Oracle Demantraユーザー・ガイド リリース12.2 E57801-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章では、次のトピックについて説明します。
コラボレータ・ワークベンチでは、タスクを使用すると、他のユーザーへの作業項目の送信、情報の共有、および自動化された需要連鎖プロセスとのやりとりが可能になります。タスクは、「自分のタスク」モジュールに表示されます。タスクは通常、別のユーザーとの間で送受信するワークシートに対応します。また、タスクには短いメッセージ、Webサイトへのリンク、添付ファイルを含めることもできます。
注意: タスクの受信時、Eメール・システムでEメール通知も受信することがあります(送信者がオプションとして選択している場合)。
タスクは、基礎となるワークフロー・エンジンからも送信されます。この目的は通常、例外の警告、予測の提供、または該当する状況下でメッセージや情報を伝達することです。
ユーザー・タスク。個人ユーザーの注意および処理に対して情報を提供するために送信されます。
選択タスク。選択可能なオプションのリストを表示します。選択した項目ごとにワークフロー・エンジンは異なる方法で続行されます。
グループ・タスク。ワークフロー・インスタンスで定義された特定グループの全ユーザーの注意および処理に対して送信されます。グループ内の各ユーザーがタスクを受信します。ユーザーはタスクに個別に応答できます。
ワークフロー・エンジンのみが選択タスクまたはグループ・タスクを送信できます。つまり、組織のニーズを満たすため、このようなタスクを含めるように実装によってワークフローが設定されています。
ワークフロー・エンジンによって送信されてくるタスクには、タイムアウト期間もある場合があります。つまり、納期前にタスクを完了としてマークしない場合、そのタスクは失効またはタイムアウトになります。その後、ワークフロー・エンジンによって代替プロシージャが続行されます。
ユーザー・タスクと選択タスク
応答期間の終了前にユーザーがタスクを完了としてマークしない場合、ユーザー・タスクはタイムアウトになります。ユーザー・タスクのタイムアウト・プロシージャは次のとおりです。
タスクがタイムアウトになったという旨のEメール通知がユーザーに送信されます。
該当タスクがユーザーのタスク・リストから削除されます。
ワークフロー・エンジンでは、この状況に対してワークフロー内で定義されている代替プロシージャが続行されます。
グループ・タスク
応答期間の終了前にグループ内の1人以上のユーザーがタスクを完了としてマークしない場合、グループ・タスクはタイムアウトになります。グループ・タスクのタイムアウト・プロシージャは次のとおりです。
関連タスクを担当するユーザーは、タスクを完了としてマークしていないグループ内の全ユーザーのEメール・メッセージ通知を受信します。たとえば、グループ・マネージャやサポート業務部門などです。
完了としてマークしていないユーザーの「自分のタスク」モジュール内にタスクが維持されます。
ワークフロー・エンジンでは、この状況に対してワークフロー内で定義されている代替プロシージャが続行されます。
タスク・タイムアウト・アラート
タスク納期が赤のテキストで表示されている場合は、応答期間が終了に近づいており、タスクが間もなくタイムアウトになります。
関連項目:
割り当てられたタスクの表示
タスクの処理
タスクの作成と送信
コラボレータ・ワークベンチ内で、タスクとは、通常、ワークシートに関連付けられた作業単位です。タスクは別のユーザー、または企業に対して専用に設定されている自動ワークフローから発生する場合があります。割り当てられた未処理のタスクはすべて、「自分のタスク」というモジュール内にリストされます。このモジュールは次のような外観です。
注意: タスク納期が赤のテキストで表示されている場合は、応答期間が終了に近づいており、タスクが間もなくタイムアウトになります。
「自分のタスク」をリフレッシュする手順
「自分のタスク」モジュールで「保存およびリフレッシュ」をクリックします。
「自分のタスク」で行った変更はすべて、コラボレータ・ワークベンチ・エンジンに伝達されます。
前回、「自分のタスク」をリフレッシュした日付と時間は、「自分のタスク」画面の右下隅に表示されます。
「自分のタスク」モジュールは、最初に表示されたときに初期化されますが、新規タスクの到着時に自動的には更新されません。また、このモジュールで行った変更は、コラボレータ・ワークベンチ・エンジンにすぐには伝達されません。
注意: 別のページに移動したりログオフする場合は、その前に「保存およびリフレッシュ」をクリックしてください。そうしないと、変更が反映されません。
割り当てられたタスクをすべて表示する手順
「自分のタスク」モジュールにはタスクの一部しか表示されていない場合があります。他のタスクがないか確認するには、次のようにします。
「自分のタスク」の右下隅にある「詳細」リンクをクリックします。
「自分のタスク」が広幅ペイン全体に広がり、現行タスクがすべて表示されます。
「自分のタスク」を表示する手順
コラボレータ・ワークベンチに現在「自分のタスク」が表示されていない場合は、次の手順に従います。
「パーソナライズ」をクリックします。
「自分のタスク」の横にあるチェック・ボックスを選択し、「次」をクリックします。
もう一度「次」をクリックしてから、「終了」をクリックします。
関連項目:
タスクについて
自分のタスクの構成
タスクを開く方法
タスクの処理
送信されてくるタスクとともに、自分に関連した情報が提供されます。この情報には、「コラボレータ・ワークベンチ」ワークシート、Oracle Demantraコンポーネントのワークシート、別のWebサイトへのリンク、添付などがあります。タスクとともに送信されてきた情報をすべて表示してから応答するようにしてください。
タスクごとに、「自分のタスク」には次の情報が含まれています。
「メッセージ」フィールド。Webサイトまたはワークシートへのリンクが含まれることもあります。
「割当日」フィールド。タスクが送信されてきた日付と時間が表示されます。
「期日」フィールド。タスクを完了する必要がある納期が表示されます(該当する場合)。この納期までにタスクを完了しない場合は、実装担当者の指定に従ってOracle Demantraで自動的に処理が続行されます。
注意: タスク納期が赤で表示されている場合は、そのタスクの応答期間が終了に近づいており、タスクが間もなくタイムアウトになります。
「摘要」フィールド。タスクに関するより詳しい説明が表示されます。
「添付」ボタン。タスクにファイルが添付されていることを示します。添付を表示するために適したアプリケーションが別個のウィンドウで起動します。
タスクを開く手順
「自分のタスク」モジュールでタスクのリンクをクリックします。
新規ブラウザ・ウィンドウが開き、リンク先が表示されます。
タスクのリンクは、表示するタスクに関するより詳細な情報を含むWebページである場合があります。リンク先がワークシートの場合、別個にログインしなくてもOracle Demantra Demand ManagementまたはOracle Demantraのコンポーネントが開きます。
タスクへの添付を表示する手順
タスクの横にある「添付」ボタンをクリックします。
新規ウィンドウ内に適切なアプリケーションで添付が開きます。または、ソースから添付を開くか保存するかを尋ねるメッセージ・ボックスが表示されます。
「タスクの処理」も参照してください。
一般に、タスクは次の2つのステージで処理します。
関連付けられたワークシートを調査し、必要に応じてデータを編集または承認します。これを実行する方法は、組織のニーズによって異なります。
タスクを完了としてマークし、ワークフロー・エンジンでワークフローを続行可能にします。
注意: タスクを受信すると、ワークフロー・エンジンではタスク・ステータスが「完了」に変更されるまで待機してから、ワークフロー・インスタンスを続行します。したがって、タスク要件に対応した後、タスクを完了としてマークすることは非常に重要です。
タスクを完了としてマークする手順
タスクを完了としてマークする前に、関連情報をすべてレビューしており、問題をすべて解決していることを確認してください。その後、次の作業を行います。
最初に行う作業:
通常のタスクについては、タスクの左側にあるチェック・ボックスを選択します。
選択タスクについては、「値の選択」列でドロップダウン・リストから適切な応答を選択します。タスクの横にあるチェック・ボックスが自動的に選択されます。
タスク・リストの最下部にある「保存およびリフレッシュ」リンクをクリックします。
該当タスクが「自分のタスク」から削除され、更新済のタスク・リストが表示されます。
注意: 別のページに移動したりログオフする場合は、その前に「保存およびリフレッシュ」をクリックしてください。そうしないと、変更が反映されません。
完了ステータスを取り消す手順
「自分のタスク」リストをまだリフレッシュしていない場合は、変更を取り消すことができます。
通常のタスクについては、タスクの横にあるチェック・ボックスの選択を解除して、ステータスを完了から未完了に変更します。
選択タスクについては、ドロップダウン・ボックスを使用してリストから応答を選択します。
すべてのタスクを読込みとしてマークする手順
「タスクを既読に設定」をクリックします。
リスト内のテキストから太字の強調が削除されます。タスクが「完了」としてマークされている場合、これは自動的には行われません。
「タスクを開く方法」も参照してください。
コラボレータ・ワークベンチの構成方法によっては、タスクを作成できる場合があります。
タスクを作成して送信する手順
まず最初に、次のいずれかを実行します。
「自分のワークシート」内で、送信するワークシート上の「送信」をクリックします。
「自分のタスク」内で「タスクの作成」をクリックします。
「ユーザーにタスクを送信」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「送信先」をクリックし、タスクを受信するユーザーおよびグループを選択します。
「メッセージ」フィールドに、短いテキスト・メッセージを入力します。
これが受信者に対して表示されるタスク・メッセージとなります。送信するワークシートは、「メッセージ」テキストからのリンクとして自動的に追加されます。
「摘要」フィールドに概略を入力します。
この摘要は、受信者の「自分のタスク」モジュール内のタスク・メッセージの下に表示されます。
タスクの件名をWebページにリンクするには、「URL」フィールドにファイルへのフルパスを入力します。
注意: サーバー名とディレクトリ階層を含む、完全なURLを入力する必要があります。「http://」の部分を省略した場合、自動的に追加されます。
タスクにファイルを添付するには、「ファイル添付」フィールドにファイルへのパスを入力するか、「ブラウズ」ボタンをクリックしてファイルを見つけます。
このタスクを特定の時間までに確実に完了させるには、「エスカレート」をクリックしてから、次の情報を入力します。
期日 | このタスクを完了する必要がある期限の日付と時間 |
アラート時間 | アラートを表示する日付と時間 |
送信先 | 追加のEメール・アドレス |
タスクの受信者にEメール通知を送信するには、「Eメール・リストに送信」チェック・ボックスを選択します。(システムの構成方法によっては、このオプションは使用できない場合もあります。)
「タスクの送信」をクリックします。
受信者が次回ログインすると(または「自分のタスク」をリフレッシュすると)、その受信者に対して新規タスクが表示されます。
ワークフローが失敗した場合、そのワークフローを開始したユーザーに選択タスクがワークフロー・エンジンによって自動的に送信されます。このタスクでは続行するためのオプションが提供されます。(ワークフロー・エンジンでは、そのワークフローを開始したユーザーにEメールも送信されます。)
失敗したタスクを解決する手順
「自分のタスク」内で、失敗したタスクを見つけます。失敗したタスクは、「再実行」、「続行」または「中止」するためのオプションとともに表示されています。
失敗の原因を特定します。
失敗は様々な理由で発生する可能性があります。たとえば、無効なワークシートやユーザー、データベースの通信エラー、Webサーバーの停止、起動した外部アプリケーションの失敗などが考えられます。このようなエラー条件がないか確認してください。
次に行う処理を指定します。
根本的な問題を修正済で、失敗したステップを再実行する場合は、「再実行」をクリックします。
根本的な問題を修正済で、失敗したステップを手動で実行済の場合は、「続行」をクリックします。
このワークフロー・インスタンスの実行を取り消す場合は、「中止」をクリックします。
タスク・リストの最下部にある「保存およびリフレッシュ」リンクをクリックします。
原因を特定できない場合は、可能なかぎり多くの関連情報を収集して、Oracleサポート・サービスにご連絡ください。
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