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Oracle Secure Backupリファレンス
リリース10.3
B56062-01
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mkpni

用途

mkpniコマンドは、既存ホストに優先ネットワーク・インタフェース(PNI)を定義する場合に使用します。1つのホストに対して指定可能なPNIの数に制限はありません。

PNIは、バックアップまたはリストアの対象となるデータを送信するために必要となるネットワーク・インタフェースです。ネットワークでは、クライアントとそのクライアントのかわりにバックアップまたはリストアを実行するサーバーとの間に複数の物理的な接続を持つことができます。たとえば、2つのホストの間で、イーサネット接続と光ファイバ分散データ・インタフェース(FDDI)接続の両方を使用できます。PNIを使用すると、クライアントごとに、サーバーのどのネットワーク・インタフェースが必要かを指定できます。

mkpniコマンドは、IPv6をサポートするすべてのプラットフォーム上で、Internet Protocol v4(IPv4)、Internet Protocol v6(IPv6)、およびIPv4/IPv6が混在する環境をサポートしています。


関連項目:

関連コマンドについては、「優先ネットワーク・インタフェース用コマンド」を参照してください。

前提条件

mkpniコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)権を備えている必要があります。

構文

mkpni::=

mkpni --interface/-i server-ipname
{ --client/-c client-hostname[,client-hostname]... }
server-hostname

意味

--interface/-i server-ipname

指定したクライアントが、server-hostnameで指定したサーバーと通信を行うときに使用するIPアドレスまたはDNS名を指定します。

--client/-c client-hostname[,client-hostname]...

server-hostnameと通信を行うときにserver-ipnameを使用するクライアントを1つ以上指定します。client-hostnameには、サーバーから見たクライアントのホスト名またはインターネット・アドレスを指定します。ホスト名は、mkhostコマンドで作成したホスト名である必要があります。

server-hostname

サーバー・ホストの名前を指定します。

例2-89 PNIの定義

この例では、クライアント・ホストosbsvr1およびbrhost3がサーバーbrhost2との通信でIPアドレス192.0.2.1を使用するよう指定するPNIを定義しています。

ob> mkpni --interface 192.0.2.1 --client osbsvr1,brhost3 brhost2
ob> lspni
brhost2:
    PNI 1:
        interface:          192.0.2.1
        clients:            osbsvr1, brhost3