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Oracle Solaris Studio 12.2 インストールガイド
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  インストールの準備

2.  Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアのインストール

Oracle Solaris Studio ソフトウェアのインストール

ゾーンへのインストール

代替ルートディレクトリへのインストール

複数システムへのインストール

グラフィカルユーザーインタフェースのインストーラを使用した Oracle Solaris Studio のインストール

GUI インストーラによるインストール

GUI インストーラを使用した実行時ライブラリのみのインストール

GUI インストーラによるインストール

非 GUI インストーラを使用した Oracle Solaris Studio のインストール

非 GUI インストーラによるインストール

非 GUI インストーラを使用した実行時ライブラリのみのインストール

非 GUI インストーラによるインストール

必要な Oracle Solaris OS パッチのインストール

開発ツールとマニュアルページ用の環境変数の設定

Oracle Solaris Studio 12.2 IDE の起動

3.  Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアのアンインストール

4.  トラブルシューティング

A.  インストーラ、アンインストーラ、install_patches ユーティリティーのコマンド行オプション

B.  スワップ空間の追加

C.  Oracle Solaris 12.2 のコンポーネントとパッケージ

D.  パッチの識別番号と説明

E.  Oracle Solaris Studio 12.2 コンポーネントのバージョン番号

索引

Oracle Solaris Studio ソフトウェアのインストール

Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアと必要な OS パッチを単一ユーザーシステムにインストールできます。また、このソフトウェアと OS パッチを、同じアーキテクチャーのクライアントシステムが使用するサーバーにインストールした後に、OS パッチを、サーバー上の Oracle Solaris Studio ソフトウェアにアクセスする各クライアントシステムにインストールすることもできます。


ヒント - ネットワークからのインストールには相当な時間がかかるため、可能であれば、ソフトウェアをインストールする予定の各システムにインストールバンドルのコピーを作成し、インストーラをローカルで実行してください。


ゾーンへのインストール

ソフトウェアを Solaris 10 システムのゾーンにインストールするには、そのゾーンでインストーラを実行します。大域ゾーンでインストールを行い、ソフトウェアをそのゾーンのみで使用できるようにするには、GUI インストーラの「現在のゾーンのみでインストールする」チェックボックスのチェックマークを付けるか、非 GUI インストーラの起動時に --current-zone-only オプションを指定します。

代替ルートディレクトリへのインストール

代替ルートディレクトリを使用してソフトウェアをインストールする場合は、非 GUI インストーラを --use-alternative-root directory オプションとともに使用します。

複数システムへのインストール

ソフトウェアを複数システムにインストールするには、GUI インストーラを起動するときに --recordstate_file.xml オプションを使用してインストールを記録できます。これにより、非 GUI インストーラで --state state_file.xml オプションを指定して、インストールを繰り返すことができます。

グラフィカルユーザーインタフェースのインストーラを使用した Oracle Solaris Studio のインストール

グラフィカルユーザーインタフェース (Graphical User Interface、GUI) のインストーラを使用すれば、インストールディレクトリと、インストールする Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアをコンポーネント単位で選択できます。GUI インストーラを起動するときの有効なコマンド行オプションの一覧については、「GUI インストーラのコマンド行オプション」を参照してください。

GUI インストーラを使用するには、Java 2 ソフトウェア開発キット (JDK) 5 Update 3 が必要です。

GUI インストーラによるインストール

  1. 現在スーパーユーザー (root) になっていない場合は、次のように入力してスーパーユーザーになります。
    su
    Password: root-password
  2. インストーラがあるディレクトリで、次のように入力してインストーラを起動します。
    ./SolarisStudio12.2-OS-platform-pkg-ML.sh
  3. 「システム分析」ページに次の情報が示されます。
    • システムに必要な OS パッチがない場合。

      これらのパッチをインストールする必要がある場合は、次の方法でインストールできます。

      • 「詳細情報」をクリックしてから、「install_patches.sh を今すぐ実行」をクリックします。

      • Oracle Solaris Studio のインストール後に、install_patches.sh ユーティリティーをコマンド行から実行します。

      install_patches.sh ユーティリティーを起動するときの有効なコマンド行オプションの一覧については、install_patches.sh ユーティリティーのコマンド行オプション」を参照してください。

      サーバーの Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアを使用するクライアントシステムには、install_patches.sh ユーティリティーを使用して、必要な OS パッチもインストールする必要があります。詳細については、「必要な Oracle Solaris OS パッチのインストール」を参照してください。

    • IDE、dbxtool、DLight、およびパフォーマンスアナライザの実行に必要な JDK 6 Update 13 がシステムにインストールされていない場合。これらのツールを使用する予定がある場合は、http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html から必要な JDK をダウンロードできます。

  4. 「Oracle Solaris Studio インストーラ」ページでは、インストールする Oracle Solaris Studio ソフトウェアのコンポーネントを選択できます。
    1. ソフトウェアのすべてのコンポーネントをインストールするには、「次へ」をクリックします。
    2. インストールするソフトウェアコンポーネントを選択する場合は、「ユーザー定義」をクリックします。「インストールをカスタマイズ」ダイアログボックスには、コンポーネントの一覧が表示され、インストール済みのコンポーネントはインストール済みであることが示されます。インストールしないコンポーネントについては、そのチェックボックスのチェックマークを外します。「OK」をクリックし、「次へ」をクリックします。

    注 - 実行時ライブラリのみをインストールする場合は、インストーラの起動時に、--libraries-only オプションが指定されている必要があります (「GUI インストーラを使用した実行時ライブラリのみのインストール」を参照)。


  5. 「Oracle Solaris Studio のインストール」ページで、次の操作を実行します。
    1. ソフトウェアをデフォルトのインストールディレクトリ /opt にインストールしない場合は、別のインストールディレクトリを指定します。すでにインストールされている Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアコンポーネントがある場合、インストーラは同じディレクトリに追加のコンポーネントのみをインストールします。
    2. デフォルトでは、インストーラは、Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアとマニュアルページへのシンボリックリンクを /usr/bin ディレクトリと /usr/share/man ディレクトリに作成します。以前の Sun Studio リリースへのシンボリックリンクが /usr/bin/usr/share/man にすでに存在する場合、Oracle Solaris Studio 12.2 へのリンクによってそのシンボリックリンクは置き換えられます。シンボリックリンクを作成しない場合や、以前のリリースへのリンクを置き換えない場合は、「/usr/bin にシンボリックリンクを作成」チェックボックスのチェックマークを外します (Oracle Solaris Studio 12.2 へのリンクがすでにインストールされている場合、チェックボックスは表示されません)。
    3. ゾーンがあるシステムでインストーラを実行している場合は、「Oracle Solaris Studio ソフトウェアを現在のゾーンのみにインストールする」チェックボックスが表示されます。デフォルトでは、インストーラはソフトウェアを現在のゾーンのみにインストールします。ソフトウェアをすべてのゾーンにインストールする場合は、このチェックボックスのチェックマークを外します。大域ゾーンでインストーラを実行する場合、現在のゾーンのみでインストールを実行すると、インストールされた製品は大域ゾーンのみに表示されます。
    4. 「次へ」をクリックします。
  6. 「サマリー」ページで、インストールするコンポーネントの一覧が正しいこと、およびシステムにインストールのための十分な空き容量があることを確認します。次に、「インストール」をクリックしてインストールを起動します。
  7. インストールが完了すると、「セットアップ完了」ページが表示されます。「完了」をクリックしてインストーラを終了します。
  8. インストールが終了すると Web ブラウザが開き、Sun Online Account を使用して Oracle Solaris Studio のライセンスを Sun Inventory に登録することが求められます。登録は必須ではありませんが、登録するとお使いの製品情報を Sun Inventory 内で整理することが可能になり、Sun からタイムリーな情報が提供されます。この Oracle Solaris Studio のライセンスはローカルのサービスタグデータベースにも登録されます (このサービスが利用可能な場合)。
  9. Oracle Solaris Studio 12.2 をクライアントシステムから使用する場合は、サーバーにある Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアとマニュアルページにアクセスするための PATHMANPATH を各クライアントシステムに設定します (「開発ツールとマニュアルページ用の環境変数の設定」を参照)。
  10. Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアをシングルユーザーシステムにインストールした場合は、次のように入力して、Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアのツールおよびマニュアルページへのアクセス設定が必要かどうかを確認します。
    /usr/bin/version
    1. /usr/bin/version: not found というメッセージが表示されるか、以前のバージョンの Sun Studio ソフトウェアが報告された場合は、「開発ツールとマニュアルページ用の環境変数の設定」 の、Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェア用の PATH および MANPATH の設定の説明を参照してください。
    2. Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアが報告された場合、PATHMANPATH を設定する必要はありません。

GUI インストーラを使用した実行時ライブラリのみのインストール

GUI インストーラを使用して、Oracle Solaris Studio 実行時ライブラリのみをインストールすることができます。


注 - インストーラを実行してライブラリのみをインストールする場合、最初にアンインストーラを実行してライブラリをアンインストールしないと、後でインストーラを実行して追加のコンポーネントをインストールすることはできません。


GUI インストーラによるインストール

  1. 現在スーパーユーザー (root) になっていない場合は、次のように入力してスーパーユーザーになります。
    su
    Password: root-password
  2. インストーラがあるディレクトリで、次のように入力してインストーラを起動します。
    ./SolarisStudio12.2-OS-platform-pkg-ML.sh --libraries-only
  3. 「Oracle Solaris Studio インストーラ」ページで、「次へ」をクリックします。
  4. ライブラリをデフォルトのインストールディレクトリ /opt にインストールしない場合は、「Oracle Solaris Studio のインストール」ページで異なるインストールディレクトリを指定します。
  5. 「サマリー」ページで、システムにインストールのための十分な空き容量があることを確認します。次に、「インストール」をクリックしてインストールを起動します。
  6. インストールが完了すると、「セットアップ完了」ページが表示されます。「完了」をクリックしてインストーラを終了します。

非 GUI インストーラを使用した Oracle Solaris Studio のインストール

非 GUI インストーラは、デフォルトで、Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアのすべてのコンポーネントを、メッセージを表示せずにデフォルトのインストールディレクトリにインストールします。インストーラを --installation-location directory オプションを使用して起動すると、選択したディレクトリにすべてのコンポーネントをインストールすることができます。インストーラを --libraries-only オプションを使用して起動すると、実行時ライブラリのみをインストールできます (「非 GUI インストーラを使用した実行時ライブラリのみのインストール」を参照)。非 GUI インストーラを起動するときの有効なコマンド行オプションの一覧については、「非 GUI インストーラのコマンド行オプション」を参照してください。

非 GUI インストーラによるインストール

  1. スーパーユーザー (root) になっていない場合は、次のように入力してスーパーユーザーになります。
    su
    Password: root-password
  2. インストーラがあるディレクトリで、次のように入力してインストーラを起動します。
    ./SolarisStudio12.2-OS-platform-pkg-ML.sh --non-interactive
  3. インストーラはメッセージを表示せずに動作し、インストールが完了するとプロンプトを返します。インストーラはログファイルをディレクトリ /root/.nbi/logs に書き込みます。
  4. Oracle Solaris Studio 12.2 をクライアントシステムから使用する場合は、サーバーにある Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアとマニュアルページにアクセスするための PATHMANPATH を各クライアントシステムに設定します (「開発ツールとマニュアルページ用の環境変数の設定」を参照)。
  5. Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアをシングルユーザーシステムにインストールした場合は、次のように入力して、Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアのツールおよびマニュアルページへのアクセス設定が必要かどうかを確認します。
    /usr/bin/version
    1. /usr/bin/version: not found というメッセージが表示されるか、以前のバージョンの Sun Studio ソフトウェアが報告された場合は、「開発ツールとマニュアルページ用の環境変数の設定」 の、Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェア用の PATH および MANPATH の設定の説明を参照してください。
    2. Oracle Solaris Studio 12.2 ソフトウェアが報告された場合、PATHMANPATH を設定する必要はありません。

非 GUI インストーラを使用した実行時ライブラリのみのインストール

非 GUI インストーラを使用して、Oracle Solaris Studio 実行時ライブラリのみをインストールすることができます。


注 - インストーラを実行してライブラリのみをインストールする場合、最初にアンインストーラを実行してライブラリをアンインストールしないと、後でインストーラを実行して Oracle Solaris Studio ソフトウェアをインストールすることはできません。


非 GUI インストーラによるインストール

  1. スーパーユーザー (root) になっていない場合は、次のように入力してスーパーユーザーになります。
    su
    Password: root-password
  2. インストーラがあるディレクトリで、次のように入力してインストーラを起動します。
    ./SolarisStudio12.2-OS-platform-pkg-ML.sh --non-interactive --libraries-only
  3. インストーラはメッセージを表示せずに動作し、インストールが完了するとプロンプトを返します。インストーラはログファイルをディレクトリ /root/.nbi/logs に書き込みます。