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Oracle Demantra Demand Managementユーザー・ガイド
リリース12.2
E57802-01
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需要管理入門

この章では、次のトピックについて説明します。

概要

Oracle Demand Managementは、組織が需要計画および予測を実行する際に役立つ構成可能なWebベースの製品です。システムは会社内のユーザーをサポートするように構成されています。Oracle Demantra Demand Managementでは、組織のニーズを反映する複数の階層に編成された販売履歴データ、返品、およびその他の参照データへにアクセスできます。基礎となるスプレッドシートには、任意の階層レベルで使用できる一連の計算(および入力)値が表示されます。

通常、需要計画のプロセスでは、販売履歴データを調査し、将来の需要をできるかぎり詳細に予測します。顧客の需要をできるかぎり迅速に満たしながら、各製品を必要な分のみ製造または購入するようにバランスを取ることが目標です。Oracle Demantra Demand ManagementおよびDemand Plannerにより、このトレードオフの両面を把握できます。

需要計画は予測に基づいています。予測はある期間にわたってサプライ・チェーンの傾向を予想したもので、季節やその他の予測可能な要因の影響を受けます。予測の結果は、傾向を示し例外的な変化を重視しないように平滑化された予測曲線になります。

通常、需要計画と予測は生産計画などのダウンストリーム工程で使用されます。システムの構成方法により、このようなデータを自動的にエクスポートするか、その目的に使用するレポートを含みます。

需要管理について

需要管理を使用すると、組織は将来の需要について制約のない予測を作成し、戦術的かつ戦略的な業務計画を生成できます。需要管理は複数のソースから情報を取得して処理し、需要を連結して品目、製品ライン、地域、時間および組織別に要約できるようにします。

需要管理プロセスの改善において焦点となる3つの主要な領域は、合意の達成、精度の改善およびプロセス・サイクル時間の短縮です。需要管理プロセスを適切に実行するには、組織全体を1つの予測の式に導くことが最も重要な目標です。そのためには、需要情報のすべてのソースを収集および連結する必要があります。また、予測データを受信、分析および送信するための安全なポータル・ベースのアクセスを提供する機能、およびデータを適切な形式で表す機能も必要になります。たとえば、ドル単位の地域別予測、出荷施設別の数量予測などを表示します。

需要を管理する理由

需要は本質的に変動し、誤差が内在するため、精度を向上させることも重要です。精度を向上させるには、複数の領域での改善が必要です。たとえば、組織は統計を使用してパターンをより正確に見積り、量的および質的な判断を確立して、実績管理により時間をかけて継続的な改善を促進します。最も重要な領域と考えられるのは、需要管理プロセスのサイクル時間の短縮です。このプロセスにかかる時間が長くなるほど、プロセスの精度が低下し、予測が実際のイベントのさらに前となってしまい、プロセスの頻度も少なくなります。時間を短縮するには、強力な分析ツールを使用して、需要をすばやく評価および理解し、例外による管理を可能にするプロセスを自動化する必要があります。

需要管理の一般タスク

大まかに言えば、Oracle Demantra Demand Managementで行う作業は次のとおりです。

  1. ログオンします。

  2. ワークシートを開きます。

  3. 予測シリーズやその他のデータを表示し、必要に応じて次のいずれかの作業を行います。

  4. ログオフします。