にアプリケーションでトリガーされます。
内部名: oracle.apps.pos.sdh.ext.preAttributeChange
ソース・ファイル: patch/115/xml/US/posudabe.wfx
ソース・バージョン: 120.0.12010000.3
ソース製品: POS
仕入先UDA値更新後イベント: このイベントは、UDA値の作成または更新の直後にアプリケーションでトリガーされます。
内部名: oracle.apps.pos.sdh.ext.postAttributeChange
ソース・ファイル: /patch/115/xml/US/posudabe.wfx
ソース・バージョン: 120.0.12010000.3
ソース製品: POS
前述のイベントのいずれかのサブスクライブを行う方法は、次のとおりです。
ワークフロー管理者Webアプリケーション職責を使用して、Oracleアプリケーションにログオンします。
ビジネス・イベントに移動し、ビジネス・イベントを検索します。
「サブスクリプションの作成」をクリックします。
サブスクリプションのための処理およびその他のパラメータを入力します。
実装ステップについては、Oracle Workflow Developer's Guideのビジネス・イベントの管理に関する項を参照してください。
Supplier Hubでは、Oracle BI Publisherを使用して仕入先プロファイル・レポートを生成できます。Oracle BI Publisherは、Oracle E-Business Suiteに付属するテンプレート・ベースの発行用ソリューションです。一般的なデスクトップ・ワード・プロセシング・ツールと既存のE-Business Suiteデータ・レポーティングを統合することにより、レポートの設計および発行に対する新しいアプローチが提供されます。BI Publisherでは標準的でよく知られた技術およびツールが活用されているため、カスタム・レポート書式の迅速な開発および保守が可能です。レポート出力を行う方法を異なるテンプレート・ファイルで設計および制御できます。BI Publisherの実行時には、設計済テンプレート・ファイルがレポート・データとマージされ、様々なビジネス・ニーズを満たすPDF、RTF、HTMLまたはEXCELの出力が作成されます。
Supplier Hubには、サンプル・テンプレートPOSGENRPTが用意されています。このテンプレートを使用するか、独自のテンプレートを作成して、レポートを生成できます。BI Publisherは、テンプレートおよびそのデータ・ソースをレポートにマージします。レポートは、「スマート検索」ページの「検索結果」領域の「レポートの生成」ボタンを使用して実行できます。参照: Oracle Supplier Managementユーザーズ・ガイドの仕入先プロファイル・レポートの生成に関する項
カスタム・テンプレートを作成するには、事前定義済のPOSGENRPT.xsdファイル(XMLスキーマ・ファイル)を使用して、使用可能なタグを表示できます。このスキーマ・ファイルには、仕入先プロファイルに関連するタグが含まれます。適用可能なタグをカスタム・テンプレートに追加できます。
テンプレートを作成するには、テンプレート・ビルダーを使用します。テンプレート・ビルダーは、RTFテンプレートの作成を簡素化するためのMSワード用のプラグ・インです。"Patch 4239263 - Oracle XML Publisher Template Builder"をMy Oracle Supportからダウンロードし、ローカルPCのテンプレート・ビルダーにインストールできます。テンプレート・ビルダーをインストールすると、MS Wordドキュメントにテンプレート・ビルダーという新しいメニュー・オプションが表示されます。このメニュー・オプションを使用してテンプレートを作成できます。
事前定義済XMLスキーマ・ドキュメント(XSD)をロードし、xsdファイル内のタグを使用してRTFテンプレートを作成します。
テンプレートの設定方法の詳細は、Oracle XML Publisher管理および開発者ガイドのテンプレート・マネージャの使用方法に関する項を参照してください。
プロファイル・オプションの設定
仕入先プロファイル・レポートを生成する前に、次のプロファイル・オプションを設定する必要があります。
POS: SM: 仕入先レポート・テンプレート:デフォルト値はPOSGENRPTです。テンプレートを作成済の場合は、カスタム・テンプレート名をこのプロファイル・オプションの値として設定してください。
POS: SM: 仕入先レポート出力タイプ:デフォルト値はPDFです。異なる出力が必要な場合は、アプリケーション値を設定します。使用できる値は、PDF、RTF、HTMLまたはEXCELです。
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