Oracle Receivablesユーザー・ガイド リリース12 E06003-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この付録では、次のトピックについて説明します。
Receivables取引情報を収集し、ユーザーが定義したフォーマットで印刷するには、Oracle Applicationsまたはサード・パーティのSQLベースのシステムでReceivables取引印刷ビューを使用します。取引印刷ビューは、すべてのReceivablesウィンドウまたはプログラムからアクセスできるわけではありません。システム管理者またはOracleコンサルタントは、必要な取引データをビューから抽出するカスタムSQLスクリプトを作成する必要があります。Oracle Reports 2.5以降(または同様のSQLベースのレポート・ジェネレータ)を使用して、ニーズに応じてデータをフォーマットおよび印刷できます。
取引印刷ビューとReceivablesの「請求書の印刷」プログラムは多少似ていますが、それぞれの使用方法と目的は異なります。Receivablesの「請求書の印刷」プログラムは、取引区分、取引タイプ、取引番号の範囲など、ユーザーが指定した一連のランタイム・パラメータに基づいて選択された取引を印刷します。取引印刷ビューは、データベースからすべてのReceivables取引情報を選択します。システム管理者またはOracleコンサルタントは、各SQL文のWHERE句にパラメータを入力することで、必要な取引情報をビューから抽出します。各ビューには有効なパラメータのリストが付属しています。
注意: 取引印刷ビューには、SQLのSELECT文を使用してアクセスできない複雑なデータを抽出するための機能も用意されています。これらの機能は、選択のみを目的としており、実際的な制限、つまりPL/SQL関数で使用できるSQL文の種類を指定するコンパイラ・ディレクティブにより、データベースを更新できません。これらの制限は、各関数のパッケージ仕様で宣言されます。実際的な制限の参照は、関数に指定されたパッケージ・ヘッダーにあります。
注意: レポートを印刷するときに、取引が正常に印刷されたことを示す取引ヘッダーを更新できます。そのためには、Oracle Receivables APIのARTPSQB.plsを呼び出します。「updated_customer_trx」関数を選択します。このAPIにより、PRINTING_COUNT、PRINTING_LAST_PRINTED、PRINTING_ORIGINAL_DATEおよびLAST_PRINTED_SEQUENCE_NUMの各列が更新されます。
次のモジュールでは、取引印刷手順の表示体系が作成されます。一部のファイルの間に依存関係が存在するため、これらのモジュールは表示されている順序で実行する必要があります。
ARTPSQS.pls: 表示機能のパッケージ仕様
ARTPSQBS.pls: 表示機能のパッケージ本体
arvpinvv.sql: その他のビュー作成スクリプト
arvphdrv.sql: ヘッダー・ビュー作成スクリプト
arvpadjv.sql: 修正ビュー作成スクリプト
arvplinv.sql: 明細ビュー作成スクリプト
Receivablesには、取引データの選択に使用できる次の取引印刷ビューが用意されています。
AR_INVOICE_HEADER_Vはメイン・ビューです。レポートのヘッダー情報を取得します。修正と修正以外の2つの部分で構成されます。
AR_INVOICE_ADJ_Vは修正の詳細を取得します。
AR_INVOICE_LINES_Vは、AR_INVOICE_HEADER_Vで取得された各取引の明細品目を取得します。
AR_INVOICE_TAX_SUMMARY_Vは、取引の税金要約情報を取得します。
AR_INVOICE_COMMITMENT_INFO_Vは、取引の取引約定情報を取得します。
AR_INVOICE_TOTALS_Vは、取引のすべての明細および関連する手数料(明細、運送費、税金など)の合計金額を取得します。
AR_INVOICE_INSTALLMENTS_Vは、複数の賦払いを含む取引の賦払情報を取得します。
AR_INVOICE_COUNT_TERMS_Vは、取引の条件数(つまり分割支払条件に割り当てられた取引)を取得します。
これらのビュー、およびデータの選択元の表と列の詳細は、OracleMetaLinkの『Oracle eBusiness Suite Electronic Technical Reference Manual(eTRM)』を参照してください。
関連項目: 取引の印刷