ヘッダーをスキップ
Oracle® Coherence開発者ガイド
リリース3.6.1
B61368-02
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

40 カスタムMBeanの構成

この章では、標準MBean、MXBeanおよびJMX MBeanの構成について説明します。

MBean XML構成ファイルの作成

カスタムMBeanは、XML構成ファイルに構成します。このファイル内の要素は、MBeanのタイプ、MBeanの実装およびターゲットMBeanのObjectNameを指定します。現在のCoherenceリリースでは、次のカスタムMBeanタイプをサポートしています。

この章で使用されている各要素の詳細は、付録A「オペレーション構成の要素」を参照してください。

標準MBeanの構成

例40-1に示す構成では、ノードの標準MBeanのcom.oracle.customMBeans.Queryクラスを使用して、Coherence:type=Query,nodeId=<nodeId>を作成します。この例では、MBeanクラスとMBean名を指定して、インスタンスへのMBeanの登録を有効にします。

例40-1 MBeanを使用したQueryノードの作成

<mbeans>
  <mbean id="100">
    <mbean-class>com.oracle.customMBeans.Query</mbean-class>
    <mbean-name>type=Query</mbean-name>
    <enabled>true</enabled>
  </mbean>
</mbeans>

MXBeanの構成

例40-2に示す構成では、java.lang.management.ManagementFactoryクラスの標準のJavaメソッドgetMemoryMXBeanを実行し、その結果を使用してノードのCoherence:type=java,SubSystem=Memory,nodeId=<nodeId>を作成します。次の例では、MBeanファクトリ、ファクトリ上のアクセッサ・メソッド名およびMBean名を指定して、インスタンスへのMBeanの登録を有効にします。

例40-2 Java仮想マシンのメモリー・システムのMBeanの取得

<mbeans>
  <mbean id="2">
    <mbean-factory>java.lang.management.ManagementFactory</mbean-factory>
    <mbean-accessor>getMemoryMXBean</mbean-accessor>
    <mbean-name>type=java,SubSystem=Memory</mbean-name>
    <enabled>true</enabled>
  </mbean>
</mbeans>

JMX MBeanの構成

JMX MBeanとは、Coherenceの管理構造に追加する必要がある、ローカルのMBeanサーバーに存在するMBeanです。JMX MBeanを使用すると、MBeanServer情報を単一のソースに統合できます。例40-3に示す構成では、ノードのローカルMBeanサーバーでJMXの問合せjava.lang:*を実行し、その結果を使用して、対応するMBeanを中央のCoherence MBeanサーバーに作成します。この例では、JMX MBean問合せとMBean名を指定して、インスタンスへのMBeanの登録を有効にします。

例40-3 MBeanサーバーでのJMXの問合せの実行とMBeanの作成

<mbeans>
  <mbean id="1">
    <mbean-query>java.lang:*</mbean-query>
    <mbean-name>type=Platform</mbean-name>
    <enabled>true</enabled>
  </mbean>
<mbeans>

図40-1は、JConsoleに表示された問合せの結果を示しています。

図40-1 JConsoleに表示されたMBean問合せ

この図については本文で説明しています。

カスタムMBean構成ファイルの有効化

カスタムMBeanの構成ファイルを有効にするには、システム・プロパティを設定するか、専用のファイルをクラス・パスに追加します。

システム・プロパティの設定

Coherenceには、カスタムMBeanの構成ファイルの名前と場所を指定する次のシステム・プロパティが用意されています。このシステム・プロパティを設定すると、Coherenceノードは、filenameで指定されたファイルに定義されているMBeanをロードします。

例40-4 MBeanをロードするためのシステム・プロパティ

-Dtangosol.coherence.mbeans=<filename>

カスタムMBean構成ファイルのクラス・パスへの追加

通常Coherenceは、custom-mbeans.xmlという名前の構成ファイルにカスタムMBeanの構成が含まれているものと認識します。カスタムMBeanの構成ファイルにcustom-mbeans.xmlという名前を付けてクラス・パスに追加すると、Coherenceノードは構成されたMBeanをロードします。