Oracle Demantraユーザーズ・ガイド リリース7.1.1 E05935-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章では、次のトピックについて説明します。
ワークシートの使用時には通常、Oracle Demantra Demand Managementをデータベースに直接接続し、操作に応じてデータを取得または保存します。他のユーザーもデータを取得したり保存するため、データベースには常に任意のユーザーによる最新の変更が含まれます。この場合ワークシートは、Oracle Demantraサーバーへのアクティブな接続を使用しています。
ただし、オフライン作業、つまりOracle Demantraサーバーに接続しない状態で作業ができることは便利です。オンライン時に、オフライン使用のためにワークシート(またはその一部)を保存します。これにより、Oracle Demantraデータに接続しない状態で、そのワークシートを使用したり、ワークシート内のデータを編集できます。その後、ワークシートをオンラインに戻します。このときOracle Demantra Demand Managementでは、他のワークシートからのデータが保存されるのと同じ方法で、Oracle Demantraデータベースに戻されたデータが保存されます。
オフライン・モードで、ワークシートのほとんどの機能にアクセスできます。次の表に使用可能な機能を示します。
一般的な領域 | オフライン・モードで使用可能な機能 |
---|---|
ワークシートへのアクセス | 使用できるオプション: - 使用中のコンピュータにオフライン保存したワークシートのオープンおよびクローズ - エクスポート - 印刷 使用できないオプション: - 使用中のコンピュータにオフライン保存をしていないワークシートのオープン |
編集 | 使用できるオプション: オンライン作業時とほぼ同じ(コピー、ペースト、セルの編集など) 手動による変更の再設定は不可(手動による変更を再設定する場合は、ワークシートを再度オフラインにして、前回の変更を取り消します) |
右クリック・メニュー | 使用不可 |
画面の管理 | 使用できるオプション: オンライン作業時と同じ(ワークシート要素の非表示/表示、タブまたはウィンドウの使用など) |
ワークシート設計 | 使用できるオプション: - 現在のワークシート設計の表示(「Data」->「Info」) 使用できないオプション: - ワークシート設計またはワークシート・レイアウトの変更 - 新規ワークシートの作成 - ワークシートの新規名前による保存 |
監査証跡 | 作業中のワークシート内のデータに対してのみ使用可能。 |
分析 | 使用不可(予測ノードの調整、シミュレーションの実行、予測詳細の表示はできません) |
キャッシング | 適用不可 |
「オフライン環境の設定」も参照してください。
初めてワークシートをオフライン保存した場合、Oracle Demantra Demand Managementによりオフライン環境が設定され、Oracle Demantraサーバーにアクセスせずに作業できるようになります。これは、ユーザー単位、マシン単位で1種類の設定です。
注意: この手順を実行する場合、実行する必要のあるOracle Demantraサーバーにネットワーク・アクセスする必要があります。
オフライン環境を設定する手順
通常のワークシート内で、「File」->「Export for Offline Use」をクリックします。
次の画面が表示されます。
ここで、Oracle Demantra Demand Managementによりオフライン情報を保存するディレクトリを指定します。デフォルトで「c:/Documents and Settings/ユーザー名」となりますが、異なる場所を選択できます。オフライン・ディレクトリ自体は常に「Demantra」という名前になります。
オフライン・ディレクトリの場所を指定して、「OK」をクリックします。
次の画面が表示されます。
ここで、オフラインにするデータを指定します。たとえば、単一の組合せのみによる作業をする場合があります。
オプションの1つを選択して、「OK」をクリックします。
Oracle Demantra Demand Managementをログオフします。
システム管理者によりオフライン・アクセス用に提供されたWebアドレスを入力します。このURLは次のような形式です。
http://サーバー名/仮想ディレクトリ/portal/launchDPWeb.jnlp
たとえば次のようになります。
http://frodo/demantra/portal/launchDPWeb.jnlp
使用中のコンピュータに何がインストールされているかにもよりますが、「Java Web Start」という名前の画面が表示されます。この画面には、必要なJARファイルのスキャンおよびダウンロードの進捗状況が表示されます。
その後、Oracleが配布する署名されたアプリケーションを信頼するかを尋ねるダイアログ・ボックスが表示されます。
注意: この画面が表示されない場合、使用中のマシンにはすでにアプレットがダウンロードされています。再度ダウンロードする必要はありません。
システムの構成によっては、この画面は若干異なり、「Yes」、「Always」および「No」のオプションが含まれる場合があります。
表示されたダイアログ・ボックスに応じて、「Start」または「Yes」(あるいは「Always」)をクリックします。
次のプロンプトが表示されます。
「Yes」をクリックします。
「Demantra Offline Worksheets」という名前のショートカットが作成されます。今後、オフライン・ワークシートにアクセスする場合はこれを使用します。このショートカットは、デスクトップと「スタート」メニューに表示されます。
注意: このショートカットの詳細は、『Oracle Demantra Implementation Guide』のトラブルシューティングの章を参照してください。
ワークシートをオフラインで使用できるように構成されました。
関連項目:
オフライン使用のためのデータ保存
オフライン・ワークシートへのアクセス
ワークシート(またはその一部)からのデータをオフライン形式で保存できます。その後、そのデータでオフライン作業を行ってから、それをOracle Demantraにアップロードできます。
注意: 使用中のマシン上でワークシートをオフラインにしていない場合は、「オフライン環境の設定」を参照してください。
ワークシート・データをオフラインにする手順
通常のワークシート内で、「File」->「Export for Offline Use」をクリックします。
次の画面が表示されます。
ここで、オフラインにするデータを指定します。たとえば、単一の組合せのみによる作業をする場合があります。
オプションの1つを選択して、「OK」をクリックします。
使用中マシン上ですでにワークシートをオフラインにしている場合は、次の画面が表示され、オフライン時にすでに行ったデータ変更の処理方法を尋ねられます。
次のオプションの1つをクリックします。
Overwrite all values with offline values | オフライン・ワークシート内のデータを最新データとして処理し、そのすべてをデータベースに保存します。 |
Select changes from log | このワークシート内のデータの監査証跡を表示し、保存する変更を選択します。 |
Discard all offline changes | オフライン・ワークシートで実行されたすべての変更を取り消します。 |
「Select changes from log」をクリックすると、このデータに対して行ったすべての変更が記載された画面が表示されます。
「OK」をクリックします。
「オフライン・データの再ロード」も参照してください。
ワークシート(またはその一部)からのデータをオフライン形式で保存できます。その後、そのデータでオフライン作業を行ってから、それをOracle Demantraにアップロードできます。
注意: 使用中のマシン上でワークシートをオフラインにしていない場合は、「オフライン環境の設定」を参照してください。
オフライン・ワークシートにアクセスする手順
デスクトップおよび「スタート」メニューにある「Demantra Offline Worksheets」ショートカットをクリックします。
注意: このショートカットの詳細は、『Oracle Demantra Implementation Guide』のトラブルシューティングの章を参照してください。
次のログイン・ダイアログ・ボックスが表示されます。
名前とパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
「File」->「Open」をクリックします。
以前にオフラインにしたワークシートをクリックします。これはオフライン・アイコンとともに表示されます。
注意: 現在Oracle Demantraサーバーにネットワーク・アクセスしている場合、このリストにはすべてのワークシートが表示されます。オフラインの場合、オフライン・ワークシートのみが表示されます。
現在Oracle Demantraサーバーにネットワーク・アクセスしている場合は、次の2つのモードのいずれかでワークシートを開くことができます。
Online Mode | オフラインでの変更に関係なく、データベース内の最新データにアクセスする必要がある場合は、このオプションをクリックします。 |
Offline Mode | 以前にオフラインで保存したデータ(変更を行った場合はそれを含む)にアクセスする必要がある場合は、このオプションをクリックします。 |
関連項目:
オフライン作業の概要
オフライン・データの再ロード
データをオフライン処理した場合、それをOracle Demantraに再ロードできます。ワークシートをオンラインに戻すと、Oracle Demantraでは、他のワークシートからのデータが保存されるのと同じ方法で、データベースに戻されたデータが保存されます。
注意: オフライン・データの再ロード時、Oracle Demantraでは、監査証跡に記録された情報が使用されます。このとき、監査証跡情報はデータベースに移動されます。つまり、変更内容のローカル・レコードは使用できなくなります。実際には、すべての必要なデータを再ロードした後はすぐにオフライン・ワークシートを削除する必要があることを意味します。その後は必要に応じてワークシートを再びオフラインにします。
オフライン・データを再ロードする手順
オフライン・データを再ロードするには、Oracle Demantraサーバーにネットワーク・アクセスする必要があります。
次の手順で、オフライン・ワークシートを開きます。
「Demantra Offline Worksheets」ショートカットをクリックするか、または通常どおりOracle Demantra Demand Managementにログインします。
「File」->「Open」をクリックします。
ワークシートをクリックし、「Open」をクリックします。
Oracle Demantraサーバーに現在ネットワーク・アクセスをしている場合は、次の選択ができます。
「Offline Mode」をクリックして、「Select」をクリックします(オフラインで変更を反映させることはできますが、オンラインで変更を取り消すことはできません)。
「Data」->「Synch Offline Data」をクリックします。
次の画面が表示されます。
次のオプションの1つをクリックします。
Overwrite all values with offline values | オフライン・ワークシート内のデータを最新データとして処理し、そのすべてをデータベースに保存します。 |
Select changes from log | このワークシート内のデータの監査証跡を表示し、保存する変更を選択します。 |
Discard all offline changes | オフライン・ワークシートで実行されたすべての変更を取り消します。 |
「Delete offline worksheet when done」をクリックします。必要に応じて、後でワークシートを再びオフラインにできます。
「OK」をクリックします。
「Select changes from log」をクリックした場合、次のような画面が表示されます。
保存する各変更の「Accept Change」チェック・ボックスを選択します。
右にある「Accept Changes」ボタンをクリックします。
選択した変更が即座に保存されます。
注意: 必要な場合は、同様の手順を使用して、他の変更を削除できます。
「Close」をクリックします。
「オフライン使用のためのデータ保存」も参照してください。