Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド 11g リリース1 (11.1.1.4.0) B55916-03 |
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この章では、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してOracle B2Bを監視する方法について説明します。
この章の内容は、次のとおりです。
Oracle B2Bインフラストラクチャを監視するには、「B2Bサーバー・プロパティ」ページでメトリックを有効(デフォルト)にする必要があります。
「関連リンク」のB2B Server Propertiesリンクを使用して設定を変更します。メトリックの有効化の詳細は、第31.1項「Oracle B2Bサーバーのプロパティの構成」を参照してください。
表32-1は、「B2Bインフラストラクチャ(SOAバインディング)」ページに表示される情報を示しています。
表32-1 B2Bインフラストラクチャ(SOAバインディング)
セクション/列 | 説明 |
---|---|
最近のアクティブなドキュメント・タイプの上位5つ |
アクティブなドキュメント・タイプが、サーバーの現在のセッションで交換されたメッセージの最大件数(インバウンドとアウトバウンドの合計)とともに表示されます。 このセクションには、ランタイム・センサーによってトリガーされたOracle DMSメトリックのドキュメント・タイプがリストされます。これは永続的なデータではありません。したがって、Oracle B2Bが再起動すると、Oracle B2Bアクティビティに基づいて新しいデータが表示されます。 |
処理済メッセージ数 |
ホストと取引パートナ間で交換されたドキュメント・メッセージの件数が表示されます。「アウトバウンド」はホストから取引パートナに送信されたメッセージを示し、「インバウンド」は取引パートナからホストに送信されたメッセージを示します。 |
平均メッセージ処理時間(秒) |
アウトバウンド・メッセージとインバウンド・メッセージの両方のドキュメント平均処理時間が秒単位で表示されます。 |
平均メッセージ・サイズ(KB) |
アウトバウンド・メッセージとインバウンド・メッセージの両方のドキュメント平均サイズがKB単位で表示されます。 |
エラー |
ドキュメントのエラー件数が表示されます。 |
最近のアクティブな取引パートナの上位5つ |
アクティブな取引パートナが、サーバーの現在のセッションで交換されたメッセージの最大件数(FromとToの合計)とともに表示されます。 ここには、ランタイム・センサーによってトリガーされたOracle DMSメトリックの取引パートナがリストされます。これは永続的なデータではありません。したがって、Oracle B2Bが再起動すると、Oracle B2Bアクティビティに基づいて新しいデータが表示されます。 |
処理済メッセージ数 |
ホストと取引パートナ間で送受信されたメッセージの件数が表示されます。「From」は、このパートナからその取引パートナに送信されたメッセージを示します。「To」は、このパートナが取引パートナから受信したメッセージを示します。 |
平均メッセージ処理時間(秒) |
交換されたメッセージのドキュメント平均処理時間が秒単位で表示されます。 |
平均メッセージ・サイズ(KB) |
交換されたメッセージのドキュメント平均サイズがKB単位で表示されます。 |
エラー |
ドキュメントのエラー件数が表示されます。 |
インバウンド・エンドポイント |
接続が試行された時点(接続後ではなく)のリスニング・エンドポイントのステータスが表示されます。たとえば、汎用ファイル転送を使用するEDIトランザクションで、Oracle B2Bがディレクトリから読み込む場合は、そのディレクトリがインバウンド・エンドポイントです。 |
プロトコル |
交換に使用されるトランスポート・プロトコルのタイプ(ファイル、AQ、FTPなど)を表示します。 |
エンドポイント |
メッセージの受信元を表示します。エンドポイントには、URL、フォルダ、パスなどがあります。 |
ステータス |
前回接続が試行されたエンドポイント(プロトコル)のステータス(「稼働中」または「停止中」)を表示します。 |
アウトバウンド・エンドポイント |
配信が試行された時点(配信後ではなく)の配信エンドポイントのステータスが表示されます。たとえば、汎用ファイル転送を使用するEDIトランザクションで、Oracle B2Bがディレクトリに書き込む場合は、そのディレクトリがアウトバウンド・エンドポイントです。 |
プロトコル |
交換に使用されるトランスポート・プロトコルのタイプ(ファイル、AQ、FTPなど)を表示します。 |
エンドポイント |
メッセージの送信先を表示します。エンドポイントには、URL、フォルダ、パスなどがあります。 |
ステータス |
前回配信が試行されたエンドポイント(プロトコル)のステータス(「稼働中」または「停止中」)を表示します。 |
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してOracle B2Bインフラストラクチャを監視する手順は、次のとおりです。
「SOA」ノードを開きます。
SOAインフラストラクチャ(「soa-infra(soa_server1)」など)を選択します。
「SOAインフラストラクチャ」メニューから、「バインディング」→「B2B」の順に選択します。
表示される情報の詳細は、表32-1を参照してください。
Fusion Middleware Controlに表示される情報は、インバウンドおよびアウトバウンドのエンドポイントを含むDMSメトリックに基づいています。このため、Oracle B2Bランタイム・データへの変更は、Fusion Middleware Controlに反映されない場合やただちに反映されない場合があります。
たとえば、ランタイム・データをパージした場合、またはOracle B2BインタフェースでOracle B2Bの構成を変更した場合、その変更はDMSメトリックには反映されません。現在のランタイム・データを表示するには、Oracle B2Bインタフェースを使用します。Fusion Middleware Controlのデータには、Oracle B2B (SOA)サーバーが起動されてからのOracle B2Bのメッセージ・トラフィックが表示されます。
Oracle B2Bにログインするには、図32-1に示すように、「関連リンク」の下にある「B2Bコンソール」リンクを使用します。
図32-1 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlからOracle B2Bへのアクセス
Oracle B2Bインタフェースの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Oracle B2Bバインディング・コンポーネントのメッセージ・フローをSOAコンポジット・アプリケーションのインスタンスに表示する手順は、次のとおりです。
Oracle B2Bバインディング・コンポーネントが含まれているSOAコンポジット・アプリケーションを選択します。
最新のインスタンスのリストが「ダッシュボード」ページに表示されます。
このSOAコンポジット・アプリケーションのすべてのインスタンスを参照するには、「インスタンス」タブをクリックします。
注意: 特定のメッセージの詳細を表示するには、Oracle B2Bインタフェースの「レポート」ページでインスタンスIDを検索します。 |
フォルトおよびフローのトレースを参照するには、「インスタンスID」リストで特定のインスタンスをクリックします。
「フローのトレース」ページに、次の詳細が表示されます。
「フォルト」セクションには、SOAコンポジット・アプリケーションを構成するサービス、サービス・コンポーネントおよび参照で発生しているフォルト、および収集されたセンサー情報が表示されます。
「トレース」セクションには、SOAコンポジット・アプリケーションを構成するサービス、サービス・コンポーネントおよび参照間での一連のメッセージ・フローが表示されます。
コンポジット・アプリケーションの「ダッシュボード」ページには、コンポジットで使用されるサービスと参照がリストされます。
Oracle B2Bをサービス(インバウンド)として使用する場合は、取引パートナからメッセージを受信し、それをSOAコンポジット・アプリケーションに配信します。Oracle B2Bを参照(アウトバウンド)として使用する場合は、SOAコンポジット・アプリケーションからパートナにメッセージを送信します。
図32-2に示されているOracle B2B参照(B2B_Send_ebMS_PO)の詳細は、「参照ホーム」ページに表示されます。
「インスタンスとフォルト」セクションには、サーバーが起動された後の送信メッセージ件数とフォルト件数が表示されます。「最近のアクティブな取引パートナの上位5つ」セクションの詳細は、表32-1を参照してください。
「最新のフォルト」セクションにはフォルトがリストされ、エラー・メッセージ、フォルトの発生時間、関連付けられているコンポジット・インスタンスIDなどの詳細が表示されます。フォルトの対象は、サービス・バインディング・コンポーネントによって処理された受信メッセージ、または参照バインディング・コンポーネントによって処理された送信メッセージです。
Oracle B2Bコンソールにはすべてのエラーが表示されますが、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにはフォルトのサブセットのみが表示されることに注意してください。このサブセットには、Oracle B2Bでの取引パートナ識別後に発生したエラーを含む、すべてのインバウンド・メッセージが含まれています。
詳細は、第4章「SOAインフラストラクチャの監視」と第35章「サービス・バインディング・コンポーネントおよび参照バインディング・コンポーネントの監視」を参照してください。
Oracle B2Bコンポジットの「フローのトレース」ページには、Oracle B2Bのフォルトとトレースが表示されます。インスタンスをクリックするとOracle B2Bコンソールが開き、レポートが表示されます。