Oracle Process Manufacturing Extensions for Oracle Endeca

この章では、次のトピックについて説明します。

概要
「バッチ検索」ページ
Oracle Process Manufacturing Extensions for Oracle Endecaの設定
設定および構成の手順
アクセス管理: Oracle Process ManufacturingのEIDダッシュボード(ユーザー・インタフェース)の表示および非表示
Endeca完全リフレッシュのためのスケジューラの設定

概要

Oracle Process Manufacturing (OPM) Extensions for Oracle Endecaを使用すると、バッチ・ステータス、バッチ遅延、原料および生産資源の不足、廃棄数量、品質サンプルの結果およびバッチ収率情報を検索およびフィルタできます。Process Manufacturing Endecaダッシュボードのページを使用すると、キー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)、パフォーマンス評価メトリック、チャート、グラフおよび表を使用してデータをレビューおよび分析できます。検索はOPMのページおよびEndeca Information Discovery (EID)設計ツールを使用して行うことができます。これらのページはEID環境でホストされており、EBSの新しいコンテナ・ページから呼び出されます。OPMでは、次のリージョンおよびページでEndeca Information Discovery統合を使用した検索機能が有効になります。

「バッチ検索」ページ: このページには、次のステータスのすべてのプロセス・バッチが表示されます。

WIP
保留中
完了済

この章では、Oracle Process Manufacturing Extensions for Oracle Endecaアプリケーションを使用するために、Endeca Information Discovery (EID)をOracle E-Business Suiteリリース12.2.2.4に統合する際に必要な製品固有の詳細について説明します。これは、『Installing Oracle E-Business Suite Extensions for Oracle Endeca, Release 12.2 V4』(Doc ID: 1574273.1)で提供されている情報を補足するものです。インストールを開始する前に、このドキュメントをお読みになって要件を確認してください。

Oracle Process Manufacturing Extensions for Oracle Endecaのユーザー・インタフェース

「バッチ検索」ページ

「バッチ検索」ページには、Oracle Process Manufacturingのバッチ・プロセスに関するEndecaコンテンツが表示されます。プロセス・バッチ、原材料、ステップ、活動、生産資源、受注を検索したり、生産メトリック、チャートおよび結果表を表示できます。「バッチ検索」ページの表示を次に示します。

生産監督者職責から、「バッチ検索」ページにナビゲートします。

(N) Endecaの「バッチ検索」

本文の説明内容に関するイメージ

「バッチ検索」ページのEndecaリージョンでは、プロセス・バッチ活動を追跡できます。データの分析、およびプロセス・バッチの生産メトリック、チャート、グラフおよび表のレビューを行うことができます。Endecaの「バッチ検索」ページのリージョンおよびコンポーネントを次に示します。


リージョン	コンポーネント
アラート	アラート・コンポーネントには、製造現場工程の健全性に関連する情報が表示されます。アラートには、次のものがあります。低収率品質処理必須テスト値範囲外高優先度顧客バッチ遅延
ガイド付きナビゲーション	「ガイド付きナビゲーション」コンポーネントを使用することで、属性グループを使用してデータをフィルタできます。次の属性グループを拡張すると、属性名を表示および選択できます。バッチ原材料ステップ活動生産資源生産資源パラメータ取引事由品質サンプル失効ロットバッチ日付ステップ日付活動日生産資源日付品質サンプル日付
生産メトリック(メトリック・バー) 注意: メトリック・コンポーネントは色分けされ、警告および健全性がハイライトされます。 - 赤色: 重大な警告状態 - 黄色: 警告 - 灰色: 正常 - 緑色: 良好	WIPのバッチリリース済ステータスのすべてのバッチの数。保留バッチ「保留中」ステータスのすべてのバッチの数。完了バッチ「完了」ステータスのすべてのバッチの数。遅延バッチ「実績完了日」が「計画完了日」より後の日付であるバッチ、または「計画開始日」をすぎてもバッチが開始されていないバッチの数。遅延ステップ遅延しているバッチ・ステップの数。未割当原材料のバッチ未割当原材料があるバッチの数。遅延FPO 遅延している確定計画オーダーの数。非適合オープン非適合の数。保留サンプル「保留中」ステータスのサンプル結果の数。否認サンプル否認ステータスのサンプル結果の数。収率パーセント完了したバッチの平均収率。遅延バッチの顧客遅延バッチがある顧客の数。
取引事由(タグ・クラウド)	取引事由トップ10のタグ・クラウド・コンポーネント注意: 「取引事由」タグ・クラウド・コンポーネントには、発生頻度トップ10の取引事由が表示されます。
非適合(タグ・クラウド)	非適合トップ10のタグ・クラウド・コンポーネント注意: 「非適合」タグ・クラウド・コンポーネントには、発生頻度トップ10の非適合が表示されます。
バッチ・インサイト(タブ・コンポーネント・コンテナ) 概要(タブ)	ステータス別バッチ(チャート) 系列ディメンション(色) (なし) 組織バッチ進捗(チャート)
バッチ・インサイト(タブ・コンポーネント・コンテナ) 遅延(タブ)	遅延バッチ(チャート) ソート・オプションバッチ遅延バッチ番号別バッチ遅延(重複除外件数) 系列ディメンション(色) (なし) 組織顧客遅延ステップ(チャート) ソート・オプションステップ遅延ステップ番号別ステップ遅延(重複除外件数) 系列ディメンション(色) (なし) 組織
バッチ・インサイト(タブ・コンポーネント・コンテナ) 製品/副産物(タブ)	製品(チャート) ソート・オプション製品バッチ番号別製品(重複除外件数) 系列ディメンション(色) (なし) 組織顧客副産物(チャート) ソート・オプション副産物バッチ番号別副産物(重複除外件数) 系列ディメンション(色) (なし) 組織顧客
バッチ・インサイト(タブ・コンポーネント・コンテナ) 未割当原料(タブ)	未割当原料別バッチ(チャート) ソート・オプション原料バッチ番号別原料(重複除外件数) 系列ディメンション(色) (なし) 組織未割当原料別製品(チャート) ソート・オプション製品バッチ番号別製品(重複除外件数) 系列ディメンション (なし) 組織
バッチ・インサイト(タブ・コンポーネント・コンテナ) 品質結果(タブ)	サンプル結果(チャート) ソート・オプション品目サンプル番号別品目(重複除外件数) 系列ディメンション(色) (なし) 組織サンプル結果詳細(クロス・タブ)
バッチ・インサイト(タブ・コンポーネント・コンテナ) 収率(タブ)	組織、製品別収率%(チャート) ソート・オプション組織 WIP計画原材料収率別組織(平均) メトリック(値軸) 実績収率対WIP計画収率実績収率対計画収率系列ディメンション(色) (なし) 組織顧客製品収率詳細(クロス・タブ)
バッチ・インサイト(タブ・コンポーネント・コンテナ) 非適合(タブ)	組織別非適合(チャート) ソート・オプション非適合非適合番号別非適合(重複除外件数) 系列ディメンション(色) (なし) 組織製品、顧客別非適合(チャート) ソート・オプション品目非適合番号別品目(重複除外件数) 系列ディメンション(色) (なし) 組織顧客
バッチ・インサイト(タブ・コンポーネント・コンテナ) 失効ロット(タブ)	組織別失効ロット(チャート) ソート・オプション失効期間失効ロット番号別失効期間(重複除外件数) 失効ロット詳細(クロス・タブ)
検索結果(タブ・コンポーネント・コンテナ)	「検索結果」には、次の結果表が表示されます。バッチ原材料ステップ活動生産資源受注取引事由非適合 FPO

Oracle Process Manufacturing Extensions for Oracle Endeca製品の構成

Oracle Process Manufacturing Extensions for Oracle Endecaの設定

『Installing Oracle E-Business Suite Extensions for Oracle Endeca, Release 12.2 V4』(Doc ID: 1574273.1)で説明されているとおりにインストールと一般的な構成を行った後は、Oracle Process Manufacturingアプリケーションを構成および設定する必要があります。

設定および構成の手順

Oracle Process Manufacturing Extensions for Oracle Endecaを設定するには、次の手順を実行する必要があります。

UMXロールを割り当て、アクセス権限付与を更新して、アクセス管理を設定します。
完全Endecaリフレッシュのスケジュールを設定します。

アクセス管理: Oracle Process ManufacturingのEIDダッシュボード(ユーザー・インタフェース)の表示および非表示

Oracle Process ManufacturingアプリケーションのためのOracle E-Business SuiteとEIDの統合の一部として、次のUMXロールが提供されています。


UMXロール	内部コード名
GMO Endecaアクセス・ロール	UMX\|GMO_ENDECA_ACCESS_ROLE

新しいUMXロール「GMO Endecaアクセス・ロール」(内部コード名: UMX|GMO_ENDECA_ACCESS_ROLE)を追加して、Endecaメニューを生産監督者職責(または、同じメニューを使用する他のカスタム職責)に対して有効にする必要があります。このUMXロールを職責に割り当てる必要があります。このUMXロールが生産監督者職責に割り当てられると、Endecaの「バッチ検索」ページが表示されます。

複数の職責を持つEndeca関連のロールを使用する場合は、各職責に対応するセキュリティ・コンテキストを持つ付与が追加で必要になります。付与は、ロールを職責に追加するときでなくても、別個の処理として対象となるロールに追加できます。

次の手順を実行して、Oracle E-Business Suite (EBS)のEndecaメニューを有効にします。

UMXロールを職責に割り当てます。
GMO_ENDECA_ACCESS_GRANT付与を更新します。

UMXロールおよび付与の割当てについては、『Installing Oracle E-Business Suite Extensions for Oracle Endeca, Release 12.2 V4』(Doc ID: 1574273.1)の付録Cを参照してください。

Endeca完全リフレッシュのためのスケジューラの設定

Endeca検索の初期データのアップロードは、『Installing Oracle E-Business Suite Extensions for Oracle Endeca, Release 12.2 V4』(Doc ID: 1574273.1)で説明されているとおりにフル・グラフが実行されたときに完了します。完全リフレッシュを実行すると、Endecaからすべてのデータが削除され、E-Business Suiteシステムから抽出した全データが再移入されます。増分リフレッシュの場合は、組織の要件に応じて、E-Business SuiteからEndecaデータをリフレッシュする頻度を決定する必要があります。

Cloverログインを使用してIntegratorサーバーにログインします。
「Scheduling」タブをクリックします。
「New Schedule」リンクを選択します。
スケジューラの説明を入力します。
「Type」として「Periodic」を選択します。
「Periodicity」として「by interval」を選択します。
「Not active before date/time」フィールドに開始日時を入力します。
「Not active after date/time」フィールドに終了日時を入力します。
「Interval (minutes)」フィールドに値を入力します。
「Fire misfired event as soon as possible」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。
「Task Type」リストから「Start a graph」を選択します。
実行をスケジュールするグラフ(つまり、Full.grf/incremental.grf)を選択します。
「Create」をクリックしてスケジューラを設定します。