Oracle Receivablesユーザー・ガイド リリース12 E06003-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この付録では、『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』の複雑なダイアグラムの一部について説明します。ダイアグラムの理解の参考にしてください。
この付録では、次のトピックについて説明します。
入金ワークベンチの図は、入金ワークベンチの各ウィンドウとそれらの相互関係をグラフィカルに表現したものです。この関係について次の表に示します。
「「入金」ワークベンチ」ウィンドウでの選択項目 | ナビゲート先のウィンドウ |
---|---|
入金バッチの検索 | 入金バッチ要約 |
入金バッチ要約 | 入金バッチ、入金 |
入金の検索 | 入金 |
入金 | 確認、戻し処理、検索および消込、消込、配分 |
検索および消込 | 消込 |
消込 | チャージバック、修正 |
入金要約の検索 | 入金 |
入金ワークベンチの図は、「送金」ウィンドウおよび「自動ロックボックス」ウィンドウの情報も示しています。「送金」ウィンドウは、銀行への情報の送信に使用されます。「自動ロックボックス」ウィンドウは、銀行からの伝送の受信に使用されます。これらのウィンドウを使用して送受信される情報には、「入金」メイン・ウィンドウからアクセスできますが、「入金」ワークベンチへの直接接続は存在しません。
「送金」ウィンドウには、新しい送金バッチの作成に使用される自動作成機能および手動作成機能があります。「送金」ウィンドウを使用して送金バッチを承認およびフォーマットすることもできます。
入金ワークベンチの図は、「入金バッチ要約」ウィンドウを使用して実行できるその他の機能を示しています。「バッチ・タイプ」が「自動」の場合、バッチを承認、フォーマットおよび保守できます。「バッチ・タイプ」が「手動クイック」の場合、入金の検討、複数の取引への入金の配賦およびクイック入金転記を実行できます。「バッチ・タイプ」が「手動標準」の場合、入金を追加、削除または検討できます。
取引ワークベンチの図は、取引ワークベンチの各ウィンドウとそれらの相互関係をグラフィカルに表現したものです。この関係について次の表に示します。
「取引ワークベンチ」ウィンドウでの選択項目 | ナビゲート先のウィンドウ |
---|---|
取引バッチ要約 | 取引バッチ、取引要約 |
取引バッチ | 取引、取引要約 |
取引 | 運送費、配分、税金、賦払い、取引のコピー、クレジット・メモ取引、販売実績、明細、残高、修正、取引概要 |
取引要約 | 運送費、配分、税金、賦払い、取引のコピー、クレジット・メモ取引、販売実績、明細、残高、修正、取引概要 |
明細 | 販売実績、運送費、税金、配分 |
回収ワークベンチの図は、回収ワークベンチの各ウィンドウとそれらの相互関係をグラフィカルに表現したものです。この関係について次の表に示します。
「回収ワークベンチ」ウィンドウでの選択項目 | ナビゲート先のウィンドウ |
---|---|
スケジューラの検索 | スケジューラ |
スケジューラ | 取引概要、顧客アカウント、勘定詳細、顧客通話 |
勘定詳細 | 取引概要、通話、督促履歴、修正、残高、活動、取引(「詳細」ボタンを使用)、係争履歴 |
活動 | 入金(「詳細」ボタンを使用)、取引(「詳細」ボタンを使用) |
顧客通話 | 顧客アカウント、処理、トピック |
顧客勘定の検索 | 顧客アカウント |
顧客アカウント | アカウント概要、リリース/与信保留、顧客ワークベンチ、顧客通話、年齢調べ、通信用表示、勘定詳細 |
年齢調べ | 勘定詳細 |
通信用表示 | 勘定詳細、通話、取引明細書の印刷、督促状印刷 |
次の図は、インポート・プログラムを使用してデータをフォーマットし、フィーダ・システムから自動インボイス・インタフェース表にロードする方法を示したものです。自動インボイス・インタフェース表は次のとおりです。
RA_INTERFACE_SALESCREDITS
RA_INTERFACE_DISTRIBUTIONS
RA_INTERFACE_LINES
次に、自動インボイス・インタフェース・プログラムを実行して、インポートされたデータを検証し、Oracle Receivables内の表、またはRA_INTERFACE_ERRORS表(データが正しく検証されなかった場合)にデータを転送します。
次の図は、前受請求請求ルールを使用して、売掛/未収金をただちに認識する方法を示したものです。たとえば、$3,000の請求書支払を受け取るとします。請求ルールは前受請求、会計基準は3か月固定期間です。3か月間の会計仕訳は次のようになります。
勘定科目 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
売掛金 | $3,000 | |
前受収益 | $3,000 | |
前受収益 | $1,000 | |
収益 | $1,000 |
勘定科目 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
前受収益 | $1,000 | |
収益 | $1,000 |
勘定科目 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
前受収益 | $1,000 | |
収益 | $1,000 |
次の図は、未収請求請求ルールを使用して、収益認識計画の終了時に売掛/未収金を記録する方法を示したものです。たとえば、$3,000の請求書支払を受け取るとします。請求ルールは未収請求、会計基準は3か月固定期間です。3か月間の会計仕訳は次のようになります。
勘定科目 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
未請求売掛金 | $1,000 | |
収益 | $1,000 |
勘定科目 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
未請求売掛金 | $1,000 | |
収益 | $1,000 |
勘定科目 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
未請求売掛金 | $1,000 | |
収益 | $1,000 | |
売掛金 | $3,000 | |
未請求売掛金 | $3,000 |
次の図は、受取手形のライフ・サイクルを示しています。
受取手形を作成します。
預入またはファクタリング用に手形を銀行に送金するか、手形を戻すことができます。手形を戻す場合は、ステップ3に進みます。手形を送金する場合は、ステップ4に進みます。
手形を戻すには、手形を換算するか、買い戻します。ステップ1に進みます。
手形を送金すると、手形は満期に達します。ステップ5に進みます。
手形が満期に達すると、銀行に決済されます。銀行に決済されなかった場合は、ステップ6に進みます。銀行に決済された場合は、ステップ7に進みます。
銀行に決済されなかった場合、手形は延滞になります。ステップ3に進みます。
銀行に決済された場合、自動決済プログラムを実行することで、手形を決済するか、リスクを消去できます。
次の図は自動入金プロセスと送金プロセスの概要を示しています。
まず、自動作成方法が設定されている関連入金区分を使用して入金方法を割り当てることで、自動入金プロセスで支払う取引にフラグを設定します。
自動入金プログラムを実行すると、選択基準を満たすすべての完了済取引をクローズする入金が作成されます。選択した入金を更新、削除および承認することもできます。オプションで、自動入金を用紙や磁気媒体で銀行に送金する前に、顧客送付の用紙にフォーマットし、そのフォーマットを確認または通知できます。
次の処理ステップでは、自動入金バッチを必要に応じて確認し、各入金が顧客に確認されて、支払情報が正しいと同意されたことを示します。
確認後、送金バッチを作成して、銀行への送金を自動入金にするように選択し、これらの入金によって以前クローズされた取引に対する支払として、顧客口座からユーザーの口座への資金の振替を開始します。未承認、承認済、または承認済でフォーマット済の送金バッチを作成して銀行に送付できます。
銀行取引明細書を受け取った後、入金を消し込むことができます。必要に応じて、自動決済プログラムを発行して送金済入金を自動的に決済したり、Receivablesでファクタリング入金を決済またはリスク消去できます。
次の表は、自動入金、送金および決済の各処理の管理に使用できるレポートを示しています。自動入金処理を最も効率的に管理するために、それぞれのレポートを実行する必要があるタイミングも示しています。
活動のステップ | 実行するレポート |
---|---|
1. 請求書の入力 | 自動入金待ち請求書 |
2. 自動入金の作成 | 自動入金待ち請求書、自動入金バッチ管理 |
3. 自動入金の承認 | 自動入金待ち請求書、自動入金バッチ管理 |
4. 自動入金のフォーマット | 自動入金待ち請求書、確認待ち入金 |
5. 自動入金の確認 | 送金待ち入金 |
6. 送金の作成 | 送金待ち入金、送金バッチ管理 |
7. 送金の承認 | 送金バッチ管理、決済待ち入金 |
8. 送金のフォーマット | 決済待ち入金、銀行リスク、送金バッチ管理 |
9. 入金の消込 | 銀行リスク、送金バッチ管理、入金仕訳 |
10. リスクの消去 | 入金仕訳 |
次の図は、2つの請求先サイト(サンフランシスコとカリフォルニア)の一括取引明細書と、その2つのサイトのサイト固有取引明細書の違いを示しています。
一括取引明細書は、Receivablesが各顧客の請求先サイトの小計を表示する方法を示しています。相互サイトおよび相互顧客入金は、各請求先サイトの未消込入金の下に表示されます。事業所を持たない対顧客勘定または未消込入金は、一括取引明細書の個別のページに印刷されます。一括取引明細書には、各顧客の請求先サイトについて通貨別の集計小計の要約ページが、レポートの最後に含まれています。
サイト固有の取引明細書では、Receivablesで各請求先サイトに個別の取引明細書を印刷する方法を示しています。各取引明細書には、そのサイトに関連するすべての取引が表示され、通貨別に小計されます。相互サイトおよび相互顧客入金は、各請求先サイトの未消込入金の下に表示されます。