Oracle Manufacturing: 有償支給(日本, 韓国, 台湾)ユーザーズ・ガイド リリース12 E05615-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章では、次の内容について説明します。
Oracleの有償支給アプリケーションには会計および内部統制を管理するレポートが用意されています。Oracle XML Publisherを使用し、独自のレイアウトを作成してレポートを発行できます。
XML Publisherはテンプレートベースの発行ツールで、Oracle E-Businessスイートに付属しています。このツールでは、カスタム・レポート書式を開発および保守できます。レポート・テンプレートを使用してレポートの表示方法を設計および制御できます。レポートの生成時には、XML Publisherがレポート・テンプレート・ファイルとレポート・データをマージして、色、イメージ、フォント・スタイル、ヘッダーやフッターなど数多くの書式設定オプションをサポートするドキュメントを作成します。
品目外注オーダー・レポートでは品目外注品の発注情報が印刷されます。このレポートでは発注レポート情報(標準およびBPAリリース)の他に外注先(MP)サイトで組立品を製造するために必要な支給品、および特定の品目外注オーダーによって組立品を製造するためにMPに支給品を出荷するための支給品補充受注に関する情報も印刷されます。このレポートの情報は、品目外注オーダー、支給品補充、割当などによってグループ化され、品目外注オーダー別に印刷されます。
レポート・パラメータ
次の表に、レポート・パラメータを示します。
パラメータ | 必須 | デフォルト値 | 値リスト |
---|---|---|---|
営業単位(OU) | Yes | 現在のOU | ユーザーがアクセス権を持つOUリスト |
印刷選択 | Yes | - | すべて、変更済、新規 |
品目外注オーダー番号:自 | Yes | - | 発注番号 |
品目外注オーダー番号:至 | No | - | 発注番号 |
購買担当名および従業員番号 | No | - | 購買担当/従業員名 |
テスト | No | - | Yes/No |
ソート・キー | No | - | 購買担当/発注番号 |
割当を含む | Yes | No | Yes/No |
FAX使用可能 | No | - | Yes/No |
FAX番号 | No | - | - |
動的演算精度オプション | Yes | 2 | 精度 |
取消された明細の印刷 | No | Yes | Yes/No |
承認 | No | - | Yes/No |
品目外注オーダー・レポートを実行する手順は、次のとおりです。
「有償支給」職責から「有償支給レポート」ウィンドウにナビゲートします。
「名称」フィールドで「有償支給: 品目外注オーダー・レポート」を選択します。
営業単位を入力します(必須)。「パラメータ」ウィンドウが表示されます。
レポート・パラメータを入力して「OK」をクリックします。「有償支給レポート」ウィンドウが表示されます。
レポート要求パラメータを入力して「発行」をクリックします。コンカレント要求の完了後、レポート出力を表示できます。
確認レポートを使用して、期末にMPサイトで在庫を調整します。消込プロセスにおいて、相手先商標製品製造業者(OEM)は確認レポートを外部モードで印刷し、シミュレートされたMP組織のレコードに基づいて、品目外注オーダーごとに支給品の手持数量と消費数量を予測します。このレポートは確認のためにMPに送信されます。MPはレコードを確認し、消費に対する変動とともにレポートを返送します。その後、OEMは支給品消費調整を行って変動を処理することで、シミュレートされたMP組織の在庫を調整します。調整によりシミュレート・レコードの正確性が向上します。また、MPの実績在庫に反映され、計画と実行がより適切に行われます。
外部モードでの確認レポート
OEMは期末に外部モードで確認レポートを印刷し、有償支給の支給品実地棚卸のためにMPに送信します。レポートを外部モードで印刷すると、レポートに機密性の高い原価情報は表示されません。MPごとに1つのレポートが作成されます。MPは品目外注オーダーに対して、有償支給支給品の手持数量と実際消費数量を、差異がある場合はその理由とともに入力します。その後、MPはレポートをOEMに送信し、OEMで修正が行われます。
確認レポートでは次の情報が印刷されます。
MPサイトでのシミュレーションに基づく、支給品別の見積手持数量。
指定した期間に支給品を消費した品目外注オーダーの詳細。見積手持数量および消費数量は部品構成表数量に基づきます。
移動中在庫の詳細(OEMに出荷されたが、シミュレーションに基づいてMP組織でまだ受け入れられていない支給品)。
まだ出荷されていない受注詳細。
このレポートでは原価情報は印刷されません。
レポート・パラメータ
次の表に、レポート・パラメータを示します。
パラメータ | 必須 | デフォルト値 | 値リスト |
---|---|---|---|
レポート・モード | Yes | - | 外部または内部 |
外注先:自 | No | - | すべての外注先 |
外注先サイト:自 | No | - | MPのすべてのサイト |
外注先:至 | No | - | すべての外注先 |
外注先サイト:至 | No | - | MPのすべてのサイト |
支給元組織:自 | No | - | すべての支給元組織 |
支給元組織:至 | No | - | すべての支給元組織 |
品目外注支給品:自 | No | - | すべての品目外注支給品 |
品目外注支給品:至 | No | - | すべての品目外注支給品 |
受入済日数 | Yes | 10 | - |
ソート・キー | Yes | 仕入先サイト | 仕入先サイト(モードが「外部」に設定されている場合の品目) この値は常に「仕入先サイト」です |
通貨換算タイプ | No | - | 定義されているタイプ |
通貨換算日 | No | - | カレンダ |
有償支給: 確認レポートを外部モードで実行する手順は、次のとおりです。
「有償支給」職責から「有償支給レポート」ウィンドウにナビゲートします。
「名称」フィールドで「有償支給: 確認レポート」を選択します。
営業単位を入力します(必須)。「パラメータ」ウィンドウが表示されます。
レポート・パラメータを入力して「OK」を選択します。「有償支給レポート」ウィンドウが表示されます。
レポート要求パラメータを入力して「発行」を選択します。コンカレント要求の完了後、レポート出力を表示できます。
レポート(2および3ページ)の「調整」列は空白のままです。MPがこれらの列に変更を入力して、レポートをOEMに返送します。
内部モードで実行される確認レポートでは手持在庫が計算され、その在庫額はOEM組織の標準原価を基準としています。支給品在庫はMP組織でシミュレートされたレコードを基準として計算され、手持在庫をOEM組織の標準原価と掛けて在庫額を計算します。レポートでは、次の情報が印刷されます。
支給品の手持在庫
支給品の標準原価
在庫額
内部モードの確認レポートは、外部モートど同じように実行されます。「レポート・モード」パラメータを「外部」に設定する必要があります。他のパラメータはすべて同じです。
このレポートには、MPサイトの手持在庫と、OEM組織の支給品標準原価を基準としたその在庫額が表示されます。
有償支給アプリケーションでは、支給品と品目外注品の価格は、支給品売上による損益を購買価格差異(PPV)で相殺する方法で定義されます。支給品または組立品の標準原価を変更すると、損益が不均衡になります。
品目外注品または有償支給支給品の原価が更新されたら、調整仕訳を作成して未実現損益を消去する必要があります。原価更新分析レポートには、未受入の外注品目、未出荷の品目外注支給品、および返品された品目外注支給品に必要な調整金額が表示されます。調整会計仕訳を作成する必要があります。
原価更新分析レポートにより、OEMは原価を変更する前にその影響を予測できます。OEMはこのレポートに基づいて、GL勘定を手動で調整してから標準原価更新を実行できます。「実行」パラメータを「原価更新前」に設定してこのレポートを実行して、提示標準原価の影響を予測できます。
原価更新分析レポート(原価更新前)
「原価更新前」オプションが選択された原価更新分析レポートでは、支給品と組立品両方の標準原価変更により予測される影響が印刷されます。
レポート・パラメータ
次の表に、レポート・パラメータを示します。
パラメータ | 必須 | デフォルト値 | 値リスト |
---|---|---|---|
原価タイプ | Yes | - | すべての原価タイプ |
支給元組織:自 | No | - | すべての支給元組織 |
支給元組織:至 | No | - | すべての支給元組織 |
実行 | Yes | 原価更新前 | 原価更新前または期末時 |
通貨換算タイプ | No | - | 定義されているすべての換算タイプ |
通貨換算日 | No | - | カレンダ |
原価更新前に原価更新分析レポートを実行する手順は、次のとおりです。
「有償支給」職責から「有償支給レポート」ウィンドウにナビゲートします。
「名称」フィールドで「有償支給: 原価更新分析レポート」を選択します。
営業単位を入力します(必須)。「パラメータ」ウィンドウが表示されます。
レポート・パラメータを入力して「OK」をクリックします。「有償支給レポート」ウィンドウが表示されます。
レポート要求パラメータを入力して「発行」をクリックします。コンカレント要求の完了後、レポート出力を表示できます。
2および3ページに組立品標準原価に対する影響が、3ページに支給品原価に対する影響が表示されます。原価影響の金額に基づいて、GL入力を行う必要があります。
期末に原価更新分析レポートを実行する手順は、次のとおりです。
期末に実行する原価更新分析レポートでは、原価変更による支給品返品の影響が印刷されます。支給品の標準原価は、支給品のMPへの出荷時とMPからの返品が認識された時点で異なることがあります。この差異により、未実現損益の不均衡が生じることがあり、これを期末に予測および調整する必要があります。
期末時の原価更新分析レポートは原価更新前の原価更新分析レポートと同じように実行されます。「パラメータ」ウィンドウの「実行」フィールドで「期末時」を選択します。
GL入力を行って未実現損益を相殺する必要があります。