Oracle Shop Floor Management ユーザー・ガイド リリース12.2 B72358-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
Oracle Shop Floor Managementの製造オーダー作成、ロット作成、移動取引、WIPロット取引などの取引では、組立品目のシリアル番号を入力できます。この機能を使用するには、Oracle Shop Floor Managementネットワーク工順を設定します。
ロットおよびシリアル管理の組立機能のサポートによって、それぞれの品目単位に対してシリアル番号を割り当てて追跡し、倉庫のそれぞれの品目を生産プロセスおよび製造現場までトレースし、品目のバッチについて在庫の移動(入出庫)を追跡します。
参照: 「ロット基準製造オーダーの作成」。
品目属性「シリアル生成」が「事前定義」のシリアル管理の組立は単独でサポートされています。
取引はロット基準製造オーダーと同様に処理されますが、シリアル生成および処理のみ異なります。これらの処理を実行するには、他のユーザー・インタフェースに移動する必要があります。
シリアル・タグ付け機能は、Shop Floor Management対応の組織ではサポートされません。組織がShop Floor Managementに対応している場合、品目レベルに定義されているシリアル・タグ付け割当ては無視されます。
シリアル番号を割り当てる手順
「ロット基準製造オーダー」ウィンドウでロット基準製造オーダーを作成します。
「シリアル番号」ボタンをクリックします。
「関連シリアル番号」ウィンドウで組立品目にシリアル番号を入力します。
「生成/関連」をクリックします。
ステータスが「定義済であるが未使用」および「出庫」の既存のシリアル番号を現在の製造オーダーに割り当てることができます。また、シリアル番号は新たに生成できます。
シリアル属性は「属性」列で変更できます。
「ラベル印刷に含む」をチェックすると、「在庫」で印刷設定が完了している場合に、製造オーダーでシリアル番号のラベル印刷が開始されます。
移動取引中に製造オーダーをシリアル追跡する手順
「ロット基準製造オーダーの移動」ウィンドウから、移動取引中の製造オーダーのシリアル追跡を開始できます。
「取引」領域で、「シリアル追跡」を選択してこの移動取引の製造オーダーを追跡します。
「シリアル化開始工程」の工程内ステップのキューから製造オーダーが移動すると、シリアル追跡が自動的に有効化されます。
「関連シリアル」を選択して、移動取引中にシリアルを生成し、関連付けます。
「シリアルの入力」をクリックして、移動取引中に廃棄されるシリアルを指定します。
「シリアルの入力」をクリックして、部分移動取引中に廃棄されるシリアルを指定します。
シリアル番号の手動入力と自動生成
「シリアル番号」列にシリアルを指定して、シリアル番号を手動で入力できます。
「生成/関連するシリアル番号数量」フィールドに数量を指定すると、自動的に生成することもできます。
また、事前定義のシリアル番号を製造オーダーに関連付けることもできます。
参照: 「ロット移動取引の実行」
製造オーダー移動取引
部分移動
「ロット基準製造オーダーの移動」ウィンドウに移動します。
「部分」チェック・ボックスを設定します。
「シリアルの入力」をクリックします。
「製造オーダー・シリアル番号」ウィンドウに製造オーダーのシリアルがリストされます。
製造オーダーの「残数量」に関連付けるシリアル番号を選択します。
残高シリアルが製造オーダーとともに移動します。
廃棄
「ロット基準製造オーダーの移動」ウィンドウに移動します。
「廃棄数量」フィールドに廃棄対象の数量を指定します。
「シリアルの入力」をクリックして、表示される「製造オーダー・シリアル番号」ウィンドウで廃棄対象の数量のシリアルを選択します。
「OK」をクリックします。
組立完了
「ロット基準製造オーダーの移動」ウィンドウに移動します。
「取引タイプ」で「完了」を選択します。
これが最後の工程であり、完了した取引が「移動待」の場合、製造オーダーは製造現場で完了しています。
「関連シリアル」をクリックしてシリアルを確認および更新します。
「製造マネージャ: 在庫: 手持、 有効数量: 手持数量」に移動します。
「資材の問合せ」ページが表示されます。
「摘要」を入力します。
「検索」をクリックします。
「資材ワークベンチ」ページに、在庫におけるロットとそのシリアル有効数量が表示されます。
戻入
このプロセスでは、完了した組立を前の手順に戻せます。組立からシリアル品目を戻す機能があります。
注意: 完了取引中に完了したシリアル番号は、この製造オーダーに戻されます。
組立からのシリアル品目の戻入では、製造オーダー完了中に組立に出庫されたシリアル品目のみ戻入が可能です。
戻入取引は、完了したシリアル番号のステータスが「保管中」でなければ失敗します。
元に戻す
前の移動取引に戻す場合は、「元に戻す」をクリックします。
取引中に品目のシリアル番号が生成され、その取引が逆仕訳される場合は、シリアル番号も製造オーダーとともに残されます。オプションではこのシリアルを削除し、新しく生成できます。
製造オーダーがシリアル追跡された移動取引を元に戻すと、シリアル番号のステータスも「処理中」から割当済に戻されます。
ジャンプ
組立で実行する製造オーダーの連番に含まれていない工程にジャンプする場合、その製造オーダーの連番を「製造オーダー連番」の「至」およびその工程の「ステップ」に入力します。「ジャンプ」、「保存」の順にクリックします。
「至」工程からのシリアル追跡を選択できます。シリアル追跡は、シリアル開始工程の実行後、または製造オーダー完了時にのみ必須になります。
ロット/シリアル構成部品のロット/シリアル組立への出庫
構成部品シリアル番号は、フォームを使用して構成部品出庫取引(ロット作成、バックフラッシュ、資材取引)を実行する場合に、オプションで組立シリアル番号とリンクできます。
バックフラッシュ
バックフラッシュ取引中、ロット基準製造オーダーに対して出庫する構成部品シリアル番号を入力し、また、フォームを使用して組立シリアル番号をリンクできます。
組立に対してバックフラッシュするロット/シリアル管理構成部品を、「部品構成表」ウィンドウに入力します。「資材管理」タブを選択して「供給タイプ」を入力します。
「ロット基準製造オーダー」ウィンドウに移動します。組立の製造オーダーを作成し、シリアル番号を関連付けます。
「ロット基準製造オーダーの移動」ウィンドウに移動し、移動取引を実行します。
この工程で必要な構成部品がバックフラッシュされます。
「バックフラッシュ」ウィンドウで「ロット」を選択します。
「ロット入力」ウィンドウが表示されます。
バックフラッシュ済構成部品のロット番号を入力します。
「ロット入力」ウィンドウで「シリアル」をクリックします。
「シリアル入力」ウィンドウが表示されます。
「開始シリアル番号」列にバックフラッシュ済構成部品のシリアル番号を入力します。
「組立シリアル番号」列では、出庫した構成部品シリアルを組立シリアルに関連付けられます。
資材出庫
組立に必要な資材を手動で出庫するには、「資材取引」ウィンドウで製造オーダーを選択し、構成部品を出庫します。
「続行」をクリックします。
「WIP出庫」ウィンドウが表示されます。
「ロット/シリアル」を選択して出庫した構成部品の詳細を入力します。
ロット作成
「連産品の定義」ウィンドウに移動します。
「連産品」列には、特定の構成部品の「連産品」として構成部品を入力します。
「ロット基準製造オーダー」ウィンドウに移動し、シリアルを製造オーダーに割り当てます。
「ロット作成」ウィンドウに移動します。
「結果ロット」領域の「製造オーダー情報」タブを選択し、結果ロットおよび組立の情報を入力します。
「数量」タブを選択し、「結果ロット」に製造オーダー数量詳細を表示します。
「結果シリアル」をクリックして結果ロットのシリアルを指定します。
注意: 「結果ロット」のシリアルを最初に指定した場合のみ、「開始ロット」のシリアルが「結果ロット」のシリアルに対して出庫されます。
「関連シリアル番号」ウィンドウが表示されます。
シリアルを結果製造オーダーに割り当てます。
「完了」をクリックします。
「開始シリアル」をクリックし、開始ロットのシリアルを結果ロットのシリアルに割り当てます。
「シリアル入力」ウィンドウが表示されます。開始ロットのシリアルが結果ロットのシリアルに出庫されます。
「完了」をクリックします。
WIPロット取引
「WIPロット取引」フォームを使用すると、シリアル管理の組立で作成されたロット基準製造オーダーのWIPロット取引を実行できます。
参照: 「WIPロット取引」、「WIPロット取引の作成」。
分割
「WIPロット取引」ウィンドウに移動します。
「取引タイプ」として「分割」を選択します。
開始製造オーダーを、適切な結果数量を持つ複数の結果製造オーダーに分割します。
「結果製造オーダー」の「シリアル番号」をクリックし、シリアルを結果製造オーダーに関連付けます。
「結果製造オーダーへのシリアル番号の関連付け」ウィンドウが表示されます。
「シリアル番号」ウィンドウから、選択した結果製造オーダーのシリアルを選択します。
マージ
「WIPロット取引」ウィンドウに移動します。
「取引タイプ」として「マージ」を選択します。
「結果製造オーダー」領域で、複数の開始製造オーダーを1つの結果製造オーダーにマージします。
「結果製造オーダー」領域の「シリアル番号」をクリックし、開始製造オーダーのシリアルを結果製造オーダーに割り当てます。
更新数量
「WIPロット取引」ウィンドウに移動します。
「取引タイプ」として「更新数量」を選択します。
「開始製造オーダー」領域に開始製造オーダーを入力します。
「結果製造オーダー」領域の「結果 数量」列の製造オーダー数量を更新します。
「シリアル番号」をクリックして、更新済数量のシリアル番号を割り当てます。
「関連シリアル番号」ウィンドウが表示されます。
「完了」をクリックして取引を保存します。
更新組立
「WIPロット取引」ウィンドウに移動します。
「取引タイプ」として「更新組立」を選択します。
「開始製造オーダー」領域に開始製造オーダーを入力します。
「結果製造オーダー」領域の「組立」列の製造オーダー組立を更新します。
注意: ロット/シリアル管理ではない組立では、これは更新できません。
更新工順
「WIPロット取引」ウィンドウに移動します。
「取引タイプ」として「更新工順」を選択します。
「開始製造オーダー」領域に開始製造オーダーを入力します。
「結果製造オーダー」領域の「工順」タブを選択します。
組立の代替工順で「代替」列を更新します。
更新ロット名称
「WIPロット取引」ウィンドウに移動します。
「取引タイプ」として「更新ロット名称」を選択します。
「開始製造オーダー」領域に開始製造オーダーを入力します。
「結果製造オーダー」領域の「製造オーダー名」列を新規の製造オーダー名で更新します。
ボーナス
「WIPロット取引」ウィンドウに移動します。
「取引タイプ」として「ボーナス」を選択します。
「結果製造オーダー」領域にロット/シリアル組立のボーナス製造オーダー詳細を入力します。
WIPロット取引におけるシリアル番号の表示および更新
開始製造オーダーのシリアル番号を表示する手順
「WIPロット取引」ウィンドウに移動します。
「開始製造オーダー」領域の「シリアル番号」を選択します。「関連シリアル番号」ウィンドウが表示されます。
結果製造オーダーのシリアル番号を表示および更新する手順
「結果製造オーダー」領域の「シリアル番号」を選択します。「関連シリアル番号」ウィンドウが表示されます。
現在の工程が「キュー」の場合、この工程が更新数量の組立シリアル番号に該当するシリアル番号にリンク可能になるまで、工程に対して構成部品は出庫されません。
現在の工程が「移動待」の場合、この工程が更新数量の組立シリアル番号に該当するシリアル番号にリンク可能になるまで、この工程またはいずれかの工程に対して構成部品は出庫されません。
分割: 「結果製造オーダー」領域の「シリアル番号」を選択します。「結果製造オーダーへのシリアル番号の関連付け」ウィンドウが表示されます。親製造オーダーのシリアル番号を子製造オーダーに再度関連付けます。「シリアルに進む」フィールドを使用してシリアル番号に移動できます。
マージ: 開始製造オーダーのシリアル番号を子製造オーダーに再度割り当てられます。シリアル追跡製造オーダーと非シリアル追跡製造オーダーはマージできません。代表でない製造オーダーのシリアル番号がすでに代表製造オーダーの組立にある場合、製造オーダーはマージできません。
「資材ワークベンチ」でロットおよびシリアルの詳細を表示する手順
「在庫」>「手持、 有効数量」>「手持数量」に移動します。
「資材の問合せ」ウィンドウが表示されます。
検索基準を入力します。
「検索」をクリックします。
「資材ワークベンチ」ウィンドウが表示されます。
左側のペインで、完了ロットの系統を表示できます。右側のペインには、「在庫」で使用可能なロットとそのシリアルが表示されます。
注記: 製造オーダー作成、ロット作成、製造オーダー移動およびWIPロットなどの取引は、HTMLユーザー・インタフェースを介してロットおよびシリアル管理の組立に対して実行できます。
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