Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Managementユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1.4.0) B61408-02 |
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この章では、管理者がプロセス・ワークスペースで実行できる様々なタスクについて説明します。
この章の内容は次のとおりです。
「作業アイテム」パネルの表示を設定するために、管理者は次のアプリケーション・プリファレンスを指定できます。
ログイン・ページ・レルムのラベル: アイデンティティ・サービスが複数のレルムで構成されている場合、プロセス・ワークスペースのログイン・ページにレルム名のリストが表示されます。LABEL_LOGIN_REALM
パラメータでは、これらのレルムを表示するラベルのルックアップに使用されたリソース・バンドル・キーが指定されます。レルムという用語は、ユーザー・コミュニティにあわせて変更できます。国、会社、部署または部門などの用語の方が適切な場合があります。管理者はリソース・バンドルをカスタマイズし、この文字列のリソース・キーを指定し、このパラメータがリソース・キーを指すように設定できます。
グローバル・ブランド・アイコン: これは、ワークリストの各ページの左上隅に表示されるイメージです。(Oracleロゴがデフォルトです。)管理者は、ロゴに使用する.gif
、.png
または.jgp
ファイルを提供できます。このファイルはpublic_html
ディレクトリに置く必要があります。
リソース・バンドル: アプリケーション・リソース・バンドルは、ワークリストに表示される文字列を提供します。デフォルトでは、これは次のクラスです。
oracle.bpel.worklistapp.resource.WorklistResourceBundle
管理者は、リソース文字列を追加してWorklistResourceBundle.java
を拡張する必要があります。また、WorkflowResourceBundle
をコピーしてカスタマイズすることで、アプリケーションに表示される文字列を変更できます。このパラメータを使用すると、管理者はこのカスタム・リソース・バンドルへのクラス・パスを指定できます。その後、コンパイル済のリソース・バンドルからJARファイルを作成し、次のディレクトリにコピーします。
SOA_Oracle_Home\j2ee\home\applications\worklist\worklist\WEB-INF\lib
次の言語設定を使用: ブラウザまたはアイデンティティ・プロバイダを選択します。
ワークリスト・ユーザーに関する情報を保存するアイデンティティ・プロバイダは、ユーザーのロケールを保存できます。この情報でワークリストの表示言語を決定できます。その他に、ユーザーのブラウザはロケール情報を提供できます。このパラメータでは、ワークリストのアプリケーション表示言語を決定するソースとしてどちらを使用するかを決定します。
ローカル言語の表示の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』を参照してください。
アプリケーション・プリファレンスを指定するには:
「管理」をクリックします。
「アプリケーション・プリファレンス」をクリックします。
この項で前述したとおり、図8-1に示すように、ログイン・ページ・レルム・ラベル、ブランディング・アイコンまたはリソース・バンドルを指定します。
使用する言語設定(ブラウザまたはアイデンティティ・プロバイダのいずれか)を選択します。
「保存」をクリックします。
管理者はルールを変更できます。この機能は、ルールに関する問題解決に役立ちます。たとえば、管理者は退職したユーザーに割り当てられていた全タスクが自動的に別のユーザーまたはグループに割り当てられるように、そのユーザーに関するルールを設定できます。
別のユーザーまたはグループに関するルールを作成するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「構成」をクリックします。
「構成」パネルの「ルール」セクションで、「ルール」をクリックします。
「他のルール」タブをクリックします。
この後は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の説明に従ってください。
Oracle Business Process Management Suiteでは、組織単位、ビジネス・カレンダ、営業休日、ロールその他のユーザー・プロパティを定義して組織をモデリングできます。
この項には次のトピックがあります:
組織単位の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイド』を参照してください。
プロセスをデプロイするときは、組織単位やカレンダなど各種の組織エンティティが作成されます。後で再デプロイする際には、これらのエンティティは変更されません。プロセス作成後の変更は、プロセス・ワークスペースを介してのみ実行できます。これは、Oracle BPM Studioのデータが、実行時に変更可能なデータを上書きしないようにするためです。
営業休日は、カレンダ・ルールに適用できる休日のコレクションです。プロセスの期間を計算する際、指定した休日がカレンダに反映されます。
カレンダ・ルールごとに、必要な数の休日を作成できます。たとえば、インド、米国、中国の各休日ルールを特定のカレンダに適用する場合、プロセスの期間を計算するときに各国の休日が考慮されます。
営業休日ルールを作成する際には、休日の名前、日付、タイプを指定します。表8-1は、休日のタイプをリストおよび説明しています。
表8-1 休日のタイプ
休日のタイプ | 説明 |
---|---|
毎年同日 |
毎年の同じ日 |
今年 |
今年のみ |
毎月第N営業日 |
毎年同じ月の同じ週の同じ曜日。たとえば、米国で感謝祭は11月の第4木曜日に定められています。 |
第N参照休日 |
指定されている別の休日と関係のある日付。たとえば、感謝祭の次の日。 |
翌営業日 |
指定された日付に最も近い営業日。たとえば米国では、独立記念日の祝日は7月4日に最も近い平日に設定されます。 |
休日ルールを作成するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」パネルで、「カレンダ」をクリックします。カレンダ・ページが表示されます。
「休日リスト」セクションで、「休日リストの追加」をクリックします。「休日リストの追加」ダイアログが表示され、新しい休日リスト名を入力するように求められます。
新しい休日リスト名を入力し、「OK」をクリックします。休日リストに新しい休日リストが表示されます。
新しい休日リストを選択します。新しいリストの詳細が右のペインに表示されます。
休日の詳細セクションで、「休日の追加」をクリックします。新しい休日の属性を指定するための行が表示されます。
休日の名前と、1年のうちで休日となる日を指定します。表8-1は、休日の繰返しを指定するオプションを示しています。
「適用」をクリックします。新しい休日ルールが指定した内容に応じて構成されます。
休日ルールを編集するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」パネルで、「カレンダ」をクリックします。「カレンダ」パネルが右のペインに表示されます。
「休日リスト」セクションで、編集する休日ルールを選択します。ルールの詳細ページが右のペインに表示されます。
設定を変更し、「適用」をクリックします。休日ルールが指定した内容に応じて変更されます。
休日ルールを削除するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」パネルで、「カレンダ」をクリックします。「カレンダ」パネルが右のペインに表示されます。
「休日リスト」セクションで、削除する休日ルールを選択します。ルールの詳細が右のペインに表示されます。
「休日ルールの削除」をクリックします。これにより、休日ルールが削除されます。
ビジネス・カレンダは、毎日の勤務パターンと各週の勤務構造を定義するだけでなく、営業休日のルールを使用して非営業日も定義します。つまり、ビジネス・カレンダと休日ルールを組み合せて勤務期間を定義します。
ビジネス・カレンダを作成する際には、次の要素を定義します。
カレンダ名
タイムゾーン
週の営業日
毎日の始業時刻と終業時刻
オプションの休日ルール
カレンダは必要な数だけ作成できます。
ロールと組織単位のアソシエーションに対してビジネス・カレンダを指定できます。たとえば、「US-California」という組織単位の「InsuranceAgents」ロールが「US-California」のビジネス・カレンダに従うように指定できます。
カレンダ・ルールを作成するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」パネルで、「カレンダ」をクリックします。右のペインに、カレンダ・ページが表示されます。
「カレンダ」セクションで、「カレンダ・ルールの追加」をクリックします。「カレンダ・ルールの追加」ダイアログが表示され、新しいカレンダ・ルール名を入力するように求められます。
新しいカレンダ・ルール名を入力し、「OK」をクリックします。「カレンダ」リストに新しいカレンダ・ルールが表示されます。
新しいカレンダ・ルールを選択します。新しいルールの詳細が右のペインに表示されます。
次の項目を指定します。
タイムゾーン
適用される休日ルール(存在する場合)
適切な開始および終了時
「適用」をクリックします。新しいカレンダ・ルールが指定した内容に応じて構成されます。
カレンダ・ルールを編集するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」パネルで、「カレンダ」をクリックします。右のペインに、カレンダ・ページが表示されます。
編集するカレンダ・ルールを選択します。新しいルールの詳細ページが右のペインに表示されます。
「設定」で、「適用」をクリックします。カレンダ・ルールが指定した内容に応じて変更されます。
カレンダ・ルールをロールと組織単位に関連付けるには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」パネルで、「ロール」をクリックします。「ロール」パネルに、管理が承認されたロールの一覧が表示されます。
「詳細」パネルの「カレンダ」セクションで、「アプリケーション・ロールの組織単位に新規カレンダ・ルールを関連付けます。」をクリックします。
「カレンダ」および「組織単位」リストを使用して、このロールを関連付けるカレンダと組織単位を指定します。
「適用」をクリックします。
カレンダを組織単位に関連付けるには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」の下で、「組織単位」をクリックします。「組織単位」パネルが表示されます。
カレンダ・ルールを関連付ける組織単位を選択します。その組織単位の詳細が右のペインに表示されます。
「詳細」パネルの「カレンダ」リストから、この組織単位に関連付けるカレンダを選択します。
「適用」をクリックします。
カレンダ・ルールを削除するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」パネルで、「カレンダ」をクリックします。「カレンダ」パネルが右のペインに表示されます。
「カレンダ」セクションで、削除するカレンダ・ルールを選択します。ルールの詳細が右のペインに表示されます。
「カレンダの削除」をクリックします。これにより、カレンダが削除されます。
ロールは、OracleBPMProcessRolesAppというアプリケーションの下にあるアプリケーション・ロールとして作成されます。このロールには2つのタイプがあります。
スイムレーン・ロール: BPMプロセスにおける各スイムレーン・ロールは、Oracle BPM Studioで設計時に作成され、デプロイメント時に作成されるアプリケーション・ロールにマップされます。デプロイメント後は、このマッピングを変更できません。
アプリケーション・ロールのメンバーは、デプロイメント前はOracle BPM Studio、デプロイメント後はプロセス・ワークスペースを使用して、定義したり更新できます。
このリリースでは、スイムレーンはデフォルトのタスク割当て先と、イニシエータ・タスク・パターンが使用される場合のプロセスの開始方法を定義します。実行時には、これらのロールのメンバーのみが、タスクの表示や操作、プロセスの開始などのアクションを実行できます。
アプリケーション・ロール: このロールは組織の任意のロールを表し、設計時に定義したスイムレーン・ロールとは別に作成できます。アプリケーション・ロールは、タスク割当て先として使用したり、他のアプリケーション・ロールの権限受領者として使用できます。Oracle BPM Studioまたはプロセス・ワークスペースを使用して作成します。
ロールを作成する際には、ロール名とロールの権限受領者をともに定義します。権限受領者にはユーザー、グループまたは他のアプリケーション・ロールのいずれかを指定できます。
新しいアプリケーション・ロールを追加するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」パネルで、「ロール」をクリックします。「ロール」パネルに、管理が承認されたロールの一覧が表示されます。
「ロール」パネルの右上隅で、「新規アプリケーション・ロールを追加します。」をクリックします。「ロールの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
新しいロールの名前と説明(省略可能)を指定します。「OK」をクリックします。「ロール」パネルに新しいロールが表示されます。
このロールをユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールに付与するには、8.3.4.2項「ロールを付与および取り消す方法」の手順を実行します。
カレンダおよび対応する組織単位をこのロールに関連付けるには、「カレンダ」セクションで、次を実行します。
「アプリケーション・ロールの組織単位に新規カレンダ・ルールを関連付けます。」を選択します。
「カレンダ」リストから、この新しいロールに関連付けるカレンダを選択します。
「組織単位」リストから、上で指定したカレンダに関連付ける単位を選択します。
注意: カレンダをロールの組織単位に関連付けると、そのロールを使用する際、カレンダのページに関連付けられているカレンダより、そのカレンダが優先されます。 |
ユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールに対して、ロールを付与したり、ロールを取り消すことができます。
ユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールにロールを付与するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」パネルで、「ロール」をクリックします。「ロール」パネルに、管理が承認されたロールの一覧が表示されます。
ロールを選択します。図8-4のように、選択したロールの詳細が「詳細」パネルに表示されます。
「メンバー」セクションで、「ユーザー、グループまたはロールにロールを付与します。」をクリックします。
検索パラメータを指定して「検索」をクリックし、このロールを付与するユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールを選択します。選択に応じた「詳細」セクションが表示されます。
「OK」をクリックします。指定したユーザーまたはグループが「メンバー」に表示されます。
ユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールからロールを取り消すには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」パネルで、「ロール」をクリックします。「ロール」パネルに、管理が承認されたロールの一覧が表示されます。
ロールを選択します。選択したロールの詳細が「詳細」パネルに表示されます。
「メンバー」セクションで、「ユーザー、グループまたはロールからロールを取り消します。」をクリックします。
「OK」をクリックします。指定したユーザーまたはグループは「メンバー」ボックスに表示されなくなります。
注意:
|
ロール固有のレイアウトの作成の詳細は、5.1項「プロセス・ワークスペースでのカスタム・ページの作成」を参照してください。
組織ロールは、組織単位のメンバーを定義する論理上のロールです。これは、問合せを使用して指定されるユーザーのグループです。組織ロールは動的で、たとえば、HomeInsuranceの専門知識を持つロールInsuranceAgentのすべての権限受領者の場合、専門知識は拡張ユーザー・プロパティになります。
問合せには、次の1つ以上の要素が含まれます。
拡張ユーザー・プロパティ
拡張ユーザー・プロパティの詳細は、8.3.6項「プロセス・ワークスペースでのユーザー・プロパティの拡張」を参照してください。
注意: 組織ロールによってすでに使用されている拡張ユーザー・プロパティを削除すると、そのロールを管理する際にエラーが発生します。 |
ユーザーにプロパティを関連付けるには、そのユーザーに対するマネージャのロールが必要です。
組織ロールは、プロセス・ワークスペースの「管理領域」パネルで作成するプロセス・ロールのみに基づいて作成できます。
複数のパラメータを定義でき、実行時にはそのパラメータの一部か全部を評価して使用できる他、まったく評価および使用しなくてもかまいません。
組織ロールを作成するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。
「組織ロール」を選択します。右のペインに「組織ロール」パネルが表示されます。
「組織ロール」パネルで「組織ロールの作成」をクリックします。これにより、編集可能な 「詳細」パネルが開きます。
この組織ロールの名前を入力し、このロールのユーザーが満たす必要がある条件を指定します。
「権限受領者」リストから、「グループ」または「アプリケーション・ロール」を選択します。
「グループ」を選択した場合:
テキスト・フィールドにグループの名前を入力するか、「グループの選択」をクリックして検索を開始します。「グループの選択」ダイアログ・ボックスが表示されます。
検索を指定するか、ワイルドカードとしてアスタリスク(*)を使用し、「OK」をクリックします。指定したグループが、この組織ロールの権限受領者としてリストされます。
「アプリケーション・ロール」を選択した場合:
「アプリケーション・ロール」リストから、付与するアプリケーション・ロールを選択します。
権限受領者のロールIDがわかる場合は「ロールID」フィールドに入力します。わからない場合はワイルドカードとしてアスタリスク(*)を使用できます。
「検索」をクリックします。検索結果が「検索済アイテム」パネルに表示されます。
「検索済アイテム」リストからロールを選択します。そのロールの詳細が「詳細」パネルに表示されます。
「OK」をクリックします。指定したロールが、この組織ロールの権限受領者としてリストされます。
「適用」をクリックします。
組織ロールを変更するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。
「組織ロール」を選択します。右のペインに「組織ロール」パネルが表示されます。
「組織ロール」パネルから、変更するロールを選択します。そのロールの「詳細」パネルが右側に表示されます。
ロールを作成するときと同様にロールに新しい値を入力します。組織ロールを作成する手順を参照してください。
「適用」をクリックします。
組織ロールを削除するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。
「組織ロール」を選択します。右のペインに「組織ロール」パネルが表示されます。
「組織ロール」パネルから、削除するロールを選択します。そのロールの「詳細」パネルが右側に表示されます。
「組織ロールの削除」をクリックし、プロンプトに従って削除を確認します。
拡張ユーザー・プロパティは、組織ロールを定義する際に使用します(8.3.5項「プロセス・ワークスペースでの組織ロールの管理」を参照)。
通常、ユーザーのプロパティはOracle Internet Directoryや他のLDAPディレクトリで指定されますが、ユーザーの組織やロールに固有のプロパティがさらに必要になることも少なくありません。新しいビジネス・プロセスを作成する際、このようなプロパティがオンデマンドで追加されることがあります。そのときに、企業のグローバルなLDAPディレクトリを拡張できない場合があります。このような場合に、拡張ユーザー・プロパティが便利です。たとえば、営業担当者のロールを持つ特定のユーザーをカリフォルニアに配置するよう指定するとします。機能面から言えばロールは1つしかありませんが、このユーザーにはプロパティが関連付けられており、そのプロパティはこのユーザーに割り当てられた値を持っています。
図8-6に、「拡張ユーザー・プロパティ」ページを示します。
拡張ユーザー・プロパティは、ユーザー、グループまたはロールに割り当てることができます。
拡張ユーザー・プロパティを作成する際には、次の要素を定義します。
プロパティ名
プロパティ・タイプ。データ型は文字列、数値、日付、自由形式テキストのいずれかです。文字列データ型は列挙値で、自由形式の文字列には任意の値を使用できます。
列挙(文字列データ型の場合)。定義時には文字列タイプのプロパティのみに値を割り当てることができ、プロパティをユーザーに関連付けるときにはそれらの値のみをユーザーに割り当てることができます。
プロパティを定義した後に、任意のユーザーに関連付けることができます。関連付けるとき、値はそのユーザーのプロパティに割り当てる必要があります。
新しいプロパティを定義できるのは管理者権限を持つユーザーのみです。
拡張ユーザー・プロパティを追加するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」パネルで、「拡張ユーザー・プロパティ」をクリックします。右のペインに、拡張ユーザー・プロパティ・ページが表示されます。
「プロパティ」ペインで、「プロパティの追加」をクリックします。表にプロパティのフィールドが表示されます。
1つの拡張ユーザー・プロパティには次のフィールドがあります。
名前: 名前には、ユーザーまたは企業にとって意味を有するユーザー定義の任意の文字列を使用できます。大文字と小文字は区別されず、すべての名前がシステムで大文字に変換されます。
タイプ: 「タイプ」フィールドはドロップダウン・リストです。プロパティが組織の様々なユーザーに関連付けられるときにその値が持つことのできるデータ型を、リストから選択しておきます。
値: 「値」フィールドは、プロパティに文字列データ型が割り当てられた場合にのみ意味を持ちます。値の列挙を割り当てることができるのは文字列タイプのプロパティのみで、他のデータ型(数値、日付、自由形式テキスト)のプロパティには値は割り当てられないためです。
数値、日付、自由形式テキスト・タイプのプロパティの場合、プロパティに値が割り当てられるのは、そのプロパティがユーザーに関連付けられており、割り当てる値がユーザーごとに異なる場合のみです。
プロパティの指定後、「適用」をクリックします。このプロパティの列が「プロパティのマップ」ペインに表示されます。
拡張ユーザー・プロパティを変更するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」パネルで、「拡張ユーザー・プロパティ」をクリックします。右のペインに、拡張ユーザー・プロパティ・ページが表示されます。
「プロパティ」ペインで、編集するプロパティを選択して「プロパティの編集」をクリックします。そのプロパティの行が編集可能になります。
変更する内容を入力し、「適用」をクリックします。
拡張ユーザー・プロパティを削除するには:
注意: 組織ロールによってすでに使用されている拡張ユーザー・プロパティを削除すると、そのロールを管理する際にエラーが発生します。 |
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」パネルで、「拡張ユーザー・プロパティ」をクリックします。右のペインに、拡張ユーザー・プロパティ・ページが表示されます。
「プロパティ」ペインで、削除するプロパティを選択して「プロパティの削除」をクリックします。「削除の確認」ダイアログ・ボックスに、プロパティを削除すると、関連ユーザー(存在する場合)からこのプロパティの関連付けが解除されるという警告が表示されます。続行する場合は、「はい」をクリックします。
「プロパティ」ペインで、「適用」をクリックします。
拡張ユーザー・プロパティをユーザーに関連付けるには:
このプロパティを関連付けるユーザーを指定するには、「プロパティのマップ」ペインで「ユーザーの追加」をクリックします。「ユーザー」フィールドが開きます。
ユーザーを指定します。それには、ユーザーIDをフィールドに入力するか、または、「ユーザーの選択」をクリックし、表示される「アイデンティティ・ブラウザ」ウィンドウでユーザーの検索を実行して「OK」をクリックします。
プロパティが文字列型の場合は、「プロパティのマップ」ペインのプロパティの列から、このユーザーに割り当てるプロパティを選択します。プロパティが数値の場合は、テキスト・フィールドに適切な値を入力します。
注意: 「すべて」チェック・ボックスを選択すると、システムで定義されているすべてのプロパティでなく、文字列プロパティに定義されているすべての値を特定のユーザーに割り当てるという意味になります。「すべて」チェック・ボックスの目的は、文字列タイプのプロパティと自由形式テキスト・タイプのプロパティの場合にユーザーに複数の値を割り当てることができるという事実を踏まえて理解する必要があります。文字列タイプのプロパティの場合、ユーザーに割り当てることのできる値はプロパティ自体の定義時に列挙されており、「すべて」チェック・ボックスを使用すると、すべての値を1人のユーザーに一度に割り当てることができます。自由形式テキスト・タイプのプロパティには、値が定義されていません。自由形式テキスト・タイプのプロパティをユーザーに関連付ける際、そのプロパティに複数の値を割り当てるには、複数の値をカンマで区切って入力してください。 |
ユーザーへのプロパティのマップ後、「プロパティのマップ」ペインで「適用」をクリックします。
組織単位は、組織内の部や課を表します。組織単位に子の組織単位を含め、自社組織に対応した階層を作成できます。
組織単位を作成する際には、次の要素を定義します。
組織単位名
タイムゾーン
組織単位のメンバー。ユーザー、グループ、アプリケーション・ロールまたは組織ロールを含めることができます。
親の組織単位(オプション)
ビジネス・カレンダ(オプション)
組織単位にプロセスを関連付けた場合、そのプロセスとそこから開始されるタスクは、その組織単位および子のメンバーのみが表示できます。
注意: デフォルトでは、マネージャは組織単位のメンバーではありません。プロセスとプロセス内のタスクを確認するには、マネージャを組織単位に追加する必要があります。 |
組織単位にプロセスが関連付けられている場合、そのプロセスから開始されるタスクは、組織単位に関連付けられたビジネス・カレンダを使用できます。詳細は、8.3.3項「プロセス・ワークスペースでのカレンダ・ルールの管理」を参照してください。
組織単位を作成するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」の下で、「組織単位」をクリックします。「組織単位」パネルが表示されます。
組織単位の追加リストから、「ルート組織単位」または「子組織単位」を選択します。新しい組織単位の作成ダイアログ・ボックスが表示され、組織単位名を入力するように求められます。
組織単位名を入力し、「OK」をクリックします。「組織単位」リストに新しい組織単位が表示されます(図8-7を参照)。
右のペインにある、新しい組織単位の「詳細」セクションで、次のことを行います:
任意で、新しく作成した組織単位の説明を入力します。
「カレンダ」リストから、この組織単位に関連付けるカレンダ・ルールを選択します。
カレンダ・ルールの追加の詳細は、8.3.3項「プロセス・ワークスペースでのカレンダ・ルールの追加」を参照してください。
「メンバー」ウィンドウで、「新規メンバーの追加」をクリックします。「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスが表示され、この組織単位に追加するユーザーまたはグループを検索するように求められます。
追加するユーザーまたはグループの名前を入力し、「検索」をクリックします。「使用可能」列から追加する1つ以上のメンバーを選択し、矢印ボタンを使用して、「選択済」列にそれらを移動します。「OK」をクリックします。追加したメンバーが「メンバー」ウィンドウに表示されます。
同様に、「マネージャ」ウィンドウで、「新規メンバーの追加」を選択します。「マネージャの選択」ダイアログ・ボックスが表示され、この組織単位に追加するユーザーまたはグループを検索するように求められます。
追加するマネージャの名前を入力し、「検索」をクリックします。「使用可能」列から追加する1つ以上のマネージャを選択し、矢印ボタンを使用して、「選択済」列にそれらを移動します。「OK」をクリックします。追加したマネージャが「メンバー」ウィンドウに表示されます。
「適用」をクリックします。
組織単位を編集するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」の下で、「組織単位」をクリックします。「組織単位」パネルが表示されます。
「組織単位」パネルで、編集する組織単位を選択します。
右のペインにある新しい組織単位の「詳細」セクションで、必要な変更を行い、「適用」をクリックします。
組織単位を削除するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーから、「管理」を選択します。「管理領域」パネルが表示されます。
「組織」の下で、「組織単位」をクリックします。「組織単位」パネルが表示されます。
「組織単位」パネルで、削除する組織単位を選択し、「組織単位の削除」をクリックします。
この項には次のトピックがあります:
ヒューマン・ワークフローのマップ済属性(以前のフレックス・フィールド)での格納と問合せでは、状況固有のカスタム属性が使用されます。これらのカスタム属性は、通常、タスク・ペイロード値に基づきます。マップ済属性にカスタム属性を格納すると、次の利点が得られます。
カスタム属性をタスク・リスト内の列として表示できます。
カスタム属性を使用して、カスタム・ビューや拡張検索でタスクをフィルタ処理できます。
キーワードベースの検索にカスタム属性を使用できます。
たとえば、タスクの注文書リクエスト・ペイロードのRequester、PurchaseOrderIDおよびAmountフィールドをマップ済属性に格納できます。プロセス・ワークスペースにログインした承認者は、これらのフィールドの値をタスク・リスト内の列で確認して、アクセスするタスクを決定できます。ユーザーは、マップ済属性に基づいてタスクをフィルタ処理するビューを定義できます。たとえば、ユーザーは、異なる金額範囲に基づいて発注書の承認用ビューを作成できます。ユーザーが特定のリクエスタまたは発注書IDに関連するタスクを取得することも必要になった場合、キーワード・フィールドにそのリクエスタまたは発注書IDを指定して検索を実行することによって、関連するタスクを取得できます。
マップ済属性の移入を行う場合は、次の手順で管理者がマップ済属性マッピングを作成する必要があります。
移入するマップ済属性のラベルを指定します。
データを含むペイロード属性をラベルにマップします。
これらのマッピングは、特定のタスク・タイプに対して有効です。したがって、タスク・タイプごとに異なるマップ済属性マッピングを作成できます。マッピングが完了し、新しいタスクが開始されると、そのペイロードの値はマップされたマップ済属性に転送されます。マッピングの前に開始されたタスクについては、マップ済属性に値は格納されません。マップ済属性に転送できるのは、ペイロード内の最上位レベルの単純型の属性のみです。複合型の属性またはその中にネストされた単純型の属性は推進できません。ペイロード内の属性はマップ済属性に推進する必要がある場合があることに留意しながら、ヒューマン・タスク・エディタでタスクのペイロードを定義することが重要です。キーワードベースの検索には、テキストおよび数値のすべてのマップ済属性が自動的に含められます。
原則的に、ヒューマン・タスク・エディタは、タスクのペイロードを定義する場合にのみ使用します。他の操作はすべて実行時に行います。
ディレクトリ・ネーミングは、フレックス・ファイルのネーミング規則に付随して得られるものではありません。
注意: マップ済属性は、ビジネス・プロセスのインスタンスが生成される前に定義する必要があります。正しいマップ済属性は、マップ済属性の作成後に生成されたインスタンスにのみ反映されます。ビジネス・プロセスの古いインスタンスには、マップ済属性の以降の変更は反映されません。 |
マップ済属性をマップする方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』を参照してください。
管理者または必要な権限を持つユーザーは、図8-9に示すように、マップ済属性マッピングを使用して、データをペイロードからインライン属性マップ済属性に転送できます。データは、マップ済属性に推進することで検索可能になり、タスク・リストに列として表示できます。
管理者および適切な権限を持つユーザーは、パブリック・マップ済属性と保護マップ済属性の両方をマップできます。図8-9に示すように、「パブリック・フレックス・フィールド」ノードと「保護フレックス・フィールド」ノードの両方が「管理」パネルに表示されます。
パブリック・マップ済属性および保護マップ済属性の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイド』を参照してください。
ラベルを作成するには:
マップ済属性マッピングを作成するには、まず管理者がマップ済属性を示すわかりやすい表示名となるセマンティック・ラベルを定義します。図8-10に示すように、「追加」をクリックして「ラベルの作成」ダイアログ・ボックスを使用します。
図のように、labelNameはタスク属性TextAttribute1にマップされています。ペイロード属性はラベルにもマップされます。この例では、labelNameには「テキスト」属性タイプが関連付けられています。最終的には、「テキスト」属性の値がTextAttribute3列に格納され、labelNameがユーザーのタスク・リストに表示される列ラベルとなります。ラベルは様々なタスク・タイプに再利用できます。ラベルを削除できるのは、どのマッピングにも使用されていない場合のみです。
マップ済のペイロード属性をカスタム・ビューに列として表示したり、カスタム・ビューとワークフロー・ルールの両方でフィルタ条件として使用することもできます。ペイロード属性の表示名は、マッピングの実行時に選択した属性ラベルです。
次の制限に注意してください。
単純型のペイロード属性のみをマップできます。
1つのタスク・タイプに使用できるマップ済属性(およびラベル)は1つのみです。
number
またはdate
データ型の場合、データ型の変換はサポートされていません。たとえば、string
データ型が割り当てられたペイロード属性は、number
データ型が割り当てられたラベルにマップできません。
全マッピングを参照するには:
「全マッピングの参照」をクリックします。
ラベル表の1行を選択すると、特定のラベルにマップされているペイロード属性がすべて表示されます。
マッピングをタスク・タイプ別に編集するには:
「タスク・タイプによるマッピングの編集」をクリックし、必要に応じてタスク・タイプを入力し、「検索」をクリックします。
タスク・タイプを選択して「OK」をクリックします。
「タスク・タイプによるマッピングの編集」フィールドにタスク・タイプが表示されている状態で、「実行」をクリックします。
マッピング・ラベルを選択して「選択」をクリックします。
承認グループは、名前と、特定パターンでタスクを実行するように構成された事前定義のユーザーの集合で構成されます。このパターンは、ヒューマン・ワークフローのルーティング・スリップ・パターンに類似しており、ユーザーがシリアルまたはパラレルでタスクを実行できます。承認グループには、パターンでネストされている承認グループを含めることもできます。
承認グループの名前は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイド』で説明されているように承認グループのリスト・ビルダーを指定する際に必要です。承認グループ内で構成されるパターンは、タスクを実行するユーザーの順序を決めるためにデフォルトで使用されます。ただし、リスト・ビルダーを作成する際は、投票方法を指定してデフォルトのパターンをオーバーライドできます。
以降の各項では、管理者権限を持つユーザーが承認グループを管理できる「ワークリスト・アプリケーション」ユーザー・インタフェースについて説明します。
承認グループを表示するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。
「タスク管理」の下の「承認グループ」をクリックします。右のペインにグループ・ページが表示されます。
承認グループ・ページのナビゲーション・ペインで、承認グループを選択します。選択した承認グループについて、図8-11に示すような詳細ページが右のペインに表示されます。
この図では、DisbursementTeamという承認グループに2人のユーザーbpalmerとrjamesがいることが示されています。これらのユーザーは特定のシーケンス構成でタスクを実行します。
承認グループは、ユーザー名またはグループ名で検索できます。
ユーザー名で検索するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。
「タスク管理」の下の「承認グループ」をクリックします。右のペインに承認グループ・ページが表示されます。
リストから「ユーザー」を選択します。
フィールドにユーザーの完全なユーザー名を入力します(ユーザー名の一部とアスタリスク(*)を入力してワイルドカード検索を実行することもできます)。
アクション(>)ボタンをクリックします。
図8-12に示すように、左側にあるペインに、ユーザーが所属する承認グループのリストが表示されます。
承認グループ名をクリックすると、右側の「詳細」ペインがそのグループの構造でリフレッシュされます。
グループ名で検索するには:
左のペインで、リストから「グループ」を選択します。
フィールドに完全なグループ名を入力します(グループ名の一部とアスタリスク(*)を入力してワイルドカード検索を実行することもできます)。
アクション(>)ボタンをクリックします。
左のペインに、一致するすべての承認グループのリストが表示されます。
承認グループ名をクリックすると、右側の 「詳細」 ペインがそのグループの構造でリフレッシュされます。
静的承認グループを追加するには:
図8-13に示すように、「追加」(+)ボタンをクリックして、リストから「静的作成」を選択します。
グループの新しい名前を入力します。
「適用」をクリックします。
これで、新しい承認グループにメンバーを追加できます。
静的承認グループのメンバーは、ユーザーまたは他の承認グループのいずれかになります。
新しいユーザー・メンバーを承認グループに追加するには:
図8-14に示す「詳細」ページから、「追加」(+)アイコンをクリックします。
その他のアイコンは、承認シーケンスでのメンバーの編集、削除、並替えに使用します。
「グループに追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「ユーザー」を選択します。
次のいずれかを実行します。
完全なユーザー名を入力して「OK」をクリックします。
ダイアログ・ボックスが閉じ、「詳細」ペインの「メンバー」セクションに新しいメンバーが表示されます。
虫眼鏡アイコンをクリックしてユーザーを検索します。
虫眼鏡アイコンをクリックすると、「アイデンティティ・ブラウザ」ポップアップ・ダイアログが表示されます。
リストから「ユーザー」を選択します。
テキスト入力フィールドに完全名を入力して「検索」をクリックします(ユーザー名の一部とアスタリスク(*)を入力してワイルドカード検索を実行することもできます)。
「アイデンティティ・ブラウザ」ダイアログがリフレッシュされ、検索結果が表示されます。
リストからユーザーを選択します。
選択したユーザーの詳細が、ダイアログの「詳細」セクションに表示されます。
「OK」をクリックします。
「OK」を再度クリックして、「グループに追加」ダイアログを閉じます。
「詳細」ペインの「メンバー」セクションで、選択したユーザーを表すノードが承認グループ構造に表示されます。
この手順を繰り返せば、承認グループにさらにメンバーを追加できます。メンバー追加後の承認グループ構造は、図8-14のようになります。
承認グループからメンバーを削除するには:
承認グループ構造から、目的のメンバー・ノードを選択します。
「削除」アイコンをクリックします。
承認グループ構造がリフレッシュされ、メンバー・ノードが削除されます。
承認グループの順序を変更するには:
移動するメンバー・ノードを選択します。
「メンバーのプッシュ・アップ」(^)アイコンと「メンバーのプッシュ・ダウン」(v)アイコンを使用して、メンバーを目的の位置に移動します。
承認グループをネストすることは、ある承認グループが別の承認グループの一部になることを意味します。
承認グループをネストするには:
「追加」アイコンをクリックします。
「承認グループ」を選択します。
虫眼鏡アイコンをクリックします。
別のダイアログ・ボックスとして「グループに追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。
左のペインから、追加する承認グループを選択します。
選択した承認グループの構造が右のペインに表示されます。
「OK」をクリックします。
「OK」を再度クリックして、「グループに追加」ダイアログ・ボックスを閉じます。
承認グループの構造に、新しい承認グループが表示されます。
承認グループの名前を変更するには:
承認グループの新しい名前を「名前」フィールドに入力します。
「適用」をクリックします。
名前の変更は、この承認グループがネストされている他の承認グループに反映されます。
動的承認グループを使用すると、実行時にカスタムJavaクラスを通じて承認グループを作成できます。これには、次の手順が必要です。
開発者が、カスタム実装に必要なカスタムの動的承認グループ・クラスを記述します
IT部門が、ワークリスト・アプリケーションのUIを使用して、カスタムの動的承認グループを登録します
SOAクラス・パスの一部であり世界的に有名なディレクトリに、クラス・ファイルを公開します
動的承認グループを定義するには、インタフェース・ファイルIDynamicApprovalGroup.java
を使用して実装クラスを定義する必要があります。このインタフェース・ファイルは、AMXでoracle.bpel.services.workflow.taskのパッケージ内に動的承認グループ用として定義されています。このパッケージには、承認グループのメンバーを取得するパブリック・メソッドが1つのみ含まれており、入力パラメータはTaskオブジェクトのみです。主キー・リストは、task/systemAttributes/collectionTargetタスクによって取得できます。
例8-1 実装クラス
************** IDynamicApprovalGroup.java ****************** public interface IDynamicApprovalGroup { /** * Get members of this dynamic approval group * @param task Property bag containing information required to generate the approver list * @return list of IApprovalListMember including sequence, member, member_ type; null for empty group * The primary key list can be obtained from task: task/systemAttributes/collectionTarget */ public List getMembers(Task task ) throws WorkflowException; } **********************************************************
図8-15は、動的承認グループ・クラスのサンプルを示したコード・スニペットです。
詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイドを参照してください
SOAクラス・パスの一部であり世界的に有名なディレクトリにクラス・ファイルを公開するには、クラス・ファイルを次のWebLogic Serverディレクトリに配置します。
$BEAHOME/AS11gR1SOA/soa/modules/oracle.soa.ext_11.1.1/classes
たとえば、oracle.apps.DynamicAGというJavaクラスの場合、パスは$BEAHOME/AS11gR1SOA/soa/modules/oracle.soa.ext_11.1.1/classes/oracle/apps/DynamicAG.class
となります。クラス・ファイルをこのパスに配置してからWebLogic Serverを再起動してください。
プロセス・ワークスペースのタスク構成を使用すると、ビジネス・ユーザーと管理者は、ワークフロー・デザイナが自動的に構成したルールを参照できます。この事前定義済ルールは、特定の顧客向けに、適用可能な顧客企業ポリシーに基づいて変更できます。
たとえば、金額が1000ドルを超える支出については2レベルの承認を必要とする企業ポリシーがあり、このポリシーの承認を3レベルに変更する場合、顧客はこのWebベース・アプリケーションを使用してルールを変更できます。基礎となるプロセスのルールを変更してから再デプロイするという手順をIT部門に依頼する必要はありません。ルールの変更は次のインスタンスから適用され、すでに進行中のインスタンスでは現在のルール定義が使用されます。
タスク構成を使用すると、承認フローに関連付けられているイベント駆動ルールとデータ駆動ルールを、ワークフローのデプロイ後である実行時に編集できます。
タスク構成ページにアクセスするには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。左のペインに「管理」パネルが表示されます。
「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。図8-16のように、右のペインにタスク構成ページが表示されます。
右ペインの「設定するタスク」セクションには、承認フロー・ルールを使用するように構成されているすべてのワークフロー・タスクがリストされ、検索機能もあります。表示モードのときは、承認フローのリスト・ビルダー構成をオーバーライドするデフォルトの構成とルールが右側のパネルに表示されます。ルール構成は、承認フローで定義されているステージに則して表示されます。
この項では、イベント駆動の設定(タスク・メタデータ)について説明します。
イベント駆動の設定を編集するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。左のペインに「管理」パネルが表示されます。
「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。右のペインにタスク構成ページが表示されます。
「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。メイン・ページが編集モードに変わります。
必要な変更を行い、「適用」をクリックして変更を保存します。
注意: リスト作成ルール・セット内のルール定義が不適切または不完全な場合は、実行時エラーの原因になることがあります。次の場合にエラーが発生します。
すべての条件を処理するよう、ルールを正しく定義してください。 |
イベント駆動ページには、ヒューマン・タスク・エディタで使用できるいくつかのルーティング・オプションがあります。
承認集計の要件として、次のいずれかを指定できます。
なし
タスクごとに1回
ステージごとに1回
プロセス・ワークスペースにおける有効期限とエスカレーションのポリシーの定義は、ヒューマン・タスク・エディタでの定義方法とほぼ同じです。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の「ヒューマン・タスクの設計」の章で、タスクをエスカレート、期限更新または終了する方法に関する項を参照してください。
プロセス・ワークスペースにおけるタスクの通知設定の作成または更新は、ヒューマン・タスク・エディタでの作成または更新方法とほぼ同じです。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の「ヒューマン・タスクの設計」の章で、参加者の通知プリファレンスの指定方法に関する項を参照してください。
データ駆動の設定(ルールまたは条件)を編集するには:
プロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。左のペインに「管理」パネルが表示されます。
「管理」パネルの「タスク管理」から、「タスク構成」をクリックします。右のペインにタスク構成ページが表示されます。
タスク構成ページで、データ駆動ページを選択します。
「設定するタスク」ペインでタスクを選択します。
右側のパネルが編集モードに変わります。
次のいずれかの操作を実行します。
追加
更新
削除
アサーションの変更(アサーションはルールの構成対象となったリスト・ビルダーのタイプによって異なります)
変数の追加
必要な変更を行った後で、「適用」をクリックします。
変更は、ルール・ディクショナリのルール定義に保存されます。
タスクの編集の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイドを参照してください。
変数を追加するには:
データ駆動ページで、「変数の追加」をクリックします。
「変数の追加」ウィンドウが表示されます。
変数の名前を入力します。
下矢印をクリックしてリストから変数タイプを選択します。
リストに表示されるタイプは、ルール・ディクショナリで使用可能なタイプに対応しています(ビルトイン・タイプまたは登録されたタイプ)。
値を入力します。
「OK」をクリックします。
これで、変数を使用して条件を定義できるようになりました。
条件の左辺と右辺は、条件ブラウザからオペランドを選択して設定できます。虫眼鏡アイコンをクリックすると条件ブラウザが表示されます。
条件のオペランドを比較する演算子は、条件の左辺で選択したオペランドのタイプに応じて変わります。
式ビルダーを使用すると、さらに複雑な条件を定義することもできます。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』で、ADFデータ・バインディングのEL式の作成に関する項を参照してください。また、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Webユーザー・インタフェース開発者ガイド』で、EL式の作成に関する項も参照してください。
エビデンス・ストア・サービスは、デジタル署名の保管と、デジタル署名されたヒューマン・タスクの否認防止に使用されます。
エビデンス・ストアを検索するには:
右上隅にあるプロセス・ワークスペース・ツールバーで、「管理」をクリックします。左のペインに「管理領域」パネルが表示されます。
「管理領域」パネルの「タスク管理」から、「エビデンス検索」を選択します。図8-17のように、右のペインにエビデンス検索ページが表示されます。
検索の各フィールドを入力し、「エビデンス・ストアの検索」をクリックします。
デジタル署名のエビデンス・ストアの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイドを参照してください。
ユーザー・メタデータ移行ユーティリティhwfMigrator
は、シェル・スクリプトを実行してSOAサーバー間でワークフローのユーザー構成可能データを移行するプロセスを自動化するツールです。また、このツールには、キー/値ペアと移行操作の実行に必要なすべての入力パラメータとを含むプロパティ・ファイルも用意されています。プロパティ・ファイルをカスタマイズし、シェル・スクリプトの実行によって移行を行うことができます。
ユーザー・メタデータ移行ユーティリティの使用の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイドを参照してください。
Oracle BPMをテスト・サイトから本番サイトへ移動する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。