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Oracle Rapid Planningインプリメンテーションおよびユーザー・ガイド
リリース12.2
E57804-01
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概要: ラピッド・プランニング

ラピッド・プランニング・インプリメンテーションおよびユーザー・ガイド: パート

次の3つのパートがあります。

次も参照する必要があります。

バリュー・チェーン計画スイート

Oracle Value Chain Planning収集インプリメンテーション・ガイドのバリュー・チェーン計画スイートの概要に関する項を参照してください。

計画サーバーのアーキテクチャ

計画サーバーは、ソース(実行)システムと連携して機能します。 供給および需要の実行情報をソース・システムから受け取り、供給オーダーを実行システムにリリースします。

ラピッド・プランニング

概要

Oracle Rapid Planningで計画を作成および起動できます。 結果を分析して、推奨を実行システムにリリースします。

Oracle Rapid Planningのシミュレーションを使用することもできます。 計画をコピーおよび再生成し、次を実行します。

収集

データは収集プロセスを介して計画サーバーに取得されます。

シミュレーション・セット

収集データを計画サーバーに取得した後は、そのデータを使用してベースライン供給計画を実行できます。

ベースライン計画をシミュレーション計画としてコピーし、それらに対して構成部品の無効化や稼働日の変更などの修正を実行して、代替シナリオを作成できます。

データを個別にまたは一括更新を使用して変更できます。 変更内容をシミュレーション・セットに保存し、それらをシミュレーション計画に適用します。

ラピッド・プランニング・ソルバー

プランニング・ソルバーは、計画プロセスを実行するエンジンです。

ラピッド・プランニング・ワークベンチ

ラピッド・プランニング・ワークベンチを使用して、次を実行します。

複数の計画担当が同時に同じ計画を処理できます。

計画比較分析

キー・パフォーマンス・インディケータとメトリックを確認できます。

これらを使用して、代替シナリオの中から使用する最適な計画を選択します。

埋込み分析

Oracle Rapid Planningには、ビジネス上の重要な決定事項に対して、製造可能分析や遅延需要診断などの分析が用意されています。

製造可能分析およびシミュレーションを使用すると、次のことが可能です。

遅延需要診断と制約詳細を使用して、遅延オーダーから根本原因までドリルし、その後問題を解決するための処理までドリルできます。

決定事項の処理への変換

計画推奨、たとえば変更した発注、作業指示および転送オーダーなどを実行システムにリリースします。

Oracle e-Business Suiteとのインテグレーション

ラピッド・プランニングで必要とされるデータは、すべてのOracle e-Business Suite Value Chain Planning製品に共通の収集データの一部です。

ラピッド・プランニング・ワークベンチを使用して推奨をリリースし、データをラピッド・プランニングからE-Business Suite実行製品に公開します。

プランニング・ソルバー

プランニング・ソルバーは、計画プロセスを実行するエンジンです。

このエンジンは、迅速な問題解決およびシミュレーション処理に重点が置かれているため、その計画の結果はOracle Advanced Supply Chain Planningの計画の結果と異なる場合があります。

計画方法

プランニング・ソルバーでは、需要優先度に基づいて各オーダーが計画されます。

プランニング・ソルバーでオーダーが計画されると、使用される生産資源や資材が他のオーダーで使用できないようにロックされます。 優先度の低いオーダーによって優先度の高いオーダーの計画が妨げられることはほとんどありません。

プランニング・ソルバーでは、計画における影響を最小限にするように試みますが、これは入力データのわずかな変更によって出力に大きな変更が生じるためです。

無制約計画と制約付き計画

次のラピッド計画を実行できます。

主な機能

プランニング・ソルバーでは、次が計画されます。

次は計画されません。

計画プロセス

収集の実行

収集は、ビジネス要件に基づいて定期的に実行されます。

収集の頻度は、E-Business Suite実行システムに転記した取引の数と重要度に依存します。 ターゲット収集または完全な収集のいずれかを毎日実行することをお薦めします。

計画オプション

計画を解決する前に、計画オプションを設定します。 これらによって、次が制御されます。

一部の計画オプションは、プロファイル・オプションからデフォルト設定されます。

計画の起動

計画起動プロセスによってプランニング・ソルバーが開始されます。 計画サーバーからデータを取得し、供給を算入して、それらを計画します。

次のモードで計画できます。

計画をアーカイブに保存するオプションを選択して起動すると、APCCダッシュボードでその計画を分析できます。

計画分析

ラピッド・プランニング・ワークベンチでAPCCの需要と供給のダッシュボードおよびRPのメトリックとKPIを確認します。

シミュレーションをベースライン計画と比較すると、実行システムにリリースする最適なシナリオを見つけるのに役立ちます。

計画推奨および再計画を確認して受け入れます。

実行システムへのリリース

ユーザーまたはプランニング・ソルバーは、E-Business Suite実行システムに対して、製造品目、購買品目および転送品目に関する計画オーダーをリリースし、計画受入を再計画できます。 リリース・プロセスでは、購買依頼、作業指示および転送オーダーが作成されます。 再計画プロセスでは、作業指示、購買依頼および発注が変更されます。

実装ステップの要約

ラピッド・プランニングの使用を開始するには、次のプロセスを使用します。

  1. アーキテクチャ

    集中型配置または非集中型配置を使用できます。 アーキテクチャおよび技術的なオプションを理解する必要があります。

  2. サイジング用テンプレート

    サイジングを行うには、ESG参照アーキテクチャ・サイジング・ツールを使用します。 質問に回答すると、ハードウェアおよびソフトウェアの構成が提示されます。

  3. インストールおよび構成

    Oracle Rapid Planning用のソフトウェアをインストールおよび構成する必要があります。

  4. 収集

    ソルバーで必要とされる入力データが実行システムから取得されます。

  5. インテグレーション

    ラピッド・プランニングを他のOracle製品とインテグレーションできます。

  6. 計画定義およびモデル化

    無制約計画と制約付き計画のいずれを使用するか、および計画オプションを設定するかどうかを決定する必要があります。

  7. 一般的な機能

    ラピッド・プランニングの機能を評価して、それらを使用するかどうかを決定します。 次に例を示します。

  8. ユーザー・インタフェースのモデル化

    ラピッド・プランニングのビュー、処理、例外およびメトリックは、計画担当用のツールです。 これらをよく理解して、プロセスを決定してください。

  9. シミュレーション

    ビジネス環境における予期しないイベントをシミュレートして、それに対応できます。 複数のシミュレーション計画をベースライン計画と比較することで、実行に関して最適な方法を決定できます。

  10. ベスト・プラクティス

    ラピッド・プランニング機能の最適なパフォーマンスを実現するには、Oracleの推奨事項に注意してください。