Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス リリース12 E05662-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
Oracle Applications Managerを使用すると、OAM「Site Map」の「Diagnostics and Repair」タブからOracle Diagnosticsテストを実行できます。また、アプリケーションに対するテスト・グループを登録および更新して、診断テストのセキュリティを管理できます。
Oracle Diagnosticsの詳細は、『Oracle Applications Supportability Guide』を参照してください。
ナビゲータ・パス: 「Site Map」>「Diagnostics and Repair」(タブ)>「Diagnostics」(ヘッダー)>「Debug Workbench」(リンク)
「Debug Workbench」では、Oracle Applicationsコンポーネントのデバッグを集中的に管理およびモニターできます。「Debug Workbench」を使用すると、システム・コンポーネントのデバッグ・ルールを設定し、収集されたデバッグ情報を表示できます。
「Debug Workbench」はOracle Applications Managerから、または「デバッグ・オプション」ボタンを使用して「標準要求発行(SRS)」フォームから起動できます。デフォルトでは、このボタンは無効化されています。有効化するには、「コンカレント: デバッグの許可」プロファイル・オプションを「Y」に設定します。
「Debug Workbench」メイン画面では、システム上に存在するデバッグ・ルールの要約情報(ルールID、コンポーネント名など)が表形式で表示されます。この画面で次の操作を実行できます。
コンポーネント・タイプ(「Concurrent Programs」、「Forms」)による表のフィルタリング
デバッグ・ルールの作成
デバッグ・ルールの実行履歴の検索
デバッグ・ルールの削除
特定のシステム・コンポーネントに関するデバッグ情報を収集するために、デバッグ・ルールを作成します。
新規のデバッグ・ルールを作成する手順は、次のとおりです。
「Debug Workbench」メイン画面で「Create」ボタンをクリックします。複数ステップの画面フローが起動し、表示される指示に従ってルールを作成できます。
デバッグするコンポーネントのタイプを選択します。オプションで、ルールを説明する注釈を入力できます。
コンポーネント・インスタンスを選択します。
デバッグ・オプションを1つ以上設定する必要があります。「Logging Level」、「PL/SQL profiler」、「SQL Trace」および「Reports trace」などのデバッグ・オプションを使用できます。指定のルールについて、使用可能なデバッグ・オプション値を任意に組み合せて選択できます。
ルールのコンテキストと計画を指定します。ルールを特定の職責またはユーザーに対して実行するように設定し、特定の期間または特定の反復回数に対して実行するように設定できます。
作業内容を確認し、「Finish」ボタンをクリックして新規ルールを保存します。
新規ルールが「Debug Workbench」メイン画面に表示されます。
メイン・ナビゲータ・パス: 「Site Map」>「Diagnostics and Repair」(サブタブ)>「Diagnostics」(ヘッダー)>「Client System Analyzer Data Collections」(リンク)
Oracle Applications Managerでは、「Client System Analyzer」により収集されたデータを表示できます。Oracle E-Business Suiteから「Client System Analyzer」を使用する方法の詳細は、OracleMetaLinkの「Bulletin 277904.1」を参照してください。
「Client System Analyzer Data Collections」メイン・ページでは、次のタスクを実行できます。
「Refresh」アイコンをクリックして、表に表示されているデータを更新します。
表をユーザー名でフィルタリングします。そのためには、ドロップダウン・リストから必要な演算子(「Is」、「Contains」、「Starts With」、「Ends With」)を選択し、テキスト・ボックスに検索条件を入力して「Go」をクリックします。
データ収集を1行以上選択してサポート・カートに追加します。
データ収集を1行以上選択して削除します。
「Application User Name」列ヘッダーをクリックして表をユーザー名でソートします。
「Collection Date」列ヘッダーをクリックして表を収集日でソートします。
「View」列のアイコンをクリックして、特定のデータ収集の詳細を表示します。
「Add to Support Cart」をクリックして、ページ自体をサポート・カートに追加します。
デフォルトの収集データ・セットは、次のカテゴリに編成されています。
クライアント識別情報
OSユーザー名
ホスト名
ドメイン
IPアドレス
ネットワーク構成およびパフォーマンス情報
待ち時間
帯域幅
サブネット
ブラウザおよびJava情報
ブラウザ・タイプ
JVMベンダー
JVMバージョン
プロキシ情報
ハードウェア情報
CPU情報
OS情報
OS名
OSベンダー
基本バージョン
更新レベル
OSコンポーネント
OSプロパティ
OS登録済ソフトウェア
Oracle Applications Managerには、次のように複数のウィザードが用意されています。
Concurrent Manager Recovery
Service Infrastructure
Generic Collection Service (GCS) and Forms Monitoring Wizard
Statspack Report
CP Signature
ナビゲーション: 「Site Map」 - 「Diagnostics and Repair」>「Concurrent Manager Recovery」(「Troubleshooting Wizards」の下)
内部コンカレント・マネージャが起動できない場合は、この機能を使用します。
「Run Wizard」ボタンをクリックしてリカバリ処理を開始します。内部コンカレント・マネージャの実行中は、この処理を実行できません。
問題が発生した場合は、各ウィザードの画面をサポート・カートに追加できます。
この画面には、リカバリを進める前に停止する必要のあるマネージャがすべて表示されます。
マネージャごとに、次の情報が表示されます。
CP ID: コンカレント・プログラムID。
Manager: マネージャ名。
Node: マネージャが実行中のノード。
DB Session ID: 「Database Session Detail」画面にドリルダウンできます。
Session Status
OS ID
Start At: マネージャの開始時刻。
Running Requests: ドリルダウンして「Advanced Search for Requests」ページに要求を表示できます。
実行中の要求が完了するまで待機しないと停止を実行できない場合があります。要求を表示するには「Running Requests」からドリルダウンします。
「Shutdown」をクリックして表示されたマネージャをすべて停止した後、「Refresh」アイコンをクリックして停止されたことを確認します。このページからマネージャを停止できない場合は、「Database Session Detail」ページにドリルダウンし、「Terminate」ボタンを使用してセッションを終了できます。「Concurrent Manager Recovery」画面に戻ってページをリフレッシュし、次のステップに進む前に全マネージャが停止されたことを確認します。
先に進む前に、このページに表示されたプロセスを終了する必要があります。対応するデータベース・セッションが失われているため、これらのプロセスはコマンドラインから手動で終了する必要があります。コマンドラインからプロセスを終了する手順は、オペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。
プロセスの終了後に「Update」をクリックし、データベース表内でプロセスを無効としてマークします。「Refresh」アイコンをクリックし、すべてのプロセスが終了したことを確認します。
プロセスごとに、次の情報が表示されます。
CP ID
Manager
Node
OS PID
Start At
「Reset」ボタンをクリックし、表示された衝突解決要求を再設定します。この処理により、「Pending/Normal」フェーズにあった要求が変更されて「Pending/Standby」ステータスに変わります。「Refresh」アイコンをクリックして、すべての要求が再設定されたことを確認します。
「Request ID」からドリルダウンし、「Advanced Search for Requests」画面に要求を表示できます。
要求ごとに、次の情報が表示されます。
Request ID
Program
User
このページには、マネージャのない要求が表示されます。要求について有効なセッションが表示される場合は、セッションIDからドリルダウンして「Database Session Detail」画面からセッションを終了します。「Concurrent Manager Recovery」画面に戻って「Refresh」アイコンをクリックし、セッションが無効になったことを確認します。
要求ごとに、次の情報が表示されます。
Request ID: ドリルダウンして「Advanced Search for Requests」ページに要求を表示できます。
Parent ID
Program
User
Phase
Status
Active Session
要約ページには、前のステップから収集された情報が表示されます。このページに到達すると、内部コンカレント・マネージャを再起動できます。再起動できない場合は、DIAG=Yに設定して内部コンカレント・マネージャの起動を再試行し、要約ページをリフレッシュしてログ・ファイルとともにサポート・カートに追加し、それをOracleサポートに送信してください。
Log Files Collected: ログ・ファイル名をクリックして表示します。ログ・ファイルをサポート・カートに追加できます。
Report Summary
Active Managers with a Database Session
Managers deemed Active but without Database Sessions
Reset Conflict Resolution
Requests that are Orphaned
ナビゲーション: 「Site Map」>「Diagnostics and Repair」>「Service Infrastructure」(「Troubleshooting Wizards」の下)
「Service Infrastructure」診断ウィザードを使用すると、既存の一般サービス管理データを検証して潜在的な問題を判別し、データを更新して問題を排除できます。
「Run Wizard」をクリックして、このウィザードの使用を開始します。
この画面には、登録済サービス・マネージャのない有効ノードが表示されます。コンカレント処理では、各登録済ノード上に登録済サービス・マネージャが必要です。表示されたノードのサービス・マネージャを登録する必要がある場合は、「Register」ボタンをクリックします。
この画面には、登録済内部モニターを必要とするコンカレント処理ノードが表示されます。「Register」ボタンをクリックして、表示されたノードの内部モニターを登録します。
この画面には、無効化されているか存在しないノードについて、登録済サービス・マネージャと内部モニターが表示されます。これらのノードを将来使用する予定がない場合は、内部モニターを含めてこれらのマネージャを無効化できます。あるノードのマネージャを無効化するには「Disable」ボタンをクリックします。
すべての有効ノードには、有効サービス・マネージャが必要です。この画面には、有効サービス・マネージャがない有効ノードが表示されます。「Activate」ボタンをクリックして、表示されたノードのサービス・マネージャ定義を有効化します。
この画面には、稼働シフトが定義されていないサービス・インスタンスが表示されます。「Add Workshifts」ボタンを使用すると、表示されたサービス・インスタンスに「Standard」稼働シフトを追加できます。
この画面には、大文字の名称を持たないノードに割り当てられているサービス・インスタンスが表示されます。「Uppercase」ボタンを使用すると、表示されたノードの名称を大文字に変更できます。
この画面には、大文字の名称を持たないノード上のプロセスが表示されます。「Uppercase」ボタンを使用すると、表示されたノードの名称を大文字に変更できます。
この画面には、前の各画面で検出されたデータの要約と各画面で行った変更内容が表示されます。
最初に構成ファイルとログ・ファイルが表示されます。ノードごとに、ログ・ファイルと構成ファイルが2つずつ表示されます。ファイル名をクリックすると、そのファイルを表示してサポート・カートに追加できます。「Add All Files to Support Cart」ボタンを使用すると、すべてのファイルをサポート・カートに追加できます。
ナビゲータ・パス: 「Site Map」>「Diagnostics and Repair」(タブ)>「Troubleshooting Wizards」(ヘッダー)>「GCS and Forms Monitoring」(リンク)
「GCS and Forms Monitoring」ウィザードを使用すると、「OAM Generic Collection Service」のトラブルシューティングを実行できます。
このウィザードを起動するには、内部コンカレント・マネージャ(ICM)を起動して実行している必要があります。
「Run Wizard」をクリックして、このウィザードを開始します。ウィザードの各ステップは次のとおりです。
必要に応じて、表示されたすべてのノードに「OAM Generic Collection Service」を登録します。
必要に応じて、表示されたすべてのノードで「OAM Generic Collection Service」を使用可能にします。
必要に応じて、表示されたすべてのノードで「OAM Generic Collection Service」を有効化します。
Formsリスナーの登録内容を確認します。
必要に応じて、表示されたすべてのノード上でFormsリスナーを使用可能にします。
必要に応じて、「Sign-On: Audit Level」を「FORM」に設定します。
要約画面を表示します。この画面でログ・ファイルを表示してサポート・カートに追加できます。
ナビゲーション: 「Site Map」>「Diagnostics and Repair」>「Statspack Report」(「Troubleshooting Wizards」の下)
StatspackはOracleデータベースの機能であり、パフォーマンス・データを収集、自動化、格納および表示できるSQL、PL/SQLおよびSQL*Plusスクリプトのセットです。Statspackは従来のUTLBSTAT/UTLESTATチューニング・スクリプトの後継機能です。OAM Statspackレポートを使用すると、これらのスクリプトの結果を表示して容易に比較できます。この機能を使用するには、Oracle E-Business Suiteデータベースのデフォルト・スキーマにStatspackがインストールされている必要があります。
Statspackの詳細は、『Oracle Database Performance Tuning Guide and Reference』を参照してください。
「Statspack Report」ウィザードを使用すると、スナップショットを作成し、使用可能なスナップショットのリストから「Statspack Report」を生成できます。
最初のページで、デフォルト・スキーマのユーザー名とパスワードを入力します。
この画面には、過去24時間に作成されたスナップショットのリストが次の情報とともに表示されます。
Snap ID
Instance: スナップショット生成時にOAMが接続されていたインスタンス。
Host: インスタンスのホスト。
RAC(Real Application Cluster)
Instance Start: インスタンスの最終起動時刻。
Snap Date
Snap Level: スナップショットにより収集される情報量を決定したスナップショット・レベル。スナップショット・レベルの詳細は、『Oracle Database Performance Tuning Guide and Reference』を参照してください。OAMでサポートされる最大レベルは5です。
注意: スナップショットの作成には時間がかかります。
この画面には、スナップショットのリストが表示されます。
この画面から第1スナップショットを選択します。有用なレポートを生成するには、2つの互換スナップショット、つまり同じインスタンスからの2つのスナップショットを比較する必要があります。第1スナップショットを選択すると、互換スナップショットのリストが表示されます。
スナップショットIDを指定すると、パフォーマンス・レポートが生成されます。このレポートを表示し、サポート・カートに追加できます。
注意: レポートの生成には時間がかかります。
「CP Signature」ウィザードでは、システム上のコンカレント処理の現在のステータスに関する情報が収集されます。
ナビゲーション: 「Site Map」>「Diagnostics and Repair」>「CP Signature」
このウィザードでは、次の情報が収集されます。
パラレル・コンカレント処理、Real Application Clustersおよび一般サービス管理の構成ステータス
登録済ノード
コンカレント処理パッケージのバージョン
コンカレント処理パッケージのエラー
コンカレント処理のプロファイル・オプション
コンカレント処理で管理可能なサービス・インスタンス
コンカレント処理のプロセス
要求処理マネージャの特殊化ルール
要求衝突解決
コンカレント要求の処理統計
最新の「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラム実行要求
サポート・カート機能を使用すると、Oracle Applications Managerページをデータとともに保存してZIP形式で圧縮し、Oracleサポートに送信できます。これにより、Oracleサポートは受け取ったページをOracle Applications Manager表示形式で表示できます。
「Add to Support Cart」ボタンをクリックすると、そのページがサポート・カートに追加されます。データをフィルタリングまたはソートしていた場合は、操作したビューが送信されます。
たとえば、次のページにはサポート・カート機能が用意されています。
Configuration Overview
Site Level Profile Settings
Recommended/Mandatory Initialization Parameters
ICM Environment
Products Installed
Invalid Objects
Concurrent Manager Recovery
Report Results
All log files
サポート・カートの内容を表示するには、「Support Cart」グローバル・ボタンをクリックします。
サポート・カートの内容のTAR番号とその他の詳細を入力します。
サポート・カートでは、E-Business Suiteシステムに関する標準情報セットを収集できます。この情報は、Oracleサポートが技術支援要求(TAR)を記録する際に必要になります。
この情報を収集するには「Collect」をクリックします。
収集される情報セットには、次のページが含まれます。
Patch
Database parameters
Installed products
Topology: このページには、アプリケーション・インフラストラクチャの全ノードのデータが含まれています。ノードごとに、オペレーティング・システムとそのノード上で稼働中の各種サーバーに関する情報が収集されます。
Database version
これらのページを表示するには「View」アイコンをクリックします。ページを削除する場合は、対象ページを選択して「Delete」ボタンをクリックします。再び「Collect」をクリックすると、すべてのページの情報が再収集されます。
このタブには、「Add to Support Cart」ボタンを使用して保存したページのリストが表示されます。
「Save Cart」をクリックすると、内容をZIPファイルに保存してOracleサポートに送信できます。
保存されていないカートの内容は、Oracle Applications Managerからログアウトすると自動的に削除されます。
保存済カートを復元するには、「Restore Cart」をクリックして保存済カートのディレクトリを参照します。
カート・ファイルを復元するには、表示されるリストからカート・ファイルを選択するか、「Browse」を使用してディレクトリからファイルを選択し、「Restore」をクリックします。
このページには、Oracle Applications Managerにより生成されたログ・ファイルが表示されます。
ナビゲーション: 「Site Map」>「Administration」>「Applications Manager Log」(「Others」の下)
ログの現行のメッセージ・レベルが表示されます。レベルを変更するには、必要なオプションを選択して「Go」をクリックします。
注意: このページでログ・レベルを変更すると、サーブレットを再起動するまでの期間中のみ有効になります。永続的に設定するには、zone.properties内でログ・レベル初期化パラメータを変更する必要があります。パラメータはoracle.apps.oam.logger.levelです。
次に例を示します。
servlet.weboam.initArgs=oracle.apps.oam.logger.level=USER
Apache/Jservが起動し、zone.propertiesの変更内容が有効になります。
可能な設定は次のとおりです。
USER: Oracle Applications Managerの初期化ルーチンに関連するメッセージ、エラー・メッセージのトレース情報、追加されたカスタマイズまたは拡張機能に関連する診断メッセージが含まれます。
SUPPORT: ユーザー・レベルのメッセージと、問題の診断サポートに役立つその他の情報(構成設定の詳細、前提条件パッチ関連の問題、モジュール関連の情報など)が含まれます。
DEV: (開発)コード・パスに関連するトレース情報(「メソッドA内」など)と、開発者による問題診断に役立つコード関連情報が含まれます。このレベルには、パフォーマンス関連のログ・メッセージも含まれます。
デフォルトはUSERです。
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