1. Oracle Solaris Cluster の管理の概要
2. Oracle Solaris Cluster と RBAC
5. グローバルデバイス、ディスクパス監視、およびクラスタファイルシステムの管理
7. クラスタインターコネクトとパブリックネットワークの管理
SPARC: ノードで OpenBoot PROM (OBP) を表示する
グローバルクラスタ上の非投票ノードのプライベートホスト名を追加する
グローバルクラスタ上の非投票ノードのプライベートホスト名を変更する
グローバルクラスタ上の非投票ノードのプライベートホスト名を削除する
既存の Oracle Solaris Cluster の論理ホスト名リソースで使用されている論理ホスト名を変更する
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをクラスタノードからアンインストールする
Oracle Solaris Cluster SNMP イベント MIB の作成、設定、および管理
SNMP ホストがノード上の SNMP トラップを受信できるようにする
非クラスタモードで起動したノードから Solaris Volume Manager メタセットを取得する
Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェア構成を保存する
Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェア構成を再作成する
11. Oracle Solaris Cluster ソフトウェアとファームウェアのパッチ
ゾーンクラスタに関するほかの管理作業 (ゾーンパスの移動、アプリケーションを実行するためのゾーンクラスタの準備、ゾーンクラスタの複製など) を実行できます。これらのコマンドは、必ずグローバルクラスタの投票ノードから実行してください。
注 - グローバルクラスタ内の投票ノードからのみ実行する Oracle Solaris Cluster コマンドは、ゾーンクラスタには使用できません。 各種ゾーンでのコマンドの有効な使用方法については、Oracle Solaris Cluster の該当するマニュアルページを参照してください。
表 9-2 そのほかのゾーンクラスタ作業
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グローバルクラスタ上に構成されているゾーンクラスタは、特定の 1 つのゾーンクラスタを削除することも、ワイルドカードを使用してすべてのゾーンクラスタを削除することもできます。構成されていないゾーンクラスタは、削除できません。
phys-schost# clresourcegroup delete -F -Z zoneclustername +
注 - この手順は、グローバルクラスタノードから実行されます。この手順をゾーンクラスタのノードから実行するには、ゾーンクラスタノードにログインし、コマンドの「-Z zonecluster」を省略します。
phys-schost# clzonecluster halt zoneclustername
phys-schost# clzonecluster uninstall zoneclustername
phys-schost# clzonecluster delete zoneclustername
例 9-11 グローバルクラスタからのゾーンクラスタの削除
phys-schost# clresourcegroup delete -F -Z sczone +
phys-schost# clzonecluster halt sczone
phys-schost# clzonecluster uninstall sczone
phys-schost# clzonecluster delete sczone
ファイルシステムをゾーンクラスタにエクスポートするには、直接マウントまたはループバックマウントを使用します。
ゾーンクラスタでは、次の直接マウントがサポートされます。
UFS
Vxfs
QFS スタンドアロン共有ファイルシステム
(データセットとしてエクスポートされた) ZFS
ゾーンクラスタでは、次のループバックマウントを管理できます。
UFS
Vxfs
QFS スタンドアロン共有ファイルシステム
QFS 共有ファイルシステム
UFS 上の PxFS
Vxfs 上の PxFS
ファイルシステムをゾーンクラスタに追加する手順は、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「ゾーンクラスタにファイルシステムを追加する」を参照してください。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順では、長形式の Oracle Solaris Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。
phys-schost# clresource delete -F -Z zoneclustername fs_zone_resources
phys-schost# clresource delete -F fs_global_resources
-F オプションを指定すると、前もって無効にしていないリソースも含め、指定したリソースがすべて強制的に削除されるため、このオプションは注意して使用してください。すべての指定リソースが、ほかのリソースのリソース関係設定から削除されるため、クラスタ内のサービスが失われることがあります。削除されていない依存リソースは、無効な状態やエラー状態になる可能性があります。詳細は、clresource(1CL) のマニュアルページを参照してください。
ヒント - 削除したリソースのリソースグループがあとで空になると、そのリソースグループを安全に削除できます。
phys-schost# clzonecluster configure zoneclustername
phys-schost# clzonecluster configure zoneclustername
clzc:zoneclustername> remove fs dir=filesystemdirectory
clzc:zoneclustername> commit
ファイルシステムのマウントポイントは、dir= で指定します。
phys-schost# clzonecluster show -v zoneclustername
例 9-12 ゾーンクラスタ内の高可用性ファイルシステムの削除
この例は、sczone というゾーンクラスタ内に構成された、マウントポイントディレクトリ ( /local/ufs-1) のあるファイルシステムを削除する方法を示しています。リソースは hasp-rs で、そのタイプは HAStoragePlus です。
phys-schost# clzonecluster show -v sczone ... Resource Name: fs dir: /local/ufs-1 special: /dev/md/ds1/dsk/d0 raw: /dev/md/ds1/rdsk/d0 type: ufs options: [logging] ... phys-schost# clresource delete -F -Z sczone hasp-rs phys-schost# clzonecluster configure sczone clzc:sczone> remove fs dir=/local/ufs-1 clzc:sczone> commit phys-schost# clzonecluster show -v sczone
例 9-13 ゾーンクラスタ内の高可用性 ZFS ファイルシステムの削除
この例は、HAzpool という ZFS プール内の ZFS ファイルシステムを削除する方法を示しています。このファイルシステムは、sczone ゾーンクラスタ内に構成されており、リソースは hasp-rs で、そのタイプは SUNW.HAStoragePlus です。
phys-schost# clzonecluster show -v sczone ... Resource Name: dataset name: HAzpool ... phys-schost# clresource delete -F -Z sczone hasp-rs phys-schost# clzonecluster configure sczone clzc:sczone> remove dataset name=HAzpool clzc:sczone> commit phys-schost# clzonecluster show -v sczone
ストレージデバイス (SVM ディスクセット、DID デバイスなど) をゾーンクラスタから削除することが可能です。この手順は、ゾーンクラスタからストレージデバイスを削除する場合に実行します。
phys-schost# clresource delete -F -Z zoneclustername dev_zone_resources
phys-schost# clzonecluster show -v zoneclustername ... Resource Name: device match: <device_match> ...
phys-schost# clzonecluster configure zoneclustername clzc:zoneclustername> remove device match=<devices_match> clzc:zoneclustername> commit clzc:zoneclustername> end
phys-schost# clzonecluster reboot zoneclustername
phys-schost# clzonecluster show -v zoneclustername
例 9-14 SVM ディスクセットをゾーンクラスタから削除する
この例は、sczone というゾーンクラスタに構成された apachedg という SVM ディスクセットを削除する方法を示しています。apachedg ディスクセットのセット番号は 3 です。このデバイスは、クラスタに構成された zc_rs のリソースにより使用されます。
phys-schost# clzonecluster show -v sczone ... Resource Name: device match: /dev/md/apachedg/*dsk/* Resource Name: device match: /dev/md/shared/3/*dsk/* ... phys-schost# clresource delete -F -Z sczone zc_rs phys-schost# ls -l /dev/md/apachedg lrwxrwxrwx 1 root root 8 Jul 22 23:11 /dev/md/apachedg -> shared/3 phys-schost# clzonecluster configure sczone clzc:sczone> remove device match=/dev/md/apachedg/*dsk/* clzc:sczone> remove device match=/dev/md/shared/3/*dsk/* clzc:sczone> commit clzc:sczone> end phys-schost# clzonecluster reboot sczone phys-schost# clzonecluster show -v sczone
例 9-15 DID デバイスをゾーンクラスタから削除する
この例は、DID デバイス d10 および d11 を削除する方法を示しています。このデバイスは、sczone というゾーンクラスタに構成されています。このデバイスは、クラスタに構成された zc_rs のリソースにより使用されます。
phys-schost# clzonecluster show -v sczone ... Resource Name: device match: /dev/did/*dsk/d10* Resource Name: device match: /dev/did/*dsk/d11* ... phys-schost# clresource delete -F -Z sczone zc_rs phys-schost# clzonecluster configure sczone clzc:sczone> remove device match=/dev/did/*dsk/d10* clzc:sczone> remove device match=/dev/did/*dsk/d11* clzc:sczone> commit clzc:sczone> end phys-schost# clzonecluster reboot sczone phys-schost# clzonecluster show -v sczone
完全に確立されたクラスタ構成からグローバルクラスタノードを切り離す前に、そのノードから Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをアンインストールするには、この手順を実行します。 この手順では、クラスタに存在する最後のノードからソフトウェアをアンインストールできます。
注 - クラスタにまだ結合されていない、あるいはまだインストールモードであるノードから Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをアンインストールする場合、この手順を使用してはいけません。その代わりに、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをアンインストールしてインストール問題を解決する」に進みます。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Oracle Solaris Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。
表 8-2 を参照してください。
注 - この手順を続ける前に、clnode remove を使用してクラスタ構成からノードを削除します。
phys-schost# claccess allow -h hostname
ノードの認証リストに追加するノードの名前を指定します。
または、clsetup(1CL) ユーティリティーを使用できます。手順については、「ノードを認証ノードリストに追加する」を参照してください。
phys-schost# clzonecluster uninstall -F zoneclustername
具体的な手順は、「ゾーンクラスタを削除する」を参照してください。
SPARC ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
# shutdown -g0 -y -i0ok boot -x
x86 ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
# shutdown -g0 -y -i0 ... <<< Current Boot Parameters >>> Boot path: /pci@0,0/pci8086,2545@3/pci8086,1460@1d/pci8086,341a@7,1/ sd@0,0:a Boot args: Type b [file-name] [boot-flags] <ENTER> to boot with options or i <ENTER> to enter boot interpreter or <ENTER> to boot with defaults <<< timeout in 5 seconds >>> Select (b)oot or (i)nterpreter: b -x
Java ES 製品のレジストリに Oracle Solaris Cluster ソフトウェアがインストールされたという記録が含まれていると、Java ES のインストーラは Oracle Solaris Cluster のコンポーネントを灰色で表示し、再インストールを許可しません。
次のコマンドを実行します。ver は Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール元である Java ES ディストリビューションのバージョンです。
# /var/sadm/prod/SUNWentsysver/uninstall
uninstall コマンドの使用については、『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Installation Guide for UNIX』の第 8 章「Uninstalling」を参照してください。
アンインストールしたノードが、Fibre Channel インタフェースを使用する記憶装置デバイスに接続されている場合は、終端処理は必要ありません。
ヒント - ループバックファイルインターフェース (lofi) デバイスを使用する場合、Java ES アンインストーラが自動的に /.globaldevices という lofi ファイルを削除します。グローバルデバイス名前空間の lofi への移行に関する詳細は、「グローバルデバイス名前空間を移行する」を参照してください。
ここでは、clnode remove コマンドを実行したときに出力される可能性があるエラーメッセージとその対処方法について説明します。
次のエラーメッセージは、削除したグローバルクラスタノードに、vfstab ファイルから参照されているクラスタファイルシステムがまだあることを示しています。
Verifying that no unexpected global mounts remain in /etc/vfstab ... failed clnode: global-mount1 is still configured as a global mount. clnode: global-mount1 is still configured as a global mount. clnode: /global/dg1 is still configured as a global mount. clnode: It is not safe to uninstall with these outstanding errors. clnode: Refer to the documentation for complete uninstall instructions. clnode: Uninstall failed.
このエラーを修正するためには、「Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをクラスタノードからアンインストールする」に戻って、その手順を繰り返す必要があります。 手順 7 コマンドを再度実行する前に、このStep 7が正しく行われているか確認してください。
次のエラーメッセージは、削除したノードが依然としてデバイスグループにリストされていることを示しています。
Verifying that no device services still reference this node ... failed clnode: This node is still configured to host device service " service". clnode: This node is still configured to host device service " service2". clnode: This node is still configured to host device service " service3". clnode: This node is still configured to host device service " dg1". clnode: It is not safe to uninstall with these outstanding errors. clnode: Refer to the documentation for complete uninstall instructions. clnode: Uninstall failed.
削除する Sun Cluster 3.1 または 3.2 ソフトウェアをインストールまたはアップグレードする際に installer プログラムを使用しなかった場合、そのソフトウェアバージョンで使用するアンインストールスクリプトは存在しません。 代わりに、次の手順を実行してソフトウェアをアンインストールします。
注 - Oracle Solaris Cluster 3.3 ソフトウェアは installer プログラムによってインストールされるため、次の手順はそのバージョンのソフトウェアには適用されません。
# cd /directory
# scinstall -r
# mv /var/sadm/install/productregistry /var/sadm/install/productregistry.sav
この節では、Simple Network Management Protocol (簡易ネットワーク管理プロトコル、SNMP) イベント Management Information Base (管理情報ベース、MIB) を作成、設定、および管理する方法を説明します。またこのセクションでは、Oracle Solaris Cluster SNMP イベント MIB を有効化、無効化、および変更する方法も説明します。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアでは現在、イベント MIB という MIB を 1 つサポートしています。SNMP マネージャーソフトウェアがクラスタイベントをリアルタイムでトラップします。有効な場合、SNMP マネージャー はトラップ通知を clsnmphost コマンドによって定義されているすべてのホストに自動的に送信します。MIB には、最新の 50 イベントの読み取り専用のテーブルが保持されます。クラスタは多数の通知を生成するので、重要度が warning 以上のイベントだけがトラップ通知として送信されます。この情報は、リブートが実行されると消失します。
SNMP イベント MIB は、sun-cluster-event-mib.mib ファイルで定義されており、/usr/cluster/lib/mib ディレクトリにあります。この定義を使用して、SNMP トラップ情報を解釈できます。
イベント SNMP モジュールのデフォルトのポート番号は 11161 で、SNMP トラップのデフォルトのポートは 11162 です。これらのポート番号は、共通エージェントコンテナのプロパティーファイル (/etc/cacao/instances/default/private/cacao.properties) を変更することによって変更できます。
Oracle Solaris Cluster SNMP イベント MIB の作成、設定、および管理には、次の作業が含まれます。
表 9-3 作業マップ: Oracle Solaris Cluster SNMP イベント MIB の作成、設定、および管理
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この手順では、SNMP イベント MIB を有効化する方法を説明します。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Oracle Solaris Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。
phys-schost-1# clsnmpmib enable [-n node] MIB
有効にするイベント MIB がある node を指定します。ノード ID またはノード名を指定できます。このオプションを指定しないと、デフォルトで現在のノードが使用されます。
有効にする MIB の名前を指定します。この場合、MIB 名は event にしてください。
この手順では、SNMP イベント MIB を無効化にする方法を説明します。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Oracle Solaris Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。
phys-schost-1# clsnmpmib disable -n node MIB
無効にするイベント MIB がある node を指定します。ノード ID またはノード名を指定できます。このオプションを指定しないと、デフォルトで現在のノードが使用されます。
無効にする MIB の種類を指定します。この場合、event を指定してください。
この手順では、SNMP イベント MIB のプロトコルを変更する方法を説明します。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Oracle Solaris Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。
phys-schost-1# clsnmpmib set -n node -p version=value MIB
変更するイベント MIB がある node を指定します。ノード ID またはノード名を指定できます。このオプションを指定しないと、デフォルトで現在のノードが使用されます。
MIB で使用する SNMP プロトコルのバージョンを指定します。value は次のように指定します。
version=SNMPv2
version=snmpv2
version=2
version=SNMPv3
version=snmpv3
version=3
サブコマンドが適用される単数または複数の MIB の名前を指定します。この場合、event を指定してください。このオペランドを指定しない場合は、デフォルトのプラス記号 (+) がサブコマンドで使用されます (すべての MIB を意味します)。MIB オペランドを使用する場合は、ほかのコマンドラインオプションの後ろに、スペース区切りリストで MIB を指定します。
この手順では、ノード上の SNMP ホストを、MIB のトラップ通知を受信するホストのリストに追加する方法を説明します。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Oracle Solaris Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。
phys-schost-1# clsnmphost add -c SNMPcommunity [-n node] host
ホスト名とともに使用される SNMP コミュニティー名を指定します。
ホストを public 以外のコミュニティーに追加する場合は、コミュニティー名 SNMPcommunity を指定してください。add サブコマンドを -c オプションなしで使用すると、このサブコマンドは public をデフォルトのコミュニティー名として使用します。
指定されたコミュニティー名が存在しない場合、このコマンドはそのコミュニティーを作成します。
クラスタ内の SNMP MIB に対するアクセス権を付与されている SNMP ホストの node の名前を指定します。ノード名またはノード ID を指定できます。このオプションを指定しないと、デフォルトで現在のノードが使用されます。
クラスタ内の SNMP MIB に対するアクセス権が付与されたホストの名前、IP アドレス、または IPv6 アドレスを指定します。
この手順では、ノード上の SNMP ホストを、MIB のトラップ通知を受信するホストのリストから削除する方法を説明します。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Oracle Solaris Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。
phys-schost-1# clsnmphost remove -c SNMPcommunity -n node host
指定のノードから指定の SNMP ホストを削除します。
SNMP ホストを削除する SNMP コミュニティーの名前を指定します。
構成から削除される SNMP ホストの node の名前を指定します。ノード名またはノード ID を指定できます。このオプションを指定しないと、デフォルトで現在のノードが使用されます。
構成から削除されるホストの名前、IP アドレス、または IPv6 アドレスを指定します。
指定の SNMP コミュニティー内のすべてのホストを削除するには、-c オプション付きの host に正符号 (+) を使用します。すべてのホストを削除するには、host に正符号 + を使用します。
この手順では、ノード上の SNMP ユーザー構成に SNMP ユーザーを追加する方法を説明します。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Oracle Solaris Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。
phys-schost-1# clsnmpuser create -n node -a authentication \ -f password user
SNMP ユーザーが追加されるノードを指定します。ノード ID またはノード名を指定できます。このオプションを指定しないと、デフォルトで現在のノードが使用されます。
ユーザーの承認に使用する認証プロトコルを指定します。認証プロトコルの値は SHA または MD5 です。
SNMP ユーザーパスワードを含むファイルを指定します。新しいユーザーを作成する際にこのオプションを指定しないと、コマンドはパスワードを求めるプロンプトを表示します。このオプションは、add サブコマンドとだけ有効です。
ユーザーパスワードは、次の形式で、独立した行の上に指定します。
user:password
パスワードには次に示す文字または空白文字を含めることはできません。
; (セミコロン)
: (コロン)
\ (バックスラッシュ)
\n (復帰改行)
追加する SNMP ユーザーの名前を指定します。
この手順では、ノード上の SNMP ユーザー構成から SNMP ユーザーを削除する方法を説明します。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Oracle Solaris Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。
phys-schost-1# clsnmpuser delete -n node user
SNMP ユーザーが削除されるノードを指定します。ノード ID またはノード名を指定できます。このオプションを指定しないと、デフォルトで現在のノードが使用されます。
削除する SNMP ユーザーの名前を指定します。