JavaScript is required to for searching.
ナビゲーションリンクをスキップ
印刷ビューの終了
Oracle VM Server for SPARC 2.0 リファレンスマニュアル
search filter icon
search icon

ドキュメントの情報

システム管理

ldm(1M)

ldmconfig(1M)

ldmd(1M)

ldmp2v(1M)

virtinfo(1M)

拡張ライブラリ関数

ライブラリのインタフェースとヘッダー

ldmd

- Logical Domains Manager デーモン

形式

/opt/SUNWldm/bin/ldmd

機能説明

ldmd デーモンは Logical Domains Manager と呼ばれます。これは、論理ドメインの作成および管理に使用される、ldm コマンド用のデーモンプログラムです。Logical Domains Manager は、サーバーごとに 1 つだけ存在できます。ldmd デーモンは、サービスプロセッサ (Service Processor、SP) により作成される初期ドメインである、制御ドメイン上で実行されます。制御ドメインの名前は primary です。

論理ドメインとは、独自のオペレーティングシステム、リソース、識別情報を単一システム内に持つ個別の論理グループです。各論理ドメインは、サーバーの電源の再投入を必要とせずに、作成、削除、再構成、および再起動を単独で行うことができます。セキュリティー上の理由から、論理ドメインを使用してさまざまなアプリケーションを異なるドメインで動作させて、アプリケーションの独立性を維持することができます。

SMF プロパティー

svcadm コマンドで、次のプロパティーを変更できます。

ldmd/autorecovery_policy

自動回復ポリシーを指定します。このプロパティーには、次の値のいずれかを指定できます。

  • autorecovery_policy=1 自動保存構成が、対応する実行中の構成よりも新しい場合に、警告メッセージをログに記録します。これらのメッセージは、ldmd SMF ログファイルに記録されます。ユーザーは、構成の回復を手動で実行する必要があります。これはデフォルトのポリシーです。

  • autorecovery_policy=2 自動保存構成が、対応する実行中の構成よりも新しい場合に、通知メッセージを表示します。この通知メッセージは、毎回の Logical Domains Manager の再起動後に最初に ldm コマンドが発行されたときに、いずれかの ldm コマンドの出力になります。ユーザーは、構成の回復を手動で実行する必要があります。

  • autorecovery_policy=3 自動保存構成が、対応する実行中の構成よりも新しい場合に、構成を自動的に更新します。この処理により、次の電源再投入時に使用される SP 構成が書き換えられます。この構成は、制御ドメインに保存されている、より新しい構成で更新されます。この処理は、現在実行中の構成には影響を与えません。この処理は、次の電源再投入時に使用される構成にのみ影響します。新しい構成が SP 上で保存され、次回システムで電源再投入を実行したときに起動されるというメッセージも記録されます。これらのメッセージは、ldmd SMF ログファイルに記録されます。

ldmd/incoming_migration_enabled

xmpp_enabledtrue に設定されている場合、別のシステムからこのシステムへのゲストドメインの移行を有効にします。デフォルト値は true です。

ldmd/outgoing_migration_enabled

xmpp_enabledtrue に設定されている場合、このシステムから別のシステムへのゲストドメインの移行を有効にします。デフォルト値は true です。

ldmd/xmpp_enabled

ldmd XMPP サーバーが他社製の管理アプリケーションからの構成要求を待機できるようにします。また、2 つのシステム間の移行を調整するために、ldmd デーモンが別のシステム上の ldmd デーモンと通信できるようにします。デフォルト値は true です。

属性

次の属性の説明については、attributes(5) マニュアルページを参照してください。

属性型
属性値
使用条件
SUNWldm
インタフェースの安定性
未確定

関連項目

svcs(1)drd(1M)ldm(1M)ldmad(1M)svcadm(1M)vntsd(1M)attributes(5)smf(5)

注意事項

ldmd サービスは、サービス管理機能 (Service Management Facility、SMF) により管理され、svc:/ldoms/ldmd:default サービス識別子を使用します。smf(5) マニュアルページを参照してください。

svcadm コマンドを使用して、再起動の有効化、無効化、または要求などの管理操作をこのサービスで実行します。svcs コマンドを使用してサービスの状態をクエリーします。

ldmd SMF プロパティーについては、『Oracle VM Server for SPARC 2.0 管理ガイド』を参照してください。