Oracle Applications開発者ガイド リリース12 E06048-01 | 目次 | 前へ | 次へ |
この項では、すべてのデータベースおよびフォーム・オブジェクトを定義するために必要となる情報を説明します。すべてのオブジェクトおよびファイルに対するネーミング標準およびヘッダー情報を説明します。
ネーミング標準は、次の項にグループ分けされています。
全般に、意味があり、かつ簡潔な名前を付けます。COMMON、MISC、OTHER、UTILITYなどの一般的、汎用的なフレーズは名前に使用しないでください。
特定のオブジェクト向けの具体的な命名規則に加え、すべてのデータベース・オブジェクトは特殊文字を一切使用せずに名前を付ける必要があります。データベース・オブジェクト名には、文字、数字およびアンダースコアのみを使用し、開始文字は必ず文字にします。データベース名は大文字小文字を区別しておらず、NameはNAMEと同じとなることに注意してください。
オブジェクトを作成する際は、ヘッダー情報を含めます。ヘッダーには次の文書を含めます。
名称
目的
引数
変数 | 説明 |
---|---|
Arg1 | arg1の記述 |
Arg2 | arg2の記述 |
ノート
特殊な使用方法のノート
特殊な使用方法のノート
履歴
DD-MON-YY J. Doe Created
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | prod_objects prodは製品の短縮名で、objectsは表に格納されるオブジェクトの名前であり、複数形にする必要があります。表名は20文字以下にする必要があります。それより長くすることも可能ですが、24文字以下である表ハンドラ・パッケージ名にあわせるため、省略することになります。 |
例
PO_VENDORS, AS_LOOKUPS
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | table_Vまたはtable_criteria_V |
tableは、ビューがベースとするルート表の名前です。基準は、ビューによって表示されるオブジェクトのクオリファイアです。表名のみの使用が一意でない場合、ビューが2つ以上の表の結合をベースとする場合、ビューにWHERE句が含まれる場合またはビューが通常と異なる場合は、基準クオリファイアを使用します。
例
PO_VENDORS_CHICAGO_V, AS_LOOKUPS_RANK_V
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | table_Ti |
tableは、トリガーがベースとする表の名前で、iは1から始まる一意のIDです。
例
PO_HEADERS_T1
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | table |
シノニムの名前は、それがベースとする表またはビューと同じにする必要があります。
異なる2つの名前(シノニムと元になるオブジェクト名)を使用すると混乱を招きます。オブジェクト名を変更する場合、シノニムを作成するのでなくコードを消去します。
変数 | 説明 |
---|---|
主キー | table_PK |
一意 | table_Ui |
外部キー | table_Fi |
チェック | メッセージ・ディクショナリのメッセージ・ネーミング標準を使用します。
関連項目: メッセージ・ディクショナリの概要 |
tableは、制約が作成される対象の表の名前で、iは1から始まる一意のIDです。制約の名前はすべて、容易に使用可能または使用不可にできるような名前にする必要があります。
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | prod_moduleまたはprod_description |
prodは製品の短縮名、moduleは機能モジュール、descriptionは目的を1、2語で説明したものです。ストアド・パッケージ名は、24文字以下にする必要があります。ライブラリ・パッケージでは、27文字以内で一意のパッケージ名にする必要があります。ラッパー・パッケージは、3文字のプレフィクスを使用します。パッケージにあるプロシージャの名前を簡略化するのに役立つ説明を選択してください。
例
OE_SCHEDULE, AOL_FLEXFIELD
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | verb_noun |
verb_nounは、目的を簡潔に説明したものです。製品の短縮名や、プロシージャ名にあるパッケージ名のどの部分も再使用しないでください。必ず、パッケージ・プロシージャとしてプロシージャを起動してください。たとえば、パッケージ名がAPP_ORDER_BYであるとすると、プロシージャは単純にAPPENDおよびREVERTと命名します。パッケージ・プロシージャ名にSQL、PL/SQL、Oracle Formsまたはその他の予約語を使用したり、Oracle Formsビルトインを再定義しないよう注意してください。
例
CALCULATE_PRICE_VARIANCE, TERMINATE_EMPLOYEE
変数 | 説明 |
---|---|
パッケージ | table_PKG |
tableは、パッケージがアクション(挿入、更新、削除、レコードのロック、別の表のレコードがこの表のレコードを参照するかどうかのチェック)を行う表の名前です。パッケージ名は24文字以下にする必要があります。
例
PO_LINES_PKG
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | package_PRIVATE |
packageは、所有しているパッケージの名前です。
例
APP_ITEM_PROPERTY_PRIVATE
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | prod_verb_noun |
prodは製品の短縮名、verb_nounは目的を簡潔に説明したものです。
例
AP_INITIALIZE_FORM
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | variableまたはX_variable |
variableは、論理的で、意味があり、簡潔な名前である必要があります。その変数がSQL文で使用されている場合は変数名の前にXを付けて、データベース・オブジェクト名と競合したり、PL/SQL変数とデータベース・オブジェクトが混乱したりすることがないようにします。
例
X_header_id
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | G_variable |
variableは、論理的で、意味があり、簡潔な名前である必要があります。グローバル変数をローカル変数と区別するために変数名の前にGを付けます。
例
G_set_of_books_id
一般に、複数の項目を表示できるオブジェクト(レコード・グループ、値リストなど)には複数形の名前を付け、単一の項目を扱うオブジェクト(モジュール、ブロック)には単数形の名前を付けます。
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | file name |
フォームのモジュール名は、フォームのファイル名と一致する必要があります。たとえば、フォームの名前がPOXPOMPO.fmbである場合、モジュール名(Designerで参照可能)がPOXPOMPOとなるようにしてください。これは、フォームからオブジェクトを参照する場合に特に重要です。ZOOMも、モジュール名が正しいことに依存しています。
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | object |
object は、レコード・グループが含んでいるオブジェクトの名前です。
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | prod_variable |
prodは製品の短縮名、variableは通常変数に付ける名前です。
例
PO_SECURITY_LEVEL, MFG_ORGANIZATION
論理的で、意味があり、簡潔な名前を使用します。LOOKUP_CODESに基づく表列には「_CODE」または「_FLAG」接尾辞を付ける必要があり、表示される内容項目は接頭辞のない同じ名前を付けることに注意してください。
ミラー項目は、項目の名前に「_mir」接尾辞を付けたものを使用します。よって、項目の詳細部分がenameである場合、ミラー項目の名前はename_mirとします。
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | case_short_nameまたはobject case_short_nameはCASEブロックの短縮名でobjectはそのブロックにあるオブジェクトの名前です。ブロック名は14文字以下にする必要があります。 |
例
ORDER, LINES
変数 | 説明 |
---|---|
ツールバーがあるブロック | TOOLBAR |
制御項目のあるブロック | CONTROL |
表示専用のコンテキスト情報のあるブロック | CONTEXT |
コンカレント要求を発行するブロック | programまたはreport |
非データベース・ブロック(検索ブロックなど) | actionまたはaction_object |
ブロックを他のフォームと共有している場合、ブロック名の前にフォームの名前を付けて一意にしてください。
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | object objectは、キャンバスに表示されるオブジェクトの名前です。 |
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | block_region blockに属するリージョン・フィールドです。regionは、リージョンに表示されるフィールドを説明します。たとえば、ブロックLINESに、価格情報(基本価格、割引価格、合計価格)を表示するものと、アカウント情報を表示するものとの、2つの代替リージョンがあるとします。代替リージョン・スタック・キャンバスの名前は、LINES_PRICEおよびLINES_ACCOUNTとします。 |
例
LINES_DESCRIPTION, LINES_PRICES
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | QF_object 「検索」ウィンドウで使用するウィンドウ、ブロックおよびキャンバスと区別するために、オブジェクト名に「QF_」という接頭辞を付けます。 |
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | object objectは、ウィンドウに表示されるオブジェクトの名前です。 |
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | object objectは、LOVに表示されるオブジェクトの名前です。 |
例
ORDER_SALESREPS, LINE_SALESREPS, FREIGHT_CODES
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | objectまたはobject_criteria objectは、レコード・グループにあるオブジェクトの名前であり、通常は基本項目または値リスト名と同一です。criteriaは、レコード・グループに特定のオブジェクトが含まれている理由を簡潔に説明したものです。オブジェクト名のみを使用して一意にならない場合にのみ基準の説明を使用します。object_criteriaが31文字以上の場合は、オブジェクト名または基準の説明を短縮します。 |
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | QF_object 値リストおよび入力に使用するレコード・グループと、問合せに使用するもの(「検索」ウィンドウなど)とを区別するには、オブジェクト名に「QF_」という接頭辞を付けます。たとえば、QF_FREIGHT_CODES、QF_DEMAND_CLASSESとします。 |
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | block_REGIONS |
代替リージョンでKEY-MENUを押したときに起動される値リストおよびレコード・グループを区別するために、ブロック名の後に「_REGIONS」を付加します。
例
LINES_REGIONS, ORDERS_REGIONS
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | master_detail masterは関連におけるマスター・ブロックの名前で、detailは関連における詳細ブロックの名前です。 |
変数 | 説明 |
---|---|
パッケージ | blockまたはform |
項目ハンドラ・プロシージャ | item |
blockは項目を所有しているブロックの名前、formはフォームの名前、itemは項目ハンドラ・プロシージャが動作する項目の名前です。
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | block_RECORD_COUNT blockは、組合せブロックの名前です。 |
ファイル名はすべて8文字以下の長さで、3文字の拡張子が付きます(FILENAME.ext)。ファイル名は、拡張子を除きすべて大文字にします。これにより、すべてのプラットフォームに共通した一貫性のあるネーミング計画が得られます。
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | pppggxxx.fmb、pppggxxx.fmxまたはpppggxxx.fmt |
pppは2から3文字の製品の短縮名、gは機能グループの2文字の略称、xxxは目的の説明の3文字の略称です。
fmbはソース・バイナリ・ファイルの拡張子、fmxは実行可能バイナリ・ファイルの拡張子、fmtはソース・テキスト・ファイルの拡張子です。ファイルは、$prod/forms/US(または各プラットフォームの相当する部分)に配置されます。
APPSTANDフォームは、多くの標準設定およびその他のフォームが参照する構成要素を提供します。特定のアプリケーションおよび機能グループが、参照に使用する専用の標準フォームを作成できます。
これらのAPPSTAND同等の命名規則は次のとおりです。
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | PPPSTAND |
PPPは、Order Entry(OESTAND)にはOE、General Ledger(GLSTAND)にはGLなど、2から3文字の製品の短縮名です。
PL/SQLパッケージとプロシージャは、若干異なって文書化されていることに注意してください。パッケージには引数のセクションがなく、プロシージャには履歴のセクションがありません。
SQLおよびPL/SQLファイルはすべて(著作権ヘッダーに続けて)次の行で開始します。
SET VERIFY OFF
WHENEVER SQLERROR EXIT FAILURE ROLLBACK;
すべてのSQLおよびPL/SQLファイルは次の行で終了します。
COMMIT;
EXIT;
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | pppgxxxs.plsまたはpppggxxb.pls |
pppは2から3文字の製品の短縮名、gは機能グループの1文字の略称、xxxは目的の説明の3文字の略称です。目的のために3文字を必要としない場合は、機能グループに2文字を使用できます。sは、仕様ファイル、bは本体ファイルを示します。各ファイルは、パッケージ仕様または本体を1つのみ定義します。ファイルは、$prod/install/sql(または各プラットフォームの相当する部分)に配置されます。
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | pppgixxs.plsおよびpppgixxb.pls |
iは(表)インタフェースを示します。
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | pppggxxx.pll、pppggxxx.plxおよびpppggxxx.pld |
ファイルは、$prod/plsqlに配置されます。実行時には$au/plsql(または各プラットフォームの相当する部分)に配置されます。
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | ppxxxxxx.ico、ppxxxxxx.bmp |
ppは2文字の製品の短縮名、xxxxxxは6文字以下のアイコン名です。ファイルは、$TK2_ICON(または各プラットフォームの相当する部分)に配置されます。
変数 | 説明 |
---|---|
標準 | PPPGGXXS.pls |
標準 | PPPGGXXB.pls |
PPPは2から3文字の製品の短縮名、GGは機能グループの略称、XXは特定の機能の略称です。Sは仕様ファイル、Bは本体ファイルを示します。
Oracle 10g、PL/SQLおよびOracle Formsのすべての予約語に加え、次の文字列で始まるもの(その文字列そのものも含む)は使用しないでください。
FOLDER
CALENDAR
APPCORE