Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成 リリース12 E05661-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
ここでは、Oracle Applicationsのグローバル化(正式には国際化)サポートの一部の機能を説明します。ここで説明するトピックには、ユーザー・セッションで使用する言語値、月名の略称の動作および複数言語外部文書などが含まれます。また、「言語」、「自然言語」および「地域」の各Oracle Applicationウィンドウを説明します。
Oracle Applicationsのグローバル化の概念と機能の詳細は、OracleMetaLink Note 393861.1『Oracle Applications Release 12 Globalization Guide』およびNote 393320.1『Oracle Applications Release 12 Internationalization Update Notes』を参照してください。また、『Oracle Applications概要』も参照してください。
この項では、ユーザー・セッションおよびシステムとのその他の対話で使用する言語の決定方法を説明します。
言語がライセンス済Oracle Applications言語である場合、初期ログイン・ページの言語は、次のいずれかのソースによって決定されます。
AppsLocalLogin.jsp URLに渡された言語値
前のログイン・セッションで使用された言語
ブラウザ言語
言語がライセンス済Oracle Applications言語でない場合、初期ログイン・ページの言語はOracle Applicationsのベース言語になります。
注意: シングル・サインオン(SSO)のSSOログインの場合、ブラウザ言語作業環境の順にデフォルトが設定されます。SSOログインでない場合、最初の言語作業環境が使用可能でない場合にベース言語がデフォルトに設定されます。
ログイン・ページにある他の言語名アイコンの1つを選択すると、ログイン・ページの言語選択を変更できます。インストールされているApplicationsで、ログイン・ページの言語名アイコンによりアクティブな言語が示されます。代替言語を選択すると、ログイン・ページはその代替言語でリフレッシュされます。ログインまたはログアウトすると、適切な言語値でURLが表示されます。このURLはブックマーク可能です。
重要: Oracle E-Business Suiteリリース11.5.10では、「ローカル・ログイン・マスク」プロファイル・オプションを設定すると、言語名アイコンを非表示にできます。リリース12では、このプロファイル・オプションは使用できなくなりました。言語名アイコンを非表示にするには、「OAパーソナライズ・フレームワーク機能」を使用します。
ログイン・ページで使用された言語が、Applicationsのランタイム・セッションで使用する言語であることを確認する必要があります。ランタイム・セッションは、ログイン・ページで使用された言語で開始されます。ログイン後は、必要に応じてランタイム・セッションで使用する言語を「作業環境」画面で変更できます。デフォルトでは、ログイン・ページからログインする場合、「ICX: 言語」プロファイル値はランタイム・セッション言語の決定には使用されません。ただし、この動作は、「アプリケーションSSOサーバー言語の上書き」プロファイル・オプションの設定により変更できます。
「ICX: 言語」プロファイル・オプションは、次の場合に使用します。
システム上の他のユーザーとオフラインで使用するデフォルト言語の決定。たとえば、システム上のユーザーに送信され、システムからオフラインで読み取られる可能性のあるEメール通知に使用する言語。
ログイン・ページ以外での、他のOracle Applicationsログイン方法に使用するデフォルト言語の決定。たとえば、JDeveloperを使用してログインする場合のセッション言語として使用する言語。
「アプリケーションSSOサーバー言語の上書き」プロファイル・オプションが「SSOサーバー言語の上書き」に設定されている場合のセッション言語の決定。
ユーザーが初めてOracle Applicationsの使用を開始するときは、通常、「ICX: 言語」プロファイルはそのユーザーのユーザー・レベルで設定されません。ユーザー・レベルのプロファイル値が存在しているかどうかにかかわらず、ログイン・ページで選択した言語(ランタイム・セッション値)は、自動的にユーザーの「ICX: 言語」プロファイル値に保存されません。ユーザーは、ログイン後に、「ICX: 言語」プロファイル値をユーザー・レベルで明示的に設定するか、または引き続き上位レベルのプロファイル値から値を継承することもできます。値は「ICX: 言語」プロファイルにサイト・レベルで常に存在します。
「作業環境」ページには、ランタイム・セッション言語の現行値およびユーザーが保存した「ICX: 言語」プロファイル値が表示されます。
次の更新が許可されます。
ランタイム・セッション言語のみの変更
ユーザーが保存した「ICX: 言語」プロファイル値のみの変更
ランタイム・セッションと「ICX: 言語」プロファイル値の両方に対する、同じ値または異なる値への変更
この項では、Oracle Applications以外のアプリケーション・ベースのログイン・システムからOracle Applicationsにログインするときの言語値の動作を説明します。
Oracle Applicationsでは、他のシステムで使用されている言語を使用してOracle Applicationsセッションのランタイム・セッション言語を決定することはできません。それらの言語は、Oracle Applicationsでサポートされていない場合があり、Oracle Applicationsのランタイム・セッションでのユーザーの優先言語でない場合もあります。したがって、ユーザーの「ICX: 言語」プロファイル値によって、そのユーザーのOracle Applicationsランタイム・セッションが決定されます。
Oracle Applicationsランタイム・セッションの開始後、ユーザーは、「作業環境」ページを使用して、そのセッションのランタイム・セッション言語を変更できます。保存した各自の「ICX: 言語」プロファイル値を変更することもできます。
Oracle Portalと統合されたOracle Applications環境の場合、Oracle PortalからOracle Applicationsセッションが起動されると、ポータルの言語が継承されます。Oracle Portalの言語がOracle Applicationsでサポートされていない、または使用できない場合、Oracle Applicationsセッションの言語はOracle Applicationsのベース言語となります。
Oracle WorkflowのEメール通知では、「作業環境」ページにあるユーザー・レベルの言語セットが使用されており、これは「ICX: 言語」プロファイル・オプションにも格納されています。
月名の略称に対する格納領域は3バイトに制限されています。一部の言語とキャラクタ・セットの組合せでは、月名の略称に3バイトを超える領域が必要です。このため、現行のキャラクタ・セット内に3バイトを超える月名の略称がある言語を使用すると、その言語のすべての月名の略称が、3バイトの領域制限に適合する数値表現に自動的に置換されます。
UTF8インプリメンテーションで影響を受ける言語は、フランス語(カナダ)、クロアチア語、チェコ語、ドイツ語、ギリシャ語、ハンガリー語、ポーランド語、ロシア語、簡体字中国語、繁体字中国語、スロバキア語、タイ語およびトルコ語です。
ローカル・キャラクタ・セットで影響を受ける言語は、アラビア語、簡体字中国語、繁体字中国語およびタイ語です。
Oracle Applicationsには、一連の外部文書または顧客や取引先向けの文書が付属しています。そのため、データは複数言語でモデル化されています。データ・モデルが複数言語である文書は、単一要求によって、1つの言語またはインストール済言語のサブセットで実行されるように発行できます。たとえば、イタリアの顧客はイタリア語で印刷された請求書を受け取り、韓国の顧客は韓国語で印刷された発送伝票を受け取ります。
荷受証
請求書
発送伝票
価格表
受注確認
督促状印刷
取引明細書の印刷
取引印刷
印刷済発注変更レポート(横長)
印刷済発注変更レポート(縦長)
印刷済発注レポート(横長)
印刷済発注レポート(縦長)
印刷済見積依頼レポート(横長)
印刷済見積依頼レポート(縦長)
発注手配
ネゴシエーションPDF
無効発注仕入先通知
前払金送金通知
請求書通知の印刷
仕入先未回収残高通知書
個人詳細
応募者詳細
アサイメント詳細
勤務詳細
小切手ライター
振込通知
協力会社小切手
翻訳アイコンが使用可能になっているウィンドウにおいて、そのアイコンをクリックすると、「翻訳」ウィンドウが表示され、データベースの特定レコードの翻訳値を入力または更新できます。『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のレコードに対する翻訳値の作成に関する項を参照してください。
「翻訳」ウィンドウで複数言語の翻訳を一度に入力できます。翻訳値は、「翻訳」ウィンドウで入力する必要があります。
ユーザーは翻訳可能なフィールドを認識している必要があります。翻訳アイコンをクリックすると、フィールドが翻訳可能かどうかを識別できます。翻訳対象外のフィールドに入力すると、ソース言語の値が上書きされ、その翻訳値のみがそのフィールドのエントリになります。すべてのユーザーがその言語でデータを参照することになり、元の言語の値は失われます。
このウィンドウで通貨を定義する方法の詳細は、『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』を参照してください。
「言語」ウィンドウで、Oracle Applicationsで使用できる言語に関する情報を検討します。
各レコードには、「言語 コード」、「ID」、「NLS 言語」、「NLS 地域」、「ISO 言語」、「ISO 地域」、「デフォルト・ コード・セット」、「インストール済フラグ」、「ローカル日付 言語」、「UTF8日付 言語」、「摘要」が含まれます。
「ローカル日付 言語」および「UTF8日付 言語」の各列は、日付のレンダリングで使用されます。一部の言語では、月の短縮名のバイトの長さが、UTF8データベースで準備されているバッファより長い場合があります。これらの言語では、UTF8日付言語がUTF8環境での日付言語として使用されます。他のキャラクタ・セットを使用しているデータベースでは、ロケール日付言語が使用されます。
「自然言語」ウィンドウから、Oracle Applicationsで使用できる言語に関する情報を検討できます。
「自然言語」表では、言語名を個人や会社などの他のエンティティと関連付けることができます。
このウィンドウで新しい言語を追加できます。新しい言語の言語コードに、「x」というプリフィクスを付けてください。
シード済言語の有効なステータスを更新できます。
保存済レコードは削除できません。
各レコードには、言語コード、言語名、ISO言語および各言語の地域が含まれています。
Oracle Applications Manager(OAM)のLicense Managerを使用して、ライセンス済言語を有効にできます。
「地域」ウィンドウを使用して、Oracle Applicationsで使用される国の値に関する情報を検討および変更します。
各レコードには、2つの大文字で表す地域コード(USなど)、地域の短縮名(United Statesなど)、NLSコード、ISO数値エンティティ・コード、代替地域コードおよび長い摘要(United States of Americaなど)が含まれます。
通常、製品に付属しているシード・データは更新しませんが、値リストに国を表示する方法をアプリケーション全体で変更する場合があります。
地域の摘要を更新すると、Oracle Application製品で使用する値リストに表示される地域の値を変更できます。