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Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成
リリース12
E05661-01
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開発者ツール

開発者ツール

Oracle Applicationsには、開発者がカスタム・フォームやプログラムを作成してデバッグするために役立つツールがいくつか用意されています。ここでは、フォームのパーソナライズ機能と作業ディレクトリ機能を説明します。

また、カスタム・ライブラリを使用すると、Oracle Applicationsコードを変更せずにOracle Applicationsを拡張できます。カスタム・ライブラリの詳細は、『Oracle Applications開発者ガイド』を参照してください。

『Oracle Applications Supportability Guide』では、システム管理者および開発者に対して、診断機能とロギング機能に関する情報も提供されています。

フォームのパーソナライズ

フォームのパーソナライズ機能を使用すると、プロパティの変更、ビルトインの実行、メッセージの表示、メニュー・エントリの追加など、フォーム・ベースの画面の動作を宣言で変更できます。

機能(特定のコンテキスト内でそのコンテキストに渡されたパラメータに基づいて実行されるフォーム)ごとに、1つ以上のルールを指定できます。各ルールは、イベント、オプション条件、適用範囲および1つ以上の実行するアクションで構成されます。

イベントは、起動などのフォーム内の開始ポイント(WHEN-NEW-FORM-INSTANCE)、またはフォーカスが新規レコードに移動する時点(WHEN-NEW-RECORD-INSTANCE)のことです。ほとんどすべてのフォームが送信する標準のイベントと、特定のフォームが送信する製品固有の追加のイベントがあります。

範囲は、ルールが処理される必要があるかどうかを決定するために、現行のランタイム・コンテキストに基づいて評価されます。範囲は、サイト、職責、ユーザーまたは産業レベルです。各ルールには、そのルールに関連付けられた1つ以上の範囲を設定できます。

条件は、イベントの発生時に評価されるオプションのSQLコード部分です。この条件がTRUEと評価された場合は、アクションが処理されます。

各アクションは、次のいずれかで構成されます。

ルールの定義後、ターゲット機能を実行すると、定義したルールは、そのフォーム内でイベントが発生したときに自動的に適用されます。

フォーム・パーソナライズ機能では宣言を実行しますが、このマニュアルの対象読者は、PL/SQLプログラミング言語や『Oracle Applications開発者ガイド』も含めて、Oracle Formsに慣れているユーザーです。また、変更を行うと、フォームの基準コード(出荷時のコード)と衝突する可能性があります。

詳細は、OracleMetalink Note 395117.1『Form Personalizations in Oracle Applications』を参照してください。

作業ディレクトリ

開発者、サポート・コンサルタントまたは他の技術の専門家は、作業ディレクトリ機能を使用して、Oracle Applicationsのフォームおよびコンカレント・プログラムの変更をテストできます。このテストでは、同じコード・ツリーのユーザーに影響を与えません。

作業ディレクトリを使用すると、ユーザーは、Oracle Applicationsシステムにログインしますが、標準の$PROD_TOPディレクトリ内にはないフォームまたはコンカレント・プログラムのバージョンにアクセスできます。たとえば、オンサイトの開発者は、システムの他のテストに影響を与えずにカスタム・フォームの新規バージョンをテストできます。

作業ディレクトリ機能は、フォームおよびコンカレント・プログラムの代替ファイルに対してのみ使用できます。

実装

この機能を実装するには、フォームまたはコンカレント・プログラムの代替ファイルを保持するディレクトリを設定します。

代替ファイルを使用するには、代替ファイルを格納するディレクトリのパスを使用して、「FND: ディレクトリ上書」プロファイル・オプションを設定します。

重要 このプロファイル・オプションは、常にユーザー・レベルでのみ設定する必要があります。 たとえば、「FND: ディレクトリ上書」をサイト・レベルで設定すると、特定のフォームを使用しているそのサイトのすべてのユーザーに影響を与えます。

作業ディレクトリの使用

代替ディレクトリを作成し、「FND: ディレクトリ上書」プロファイル・オプションを適切な値で設定した後は、その代替ディレクトリでファイルを使用できます。

フォームまたはコンカレント・プログラムの適切なファイル・パスを検索する際、Oracle Applicationsでは、最初に「FND: ディレクトリ上書」プロファイル・オプションが設定されているかどうか、および指定したファイルが指定したディレクトリに存在するかどうかを確認します。この2つの条件がTRUEの場合は、代替ファイルが使用されます。プロファイル・オプションが設定されていないか、または必要なファイルがそのディレクトリに存在しない場合は、デフォルト(通常)のファイル・パスが使用されます。

注意: Oracle Applications Navigatorによって、正常に開いたファイルへのパスがキャッシュされます。標準のフォームが開いている場合は、そのセッションの残りすべてでそのフォームが使用されます。異なるファイル・パスに切り換えるには、Oracle Applicationsを終了して再起動する必要があります。

代替フォームを使用していることを視覚的に表示するには、フォームの開発者が、そのフォームのバージョン番号をPRE-FORMトリガーに指定する必要があります。このバージョン番号は、実行時に「ヘルプ」 > 「Oracle Applicationsについて」を使用すると表示されます。詳細は、『Oracle Applications開発者ガイド』を参照してください。

「Web対応PL/SQL」ウィンドウ

このフォームを使用して、FND_ENABLED_PLSQLランタイム・レジストリを保守します。

「PL/SQLオブジェクト」ブロック

名称

PL/SQLオブジェクトの名称。

タイプ

PL/SQLオブジェクトのタイプ。このオブジェクトは、パッケージ、パッケージ・プロシージャまたはプロシージャである場合があります。

使用可能

このボックスを選択すると、PL/SQLオブジェクトおよびロギング・サービスが使用可能になります。