1. Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアの概要
A. Oracle VM Server for SPARC 物理から仮想への変換ツール
Oracle VM Server for SPARC P2V ツールの概要
Oracle VM Server for SPARC P2V ツールのインストール
B. Oracle VM Server for SPARC Configuration Assistant
C. Logical Domains Manager の検出
D. Logical Domains Manager での XML インタフェースの使用
Oracle VM Server for SPARC P2V ツールパッケージは、「ターゲットシステムの制御ドメインにのみ」インストールして構成する必要があります。パッケージをソースシステムにインストールする必要はありません。その代わりに、ターゲットシステムの /usr/sbin/ldmp2v スクリプトを単にソースシステムにコピーします。
Oracle VM Server for SPARC P2V ツールを実行する前に、以下の条件が満たされていることを確認します。
ソースシステムに、次の Flash ユーティリティーパッチがインストールされている。
Solaris 8 OS の場合: パッチ ID 109318-34 以降
Solaris 9 OS の場合: パッチ ID 113343-06 以降
ターゲットシステムが、次のいずれかの OS で Logical Domains 1.1 以降を実行している。
Oracle Solaris 10 10/08 OS
Oracle Solaris 10 5/08 OS と適切な Logical Domains 1.1 パッチ
ゲストドメインが、Oracle Solaris 10 5/08 OS 以降を実行している。
ソースシステムが、Solaris 8 OS 以降を実行している。
これらの必要条件のほかに、NFS ファイルシステムがソースシステムとターゲットシステムの両方で共有されるように構成する必要があります。このファイルシステムは、root が書き込みできるようにしてください。ただし、共有ファイルシステムを使用できない場合は、ソースシステムとターゲットシステムの両方でソースシステムのファイルシステムダンプ出力を格納できる大きさのローカルファイルシステムを使用します。
Oracle VM Server for SPARC P2V ツールのバージョン 2.0 には、次の制限事項があります。
UFS ファイルシステムのみがサポートされています。
プレーンディスク (/dev/dsk/c0t0d0s0)、Solaris Volume Manager のメタデバイス (/dev/md/dsk/dNNN)、および VxVM のカプセル化された起動ディスクのみが、ソースシステムでサポートされます。
P2V プロセス中に、それぞれのゲストドメインに存在できるのは単一の仮想スイッチと仮想ディスクサーバーのみです。P2V 変換の後で、仮想スイッチと仮想ディスクサーバーをドメインに追加できます。
VxVM ボリュームのサポートは、カプセル化された起動ディスクの rootvol、swapvol、usr、var、opt、および home ボリュームに制限されます。これらのボリュームの元のスライスは、起動ディスクに存在している必要があります。P2V ツールは、Solaris 10 OS 上の Veritas Volume Manager 5.x をサポートします。ただし、P2V ツールを使用して、VxVM を使用する Solaris 8 および Solaris 9 オペレーティングシステムを変換することもできます。
ゾーンが構成されている Solaris 10 システムを変換することはできません。