Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス リリース12 E05609-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章では、Oracle Projectsアプリケーションのオープン・インタフェースを説明します。
この章では、次のトピックを説明します。
Oracle Projectsには取引インポートと呼ばれるオープン・インタフェースが用意されています。取引インポートを使用すると、外部の原価収集システムの取引をOracle Projectsにロードできます。また、外部の原価収集システムで入力された取引データから事前承認済支出項目を作成できます。外部の原価収集システムの例を次に示します。
タイムカード入力システム
経費精算書入力システム
Oracle Payablesなどの仕入先請求書入力システム
コンピュータ、プリンタ、電話などの資産使用に関する電子データ収集システム
福利厚生や超過勤務などの労務費を対象とした、複雑な取引を計算する給与システム
プロジェクトに賦課される減価償却を計算する固定資産システム
在庫や仕掛品などの生産システム
取引をロードすると、取引インポートでは支出バッチ、支出および支出項目が作成されます。原価計算済または原価未計算の取引、計上済または未計上の取引、および修正済の取引をOracle Projectsにインポートできます。
取引インポートでは、通貨が元になる取引をインポートできます。取引通貨がプロジェクト通貨または機能通貨、あるいはその両方と異なる場合、各取引のオリジナル通貨および金額が保存されます。
この項では、取引インポートの動作内容を説明します。また、取引をグループ化して支出バッチを作成する手順についても説明します。また、外部システムからロード可能な取引タイプと、インポート済取引をOracle Projectsで表示、処理および修正する方法についても説明します。
関連トピック
『Oracle Project Costing User Guide』の支出項目検証に関する項
『Oracle Projects基礎』のOracle Project Manufacturingとの統合に関する項
次の図に、取引インポート・プロセスのフローを示します。
取引インポート・プロセス・フローの手順を次に示します。
外部の原価収集システムの取引を、PA取引インタフェース表にロードします。
処理レポートの選択基準に合致する保留中の取引をすべて選択し、各取引を検証します。
取引が無効な場合のプロセス・フローの手順を次に示します。
「取引の検討」ウィンドウで、取引ソースに応じてインタフェース表の棄却済取引を更新します。このレコードは、PA取引インタフェース監査表(当初取引と修正取引で自動的に更新されます)とPA取引インタフェース表に表示されます。
インタフェース表から棄却済取引を削除した後、外部ソースの該当データを修正し、取引を再インポートします。
手順1に戻ります。
取引がすべて有効になったら、Oracle Projectsに支出レコードを作成します。
取引ソースがパージ可能な場合は、インタフェース表から取引を削除します。パージできない場合は、インタフェース表の取引のステータスを「受入済」に更新します。
外部の原価収集システムから取引情報をインポートすると、Oracle Projectsでは取引インポート中にインポート済取引の取引詳細とソースが記録されます。PRC: 取引インポート・プロセス(「取引インポート」とも呼ばれます)では、取引情報の検証、例外のレポート、有効なすべての取引に対する取引の作成が実行されます。取引のインポートの回数は、1回以下です。
取引インポートを実行すると、外部システムの取引データに基づいて、Oracle Projectsに該当する取引が作成されます。
PRC: 取引インポート・プロセスを発行する前に、取引インタフェース表(PA_TRANSACTION_ INTERFACE_ALL)にインポート対象のレコードを移入する必要があります。
表に移入できるように、取引インポートで読込み可能な標準データ形式にデータを変換する、専用のフィーダ・プログラムを記述しておく必要があります。このプログラムを記述しておくと、取引インポートで、インポートするデータがOracle Projectsの取引に変換されます。
データをインタフェースする環境のタイプに応じて、記述するフィーダ・プログラムのタイプは変わります。たとえば、Oracle以外のシステムから取引データをインタフェースする場合には、SQL*Loader、PL/SQLまたはPro*Cを使用してフィーダ・プログラムを記述できます。また、これまで使用してきた原価収集システムの蓄積データをインタフェースする変換プログラムを記述することもできます。
PA_TRANSACTION_INTERFACE_ALL表の説明を参照して、PA_TRANSACTION_INTERFACE_ALLに移入できる情報が、取引フラット・ファイルにあるかどうかを確認します。列の値が必須でない場合は、列を空のままにしておいても構いません。「PA_TRANSACTION_INTERFACE_ALL表の説明」を参照してください。
SQL*Loaderは高機能で操作性に優れたツールで、インポートの要件に合わせて調整できますが、インポート・プログラムの処理が複雑な場合には、Pro*C、Pro*Cobol、Pro*FortranのようなOracleのPro*言語製品を使用してプログラムを記述した方が、処理に適していることがあります。
インポート・ユーティリティ・ファイルは、表に関する前述の説明に従って、PA_TRANSACTION_INTERFACE_ALLに移入する必要があります。また、「取引ソース」ウィンドウの定義に従って、PA_TRANSACTION_INTERFACE_ALLのTRANSACTION_SOURCE列に「取引ソース」コードを移入する場合には、ファイルを記述する必要があります。
インタフェース表に必要な情報のうち、外部システムから指定されない情報については、自分自身で指定する必要があります。たとえば、外部のタイムカード・システムからは支出タイプが指定されない場合には、少なくとも支出タイプを1つ作成し、その支出タイプを制御ファイルに指定する必要があります。
Microsoft Excelのスプレッドシートを使用して、事前承認済の支出バッチを入力しアップロードできます。アップロードすると、取引インポート表にその支出バッチが移入されます。取引インポート・プロセスが自動実行されるように、アップロード用のパラメータをオプションで指定できます。
詳細は、『Oracle Project Costing User Guide』のMicrosoft Excelからの支出バッチのアップロードに関する項を参照してください。
取引インポートを発行するときに、インポート対象の取引ソースを指定する必要があります。このときに、実装時に定義した取引ソースを指定できますが、Oracle Projectsの事前定義済の取引ソースを指定することもできます。
取引ソースのパラメータ値のリストには、PA_TRANSACTION_SOURCES表内の取引ソースがすべて表示されます。取引インタフェース表でレコードが保留になっている取引ソースは、アスタリスクが付いた状態で表示されます。
重要: 「PRC: 取引インポート」プログラムを実行するときに、仕入先原価や経費精算書、Oracle Labor Distribution、プロジェクト配賦、資産計上利息取引を対象とした事前定義済の取引ソースを使用しないでください。事前定義済の取引ソースの詳細は、『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』の取引ソースに関する項を参照してください。
「取引ソース」ウィンドウで、取引インポートの取引ソースを定義します。定義可能な取引ソースの数には制限がありません。各取引ソースに対してオプションを指定し、取引の処理方法を制御します。
PA_TRANSACTION_INTERFACE_ALL表のTRANSACTION_SOURCE列に、取引ソースを入力する場合は、インポート・ユーティリティを使用します。取引ソースから取引をインポートするときに、「要求の発行」ウィンドウでその名称を指定します。『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』の取引ソースに関する項を参照してください。
インタフェース表に移入した後、次の手順に従って、外部の取引をOracle Projectsにインポートします。
「要求の発行」ウィンドウで取引インポートを実行します。
取引データをOracle Projectsにインポートする手順は、次のとおりです。
「ナビゲータ」ウィンドウで、「支出」 -> 「取引インポート」 -> 「取引のインポート」を選択します。「要求の発行」ウィンドウが開き、「PRC: 取引インポート」要求名が入力されます。
これとは別に、「要求の発行」ウィンドウで、PRC: 取引インポート・プロセスを発行することもできます。
「取引ソース」で処理対象の取引ソースを選択します。このフィールドは必須です。
必要に応じて、処理対象の取引ソースに含まれる特定のバッチを指定します。
「発行」を選択します。
「取引の検討」ウィンドウで、棄却済取引の検討および再発行や、新規取引の作成および発行を行います。「インポート例外の解決」を参照してください。
取引インポートの出力レポートには次の2つがあります。
棄却済取引がすべて表示される例外レポート
正常にインポートされた取引の要約レポート
関連トピック
『Oracle Projects基礎』の要求の発行に関する項
『Oracle Projects基礎』の取引インポートのレポートに関する項
取引インポートを使用すると、次のような各種の支出タイプ区分の取引をインポートできます。
正規時間
超過勤務
経費精算書
使用
在庫
仕掛品
その他
仕入先請求書
任意の支出タイプ区分が割り当てられた取引ソースから、前述の取引をインポートできます。
Project Resource Managementがインストールされている場合は、次に示すように、労務取引と経費精算書取引が予定作業の割当に関連付けられます。
割当情報が外部システムから指定されている場合には、その情報は検証されてから、取引の一部としてインポートされます。
割当情報が外部システムから指定されていない場合には、次のように割り当てられます。
取引の資源として使用可能な割当が1つのみ存在する場合は、その割当が選択されます。
取引の資源として使用可能な割当が複数存在する場合は、開始日が最も早い割当が選択されます。
取引の資源として使用可能な割当が存在しない場合、取引は予定がないものとしてインポートされます。
注意: 複数の割当が存在する資源の関連付けロジックは、取引管理クライアント機能拡張を使用すると上書きできます。取引管理クライアント機能拡張の詳細は、「取引インポート機能拡張」を参照してください。
割当は、次の条件を満たす場合に使用可能になります。
割当の資源が支出項目の資源と一致する場合
割当の日付の中に支出項目日と一致するものがある場合
割当のステータスで実績取引が許可されている場合
割当を含む予定表が確認済である場合
不一致のマイナス取引をインポートできます。この取引は、数量と原価がマイナスになっており、別の取引を戻し処理しません。不一致のマイナス取引は通常、要約レベルの修正、または変換後の取引の修正に使用されます。
Oracle Projectsでは、当初取引に不一致のマイナス取引があるかどうかは検証されません。
関連トピック
『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』の支出タイプ区分に関する項
『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』の取引ソースに関する項
原価未計算項目と原価計算済項目をロードできます。取引に関連付けられている取引ソースで、取引の原価計算が完了しているかどうかが指定されています。取引ソースの「直接費金額 のインポート」オプションが選択されている場合、その取引はすでに原価計算が完了しています。
変数 | 説明 |
---|---|
原価未計算項目 | 数量のみが指定されている項目です。この場合の取引は、他の取引と同様に、原価乗数と数量に基づいて原価計算されます。 |
原価計算済項目 | 数量および取引通貨の直接費が指定されている項目です。インポート対象の項目の原価計算が完了している場合は、取引通貨の直接費は再計算されません。 |
Oracle Projectsでは、取引インポートを使用してロードした原価計算済項目と原価未計算項目については、間接費計算と会計処理を実行できます。
各取引ソースでは、外部システムで項目がすでに計上されているかどうかが指定されています。項目が計上済か未計上かによって、取引インポートの項目の処理内容が変わります。取引ソースの「直接費GL計上」オプションが選択されている場合、その取引は計上されています。
注意: 「経費精算書」と「仕入先請求書」の支出タイプ区分のみが「計上済」の場合、その区分の項目をロードできます。
変数 | 説明 |
---|---|
未計上項目 | 適切なGL勘定科目がまだ決定していない項目です。未計上項目がロードされると、取引インポート・プロセスから、定義済の取引管理機能拡張が呼び出されます。直接費と間接費を配分する原価計算プロセスでは、原価金額(原価未計算項目の場合のみ)と、原価を転記する必要があるGL勘定科目が決定されます。 |
計上済項目 | 外部システムですでに、元帳通貨の直接費金額が決定され、GL勘定科目がOracle General LedgerまたはOracle Subledger Accountingに転記されている項目です。Oracle Projectsのプロセスでは、この項目に対して、会計情報をOracle Subledger Accountingに送信する会計イベントは生成されません。したがって、Oracle Subledger Accountingでは、この項目に対する会計は作成されません。計上済項目がロードされると、ステータスが「受取済」に設定された原価配分明細が作成されます。また、計上済として扱われる支出項目と支出も作成されます。計上済の項目をインポートする場合には、借方および貸方コード組合せIDを指定する必要があります。計上済の取引がロードされるときに、機能拡張は呼び出されません。また、関連項目は作成されず、関連項目をインポートすることもできません。
重要: 「GL計上済」および「修正の許可」オプションが両方とも有効な項目をインポートする場合は、Oracle Projectsでその支出項目を修正できます。この場合、Oracle Projectsと外部システムとの間、Oracle General Ledgerとその他の一般会計アプリケーションとの間で、ともに原価の消込を実行する必要があります。また場合によっては、外部システムとOracle Subledger Accountingとの間でも、原価の消込を実行する必要があります。 |
取引インポート・プロセスを使用して、間接費をインポートできます。取引ソースの定義に応じて、間接費のインポート処理と計上処理を制御できます。総原価は、支出項目の値または個別の間接費取引の支出項目のいずれかとしてインポートできます。また、間接費をインポートせずに、Oracle Projectsにおける間接費の定義に従って、Oracle Projectsで間接費を計算し保存することもできます。
間接費取引とは、直接費の金額と数量がゼロで、取引に関連付けられている間接費のみが存在する取引です。「間接費取引」という支出タイプ区分に割り当てられていれば、その取引は間接費取引です。
間接費取引には事前定義の取引ソースがないため、デフォルトの支出タイプ区分を「間接費取引」に設定した取引ソースを新規に作成し、その取引ソースを使用して、間接費取引をインポートします。
支出入力プログラムと同様に、取引インポートでも、間接費計算が設定されていないプロジェクトに、間接費取引を賦課できます。間接費計算が設定されていないプロジェクトとは、関連付けられているプロジェクト・タイプの原価計算情報で「間接費計算済」オプションが有効になっていないプロジェクトです。
「取引管理」を使用すると、ユーザーによるプロジェクトの間接費取引の入力やインポートを不可にできます。
次の表に、Oracle Projectsの事前定義の取引ソースを示します。この取引ソースを使用して、Oracle Manufacturingから製造資源原価をインポートできます。インポートした原価は、Oracle Project Manufacturingに統合できます。
取引ソース | デフォルトの支出タイプ区分 |
---|---|
在庫 | 在庫 |
在庫その他 | 在庫 |
勘定科目のある在庫 | 在庫 |
勘定科目のない在庫 | 在庫 |
仕掛品 | 仕掛品 |
勘定科目のある仕掛品 | 仕掛品 |
勘定科目のない仕掛品 | 仕掛品 |
勘定科目のある仕掛品正規時間 | 正規時間 |
勘定科目のない仕掛品正規時間 | 正規時間 |
注意: 取引ソースで「勘定科目のない」と示す場合は、自動会計を使用してインポート済取引の勘定科目が導出されます。また、会計イベントが生成され、Oracle Subledger Accountingに会計が作成されます。前述の表に記載されていない取引ソースについては、Oracle Manufacturingで勘定科目が導出され、Oracle Subledger Accountingに勘定科目が作成された後に、その勘定科目がインポートされます。取引ソースの詳細は、『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』の取引ソースに関する項を参照してください。
Oracle以外の製造アプリケーションから製造取引をインポートする場合は、専用の取引ソースを定義する必要があります。
前述の表に記載されている取引ソースとデフォルトの支出タイプ区分の組合せは、製造原価を前提とした取引になっていますが、別の支出タイプ区分に該当する場合でも、これらの取引ソースを使用できます。Oracle Project Manufacturingの取引については、次の点に注意してください。
支出タイプにマップされる副要素ごとに、取引がOracle Projectsに転送されるため、事前定義の取引ソースのいずれかに関連付けられた複数の製造取引が、同じ当初システム参照を使用している可能性があります。
修正可能な製造取引は、Oracle Projectsで取引ソースが「在庫その他」になっているもののみです。その他の製造原価については、原価の計上がすべてOracle Manufacturingで実行されるため、修正できません。このような原価は、Oracle Manufacturingで修正する必要があります。
関連トピック
『Oracle Projects基礎』のOracle Project Manufacturingとの統合に関する項
取引インポートでは、通貨が元になる取引をインポートできます。この項では、取引インポートで外貨を処理する方法を説明します。
機能通貨ともプロジェクト通貨とも異なる通貨が元になる取引をインポートする場合、Oracle Projectsで取引金額をこれらの通貨に換算する必要があります。
外貨取引を機能通貨やプロジェクト通貨に換算するに当たって、まず、換算レート・タイプと換算レート基準日を決定する必要があります。
取引インポートでインポートする外貨取引の換算属性を決定するために、プロジェクトでは後述するロジックが使用されます。
各属性は、個々に決定されます。最初のレベルでレート・タイプが検出されても、そのレベルにレート基準日がない場合には、検出されたレート・タイプが使用され、ロジックはその次のレベルに従って、レート基準日を決定します。
原価発生元の営業単位(支出営業単位)の機能通貨が、原価の賦課対象のプロジェクトを所有する営業単位(プロジェクト営業単位)の機能通貨と同じ場合には、取引通貨から取引金額への換算に使用される通貨換算属性の決定に、次のロジックが適用されます。
最初の段階では、機能通貨属性は次のように決定されます。
ユーザーが入力した換算属性が取引に含まれている場合は、その属性が換算に使用されます。
ユーザーが入力した換算属性が取引に含まれていない場合は、その取引の賦課対象であるタスクのデフォルト属性が検索されます。
デフォルトの換算属性がタスクにない場合には、取引の賦課対象であるプロジェクトのデフォルトの換算属性が使用されます。
プロジェクト・レベルにもタスク・レベルにもデフォルトの入力値がない場合、デフォルトの属性は、支出営業単位の実装オプションで入力された属性になります。
注意: 「経費精算書」支出タイプについては、実装オプションで入力された換算属性が常に使用されます。
この属性は、換算レートの取得に使用されます。換算レートは、取引通貨の金額を機能通貨に換算するときに使用される値です。このケースでは、機能通貨とプロジェクト通貨が一致しているため、機能通貨とプロジェクト通貨の金額も一致します。
このロジックを次の表にまとめます。
機能通貨のレート・タイプとレート基準日 | プロジェクト通貨のレート・タイプとレート基準日 |
---|---|
優先順位は次のとおりです。 1. ユーザーが入力した値 2. 最下位タスクのデフォルト値 3. プロジェクトのデフォルト値 4. 支出営業単位の実装オプションのデフォルト値 | 機能通貨属性が使用されます。 |
取引の機能通貨とプロジェクト通貨が異なる場合には、通貨換算属性の決定に次のロジックが適用されます。
機能通貨属性は、次のように決定されます。
ユーザーが入力した換算属性が取引に含まれている場合は、その属性が換算に使用されます。
ユーザーが入力した換算属性が取引に含まれていない場合は、支出営業単位の実装オプションのデフォルト属性が使用されます。
この属性は、換算レートの取得に使用されます。換算レートは、取引通貨の金額を機能通貨に換算するときに使用される値です。
プロジェクト通貨属性は、次のように決定されます。
ユーザーが入力した換算属性が取引に含まれている場合は、その属性が換算に使用されます。
ユーザーが入力した換算属性が取引に含まれていない場合は、その取引の賦課対象であるタスクのデフォルト属性が検索されます。
デフォルトの換算属性がタスクにない場合には、取引の賦課対象であるプロジェクトのデフォルトの換算属性が使用されます。
プロジェクト・レベルにもタスク・レベルにもデフォルトの入力値がない場合、デフォルトの属性は、実装オプションで入力された属性になります。
デフォルトのレート基準日は、支出営業単位の実装オプションの値です。
デフォルトのレート・タイプは、プロジェクト営業単位の実装オプションの値です。
この属性は、換算レートの取得に使用されます。換算レートは、取引通貨の金額をプロジェクト通貨に換算するときに使用される値です。
このロジックを次の表にまとめます。
機能通貨のレート・タイプとレート基準日 | プロジェクト通貨のレート・タイプとレート基準日 |
---|---|
優先順位は次のとおりです。 1. ユーザーが入力した値 2. 支出営業単位の実装オプションのデフォルト値 | 優先順位は次のとおりです。 1. ユーザーが入力した値 2. 最下位タスクのデフォルト値 3. プロジェクトのデフォルト値 4. レート・タイプについては、プロジェクト営業単位の実装オプションのデフォルト値 レート基準日については、支出営業単位の実装オプションのデフォルト値 |
インポートする取引を計上済として扱う場合は、ACCT_RAW_COST(機能直接費)に値を指定する必要があります。取引通貨が機能通貨ではない場合は、機能換算属性も指定する必要があります。
取引インポートでは、指定した機能通貨属性に基づいて、機能直接費が再計算されます。これにより、インポートした機能直接費と機能通貨属性が一致します。計算後の数値と計算前の数値が比較される際には、端数処理制限(ACCT_EXCHANGE_ROUNDING_LIMIT)が許容範囲の基準として使用されます。
この2つの金額の差が許容範囲限度以下の場合、取引インポートで取引が受け入れられます。許容範囲限度を超える場合は、取引が棄却されます。
この計算の例を次の表に示します。
列または計算 | 例1: 値が端数処理制限を超えない場合(取引は受入) | 例2: 値が端数処理制限を超える場合(取引は棄却) |
---|---|---|
取引直接費(DENOM_RAW_COST) | 80英国ポンド | 80英国ポンド |
機能直接費(ACCT_RAW_COST) | 100米国ドル | 85米国ドル |
機能換算レート(計算前の通貨属性に基づく) | 1.2375 | 1.2375 |
端数処理制限(ACCT_EXCHANGE_ROUNDING_LIMIT) | 10 | 10 |
計算後の機能直接費(DENOM_RAW_COST×機能換算レート) | 99米国ドル | 99米国ドル |
計算後の機能直接費と計算前の機能直接費との差 | abs (100 - 99) = 1 | abs (85 - 99) = 14 |
例1では、計算後の機能直接費は99米国ドルで、計算前の機能直接費は100米国ドルであり、差は1になるので、許容範囲限度である10を超えていません。したがって、この取引は受け入れられます。
例2は、計算前の機能直接費が85米国ドルであることを除いては、例1の金額と同じです。この例では、計算後の機能直接費が99米国ドルであり、その差が14になるので、許容範囲限度である10を超えます。したがって、この取引は棄却されます。
注意: ACCT_ROUND_LIMITの指定値がNULLの場合は、端数処理制限はゼロになります。
取引インポートでは、インポート済取引ごとに選択した取引ソースに基づいて取引が処理されます。取引ソースを設定するときにオプションを選択して、取引インポートでの取引の処理方法を決定します。
取引ソース・オプションを選択する際に設定可能なフィールドと処理の例を次に示します。
デフォルトの支出タイプ区分。
直接費金額をOracle Projectsで計算するかどうか。
間接費金額をOracle Projectsで計算するかどうか。
Oracle ProjectsからOracle Payablesに金額を渡すかどうか。
従業員取引の支出組織をOracle Projectsでインポートするかどうか。
取引のインポート前にインタフェースの変更を許可するかどうか。
1つの取引ソースに対して重複する参照IDが存在することを許可するかどうか。
インポート済取引の戻し処理または修正を許可するかどうか。
Oracle Subledger Accountingに会計を作成する会計イベントをOracle Projectsで生成するかどうか。
すべての取引ソース・オプションの詳細は、『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』の取引ソースに関する項を参照してください。
この項では、取引インポートで取引を支出バッチと支出にグループ化する方法を説明します。
外部システムから取引をインタフェース表にロードする場合は、各取引に対して次の情報を指定する必要があります。
取引ソース
バッチ名
支出終了日
従業員名または組織
支出タイプ区分(この情報を取引に指定しない場合は、デフォルトで実装時に取引ソースに割り当てられた支出タイプ区分になります)
外貨が使用されている場合には、次の通貨属性
取引通貨
機能通貨換算レート基準日
機能通貨換算レート・タイプ
機能通貨換算レート
取引インポートでは、後述する規則に従って、インタフェース実行中に処理される取引がすべて支出と支出バッチにグループ化されます。
重要: 従業員番号が指定されている場合、取引インポートでは、組織の値は無視され、従業員の割当に基づいて組織の値が導出されます。
ただし、取引ソースの「従業員組織のインポート」オプションが選択されている場合、このような処理は実行されません。
処理対象の取引の定義では、取引ソースの支出タイプ区分が「正規時間」、「超過勤務」または「経費精算書」の場合、その取引は、次の情報に基づいて、支出と支出バッチにグループ化されます。
取引ソース
支出タイプ区分
バッチ名
従業員番号
支出終了日
支出組織(取引ソース表のALLOW_EMP_ORG_OVERRIDEフラグが「Y」に設定されている場合)
その他のグループ化の基準(次の列を使用してユーザーが指定したもの)
ORIG_EXP_TXN_REFERENCE1
USER_ORIG_EXP_TXN_REFERENCE
VENDOR_NUMBER
ORIG_EXP_TXN_REFERENCE2
ORIG_EXP_TXN_REFERENCE3
次の通貨属性(該当する場合)
取引通貨
機能通貨換算レート基準日
機能通貨換算レート・タイプ
機能通貨換算レート
一意の各バッチ名が、1つの支出バッチとなります。また、一意の支出タイプ区分、従業員番号および支出終了日の各組合せが、その支出バッチの支出となります。支出バッチの終了日は、その支出バッチに作成された支出で最終の終了日に設定されます。
支出タイプ区分が「正規時間」、「超過勤務」または「経費精算書」の取引には、従業員番号が必要です。支出タイプ区分がこれ以外の取引については、従業員番号は不要です。
処理対象の取引の定義では、取引ソースの支出タイプ区分が「使用」、「その他取引」、「間接費取引」、「在庫」または「仕掛品」の場合、取引が支出と支出バッチにグループ化される際に、インタフェース表でキーとなる情報は次のとおりです。
取引ソース
支出タイプ区分
バッチ名
従業員番号(オプション)
支出組織名
支出終了日
その他のグループ化の基準(次の列を使用してユーザーが指定したもの)
ORIG_EXP_TXN_REFERENCE1
USER_ORIG_EXP_TXN_REFERENCE
VENDOR_NUMBER
ORIG_EXP_TXN_REFERENCE2
ORIG_EXP_TXN_REFERENCE3
次の通貨属性(該当する場合)
取引通貨
機能通貨換算レート基準日
機能通貨換算レート・タイプ
機能通貨換算レート
一意の各バッチ名が、1つの支出バッチとなります。また、一意の支出タイプ区分、従業員番号、組織および支出終了日の各組合せが、その支出バッチの支出となります。支出バッチの終了日は、その支出バッチに作成された支出で最終の終了日に設定されます。
関連トピック
この例では、インポートする支出はすべて機能通貨です。したがって、支出項目がグループ化されるときに、通貨属性は無視されます。
次の取引(支出項目)をインタフェース表にロードします。Site1の取引ソースの支出タイプ区分は「正規時間」と「経費精算書」です。
取引番号 | 取引ソース | 支出タイプ区分 | バッチ名 | 従業員番号 | 支出終了日 |
---|---|---|---|---|---|
1 | Site1 | 正規時間 | L1 | 1000 | 02-OCT-95 |
2 | Site1 | 正規時間 | L1 | 1000 | 25-SEP-95 |
3 | Site1 | 経費精算書 | L1 | 1000 | 25-SEP-95 |
4 | Site1 | 経費精算書 | L1 | 1001 | 09-OCT-95 |
5 | Site1 | 正規時間 | L2 | 1001 | 09-OCT-95 |
6 | Site1 | 正規時間 | L2 | 1001 | 09-OCT-95 |
処理対象のバッチを指定せずに、Site1取引ソースに対して取引インポートを発行し、Site1の取引ソースに該当する取引をすべて取得する場合は、前述の6つの取引がすべて処理されます。
この例の取引がすべて有効な場合には、Oracle ProjectsでL1とL2の支出バッチが両方とも作成されます。
次の表に、L1バッチを示します。
取引番号 | 支出タイプ区分 | 従業員番号 | 支出終了日 |
---|---|---|---|
1 | 正規時間 | 1000 | 02-OCT-95 |
2 | 正規時間 | 1000 | 25-SEP-95 |
3 | 経費精算書 | 1000 | 25-SEP-95 |
4 | 経費精算書 | 1001 | 09-OCT-95 |
次の表に、L2バッチを示します。
取引番号 | 支出タイプ区分 | 従業員番号 | 支出終了日 |
---|---|---|---|
5 | 正規時間 | 1001 | 09-OCT-95 |
6 | 正規時間 | 1001 | 09-OCT-95 |
取引ソースの支出タイプ区分が「正規時間」と「経費精算書」であるため、支出の作成時に、従業員、支出終了日および支出タイプ区分ごとに取引がグループ化されます。
処理結果のL1バッチの支出は、次の表のとおりになります。
取引番号 | 支出タイプ区分 | 従業員番号 | 支出終了日 |
---|---|---|---|
1 | 正規時間 | 1000 | 02-OCT-95 |
2 | 正規時間 | 1000 | 25-SEP-95 |
3 | 経費精算書 | 1000 | 25-SEP-95 |
4 | 経費精算書 | 1001 | 09-OCT-95 |
処理結果のL2バッチの支出は、次の表のとおりになります。
取引番号 | 支出タイプ区分 | 従業員番号 | 支出終了日 |
---|---|---|---|
5,6 | 正規時間 | 1001 | 09-OCT-95 |
注意: 取引番号が2と3の取引では、従業員番号と支出終了日が同じですが、この2つは別々の支出として作成されます。支出タイプ区分の異なる取引は、別々の支出バッチにインポートされます。バッチ名が異なる場合も、取引の従業員番号と支出終了日が同じでも、別々の支出バッチが作成されます。
この例では、作成後の支出バッチの終了日は、そのバッチに作成された支出の最終終了日と一致するため、バッチの終了日は次のようになります。
バッチ名 | 支出終了日 |
---|---|
L1 | 09-OCT-95 |
L2 | 09-OCT-95 |
この例では、インポートする支出はすべて機能通貨です。したがって、支出項目がグループ化されるときに、通貨属性は無視されます。
次の取引をインタフェース表にロードします。取引ソース「使用費」には支出タイプ区分「使用」があります。使用支出は従業員または組織用に作成されることがあるため、使用項目では、グループ化のロジックがやや異なります。
次の表に示す例では、どの取引でも、取引ソースが「使用費」、支出タイプ区分が「使用」です。また、バッチ名はU1であり、支出終了日は02-OCT-95です。
注意: 使用取引では、従業員番号を入力する必要はありません。
取引番号 | 従業員番号 | 組織 |
---|---|---|
1 | 1000 | West |
2 | 1000 | East |
3 | West | |
4 | Midwest |
ここでは、どの取引のバッチ名も同じであるため、U1という支出バッチが1つだけ作成されます。使用項目については、支出の作成時に、従業員、組織、支出終了日別に取引がグループ化されます。インポート後の支出は、次の表のとおりになります。
取引番号 | 支出タイプ区分 | 従業員番号 | 組織 | 支出終了日 |
---|---|---|---|---|
1, 2 | 使用 | 1000 | *従業員の組織* | 02-OCT-95 |
3 | 使用 | West | 02-OCT-95 | |
4 | 使用 | Midwest | 02-OCT-95 |
取引1と2は組織名が異なっていますが、従業員番号と支出終了日が一致しているため、同じ支出として表示されています。取引に従業員番号の指定がある場合、組織の値は無視され、従業員の割当に基づいて組織の値が導出されます。ただし、これは「従業員組織のインポート」オプションが使用されていない場合にかぎります。
従業員番号1000の組織の割当が「West」であったとしても、処理結果の支出は変わりません。取引インポートでは、従業員の使用取引が、組織の使用取引として同じ支出にグループ化されることはありません。
この項では、インポート済取引を表示および処理する方法を説明します。
取引インポートでは、事前承認済の支出項目として取引がロードされます。作成される支出バッチのステータスは「リリース済」になります。ステータスが「リリース済」の場合、その支出バッチは完全に承認され、原価配分が可能な状態です。
注意: 製造取引を含む、外部システムで計上済の取引はすべて、原価計算済の取引としてロードされます。このような取引は、原価配分明細があり、ステータスが「受取済」の取引として作成されます。
インポートした支出バッチと、そのバッチに関連付けられた支出および支出項目は、Oracle Projectsの「支出照会」ウィンドウや「支出バッチ」ウィンドウで表示できます。
Oracle Projectsの支出バッチは、取引インタフェース表に入力されたバッチ名と支出タイプ区分にインタフェースIDを連結した名称になります。たとえば、B1ST101のような名称になります。
B1は外部システムからロードされたバッチ名です。STは支出タイプ区分で、Straight Time(正規時間)の略です。101は、取引インポートの実行時に生成されるインタフェースIDです。
支出バッチ名の最大長は20文字です(バッチ名が10文字、支出タイプ区分が3文字、インタフェースIDが7文字です)。インタフェースIDはOracleの連番で、9999999になると1に戻ります。インタフェースIDが1に戻ると、既存の支出バッチと同じ名称になる場合には、バッチ全体のバッチ名を変更してください。
正常にインポートされた支出項目の詳細を表示する場合は、「AUD: 事前承認済支出入力監査」レポートのパラメータとして次の情報を使用します。このパラメータの情報は、「取引インポート」出力レポートに表示されます。
支出バッチ
取引インポートの発行者のユーザーIDに対応する従業員名
インポート済取引をオンラインで表示するか、または「事前承認済支出入力監査」レポートなどのレポートで「入力者」パラメータを使用する場合は、入力者としてプロセスを発行したユーザーのIDに対応する従業員名を使用します。
ヒント: TRX IMPORT USERのような、取引インポート実行専用のユーザー名を作成しておくと、インポート済取引を簡単に見分けることができるため、レポート作成が容易になります。
インポート済取引をOracle Projectsで修正することも可能ですが、これは、取引ソース側でこのような変更が許可されている場合にかぎります。『Oracle Project Costing User Guide』の支出修正に関する項および『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』の取引ソースに関する項を参照してください。
注意: Oracle Projectsにロードする時点ですでに原価計算済になっていた取引については、その項目を原価再計算の対象にしている場合でも、直接費の値は変更されません。
システム参照が取引ソースで重複しないように設定している場合は、取引ソースや当初取引参照ごとに、インポート済取引を確認できます。「支出照会」ウィンドウから「支出項目」ウィンドウにアクセスすると、この情報を表示できます。
インポート済取引の処理内容は、支出入力フォームで入力した取引の処理内容とまったく同じです。取引ソースの指定に従って、インポート済取引が未計上の場合、その取引は、適切な原価配分プログラムで処理されます。支出項目が請求可能であり、契約プロジェクトに賦課される場合、その支出項目は収益生成中や請求書生成中にも処理されます。会計取引は、その後、別のOracle Applicationsにインタフェースされます。
インポート済取引は、自動でも手動でもインタフェース表からパージできます。
インポート済取引を自動的にパージする場合は、特定の取引ソースがパージ可能になるように指定します。
インポート済取引を手動でパージする場合は、SQL*Plusを使用してインタフェース表のレコードを削除します。
この項では、PA_TRANSACTION_INTERFACE_ALLという名称の取引インポート・インタフェース表、インポート済取引に対して実行する検証、およびインポート例外の解決方法を説明します。
関連トピック
インポート・ユーティリティを使用して、作成する取引ごとに、取引情報をインタフェース表(PA_TRANSACTION_INTERFACE_ALL)にロードします。外部システムから表を直接ロードするか、またはSQL*Plusを使用して一部の値を入力できます。
取引インポートを使用すると、データにOracle Projectsとの互換性があるかどうかが検証されます。この検証では、インタフェース表の列が、Oracle Projectsの該当する有効な値と列を参照しているかどうかが確認されます。
取引インポートは、支出に含まれるすべての項目を検証してから、支出を作成します。支出に含まれる項目が1つでも検証に失敗すると、Oracle Projectsではすべての項目が棄却されます。検証に失敗した項目には棄却事由が記録されます。その他の項目には棄却された事実が記録され、その理由は記録されません。
注意: 取引インポートの検証ロジックは、PRC: 仕入先原価のインタフェース・プロセスを実行して、Oracle PurchasingやOracle Payablesから取引をインポートするときのロジックと異なります。これらのプロセスでは、支出項目のインポートに事前定義済の仕入先原価取引ソースが使用され、検証に失敗した支出項目のみが棄却されます。プロセスでは、支出に含まれる有効な支出項目がインポートされます。「取引の検討」ウィンドウで、棄却された支出項目の日付を変更できます。これにより、PRC: 仕入先原価のインタフェース・プロセスを次回に実行するときに、その変更日付に該当する棄却済取引が処理対象になります。
取引インポートでは、インポート・プロセスの実行時に検出されるエラーは取引ごとに1つです。1つの取引に複数のエラーが存在する場合は、すべてのエラーを確認するために、取引インポートを複数回実行する必要があります。
棄却済取引を「取引の検討」ウィンドウで修正できます。修正後に、そのウィンドウから修正後の取引を再発行することで、修正後の情報を検証できます。「インポート例外の解決」を参照してください。
取引インポートの検証プロセスでエラーが検出された場合、棄却された項目をすべて修正しなくても、取引情報を保存することはできます。ただし、取引を正常にインポートするには、すべての項目を修正する必要があります。
取引インポートでは、インポート前にデータが検証され、Oracle Projectsに対して適切なデータが取引に含まれているかどうかが確認されます。検証基準の詳細は、『Oracle Project Costing User Guide』の支出項目検証に関する項を参照してください。
注意: 列の検証に関する詳細は、「取引インポート・インタフェース表」を参照してください。
取引インポート・プログラムは、この表に必要な取引データをすべて検証します。取引データが有効な場合、取引インポートは、インタフェース表の情報から取引(支出項目)を作成し、次の支出表に取引情報を格納します。
PA_EXPENDITURE_GROUPS_ALL
PA_EXPENDITURES_ALL
PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL
PA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL
PA_EXPENDITURE_COMMENTS
取引インポート・インタフェース表(PA_TRANSACTION_INTERFACE_ALL)は、外部ソースの取引をOracle Projectsにインポートするために移入する表です。外部キーおよびデータベース・トリガーなど、取引インポート・インタフェース表の詳細は、Oracle eTRMを参照してください。Oracle eTRMは、OracleMetaLinkで利用できます。
Oracle eTRMのPA_TRANSACTION_INTERFACE_ALLの表摘要は、取引インポート・インタフェース表の各列がNULL列とNOT NULL列のどちらに該当するかを表します。
変数 | 説明 |
---|---|
NOT NULL列 | 支出項目を正常にインポートするには、すべてのNOT NULL列に値を入力する必要があります。 |
NULL列 | NULL列は、値の入力が必須でないインタフェース表の列です。この列には次の2つのタイプがあります。 |
インタフェース表に移入する際に、考慮する必要がある要件を次の表に示します。
Oracle Projectsでは、取引インポート・プログラムによる取引の処理の管理に、PA_TRANSACTION_XFACE_CTRL_ALL表が使用されます。この表に直接レコードを挿入したり、表のレコードを更新したりしないでください。PA_TRANSACTION_INTERFACE表をロードするか更新すると、この表はデータベース・トリガーにより移入されます。
この項では、PA_TRANSACTION_INTERFACE_ALLの各列について、検証および出力先などの詳細を説明します。
取引ソースは、原価取引の外部ソースを識別します。
検証: すべての取引で、TRANSACTION_SOURCEまたはUSER_TRANSACTION_SOURCEのいずれかが必須です。値を指定する場合は、その値がPA_TRANSACTION_SOURCES.TRANSACTION_SOURCEに存在する必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_GROUPS_ALL.TRANSACTION_SOURCEおよびPA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.TRANSACTION_SOURCE
バッチ名は、1つ以上の支出を単一のグループにグループ化します。
検証: この列は、すべての取引で必須です。バッチに含まれる取引の取引ソースはすべて同じにする必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_GROUPS_ALL.EXPENDITURE_GROUPの導出に使用されます。Oracle Projectsでは、BATCH_NAME、SYSTEM_LINKAGE_FUNCTIONおよびINTERFACE_IDが連結されて、支出グループが作成されます。
支出終了日は、支出週の最終日です。
検証: この列は、すべての取引で必須です。支出終了日は、実装オプションに定義されている支出サイクル開始日に応じた有効な日付であることが前提で、支出に含まれるどの取引の支出項目日も、支出終了日と同じ日かそれよりも前である必要があります。また、タイムカード取引の支出項目日が、支出週の期間内に入っている必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURES_ALL.EXPENDITURE_ENDING_DATE
バッチに含まれている処理済の支出項目の中で、最も遅い支出終了日が、支出バッチ終了日になります。
従業員番号は、原価発生元の従業員の識別子です。
検証: 労務取引または経費精算書取引では、EMPLOYEE_NUMBERまたはPERSON_IDのいずれかが必須ですが、支出タイプ区分がそれ以外の取引ではオプションです。EMPLOYEE_NUMBERを指定する場合、その値がPER_ALL_PEOPLE_F.EMPLOYEE_NUMBERに存在する必要があります。ビジネス・グループがPERSON_BUSINESS_GROUP_NAMEフィールドに指定されている場合、その従業員はそのビジネス・グループに定義されている必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURES_ALL.INCURRED_BY_PERSON_IDの導出に使用されます。
組織名は、支出発生元の組織の名称です。
検証: 使用取引では、ORGANIZATION_NAMEまたはORGANIZATION_IDのいずれかが必須ですが、その他の取引ではオプションです。ORGANIZATION_NAMEを指定せず、EMPLOYEE_NUMBERを指定した場合、取引インポートではその従業員の組織からこの値が導出されます。また、値を指定する場合は、その値がHR_ALL_ORGANIZATION_UNITS.NAMEに存在する必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURES_ALL. INCURRED_BY_ORGANIZATION_IDの導出に使用されます。従業員と組織を両方とも指定した場合、取引インポートではその従業員の情報から組織が導出されます。ただし、これは「従業員組織のインポート」オプションが使用されていない場合にかぎります。支出期間の中で最新の従業員アサイメントが、従業員の組織の導出に使用されます。
支出項目日は、原価が発生した日付です。
検証: この列は、すべての取引で必須です。支出項目日は、支出終了日と同じ日か、それよりも前である必要があります。タイムカード取引の支出項目日は、支出終了日によって定義される支出週の期間内に入っている必要があります。支出項目日の検証の詳細は、『Oracle Project Costing User Guide』の支出項目検証に関する項を参照してください。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.EXPENDITURE_ITEM_DATE
プロジェクト番号は、原価発生元のプロジェクトの一意の識別番号です。
検証: この列は、すべての取引で必須です。また、PA_PROJECTS_ALL.SEGMENT1およびPA_PROJECTS_EXPEND_Vに存在する必要があります。プロジェクトのステータスは、新規取引が可能な状態である必要があります。プロジェクトは、プロジェクト・テンプレートにはできません。複数組織サポートが有効な場合は、そのプロジェクトでは該当する営業単位からの賦課が許可されている必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.PROJECT_IDおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.PROJECT_IDの導出に使用されます。
タスク番号は、原価発生元のプロジェクト内のタスクの一意の識別番号です。
検証: この列は、すべての取引で必須です。値は、取引の該当プロジェクト番号に対応するPA_TASKS.TASK_NUMBERに存在し、賦課が可能な最下位レベル・タスクである必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.TASK_IDおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.TASK_IDの導出に使用されます。
支出タイプは、発生原価の実装定義分類です。
検証: この列は、すべての取引で必須であり、PA_EXPENDITURE_TYPES.EXPENDITURE_TYPEに存在する必要があります。また、PA_EXPEND_TYP_SYS_LINKS表で、支出タイプと支出タイプ区分の組合せが、有効な組合せとして存在している必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.EXPENDITURE_TYPE
非労務資源は、原価発生元の実装定義資産または資産プールです。
検証: この列は、使用取引では必須です。値は、PA_NON_LABOR_RESOURCES.NON_LABOR_RESOURCEに存在し、特定の支出タイプに分類された資源である必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.NON_LABOR_RESOURCE
非労務資源組織名は、原価発生元の非労務資源を所有する組織の名称です。
検証: 使用取引では、NON_LABOR_RESOURCE_ORG_NAMEまたはNON_LABOR_RESOURCE_ORG_IDのいずれかが必須です。NON_LABOR_RESOURCE_ORG_NAMEを指定する場合、HR_ALL_ORGANIZATION_UNITS. ORGANIZATION_IDの導出に使用されます。値は、特定の非労務資源に対応するPA_NON_LABOR_RESOURCE_ORGS.ORGANIZATION_IDに存在する必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL. ORGANIZATION_IDの導出に使用されます。
数量は、支出タイプに定義されている測定単位に基づく、取引の単位数です。
検証: この列は、すべての取引で必須です。QUANTITY、DENOM_RAW_COSTおよびACCT_RAW_COSTは、支出タイプ区分が「間接費取引」の取引ではゼロにする必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.QUANTITY
直接費は、プロジェクト機能通貨に基づく、取引の原価です。
検証: 「取引の検討」ウィンドウで取引を作成するときに、この列は自動的に導出されますが、取引インポートでは、その値は必須ではなく、また使用されません。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.RAW_COSTおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.AMOUNT
支出注釈は、取引の詳細な説明です。
検証: なし
出力先: PA_EXPENDITURE_COMMENTS.EXPENDITURE_COMMENT
取引ステータス・コードは、取引の処理ステータスを示します。
検証: この列は、すべての取引で必須であり、取引がインポートされるように「P」に設定されている必要があります。
出力先: なし
取引棄却コードは、取引が取引インポート・プログラムで棄却されたことを表すコードです。
検証: この列は、システムによって割り当てられます。
出力先: なし
支出識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、Oracle Projectsによって作成された支出を識別します。
検証: この列は、システムによって割り当てられる、内部使用専用の列です。
出力先: PA_EXPENDITURES_ALL.EXPENDITURE_ID
当初取引参照は、外部システムにおける当初取引に対する参照です。
検証: この列は、すべての取引で必須です。取引ソースで参照の重複が許可されていないかぎり、この参照と取引ソースの組合せにより、当初取引が一意に識別されます。同じ識別子を持つ支出項目が存在していないことが前提です。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ORIG_TRANSACTION_REFERENCE
属性カテゴリは、取引に定義された付加フレックスフィールド情報に対する付加フレックスフィールド・カテゴリです。
検証: 属性カテゴリの検証には、標準のOracle Applicationsテクノロジ・アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)が使用されます。
出力先: EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ATTRIBUTE_CATEGORY
属性は、取引に定義された付加フレックスフィールド情報です。
検証: この列に入力する情報の構造(データ型と値セット)は、取引に対して定義した付加フレックスフィールド・セグメントの構造と一致している必要があります。一致しない場合には、支出入力フォームの情報にアクセスしようとすると、検証エラーが発生します。値の検証には、付加フレックスフィールドを検証する標準のOracle Applicationsテクノロジ・アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)が使用されます。取引のインポート時には、次の条件が付加フレックスフィールド情報の検証に適用されます。
このフィールドには、内容ではなく属性ID(コード)を指定する必要があります。内容を指定しても、検証にはパスしません。
取引インポート・プロセスは、「属性カテゴリ」フィールドに値が移入されている場合にのみ、付加フレックスフィールドの属性を検証します。
取引インポート・プロセスを使用して、「支出項目」付加フレックスフィールドのセグメントの1つとして日付をインポートする場合、その日付の形式は、RRRR/MM/DD HH24:MI:SSである必要があります。これとは異なる形式で日付をインポートすると、取引インポート・プロセスで検証に失敗し、PA_DFF_VALIDATION_FAILEDというエラーが発生します。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALLのATTRIBUTE1〜ATTRIBUTE10
直接費レートは、プロジェクト機能通貨に基づく、取引の原価レート(直接費を数量で割ったもの)です。
検証: この列はオプションです。取引に関連付けられている取引ソースの定義で、「直接費金額 のインポート」オプションが有効な場合にのみ、使用されます。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.RAW_COST_RATE
Oracle Projectsでは、この情報をレポート作成目的でのみ使用しています。
インタフェース識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、特定のコンカレント要求によって処理される取引を識別します。
検証: この列は、システムによって割り当てられる、内部使用専用の列です。
出力先: なし
不一致のマイナス取引フラグは、取引の金額がマイナスであり、システム内の既存の支出項目との重複を禁止することを示す属性です。
検証: 使用可能な値は、Y、N、NULLのいずれかです。この列がYに設定されている場合、取引インポートでは、通常であれば修正(マイナス取引)に対して実行される照合検証のロジックがバイパスされます。
出力先: この列がNまたはNULLに設定されている場合、取引インポートで一致する支出項目が検出され、その支出項目のEXPENDITURE_ITEM_IDが、PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ADJUSTED_EXPENDITURE_ITEM_IDに移入されます。
支出項目識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、Oracle Projectsによって作成された支出項目を識別します。
検証: この列は、システムによって割り当てられる、内部使用専用の列です。
出力先: PA_EXPENDITURES_ALL.EXPENDITURE_ITEM_ID
組織識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、営業単位として分類されている組織を識別します。ユーザーが「取引の検討」ウィンドウで取引を入力する場合には、そのユーザーに定義された営業単位のORGANIZATION_IDがこの列に移入されます。
検証: 複数組織サポートが実装されている場合、値が必須です。この値は、HR_ALL_ORGANIZATION_UNITS.ORGANIZATION_IDおよびHR_ORGANIZATION_INFORMATION.ORGANIZATION_IDに存在する必要があります。また、この値には営業単位情報のORG_INFORMATION_CONTEXTが必要です。
出力先: PA_EXPENDITURE_GROUPS_ALL.ORG_ID、PA_EXPENDITURES_ALL.ORG_ID、PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ORG_IDおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.ORG_ID
借方コード組合せ識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、会計入力の借方側の記録に使用される一般会計勘定科目を識別します。取引に関連付けられている取引ソースの「修正の許可」オプションが有効な場合は、会計入力の戻し処理の作成に、この値が使用されます。
検証: 「直接費GL計上」オプションが有効な取引ソースに取引が関連付けられている場合、値は必須であり、GL_CODE_COMBINATIONS.CODE_COMBINATION_IDに存在する必要があります。
出力先: PA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.DR_CODE_COMBINATION_ID
貸方コード組合せ識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、会計入力の貸方側の記録に使用される一般会計勘定科目を識別します。取引に関連付けられている取引ソースの「修正の許可」オプションが有効で、その取引ソースが仕入先原価の取引ソースと異なる場合は、会計入力の戻し処理の作成に、この値が使用されます。仕入先原価の取引ソースの場合、Oracle Projectsでは、この値の用途は情報提供のみになります。
検証: 「直接費GL計上」オプションが有効な取引ソースに取引が関連付けられている場合、値は必須であり、GL_CODE_COMBINATIONS.CODE_COMBINATION_IDに存在する必要があります。
出力先: PA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.CR_CODE_COMBINATION_ID
原価配分明細システム参照は、外部システムのレコードに対する参照です。
検証: Oracle Payablesで作成される仕入先請求書取引では、列にPO_VENDORS.VENDOR_IDが格納されます。Oracle Payablesで作成される支払および割引取引では、列にAP_PAYMENT_HIST_DISTS.PAYMENT_HIST_DIST_IDが格納されます。「直接費GL計上」オプションが有効なその他の取引ソースに関連付けられている取引では、値はオプションです。「直接費GL計上」オプションが有効でない取引ソースに関連付けられている取引では、値を指定しても無視されます。
出力先: PA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.SYSTEM_REFERENCE1。ただし、取引がOracle Payablesの支払または割引に相当する場合を除きます。この場合には、出力先はPA_COST_DISTRIBUITON_LINES_ALL.SYSTEM_REFERENCE5になります。
原価配分明細システム参照は、外部システムのレコードに対する参照です。Oracle Payablesの仕入先請求書に相当する取引では、参照はその取引とOracle Payablesの請求書番号との関連付けに使用されます。Oracle Purchasingの受入見越に相当する取引では、参照はその取引と発注との関連付けに使用されます。
検証: Oracle Payablesで作成される取引では、列にAP_INVOICES_ALL.INVOICE_IDが格納されます。Oracle Purchasingで作成される取引では、列にPO_HEADERS_ALL.PO_HEADER_IDが格納されます。「直接費GL計上」オプションが有効なその他の取引ソースに関連付けられている取引では、値はオプションです。「直接費GL計上」オプションが有効でない取引ソースに関連付けられている取引では、値を指定しても無視されます。
出力先: PA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.SYSTEM_REFERENCE。Oracle PayablesまたはOracle Purchasingで作成される取引については、値がPA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.DOCUMENT_HEADER_IDにもコピーされます。
原価配分明細システム参照は、外部システムのレコードに対する参照です。Oracle Payablesで発生した取引では、参照はその取引とOracle Payablesの請求書明細番号との関連付けに使用されます。Oracle Purchasingで発生した取引では、参照はその取引と発注配分との関連付けに使用されます。
検証: Oracle Payablesで作成される取引では、列にAP_INVOICE_LINES_ALL.INVOICE_LINE_NUMBERが格納されます。Oracle Purchasingで作成される取引では、列にPO_HEADERS_ALL.PO_DISTRIBUTION_IDが格納されます。「直接費GL計上」オプションが有効なその他の取引ソースに関連付けられている取引では、値はオプションです。「直接費GL計上」オプションが有効でない取引ソースに関連付けられている取引では、値を指定しても無視されます。
出力先: PA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.SYSTEM_REFERENCE3およびPA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.DOCUMENT_LINE_NUMBER
GL記帳日は、取引が一般会計で計上された日付です。
検証: 「直接費GL計上」オプションが有効な取引ソースに取引が関連付けられている場合、GL記帳日は必須です。
出力先: PA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.GL_DATE
Oracle Projectsでは、この情報をレポート作成目的でのみ使用しています。
総原価は、プロジェクト機能通貨コードに基づく、直接費と間接費を加算した原価金額です。
検証: 「取引の検討」ウィンドウで取引を作成するときに、この列は自動的に導出されますが、取引インポートでは、この値は必須ではなく、また使用されません。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.BURDENED_COST
総原価レートは、プロジェクト機能通貨に基づく、取引の間接費レート(総原価を数量で割ったもの)です。
検証: 取引の支出タイプ区分が「間接費取引」の場合、または「総原価金額のインポート」オプションが有効な取引ソースに取引が関連付けられている場合、この列はオプションです。間接費取引の場合、QUANTITY、DENOM_RAW_COSTおよびACCT_RAW_COST属性がゼロである必要があります。その他の取引の場合、値は無視されます。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.BURDEN_COST_RATE
Oracle Projectsでは、この情報をレポート作成目的でのみ使用しています。
システム・リンケージは、システム定義値で、取引の支出タイプ区分を表します。
検証: この列はオプションです。値を指定しない場合は、取引ソースに定義されているデフォルトのシステム・リンケージが使用されます。値を指定する場合、その値は、取引のEXPENDITURE_TYPEに該当するPA_EXPENDITURE_TYPES.SYSTEM_LINKAGE_FUNCTIONおよびPA_EXPEND_TYP_SYS_LINKS.SYSTEM_LINKAGE_FUNCTIONに存在する必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.SYSTEM_LINKAGE_FUNCTION
取引インタフェース識別子は、一意のシステム定義値で、インタフェース表にロードされた各取引を識別します。
検証: この列は、システムによって割り当てられる、内部使用専用の列です。
出力先: なし
ユーザー取引ソースは、取引ソースに対するユーザー定義名です。
検証: TRANSACTION_SOURCEに値を指定しない場合、この列は必須です。値を指定する場合、その値はPA_TRANSACTION_SOURCES.USER_TRANSACTION_SOURCEに存在する必要があります。
出力先: この値は、PA_EXPENDITURE_GROUPS_ALL.TRANSACTION_SOURCEとPA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.TRANSACTION_SOURCEの導出に使用されます。
作成者属性は、取引を作成したユーザーに対してシステムが割り当てた識別子です。
検証: この列は必須です。また、数値である必要があります。
出力先: 「取引の検討」ウィンドウで取引を作成するときに、その取引を作成するユーザーとして定義されたFND_USERS.USER_IDが、この列に格納されます。ただし、取引インポートを使用して取引の支出項目を作成する場合、この値は使用されません。取引インポートでは、PA_EXPENDITURE_GROUPS_ALL、PA_EXPENDITURES_ALLおよびPA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL表のCREATED_BY属性に、「取引インポート」コンカレント・プログラムの実行ユーザーとして定義されたFND_USERS.USER_IDが使用されます。
作成日は、システムに取引が作成された日付です。
検証: この列は必須です。また、有効な日付である必要があります。
出力先: 「取引の検討」ウィンドウで取引を作成するときに、システム日付がこの列に格納されます。ただし、取引インポートを使用して取引の支出項目を作成する場合、この値は使用されません。「取引インポート」コンカレント・プログラムを実行する場合、PA_EXPENDITURE_GROUPS_ALL、PA_EXPENDITURES_ALLおよびPA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL表のCREATION_DATE属性に、システム日付が使用されます。
最終更新者属性は、取引を最後に更新したユーザーを表すシステム定義識別子です。
検証: この列は必須です。また、数値である必要があります。
出力先: 「取引の検討」ウィンドウで取引を更新すると、その取引を更新するユーザーとして定義されたFND_USERS.USER_IDが、この列に格納されます。ただし、取引インポートを使用して取引の支出項目を作成する場合、この値は使用されません。取引インポートでは、PA_EXPENDITURE_GROUPS_ALL、PA_EXPENDITURES_ALLおよびPA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL表のLAST_UPDATED_BY属性に、「取引インポート」コンカレント・プログラムの実行ユーザーとして定義されたFND_USERS.USER_IDが使用されます。
最終更新日は、システムで取引が最後に更新された日付です。
検証: この列は必須です。また、有効な日付である必要があります。
出力先: 「取引の検討」ウィンドウで取引を更新すると、システム日付がこの列に格納されます。ただし、取引インポートを使用して取引の支出項目を作成する場合、この値は使用されません。「取引インポート」コンカレント・プログラムを実行する場合、PA_EXPENDITURE_GROUPS_ALL、PA_EXPENDITURES_ALLおよびPA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL表のLAST_UPDATE_DATE属性に、システム日付が使用されます。
領収書通貨金額は、オリジナル通貨に基づく、経費精算書取引の金額です。
検証: SYSTEM_LINKAGE_FUNCTIONが「経費精算書」であり、RECEIPT_CURRENCY_CODEがDENOM_CURRENCY_CODEと異なる場合、この列は必須です。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.RECEIPT_CURRENCY_AMOUNT
領収書通貨コードは、経費精算書の領収書通貨の通貨コードです。
検証: この列はオプションであり、SYSTEM_LINKAGE_FUNCTIONが「経費精算書」の場合にのみ使用されます。値を指定する場合、その値はFND_CURRENCIES_VL.CURRENCY_CODEに存在する必要があります。また、FND_CURRENCIES_VL.ENABLED_FLAGが「Y」に設定されており、取引の支出項目日の時点で有効である必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.RECEIPT_CURRENCY_CODE
領収書換算レートは、経費精算書用に、領収書通貨を取引(払戻)通貨に換算するときに使用される換算レートです。
検証: この列はオプションであり、SYSTEM_LINKAGE_FUNCTIONが「経費精算書」の場合にのみ使用されます。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.RECEIPT_EXCHANGE_RATE
通貨表示通貨コードは、取引で使用される通貨のコードです。
検証: この列は、すべての取引で必須であり、有効なFND_CURRENCIES_VL.CURRENCY_CODEである必要があります。また、支出項目日の時点で、FND_CURRENCIES_VL.ENABLED_FLAGが「Y」に設定されている必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.DENOM_CURRENCY_CODEおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.DENOM_CURRENCY_CODE
通貨表示直接費は、取引通貨に基づく直接費金額です。
検証: 取引ソースの定義で「直接費金額 のインポート」オプションが有効な場合、この列は必須です。QUANTITY、DENOM_RAW_COSTおよびACCT_RAW_COST属性は、支出タイプ区分が「間接費取引」の取引ではゼロにする必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.DENOM_RAW_COSTおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.DENOM_RAW_COST
通貨表示総原価は、取引通貨に基づく総原価金額です。
検証: 支出タイプ区分が「間接費取引」の取引と、「総原価金額のインポート」オプションが有効な取引ソースに関連付けられている取引では、この列は必須です。間接費取引の場合、QUANTITY、DENOM_RAW_COSTおよびACCT_RAW_COST属性がゼロである必要があります。その他の取引の場合、値は無視されます。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.DENOM_BURDENED_COSTおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL. DENOM_BURDENED_COST
計上済レート基準日は、取引を営業単位の機能通貨に換算するときに使用される日付です。
検証: 取引に関連付けられている取引ソースの「直接費GL計上」オプションが有効な場合、この列は必須です。取引のACCT_RATE_TYPEが「ユーザー」の場合、この列はオプションです。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ACCT_RATE_DATEおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.ACCT_RATE_DATE
計上済レート・タイプは、取引を営業単位の機能通貨に換算するときに使用される換算タイプです。
検証: 取引に関連付けられている取引ソースの「直接費GL計上」オプションが有効な場合、この列はオプションです。値は、PA_CONVERSION_TYPES_V.CONVERSION_TYPEに存在する必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ACCT_RATE_TYPEおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.ACCT_RATE_TYPE
計上済換算レートは、取引を営業単位の機能通貨に換算するときに使用されるレートです。
検証: 取引に関連付けられている取引ソースの「直接費GL計上」オプションが有効であり、取引のACCT_RATE_TYPEが「ユーザー」の場合、この列は必須です。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ACCT_EXCHANGE_RATEおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL. ACCT_EXCHANGE_RATE
計上済直接費は、営業単位の機能通貨に換算される直接費です。
検証: 取引に関連付けられている取引ソースの「直接費GL計上」オプションが有効な場合、この列は必須です。機能直接費の計算には、指定したACCT_RATE_DATEとACCT_RATE_TYPEが使用されます。計算結果の値は、指定したACCT_RAW_COSTのACCT_EXCHANGE_ROUNDING_LIMITの範囲内に入っている必要があります。その他の取引については、値は無視されます。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ACCT_RAW_COSTおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.ACCT_RAW_COST
計上済総原価は、営業単位の機能通貨に換算される総原価です。
検証: この列は、次の場合に必須です。
取引に関連付けられている取引ソースの「直接費GL計上」オプションが有効な場合。
取引の支出タイプ区分が「間接費取引」の場合、または「総原価金額のインポート」オプションが有効な取引ソースに取引が関連付けられている場合。間接費取引の場合は、QUANTITY、DENOM_RAW_COST、およびACCT_RAW_COST属性がゼロである必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ACCT_BURDENED_COST
計上済換算端数処理制限は、営業単位の機能通貨の端数処理制限です。
検証: この列はオプションです。機能通貨の直接費の導出が端数処理制限の範囲内に入っている場合は、取引は受け入れられますが、入っていない場合には棄却されます。ACCT_EXCHANGE_ROUNDING_LIMITの値がNULLの場合、使用される端数処理制限の値はゼロです。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ACCT_ROUNDING_LIMIT
プロジェクト通貨コードは、プロジェクトに定義された通貨のコードです。
検証: この列はオプションです。値を指定しない場合には、取引インポートで値が導出されます。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.PROJECT_CURRENCY_CODEおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.PROJECT_CURRENCY_CODE
プロジェクト・レート基準日は、取引をプロジェクト通貨に換算するときに使用される日付です。
検証: この列はオプションです。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.PROJECT_RATE_DATEおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.PROJECT_RATE_DATE
プロジェクト・レート・タイプは、取引をプロジェクト通貨に換算するときに使用されるレート・タイプです。
検証: この列はオプションです。値を指定する場合、その値はPA_CONVERSION_TYPES_V.CONVERSION_TYPEに存在する必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.PROJECT_RATE_TYPEおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.PROJECT_RATE_TYPE
プロジェクト換算レートは、取引をプロジェクト通貨に換算するときに使用されるレートです。
検証: PROJECT_RATE_TYPEが「ユーザー」に設定されている場合、この列は必須です。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.PROJECT_EXCHANGE_RATEおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.PROJECT_EXCHANGE_RATE
当初支出取引参照は、外部システムにおける取引の識別子です。
検証: Oracle Payablesで作成される取引では、この列にはAP_INVOICE_DISTRIBUTIONS_ALL.INVOICE_IDの値が格納されます。その他の取引では、この列はオプションであり、検証されません。
出力先: PA_EXPENDITURES_ALL.ORIG_EXP_TXN_REFERENCE1
この列は、取引を支出グループにグループ化する方法の決定に使用されます。取引の支出グループへのグループ化方法を決定する際には、次の属性が記載順どおりに使用されます。
EXPENDITURE_ENDING_DATE
INCURRED_BY_PERSON_ID
ORGANIZATION_ID
ORIG_EXP_TXN_REFERENCE1
ORIG_USER_EXP_TXN_REFERENCE
VENDOR_ID
ORIG_EXP_TXN_REFERENCE2
ORIG_EXP_TXN_REFERENCE3
ACCRUAL_FLAG
PERSON_TYPE
当初支出取引参照は、外部システムにおける取引の識別子です。
検証: この列はオプションであり、検証されません。
出力先: PA_EXPENDITURES_ALL.ORIG_EXP_TXN_REFERENCE2
この列は、取引を支出グループにグループ化する方法の決定に使用されます。支出グループの定義方法の詳細は、「ORIG_EXP_TXN_REFERENCE1」を参照してください。
当初支出取引参照は、外部システムにおける取引の識別子です。
検証: この列はオプションであり、検証されません。
出力先: PA_EXPENDITURES_ALL.ORIG_EXP_TXN_REFERENCE3
この列は、取引を支出グループにグループ化する方法の決定に使用されます。支出グループの定義方法の詳細は、「ORIG_EXP_TXN_REFERENCE1」を参照してください。
当初ユーザー支出取引参照は、外部システムにおける取引の識別子です。
検証: Oracle Payablesで作成される取引では、この列にはAP_INVOICES_ALL.INVOICE_NUMの値が格納されます。その他の取引では、この列はオプションであり、検証されません。
出力先: PA_EXPENDITURES_ALL.ORIG_USER_EXP_TXN_REFERENCE
この列は、取引を支出グループにグループ化する方法の決定に使用されます。支出グループの定義方法の詳細は、「ORIG_EXP_TXN_REFERENCE1」を参照してください。
仕入先番号は、取引の商品またはサービスを提供した仕入先に対する一意の識別番号です。
検証: 支出タイプ区分が「仕入先請求書」の取引では、VENDOR_NUMBERまたはVENDOR_IDのいずれかが必須です。VENDOR_NUMBERを指定する場合は、その値がPO_VENDORS.SEGMENT1に存在する必要があります。
出力先: この列は、PA_EXPENDITURES_ALL.VENDOR_IDの導出に使用されます。
上書き先組織名は、原価発生元の組織の名称です。
検証: この列はオプションです。OVERRIDE_TO_ORGANIZATION_NAMEまたはOVERRIDE_TO_ORGANIZATION_IDのいずれかを指定できます。OVERRIDE_TO_ORGANIZATION_NAMEを指定する場合、その値がHR_ALL_ORGANIZATION_UNITS.NAMEに存在する必要があります。
出力先: この列は、PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.OVERRIDE_TO_ORGANIZATION_IDの導出に使用されます。
戻し処理済当初取引参照は、すでにシステムに存在している取引を戻し処理する取引であることを示します。
検証: この列はオプションです。値を指定する場合、その値はPA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ORIG_TRANSACTION_REFERENCEに存在する必要があります。
出力先: この列は、PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ADJUSTED_EXPENDITURE_ITEM_IDの導出に使用されます。
請求可能フラグは、プロジェクトが契約プロジェクトの場合には、取引が請求可能かどうかを表し、プロジェクトが資産プロジェクトの場合には、取引が資産計上可能かどうかを表す属性です。
検証: 使用可能な値はY、NおよびNULLです。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.BILLABLE_FLAG
値を指定しない場合、タスクと取引管理の設定に基づいて値が導出されます。
個人ビジネス・グループ名は、ビジネス・グループ分類を所有する組織の名称です。この名称は、原価発生元の個人に対して定義されます。
検証: 1人の従業員が複数のビジネス・グループで定義されている場合、この列は必須です。値を指定する場合、その値はHR_ALL_ORGANIZATION_UNITS.NAMEおよびHR_ORGANIZATION_INFORMATION.ORGANIZATION_IDに存在し、その値にビジネス・グループ情報のORG_INFORMATION_CONTEXTが設定されている必要があります。PERSON_BUSINESS_GROUP_NAMEのかわりに、PERSON_BUSINESS_GROUP_IDに値を指定することも可能です。
出力先: 値を指定する場合、その値はPERSON_BUSINESS_GROUP_IDの導出に使用されます。さらに、このPERSON_BUSINESS_GROUP_IDは、PA_EXPENDITURES_ALL.INCURRED_BY_PERSON_IDの導出に使用されます。
プロジェクト機能通貨コードは、プロジェクトに定義された機能通貨のコードです。
検証: この列はオプションです。値を指定しない場合には、取引インポートで値が導出されます。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.PROJFUNC_CURRENCY_CODE
プロジェクト機能原価レート・タイプは、取引をプロジェクト機能通貨に換算するときに使用されるレート・タイプです。
検証: この列はオプションです。値を指定する場合、その値はPA_CONVERSION_TYPES_V.CONVERSION_TYPEに存在する必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.PROJFUNC_COST_RATE_TYPEおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.PROJFUNC_COST_RATE_TYPE
プロジェクト機能原価レート基準日は、取引をプロジェクト機能通貨に換算するときに使用される日付です。
検証: この列はオプションです。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.PROJFUNC_COST_RATE_DATEおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.PROJFUNC_COST_RATE_DATE
プロジェクト機能原価換算レートは、取引をプロジェクト機能通貨に換算するときに使用されるレートです。
検証: PROJFUNC_COST_RATE_TYPEが「ユーザー」に設定されている場合、この列は必須です。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.PROJFUNC_COST EXCHANGE_RATEおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.PROJFUNC_COST_EXCHANGE_RATE
プロジェクト直接費は、プロジェクト通貨に基づく、取引の原価です。
検証: 「取引の検討」ウィンドウで取引を作成するときに、この列は自動的に導出されますが、取引インポートでは、この列に値は必須ではなく、また使用されません。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.PROJECT_RAW_COSTおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.PROJECT_RAW_COST
プロジェクト総原価は、プロジェクト通貨コードに基づく、直接費と間接費を加算した原価金額です。
検証: 「取引の検討」ウィンドウで取引を作成するときに、この列は自動的に導出されますが、取引インポートでは、この列に値は必須ではなく、また使用されません。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.BURDENED_COST
割当名は、割当の名称です。割当とは、特定の個人資源に関連付けられているプロジェクト上の職階です。
検証: この列はオプションであり、取引がタイムカードまたは経費精算書の場合にのみ使用されます。ASSIGNMENT_IDまたはASSIGNMENT_NAMEのいずれかを指定できます。ASSIGNMENT_NAMEを指定する場合、その値はASSIGNMENT_IDの導出に使用され、PA_PROJECT_ASSIGNMENTS.ASSIGNMENT_IDに存在する必要があります。
出力先: この列は、PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ASSIGNMENT_IDの導出に使用されます。
作業タイプ名は作業タイプの名称です。作業タイプとは、作業の実装定義分類です。
検証: この列はオプションです。WORK_TYPE_NAMEまたはWORK_TYPE_IDのいずれかを指定できます。WORK_TYPE_NAMEを指定する場合、その値は、WORK_TYPE_IDの導出に使用され、PA_WORK_TYPES.WORK_TYPE_IDに存在する必要があります。
出力先: この列は、PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.WORK_TYPE_IDおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.WORK_TYPE_IDの導出に使用されます。
原価配分明細システム参照は、外部システムのレコードに対する参照です。
検証: 取引が、Oracle Payablesで作成された支払または割引の場合、列にはAP_INVOICE_PAYMENTS.INVOICE_PAYMENT_IDが格納されます。取引がOracle Purchasingで作成された場合、列にRCV_TRANSACTIONS.TRANSACTION_IDが格納されます。「直接費GL計上」オプションが有効なその他の取引ソースに関連付けられている取引では、値はオプションです。「直接費GL計上」オプションが有効でない取引ソースに関連付けられている取引では、値を指定しても無視されます。
出力先: COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.SYSTEM_REFERENCE4
取引が、Oracle Payablesで作成された支払または割引の場合、PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.DOCUMENT_PAYMENT_ID列にもコピーされます。また、取引がOracle Purchasingで作成された場合は、PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.DOCUMENT_DISTRIBUTION_IDにもコピーされます。
見越フラグは、取引が期間終了見越かどうかを示す属性です。
検証: この列はオプションです。使用可能な値はY、NおよびNULLです。
出力先: PA_EXPENDITURE_GROUPS_ALL.PERIOD_ACCRUAL_FLAG
プロジェクト識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、プロジェクト番号を識別します。
検証: この列は、システムによって割り当てられる、内部使用専用の列です。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.PROJECT_IDおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.PROJECT_ID
タスク識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、タスク番号を識別します。
検証: この列は、システムによって割り当てられる、内部使用専用の列です。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.TASK_IDおよびPA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.TASK_ID
個人識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、原価発生元の個人を識別します。
検証: 労務取引または経費精算書取引では、EMPLOYEE_NUMBERまたはPERSON_IDのいずれかが必須です。ただし、支出タイプ区分がそれ以外の取引ではオプションです。PERSON_IDを指定する場合、その値がPER_ALL_PEOPLE_F.PERSON_IDに存在する必要があります。ビジネス・グループがPERSON_BUSINESS_GROUP_NAMEフィールドに指定されている場合、その従業員はそのビジネス・グループに定義されている必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURES_ALL.INCURRED_BY_PERSON_ID
組織識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、支出発生元の組織を識別します。
検証: 使用取引では、ORGANIZATION_NAMEまたはORGANIZATION_IDのいずれかが必須ですが、その他の取引ではオプションです。EMPLOYEE_NUMBERを指定する場合、この列はNULLにしても構いません。その場合、取引インポートでは従業員の組織からこの値が導出されます。ORGANIZATION_IDを指定する場合、その値はHR_ALL_ORGANIZATION_UNITS.ORGANIZATION_IDに存在する必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURES_ALL.INCURRED_BY_ORGANIZATION_ID
支出期間中の最終の従業員アサインメントが、組織の導出に使用されます。
非労務資源組織識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、原価発生元の非労務資源を所有する組織を識別します。
検証: 使用取引では、NON_LABOR_RESOURCE_ORG_NAMEまたはNON_LABOR_RESOURCE_ORG_IDのいずれかが必須です。NON_LABOR_RESOURCE_ORG_IDを指定する場合、指定した非労務資源のPA_NON_LABOR_RESOURCE_ORGS.ORGANIZATION_IDに、その値が存在する必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ORGANIZATION_ID
仕入先識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、取引に関連付けられている商品またはサービスを提供した仕入先を識別します。
検証: VENDOR_NUMBERを指定しない場合、支出タイプ区分が「仕入先請求書」の取引では、この列は必須です。値を指定する場合、その値がPO_VENDORS.VENDOR_IDに存在する必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURES_ALL.VENDOR_ID
上書き先組織識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、原価発生元の組織を識別します。
検証: Oracle Payablesで作成される取引では、この列にAP_INVOICE_DISTRIBUTIONS_ALL.EXPENDITURE_ORGANIZATION_IDが格納されます。その他の取引では、この列はオプションであり、OVERRIDE_TO_ORGANIZATION_NAMEまたはOVERRIDE_TO_ORGANIZATION_IDのいずれかを指定できます。OVERRIDE_TO_ORGANIZATION_IDを指定する場合、その値がHR_ALL_ORGANIZATION_UNITS.ORGANIZATION_IDに存在する必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.OVERRIDE_TO_ORGANIZATION_ID
割当識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、割当を識別します。割当とは、特定の個人資源に関連付けられているプロジェクト上の職階です。
検証: この列はオプションであり、取引がタイムカードまたは経費精算書の場合にのみ使用されます。ASSIGNMENT_IDまたはASSIGNMENT_NAMEのいずれかを指定できます。ASSIGNMENT_IDを指定する場合、その値がPA_PROJECT_ASSIGNMENTS.ASSIGNMENT_IDに存在する必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ASSIGNMENT_ID
作業タイプ識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、作業タイプを識別します。作業タイプとは、作業の実装定義分類です。
検証: この列はオプションであり、WORK_TYPE_NAMEまたはWORK_TYPE_IDのいずれかを指定できます。WORK_TYPE_IDを指定する場合、その値がPA_WORK_TYPES.WORK_TYPE_IDに存在する必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.WORK_TYPE_ID
個人ビジネス・グループ識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、ビジネス・グループ分類を所有する組織を識別します。この識別子は、原価発生元の個人に対して定義されます。
検証: 1人の従業員が複数のビジネス・グループで定義されている場合、この列は必須です。値を指定する場合、その値はHR_ALL_ORGANIZATION_UNITS.ORGANIZATION_IDおよびHR_ORGANIZATION_INFORMATION.ORGANIZATION_IDに存在し、その値にビジネス・グループ情報のORG_INFORMATION_CONTEXTが設定されている必要があります。PERSON_BUSINESS_GROUP_IDのかわりに、PERSON_BUSINESS_GROUP_NAMEに値を指定することも可能です。
出力先: 値を指定する場合、この列はPA_EXPENDITURES_ALL.INCURRED_BY_PERSON_IDの導出に使用されます。
在庫品目識別子は、一意のシステム定義値で、在庫品目を識別します。
検証: この列は、Oracle Project Manufacturingで作成される取引で、システムによって割り当てられる、内部使用専用の列です。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.INVENTORY_ITEM_ID
仕掛品資源識別子は、一意のシステム定義値で、仕掛品取引の労務資源または非労務資源を識別します。
検証: この列は、Oracle Project Manufacturingで作成される取引で、システムによって割り当てられる、内部使用専用の列です。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.WIP_RESOURCE_ID
単位は、Oracle Project Manufacturingで作成される分類です。
検証: この列は、システムによって割り当てられ、Oracle Project Manufacturingで作成される取引でのみ使用されます。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.UNIT_OF_MEASURE
発注番号は、Oracle Purchasingで作成される発注文書を識別します。
検証: この列はオプションであり、PO_NUMBERまたはPO_HEADER_IDのいずれかを指定できます。指定した値は、取引の対象が派遣就業者の場合にのみ使用されます。両方の列に値を指定した場合、PO_HEADER_IDが検証で使用されます。PO_NUMBERを指定する場合、その値はPO_HEADERS_ALL.SEGMENT1に存在する必要があります。
出力先: なし
発注識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、Oracle Purchasingで作成される発注文書を識別します。
検証: この列はオプションであり、PO_NUMBERまたはPO_HEADER_IDのいずれかを指定できます。指定した値は、取引の対象が派遣就業者の場合にのみ使用されます。両方の列に値を指定した場合、PO_HEADER_IDが検証で使用されます。PO_HEADER_IDを指定する場合、その値はPO_HEADERS_ALL.HEADER_IDに存在する必要があります。
出力先: なし
発注明細番号は、Oracle Purchasingで作成される発注文書の特定の明細を識別します。
検証: この列はオプションであり、PO_LINE_NUMまたはPO_LINE_IDのいずれかを指定できます。指定した値は、取引の対象が派遣就業者の場合にのみ使用されます。両方の列に値を指定した場合、PO_LINE_IDが検証で使用されます。PO_LINE_NUMを指定する場合、その値は、PO_NUMBERまたはPO_HEADER_IDで指定した発注のPO_LINES_ALL.LINE_NUMに存在する必要があります。発注明細に関連付けられている配分のうち、少なくとも1つは、取引で指定されているプロジェクトおよびタスクと関連がある必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.PO_LINE_IDの導出に使用されます。
発注明細識別子は、一意のシステム定義値で、Oracle Purchasingで作成される発注文書の個別明細を識別します。
検証: この列はオプションであり、PO_LINE_NUMまたはPO_LINE_IDのいずれかを指定できます。指定した値は、取引の対象が派遣就業者の場合にのみ使用されます。両方の列に値を指定した場合、PO_LINE_IDが検証で使用されます。PO_LINE_IDを指定する場合、その値は、PO_NUMBERまたはPO_HEADER_IDで指定した発注のPO_LINES_ALL.PO_LINE_IDに存在する必要があります。発注明細に関連付けられている配分のうち、少なくとも1つは、取引で指定されているプロジェクトおよびタスクと関連がある必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.PO_LINE_ID
個人タイプは、取引の原価発生元となった個人のタイプです。
検証: この列は、タイムカードと経費精算書ではオプションです。使用可能な値は次のとおりです。
CWK: 派遣就業者
EMP: 従業員
NULL
値を指定しない場合は、システムにより「EMP」に設定されます。
出力先: なし
発注価格タイプは、取引に対する派遣就業者レートを識別するための属性です。
検証: この列はオプションです。値を指定しても、その値は取引の対象が派遣就業者の場合にのみ使用されます。また、その値は、取引に定義されている発注明細のPO_LINES_ALL.PRICE_TYPE_LOOKUP_CODEに存在する必要があります。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.PO_PRICE_TYPE
修正済支出項目識別子は、システムによって割り当てられる一意の値で、その取引が別の取引を戻し処理したことを表します。この識別子は、当初取引を参照します。
検証: この列は、システムによって割り当てられる、内部使用専用の列です。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.ADJUSTED_EXPENDITURE_ITEM_ID
残余予算チェック文書タイプは、システムによって割り当てられる属性で、取引に残余予算チェックが必要かどうかを表します。
検証: この列は、システムによって割り当てられる、内部使用専用の列で、Oracle PayablesまたはOracle Purchasingで作成される仕入先原価取引でのみ使用されます。有効な値は、次のとおりです。
CMT: 取引約定
ACT: 実績
ALL: 取引約定と実績
NOT: なし
出力先: なし
文書タイプは、システムによって割り当てられる属性で、Oracle PayablesまたはOracle Purchasingで作成される文書のタイプを識別します。
検証: この列はシステムによって割り当てられる、内部使用専用の列です。取引がOracle Payablesで作成された場合、列にはAP_INVOICES_ALL.INVOICE_TYPE_LOOKUP_CODEが格納されます。取引がOracle Purchasingで作成された場合、列にはRCV_TRANSACTIONS.DESTINATION_TYPE_CODEが格納されます。その他のタイプの取引では、値を指定しても無視されます。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.DOCUMENT_TYPE
文書配分タイプは、システムによって割り当てられる属性で、Oracle PayablesまたはOracle Purchasingで作成される取引の配分のタイプを表します。
検証: この列はシステムによって割り当てられる、内部使用専用の列です。取引がOracle Payablesで作成された場合、列にはAP_INVOICE_DISTRIBUTIONS_ALL.LINE_TYPE_LOOKUP_CODEが格納されます。取引がOracle Purchasingで作成された場合、列にはRCV_TRANSACTIONS.TRANSACTION_TYPEが格納されます。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.DOCUMENT_DISTRIBUTION_TYPE
仕入先請求書資産追加フラグは、システムによって割り当てられる属性で、取引とOracle Assetsの関連性のステータスを表します。
検証: この列は、システムによって割り当てられる、内部使用専用の列で、Oracle Payablesで作成される仕入先原価取引にのみ適用されます。この列の有効な値は、次のとおりです。
Y: 取引はOracle Assetsに対してインタフェース済です。
N: 取引はOracle Assetsに対するインタフェース権限がありません。
T: 取引では、Oracle Assetsに対するインタフェースが保留になっています。
出力先: PA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.SI_ASSETS_ADDITION_FLAG
原価配分明細システム参照は、外部システムのレコードに対する参照です。
検証: Oracle Payablesで作成される取引では、列にAP_INVOICE_DISTRIBUTIONS_ALL. INVOICE_DISTRIBUTION_IDが格納されます。「直接費GL計上」オプションが有効なその他の取引ソースに関連付けられている取引では、値はオプションです。「直接費GL計上」オプションが有効でない取引ソースに関連付けられている取引では、値を指定しても無視されます。
出力先: COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.SYSTEM_REFERENCE5
取引がOracle Payablesで作成された場合、PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.DOCUMENT_DISTRIBUTION_IDにもコピーされます。
仕入先原価転送コードは、システムによって割り当てられる属性で、Oracle PayablesまたはOracle Purchasingにおける取引の一般会計転送ステータス・コードを表します。
検証: この列は、システムによって割り当てられる、内部使用専用の列で、Oracle PayablesまたはOracle Purchasingで作成される取引にのみ適用されます。
出力先: PA_COST_DISTRIBUTION_LINES_ALL.TRANSFER_STATUS_CODE
修正済取引インタフェース識別子は、システムによって割り当てられる属性で、修正済取引の取引インタフェース識別子に対する参照を格納しています。
検証: この列は、システムによって割り当てられる、内部使用専用の列で、Oracle PayablesまたはOracle Purchasingで作成される仕入先原価取引にのみ適用されます。この列は、労務取引や使用取引では使用されません。
出力先: なし
純額ゼロ修正フラグは、システムによって割り当てられる属性で、取引が原価金額に影響しないこと(純額ゼロ値)を表します。
検証: この列は、システムによって割り当てられる、内部使用専用の列で、Oracle PayablesまたはOracle Purchasingで作成される取引でのみ使用されます。
出力先: PA_EXPENDITURE_ITEMS_ALL.NET_ZERO_ADJUSTMENT_FLAG
棄却済取引については、その取引を修正してからOracle Projectsにロードする必要があります。データを再ロードする前に、Oracle Projectsで取引データを修正する場合は、「取引の検討」ウィンドウを使用するか、または外部のフィーダ・システムを使用します。
外部システムで例外を修正する場合、棄却された行をインタフェース表から削除した後に、修正後の取引を再ロードします。
この項では、棄却データを修正する方法と、例外を解決するときに役立つレポートを説明します。
取引インポートで取引のインポートが棄却される原因としては、様々なものがあります。棄却事由の例とその説明を次の表に示します。
変数 | 説明 |
---|---|
DUPLICATE_ITEM | 取引ソースと当初取引参照が同じ取引がすでにOracle Projectsにインポートされています(取引ソースのオプションで参照の重複を禁止している場合)。 |
INVALID_END_DATE | 支出終了日の値が、有効な週末日ではありません。 |
INVALID_PROJECT | 指定したプロジェクト番号に該当するプロジェクトがありません。 |
ITEM_NOT_IN_WEEK | タイムカード項目の支出項目日が、タイムカードの支出週の範囲内ではありません。 |
PA_EXP_TASK_TC | 取引が、そのタスク・レベルの支出取引管理に違反しています。 |
PA_EXP_TYPE_INACTIVE | 支出項目日が、支出タイプの有効期限の範囲内にありません。支出項目日、支出タイプ、または支出タイプの日付を変更してください。 |
TRANSACTION REJECTION REASONの参照タイプのPA_LOOKUPSから、すべての棄却事由のリストを取得できます。
検証プロセスで失敗した取引レコードは、インタフェース表に格納されたままになります。
支出に含まれる支出項目が1つでも検証に失敗した場合、Oracle Projectsでは支出全体が棄却され、その支出の各支出項目のステータスは「R(棄却済)」に更新されます。ただし、例外レポートには、棄却された支出項目のみが表示されます。棄却された支出に関連付けられたその他の支出項目は、レポートに表示されません。このレポートには、無効なデータが存在する取引にのみ、棄却事由が表示されます。バッチに含まれるその他の支出は、Oracle Projectsにインタフェースします。次の表に、これらの概念を示します。
注意: 取引インポートの検証ロジックは、PRC: 仕入先原価のインタフェース・プロセスを実行して、Oracle PurchasingやOracle Payablesから取引をインポートするときのロジックと異なります。これらのプロセスでは、支出項目のインポートに事前定義済の仕入先原価取引ソースが使用され、検証に失敗した支出項目のみが棄却されます。プロセスでは、支出に含まれる有効な支出項目がインポートされます。「取引の検討」ウィンドウで、棄却された支出項目の日付を変更できます。これにより、PRC: 仕入先原価のインタフェース・プロセスを次回に実行するときに、その変更日付に該当する棄却済取引が処理対象になります。
次の表に、取引インポート前の3つの取引を示します。
取引 | ステータス | 事由 | 支出ID |
---|---|---|---|
1 | P | [ブランク] | [ブランク] |
2 | P | [ブランク] | [ブランク] |
3 | P | [ブランク] | [ブランク] |
次の表に、取引インポート後の同じ3つの取引を示します。取引1のみが例外レポートに出力されます。
取引 | ステータス | 事由 | 支出ID |
---|---|---|---|
1 | P | 無効なプロジェクト | 1009 |
2 | P | [ブランク] | 1009 |
3 | P | [ブランク] | 1009 |
棄却済取引の表示方法には、次の3つの方法があります。
「取引の検討」ウィンドウでは、取引ソースまたはバッチ名で棄却済取引を検索できます。棄却済取引を表示する手順を参照してください。
SQL*Plusを使用
SQL*Plusを使用して棄却されたレコードを確認する場合は、TRANSACTION_STATUS_CODEが「R」である行を選択し、TRANSACTION_REJECTION_CODE列から各棄却レコードの棄却事由を選択します。
Oracle Projectsのレポートを検討
取引インポートの例外レポートには、取引インポート・プロセスで棄却された取引がすべて表示され、棄却済取引ごとに、インタフェース表に存在する取引のキー・フィールドの値が表示されます。また、取引の棄却の原因を識別するための棄却事由コードも表示されます。『Oracle Projects基礎』の取引インポートのレポートに関する項を参照してください。
「ナビゲータ」ウィンドウで、「支出」 -> 「取引インポート」 -> 「取引の検討」を選択します。
オプションで、取引ソースまたは失敗した取引を含む支出バッチの名称を入力します。
検索基準を入力しない場合、すべての棄却済取引が取得されます。取得される棄却済取引は、取引ソースとバッチ名でソートされます。
「検索」を選択します。
「取引の検討」ウィンドウは、フォルダ・タイプのウィンドウです。通貨フィールドのほとんどは、デフォルトのフォルダには表示されません。必要な入力のタイプに応じて、必要なフィールドを表示するフォルダを作成できます。
フォルダの形式の詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のフォルダの管理に関する項を参照してください。
PRC: 仕入先原価のインタフェース・プロセスでは、Oracle PurchasingやOracle Payablesからインタフェースする仕入先原価の支出項目日が検証されます。支出項目の支出項目日が検証に失敗した場合は、その取引は棄却され、Oracle Projectsインタフェース表に格納されたままになります。この場合、Oracle Projectsで日付設定を変更するか、支出項目の日付を変更する必要があります。「取引の検討」ウィンドウを使用して、棄却された支出項目の日付を変更できます。PRC: 仕入先原価のインタフェース・プロセスを次回に実行するときに、変更後の日付に該当する棄却済取引が処理対象になります。
「取引の検討」ウィンドウで支出項目日を更新する場合は、取引ソースの「インタフェース修正 の許可」オプションを有効にする必要があります。『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』の取引ソースに関する項を参照してください。
無効なデータが存在するため、ソース情報を変更する必要がある場合、棄却された行をインタフェース表から削除し、フィーダ・システムで棄却済取引を修正した後、そのフィーダ・システムから修正後の取引を再ロードする必要があります。「取引の検討」ウィンドウを使用して、インタフェース表の取引を修正することもできます。Oracle Projectsでは、同一の支出に含まれる修正後の項目とその他の取引のステータスは、自動的に「P(保留)」に更新されます。
修正された取引の当初の値と更新後の値は、PA_TXN_INTERFACE_AUDIT_ALL監査表に保存されます。
棄却済取引を修正し再発行する手順は、次のとおりです。
「取引の検討」ウィンドウを使用して、棄却済取引を問い合せた後、取引の棄却事由の表示内容に従って変更を行います。Oracle Projectsは、取引ごとに検証し、次の取引を処理する前に、その取引のエラーを表示します。エラーが検出された取引を保存する場合は、「OK」を選択して各エラー・メッセージを確認します。または「取消」を選択して、エラーを修正します。
作業内容を保存します。
「インポート」を選択して、この取引ソースとバッチのステータスが「保留」のレコードをすべてインポートします。取引がオンラインで検証されます。
「取引の検討」ウィンドウでは、フィーダ・システムから取引をロードせずに、1つ以上の新規取引を作成することもできます。このウィンドウは、主にテスト目的で、支出バッチに小さな追加を簡単に行えるように設計されています。
新規取引を作成する手順は、次のとおりです。
「取引の検討」ウィンドウで、「編集」 -> 「新規レコード」を選択します。
新規取引の取引詳細を入力します。入力する必要がある情報は、取引インポート・インタフェース表に移入するときと同様に、取引ソースの詳細に応じて異なります。
作業内容を保存します。
「インポート」を選択して、取引インポート・プロセスを開始します。
SQL*Plusを使用して、インタフェース表の棄却済取引を更新することもできます。値が「P」に設定されるようにTRANSACTION_ STATUS_CODE列を更新すると、取引インポートを次回に実行するときに、その項目が選択されます。更新後の取引を再発行して処理すると、すべての検証が再実行されます。
ここでは、「取引例外の例」の棄却済取引をサンプル・データとして使用し、棄却済取引を修正する手順の例を示します。
取引1の無効なデータを修正します。
賦課するプロジェクトが無効なため、取引1は検証プロセスで棄却されます。SQL*Plusを使用して、その取引のプロジェクト番号を有効な番号に更新します。
取引インポートを実行します。
これで棄却された支出項目の修正は完了です。棄却された支出に含まれるすべての支出項目のステータスが更新されるため、取引インポートを実行すると、更新後の取引が正常にインポートされます。
インタフェース表内の棄却済取引と保留中の取引は、「取引の検討」ウィンドウでもSQL*Plusでも更新できます。取引を更新すると、当初取引と更新後の取引がPA_TXN_INTERFACE_AUDIT_ALL表に保存されます。それぞれの取引を区別する手段は次のとおりです。
取引ソースと当初システム参照の組合せ
取引インタフェースID(取引ソースでシステム参照の重複が許可されている場合)