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Oracle® JRockit Mission Controlリリース・ノート
リリース4.1
B61447-02
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3 既知の問題

この章では、JRockit Mission Control Clientに存在する既知の問題を示します。

次の各項で、既知の問題について説明します。

3.1 Linuxでのフライト・レコーダ・ビューのメニュー・アイテムに関する問題

Linuxでは、「フライト・レコーダ・コントロール」ビューのコンテキスト・メニューに関する問題が発生することがあります。一部のメニュー・アイテム(「フライト記録の開始...」など)が適切に機能しないことがあります。メニュー・アイテムを選択してもダイアログ・ボックスが開かず、例外が記録されます。

この問題は、「フライト・レコーダ・コントロール」ビューをすでに開いた状態で、JVMブラウザで接続を右クリックして、「フライト・レコーダ・コントロール」ビューのメニュー・アイテムを選択したときにのみ発生します。先に開いていた「フライト・レコーダ・コントロール」ビューが壊れ、コンテキスト・メニューを使用できなくなります。この問題はWindowsでは発生しません。

回避策:

「フライト・レコーダ・コントロール」ビューをいったん閉じてから、再び開きます。次の2つのいずれかの方法で開くことができます。

3.2 フライト・レコーダ・ビューで大きいフォントを使用する際の問題

フォント・サイズを200%として指定した場合、画面解像度が1680 x 1050より低いと、フライト・レコーダの「メモリー」→「概要」タブに全部のデータを表示できません。

フォント・サイズが200%の場合、フライト・レコーダの「イベント・グラフ」のテキストが重なることもあります。タイム・スタンプ(列)とスレッド名(行)のテキストが重なることがあります。

回避策:

画面解像度を高くします。

3.3 JVMの障害発生時にNullPointerExceptionが発生する

JVMでフライト記録を開始した後にJVMに障害が発生すると、次のようなエラー・メッセージが表示されることがあります。

記録中に内部エラーが発生しました: java.lang.NullPointerException"

NullPointerExceptionのスタック・トレースは、コンソール・ログで確認できます。

3.4 プロキシ設定による内部ヘルプ・ブラウザの障害

プロキシに関連する問題によって、内部ヘルプ・ブラウザの障害が発生することがあります。

回避策:

プリファレンスを変更して、外部ヘルプ・ブラウザを使用します。「ウィンドウ」→「プリファレンス」を選択し、「ヘルプ」を選択します。ヘルプ・コンテンツを開くドロップダウン・リストで外部ブラウザを使用を選択します。

3.5 Linuxでヘルプ・コンテキストを設定するオプションを使用できない

一部のLinuxプラットフォームでは、ヘルプ・コンテキスト・ダイアログを設定するオプションがありません。

3.6 フライト・レコーダの待機時間データに関する問題

一定期間のフライト記録を調査する際に、その記録自体よりも長く続くイベントが表示されることがあります。

調査した記録に対して、選択した期間内に終了するすべてのイベントが表示されます。この期間内に終了するイベントのうち、記録よりも長いものは、記録より前に開始された可能性があります。

回避策:

この問題を回避するには、記録を開始する際に、他にアクティブなフライト記録がないことを確認します。

3.7 MBeanの公開

JRockit JDKではoracle.jrockit.managementドメイン下にMbeanが公開され、管理コンソールでアクセスできます。

3.8 Solaris 10で中国語ロケールを使用するとJRockit Mission Controlがクラッシュする

64-bit Solaris 10 Update 2以降で中国語ロケール(zh_CN.UTF-8)を使用しているJava GUIアプリケーションを実行すると、障害が発生してコア・ダンプが生成される場合があります。http://bugs.sun.com/bugdatabase/view_bug.do?bug_id=6901233にてSun bug 6901233を参照してください。

回避策:

Sunのバグ報告の最後にリストされた関連のあるSolaris 10パッチを適用します。GUIモードでのOracle JRockit Mission ControlまたはOracle JRockit Real Timeのインストールが失敗する場合は、回避策として、コンソール・モード(-mode=console)の使用を検討してください。

3.9 サーバー側のメタデータから生成された文字列が翻訳されない

JRockit管理コンソールのトリガー・ウィザードに表示される属性メタデータなどの一部の文字列は、サーバーで生成されます。このような情報はJRockit Mission Controlでローカライズされません。

3.10 LinuxでGUI文字列が切り捨てられる場合がある

Linuxでは通常、テキストのレイアウトおよび表示にPangoライブラリが使用されます。1.14.9-3より古いバージョンでは、GUI文字列が切り捨てられる場合があります。

libpng (PNG参照ライブラリ)のバージョンが12.so.0.44.0よりも古い場合、JRockit Mission Control Clientでタイトルが切り捨てられて表示されることがあります。

3.11 Mozillaパスを設定しないとLinuxの「ようこそ」ページが空白になる

一部のLinux構成では、「ヘルプ」ページおよび「ようこそ」ページが適切に表示されるように、環境変数でライブラリ・パスとMozillaホームを設定する必要があります。次のように設定します。

export MOZILLA_FIVE_HOME=/usr/lib64/firefox-xxx 
export LD_LIBRARY_PATH=$MOZILLA_FIVE_HOME:$LD_LIBRARY_PATH

3.12 JRockit Mission Control ClientがX-Win32でサポートされない

X-Win32を使用してLinuxで実行されているJRockit Mission Control Clientに接続しないでください。X-Win32でのSWTの問題により、操作不能なスクロール・バーが表示されます。

3.13 一部のRCP文字列がローカライズされない

GUIの一部の文字列はローカライズされません。これは主に、リッチ・クライアント・プラットフォームからのフレームワーク文字列(CloseClose AllおよびExitなどの文字列)に影響があります。

回避策:

EclipseホームページのBabelプロジェクトから、必要な言語のEclipse用のローカライゼーション・パックをダウンロードしてください。

http://download.eclipse.org/technology/babel/babel_language_packs/galileo.php

missioncontrolフォルダで言語パックを解凍し、JRockit Mission Controlを再起動します。

3.14 Mission Controlの終了時に旧バージョンのlibpangoによってJVMがクラッシュする

Linuxシステムで、1.14より古いバージョンのlibpangoを使用している場合、JRockit Mission Controlを終了する際にJVMがクラッシュする場合があります。

回避策:

libpangoをバージョン1.1.4以上にアップグレードします。

3.15 フライト・レコーダのコンテキスト・メニューの「表示可能列」を利用できない場合がある

コンテキスト・メニューでの最初のクリック(右クリック)が、表見出しのクリックである場合は、記録が開いている間、その特定の表でメニュー・コマンド「表示可能列」は利用できません。コンテキスト・メニューでの最初のクリックが、表の行のクリックである場合、記録を閉じるまで、その特定の表でこの問題は発生しません。


注意:

これは表に対する最初のアクションが表の列の右クリックで、それと同時に、列の表示を変更しようとする場合にのみ問題になります。表内をクリックまたは列見出しを左クリックした場合、予定どおりに動作します。