Oracle Paymentsユーザーズ・ガイド リリース12 E06001-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
「資金取得プロセス・ホーム」ページと関連するページを使用すると、支払管理者は、資金取得プロセスを監視できます。「資金取得プロセス・ホーム」ページは、精算バッチ、および処理中または最近完了した他の精算取引の現在のステータスを表示する読取り専用ページです。このページには、これらのエンティティの詳細なビューへのリンク、および一時的な状況またはシステムのエラー(通信エラーなど)により失敗した取引を、支払管理者が再試行できるリンクがあります。適切な機能セキュリティが有効になっている場合、通常は実装およびテスト・フェーズで、「資金取得プロセス・ホーム」ページを使用することで、支払管理者は「取引テスト」ページにアクセスできます。
つまり、「資金取得プロセス・ホーム」ページとその子ページを使用することで、支払管理者は次のことが可能になります。
デビット・カード、クレジット・カード、銀行口座振替操作などの資金取得プロセスの監視
支払システムへの操作のパッケージングおよび伝送の開始
失敗した操作の再試行
「資金取得プロセス・ホーム」ページは、ログイン時に資金取得支払管理者に最初に表示されるページです。支払管理者は、このページを使用して次のことを実行します。
個別の取引、精算バッチなどの資金取得操作の監視
一時的なシステム・エラーによって失敗した取引または精算バッチに対する応答
精算バッチ作成の開始と精算バッチ決済または承認の取得
タブ構造を使用して操作を調べるための子ページへのナビゲート
「最新成功精算バッチ」リージョンを使用すると、支払管理者は、成功精算バッチを監視し、決済または承認情報の取得を開始できます。このリージョンには、最近24時間以内に成功ステータス(「成功」または「発行済」)になった精算バッチを含む表が表示されます。表の各行には、基本情報、およびバッチのステータスと「発行済」バッチの「決済の取出し」アイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると、この精算バッチの値とともに移入されたすべてのパラメータを使用して、「精算バッチ決済の抽出」コンカレント・プログラムが発行されます。
「最新失敗操作」リージョンを使用すると、支払管理者は、個別の取引と精算バッチの両方について失敗操作を監視し、必要なセキュリティ機能が有効になっている場合は、再試行処理を開始できます。
表には、最近24時間以内に再試行可能な失敗ステータスになった取引と精算バッチが含まれます。表の各行には、基本情報、および操作のステータスと「再試行」アイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると、支払管理者が操作を再試行する前に、適切な「再試行警告」ページが表示されます。
「精算バッチの作成および発行」内容コンテナは、「資金取得プロセス・ホーム」ページの右上に表示され、支払管理者は生産バッチの作成および発行を開始できます。支払管理者は、そのパラメータによってバッチを制限する場合、支払手段タイプを選択します。「発行」ボタンをクリックすると、Oracle Paymentsは支払手段パラメータ(選択した場合)を使用して、「精算バッチの作成」コンカレント・プログラムを発行します。
「エラー数」グラフは、個別の取引か精算バッチかに関係なく、発生したレベルでエラー数をカウントします。グラフには、失敗した操作の絶対数が表示されますが、処理された操作の合計数のコンテキスト内には失敗した操作は表示されません。
サイド・ナビゲーション・バーの「検索」サブリージョンを使用すると、支払管理者は、ドロップダウン・リストから操作タイプを選択し、「進む」ボタンの左側のフィールドに操作の支払システム・オーダー番号(精算バッチを検索する場合は精算バッチ参照)を入力することで、操作をすばやく検索できます。
サイド・ナビゲーション・バーの「ショートカット」サブリージョンを使用すると、支払管理者は、次の資金取得プログラムをコンカレント要求としてすばやく起動できます。
オフライン取引の発行
精算バッチ決済の抽出
資金取得処理のすべてを実行
このサブリージョンの各プログラム・リンクを使用すると、支払管理者は、適切なパラメータ(ある場合)を指定し、コンカレント要求をスケジュールして、要求の通知を受信するユーザーを指定できます。
「資金取得処理のすべてを実行」コンカレント要求は、パラメータなしで次のコンカレント・プログラムを実行します。
オフライン取引の発行
精算バッチの作成
精算バッチ決済の抽出
精算バッチの再試行
サイド・ナビゲーション・バーの「コンカレント要求」サブリージョンを使用すると、支払管理者は、コンカレント要求をすばやく発行および監視できます。「ショートカット」サブリージョン内のリンクと同様に、これらのリンクを使用すると、支払管理者は、適切なパラメータを指定し、コンカレント要求をスケジュールして、要求の通知を受信するユーザーを指定した後、発行を監視できます。
次の表で、Oracle Paymentsの「資金取得」コンカレント・プログラムについて説明します。
「資金取得」コンカレント・プログラム | 説明 |
---|---|
精算バッチの作成 | 精算をバッチにグループ化して支払システムに発行します。 |
精算バッチ決済の抽出 | バッチを支払システムに発行した後に結果が生成される場合は、このプログラムを使用して結果を抽出します。 |
資金取得処理のすべてを実行 | 次に示す資金取得プログラムを実行します。
|
精算バッチの再試行 | 保留中の精算バッチの再発行を試みます。 |
支払入金通知の送信 | 支払が完了したことを通知するために支払人に送信される支払通知を作成します。 |
精算バッチ付き通知書 | 精算バッチの通知書を作成します。 |
オフライン取引の発行 | ゲートウェイ・モデル支払システムにオフライン取引を発行します。 |
精算バッチが作成された後、支払管理者は、精算バッチに関する詳細情報を表示できます。「精算バッチ」ページは、「精算バッチ検索」ページと「精算バッチ詳細」ページで構成されます。支払管理者は精算バッチを検索した後、精算バッチ詳細にドリルダウンできます。さらに、個別の取引詳細ページにドリルダウンできます。「精算バッチ詳細」ページには、「資金取得プロセス・ホーム」ページからアクセスすることもできます。「精算バッチ詳細」ページは表示専用であり、ほぼすべての精算バッチ情報が表示されます。
結果表の「ステータス」列に、「通信エラー」または「システム障害」のステータスが表示され、適切な機能セキュリティが有効になっている場合、「再試行」アイコンが表示されます。「再試行」アイコンは、「精算バッチ再試行警告」ページにリンクします。
支払管理者は、承認に関する詳細情報をいつでも表示できます。この情報には、クレジット・カード承認、クレジット・カード承認と精算、デビット・カード承認、精算が承認の一部として行われるかどうか、および銀行口座検証が含まれます。
「承認」ページは、「承認検索」ページと「承認詳細」ページで構成されます。支払管理者は承認を検索した後、詳細ページにドリルダウンできます。「承認詳細」ページには、「資金取得プロセス・ホーム」ページのリンクからアクセスすることもできます。精算バッチで送信されるオフライン承認用の「詳細」ページには、「精算バッチ詳細」ページからアクセスすることもできます。「精算バッチ詳細」ページは読取り専用であり、ほぼすべての承認情報が表示されます。
結果表の「ステータス」列に、「通信エラー」または「システム障害」のステータスが表示され、適切な機能セキュリティが有効になっている場合、「再試行」アイコンが表示されます。「再試行」アイコンは、「承認再試行警告」ページにリンクします。
支払管理者は、精算に関する詳細情報をいつでも表示できます。この情報には、クレジット・カード精算、デビット・カード精算および銀行口座振替が含まれます。
「精算」ページは、「精算検索」ページと「精算詳細」ページで構成されます。支払管理者は精算を検索した後、詳細ページにドリルダウンできます。「精算詳細」ページには、「資金取得プロセス・ホーム」ページまたは「精算バッチ詳細」ページのリンクからアクセスすることもできます。「精算詳細」ページは読取り専用であり、ほぼすべての精算情報が表示されます。
結果表の「ステータス」列に、「通信エラー」または「システム障害」のステータスが表示され、適切な機能セキュリティが有効になっている場合、「再試行」アイコンが表示されます。「再試行」アイコンは、「精算再試行警告」ページにリンクします。
支払管理者は、1つ以上のクレジットに関する詳細情報をいつでも表示できます。この情報には、以前の精算の逆仕訳であるクレジット・カード払戻、および銀行口座振替クレジットが含まれます。
「クレジット」ページは、「クレジット検索」ページと「クレジット詳細」ページで構成されます。支払管理者はクレジットを検索した後、詳細ページにドリルダウンできます。「クレジット詳細」ページには、「資金取得プロセス・ホーム」ページまたは「精算バッチ詳細」ページのリンクからアクセスすることもできます。「クレジット詳細」ページは読取り専用であり、ほぼすべてのクレジット情報が表示されます。
結果表の「ステータス」列に、「通信エラー」または「システム障害」のステータスが表示され、適切な機能セキュリティが有効になっている場合、「再試行」アイコンが表示されます。「再試行」アイコンは、「クレジット再試行警告」ページにリンクします。
支払管理者は、適切なセキュリティが有効になっている場合、通信または一般的な処理エラーにより失敗した承認、精算、クレジット、精算バッチ作成などの操作を再試行できます。
ただし、操作の再試行には問題がある可能性があります。取引要求を開始したソース製品には、失敗した取引がいつ再試行されたか、および再試行の結果を確認する方法がない可能性があります。また、ソース製品は、以前の失敗した取引のかわりに新しい取引を開始する場合があります。ソース製品は、受注管理や会計のような大規模なタスクを担当するため、このような切断により、ソース製品の不正な動作、不正な会計処理、および必要以上の変更や払戻が発生する可能性があります。
ソース製品からの監視がない操作(特にクレジット)を再試行すると、詐欺や盗難が発生する可能性もあります。したがって、再試行は機能セキュリティに従い、有効化して実行する場合には、ソース製品が再試行の結果を確認するとみなされないように、警告メッセージを表示します。
「精算バッチの作成」コンカレント・プログラムは、バッチを精算し、適切な支払システムに発行するために使用されます。
注意: Oracle Paymentsは、バッチを伝送するのではなく、ファイル・システムに配置するように設定することもできます。このプログラムは、このアプローチもサポートします。
このコンカレント・プログラムは、プロセッサ・モデル支払システムを対象とした保留中の承認、精算およびクレジット取引を検索します。次に、これらの取引を精算バッチにグループ化し、適切な伝送およびセキュリティ設定を使用して支払システムに発行します。
このプログラムは1つの精算バッチを取得し、適切な支払システムへの再発行を試行します。
「精算バッチ決済の抽出」コンカレント・プログラムを使用して、支払システムからバッチ承認または決済情報を取得し、Oracle Payments内のバッチ・ヘッダーおよび取引を更新します。
注意: 支払システムが採用企業のファイル・システムに決済情報をプッシュする場合があります。この場合、コンカレント・プログラムはローカル・ファイル・システムからのデータの取得のみを実行します。
このコンカレント・プログラムは、支払システムから要求された決済情報をすべて取得し、その情報を解析して取り込んだ後、関連する取引とバッチ表を更新します。支払システムの動作に基づいて、支払システム・サーバーからのファイルのダウンロードと解析、または支払システムによって採用企業にすでにプッシュされたファイルの解析が行われるか、電子決済情報を提供しない支払システムの場合は何も行われません。
注意: 「精算バッチ決済の抽出」プログラムは、同じ決済ファイル内の支払手段タイプが異なる取引の決済情報を処理できます。
「オフライン取引の発行」コンカレント・プログラムは、意図したゲートウェイ支払システムにオフライン非バッチ取引を発行するために使用されます。
注意: 通常、オフライン取引は、ゲートウェイではなくプロセッサ・モデル支払システムに対してバッチされます。
このコンカレント・プログラムは、精算日が現在日付以前の保留中のオフライン取引を検索し、意図した支払ゲートウェイに発行します。
オフライン取引を発行するには、「資金取得プロセス・ホーム」ページにナビゲートし、「ショートカット」サブリージョンの「オフライン操作の発行」リンクをクリックします。