Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 11gリリース1(11.1.1) B61376-01 |
|
戻る |
次へ |
この章では、拡張スプレッドシート・レポートについて学習します。Oracle Reportsでは、ENHANCEDSPREADSHEET
フォーマットを使用して、スプレッドシート出力を生成します。ENHANCEDSPREADSHEET
は、Oracle Reports 11gリリース1(11.1.1)の新しい出力フォーマットで、次の利点があります。
大規模なデータセット(最大75,000行)をENHANCEDSPREADSHEET
出力フォーマットに生成できます。
ENHANCEDSPREADSHEET
出力フォーマットでは、スプレッドシート出力フォーマットへのレポートの一括処理および配布が可能です。
ENHANCEDSPREADSHEET
出力では、レポートのデータ全体がひとまとまりの情報としてMicrosoft Excelに表示され、上下および左右のページ・サイズが制限されるPDFやRTFなどの他の出力フォーマットのように、改ページによって分割されることがありません。
拡張スプレッドシート出力の詳細は、第2.8.13項「拡張スプレッドシート出力について」を参照してください。
この章の手順に従うと、図29-1に示す拡張スプレッドシート・レポート出力を生成できます。
概要
この章では、JSPベースのWebレポートを作成し、Oracle WebLogic Server上のReports Serverを使用して配布して、それをWebブラウザにMicrosoft Excelで表示する手順について説明します。新しいWebレイアウトは、既存のペーパー・レイアウトを使用して作成できます。
ペーパー・レイアウトがなく、現行のWebレポートからMicrosoft Excelに出力する場合は、Oracle Technology Network(OTN)のOracle Reportsのページ(http://www.oracle.com/technology/products/reports/index.html
)にあるデモを参照してください。それには、「Getting Started」をクリックし、「Getting Started with Oracle Reports」ホームページを表示します。左側にあるトピックのリストの中から「Index」をクリックします。「Collateral Type」リストで、「Demonstrations」を選択し、「Search」をクリックします。表示されたデモ・リストの中から、「Output to Excel with Oracle Reports」をクリックします。
注意: この章と「Getting Started」のデモに説明されている手順に従うと、データのみではなく、カラーやフォントなどの書式を豊富に使用してレポート・レイアウトをWebブラウザにMicrosoft Excelとして出力できます。ただし、Microsoft Excelで出力するには、JSPコードを追加カスタマイズする必要があります。WebレポートはOracle WebLogic Server内でJSPでのみ実行可能で、rwservlet では実行できません。したがって、この方法ではWebブラウザにのみMicrosoft Excel出力を表示できます。 |
ENHANCEDSPREADSHEET
出力フォーマットでは、スプレッドシート形式でレポートを一括処理および配布できるほか、大規模なデータ・セット(75,000行まで)をスプレッドシートに生成できます。
ENHANCEDSPREADSHEET
出力フォーマットを使用すると、ペーパー・レイアウト・レポートからHTMLファイルへ出力を生成し、Microsoft Excel 2000で直接開くことができます。次の操作を実行できます。
どのような形式(.rdf
、.xml
、.jsp
)で保存されている既存のペーパー・レイアウト・レポートからでも、rwrun
またはReports Serverクライアント(rwclient
、rwservlet
)を使用して、レポート出力を拡張スプレッドシート形式に生成できます。次の例を参照してください。
カラー、フォント、条件付き書式、グラフ、イメージなどのリッチ・レイアウト・フォーマットを保持できます。
この機能を実装してスプレッドシート出力を直接生成する手順は、第2.8.13項「拡張スプレッドシート出力について」および第4.7.11項「拡張スプレッドシート出力の生成」を参照してください。
使用例
この例では、Microsoft Excelにレポートを出力します。レポートのWebソースを変更し、ペーパー・レイアウトをWebレイアウトに統合してから、出力を生成します。
このサンプル・レポートの作成過程では、次を行います。
レポート・ウィザードを使用した、ペーパー・レイアウト・レポート用の単純な問合せを作成するための問合せとレイアウトの作成
JSPベースのWebレポートを生成するためのJSPレポートのWebソースの変更
レポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダpapertoexcel
を開き、Oracle Reportsのサンプルmypaperreport.rdf
を開きます。サンプルを開く方法の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。この章で使用されているサンプル・ファイルのリストと説明を表29-1に示します。