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Oracle E-Business Suite
リリース11iから12.2へのアップグレード・ガイド
E51767-01
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リリース12.2へのアップグレード

この章の内容は次のとおりです。

アップグレードの実行

この項では、アップグレード・プロセスを開始するための必須タスクを説明します。すべてのタスクはアップグレードに伴う停止時間中に実行する必要があります。次の表に、この章で説明する必須タスクのチェックリストを示します。

重要: Rapid Install を使用してファイル・システムを配置した後は、製品のパスワードを変更しないでください。変更すると、次のエラーが発生することがあります。「ORA-01017: ユーザー名/パスワードが無効です。SQL文の実行中にログオンが拒否されました: CONNECT JTF/*****」

製品のパスワードが変更された場合は、FNDCPASSを実行してパスワードをデフォルト値に戻す必要があります。adpatchはパスワードが元の値に戻された後に再開できます。

タスク 参照先ページ
AOLの監査証跡の無効化 (条件付き)
アプリケーション層のリスナーとコンカレント・マネージャの停止 (必須)
Oracle11g リリース2以降へのデータベースの移行 (条件付き)
アップグレード・パラメータによるinit.oraの更新 (必須)
カスタム・トリガー、制約および索引の無効化 (条件付き)
MRCスキーマの削除 (条件付き)
データベースのバックアップ (推奨)
保守モードの有効化の確認 (必須)
AD 12.2アップグレード・ドライバの適用 (必須)
すべての集積アップグレード・パッチ (CUP) の適用 (必須)
アメリカ英語アップグレード・パッチ・ドライバの実行 (必須)
保守モードの無効化 (必須)
init.oraパラメータの再設定 (必須)
アプリケーションおよびデータベースのOracle E-Business Suite完全バックアップ (推奨)
セキュリティ対策の検討 (推奨) -

注意: 次のステップはすべて、リリース11.5.10.2に適用されます。

重要: 12.2.0へのアップグレード前にDatabase Vaultをオフにする必要があります。12.2.xへのEBR+upgradeを有効化した後、Database Vaultを再有効化します。

  1. AOLの監査証跡の無効化 (条件付き)

    TUMSステップ・キー: N/A

    Oracle Applications Object Libraryの監査証跡機能を使用している場合は、アップグレード前に無効化する必要があります。

    11i Application の「システム管理者」職責を使用して、「セキュリティ」->「監査証跡」->「グループ」にナビゲートします。「監査グループ」ウィンドウで、定義済の各監査グループについて「グループ状態」フィールドを「使用不可 - アーカイブの準備」に設定します。「要求の発行」ウィンドウ (「要求」->「実行」) から「監査証跡表等の更新」レポートを実行します。

    アップグレード後に監査機能を再有効化する予定の場合は、この時点でシャドウ表をアーカイブしてパージします。このステップの実装後に行われたデータ変更は監査されません。

    注意: Oracle E-Business Suiteセキュリティ・ガイドの監査証跡に関する項を参照してください。

  2. アプリケーション層のリスナーとコンカレント・マネージャの停止 (必須)

    TUMSステップ・キー: N/A

    「コンカレント」->「要求」にナビゲートします。「要求の検索」ウィンドウで、「ユーザーの全要求」を選択します。「検索」をクリックし、必要に応じて「保留中の要求の取消」をクリックします。次に、「システム管理者」職責で「コンカレント・マネージャの管理」を選択し、「管理」フィールドにナビゲートして「無効化」を選択します。

    アップグレードを開始する前に、Formsリスナー、Webリスナーおよびコンカレント・マネージャを停止します。この操作はリリース11iのAPPL_TOPから実行します。

  3. Oracle 11gリリース2へのデータベース移行 (必須)

    TUMSステップ・キー: N/A

    アップグレードには、Oracle11gリリース2 (11.2.0.3) 以上のバージョンのデータベースが必要です。まだ実行していない場合は、この段階でデータベースをアップグレードまたは移行します。『Database Preparation Guidelines for an Oracle E-Business Suite Release 12.2 Upgrade』 (Doc ID: 1349240.1) の指示に従ってください。

    注意: 10gまたは9iから11gR2にアップグレードする場合は、init.oraファイルでパラメータsec_case_sensitive_logon = Falseを設定し、sqlplusでのログイン問題を回避する必要があります。

  4. アップグレード・パラメータによるinit.oraの更新 (必須)

    TUMSステップ・キー: N/A

    アップグレードの各ステージで必須の初期化パラメータは、データベースをアップグレードするタイミングに応じて異なる場合があります。ここで該当するパラメータを設定します。init.oraファイルのプロセスおよびセッション値がE-Businessのインストールによるデフォルト値の300および600の場合、接続の問題を回避するため、アップグレード・プロセス中にこれらの値を倍増することを検討する必要があります。

    注意: 特定のパラメータについては、第1章「アップグレードの計画」「データベース初期化パラメータ」を参照してください。『Database Initialization Parameters for Oracle Applications Release 12』 (Doc ID: 396009.1) も参照してください。

  5. カスタム・トリガー、制約および索引の無効化 (条件付き)

    TUMSステップ・キー: N/A

    Oracle E-Business Suite表のカスタム・トリガーまたは制約を無効化します。これらのトリガーは、アップグレード後に再び有効化します。アプリケーション表にカスタム索引がある場合は、アップグレード中のパフォーマンスに影響するかどうかを判別し、必要に応じて削除します。影響の有無が不明な場合は、索引を削除し、新リリースで同様の索引が作成されていない場合はアップグレード後に追加するのが最善の方法です。

  6. MRCスキーマの削除 (条件付き)

    TUMSステップ・キー: N/A

    すべてのプログラムとレポートは、APPSスキーマを使用するようになりました。MRC_APPSスキーマは不要になったため、削除すると領域が解放され、アップグレード中の処理オーバーヘッドが減少します。まだ削除していない場合は、この時点でMRCスキーマを削除します。

    UNIX:

    $ cd APPL_TOP/admin
    $ sqlplus <SYSTEM username>/<SYSTEM password> @addrpmrc.sql 
    		<APPLSYS username> FORCE

    Windows:

    C:\> cd %APPL_TOP%\admin
    C:\> sqlplus <SYSTEM username>/<SYSTEM password> @addrpmrc.sql 
    			<APPLSYS username> FORCE
  7. データベースのバックアップ (推奨)

    TUMSステップ・キー: N/A

    Oracle E-Business Suiteデータベースのコールド・バックアップを作成します。アップグレード・プロセス中に問題が発生した場合は、このバックアップを使用してシステムをアップグレード開始前と同じ状態にリストアできます。APPS_TS_TOOLS表領域があることを確認します。R12 ADユーティリティを実行する前に、APPS_TS_TOOLS表領域が11iデータベースにない場合、アップグレード中に問題が発生することがあります。

    注意: 停止にはNORMALオプションを使用します。IMMEDIATEまたはABORTオプションを使用すると、データベースをバックアップからリストアできない場合があります。

  8. 保守モードの有効化の確認 (必須)

    TUMSステップ・キー: N/A

    保守モードでは、ログインとシステムで実行できる操作のタイプが制限されます。先に進む前に、保守モードが有効化されていることを確認します。

    1. fs 1ファイル・システムappl_topで検出されたアプリケーション実行ファイル・システムの環境ファイルをソースとして使用します。

    2. 「AD Administration」メイン・メニューから「Change Maintenance Mode」オプションを選択します。

    3. 「Change Maintenance Mode」メニューでは、画面最上部に現行の保守モード・ステータスが表示されます。この時点では、ステータスは「Disabled」である必要があります。

    4. 「Option 1, Enable Maintenance Mode」を選択します。

    注意: 「Maintenance Mode」に関する詳細は、『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』を参照してください。

  9. AD 12.2アップグレード・ドライバの適用 (必須)

    TUMSステップ・キー: N/A

    12.2のADアップグレード・ドライバ (パッチ10117518) をダウンロードして解凍します。AutoPatchを使用して、このドライバをリリース12.2 APPL_TOP上の全アプリケーション層サーバー・モードで実行します。adpatchが従来のモード (オフライン) で実行されていることを確認します。

    注意: このパッチを適用する前に、12.2実行ファイル・システムの環境ファイルがソースとして使用されていることを確認してください。

  10. すべての集積アップグレード・パッチ (CUP) の適用 (必須)

    Oracle E-Business Suiteリリース・ノート、リリース12.2に記載されているすべての集積アップグレード・パッチ (CUP) を適用します。集積アップグレード・パッチ (CUP) の項を検索し、その適用方法に関する指示に従います。

  11. アメリカ英語アップグレード・パッチ・ドライバの実行 (必須)

    TUMSステップ・キー: N/A

    データベースを完全なOracle E-Business Suiteリリース12.2レベルにするには、AutoPatchを使用して (アメリカ英語) 統合ドライバ (u10124646.drv) を実行します。このドライバは$AU_TOP/patch/115/driverにあります。

    注意: 表領域APPS_TS_TX_DATAの容量が十分 (しきい値未満) であることを確認し、必要に応じてデータ・ファイルのサイズを変更してください。

    次のコマンドを使用して、実行ファイル・システムから環境ファイルをソースとして使用し、リリース12.2 APPL_TOPの管理サーバー・ノードでドライバを実行します。

    $ adpatch options=nocopyportion,nogenerateportion
    

    注意: 実行ファイル・システムを使用してAdpatch options=nocopyportion,nogenerateportionでu10124646.drvを適用します。

  12. 保守モードの無効化 (必須)

    TUMSステップ・キー: N/A

    保守モードでは、ユーザー・ログインを管理することでシステム停止時間を制御します。保守モードを無効にするには、AD Administrationの「Change Maintenance Mode」メニューを使用します。

    注意: オンラインパッチングが有効化されると、保守モード・オプションは使用できなくなります。

    1. 「AD Administration」メイン・メニューから「Change Maintenance Mode」オプションを選択します。

    2. 「Change Maintenance Mode」メニューでは、画面最上部に現行の保守モード・ステータスが表示されます。ステータスは「Enabled」である必要があります。

    3. 「Option 2, Disable Maintenance Mode」を選択します。

      注意: 保守モードが無効な場合にパッチを適用する"hotpatch"の方法の詳細は、『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』を参照してください。

  13. init.oraパラメータの再設定 (必須)

    TUMSステップ・キー: N/A

    『Database Initialization Parameters for Oracle Applications Release 12』 (Doc ID: 396009.1) の指示に従い、必要に応じてinit.oraのパラメータを再設定します。

  14. アプリケーションおよびデータベースのOracle E-Business Suite完全バックアップの取得 (推奨)

    TUMSステップ・キー: N/A

    停止時間: Yes

    システム管理者に、アプリケーション・ファイル・システム全体のバックアップを依頼します。サーバーまたはスタンドアロン・マシン上で、データベース管理者にアプリケーション・データベース全体のバックアップを依頼します。

  15. セキュリティ対策の検討 (推奨)

    『Best Practices for Securing Oracle Applications Release 12』 (Doc ID: 403537.1) に記載されている推奨セキュリティ・プロセスを検討します。特に、AutoConfigで登録済のノード (OAMクライアントなど) でないデータベースへの直接アクセスを必要とするコンピュータがある場合は、アクセス権を明示的に付与する必要があります。

    リリース12.2.0へのアップグレード後、最新の重要パッチのアップグレードを適用することを推奨します。

アップグレードの終了

アップグレードを終了するには、この項のタスクすべてを完了する必要があります。すべてのタスクはリリース12.2 E-Business Suiteインスタンス上で、システム停止時間中に完了する必要があります。

タスク 参照先ページ
リリース12.2 E-Business Suiteインスタンスの構成 (必須)
Formsアプレット用アプリケーション・クライアント・ソフトウェアの構成 (必須)
追加ローカライズ製品のアップグレードの考慮事項 (条件付き)
カスタマイズの再適用 (条件付き)
カスタム・オブジェクトとスキーマの統合 (条件付き)
カスタム・トリガー、制約および索引の再有効化 (条件付き)
  1. リリース12.2 E-Business Suiteインスタンスの構成 (必須)

    第2章の「アップグレードの準備」でRapid Installを実行したとき、ウィザード画面に入力したシステム変数が構成ファイル (config.txt) に保存した特定の値で置き換えられ、インスタンス固有のコンテキストが作成および格納されました。アップグレードのこの時点で、Rapid Installに対してアプリケーション層コンテキスト・ファイルを指定します。Rapid Installでは、コンテキスト・ファイル内で検出された値を使用してシステム構成が更新されます (AutoConfigを使用) 。

    1. RDBMS ORACLE_HOMEファイル・システムをAutoConfigファイルおよびCloneファイルで更新します。

      アプリケーション層で (APPLMGRユーザーとして) 実行ファイル・システムAPPL_TOP環境にログオンし (環境ファイルをソースとして使用し) 、<INST_TOP>/admin/outでこのperlスクリプトを実行してappsutil.zipを作成します。fs 1ファイル・システムappl_topで検出されたアプリケーション実行ファイル・システムの環境ファイルをソースとして使用します。

      perl <AD_TOP>/bin/admkappsutil.pl

      データベース層で (ORACLEユーザーとして) appsutil.zipファイルを<RDBMS ORACLE_HOME>にコピーまたはFTPし、ファイルを解凍します。次のように、ディレクトリをRDBMS Oracle Homeに変更します。

      cd <RDBMS ORACLE_HOME>

      次のコマンドを使用してファイルを解凍します。

      unzip -o appsutil.zip
    2. データベース層にJREをインストールし、アプリケーション層とデータベース層が一致することを確認します (条件付き) 。

      アップグレードの準備に記載されている既存のORACLE_HOMEの使用に関する項により、Rapid Installを実行する前にデータベース層にJREをインストールしていた場合 (次を参照) 、データベース層にJREをインストールします。Rapid InstallでインストールしたORACLE HOMEを使用している場合は、このステップを省略してください。

      最新のJRE 6.0アップデートをダウンロードします。最適な安定性、パフォーマンス、スケーラビリティ、およびOSベンダーのサポートを得るには、Oracle E-Business Suiteデータベース層のJREの最新アップデートを使用します。

      JREのダウンロード場所: http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html

      注意: Java SE Development Kit (JDK) はダウンロードしないでください。プラットフォーム固有のJREおよびインストールに関する追加情報をダウンロードするには、『Using Latest Java 6.0 Update With Oracle E-Business Suite Release 12』 (Doc ID 455492.1) を参照してください。

    3. RDBMS Oracleホームでコンテキスト名ディレクトリを作成します。

      $ORACLE_HOME/network/adminの下でRDBMS_ORACLE_HOMEのように<CONTEXT_NAME>ディレクトリを作成します。ここでCONTEXT_NAMEは<ORACLE_SID>_<DB_hostname>です。listener.oraおよびtnsnames.oraを$ORACLE_HOME/network/adminディレクトリから$ORACLE_HOME/network/admin/<CONTEXT_NAME>ディレクトリにコピーします。

      注意: コンテキスト・ディレクトリRDBMS_ORACLE_HOMEがすでに存在し、そこにlistener.oraおよびtnsnames.oraファイルがある場合は、このステップを省略してください。また、前回のAutoConfig実行のタイムスタンプをチェックしてAutoConfigによってこれらのファイルが正しく生成され、適切にインスタンス化されたことを確認します。たとえば、listener.oraについては%s_db_listener%値による正しいSID参照が$CONTEXT_FILEにあることを確認します。

    4. 次の環境変数を設定し、エクスポートします。

      • ORACLE_HOME=<RDBMS_ORACLE_HOME>

      • LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/ctx/lib

      • ORACLE_SID=<instance name for current database node>

      • $ORACLE_HOME/bin:/usr/bin:/usr/sbin:$ORACLE_HOME/appsutil/jre/bin:/bin:/usr/bin/X11:/usr/local/bin:$PATH

      • TNS_ADMIN=$ORACLE_HOME/network/admin/<CONTEXT_NAME>

    5. 次のように、新規データベース・コンテキスト・ファイルを生成します。

      注意: このステップはアップグレード中に既存のRDBMSホームを使用する顧客にのみ該当します。

      UNIX:

      cd <RDBMS ORACLE_HOME>/appsutil/bin

      perl adbldxml.pl

      Windows:

      cd <RDBMS ORACLE_HOME>\appsutil\bin

      perl adbldxml.pl

    6. データベース層のノード上でAutoConfigを実行します。

      UNIX:

      <RDBMS ORACLE_HOME>/appsutil/bin/adconfig.sh contextfile=<ステップ5で作成したコンテキスト・ファイル>

      Windows:

      <RDBMS ORACLE_HOME>\appsutil\bin\adconfig.cmd contextfile=<ステップ5で作成したコンテキスト・ファイル>

    7. RUNファイル・システム環境ファイルをソースとして使用します。

    8. アプリケーション層でAutoConfigを実行します。

      • AutoConfigの実行前に、表ADX_PRE_AUTOCONFIGが次のAPPSスキーマにあるかどうかをチェックします。

        object_name、object_type、owner、statusをdba_objectsから選択します。ここではupper(object_name)='ADX_PRE_AUTOCONFIG'、object_type='TABLE'、およびupper(owner)='APPS'です。

        次のコマンドを実行し、APPSスキーマから表ADX_PRE_AUTOCONFIGを削除します。

        注意: APPLSYSスキーマでのAutoConfig中に再作成されます。

        1. cd <AD_TOP>/patch/115/sql

        2. sqlplus APPS/<APPS Schema password> @txkDropAdxPreAutoConfig.sql

      • 次のコマンドを使用して、すべてのアプリケーション層ノードでAutoConfigを実行します。

        UNIX:

        $ADMIN_SCRIPTS_HOME/adautocfg.sh

        Windows:

        $ADMIN_SCRIPTS_HOME/adautocfg.sh

    9. Rapid Installを実行してリリース12.2 E-Business Suiteインスタンスを構成します。

      2回目のRapid Installを実行し、RUNファイル・システムのコンテキスト・ファイルを使用して構成を完了する必要があります。

      Rapid Installウィザードで、「Upgrade to Oracle E-Business Suite Release 12.2.0」を選択し、次に「Configure Upgraded Release 12.2.0 Instance」オプションを選択します。

      注意: 構成については、Oracle E-Businessインストレーション・ガイド: Rapid Installの使用方法、リリース12.2を参照してください。

  2. Formsアプレット用アプリケーション・クライアント・ソフトウェアの構成 (必須)

    クライアントとアプリケーションのフォームとの接続は、クライアントWebブラウザのアプレットを介して提供されます。ブラウザ独自のJVMを使用するかわりに、Sun Java (J2SE) ネイティブ・プラグインを使用します。ダウンロード関連の指示については、Oracle Applications 12.2 WindowsクライアントによるSun J2SE (ネイティブ・プラグイン) のアップグレードを参照してください。

  3. 追加ローカライズ製品のアップグレードの考慮事項 (条件付き)

    適用対象の11iリリース・レベル: すべて

    TUMSステップ・キー: LOC_INSTALL_CHECK

    追加ローカライズ製品 (CLE、CLL、CLAまたはCLJ) を使用している場合、EBRを有効化する前に、アップグレード手順と実施する必要のあるタスクについて、My Oracle SupportでAdd-on Localizations - Upgrade Considerationの文書を参照する必要があります。『Add-on Localizations - Upgrade Consideration』 (Doc ID: 1491965.1) を参照してください。

  4. カスタマイズの再適用 (条件付き)

    アプリケーション環境ファイル (APPLSYS.envまたはdevenv) をカスタマイズした場合は、devenv.envまたはadovars.envファイル (UNIXの場合は$APPL_TOP/admin、Windowsの場合は%APPL_TOP%\admin) 内に再統合します。変更内容が有効になるように、アプリケーション・サーバー・プロセスを再開します。

    注意: 『Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド』のサーバー・プロセスの管理に関する項を参照してください。

    システムにカスタマイズされたフォーム、レポート、プログラム、ライブラリまたは他のアプリケーション・ファイルが含まれている場合は、このリリースに必要な変更内容をすべて再適用します。

  5. カスタム・オブジェクトとスキーマの統合 (条件付き)

    前にカスタム・オブジェクトを作成したか、Oracle E-Business Suiteとの緊密な統合を必要とするカスタム・スキーマが存在する場合は、Oracle E-Business Suite開発者ガイドに記載されているステップに従って、これらのカスタマイズをAPPSスキーマと再統合します。

    このリリースでは、ほとんどのPL/SQLパッケージに実行者権限を使用します。これらのパッケージをカスタム・スキーマから実行するには、APPSスキーマ・オブジェクトからの追加付与とAPPSスキーマ・オブジェクトに対するシノニムが必要な場合があります。カスタムPL/SQLパッケージについては、実行者権限または定義者権限を明示的に宣言することをお薦めします。詳細は、『PL/SQLユーザーズ・ガイドおよびリファレンス・マニュアル』を参照してください。

    カスタム・データベース・オブジェクトは、Oracle E-Business Suiteとの競合を回避するために、カスタム・オブジェクト名のネーミング標準に従う必要があります。

    注意: データベース・オブジェクト名を指定する場合は、短縮名の一部としてXXを使用します。たとえば、カスタム・アプリケーションが短縮名XXGLを使用するように定義したり、データベース・オブジェクトがXXGL_接頭辞で始まるように定義できます。

    注意: Oracle E-Business Suite開発者ガイドカスタム・アプリケーションの定義に関する項を参照してください。

  6. カスタム・トリガー、制約および索引の再有効化 (条件付き)

    アップグレード中に、カスタム・トリガーまたは制約が変更されることがあります。これらのトリガーと制約を無効化した場合は、再有効化する前に必要なデータ更新を識別してください。

    カスタム索引を削除した場合は、再定義する前に新規のデータ・モデルを検討し、その索引が必要かどうかを判断します。