この章では、標準MBean、MXBeanおよびJMX MBeanの構成について説明します。
カスタムMBeanは、XML構成ファイルに構成します。このファイル内の要素は、MBeanのタイプ、MBeanの実装およびターゲットMBeanのObjectNameを指定します。現在のCoherenceリリースでは、次のカスタムMBeanタイプをサポートしています。
標準MBean
MXBean
JMX MBean
この章で使用されている各要素の詳細は、付録A「オペレーション構成の要素」を参照してください。
例40-1に示す構成では、ノードの標準MBeanのcom.oracle.customMBeans.Queryクラスを使用して、Coherence:type=Query,nodeId=<nodeId>を作成します。この例では、MBeanクラスとMBean名を指定して、インスタンスへのMBeanの登録を有効にします。
例40-2に示す構成では、java.lang.management.ManagementFactoryクラスの標準のJavaメソッドgetMemoryMXBeanを実行し、その結果を使用してノードのCoherence:type=java,SubSystem=Memory,nodeId=<nodeId>を作成します。次の例では、MBeanファクトリ、ファクトリ上のアクセッサ・メソッド名およびMBean名を指定して、インスタンスへのMBeanの登録を有効にします。
JMX MBeanとは、Coherenceの管理構造に追加する必要がある、ローカルのMBeanサーバーに存在するMBeanです。JMX MBeanを使用すると、MBeanServer情報を単一のソースに統合できます。例40-3に示す構成では、ノードのローカルMBeanサーバーでJMXの問合せjava.lang:*を実行し、その結果を使用して、対応するMBeanを中央のCoherence MBeanサーバーに作成します。この例では、JMX MBean問合せとMBean名を指定して、インスタンスへのMBeanの登録を有効にします。
例40-3 MBeanサーバーでのJMXの問合せの実行とMBeanの作成
<mbeans>
  <mbean id="1">
    <mbean-query>java.lang:*</mbean-query>
    <mbean-name>type=Platform</mbean-name>
    <enabled>true</enabled>
  </mbean>
<mbeans>
図40-1は、JConsoleに表示された問合せの結果を示しています。