Oracle Approvals Managementインプリメンテーション・ガイド リリース12 E06007-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
使用しているトランザクション・タイプで各ビジネス・ケースに適切なルールが適用されていることを確認するには、AMEのテスト・ワークベンチでテスト・トランザクションを作成するか、統合アプリケーションでリアル・トランザクションを作成します。リアル・トランザクションを選択し、そのトランザクションから、今後のテスト用にテスト・ケースを作成したり、初期テスト・ケースを作成できます。シミュレートしたテスト・ケースとリアル・トランザクションのテスト・ケースは、後で参照するために保存できます。
テスト・ワークベンチには、以前に定義したテスト・ケースのリストが表示されます。既存のテスト・ケースを選択すると、AMEによって、そのテスト・ケースがリアル・トランザクションとして処理され、有効なルールと最終承認者リストが判断されます。テスト・ケースをコピーすることで、標準のトランザクションに対して様々なバリエーションを設定できます。このバリエーションによって、承認設定を徹底的にテストできます。テスト・ケースの定義または更新時に、テスト対象の属性に値を指定できます。テスト・ケースでは、請求書などを擬似実行するために、ヘッダー値を定義し、必要に応じて詳細明細を作成できます。テスト・ワークベンチでは、項目レベル、承認者レベルおよびトランザクション・レベルの各作業をチェックできます。また、テスト・ワークベンチには、トランザクションの下位項目の属性値が表示されます。デバッグおよびテスト目的で、承認者リストの様々な段階を表示できます。
実装方法を計画する際は、使用するトランザクション・タイプがビジネス・ルールに従って次の処理を実行していることを検証できるように、承認ポリシーを表す実装文書に十分なテスト・ケースを指定する必要があります。
適切な項目IDのフェッチ
適切な属性値のフェッチ
ルール使用の適切な評価
ルール使用の優先順位の適切な処理
作業ルールと作業処理の適切な処理
適切なデフォルト承認者リストの生成
挿入された承認者の適切な処理(リアル・トランザクションの場合)
抑制された承認者の適切な処理(リアル・トランザクションの場合)
繰返し承認者の適切な処理
トランザクションの承認プロセスの適切なパラレル化
転送の適切な処理
多くのテストは、テスト・ワークベンチを使用して実行できます。SQL*Plusおよび統合アプリケーションを使用して、実装の特定の側面をテストすることもできます。
トランザクション・タイプの所定の承認ルール設定に対してリアルタイムまたはシュミレートのテストを実行するには、「テスト・ワークベンチ」タブを使用します。テスト・ワークベンチを使用すると、次の操作を実行できます。
所定のトランザクション・タイプに対するすべての保存済テスト・ケースについて、名称と摘要詳細を表示します。
テスト・ケースに保存されている属性と属性値を表示します。
「更新」アイコンをクリックして、既存のテスト・ケースを更新します。テスト・ケースの更新ページに、更新可能な属性が表示されます。
「テスト・ワークベンチ」ページの「実行」をクリックして、選択したテスト構成に対する最終適用可能ルールと最終処理済承認者リストを表示します。
「テスト・ワークベンチ」ページの「承認プロセス段階の表示」をクリックして、承認処理の様々な段階を表示します。
「テスト・ワークベンチ」ページの「コピー」をクリックして、選択したテスト・ケースをコピーします。AMEによって、新規テスト・ケースとしてテスト名に接頭辞が追加されます。新規テスト・ケースは後で更新できます。
「テスト・ワークベンチ」ページの「作成」をクリックして、新規テスト・ケースを作成します。テスト・ケースに名称と摘要を指定し、属性値も設定します。このページから、項目区分属性を追加し、それらの値を設定できます。このテスト・ケースは保存するか、または「テスト・ケースの実行」をクリックしてアドホック・テスト・ケースとして起動できます。
「テスト・ワークベンチ」ページの「リアル・トランザクション・テストの実行」をクリックして、リアル・トランザクションを表示します。これによって、「リアル・トランザクション・テスト」ページがオープンし、所定のトランザクション・タイプの所定のトランザクションを問い合せることができます(トランザクションIDを使用)。AMEによって値が取得された後、「テスト・ケースの実行」をクリックして、承認プロセスのテストを実行できます。リアル・トランザクションは、このページから保存できます。
転送の動作をテストします。AMEには、承認者転送などの承認者の承認ステータスを更新できるテスト機能が現在ありません。AMEによる転送への応答方法をテストするには、統合アプリケーションで生成された承認要求通知に応答した後、「リアル・トランザクション・テストの実行」を使用して「テスト」タブでトランザクションの承認者リストを表示し、転送を実行する必要があります。