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Oracle Demantraユーザー・ガイド
リリース12.2
E57801-01
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オフライン作業

この章では、次のトピックについて説明します。

オフライン作業の概要

ワークシートの使用時には通常、Oracle Demantraをデータベースに直接接続し、操作に応じてデータを取得または保存します。他のユーザーもデータを取得したり保存するため、データベースには常に任意のユーザーによる最新の変更が含まれます。この場合ワークシートは、Oracle Demantraサーバーへのアクティブな接続を使用しています。

ただし、オフライン作業、つまりOracle Demantraサーバーに接続しない状態で作業ができることは便利です。オンライン時に、オフライン使用のためにワークシート(またはその一部)を保存します。これにより、Oracle Demantraデータに接続しない状態で、そのワークシートを使用したり、ワークシート内のデータを編集できます。その後、ワークシートをオンラインに戻します。このときOracle Demantraでは、他のワークシートからのデータが保存されるのと同じ方法で、Oracle Demantraデータベースに戻されたデータが保存されます。

オフライン・モードで、ワークシートのほとんどの機能にアクセスできます。次の表に使用可能な機能を示します。

一般的な領域オフライン・モードで使用可能な機能
ワークシートへのアクセス使用できるオプション:
– 使用中のコンピュータにオフライン保存したワークシートのオープンおよびクローズ
– エクスポート
– 印刷
使用できないオプション:
- 使用中のコンピュータにオフライン保存をしていないワークシートのオープン
編集使用できるオプション: オンライン作業時とほぼ同じ(コピー、ペースト、セルの編集など)
手動による変更の再設定は不可(手動による変更を再設定する場合は、ワークシートを再度オフラインにして、前回の変更を取り消します)
右クリック・メニュー使用不可
画面の管理使用できるオプション: オンライン作業時と同じ(ワークシート要素の非表示/表示、タブまたはウィンドウの使用など)
ワークシート設計使用できるオプション:
- 現在のワークシート設計の表示(「データ」->「情報」)
使用できないオプション:
- ワークシート設計またはワークシート・レイアウトの変更
- 新規ワークシートの作成
- ワークシートの新規名前による保存
監査証跡作業中のワークシート内のデータに対してのみ使用可能。
分析使用不可(予測ノードの調整、シミュレーションの実行、予測詳細の表示はできません)
キャッシング適用不可

オフライン環境の設定

初めてワークシートをオフライン保存した場合、Oracle Demantraによりオフライン環境が設定され、Oracle Demantraサーバーにアクセスせずに作業できるようになります。これは、ユーザー単位およびマシン単位で1度行われる設定です。

注意: この手順を実行する場合、実行する必要のあるOracle Demantraサーバーにネットワーク・アクセスする必要があります。

Java Web Startエラーによりオフライン・ワークシートが起動しない場合は、Internet Explorerの「ツール」->「インターネット オプション」->「接続」->「LANの設定」でプロキシ情報を確認します。

オフライン環境を設定する手順

重要: この手順を開始する前に、動作が保証されているJavaバージョンをクライアント・コンピュータで使用していることを確認してください。詳細は、Oracle Demantraインストレーション・ガイドのクライアント要件に関する項を参照してください。

  1. ワークシート内で、「ファイル」->「オフライン使用のためエクスポート」をクリックします。

    次の画面が表示されます。

    本文の説明内容に関するイメージ

    ここで、Oracle Demantraによりオフライン情報を保存するディレクトリを指定します。デフォルトで「c:/Documents and Settings/ユーザー名」となりますが、異なる場所を選択できます。オフライン・ディレクトリ自体は常に「Demantra」という名前になります。

  2. オフライン・ディレクトリの場所を指定して、「選択」をクリックします。

    Oracle Demantraで次の画面が表示されます。

    本文の説明内容に関するイメージ

    ここで、オフラインにするデータを指定します。たとえば、単一の組合せのみによる作業をする場合があります。

  3. オプションの1つを選択して、「OK」をクリックします。

  4. Oracle Demantraからログオフします。

  5. システム管理者によりオフライン・アクセス用に提供されたWebアドレスを入力します。このURLは次のような形式です。

    http://サーバー名/仮想ディレクトリ/portal/launchDPWeb.jsp

    たとえば次のようになります。

    http://frodo/demantra/portal/launchDPWeb.jsp

    このコンピュータにインストールされている内容に応じ、Oracle DemantraによってOracle Demantraオフライン作業...というタイトルの画面が短時間表示され、この間にDemantra Offline Worksheetsアプリケーションが自動的にロードされます。

    本文の説明内容に関するイメージ

    その後、Oracleが配布する署名されたアプリケーションを信頼するかを尋ねるダイアログ・ボックスが表示されます。

    本文の説明内容に関するイメージ

    注意: この画面が表示されない場合、使用中のマシンにはすでにアプレットがダウンロードされています。再度ダウンロードする必要はありません。

    システムの構成によっては、この画面は若干異なり、「Yes」、「常に」および「No」のオプションが含まれる場合があります。

  6. 表示されたダイアログ・ボックスに応じて、「開始」または「Yes」(あるいは「常に」)をクリックします。

    次のプロンプトが表示されます。

    本文の説明内容に関するイメージ

  7. 「Yes」をクリックします。

    「Demantra Offline Worksheets」という名前のショートカットが作成されます。今後、オフライン・ワークシートにアクセスする場合はこれを使用します。このショートカットは、デスクトップと「スタート」メニューに表示されます。Offline Demantraアプリケーションが起動し、ログインを要求されます。

    本文の説明内容に関するイメージ

  8. ユーザー名とパスワードを使用してログインします。Demantra Offlineのメイン画面が表示されます。

    本文の説明内容に関するイメージ

    オフライン使用のためにエクスポートしたワークシートは、Demantra Offlineのメニューおよびツールバーから開くことができます。Webサーバーがまだ実行されているため、この時点ではまだオンラインで作業しています。次に示すように、オフラインで使用できるワークシートの横にはアイコンが表示されます。

    本文の説明内容に関するイメージ

ワークシートをオフラインで使用するための構成が完了したので、オフライン・アプリケーションを閉じて構いません。

関連項目:

オフライン使用のためのデータ保存

ワークシート(またはその一部)からのデータをオフライン形式で保存できます。その後、そのデータでオフライン作業を行ってから、それをOracle Demantraにアップロードできます。

注意: 使用中のマシン上でワークシートをオフラインにしていない場合は、「オフライン環境の設定」を参照してください。

ワークシート・データをオフラインにする手順

  1. 通常のワークシート内で、「ファイル」->「オフライン使用のためエクスポート」をクリックします。

    Oracle Demantraで次の画面が表示されます。

    本文の説明内容に関するイメージ

    ここで、オフラインにするデータを指定します。たとえば、単一の組合せのみによる作業をする場合があります。

  2. オプションの1つを選択して、「OK」をクリックします。

  3. 使用中のマシン上ですでにワークシートをオフラインにしている場合は、次の画面が表示され、オフライン時にすでに行ったデータ変更の処理方法を尋ねられます。

    本文の説明内容に関するイメージ

  4. 次のオプションの1つをクリックします。

    すべての値をオフライン値で上書きオフライン・ワークシート内のデータを最新データとして処理し、そのすべてをデータベースに保存します。
    ログから変更を選択このワークシート内のデータの監査証跡を表示し、保存する変更を選択します。
    全オフライン変更の破棄オフライン・ワークシートで実行されたすべての変更を取り消します。
  5. 「ログから変更を選択」をクリックすると、このデータに対して加えたすべての変更が記載された画面が表示されます。

  6. 「OK」をクリックします。

    「オフライン・データの再ロード」も参照してください。

オフライン・ワークシートへのアクセス

ワークシート(またはその一部)からのデータをオフライン形式で保存できます。その後、そのデータでオフライン作業を行ってから、それをOracle Demantraにアップロードできます。

注意: 使用中のマシン上でワークシートをオフラインにしていない場合は、「オフライン環境の設定」を参照してください。

オフライン・ワークシートにアクセスする手順

  1. デスクトップおよび「スタート」メニューにある「Demantra Offline Worksheets」ショートカットをクリックします。

    注意: このショートカットの詳細は、Oracle Demantraインプリメンテーション・ガイドのトラブルシューティングの章を参照してください。

    次のログイン・ダイアログ・ボックスが表示されます。

    本文の説明内容に関するイメージ

  2. ユーザー名とパスワードを入力し、「OK」をクリックします。Demantra Offlineアプリケーションが起動します。

  3. 「ファイル」->「オープン」をクリックします。

  4. 以前にオフラインにしたワークシートをクリックします。これはオフライン・アイコンとともに表示されます。

    注意: 現在Oracle Demantraサーバーにネットワーク・アクセスしている場合、このリストにはすべてのワークシートが表示されます。オフラインの場合、オフライン・ワークシートのみが表示されます。

    現在Oracle Demantraサーバーにネットワーク・アクセスしている場合は、次の2つのモードのいずれかでワークシートを開くことができます。

    本文の説明内容に関するイメージ

    オンライン・モードオフラインでの変更に関係なく、データベース内の最新データにアクセスする必要がある場合は、このオプションをクリックします。
    オフライン・モード以前にオフラインで保存したデータ(変更を行った場合はそれを含む)にアクセスする必要がある場合は、このオプションをクリックします。

    ワークシートが開いたら変更を加え、変更を保存します。

関連項目:

オフライン・データの再ロード

データをオフライン処理した場合、それをOracle Demantraに再ロードできます。ワークシートをオンラインに戻すと、Oracle Demantraでは、他のワークシートからのデータが保存されるのと同じ方法で、データベースに戻されたデータが保存されます。

注意: オフライン・データの再ロード時、Oracle Demantraでは、監査証跡に記録された情報が使用されます。このとき、監査証跡情報はデータベースに移動されます。つまり、変更内容のローカル・レコードは使用できなくなります。実際には、すべての必要なデータを再ロードした後はすぐにオフライン・ワークシートを削除する必要があることを意味します。その後は必要に応じてワークシートを再びオフラインにします。

オフライン・データを再ロードする手順

  1. オフライン・データを再ロードするには、Oracle Demantraサーバーにネットワーク・アクセスする必要があります。

  2. 次の手順で、オフライン・ワークシートを開きます。

  3. 「データ」->「オフライン・データの同期化」をクリックします。

    次の画面が表示されます。

    本文の説明内容に関するイメージ

  4. 次のオプションの1つをクリックします。

    すべての値をオフライン値で上書きオフライン・ワークシート内のデータを最新データとして処理し、そのすべてをデータベースに保存します。
    ログから変更を選択このワークシート内のデータの監査証跡を表示し、保存する変更を選択します。
    全オフライン変更の破棄オフライン・ワークシートで実行されたすべての変更を取り消します。
  5. 「完了後、オフライン・ワークシートを削除」をクリックします。必要に応じて、後でワークシートを再びオフラインにできます。

  6. 「OK」をクリックします。

  7. 「ログから変更を選択」をクリックした場合、次のような画面が表示されます。

    本文の説明内容に関するイメージ

「オフライン使用のためのデータ保存」も参照してください。