Oracle Product Information Managementインプリメンテーション・ガイド リリース12 E05616-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章には次の項があります。
Oracleでは、カタログおよびカタログ・カテゴリを使用して品目の階層を定義できます。品目カタログには、システム内のすべての品目が含まれます。その他のカタログはすべて、品目カタログのサブセットです。たとえば、製品カタログには、品目カタログ内の販売対象の品目がすべて含まれます。Oracleでは、製品カタログ、資産カタログ、サービス・カタログなど、事前定義済の複数のカタログを提供しています。顧客は、参照およびレポート用に追加のカタログを定義することもできます。各カタログには、カテゴリの階層とともに、カタログ・カテゴリに割り当てられた各カタログ品目が含まれます。
タスク | 必須? |
品目カタログ・テキスト索引の作成 | Yes |
品目カタログ・カテゴリの定義 | Yes |
ユーザー定義属性の値セットの定義 | |
品目属性および属性グループの定義 | |
品目属性グループ・セキュリティの設定 | |
品目属性のユーザー定義関数の実装 | |
品目カタログ属性の関連付け | |
品目添付カテゴリの定義 | |
品目添付カテゴリの関連付け | |
ライフサイクル・フェーズの定義 | |
ライフサイクルの定義 | |
品目カタログ・カテゴリへのライフサイクルの関連付け | |
品目カタログ基準テンプレートの定義 | |
品目カタログ結果書式の定義 | |
品目カタログ・インポート書式の定義 |
関連項目
『Oracle Product Lifecycle Management User's Guide』または『Oracle Product Information Management Data Librarian User's Guide』の「Catalogs」
キーワード検索、関連語句検索、曖昧検索など、使用可能なOracle Textの検索機能を利用するには、コンカレント・プログラム「品目カタログ・テキスト索引作成」を実行します。開発マネージャ職責を持つユーザーは、「要求の発行」ウィンドウからこのコンカレント・プログラムを発行できます。要求を発行するときに、コンカレント要求パラメータAction=CREATEを選択します。
関連項目
『Oracle Product Lifecycle Management User's Guide』の品目カタログ・テキスト索引の最適化に関する項
品目カタログには、会社または組織に定義されているすべての品目が含まれます。品目カタログ・カテゴリは、品目カタログ内で類似した特性を持つ品目を論理的に分類する方法を提供します。したがって、コンピュータのモニターを「コンピュータ部品および構成部品」という名称の品目カタログ・カテゴリに分類できます。品目カタログは階層的であり、様々な品目カタログ・カテゴリ(品目のカタログ・カテゴリ属性など)の間の関係が継承されます。ユーザーが品目属性、ライフサイクルと変更ポリシー、セキュリティ、添付カテゴリ、結果書式、基準テンプレートおよびインポート書式を設定できる品目カタログ・カテゴリの豊富な階層タクソノミを定義できます。
品目カタログ・カテゴリを定義する場合、次の操作を実行します。
すべての品目のリストを作成します。
品目を、ビジネス・ニーズに合った一意の品目カタログ・カテゴリおよびサブカテゴリに分類します。
カテゴリ内の副分類とするカテゴリを検討します(たとえば、SRAM、DRAMは品目カタログ・カテゴリ「メモリー」のサブカテゴリになります)。
各品目カタログ・カテゴリの必須およびオプションの品目属性をリストします。
品目カタログ・カテゴリの基本的な用語を次に示します。
品目カタログ・カテゴリ
品目カタログ・カテゴリは、親カテゴリから属性を継承します。したがって、品目カタログ・カテゴリの上位レベルで関連付ける属性を検討します。継承により保守が簡素化されます。
品目ライフサイクル
品目ライフサイクルを使用すると、品目のライフサイクル・フェーズを追跡および制御できます。品目カタログ・カテゴリごとに品目ライフサイクルを指定できます。品目ライフサイクルは、親品目カタログ・カテゴリから継承されます。
変更ポリシー
品目の動作は、指定したライフサイクル内のライフサイクル・フェーズごとに変更ポリシーを定義することで記述されます。
セキュリティ
品目カタログ・カテゴリのロールをユーザーまたはユーザーのグループに割り当てることで、品目作成、表示および更新アクセスを制御できます。
添付カテゴリ
添付カテゴリを使用して、品目に添付されたファイルを分類できます。添付カテゴリは親カタログ・カテゴリから継承され、最も一般的に使用される添付カテゴリを上位ノードで定義できます。次に、子品目カタログ・カテゴリについてより具体的な添付カテゴリを追加できます。
注意: Oracle Inventoryで定義されたカタログ・グループは、品目カタログ・カテゴリとして表示されます。
シード済基本属性の詳細は、『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』を参照してください。
ユーザー定義属性は、オブジェクト(品目、変更要求または変更オーダー)に関するすべての詳細情報(原価情報など)を取得します。品目カタログを使用すると、組織のニーズをサポートする検証ロジックを持つユーザー定義属性を作成できます。そのためには、値セットを作成してユーザー定義属性に関連付けます。属性には、有効な値の静的または動的なリスト、または値の範囲を指定できます。
ユーザー定義属性の値セットを作成する前に、次のように各属性の検証ルールを設定します。
値のデータ型を選択します。
値の範囲を確認します。
属性の必須条件を満たす実際の値セットを確認します。静的な値の場合は、固定された値セットを指定します。動的な値は、データベース表またはビューから取得されます。
値の表示方法として、値リスト(LOV)、ポップリスト(ドロップダウン)またはラジオ・グループを選択します。
属性グループ「ベンチマーク評価」の検証ルールを次の表に示します。
属性グループ | 属性 | データ型 | 値の範囲 | 値 | 表示 | 値セットの作成 |
ベンチマーク評価 | リスク評価 | Number | 1 - 5 | 静的: 1、2、3、4、5 | ポップリスト | 評価 |
ベンチマーク評価 | 品質評価 | Number | 1 - 5 | 静的: 1、2、3、4、5 | ポップリスト | 評価 |
ベンチマーク評価 | I/Oサブシステム評価 | Number | 1 - 5 | 静的: 1、2、3、4、5 | ポップリスト | 評価 |
ベンチマーク評価 | ビデオ・システム | Number | 1 - 5 | 静的: 1、2、3、4、5 | ポップリスト | 評価 |
ベンチマーク評価 | 総合評価 | Number | 1 - 5 | 静的: 1、2、3、4、5 | ポップリスト | 評価 |
ベンチマーク評価 | 故障率 | Number | 最小値0 最大値100 | 範囲内 | テキスト・フィールド | パーセント範囲 |
ベンチマーク評価 | 仕入先 | Char | N/A | 動的: データベース内の表から問合せ | 値リスト | 一次仕入先 |
必要な検証ルールを分析した後、次のように値セットを作成します。
名称および摘要を指定します。
重要: 値セット名の指定後には編集できません。
データ型を選択します。データ型は、値セットで使用できる値を決定します。属性のデータ型は、その属性の値セットに指定されたデータ型と一致する必要があります。前述の表で、値セット「評価」にはすべての数値が含まれるため、Numberデータ型が指定されています。これに対して、値セット「一次仕入先」はテキスト値のみが含まれるため、Charデータ型が使用されます。
重要: 値セットの作成後にはデータ型は編集できません。
属性テキスト・フィールドでユーザーの入力を制限する場合は、「最大サイズ」に対して値を選択します。たとえば、属性「日付」の文字数を10文字に制限したり、「名称」の文字数を50に制限できます。この特定の検証を省略する場合は、デフォルト値を0のままにします。
検証タイプを選択します。
なし: ユーザーの入力が検証される明示的な値セットがないことを示すには、「なし」を選択します。
独立: ユーザー入力の検証に使用される明示的な値を定義します。明示的な値を作成するには、「独立」を選択し、「値の追加」をクリックします。内部/表示名、順序および開始/終了日を指定することで、各値を入力します。
たとえば、値セット「評価」では、終了日を設定すると特定の値を無効にできます。
次のように、値の表示方法を指定できます。
値リスト: ユーザーは値リスト(LOV)をクリックして値を選択します。
ポップリスト: ユーザーはドロップダウンから値を選択します。
注意: 属性を作成または編集するときに、「ラジオ・グループとして表示」を設定できます。詳細は、「品目属性および属性グループの定義」を参照してください。値セット・タイプ「独立」を使用する場合、ポップリストとして保存することをお薦めします。
表: ユーザーの入力が検証される明示的な値を、データベース表から取得します。明示的な値を作成するには、「独立」を選択して「値の追加」をクリックするか、「表」をクリックして「表情報の編集」をクリックします。この情報は動的に変更できます。
注意: 「表」検証タイプを使用する値セットは、常に値リスト(LOV)として表示されます。
値セット「一次仕入先」の例
完了時に「値セット詳細」ページが表示されます。「更新」をクリックすると、作成後に特定の設定を編集できます。「値セット」ページには、既存の値セットがすべて表示されます。基準名、摘要、データ型または検証タイプを使用して値セットを検索できます。
属性グループ「ベンチマーク評価」の説明内容に関する値セット
属性の「表示オプション」を選択したときに自動的に表示されるシード済値セット(「Yes」または「No」)の1つを使用できます。「値セット」ページには、シード済値セットの一部が表示されます。この値セットは、「品目要約」ページで詳細摘要のイメージと添付をサポートするために使用されます。
すべてのカタログ品目には、他のE-Business Suiteアプリケーションにおける機能の動作を決定する一連の工程属性があります。品目をより明確に識別する属性と、その特性および仕様を定義し、ビジネス・プロセス情報を取得できます。品目カタログを使用すると、特定の検証ロジック(値セットなど)と索引を持つユーザー定義属性を作成できます。
属性は名称と値によって定義され、属性グループ内に保存されます。属性グループを品目カタログ・カテゴリに関連付けることで、同じカタログ・カテゴリに属する品目に同じ属性が設定されます。異なる品目カタログ・カテゴリで同じ属性グループを再使用できます。品目を定義するのに必要な数だけ属性を設定することもできます。後で、ユーザーは品目ページに属性の値を入力できます。品目カテゴリは親カテゴリから属性を継承しますが、各子カテゴリには一意の属性を設定することもできます。有用性を向上するために、属性の表示方法を設定することもできます。品目レベルまたは品目改訂レベルで属性を指定できます。
関連項目: 属性の関連付けの詳細は、「品目カタログ属性の関連付け」を参照してください。
ユーザー定義属性を作成する前に、次の操作を行う必要があります。
同じ属性グループ内で関連する属性をグループ化します。次の表に、属性グループの例を示します。
属性グループ | 属性 | データ型 |
コンデンサの仕様 | 誘電体 | Char |
電圧 | Number | |
許容値 | Number | |
最低温度 | Number | |
最高温度 | Number | |
コンデンサ・パッケージの仕様 | パッケージ・タイプ | Char |
サイズ | Number | |
ケース・サイズ | Number |
必要に応じて、属性グループ・セキュリティを定義するカスタム権限を持つオブジェクト・ロール(品目)を作成します。編集/表示権限を設定すると、属性グループを保護できます。後で、特定のロールを持つユーザーのみがその属性を表示または編集できます。関連項目: 詳細は、「品目属性グループ・セキュリティの設定」を参照してください。
属性のデータ型(Number、Char、Dateなど)を決定します。
重要: 属性の保存後にはデータ型は編集できません。
単位区分(通貨など)および単位(USドルなど)を設定します。
必要に応じて、各属性の検証ルールを設定します。詳細は、「ユーザー定義属性の値セットの定義」を参照してください。
属性を検索可能にするかどうかを決定します。属性を検索可能にするには、データベースで索引付きの列を選択します(属性の作成時)。属性定義の完了前に「索引付き」チェックボックスが選択されていることを確認します。データベースで索引付きの列を使用できない場合で検索可能属性が必要な場合は、索引付きでない列を選択し、属性定義の完了前に「索引付き」チェックボックスが選択されていることを確認します。これにより、データベース列に自動的に索引が付けられます。属性を検索可能にせず、データベースで使用可能な列にのみ索引を付ける場合は、属性定義の完了前に「索引付き」チェックボックスが選択されていないことを確認します。
属性グループの表示書式を選択します。
「単一行」は、値を含むテキスト・フィールドを表示します。
「複数行」は、表内の同じ属性(列)について複数の値(行)を表示します。
重要: 属性グループを複数行として表示する場合は、レコードの一意性を維持する属性または属性の組合せを定義します。
「品目属性および属性グループの定義」の図は、属性値の指定時における表示オプションの設定および使用方法を示します。いくつかの属性(リスク評価、品質評価など)は、テキスト・フィールドとして表示するように設定されます。ただし、値セット「評価」はポップリストとして保存されます。したがって、属性値はドロップダウンから選択されます。属性「仕入先」は、値リストである「一次仕入先」値セットを使用します。属性「平均故障間隔」は、Numberデータ型を使用します。「故障率」もNumberデータ型を使用し、単位(UOM)はパーセントです。
品目属性および属性グループの定義
前述の図では、特定の属性の「使用可能」パラメータが「No」に設定されており、その属性が表示されないことを示します。特定の属性をいつでも使用不可にできますが、属性グループを品目カタログ・カテゴリに関連付けた後、属性は削除できません。
品目属性および属性グループの定義(属性値の設定)
次の図は、属性グループ「マーケティング」の例です。属性「名称」が「一意キーの一部」として保持され、必須として設定されています。
一意キーの追加または編集により既存のレコードの一意性が損なわれないかぎり(複製の作成)、一意キーを追加または編集できます。
品目属性および属性グループの定義
ユーザー定義属性を他のアプリケーションにエクスポートして使用できます。たとえば、ユーザー定義属性をOracle Configuratorにエクスポートして、品目プロパティとして使用できます(『Oracle Configurator Developerユーザーズ・ガイド』の品目タイプおよびインポート済BOMプロパティに関する項を参照してください)。Oracle Configuratorは品目プロパティを使用して、次のような構成品目の汎用ルールを作成します。
ルール
アダプタの電圧は、インストールする国で指定されている電圧と等しくする必要があります。
前述のルールでは、「電圧」の品目プロパティが次のいずれかの方法で作成されます。
Oracle Configurator Developerで直接作成されます。
Oracle Inventoryで付加要素として作成され、品目プロパティとしてConfigurator Developerにインポートされます(『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』の付加要素の定義に関する項を参照してください)。
Oracle Product Lifecycle ManagementまたはOracle Product Information Management Data Librarianでユーザー定義属性として作成され、Configurator Developerにエクスポートされた後、品目プロパティになります。
ユーザー定義属性をOracle Configurator Developerにエクスポートする手順
「設定」ワークベンチの「品目カタログ・カテゴリ」ページから、「属性使用方法」サブタブをクリックします。
「属性グループ」フィールドで、Oracle Configurator Developerにエクスポートする属性グループを検索します。
「進む」をクリックして、検索に一致するすべての属性グループをリスト表示します。
エクスポートする属性を選択します。
「更新」をクリックして属性をエクスポートします。
関連項目
『Oracle Product Lifecycle Management User's Guide』または『Oracle Product Information Management Data Librarian User's Guide』のユーザー定義属性に関する項
品目の表示または添付の変更を品目属性ページの属性として表示できます。品目または変更オブジェクト・ページの属性グループ内のリンクとしてファイルを表示するには、既存の品目/添付の変更リストから特定のファイルを選択します。次に、添付属性を列として含める「結果書式」を設定します。これにより、添付へのリンクが検索結果に表示されます。
オブジェクト主キーの値を問い合せ、オブジェクト添付データの情報を取り出す値セットを作成します。
「表示方法」が「添付」に設定された属性を持つ属性グループを作成します。
値セットを属性に関連付けます。
属性グループを品目カタログ・カテゴリに関連付けます。
属性グループを表示する品目ページを作成します。
添付を品目添付リストに追加します。
関連項目: 詳細は、次の各項を参照してください。
品目属性および属性グループの定義
属性の値セットの定義
品目カタログ属性の関連付け
注意: 「表示方法」ドロップダウンに「添付」を表示するには、属性にはNumberデータ型を使用する必要があります。
品目添付を表示する値セットを作成するときに、次の表に示すように、表検証タイプおよびNumberデータ型を選択します。
属性グループ: コンピュータの仕様 | 属性グループ: コンピュータの仕様 | 属性グループ: コンピュータの仕様 | 属性グループ: コンピュータの仕様 |
属性: リリース・ノート | 属性: リリース・ノート | 値セット: 品目添付 | 値セット: 品目添付 |
データ型 | 表示方法 | データ型 | 検証タイプ |
Number | 添付 | Number | 表 |
品目添付を表示する属性の値セットの作成
属性への値セットの関連付け
属性ページに表示される添付の選択
添付ファイルの1つへのリンクを表示する品目属性ページ
ロール・ベースの品目セキュリティを実装するときに、特定の品目属性グループの表示および編集権限を制御する権限を設定できます。特定の権限を付与するロールを割り当てることで、品目の特定の属性グループを表示または編集できるユーザーを制御できます。デフォルトでは、品目ロールの品目の表示権限および品目の編集権限は、品目属性グループ・レベルでは特に制御されない品目属性をユーザーが表示または編集できるかどうかを制御します。つまり、品目セキュリティを実装するときに、各品目属性グループの表示または編集権限を指定する必要はありません。
例: 属性グループ・セキュリティ
会社が仕入先とともにデスクトップ・コンピュータの次世代の新しいマザーボードを設計しているとします。設計の共同作業を改善するために、部門間(内部的)と仕入先および契約製造業者との間(対外的)の両方で、マザーボードに関する品目情報を安全に共有できるようにします。仕入先エンジニアは、特定の品目属性グループ(技術仕様など)の表示のみ可能にする必要があります。仕入先エンジニアは、「市場調査」属性を表示できません。設計マネージャおよびマーケティング・マネージャは、「市場調査」属性を表示および編集でき、デザイン・エンジニアは「市場調査」属性の表示のみ可能です。「キー・メトリック」、「ターゲット市場」および「競合」の3つの「市場調査」属性のセット(属性グループ)があります。
この使用例の属性グループ・セキュリティを実装する手順
アプリケーション開発者職責を選択し、「フォーム機能」フォームにナビゲートして、「市場調査」属性グループの表示および編集権限を制御する権限ごとにフォーム機能を作成します。
開発マネージャ職責を選択し、「設定」ワークベンチにナビゲートします。各「市場調査」関連の属性グループ(「ターゲット市場」など)の「属性グループ詳細」ページで、「データ・セキュリティ」セクションの「参照権限」(「ターゲット市場の表示」など)および「編集権限」(「ターゲット市場の編集」など)を指定します。
マーケティング・マネージャ・ロールおよび設計マネージャ・ロールの「品目ロール詳細」ページで、次の権限を付与します。
ターゲット市場の表示
キー・メトリックの表示
キー・メトリックの表示
競合の表示
ターゲット市場の編集
キー・メトリックの編集
競合の編集
デザイン・エンジニア・ロールについて、次の権限を付与します。
ターゲット市場の表示
キー・メトリックの表示
競合の表示
市場調査権限を仕入先エンジニア・ロールに付与しないでください。
ユーザー定義品目ロールの権限を作成するフォーム機能の定義
表示および編集権限を持つ品目属性グループの定義
特定の品目属性グループ権限を持つマーケティング・マネージャ・ロールの定義
特定の品目属性グループ権限を持たない仕入先エンジニア・ロールの定義
既存の品目ページにユーザー定義関数および処理を追加することで、独自のカスタム・ロジックを定義できます。これにより、ページ全体をカスタマイズする必要がなくなります。
別のアルゴリズムを使用すると、属性値を関数に渡すことで値を計算できます。ボタンまたはリンクとして表示される処理は、関数のトリガー・ポイントになります。ボタンまたはリンクの条件付き表示を決定し、ユーザーの入力に基づいてプロンプトを表示することもできます。変更を属性に保存するときに、関数をトリガーすることもできます(詳細は、付録D: 「品目のユーザー定義属性と品目付加要素の同期」を参照してください)。
ユーザー定義関数は、Java関数、URL関数またはPL/SQL関数です。ユーザー定義関数および処理を設定する前に、次の操作を行う必要があります。
ユーザー定義属性を設定する手順
ユーザー定義品目属性を設定します。必要な品目ページを品目カタログ・カテゴリに関連付けて作成します。
他の属性の関数である属性を決定します。必要な計算(原価、成果、評価の合計など)を行うユーザー定義関数を作成します。
関数/処理を実行可能(または実行不可)のユーザーに対するアクセスの保護および制御が必要な場合は、カスタム権限およびロールを作成します。
関数を実行するボタンまたはリンクのプロンプトを表示または変更する条件を決定します。たとえば、特定の必須属性の値が入力されるまで、ボタンは表示されません。ボタンの名称は、特定の属性の値に応じて変化します。
Java関数: 任意のディレクトリにJavaクラス・ファイルを配置し、このディレクトリをApacheサーブレット・クラスパスに追加します。
PL/SQL関数: カスタム・スキーマでPL/SQLパッケージを実行し、APPSスキーマでこのパッケージのシノニムを作成します。
URL関数: 絶対または相対URLを指定します。
関数のパラメータを設定する場合:
対応する属性が関数に入力パラメータを提供しているか、関数からの戻り値(入力、出力、入力/出力など)を必要としているかに基づいて、各パラメータのパラメータ・タイプを選択します。
関数パラメータの順序を指定します。これは、パラメータが関数またはプロシージャに渡される順序です。たとえば、属性グループ「期間(日数)」を使用して、期間(日数)を計算する必要があります。ここで、期間=終了日–開始日です。
順序 | 属性グループ: 期間(日数) | 属性グループ: 期間(日数) | マッピング属性とパラメータ | Java関数: 期間 | Java関数: 期間 | Java関数: 期間 |
順序 | 属性名 | データ型 | ---------@-------- | パラメータ名 | データ型 | パラメータ・タイプ |
1 | 開始日 | 標準日 | ---------@-------- | Date 1 | Date | 入力 |
2 | 終了日 | 標準日 | ---------@-------- | Date 2 | Date | 入力 |
3 | 期間 | Number | ---------@-------- | 結果 | Integer | 戻り値 |
Javaクラスに存在するJavaメソッドに基づいて期間の関数およびパラメータを設定した後、品目ページで関数をトリガーする処理を作成します。対応する品目カタログ・カテゴリ(コンピュータ・システムなど)の属性グループ・リストにナビゲートし、「更新」処理を選択します。
処理を設定する場合:
処理ボタンまたはリンクを表示するために満たす必要がある特定の条件がある場合は、動的表示制御関数(Javaでのみ記述)を処理に追加します。たとえば、1つまたはすべてのフィールドが空の場合、ユーザーには処理を実行するためのボタンまたはリンクは表示されません。
特定の条件に応じてボタンまたはリンクのラベルを変更する必要がある場合は、動的プロンプト関数(Javaでのみ記述)を処理に追加します。たとえば、「実施原価合計」フィールドが空の場合、ボタン・ラベルは「適用」になります。それ以外の場合、ボタン・ラベルは「変更の適用」になります。
処理を作成した後、関数パラメータを対応する属性にマップします。
「処理詳細」ページのマッピング・セクションには、関数パラメータのマッピング情報が表示されます。関数パラメータをオブジェクトの主キー値(品目オブジェクトのORGANIZATION_ID、INVENTORY_ITEM_IDなど)にマップすることもできます。
重要: 動的プロンプト関数および動的表示制御関数のパラメータも、対応する属性にマップする必要があります。
次の図は、「等級の計算」関数の設定詳細を示しています。関数は、「マザーボード」品目カタログ・カテゴリに属する品目の総合評価を計算するために作成されました。「ベンチマーク評価」属性値はパラメータとして使用されました。
関連項目: 品目属性の設定の詳細は、「品目属性および属性グループの定義」および「品目カタログ属性の関連付け」を参照してください。
関数の定義
関数をトリガーする属性グループに関連付けられた処理
品目属性ページに表示される処理ボタン
ユーザー定義品目属性を表示するには、対応する属性グループを品目カタログ・カテゴリに関連付け、属性グループが表示される品目ページを指定します。
注意: 異なる品目カタログ・カテゴリの品目カタログ全体で同じ属性グループを再使用できます。子カテゴリは、親カテゴリから属性グループを継承します。継承されたデータは編集できません。
属性グループを表示する必要がある品目カタログ階層内の品目カタログ・カテゴリを検討します。
その階層内のすべての品目で属性を表示する必要がある場合のみ、その属性グループを親カテゴリに関連付けます。たとえば、「ベンチマーク評価」属性グループは、「コンピュータ・システム」品目カタログ・カテゴリに関連付けられます。「コンピュータ・システム」カテゴリは、「デスクトップおよびラップトップ」の親カテゴリです。親カテゴリ「コンピュータ・システム」およびその子「デスクトップおよびラップトップ」に属する全品目について、品目ページに「ベンチマーク評価」属性が表示されます。
属性グループを品目カタログ・カテゴリに関連付ける手順
属性グループを、その品目カタログ・カテゴリの「属性グループ」リストに追加します。属性グループを品目または品目改訂に関連付けることができます。
注意: 品目レベル属性はマスター組織にのみ固有です。ただし、品目改訂レベル属性は常に組織固有です。たとえば、「ベンチマーク評価」属性グループは、品目レベル属性グループであり、「デスクトップ仕様」は品目改訂レベルで関連付けられます。品目VI1004は、マスター組織「Visionオペレーション」および「シアトル製造」に割り当てられます。
属性グループの品目ページを定義します。ページで1つ以上の属性グループを指定するか、属性グループごとに個別のページを作成できます。品目ページも親品目カタログ・カテゴリから継承されます。
品目カタログ属性の関連付けと品目ページの作成
次の図では、「デスクトップ」カタログ・カテゴリに5つの品目ページがあります。その1つは、「ベンチマーク評価」属性グループを含む「ベンチマーク評価」ページです。
「品目詳細」ページの属性の品目ページ
ユーザーが品目に添付を追加する場合、必ず添付カテゴリを指定します。品目添付カテゴリは、添付を分類する方法を提供します。この分類は、ビジネス・オブジェクトへの添付の目的を識別し、添付リスト内の検索基準の1つとして使用することもできます。ユーザーが品目カタログ・カテゴリの添付カテゴリを指定せず、その親カタログ・カテゴリから何も継承されない場合は、添付カテゴリ「その他」を使用するオプションが常に提供されます。
注意: 親カタログ・カテゴリから継承される添付カテゴリは、子カタログ・カテゴリ・レベルでは削除できません。
添付カテゴリはシステム管理者によって定義され、E-Business Suiteの様々なアプリケーションで使用できます。ユーザーが定義した添付カテゴリは、すべてのE-Business Suiteアプリケーションで使用できます。このように、添付カテゴリはE-Business Suiteアプリケーション間で共有されるため、新しい添付カテゴリを定義する際はこの点に留意してください。添付カテゴリの使用方法を定義するルールは、各アプリケーションによって独自に定義されます。
「文書カテゴリ」フォームで添付カテゴリを定義できます。新しい添付カテゴリを定義する前に、その添付カテゴリがまだ存在しないことを確認します。すでに存在する場合は、品目カタログ・カテゴリの添付カテゴリを有効にできます。
添付カテゴリの定義
添付カテゴリ(文書カテゴリとも呼ばれます)を定義した後、品目カタログ・カテゴリに関連付けることで品目の添付カテゴリを有効化できます。
すべての品目カタログ・カテゴリは、親カタログ・カテゴリから添付カテゴリを継承します(品目属性を継承するのと同じ方法)。したがって、添付カテゴリを品目カタログ・カテゴリに関連付ける前に、品目カタログで使用されるすべての添付カテゴリのリストを作成します。品目カタログ階層の各ブランチ内の品目カタログ・カテゴリで共通の添付カテゴリを検討します。添付カテゴリをすべての子カタログ・カテゴリに適用できる場合、添付カテゴリを親カタログ・カテゴリに関連付ける必要があります。
添付カテゴリを品目カタログ・カテゴリに関連付けるときに、「開始日」と「終了日」を指定すると、この関連の有効性を指定できます。添付カテゴリの関連に終了日が設定されている場合、そのタイプの添付は、指定した日付より先のカテゴリに属する品目には使用できません。
品目カタログ・カテゴリへの添付カテゴリの関連付け
工程属性を含むように品目カタログの品目テンプレートを定義できます。品目テンプレートを品目カタログ・カテゴリに関連付けた後、品目テンプレートにユーザー定義属性を含めることもできます。品目テンプレートは、品目カタログ階層で使用するために下方向に継承されます。品目カタログ・カテゴリのデフォルト品目テンプレートを指定できます。品目カタログ階層で下方向に継承されるデフォルト属性および値を復元するためにリセットを使用できます。
利点:
デフォルトの工程属性とユーザー定義属性により、品目属性値を指定するプロセスが高速化されます。
異なる品目カタログ・カテゴリまたは品目タイプに属する品目の品目属性値の一貫性が強化されます。たとえば、購入したすべてのコンピュータ・ハード・ドライブ組立品の品目テンプレートを使用できます。
品目テンプレートの設定方法
「設定」ワークベンチで品目テンプレートを作成し、工程属性を指定します。
品目テンプレートを品目カタログ・カテゴリに関連付けます。品目テンプレートは、品目カタログ階層で下方向に継承されます。
品目カタログ・カテゴリのデフォルトの品目テンプレートを指定します。
関連するユーザー定義属性グループの値を品目カタログ・カテゴリに指定します。親カテゴリでテンプレートを定義すると、すべての子カテゴリに同じテンプレートが継承されます。継承されたテンプレートで属性値を変更し、必要に応じて後で継承された値に戻すことができます。
ユーザー定義品目カテゴリ属性の品目テンプレートの更新
品目マスター工程属性の品目テンプレートの作成/更新
品目テンプレートの使用方法
品目の新規作成プロセスで、品目テンプレートを指定するか、品目カタログ・カテゴリ・レベルでデフォルトが設定されている場合はそのデフォルトを使用できます。
品目テンプレートで指定された工程属性値は、未承認品目(新規品目要求が必要な品目)には設定されません。品目の承認後、品目テンプレートを手動で適用する必要があります。
重要: ライフサイクル追跡プロジェクトを品目または品目改訂(あるいはその両方)に関連付ける機能を使用できるのは、Product Lifecycle Managementのライセンスを取得した顧客のみです。Product Information Management Data Librarianのライセンスでは使用できません。
品目ライフサイクルとは、プロジェクト・フェーズの順序です。各フェーズは、次のフェーズに促進する前に必要な一連のタスクと成果物を表します。たとえば、コンピュータ構成部品ライフサイクルのライフサイクル・フェーズは、概念、設計、プロトタイプ、半製品、生産および除・売却になります。Oracle Projectsを使用している場合、プロジェクト・テンプレートまたは既存のプロジェクトに基づいて、品目ライフサイクルをプロジェクトに関連付けることができます。プロジェクト作業計画の最上位タスクをライフサイクル・フェーズにマップできます。
重要: ライフサイクル追跡プロジェクトを使用している場合は、プロジェクト作業計画内で現在のフェーズを設定します。この処理により、品目フェーズが自動的に更新されます。
Oracle Projectsでライフサイクル・フェーズを定義します。ライフサイクル・フェーズの定義の詳細は、『Oracle Projectsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
ライフサイクル・フェーズの定義
各ライフサイクル・フェーズに有効な品目ステータスを指定します。各フェーズのデフォルト品目ステータスを選択できます。品目を次のフェーズに促進すると、デフォルト品目ステータスが品目に自動的に適用されます。これらの品目ステータスにより、品目の工程特性が設定されます(品目が購買可能か、取引可能か、在庫保有可能かどうか、あるいはBOMが許可されているかどうかなど)。たとえば、概念および設計フェーズでは、「無効」のデフォルト・ステータスを指定できるため、在庫または購買で設計品目は取引できません。ただし、半製品および生産フェーズでは、E-Business Suiteで完全に取引可能になるように、デフォルト品目ステータスを「有効」に指定できます。
品目カタログ・カテゴリへのライフサイクルの関連付けの詳細は、次の各項を参照してください。
品目カタログ・カテゴリへのライフサイクルの関連付け
ライフサイクル変更ポリシーの管理
ライフサイクル・フェーズの管理
ライフサイクル・フェーズの有効な品目ステータス
品目ステータス
重要: ライフサイクル追跡プロジェクトを品目または品目改訂(あるいはその両方)に関連付ける機能を使用できるのは、Product Lifecycle Managementのライセンスを取得した顧客のみです。Product Information Management Data Librarianのライセンスでは使用できません。
品目および品目改訂のライフサイクル・フェーズを管理するライフサイクルを作成できます。たとえば、新しい部品の導入を管理するために品目レベルでライフサイクルを保持し、部品改訂プロセスを管理するために別のライフサイクルを保持できます。製造組立品と外注構成部品の管理に異なるライフサイクルを使用できます。
ライフサイクル・フェーズを定義した後、Oracle Projectsでライフサイクルを作成します。ライフサイクルを品目または品目改訂に関連付けるには、「ライフサイクル詳細」ページで「品目に使用可能」を選択する必要があります。Oracle Projectsを使用する場合は、「プロジェクトに使用可能」も選択する必要があります。
ライフサイクル追跡プロジェクトを品目ライフサイクルに関連付ける場合は、プロジェクトまたはプロジェクト・テンプレートを設定するときに次の操作を行います。
ライフサイクルをプロジェクトまたはプロジェクト・テンプレートの作業計画に割り当てます。
ライフサイクル・フェーズを各最上位タスクに割り当てます。
関連項目: ライフサイクルの定義の詳細は、『Oracle Projectsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
ライフサイクルの定義
重要: ライフサイクル追跡プロジェクトを品目または品目改訂(あるいはその両方)に関連付ける機能を使用できるのは、Product Lifecycle Managementのライセンスを取得した顧客のみです。Product Information Management Data Librarianのライセンスでは使用できません。
ライフサイクルを品目カタログ・カテゴリに関連付けると、品目カタログ・カテゴリ内のすべての品目でライフサイクルを使用できるようになります。ライフサイクルは、品目カタログ・カテゴリ階層全体で継承され、子カテゴリは親カテゴリからライフサイクルを継承します。次の図は、「マザーボード」品目の有効なライフサイクルを示しています。
品目カタログ・カテゴリへのライフサイクルの関連付け
品目カタログ・カテゴリに関連付けられたライフサイクルごとに、「変更ポリシーの定義」の説明に従って変更ポリシーを定義できます。変更が許可されるかどうか、または変更オーダーによってのみ変更が可能かどうかを、品目のライフサイクル・フェーズごとに指定できます。
管理者は、品目カタログ・カテゴリの品目変更ポリシーを定義および更新できます。これらの品目変更ポリシーは、品目の属性、添付および関連を変更する時期と方法を定義するルールを決定します。たとえば、数百の仕様を持つエンジンを製造する会社で、異なる開発フェーズに別の品目変更ポリシーを定義できます。エンジンが概念または設計フェーズにある場合、正式な承認なしで属性の多くを変更でき、ライフサイクル・ポリシーにあまり制限を持たせないようにできます。エンジンがプロトタイプ・フェーズに進むと、すべての属性、添付および関連の変更を会社で厳密に管理し、全変更について変更オーダーを必須とすることができます。その後、エンジンが生産フェーズに入ると、会社はエンジン生産のすべての面を厳密に管理できます。
品目変更ポリシーを定義すると、会社は次のことを実行できます。
品目ライフサイクルの特定のライフサイクル・フェーズで品目変更が許可されるかどうかを指定します。
各ライフサイクル・フェーズで品目に対して許可される変更のタイプ(属性、添付、関連)を指定します。
特定のライフサイクル・フェーズで、品目に対して特定の変更を行うために変更オーダーが必要かどうかを指定します。
注意: 親カタログ・カテゴリから継承された変更ポリシーは、子カタログ・カテゴリ・レベルで編集できません。品目の変更ポリシーを定義しない場合、デフォルトですべてのライフサイクル・フェーズにおいて変更が許可されます。品目変更ポリシーが有効になるのは、品目が承認された後のみです。
「変更ポリシーの更新: 属性」(「変更ポリシーの更新: 関連」または「変更ポリシーの更新: 添付」)ページで、適切な属性グループ(「関連」または「添付カテゴリ」)、および特定のフェーズに適用する変更ポリシーを選択します。有効な変更ポリシーは次のとおりです。
許可済
未許可
変更オーダー必須
ライフサイクル変更ポリシーの設定
注意: 属性または添付の変更ポリシーを設定する前に、まず属性グループまたは添付カテゴリを品目カタログ・カテゴリに関連付ける必要があります。
新規品目要求は、新規品目の定義および承認を経路指定できるワークフロー・プロセスです。新規品目を作成すると、基本属性、ユーザー定義属性、AMLのような品目の様々な側面を、組織内の様々な担当者がワークフロー・プロセスを使用して定義できます。定義経路および承認経路は、新規品目要求フローで結合できます。
新規品目要求(NIR)は変更カテゴリです。特定のビジネス・プロセスに適した様々なタイプの新規品目要求が存在します。各タイプのNIRでは、ユーザーはNIR番号生成関数、デフォルト担当者タイプおよび担当者を指定できます。特定の採番プリフィクスを持ち、品目カテゴリ・レベルのロールを持つ担当に割り当てられる外注構成部品のNIRタイプを作成できます。
新規品目要求タイプの定義
特定のNIRタイプを作成した後、管理者は、関連付けられるNIR関連属性のような追加情報を割り当てることができます。このような属性の例には、「原価影響」、「実施原価」などがあります。これらの属性グループは、「品目カタログ属性の関連付け」と同様に、異なるページに編成できます。
新規品目要求タイプのユーザー定義属性の定義
NIRタイプで最も重要な機能の1つは、ワークフローを関連付けられることです。管理者は、ワークフロー・ステップを追加し、ワークフローが実行されるNIRのステータスを指定してから、ワークフロー・テンプレートのリストからワークフローを選択して割り当てることができます。管理者は、ステップ番号、ワークフローが開始されるNIRプロセスのステータスを指定した後、ワークフロー・テンプレートからワークフローを選択して関連付ける必要があります。
新規品目要求に割り当てられるワークフロー・テンプレートの定義については、このマニュアルの後半の「ワークフロー・テンプレートの定義」の項で説明しています。通常、NIRワークフローは定義および承認ワークフローです。次の図でNIRワークフローの例を説明します。
NIRワークフローの例
ワークフロー・テンプレートをNIRタイプに関連付けた後、NIRのカテゴリ関連を指定する必要があります。
特定の新規品目要求タイプをカテゴリに関連付けるには、カテゴリ詳細にナビゲートし、「新規品目要求」ページで「新規品目」要求タイプを指定する必要があります。
「ワークフロー/承認」セクションで、新規品目要求のライフサイクル・フェーズごとにワークフロー・プロセス中に属性を入力する必要がある担当者を指定できます。たとえば、新規品目要求がオープン・フェーズにあり、ワークフロー内の1人が作成対象の新規品目に関連付けられた一部の技術仕様を担当し、もう1人が新規品目の安全基準に関する詳細を提供する必要があるとします。この場合は、適切な担当が新規品目の全側面を定義するために必要な情報を追加できるように、技術仕様および安全基準に関連する属性グループを関連付けるようにします。
NIRは変更であるため、ステータス・タイプが設定されます。次の表に示すように、特定のワークフロー・タイプのみが、指定したNIRステータス・タイプに対して許可されます。
NIRステータス・タイプ | 有効なワークフロー・タイプ |
オープン | 定義 |
Approval/Review」 | 定義と承認、または承認 |
その他 | 一般 |
品目カタログ・カテゴリへの新規品目要求の関連付け
定義ステップへの品目属性グループの関連付け
指定したカテゴリについて、ユーザーが品目を作成するときに、品目番号と摘要が自動的に生成されます。次のように、様々な品目番号および摘要の生成方法がサポートされています。
生成済順序
品目要求採番方法が生成済順序の場合、ここで指定した順序生成ルールに基づいて、すべての品目番号要求が自動的に生成されます。プリフィクス、開始番号、増分およびサフィクスを指定できます。
注意: 順序生成は、品目摘要生成には適用されません。品目番号生成にのみ適用されます。
生成済関数
品目要求採番/摘要方法が生成済関数の場合、品目カタログ・カテゴリ内の新規品目の番号/摘要はすべて、カスタム関数に基づいて自動的に生成されます。品目番号/摘要を生成済関数として指定する場合は、使用する関数を選択し、品目番号/摘要に含めるユーザー定義属性に関数パラメータをマップします。新規品目を作成すると、品目番号/摘要の生成に使用するユーザー定義属性を入力するように求めるプロンプトが表示されます。
注意: この品目番号/摘要生成方法を使用する前に、カスタム関数を定義しておく必要があります。
親から継承
品目要求採番/摘要生成方法が親から継承される場合、品目の品目番号/摘要は、親品目カタログ・カテゴリと同じ方法を使用して生成されます。
注意: 品目カタログ・カテゴリのすべてのサブカテゴリには、親から継承され、子レベルで上書きされる番号/摘要スキームがデフォルトで存在します。
ユーザー入力
品目要求採番/摘要方法がユーザー入力の場合、ユーザーは新規品目の番号または摘要を手動で入力する必要があります。
品目番号生成
品目番号生成の設定
ユーザー定義関数を使用して自動変更番号生成を設定するには、次のステップを実行します。
ヘッダー・タイプを更新します。
「番号作成」ドロップダウン・リストから「生成済関数」を選択します。
関数を関連付けます。
関数パラメータを属性に関連付けます。
摘要生成の例
基準テンプレートは、頻繁に使用する検索基準を保存する方法を提供し、基本的には特定の属性および属性値の保存済リストとして機能します。管理者が作成する基準テンプレートは、すべてのユーザーが使用でき、品目の検索を迅速に処理するため、ユーザーは検索基準の指定および頻繁な品目検索の実行に要する時間を節約できます。
ユーザーは私用目的で基準テンプレートを作成することもできます。実際には、ユーザーと管理者の両方が特定の品目カタログ・カテゴリのデフォルト基準テンプレートを定義すると、ユーザー定義基準テンプレートが優先されます。
基準テンプレートにはユーザー定義属性が含まれるため、常に品目カタログ・カテゴリのコンテキストで定義する必要があります。必要な数の基準テンプレートを定義し、最もよく使用されるものをデフォルト基準テンプレートとして表示することもできます。
次の図は、「拡張検索」ページを示しています。このページで、品目カタログ・カテゴリ「コンデンサ」の基準テンプレートを定義します。一般的なユーザーは、共通属性のリストから開始して、品目カタログ・カテゴリ「コンデンサ」を使用するときに検索できます。ここでは、特に「コンデンサ電圧」や「コンデンサ値」のような属性を指定します。属性を追加した後、検索の範囲をさらに制限する演算子および値を指定できます。
品目カタログ検索基準の定義
結果書式を使用すると、品目カタログ・カテゴリごとに検索結果ビューを事前定義できます。これらのビューを使用すると、検索によって返される品目ごとに異なる属性のセットを表示できます。管理者とユーザーの両方が結果書式を作成できます。管理者が作成した結果書式は、すべてのユーザーが使用できます。ユーザーが作成した結果書式は、作成したユーザーのみが使用できます。必要な数の結果書式を定義し、最もよく使用されるものをデフォルト結果書式として表示することもできます。
品目について一般的なユーザーが表示する共通情報をリストすると、結果書式を定義できます。たとえば、品目カタログ・カテゴリ「コンデンサ」の場合、「品目名」、「摘要」、「品目ステータス」、あるいは「容量値」や「許容範囲」などの他の重要な品目属性を選択できます。
インポート書式は、スプレッドシートを使用してアプリケーションにインポートされる品目カタログ・カテゴリ内の基本属性およびユーザー定義属性(工程属性は除く)を識別します。工程属性はインポートできません。ただし、インポート書式で品目テンプレートおよび品目ステータスを指定できます。品目テンプレートと品目ステータスの両方を使用すると、品目のインポート時に工程属性を設定できます。
基本品目属性は次のとおりです。
品目名
品目カタログ・カテゴリ
摘要
基準単位
ライフサイクル
ライフサイクル・フェーズ
品目ステータス
詳細摘要
品目と品目改訂の両方のインポート書式を定義できます。インポート書式は、複数行の属性グループの値をインポートすることもできます。
テンプレート・ファイルの作成は、2つの基本ステップで構成されます。
テンプレート・ レイアウトの設計 - ワープロ・アプリケーションの書式設定機能を使用して、ファイルをRTFとして保存します。
テンプレート・レイアウトのマークアップ - XMLパブリッシャ簡易タグを挿入します。
テンプレートを作成するには、既存のシード済データ定義を作成または使用し、変更テンプレート・ファイルを対応するデータ定義ファイルに関連付ける(または割り当てる)必要があります。たとえば、変更オーダー・テンプレート・ファイルがある場合は、変更オーダー・データ定義ファイルに関連付けます。
テンプレートを作成する場合、データ定義を割り当て、RTFをアップロードする必要があります。システムでは7つのシード済要約テンプレートを使用できます。これらは更新できません。まず、特定の言語と地域の組合せのテンプレート・ファイルを1つアップロードします。このファイルはデフォルト・テンプレート・ファイルになります。追加のテンプレート・ファイルをアップロードする場合またはデフォルト・テンプレート・ファイルを変更する場合は、「テンプレートの表示」ページを使用します。
テンプレートを作成する手順
XMLパブリッシャ管理者職責を使用して、「テンプレート」ページにナビゲートします。
「テンプレートの作成」ボタンを選択します。
次の情報を指定します。
名称
テンプレートの簡単な名称を入力します。
コード
製品短縮名および付加の末尾を使用して、テンプレート・コードを割り当てます。
アプリケーション
テンプレートの作成中に、値リストから適切なアプリケーションを選択します。このアプリケーションは、データ定義のアプリケーションと同じである必要があります。変更テンプレートの場合、サポートされるアプリケーションは「設計」です。
データ定義
値リストから製品のデータ定義を選択します。Oracle Product Lifecycle Managementには、7つのデータ定義(懸案、アイディア、変更要求、変更オーダー、新規品目要求、添付承認、添付レビュー)がシードされています。たとえば、懸案レポートテンプレートの場合は、「懸案」のシード済データ定義を選択します。これが懸案レポートで使用できるテンプレートになります。値リストから入力テンプレート・タイプ(RTF、PDFまたはXSL-FO)を選択します。
開始日
テンプレートが有効になる日付を入力します。
終了日
テンプレートを無効にするには、終了日を入力します。
サブテンプレート
サブテンプレートの場合は、チェックボックスを選択します。
注意: サブテンプレートは他のテンプレートで参照されますが、単独では実行できません。
ファイル
RTFまたはPDFテンプレート・レイアウト・ファイルをアップロードするには、「ブラウズ」ボタンを使用します。
言語
値リストからテンプレート言語を選択します。「テンプレートの表示」ページから、言語テンプレート・ファイルをテンプレート定義に追加します。
地域
値リストから言語地域を選択します。
重要: テンプレート定義の作成後、「アプリケーション」、「コード」および「タイプ」の各フィールドは更新できなくなります。「テンプレートの表示」ページからテンプレートを更新できます。
テンプレート・ファイルで、レポートの生成中にXMLパブリッシャで印刷する品目情報を参照するために、簡易XMLタグを含めることができます。
RTFテンプレートを使用して「マザーボード品目」のレポートを生成するXML入力ファイルの例を次に示します。
詳細は、次のマニュアルを参照してください。
Oracle XML Publisherユーザーズ・ガイド’
XML Publisher Feature Listing
品目カタログ・カテゴリへのレポート・テンプレートの関連付け
レポート・テンプレートを品目カタログ・カテゴリに関連付けると、品目カタログ・カテゴリ内のすべての品目でこれらのテンプレートを使用できるようになります。レポート・テンプレートは、品目カタログ・カテゴリ階層全体で継承され、子カテゴリは親カテゴリからレポート・テンプレートを継承します。次の図は、「マザーボード」品目の有効なレポート・テンプレートを示しています。
注意: レポート・テンプレートを関連付ける方法の詳細は、『Oracle Product Lifecycle Management User's Guide』の品目カタログ・カテゴリへのレポート・テンプレートの関連付けに関する項を参照してください。
品目には多数の相互参照を設定できます。相互参照の例は、顧客部品番号、置換/先行品目番号などです。管理者は、ビジネス・ニーズに基づいて独自の相互参照タイプを定義できます。ユーザー定義フレックスフィールドおよび値セットを各相互参照タイプに関連付けることができます。相互参照タイプには、有効にするか無効にするかを制御する有効日が設定されます。
相互参照タイプの定義