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Oracle® iPlanet Web Server リリースノート
Release 6.1 SP16
E23160-03
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2 既知の問題点

この章では、Oracle iPlanet Web Server 6.1 SP16 がリリースされた時点での重要な既知の問題および制限を一覧表示します。

問題は次のグループに分かれています。

2.1 Oracle iPlanet Web Server 6.1 の一般的な問題

Table 2-1 に、一般的な既知の問題を示します。

Table 2-1 一般的な既知の問題

問題 ID 説明

6496339

(Windows 2003 のみ) Web Server 6.1 SP6 で、lganalyz.exe アプリケーションエラーによりレポート作成が失敗する。

回避方法:

  1. Web サーバーマシンにログインします。

  2. WSinstall\bin\https\httpadmin\bin に移動します。

  3. flexanlg util コマンドを実行して、レポートを取得します。たとえば、次のようにします。C:/Sun/WEBSER~1.1/extras/flexanlg/flexanlg -F -n jwsoffice -x -iC:/Sun/WEBSER~1.1/HTTPS-~2/logs/access -c hnrfeuok -t s5m5h10 -l c+5h5 -p ctl

注:

  • 上記のコマンドはひと続きの行で入力してください。

  • jwsoffice を、使用しているホスト名または IP アドレスに置き換えます。出力を HTML ファイルにエクスポートして、ブラウザを使用してそれを表示することもできます。flexanlg ユーティリティーの詳細については、 Sun Java System Web Server 6.1 SP12 Administrator's Guideを参照してください。

6553259

Web Server 6.1 SP8 を JDK 6 を使用して実行すると、それよりも古いバージョンの JDK を使用して実行した場合とは異なる順序で検索コレクション名 (チェックボックス) が検索ページに表示される。

6198559

JES3: Linux での Web サーバーのパッチアップグレードで、誤ったアンインストール通知が表示される。

4988370

6413819

HP-UX 11.0 プラットフォームで、特定の状況で内容が更新されない。

HP-UX オペレーティングシステムには、ファイルアクセス用に 2 つのキャッシュ領域「ページキャッシュ」および「バッファーキャッシュ」がある。一般に、アプリケーションが mmap 関数を実行すると、ファイルはページキャッシュにマップされる。

ただし現在のところ、PRIVATE オプションを指定して mmap が実行されても、オペレーティングシステムが「ページキャッシュ」と「バッファーキャッシュ」の間でデータを同期することはない。ファイルをコピーする場合でも、オペレーティングシステムがキャッシュされたデータを更新するのは、「バッファーキャッシュ」内に限られる。

回避方法: テキストエディタを使用して、毎回内容を更新します。

6404983

管理 GUI を使用して LDAP サーバーからユーザーおよびグループを検索すると失敗する。

回避方法: この機能を動作させるには、Red Hat AS 3.0 Update 1-uname -r: 2.4.21-9.ELsmp をインストールします。

5060906

インデックスファイルのない保護されていないディレクトリに対して、承認ダイアログボックスが表示される。

追加情報: ディレクトリに index.htmlindex.jsphome.html などのインデックスファイルがないと、ACL 認証が有効な場合に、このディレクトリが保護されていなくても、読み取りおよび書き込み権限を持つすべてのユーザーがリストへのアクセスを拒否されます。

回避方法: 6.1 の以前の動作に戻すには、匿名ユーザーにリスト権限が許可されるように、デフォルトの ACL を変更します。次のように変更します。

allow (read, execute, info, list) user = "anyone"

6590899

Web サーバーが起動時に JDK 1.5 の初期化に失敗する。

回避方法

起動スクリプトに次のように設定します。

LDR_CNTRL=MAXDATA=0xB0000000@DSA; export LDR_CNTRL


2.2 Oracle iPlanet Web Server 6.1 の管理の問題

Table 2-2 に、管理における既知の問題を示します。

Table 2-2 管理における既知の問題

問題 ID 説明

6922055

6.1 SP12 以降 - 管理 GUI で検索の「有効」チェックボックスをオフにできない

JDK 1.6 を Web Server 6.1 SP12 以降で使用している場合は、「仮想サーバーの検索」タブの「有効」オプションを無効にできません。チェックボックスをオフにし、「了解」をクリックして変更を保存し、設定が正常に更新されたと通知された場合でも、このオプションは有効なままになります。

回避方法: 管理 GUI を使用して検索を無効にする代わりに、instance/config/server.xml ファイルを編集して、検索 Web アプリケーションの enabled="true"enabled="false" に変更します。

6543821

6531819

待機ソケットを削除、またはそのポート番号を変更してサーバーを再起動または再構成した場合、サーバーが古い待機ソケットを閉じることができない。オペレーティングシステムはそのポートでの接続を受け入れ続けるが、サーバーはそのポートでの要求に対応しない。

回避方法: 古い待機ソケットを閉じ、サーバーを停止して再起動します。

6301761

Mozilla 1.4 および Firefox 1.0.6 で、ACL アプレットのロードに失敗する。

6021151

HttpServerAdmin を使用して JNDI リソースを作成する際、LDAP ドメイン名にコンマが含まれていると問題が発生する。

回避方法: HttpServerAdmin でプロパティー内の「,」をエスケープするには、エスケープ文字として「\\」を使用します。Windows プラットフォームでは「\」を使用します。

プロパティー java.naming.provider.url=ldap://localhost:389/ou=loggingQueues, ou=tms,ou=services,ou=abc で、「,」は次に示すようにエスケープします。

-property java.naming.provider.url=ldap://localhost:389/ou=loggingQueues \\,ou=tms\\,ou=services\\,ou=abc

5035129

RedHat Linux Advance Server 3.0 上で WS 6.1 SP2 Admin を使用して、Directory Server の user/group/ou を管理できない。

4650456

マルチバイト文字を使用すると、「View Access」および「View Error」が正しく機能しない。

4652585

分散管理を有効にすると、ローカルの管理ユーザーが無効になる。

回避方法: 分散管理のグループ内に、デフォルトの管理ユーザー名でユーザーを作成します。

新規に作成した LDAP 管理ユーザーには、Web サーバーの管理ユーザーと同じパスワードを設定する必要があります。

4725683

ログファイルの日付スタンプが、ローカルのタイムゾーンになっていないため、正しくない日付が表示される。

回避方法: ログファイル名の拡張子の日付をログエントリの日付にする場合は、23:59 でログファイルがローテーションするようにサーバーを設定します。

4761960

Web Server 6.0 SP4: SASL および匿名バインドを使用すると、分散管理を有効にできない。

回避方法: SSL 対応のディレクトリサーバーに匿名バインドを使用しないでください。

4841310

.htaccess で認証すると、REMOTE_USER 変数を取得できない。

回避方法: .htaccess ファイルを使用可能にすると、サーバーはリソースを提供する前に、.htaccess ファイルを確認します。サーバーはリソースと同じディレクトリおよびそのディレクトリの親ディレクトリで .htaccess ファイルを検索します。この検索はドキュメントのルートまで続けられます。たとえば「Primary Document Directory」が /sun/server/docs に設定されているときに、クライアントが /sun/server/docs/reports/index.html を要求すると、サーバーは /sun/server/docs/reports/.htaccess および /sun/server/docs/.htaccess.htaccess ファイルを確認します。

サーバーの「Addtional Document Directories」および「CGI Directory」機能で、管理者は代わりのドキュメントルートを定義できます。代わりのドキュメントルートが存在すると、.htaccess ファイルの処理に影響します。たとえば、サーバーの「Primary Document Directory」が /sun/server/docs に設定されていて、CGI プログラムが /sun/server/docs/cgi-bin/program.cgi にあるとします。

CGI を「File Type」として有効にした場合、クライアントが CGI プログラムに要求を発行すると、サーバーは /sun/server/docs/.htaccess/sun/server/docs/cgi-bin/.htaccess の両方の内容を評価します。

しかし、「CGI Directory」として /sun/server/docs/cgi-bin を設定すると、サーバーは /sun/server/docs/cgi-bin/.htaccess は検査しますが、/sun/server/docs/.htaccess は検査しません。これは、「CGI Directory」で /sun/server/docs/cgi-bin を指定したことで、代替のドキュメントルートとしてマークされたためです。

4865295

管理インタフェースの分散管理下で、エンドユーザー管理機能がサポートされない。

4882999

管理GUI のページの見た目と使い心地に一貫性がない。

4888696

Netscape Navigator 7.0 で情報の入力が不十分な場合に、管理 GUI の「Add Server」ページが消える。

回避方法: 「OK」をクリックする前に「Add Server」ページに完全な情報を入力してください。必要であれば、「Add Server」の GUI を復元するためにページを再読み込みするか、別のページまたは別のタブをクリックして、「Add Server」ページに戻ってください。このバグは、Netscape Navigator 7.0 でのみ発生します。

4910309

「NULL」が警告メッセージで正しく表示されない。

この語は、Virtual Server Manager の 「Virtural Server」ページの Pick Directory でディレクトリサービスを編集しているときに表示されます。

4905808

スーパーユーザーが、分散管理を有効にしたあと、管理インタフェースにアクセスできない。

回避方法: 分散管理を有効にしたあと、「スーパーユーザー」と同じ管理ユーザー名とパスワードを持つ LDAP のユーザーを作成します。

4908694

ログ設定用のデフォルトのリンクが動作しない。

「Virtual Server」ページ用の「Logging Settings」でデフォルトリンクがデフォルトのパスを設定せず、リセットボタンとして動作します。

4911552

.shtml ファイルが、構文解析されるべきでないときに構文解析される。

ID なし

Web サーバーに付属の sun-web.xml ファイルで間違った DTD の場所が示されている。

修正: 正しい場所は http://www.sun.com/software/dtd/appserver/sun-web-app_2_3-1.dtd です。

6284698

root ユーザーでないユーザーとしてインストールすると、Web サーバーが動作しない。

回避方法: Web 管理コンソールを使用せずに、コマンド行から Web サーバーインスタンスを起動します。

6078104

passthrough プラグインが設定されている場合に、 Web Server 6.1 から JSP アプリケーションにアクセスできない。

回避方法: passthrough の service 指令から、次のように行を変更します。

Service type="magnus-internal/passthrough" fn="service-passthrough" servers="http://server:port"

上記の行を次のように変更します。

Service fn="service-passthrough" servers="http://server:port"

4991278

JSP ClassCache ファイルを削除するための管理 GUI 機能がない。

6316265

管理 GUI では、変更を有効にするために「Click Apply」と指示されているが、管理サーバーに「Apply」ボタンはない。

6720218

Solaris 10 で SNMP Web サーバーサブエージェントが snmpwalk コマンドに応答しない。

Web Server 6.1 にバンドルされている SNMP マスターエージェントは、Solaris 10 U2 (およびそれ以降) では Solaris 10 U2 で追加された TCP fusion 機能が原因でハングアップします。

回避方法: 回避方法は 2 つあります。

  • /etc/system で以下の行を追加して、TCP fusion を無効にします。

    set ip:do_tcp_fusion = 0x0

  • tcp_xmit_hiwat 値を 262144 など、より大きい値に変更します。

    # ndd -set /dev/tcp tcp_xmit_hiwat 262144

    ピア snmp マスターエージェントは正しく機能します。

    tcp_xmit_hiwat 値を設定する場合、rc スクリプト内に配置すると、システムの再起動後に手動で設定せずに済みます。

6708852

ACL が server.xml 内の USERDB を更新せず、ページへのアクセス時に [NSACL6000] HTTP5239 エラーが発生した

ACL に対してデフォルト以外の authdb を使用する場合は、authdb の詳細が server.xml に追加されていることを確認してください。 追加されていない場合、ACL によって保護されているページにアクセスしたときに、サーバーは次のエラーをスローします。

[NSACL6000] HTTP5239: digestrealm is not a registered database

回避方法:

このエラーは、次に示すように、server.xml で「デフォルト」として USERDB が設定されたままで、ACL に対して「digest1」を見つけられないために発生します。

<VSCLASS id="vsclass1" objectfile="obj.conf">
  <VS id="https-testdigest" connections="lsl" mime="mime1"
  aclids="acll" urlhosts="apple">
        <PROPERTY name="docroot" value="/export/home/iws6.1sp9/docs"/>
            <USERDB id="default"/>

以下の情報を server.xml 内の必要な仮想サーバーの下のデフォルト USERDB 宣言の後に手動で追加してから、サーバーを再起動します。

<USERDB id="digestrealm" database="digestrealm"/>

authdb が dbswitch.conf および ACL ファイルで適切に記述されていることも確認する必要があります。

dbswitch.conf ファイル:

apple:/export/home/iws6.1sp9> cat userdb/dbswitch.conf 
directory digestrealm file 
digestrealm:syntax digest 
digestrealm:digestfile /export/home/iws6.1sp9/digestrealm

ACL ファイル:

acl "default";
authenticate (user,group) {
        database = "digestrealm";
        method = "digest";
        prompt = "digestrealm";
};
deny (all)
 (user = "anyone");

allow (read,execute,list,info)
 (user = "all");

2.3 Oracle iPlanet Web Server 6.1 のコアの問題

Table 2-3に、コアにおける既知の問題を示します。

Table 2-3 コアにおける既知の問題

問題 ID 説明

6363944

Web Server 6.1SP5 (64 ビット) で Solaris 暗号化ソフトトークン (libpkcs11.so) を使用すると、webservd 子プロセスが孤立する。

回避方法: この問題は、Solaris ソフトトークンを使用するようにサーバーが明示的に設定されているときに限り発生します。fork()Runtime.exec()、または <!--#exec cmd="..."--> を使用する必要がある場合は、Solaris ソフトトークンを使用するようにサーバーを設定しないでください。

6641109

NFS マウントされた docroot ディレクトリを使って設定された Web サーバーがクラッシュする

NFS を使用していて MediumFileSizeLimit>0 の場合に NFS ファイルが削除または置換されると、Web サーバーがクラッシュします。したがって、ドキュメントルートが NFS 上にマウントされている場合は、MediumFileSizeLimit>0 を使用しないようにしてください。

回避方法

NFS クライアントのように、Web サーバーのドキュメントが NFS マウント上に存在している場合には、nsfc.conf 内で MediumFileSizeLimit を 0 に設定します。

6766108

index ファイルが Web サーバーの config ディレクトリから表示される。

ディレクトリの索引化が「None」に設定されているとき、Web サーバーは 404 エラーの代わりに 500 エラーをスローします。また、index ファイルが config ディレクトリから表示され、重要な情報が公開されます。

回避方法

obj.conf ファイルを次のように変更することにより、応答が修正され、index ファイルを表示せずに 404 エラーを返すようになります。

<Client type="magnus-internal/directory">
ObjectType fn="set-variable" error="403" noaction="true"
</Client>
Service method="{GET|HEAD}" type="magnus-internal/directory" fn="send-error"
path="/tmp/index.html"
Service method="{GET|HEAD|POST}" type="*~magnus-internal/*" fn="send-file"
Service method="TRACE" fn="service-trace"

2.4 Oracle iPlanet Web Server 6.1 のマニュアルの問題

Table 2-4 に、マニュアルとオンラインヘルプにおける既知の問題を示します。


注:

各国語版の 6.1 のマニュアルにおける既知の問題の一覧については、Appendix B, "6.1 マニュアルにおいて解決済みの問題."を参照してください。

Table 2-4 マニュアルにおける既知の問題

問題 ID 説明

6506960

オンラインヘルプで認証パスワードの最大文字数が 8 文字と記載されている。

追加情報: 認証パスワードの認証文字は 8 文字より長くできます。

4964908

機能のアップグレードに関するマニュアルがない。

追加情報: Section 1.7, "インストール、アップグレード、移行に関する注意事項."を参照してください

4928287

<instance>/lib が存在していないことをドキュメントに記載する必要がある

すべてのドキュメントで、<instance>/lib ディレクトリが存在しないことを通知していない。

追加情報: このディレクトリはインストーラによって作成されません。ディレクトリが存在しない場合、ユーザーが作成する必要があります。

6237303

SUN ONE Web Server 6.1 リリースノート』には、Solaris SPARCプラットフォームに必要なパッチで記載されていないものがある。

追加情報: Solaris release 8 上の Web Server 6.1 には、109326-09 パッチが必要です。


2.5 Oracle iPlanet Web Server 6.1 のインストールの問題

Table 2-5 に、インストールにおける既知の問題を示します。

Table 2-5 インストールにおける既知の問題

問題 ID 説明

6590899

AIX Web サーバーが起動時に JDK 1.5 の実行に失敗する。

回避方法

起動スクリプトに次のように設定します。

LDR_CNTRL=MAXDATA=0xB0000000@DSA; export LDR_CNTRL

5020317

JDK だけをアップグレードすると、検索が使用できなくなる。ユーザーは例外を受け取り、検索ページは GUI からアクセスできない。

回避方法: この例外は、Web Server 6.1 SP2 コアが一緒にインストールされているか、JDK を単独でインストールする前にインストールされている場合は発生しません。また、JDK をアップグレードした Web Server 6.1 SP1 の上に Web Server 6.1 SP2 コアをインストールしている場合も、例外は起きません。

4855263

Web Server は、たとえば Program Files のようにディレクトリ名の中に空白が含まれているディレクトリにインストールされている場合には起動しません。これについてのエラーメッセージは、インストール中には表示されませんが、インストール後にサーバーは起動しません。

回避方法: Web サーバーを、ディレクトリ名に空白が含まれているディレクトリにインストールしないでください。

4869238

Microsoft Windows プラットフォームにおいて、 Web Server インストーラが、server-root などのロングネームを受け付けない。

回避方法: Web Server インストールディレクトリのパス名は、フィールドでは 256 文字まで入力できますが、128 文字以内で指定してください。

4901205

Solaris プラットフォームで、インストーラの「完全修飾ドメイン名」画面に続く画面 (「ユーザーおよびグループ名」画面から始まる) で、Ctrl + B キーが機能しない。

回避方法: インストール中、前の画面に戻る必要がある場合は、インストーラを終了して再起動してください。

4937915

AIX プラットフォームでインストール中に Ctrl + C キーを押すと端末画面がハングする。

この問題は、Web サーバーがインストールされるコンピュータ名を指定するための画面で発生します。

4960048

Web Server 6.1 SP1 にアップグレードするときに、SNMP 関連ファイルがいくつか上書きされる。

回避方法: アップグレードの前に次のファイルをバックアップしてください。

server-root/plugins/snmp/magt/CONFIG

server-root/plugins/snmp/sagt/CONFIG


2.6 Oracle iPlanet Web Server 6.1 のローカリゼーションの問題

Table 2-6 に、ローカリゼーションにおける既知の問題を示します。

Table 2-6 ローカリゼーションにおける既知の問題

問題 ID 説明

4937055

Web サーバーの管理オンラインヘルプは一部しかローカライズされていない。

管理オンラインヘルプは、初期段階までしかローカライズされていません。初期ヘルプページはローカライズされていますが、ページのリンク、たとえば「サーバーの削除」をクリックしても、英語版のヘルプ内容が表示されます。

6441984

ロケールを zh-cn に設定しても、管理オンラインヘルプが英語で表示される。

zh-cn ロケール用の管理オンラインヘルプは英語で記述されています。ブラウザのロケールが zh-cn の場合、管理 GUI オンラインヘルプは英語で表示されます。

回避方法: 中国語でオンラインヘルプを表示するには、ブラウザのロケールを zh に設定します。

6583870

Web Server 6.1 SP8: Internet Explorer 7 では、ロケールを jaja-JP に選択できます。ロケールを ja に選択した場合、オンラインヘルプは日本語で表示されます。ただし、ロケールを ja-JP に選択した場合は、オンラインヘルプは英語で表示されます。


2.7 Oracle iPlanet Web Server 6.1 の移行の問題

Table 2-7 に、移行における既知の問題を示します。

Table 2-7 移行における既知の問題

問題 ID 説明

6932016

組み込み CA ルートでの Verisign EV 証明書チェーンの問題。

Verisign EV の 2048 ビット SSL Web サーバー証明書を使用している場合は、Web Server 6.1 の以前のバージョンから Web Server 6.1 SP13 にアップグレードしたあと、一部の古いブラウザで「Certificate Authority Not Trusted」という警告が表示されることがあります。

回避方法:

  1. Web Server を停止します。

  2. インストールルートディレクトリの alias サブディレクトリに移動します。

    cd install_dir/alias
    
  3. Root Certs モジュールを一覧表示します。

    modutil -list -nocertdb -dbdir .
    
  4. Root Certs モジュールを削除します。

    modutil -dbdir . -delete 'Root Certs'
    
  5. Root Certs モジュールが削除されたことを確認します。

    modutil -list -nocertdb -dbdir .
    
  6. Web Server を起動します。

注: この回避方法を実行したあとで Web Server をアップグレードする場合は、アップグレード後にこの回避方法を繰り返す必要があります。そうしないと、組み込みの VeriSign Class 3 Public Primary CA - G5 CA ルート証明書が再度表示され、一部の古いブラウザで「Certificate Authority Not Trusted」という警告が再度表示されることがあります。

6514480

移行時に JAVA を有効にすることを選択し、移行後 GUI から有効にしたあとでも、移行した 4.1 インスタンス上で JAVA を有効にできない。

回避方法: 次のエントリを手動で obj.conf ファイルに入力してインスタンスを再起動します。

<Object name="default">
    NameTrans fn="ntrans-j2ee" name="j2ee"
    NameTrans ......
    .......
    PathCheck .....
    .......
    ObjectType ......
    .......
    Service .......
    .......
    Error fn="error-j2ee"
    AddLog .....
</Object>

<Object .....
    .....
</Object>

<Object name="j2ee">
    Service fn="service-j2ee" method="*"
</Object>

4790457

移行したサーバーのドキュメントルートを 4.1 から変更できない。

回避方法: 移行したインスタンスの obj.conf および server.xml を手動で編集します。これらのファイルは、SERVER_ROOT/HTTPS-INSTANCE/config ディレクトリの下にあります。

obj.conf で、次の行を変更します。

NameTrans fn=document-root root="<existing_doc_root>"

上記の行を次のように変更します。

NameTrans fn=document-root root="$docroot"

server.xml で関連する VSCLASS 下の次の行を変更します。

<PROPERTY name="docroot" value="existing-doc-root">

上記の行を次のように変更します。

<PROPERTY name="docroot" value="new-doc-root">

6213097

ktsearch.jar が Sun Java Enterprise System 3 (JES3) で正しく移行されない。

回避方法: 正しいパスを指すように、移行されるインスタンスの server.xml ファイルを手動で編集します。

Linux の場合: /opt/sun/private/share/lib/ktsearch.jar

Solaris SPARC の場合: /usr/share/lib/ktsearch.jar

5007081

6.0 から 6.1 への移行時に、Web アプリケーションファイルのステータスが無視される

server.xml 内で、ファイルレベルで定義された Web アプリケーションの状態は移行されません。ユーザーが Web アプリケーションファイルのステータスをオフに切り替えてこれらを抑制しても、移行後これらの Web アプリケーションは公開されます。

回避方法: 移行されるインスタンスの server.xml ファイルを編集し、各 Web アプリケーションの状態をオフにします。

4988156

既存のインストールへの SP_2 パッチをインストール (更新)

Sun Java Enterprise System (JES) の一部としてインストールした Web Server 6.1 を最新の Service Pack にアップグレードする必要がある場合は、関連するパッチをダウンロードし適用する必要があります。詳細については、『JES 3 Migration and Upgrade Guide』を参照してください。


2.8 Oracle iPlanet Web Server 6.1 のサンプルの問題

Table 2-8に、サンプルアプリケーションにおける既知の問題を示します。サンプルアプリケーションが正しく機能するのを妨げる問題はありません。

Table 2-8 サンプルアプリケーションにおける既知の問題

問題 ID 説明

5014039

web.xml で、simple の JSP ファイルが distributable タグのため例外をスローする。

回避方法:

  1. /simple/src ディレクトリ下の web.xml から、distributable タグを削除します。

  2. Web アプリケーションを再配備します。

ID なし

rmi-iiop サンプルで手順が 1 つ抜けている。

「Deploying the Sample Application」セクションで、コマンド ant deploy (手順 2) の実行後、Web サーバーインスタンスを再起動します。

注:ant」は Java のビルドツールで、Apache からダウンロードする必要があります (http://ant.apache.org)。install-root/plugins/java/samples/docs/ant.html の情報も参照してください。

ID なし

jdbcrealm サンプルの Oracle ドライバ名が誤っている。

「Compiling and Assembling the Sample Application」セクションの手順 2b で、次の行を変更します。

<PROPERTY name="dbdrivername" value="oracle.jdbc.pool.OracleDataSource">

上記の行を次のように変更します。

<PROPERTY name="dbdrivername" value="oracle.jdbc.driver.OracleDriver">


2.9 Oracle iPlanet Web Server 6.1 の検索の問題

Table 2-9に、検索における既知の問題を示します。

Table 2-9 検索における既知の問題

問題 ID 説明

4977315

5038203

6.1 の AIX 検索エンジンには、ソート順序を変更する機能がない。

回避方法: デフォルトの順序を変更するには、ソート文字列の先頭に「+」を追加します。URL 内の「+」はエスケープされるため、「%2B」を使用して順序を変更します。この場合、URL を次のように変更します。 http://host/search/index.jsp?si=1&ns;=10&c;=test&qt;=*&sb;=%2Bwriter

4684124

すでにインデックス作成済みのコレクションのドキュメントルートを変更した場合、検索で返されるドキュメントは「Document Not Found」エラーをスローする。

回避方法: 次のいずれかの手順を実行して、コレクション全体を再構築します。

  • すべてのドキュメントを削除し、もう一度追加します。

  • コレクションを削除し、もう一度追加します。

4911725

大文字と小文字の異なるパターンを使用して、単語を検索した場合に、検索が機能しない。

大文字と小文字の混在した単語を検索した場合、検索結果は検索ページに表示されません。たとえば、sample や SAMPLE の代わりに sAmpLe と入力した場合などです。

4963236

HP-UX: 検索コレクションに含めるための PDF ファイルから HTML への変換ができない。

この問題は、HP-UX 11i システムに次のパッチがインストールされると発生します。

PHSS_28871 — ld/linker 累積パッチ

6701532

検索エンジンが、パスワードで保護された PDF ドキュメントのインデックス作成に失敗する。

PDF ドキュメントがパスワードで保護され暗号化されている場合、検索エンジンがそのドキュメントのメタデータのインデックス作成に失敗します。その結果、要求された検索が失敗します。

6731491

Web Server 6.1 SP10 (64 ビット) の Solaris SPARC で、JDK 1.6.0_07 の使用時にいくつかの検索テストが失敗する。

検索テストの実行中、JDK 1.6.0_07 が使用される場合、いくつかのテストケースが失敗し、スタックオーバーフローエラーが発生する。一方、同じテストがバンドルされた JDK 1.5.0_16 では成功する。

回避方法: StackSize 値を 131072 から magnus.conf ファイル内の値 262144 などに変更します。


2.10 Oracle iPlanet Web Server 6.1 のセキュリティーの問題

Table 2-10 に、セキュリティーにおける既知の問題を示します。

Table 2-10 セキュリティーにおける既知の問題

問題 ID 説明

4671445

Web Server が、LDAP クライアント認証を要求される場合、SSL を介して LDAP サーバーに接続できない。

Web Server がクライアント認証を必要とする LDAP サーバーに接続する (この場合、Web Server がクライアントになる) 場合、Web Server の証明書を送信できず、アクセスが失敗します。

4863599

異なる組織単位の下では同じグループ名を使用できない。

同じグループ名が使用されていて、グループ名でアクセスを制限しようとした場合、 Web Server は、クライアントがそのサイトにアクセスしようとしたときにエラーを返します。

回避方法: 各組織単位では異なるグループ名を使用してください。

4963468

環境によっては、「リスト」権限がディレクトリのリスト表示に効力を発揮しない。

Sun Java System Web Server 6.1 SP12 Administrator's Guide』の「Controlling Access to Your Server」によると、インデックスファイルを格納していないディレクトリからディレクトリリストを取得するには「リスト」権限が必要です。しかし、特定の環境においては、適切な ACL によってリスト権限が拒否された場合でも、ディレクトリのリストを取得できます。

ディレクトリの索引化を制限する必要がある場合は、リスト権限を拒否する代わりに、またはリスト権限の拒否に加えて、 Sun Java System Web Server 6.1 SP12 Administrator's Guide』の「Content Management」で説明されているように、索引化を無効にします。

6310956

6298215

LDAP が時間切れ (LDAP にタイムアウトが設定されているなど) のため接続をドロップすると、Web サーバーは LDAP への接続を再初期化できない。この問題は、Web サーバーがJES3/JES4 インストールの一部としてインストールされている場合にのみ発生する。スタンドアロン(ファイルベース) インストールでは発生しない。

回避方法:

  1. Web サーバーのファイルベースのインストールからライブラリ libldap50.so をコピーし、現在のセットアップの次の場所に貼り付けます。 /opt/SUNWwbsvr/bin/https/lib

  2. Web サーバーを再起動します。


2.11 Oracle iPlanet Web Server 6.1 のツールの問題

Table 2-11に、ツールにおける既知の問題を示します。

Table 2-11 ツールにおける既知の問題

問題 ID 説明

4905696

Microsoft Windows では、ファイル名を含めたクラスファイルの深さが 255 文字を越えた場合、配備は失敗する。

4912181

Linux では、wdeploy コマンド行ユーティリティーを使用してアプリケーションを配備したとき、NULL ポインタ例外がスローされる。この問題は、配備の終了時に、配備が成功した場合のみ発生する。

回避方法: エラーは、配備に続いて reconfigure スクリプトの実行後、wdeploystdout/stderr を読み込むときに発生します。再設定メッセージのエラーログを調べて、サーバーが実際に再設定を行なったかどうか確認する必要があります。メッセージがそこになかった場合、手動で reconfigure スクリプトを実行してください。


2.12 Oracle iPlanet Web Server 6.1 の Web コンテナの問題

Table 2-12 に、Web コンテナにおける既知の問題を示します。

Table 2-12 Web コンテナにおける既知の問題

問題 ID 説明

6387189

配備されたモジュールでの Java のロギングの問題。

4903162

url-patterns での大文字と小文字の使用に関連した Microsoft Windows の問題。

サーブレットの仕様により、web.xmlurl-pattern 要素は大文字と小文字が区別されて扱われます。これによって Microsoft Windows ではユーザーの予期しない動作が発生する場合があります。たとえば、クライアントが index.html と一致するものと考えて index.HTML を要求した場合など。


2.13 Oracle iPlanet Web Server 6.1 の WebDAV の問題

Table 2-13に、WebDAV における既知の問題を示します。

Table 2-13 WebDAV における既知の問題

問題 ID 説明

4892017

親ディレクトリが排他的にロックされた場合、リソースの名前を変更、またはリソースの移動ができない。

この問題は、DAV クライアントが誤った If : ヘッダーを送信するとき発生します。たとえば、Macromedia Dreamweaver または DAV Explorer を使用して Web サーバーに接続し、コレクションを作成して、コレクションを無限の深さでロックする (そのリソースもすべてロックされる) 場合、リソースの名前を変更、またはリソースを削除できません。Adobe GoLive は、ロックの owner hrefauth_user と一致する場合のみ、正しい If : ヘッダーを送信します。それ以外の場合には、GoLive でも、誤ったヘッダーも送信されます。

4902651

Virtual Server Manager の「Lock Management」画面が、ハードリンク用のロック情報を適切に表示しない。

ハードリンクおよびシンボリックリンクは、 Web Server の WebDAV 実装ではサポートされません。