用途
lsrestore
コマンドは、リストア・リクエストをリストする場合に使用します。このリクエストは、スケジューラへの配信待ちになります。
前提条件
リストアを特権モードで実行するように指定している場合、またはネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)でアクセスされるホストにファイルをリストアする場合、restore
コマンドを使用するには、特権ユーザーとしてのファイルシステムのリストア実行(perform file system restores as privileged user)権を備えている必要があります。それ以外の場合は、自分によるファイルシステムのリストア実行(perform restores as self)権を備えている必要があります。
構文
lsrestore::=
lsrestore [ --long/-l | --detail/-d | { --short/-s [ --oneperline/-1 ] } ]
[ --position/-x ] [ --noheader/-H ] [ --raw/-R ] [ --catalog/-C ]
[ --listrestorerequests ] [ restore-item ]...
意味
長い形式でリストア・リクエスト・データが表示されます。
リストアに使用するバックアップに関する詳細なデータが表示されます。
短い形式のリストア・リクエスト・データが表示されます。このアイテムはデフォルトです。
--short
オプションとともに使用して、1行に1つのアイテムを表示します。
--detail
オプションとともに使用して、テープにおけるバックアップの位置を表示します。
データが列ヘッダーなしで表示されます。
RAWリストア・リクエスト、すなわち、Oracle Secure Backupカタログを利用しないリストア・リクエストのみが表示されます。デフォルトではlsrestore
により、すべてのリストア・リクエストがリストされます。
Oracle Secure Backupカタログを使用するリストア・リクエストのみが表示されます。--catalog
を指定すると、RAWリストア・リクエストは表示されません。デフォルトではlsrestore
により、すべてのリストア・リクエストがリストされます。
リコール対象のボリュームがリストされます。
リストア・リクエストのアイテム番号を指定します。リストア・リクエストのアイテム番号を表示するには、lsrestore
をオプションなしで実行します。
出力
表2-15で、lsrestore
コマンドの出力について説明します。
表2-15 lsrestoreの出力
列 | 意味 |
---|---|
Item # |
1から始まる連番で、リストア・ジョブに割り当てられるもの |
Data saved from |
バックアップされたデータのホストとパス |
Restore data to |
リストアするデータのホストとパス |
Host |
データのバックアップ元のホストの名前、またはホストがリストア先にしようとしているホストの名前 |
Path |
オペレーティング・システムのファイルシステムにおけるデータの位置 |
Priority |
リストア・ジョブの優先度 |
Created |
ボリューム・セットの作成日 |
File number |
リストアするバックアップのファイル番号 |
Device |
リストア操作に使用するデバイスの名前 |
Backup ID |
リストアするバックアップのバックアップID |
Volume ID |
リストア操作に使用するボリュームのボリュームID |
Volume tag |
リストア操作に使用するボリュームのバーコード |
File section |
リストアするバックアップ・セクション |
Position |
テープにおけるバックアップ・データの位置 |
例
例2-69 リストア・リクエストのリスト
例2-69では、長い形式でリストア・リクエストをすべてリストしています。
ob> lsrestore --long 1: Data saved from: Host: brhost2 Path: /data/backup Restore data to: Host: brhost3 Path: /tmp Priority: 100 Created: 2008/12/02.12:37:07 File number: 1 Device: tape1 Backup ID: 1 Volume ID: VOL000003 Volume tag: ADE203 File section: 1 Position: 000000000009