Oracle Receivablesユーザー・ガイド リリース12 E06003-01

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マルチファンド売掛管理会計の例

この付録では、次のトピックについて説明します。

• マルチファンド売掛管理貸借一致および会計処理基準の例
• マルチファンド売掛管理モデルにおける入金
• クレジット・メモの例
• マルチファンド売掛管理入金の例
• マルチファンド売掛管理請求書の修正の例

マルチファンド売掛管理貸借一致および会計処理基準の例

マルチファンド売掛管理会計処理基準は、Oracle Applicationsであらかじめ定義されており、2つの会計オプションがあります。

• 貸借一致処理基準

• 会計処理基準

たとえば、非営利研究グループであるBig Think Tank Instituteは、運営を継続するための資金として、様々な基金、寄付および政府機関の助成金に対して毎週約30の請求書を発行する必要があります。通常、国立科学財団（NSF）などの資金提供機関は、Big Think Tankが運営する複数の運転資金に資金を提供しています。

この例に存在する条件は、次のとおりです。

• NSFは、Big Think Tankの一般資金、運転資金および信託資金に資金を提供しています。

• Big Thinkの元帳では、一般資金、運転資金および信託資金は、貸借一致資金セグメント値100、200および300で表されます。

• NSFでは、資金調達に対する請求書を1件の請求書で受け取ることを希望しています。

関連項目

マルチファンド売掛管理

貸借一致処理基準

Big Think Tankの元帳にマルチファンド売掛管理の貸借一致処理基準が割り当てられている場合、Big Think Tankは3つの資金100、200および300のすべてに対して売掛/未収金勘定1210を借方記入できます。これで、Big Think Tankは各貸借一致セグメント資金の未回収売掛金を追跡できます。

貸借一致処理基準を使用するNSFの請求書会計は、次の表のように表示されます。売掛/未収金勘定の場合、貸借一致セグメント値は収益実績明細からコピーされ、その他のセグメントはすべて売掛/未収金勘定からコピーされます。

会計処理基準

Big Think Tankの元帳にマルチファンド売掛管理の会計処理基準が割り当てられている場合、Big Think Tankは3つの資金100、200および300のすべてに対して売掛/未収金勘定1210を借方記入できます。これで、Big Think Tankは勘定科目セグメント以外の各貸借一致セグメントの未回収売掛金を追跡できます。

会計処理基準を使用するNSFの請求書会計は、次の表のように表示されます。売掛/未収金勘定の場合、勘定科目セグメント値以外のセグメントはすべて収益実績明細からコピーされます。勘定科目セグメント値は売掛/未収金勘定から作成されます。

マルチファンド売掛管理モデルでの入金

マルチファンド売掛管理では、マルチファンド・セグメント内の個別の現金残高を追跡できます。

代理店が個別の資金内で個別の売掛金残高を保守する場合、各資金内で個別の現金残高の保守も必要になる可能性が高くなります。

マルチファンド売掛管理会計処理基準を使用すると、複数の資金内の現金残高を追跡できます。複数の売掛/未収金明細がある請求書に対して入金を消し込むと、マルチファンド売掛管理により、請求書の売掛/未収金明細ごとに1つの借方現金仕訳が生成されます。

関連項目

入金の例

マルチファンド売掛管理

入金の例

前述の例では、Big Think Tankはマルチファンド売掛管理を含む請求書を発行しました。次の表に示すように、請求書の資金100、200および300には3つの売掛/未収金明細と3つの売掛金残高があります。

マルチファンド売掛管理会計処理基準を使用すると、次の表に示すように、請求書に対して明細レベルの入金消込を実行し、個別の資金内の現金残高を追跡できます。例として小切手番号12345を使用します。

クレジット・メモの例

次の例は、3つのセグメントの勘定体系を使用します。最初のセグメントは資金、2番目のセグメントは部門、3番目のセグメントは勘定です。会計の例は次の取引タイプについて説明しています。

• 請求書

• ヘッダー・レベルの直接クレジット・メモ（明細、税金および運送費）

• ヘッダー・レベルの直接クレジット・メモ（明細のみ）

• 明細レベルの直接クレジット・メモ

• 対顧客勘定クレジット・メモ

請求書

クレジット・メモの例は、次の請求書に基づいています。

ヘッダー・レベルの直接クレジット・メモ（明細、税金および運送費）

次の例は、ヘッダー・レベルでの直接クレジット・メモの会計を示しています。クレジット・メモは明細金額の100%、税額の100%および運送費の100%を貸方記入します。

ヘッダー・レベルの直接クレジット・メモ（明細のみ）

次の例は、ヘッダー・レベルでの直接クレジット・メモの会計を示しています。クレジット・メモは、明細金額の20%を貸方記入します。

明細レベルの直接クレジット・メモ

次の例は、明細レベルでの直接クレジット・メモの会計を示しています。クレジット・メモは特定の請求明細に消し込まれます。

対顧客勘定クレジット・メモ

次の例は、対顧客勘定クレジット・メモの会計を示しています。デフォルトでは、マルチファンド売掛管理は顧客勘定に対してクレジット・メモを再配賦します。

関連項目

マルチファンド売掛管理

マルチファンド売掛管理入金の例

次の例は、3つのセグメントの勘定体系を使用します。最初のセグメントは資金、2番目のセグメントは部門、3番目のセグメントは勘定です。

請求書

入金の例は、次の請求書に基づいています。

入金の消込

次の例は、入金を請求書に消し込む場合の会計を示しています。

マルチファンド売掛管理

マルチファンド売掛管理では、複数の現金仕訳が生成されます。たとえば、$100.00の入金の場合、現金会計は次のようになります。

入金の消込取消

次の例は、入金の消込を取り消す場合の会計を示しています。

入金戻し処理

次の例は、入金を戻し処理する場合の会計を示しています。

特定の請求書明細に一部消し込まれる入金

次の例は、特に請求書明細1に一部（$100）消し込まれる入金を示しています。

通常は請求書に消込済の一部入金

次の例は、通常は請求書に一部（$100）消し込まれる入金を示しています。

関連項目

マルチファンド売掛管理

マルチファンド売掛管理請求書の修正の例

次の例は、3つのセグメントの勘定体系を使用します。最初のセグメントは資金、2番目のセグメントは部門、3番目のセグメントは勘定です。次の会計の例を検討します。

• 請求書

• 請求書タイプ修正

• 明細タイプ修正

• 税金タイプ修正

• 運送費タイプ修正

• 1つの明細に対する明細タイプの修正

請求書

修正の例は、次の請求書に基づいています。

請求書タイプ修正

次の例は、請求書全体に対する修正を示しています。

明細タイプ修正

次の例は、明細レベルでの修正を示しています。

税金タイプ修正

次の例は、請求書税金明細の修正を示しています。

運送費タイプ修正

次の例は、請求書運送費明細の修正を示しています。

1つの明細に対する明細タイプの修正

次の例は、1つの明細に対する明細タイプの修正を示しています。

関連項目

マルチファンド売掛管理

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