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Oracle Demantraユーザー・ガイド
リリース12.2
E57801-01
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目次
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メンバー管理

この章では、次のトピックについて説明します。

メンバー管理の概要

Oracle Demantra内のほとんどのメンバーと組合せは、インポートされ、履歴データを持ちます。ただし、新規の製品や新規の販売場所を計画する際に、インポート・データを用意して処理する必要はありません。この場合、Oracle Demantra内に直接メンバーおよび組合せを作成し、同じように作成しようとしている組合せからコピーしたデータによって新しい組合せを初期化できます。これにより、分析エンジンは、計画した組合せを予測に含めることができます。

この全プロセスは、次の手順から構成されます。

  1. 必要なメンバーが存在しない場合は、任意の集計レベルに新規のメンバーを作成します。たとえば、新規のSKUや、新規の配賦センターを作成できます。

  2. 新規のメンバーを含む新規の組合せを作成します。たとえば、新規SKUを作成した場合、次には、SKUを販売する様々な店舗とSKUの組合せを作成します。または、既存の製品を、それが販売されていない店舗に投入する場合は、その製品と店舗の組合せを作成します。

  3. 新規の組合せに類似した販売パターンを持つ複数の組合せを判別します。これらの組合せから指定したシリーズのデータを、新規の組合せにコピーします。必要に応じて全体的なファクタによって乗算します。

    注意: この手順は連鎖として知られており、「連鎖管理」で説明しています。

デフォルトのメンバー

Oracle Demantraでは、プレースホルダとして、たとえば次のようなデフォルトのメンバーを各レベル内に提供しています。

本文の説明内容に関するイメージ

これらのプレースホルダは、ワークシートのフィルタ方法によって、ワークシートに表示される場合とされない場合があります。

メンバーのステータス

メンバー管理では、各メンバーのステータスが次のように表示されます。

実績(品目)インポートにより作成され、販売レコードを持つ品目メンバー。
実績(場所)インポートにより作成され、販売レコードを持つ場所メンバー。
新規インポートにより作成され、販売レコードを持たない品目メンバーまたは場所メンバー。このメンバーに対して販売データがロードされると、実績になります。
ユーザー定義(架空とも呼ばれます)メンバー管理ツールまたは連鎖管理ツールにより作成された品目メンバーまたは場所メンバー。このメンバーは、インポート・プロセスでロードされると、販売データを持つかどうかによって、「新規」または実績になります。

通常のシステムでは、ほとんどのメンバーは実績です。

メンバー管理の起動

メンバー管理を起動する手順

次のいずれかを実行します。

このツールがデスクトップにインストールされていないか、または使用可能なより新しいバージョンがある場合、このツールは、Oracle Demantraによりデスクトップにインストールされるか、または更新されます。これには適切な権限が必要です。を参照してください。

メンバー管理ツールの概要

メンバー管理の使用を開始する前に、そのユーザー・インタフェースを理解しておくと便利です。これは、次のような外観です。

本文の説明内容に関するイメージ

レベル・メンバーの表示

レベルのメンバーを表示する手順

  1. 有効なディメンションで、「品目」または「場所」をクリックします。

    メンバー管理の左側のウィンドウに、選択したディメンションのすべてのレベルが表示されます。

  2. 左のウィンドウで、レベルをクリックします。

  3. パフォーマンス上の理由から、必要に応じて表示をフィルタします。「メンバーのフィルタ」を参照してください。

  4. メンバーの表示をクリックします。

  5. メンバーの選択ペインに、そのレベルのメンバーとすべてのサブメンバーが表示されます。

  6. メンバーの選択ペインで、必要に応じて階層を展開します。

    パフォーマンス上の理由から、表示されるメンバーの最大数はシステムに対して事前構成されています。より多くのメンバーを表示するには、「その他のメンバー」記号をクリックします。

    デフォルトで、メンバー管理にはメンバーの摘要が表示されます。かわりにコードを表示するには、メンバー・コードの表示チェック・ボックスを選択します。

    注意: 品目ディメンションから場所ディメンション(またはその逆)に切り替えて再び元に戻した場合、メンバー管理には選択が記憶されません。ただし、いずれかのウィンドウで適用したフィルタは記憶されます。

メンバーのフィルタ

メンバー管理に表示されたメンバーをフィルタできます。これにより、メンバーの選択ペインがより迅速に表示され、特定のメンバーをより容易に検出できるようになります。

注意: メンバー・リストがなんらかの方法でフィルタされている場合、注意を喚起するために「フィルタ」ボタンは赤で表示されます。

品目ディメンションから場所ディメンション(またはその逆)に切り替えて再び元に戻した場合、メンバー管理には、いずれかのウィンドウで適用したフィルタが記憶されます。

品目メンバーと場所メンバーのどちらを表示しているかに関係なく、任意のディメンションの任意のレベルのメンバーによりフィルタできます。

たとえば、品目レベルのメンバーを表示しているとします。フィルタにRainbowブランドのみが含まれている場合、どの品目レベルでも、Rainbowブランドに属している品目のみが表示されます。フィルタにNortheast地域のみが含まれている場合、その地域で販売された品目のみが表示されます。

表示されたメンバーをフィルタする手順1

  1. 「フィルタ」をクリックします。

    「フィルタ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. フィルタの選択元ペインで、フィルタするレベルを選択します。

    選択したレベルのメンバー・リストが値の選択元ペインに表示されます。

  3. 値の選択元ペインで含めるメンバーをクリックし、矢印をクリックして、それらを選択済の値ペインに移動します。たとえば、次のように行います。

    本文の説明内容に関するイメージ

  4. 「OK」をクリックして、メンバー管理に戻ります。

  5. メンバーの表示をクリックします。

表示されたメンバーをフィルタする手順2

以前に別のディメンション(現在表示されていない方)に対してフィルタを適用している場合は、そのフィルタをこのディメンションにコピーできます。これは、次のように行います。

  1. 「場所のフィルタからフィルタを取得」または「品目のフィルタからフィルタを取得」のうち、現在表示されている方のボタンをクリックします。

    これを実行すると、メンバー管理により、他のウィンドウで適用済のフィルタに関する情報が検出され、このウィンドウにそれがコピーされます。その後、「場所のフィルタからフィルタを取得」または「品目のフィルタからフィルタを取得」ボタンはグレー、「フィルタ」ボタンは赤で表示されて、フィルタが適用されたことが示されます。「フィルタ」ボタンをクリックして通常どおりの変更を行うことができます。

  2. メンバーの表示をクリックします。

メンバーの作成

アクセスできる任意のレベルでメンバーを作成できます。

注意: 最下位レベルでは、既存のメンバーをコピーして、メンバーを作成することもできます。「メンバーのコピー」を参照してください。

メンバーを作成する手順

  1. 「メンバー管理の起動」の説明に従い、メンバー管理を起動します。

  2. メンバーの追加先のレベルのすぐ上の任意のレベルのメンバーを表示します。「レベル・メンバーの表示」を参照してください。

  3. メンバーの選択ペインで、子メンバーの追加先のメンバーを右クリックします。

  4. メンバーの追加をクリックします。このオプションは、最下位レベルのメンバーに対しては使用できません。

    メンバーの追加ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスは、新規のメンバーのすべての親レベルおよびそのメンバーの属性(ある場合)に関する情報を要求します。次の例には、属性が含まれません。

    選択した親メンバーが表示されますが、グレーで表示されます。表示のために適用したフィルタに応じて、他の親メンバーも事前選択され、グレー表示される場合があります。

  5. 新規SKUを作成する場合、このウィンドウは、次のような単位に関するデータも要求します。

    これらの数によって、ワークシートで異なる単位に切り替える場合にワークシートのデータをスケールする方法が指定されます。表示される単位は、実装に依存します。単位ごとに、次を実行します。

    異なる単位でのワークシート表示を選択すると、Oracle Demantraではこの情報を使用してワークシートの値をスケールします。たとえば、ワークシートに品目数による数が表示されていたのを、トラック1台分に切り替えた場合、表示される数は小さくなります。

    注意: 使用する値が不明な場合は、類似した品目を検出し、それが使用している値に注意し、それと同じ値をここで使用します。

  6. 「OK」をクリックして続行します。

    注意: この変更は即実行され、取消しができません。

組合せの作成

組合せを作成する前に、組合せ内にどの品目メンバーと場所メンバーを含めるかを確認する必要があります。これらのメンバーは、任意の集計レベルに配置できます。一般に、上位のレベルほど多数の最下位レベルの組合せを含むことになります。対応する最下位レベルの組合せを表示できる場合もあります。

組合せを作成する手順

  1. 「メンバー管理の起動」の説明に従い、メンバー管理を起動します。

  2. 「レベル・メンバーの表示」の説明に従い、品目レベルまたは場所レベルのメンバーを表示します。どちらのディメンションからも開始できます。たとえば、Brandレベルのメンバーを表示します。

  3. 開始ポイントとして使用するメンバーを選択します。この例では、Rainbowメンバーをクリックして選択します。

  4. このディメンション内に他の階層が存在する場合は、各階層内からメンバーを選択します。たとえば、次のように(スペース節約のため縮小表示になっています)メンバーの選択リストに2つの場所の階層が含まれているとします。

    本文の説明内容に関するイメージ

    この場合、「ship to hierarchy」内のメンバーと「source warehouse/plant hierarchy」内のメンバーを選択する必要があります。

    このようにするのは、これらの階層の両方で新規の組合せを表示できるようにするためです。

  5. 場所へのリンク・ボタンまたは品目へのリンク・ボタンのうち、表示された方をクリックします。この例では、場所へのリンク・ボタンをクリックします。

    メンバー管理に、もう1つのディメンション(この場合は場所)のレベルが表示されます。

    注意: 前の画面に戻るには、「戻る」をクリックします。

  6. 必要なレベルのメンバーを表示します。たとえば、「顧客タイプ」レベルのメンバーを表示します。

  7. すでに選択したメンバーと組み合せるメンバーをクリックします。たとえば、「Customer-dc」をクリックします。

  8. この手順の最初に説明したように、このディメンション内に他の階層が存在する場合は、各階層内からメンバーを選択します。

  9. 次のいずれかを実行します。

  10. 次のように続行します。

プレースホルダ・データの作成

組合せを作成した後は、それに対するプレースホルダ・データを作成して、(空の行を持つ)組合せをワークシート内に表示できます。具体的には、需要および予測は、すべての日付でゼロとして設定されます。

組合せがすでに存在する場合、このオプションによる影響はありません。

組合せに対するプレースホルダ(ゼロ)・データを作成する手順

  1. 「メンバー管理の起動」の説明に従い、メンバー管理を起動します。

  2. 組合せを作成したのと同じ方法で組合せを選択します。「組合せの作成」を参照してください。

  3. 画面の下部にある値の入力ボタンをクリックします。

    注意: この変更は即実行され、取消しができません。

最下位レベルの組合せの管理

最下位レベルの組合せを管理する手順

  1. 「メンバー管理の起動」の説明に従い、メンバー管理を起動します。

  2. 画面の下部にある組合せリスト・ボタンをクリックします。

    このボタンは、リンクされる品目メンバーと場所メンバーの両方が選択されている場合のみ、アクティブ化されます。

  3. 組合せリストの3つのタブ・ウィンドウ「新規メンバー」、「既存のメンバー」および「ユーザー定義のメンバー」に、すべての可能な階層リンクが次のように表示されます。

    本文の説明内容に関するイメージ

  4. 次のうちの1つまたは複数を実行します。

表示された組合せをフィルタする手順

  1. 組合せリスト内で右クリックし、次に「フィルタ」を選択します。

    「フィルタ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 関連するドロップダウン・リストから、メンバーのフィルタに使用する式を選択します。複数の式を追加する場合は、「追加」をクリックして、その後そのプロセスを繰り返します。

  3. 「OK」をクリックします。

表示された組合せをソートする手順

  1. 組合せリスト内で右クリックし、次に「ソート」を選択します。

    「ソート」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「ソート可能な列」内の必要なボックスをクリックし、それらを「列のソート」にドラッグします。または「ソート可能な列」内の必要なボックスをダブルクリックします。

    注意: この手順を戻すには、反対の方向にボックスをドラッグします。または、「列のソート」リスト内でダブルクリックします。

    昇順でソートする場合は、「昇順」がチェックされていることを確認します。降順でソートする場合は、このボックスのチェックを外します。

  3. 「OK」をクリックします。

ユーザー定義の組合せを削除する手順

ユーザー定義である場合のみ、組合せを削除できます。

  1. 1つまたは複数のユーザー定義の組合せをクリックします。

  2. 右クリックして、「削除」を選択します。

組合せリストを検索する手順

  1. 組合せリスト内で右クリックし、次に「検索」を選択します。

    「検索」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「検索する場所」ドロップダウン・リストから、検索するディメンションをクリックします。

  3. 「検索内容」フィールドに検索するテキストを入力します。

  4. 「検索」ドロップダウン・ボックスで、「上へ」または「下へ」を選択します。

  5. 必要な場合は、次のうちの1つまたは複数をクリックします。

  6. 「次の検索」をクリックします。

メンバーの移動

メンバーを同じレベルにある他の親メンバーの下に移動できます。たとえば、SKUを、元のブランドとは別のブランドに移動できます。ただし、次回のデータ・インポート時にメンバーが元の親に戻る場合があることに注意してください。一般には、Oracle Demantraが統合されている企業システムに変更が見込まれる場合のみメンバーを移動することをお薦めします。

メンバーを移動する手順

  1. 「メンバー管理の起動」の説明に従い、メンバー管理を起動します。

  2. 目的のレベルのメンバーを表示します。「レベル・メンバーの表示」を参照してください。

  3. 次のいずれかを実行します。

  4. 変更を確認するプロンプトが表示されます。「OK」をクリックします。

  5. 「OK」をクリックして変更内容を保存し、メンバー管理をクローズします。または「取消」をクリックして変更を取り消し、メンバー管理を終了します。

「メンバーのコピー」を参照してください。

メンバーのコピー

最下位レベルでメンバーのコピーおよびペーストができます。これにより、ユーザー定義のメンバーが作成されます。

メンバーの切取りまたはコピーとペーストの手順

  1. 「メンバー管理の起動」の説明に従い、メンバー管理を起動します。

  2. 目的のレベルのメンバーを表示します。「レベル・メンバーの表示」を参照してください。

  3. メンバーの選択ペインで目的のメンバーを右クリックし、メンバーのコピーを選択します。

  4. コピーの親にするメンバーを右クリックして、「メンバーのペースト」を選択します。

    確認のメッセージが表示されます。

  5. 「Yes」をクリックして続行します。

    Oracle Demantraにより、新規のメンバーの一意のコードおよび摘要が要求されます。このレベルに属性がある場合、それらの値も指定できます。

  6. フィールドの入力を完了して、「OK」をクリックします。

    注意: この変更は即実行され、取消しができません。

「メンバーの移動」を参照してください。

メンバーの名前変更

任意のメンバーの名前を変更できます。ただし、次回のデータ・インポート時にメンバー名が上書きされる場合があることに注意してください。一般には、Oracle Demantraが統合されている企業システムに変更が見込まれる場合のみメンバー名を変更することをお薦めします。

メンバーの名前を変更する手順

  1. 「メンバー管理の起動」の説明に従い、メンバー管理を起動します。

  2. 目的のレベルのメンバーを表示します。「レベル・メンバーの表示」を参照してください。

  3. メンバーの選択ペインで次のいずれかを実行します。

関連項目:

メンバーの削除

メンバーを削除できます。

メンバーを削除する手順

  1. 「メンバー管理の起動」の説明に従い、メンバー管理を起動します。

  2. 目的のレベルのメンバーを表示します。「レベル・メンバーの表示」を参照してください。

  3. メンバーの選択ペインで目的のメンバーを右クリックし、「削除」を選択します。このオプションは、ユーザー定義のメンバーに対してのみ使用できます。

  4. 「Yes」をクリックします。

  5. 「OK」をクリックして変更内容を保存し、メンバー管理をクローズします。または「取消」をクリックして変更を取り消し、メンバー管理を終了します。

「メンバーのステータス」も参照してください。